JPH0322255B2 - - Google Patents

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JPH0322255B2
JPH0322255B2 JP59246932A JP24693284A JPH0322255B2 JP H0322255 B2 JPH0322255 B2 JP H0322255B2 JP 59246932 A JP59246932 A JP 59246932A JP 24693284 A JP24693284 A JP 24693284A JP H0322255 B2 JPH0322255 B2 JP H0322255B2
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JP
Japan
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sand core
mold
main body
molten metal
cylinder
Prior art date
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Application number
JP59246932A
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English (en)
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JPS61154753A (ja
Inventor
Shizuo Ebisawa
Kyoshi Shibata
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP24693284A priority Critical patent/JPS61154753A/ja
Publication of JPS61154753A publication Critical patent/JPS61154753A/ja
Publication of JPH0322255B2 publication Critical patent/JPH0322255B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D17/00Pressure die casting or injection die casting, i.e. casting in which the metal is forced into a mould under high pressure
    • B22D17/20Accessories: Details
    • B22D17/22Dies; Die plates; Die supports; Cooling equipment for dies; Accessories for loosening and ejecting castings from dies
    • B22D17/24Accessories for locating and holding cores or inserts

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 A 発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は、複数のシリンダバレルを結合してな
るサイアミーズシリンダバレルを持つシリンダブ
ロツクの鋳造時に前記サイアミーズシリンダバレ
ルの外周が臨む水ジヤケツトを形成すべく、水ジ
ヤケツト用砂中子を鋳型のキヤビテイに支持する
水ジヤケツト用砂中子の支持構造に関する。
(2) 従来の技術 従来、鋳型のキヤビテイに水ジヤケツト用砂中
子を支持する場合は、その砂中子を天壁を有する
筒形に形成してキヤビテイに立設される鋳鉄製ス
リーブに被せ、天壁の長手方向両端に設けられた
各位置決め孔に鋳型の位置決め突起を係合してい
る。
(3) 発明が解決しようとする課題 しかしながら前記支持構造において砂中子は、
それの前記天壁の二点においてだけしか支持され
ていないから、溶湯圧力等を受けて上記支持点回
りに多少振れる虞れがあり、その上、砂中子はシ
リンダバレル配列方向に長い筒形をなしているこ
とから、その配列方向に長い、砂中子の前記各対
向壁の中間部が、鋳造時に熱膨張等により外方に
脹らむよう変形する虞れがある。そして上記振れ
や変形によれば、該砂中子に対応した水ジヤケツ
トの、サイアミーズシリンダバレルに対する相対
配設位置に狂い来たし、サイアミーズシリンダバ
レルの各部に所定の肉厚を精度よく与えることが
できない等の問題があつた。
そこで斯かる不都合を解消するために、例えば
砂中子の前記対向壁外面にピン状の幅木を突設す
ると共に、鋳型に、該幅木が嵌入する中子受を凹
設し、その幅木の端面と中子受の内底面との衝合
により前記対向壁の膨張変形を防止し、また幅木
の周面と中子受の内周面との嵌合により砂中子を
位置決めすることが考えられる。この場合におい
て、幅木の端面に、上記対向壁の膨張変形力に十
分対向し得るだけの広い受圧面積を与えるために
は、幅木を極力大径に形成する必要があり、一
方、砂中子に対する必要な位置決め精度を高める
べく比較的高い加工精度を要求される幅木周面の
加工量を少なくしその精度管理を行い易くするた
めには、幅木を極力小径に形成する必要があり、
従つて上記構造の幅木によつては、上記2つの要
求を同時に満足させることは困難である。
またその両方の要求を満足させるために、前記
対向壁に対する膨張変形防止専用の大径の幅木
と、砂中子に対する位置決め専用の幅木とを別々
に設けると、それだけ幅木の総数が増え、該幅木
に対応してシリンダブロツクに形成される孔が増
えて、それらを塞ぐ作業が面倒となる、といつた
別の問題が生じる。
本発明は上記に鑑み提案されたもので、上記問
題を全て解決し得る、水ジヤケツト用砂中子の支
持構造を提供することを目的とする。
B 発明の構成 (1) 課題を解決するための手段 本発明は、並列する複数のシリンダバレルを結
合してなるサイアミーズシリンダバレルを持つシ
リンダブロツクの鋳造時に前記サイアミーズシリ
ンダバレルの外周が臨む水ジヤケツトを形成すべ
く、筒形をなすと共にシリンダバレル配列方向に
延びる一対の対向壁を有する水ジヤケツト用砂中
子を鋳型のキヤビテイに支持する、水ジヤケツト
用砂中子の支持構造であつて、砂中子の前記一対
の対向壁外側面にそれぞれ2以上の幅木を突設
し、前記鋳型に各幅木と対向する中子受を凹設
し、各幅木が、前記対向壁と一体の主体部と、そ
の主体部端面に突設された、該主体部よりも小径
の小突起部とを備え、各中子受が、砂中子を前記
対向壁に沿う方向に位置決めすべく前記小突起部
と係合する位置決め孔と、その位置決め孔の開口
部外周に形成され、前記鋳造時における前記対向
壁の外方への膨張変形を規制すべく前記主体部端
面に衝合する変形規制面とを備えていることを特
徴とする。
(2) 作 用 砂中子をキヤビテイ内にセツトした状態では、
幅木の小突起部と中子受の位置決め孔との係合に
よつて砂中子を、前記対向壁に沿う方向に位置決
めすることができる一方、幅木の主体部端面と中
子受の変形規制面との衝合によつて前記対向壁を
その厚さ方向に位置決めし且つ該壁の外方への膨
張変形を規制することができるので、砂中子を常
にキヤビテイ内の適正位置に正しくセツトできる
と共に鋳造時における前記対向壁の膨張変形を確
実に抑えて、所定形状の水ジヤケツトをサイアミ
ーズシリンダバレルとの所定の相対位置に正しく
配設することができる。
特に個々の幅木においては、前記主体部を前記
対向壁に対する膨張変形規制手段として、また該
主体部端面より突出する小突起部を砂中子に対す
る位置決め手段としてそれぞれ機能分担させてい
るから、相互の寸法に大きく左右されずに該主体
部を極力大径に、また該小突起部を極力小径にそ
れぞれ形成することが可能となる。
(3) 実施例 第1〜第3図はサイアミーズ型シリンダブロツ
クSを示し、それはアルミニウム合金製シリンダ
ブロツク本体2と、その本体2に鋳ぐるまれた鋳
鉄製スリーブ3とよりなる。シリンダブロツ本体
2は、直列に並ぶ複数、図示例は4個のシリンダ
バレル11〜14相互を結合してなるサイアミーズ
シリンダバレル1と、そのサイアミーズシリンダ
バレル1を囲繞する外壁部4と、外壁部4の下縁
に連設されたクランクケース5とより構成され、
各シリンダバレル11〜14に前記スリーブ3が鋳
ぐるまれており、各スリーブ3によりシリンダボ
ア3aが形成される。
サイアミーズシリンダバレル1と外壁部4間に
は、サイアミーズシリンダバレル1の外周が臨む
水ジヤケツト6が形成される。その水ジヤケツト
6におけるシリンダヘツド側の端部において、サ
イアミーズシリンダバレル1と外壁部4間は複数
の補強デツキ部8により部分的に連結され、相隣
る補強デツキ部8間はシリンダヘツド側への連通
口7として機能する。これによりシリンダブロツ
クSはクローズドデツキ型に構成される。
第5〜第9図は、第4図に示すシリンダブロツ
ク素材Smの鋳造装置を示し、その装置は鋳型と
しての金型Mを備え、その金型Mは昇降自在な上
型9と、その上型9の下方に配設され、第5、第
6図において左右二つ割の第1および第2側型1
1,102ならびに第7図において左右二つ割の
第3および第4側型103,104と、各側型10
〜104を摺動自在に載置する下型11とより構
成される。
上型9の下面に、各側型101〜104の上半部
と協働してサイアミーズシリンダバレル1および
外壁部4を成形するための第1キヤビテイC1
画成する型締め用凹部12が形成され、その凹部
12と嵌合する型締め用凸部13が各側型101
〜104の上面に突設される。
第7、第8図に示すように、下型11に溶解炉
(図示せず)よりアルミニウム合金よりなる溶湯
を受ける湯溜部14と、その湯溜部14に連通す
る給湯シリンダ15と、その給湯シリンダ15に
摺合されるプランジヤ16と、湯溜部14より2
本に分岐して第1キヤビテイC1の長手方向に、
且つそれと略同一長さに亘つて延びる一対の湯道
17とが設けられる。また下型11は両湯道17
間において上方へ突出する成形ブロツク18を有
し、その成形ブロツク18は各側型101〜104
の下半部と協働してクランクケース5を成形する
ための第2キヤビテイC2を画成する。そのキヤ
ビテイC2の上端は前記第1キヤビテイC1に連通
し、また両側の下型は両湯道17に複数の堰19
を介して連通する。
成形ブロツク18は、所定の間隔で形成された
背の高い4個のかまぼこ形第1成形部181と、
相隣る第1成形部181間および最外側の両第1
成形部181の外側に位置する凸字形第2成形部
182とよりなり、各第1成形部181はクランク
ピンおよびクランクアーム用回転空間20(第
2、第3図)を成形するために用いられ、第2成
形部182はクランクジヤーナルの軸受ホルダ2
1(第2、第3図)を成形するために用いられ
る。各堰19は各第2成形部182に対応して設
けられており、第2キヤビテイC2の容量の大き
な部分に溶湯を早期に充填するようになつてい
る。
両湯道17の断面積が湯溜部14側より湯道先
17aに向けて段階的に減少するように、湯道1
7底面は湯溜部14側より数段の上り階段状に形
成されている。各段部17bに連なる各立上がり
部17cは溶湯を各堰19にスムーズに導くこと
ができるように斜めに形成される。
このように湯道17の断面積を段階的に減少さ
せると、断面積の大きな部分では大量の溶湯を遅
い速度で堰19を通じて第2キヤビテイC2に充
填し、また断面積の小さな部分では少量の溶湯を
速い速度で堰19を通じて第2キヤビテイC2
充填することができるので、そのキヤビテイC2
内では両側下端よりその全長に亘つて略均等に湯
面が上昇し、したがつて溶湯がキヤビテイC2
で乱流を起こすことがなく、空気等のガスが溶湯
に巻き込まれることを防止して巣の発生を回避す
ることができる。また溶湯の充填作業が効率良く
行われるので、鋳造能率を向上させることができ
る。
第5、第6図に示すように各第1成形部181
の頂面に、鋳鉄製スリーブ3の内周面と嵌合する
位置決め突起22が突設され、その位置決め突起
22の中心には凹部23が形成される。また両側
に位置する2つの第1成形部181に、位置決め
突起22の両側において第1成形部181を貫通
する貫通孔24が形成され、それら貫通孔24に
一対の仮設置ピン25がそれぞれ摺合され、それ
ら仮設置ピン25は、後述する水ジヤケツト用砂
中子の仮設置のために用いられる。両仮設置ピン
25の下端は、成形ブロツク18の下方に配設さ
れた取付板26に固定される。その取付板26に
は2本の支持ロツド27が挿通され、各支持ロツ
ド27の下部と取付板26の下面との間にコイル
ばね28が縮設される。型開き時には、取付板2
6は各コイルばね28の弾発力を受けて各支持ロ
ツド27先端のストツパ27aに当接するまで上
昇し、これにより各仮設置ピン25の先端は第1
成形部181頂面より突出している。各仮設置ピ
ン25の先端面に砂中子の下縁と係合する凹部2
5aが形成される。
また両側に位置する2つの第1成形部181は、
両貫通孔24間の二等分位置において第1成形部
181を貫通する貫通孔29が形成され、その貫
通孔29に下端を取付板26に固定された作動ピ
ン30が摺合される。型開き時には、作動ピン3
0の先端は凹部23内に突出し、また型閉め時に
は後述する拡径機構により押し下げられ、これに
より両仮設置ピン25を第1成形部181頂面よ
り引き込ませるようになつている。
第1および第2側型101,102における第1
キヤビテイC1を画成する壁部の中央部分には、
砂中子を本設置するための中子受31が2個所宛
凹設されている。各中子受31は、砂中子をそれ
の後述する対向壁61aに沿う方向に位置決めす
るための位置決め孔31aと、その孔31aの開
口部外周に形成されて同対向壁61aの外方への
膨張変形を規制するための変形規制面31bとを
備えている。
上型9の型締め用凹部12に、第1キヤビテイ
C1に連通して溶湯をオーバフローさせるための
複数の第3キヤビテイC3および連通口7を成形
するための第4キヤビテイC4がそれぞれ開口し、
また上型9に各第3キヤビテイC3および第4キ
ヤビテイC4に連通する貫通孔32,33がそれ
ぞれ形成される。
それら貫通孔32,33に閉鎖ピン34,35
がそれぞれ挿入され、それら閉鎖ピン34,35
の上端は上型9の上方に配設される取付板36に
固定される。
各貫通孔32,34の、両キヤビテイC3,C4
に対する連通端から上方へ所定の長さに亘つて延
びる小径部32a,33aは各閉鎖ピン34,3
5と嵌合して第3キヤビテイC3および第4キヤ
ビテイC4を閉鎖し得るが、その外の部分の直径
は各閉鎖ピン34,35の直径よりも大きく、こ
れにより各閉鎖ピン34,35と各貫通孔32,
33間に空気通路37,38が形成される。
上型9の頂面と取付板36間に、油圧シリンダ
39が介装され、その油圧シリンダ39の作動に
より取付板36を昇降して各閉鎖ピン34,35
により各小径部32a,33aを開閉するように
なつている。40は取付板36の案内ロツドであ
る。
上型9に、各シリンダバレル11〜14に鋳ぐる
まれるスリーブ3を保持するための拡径機構41
が設けられ、その機構41は下記のように構成さ
れる。
上型9に、作動ピン30の延長軸線に中心線を
合致させた貫通孔42が形成され、その貫通孔4
2に支持ロツド43が遊挿される。その支持ロツ
ド43の上端は上型9の頂面に立設されたブラケ
ツト44に固定され、またその下端に溶湯浸入防
止板45が固着される。溶湯浸入防止板45の下
面に、下型11における第1成形部181頂面の
凹部23に嵌合し得る凸部45aが形成される。
中空の保持筒46は円形の外周面と、上部から
下部に向けて下り勾配のテーパ孔47を有し、上
型9から下方へ突出する支持ロツド43の下部は
保持筒46のテーパ孔47に遊挿され、その保持
筒46の上端面は上型9の凹部12に突設された
凸部48に当接し、また下端面は溶湯浸入防止板
45に当接する。第9図に示すように保持筒46
の周壁部に、その内周面および外周面より半径方
向に延びる複数のすり割溝49が交互に、且つ円
周上等間隔に形成される。
支持ロツド43に、保持筒46を拡径するため
の中空状作動ロツド50が支持ロツド43の略全
長に亘つて摺合され、その作動ロツド50は保持
筒46のテーパ孔47に嵌合するテーパ部50a
と、そのテーパ部50aに連設されて上型9の貫
通孔42に摺合されると共に上型9より突出する
真円部50bとよりなる。テーパ部50bに複数
のピン57が突設され、それらピン57は保持筒
46の上下方向に長いピン孔58に挿入され、こ
れによりテーパ部50aの上下動を許容しつゝ保
持筒46の回止めがなされる。
上型9の頂面に油圧シリンダ51が固定され、
その中空ピストン52の上端面および下端面に突
設された中空ピストンロツド531,532がシリ
ンダ本体54の上端壁および下端壁をそれぞれ貫
通している。中空ピストン52および中空ピスト
ンロツド53を貫通する貫通孔55に作動ロツド
50の真円部50bが挿入され、その真円部50
bの環状溝に嵌めた抜止めストツパ561,562
を中空ピストンロツド531,532の上、下端面
にそれぞれ当接させて中空ピストン52により作
動ロツド50を昇降するようになつている。前記
拡径機構41はシリンダブロツクSの各シリンダ
バレル11〜14に対応して4機設けられる。
第10、第11図は水ジヤケツト用砂中子59
を示し、その砂中子59は、シリンダブロツクS
の4本のシリンダバレル11〜14に対応して4本
の円筒部601〜604を備えると共にそれらの相
隣るもの相互の重合する周壁を欠如した筒形中子
本体61と、水ジヤケツト6をシリンダヘツドの
水ジヤケツトに連通する連通口7および補強デツ
キ部8を形成すべく、中子本体61の上端面に突
設された複数の突起62と、中子本体61のシリ
ンダバレル配列方向に延びる一対の対向壁61a
の外側面、図示例は中間に位置する2本の円筒部
602,603の両外側面にそれぞれ突設された幅
木63とより構成される。各幅木63は中子本体
61と一体の主体部63aと、その端面に突設さ
れた、該主体部63aよりも小径の小突起部63
bとより形成される。各幅木63は各中子受31
に対向するように設けられている。
次に前記鋳造装置によるシリンダブロツク素材
Smの鋳造作業について説明する。
先ず第5図に示すように、上型9を上昇させ、
また相対向する両側型101,102;103,1
4を互いに離間するように移動させて型開きを
行う。拡径機構41においては、各油圧シリンダ
51を作動させて中空ピストン52により作動ロ
ツド50を下降させ、テーパ部50aの下方移動
により保持筒46を縮径させておく。また上型9
上の油圧シリンダ39を作動させて取付板36を
上昇させ、これにより各閉鎖ピン34,35を第
3、第4キヤビテイC3,C4に連通する小径部3
2a,33aより離脱させる。さらに給湯シリン
ダ15内のプランジヤ16を下降させる。
略真円の鋳鉄製スリーブ3を各保持筒46に遊
嵌し、スリーブ3の上端開口を上型9の凸部48
に嵌合して閉鎖し、またスリーブ3の下端面を溶
湯浸入防止板45の凸部45a下端面に合致させ
ると共に溶湯浸入防止板45によりスリーブ3の
下端開口を閉鎖する。そして拡径機構41の油圧
シリンダ51を作動させ、その中空ピストン52
により作動ロツド50を上昇させる。これにより
テーパ部50aが上方へ移動するので保持筒46
が拡径し、スリーブ3は拡径力を受けて保持筒4
6に確実に保持される。
第5、第11図に示すように砂中子59におけ
る両側の円筒部601,604下縁を、下型11に
おける両側の第1成形部181の頂面に突出する
各仮設置ピン25の凹部25aに係合させて砂中
子59の仮設置を行う。
両側型101,102をそれらが互いに接近する
方向に所定距離移動させ、各中子受31と各幅木
63とを係合して砂中子59の本設置を行う。即
ち、各中子受31の位置決め孔31aに砂中子5
9における各幅木63の小突起部63bを係合し
て砂中子59を、前記対向壁61aに沿う方向に
位置決めし、また各主体部63aのシリンダバレ
ル配列方向と平行な端面を各中子受31の変形規
制面31bに衝合して砂中子59をそれら変形規
制面31bにより挟持するものである。また、他
の側型103,104も同様に移動させる。
第6図に示すように、上型9を下降させて各ス
リーブ3を砂中子59の各円筒部601〜604
に挿入し、溶湯浸入防止板45の凸部45aを第
1成形部181頂面の凹部23に嵌合する。これ
により溶湯浸入防止板45の凸部45aにより作
動ピン30が押し下げられるので各仮設置ピン2
4が下降して第1成形部181頂面より引込む。
また上型9の型締め用凹部12が各側型101
104の型締め用凸部13に嵌合して型締めが行
われる。
下型11の湯溜部14に溶解炉よりアルミニウ
ム合金よりなる溶湯を供給し、プランジヤ16を
上昇させて溶湯を両湯道17より堰19を通じて
第2キヤビテイC2の両下縁よりそのキヤビテイ
C2および第1キヤビテイC1に充填する。両キヤ
ビテイC1,C2内の空気等のガスは、溶湯により
押し上げられ、第3、第4キヤビテイC3,C4
連通する空気通路37,38を経て上型9の上方
へ抜ける。
この場合、両湯道17の断面積が前述のように
湯道先17aに向けて段階的に減少するように、
湯道底面が湯溜部14側より数段の上り階段状に
形成されているので、プランジヤ16の上昇によ
り溶湯は両湯道17より各堰19を通じて第2キ
ヤビテイC2の両側下端よりその全長に亘つて略
均等にそのキヤビテイC2内をスムーズに押し上
げられる。したがつて溶湯が両キヤビテイC1
C2内で乱流を起こすことがなく、溶湯中への空
気等のガスの巻込みを防止して巣の発生を回避す
ることができる。
第3、第4キヤビテイC3,C4に溶湯が充填さ
れた時点で、上型9上の油圧シリンダ39を作動
させて取付板36を下降させ、閉鎖ピン34,3
5によつて両キヤビテイC3,C4に連通する小径
部32a,33aを閉鎖する。
前記注湯作業において、第2キヤビテイC2
よび第1キヤビテイC1に溶湯を充填するための
プランジヤ16の変位および溶湯圧力は第12図
に示すように制御される。
即ち、プランジヤ16はその移動速度を第1〜
第3速V1〜V3の3段階に制御される。本実施例
では第1速V1は0.08〜0.12m/sec、第2速V2
0.14〜0.18m/sec、第3速V3は大幅な減速状態
となるように0.04〜0.08m/secにそれぞれ設定さ
れ、この3段階の速度制御によつて溶湯の波立を
防止して空気等のガスを巻き込むことのない静か
な溶湯流を形成し、その溶湯を前記両キヤビテイ
C2,C1に効率良く充填することができる。
またプランジヤ16の第1速V1では、溶湯は
両湯道17等に充満するだけであるから溶湯の圧
力P1は略一定に保持され、ブランジヤ16の第
2、第3速V2,V3では溶湯は両キヤビテイC1
C2に充填されるので溶湯の圧力P2は急激に上昇
する。プランジヤ16を第3速V3で所定時間移
動させた後は、溶湯の充填圧P3を約1.5秒間、150
〜400Kg/cm2に保持し、これにより砂中子59を
溶湯により完全に包んでその表面に溶湯凝固膜を
形成する。
前記時間経過後においては、プランジヤ16を
速度V4で減速移動させるので溶湯の圧力P4は上
昇し、その圧力P5が200〜600Kg/cm2になつたと
きプランジヤ16の移動を止めてこの状態で溶湯
を凝固させる。
前記のように溶湯の圧力を所定時間略一定に保
つことにより砂中子59の表面に溶湯凝固膜を形
成すると、次の溶湯加圧時に砂中子59が前記膜
により保護されて破損することがない。
また砂中子59は、それの各幅木63を介して
両側型101,102により正確な位置に挟持され
ているので、第1キヤビテイC1内への溶湯の充
填時およびそのキヤビテイC1内の溶湯の加圧時
において砂中子59が浮き上がつたりすることが
ない。また各幅木63の主体部63aの端面が両
側型101,102における中子受31の変形規制
面31bに衝合しているので、砂中子59の両対
向壁61aが熱膨張等により脹らみ傾向になる
と、その変形力は各変形規制面31bにより支承
され、これにより砂中子59の変形が防止されて
各スリーブ3回りの肉厚が均一なサイアミーズシ
リンダバレル1が得られる。
前記のようにプランジヤ16の移動速度および
溶湯の圧力を制御することによつてダイカスト鋳
造と略同じ生産効率を以てクローズドデツキ型の
シリンダブロツク素材を鋳造することができる。
溶湯を凝固を完了した後、拡径機構41の油圧
シリンダ51を作動させ、作動ロツド50を下降
させてスリーブ3に対する保持筒46の拡径力を
除去し、型開きを行うと第4図に示すシリンダブ
ロツク素材Smが得られる。
前記シリンダブロツク素材Smに研削加工を施
して各第4キヤビテイC4と砂中子59の各突起
62との協働により成形された各突出部64を除
去すると、突起62により連通口7が、また相隣
る連通口7間に補強デツキ部8がそれぞれ形成さ
れ、また砂抜きを行うことにより水ジヤケツト6
が得られ、さらに各スリーブ3の内周面に真円加
工を施し、さらにまたその他の所定の加工を施す
と第1〜第3図に示すシリンダブロツクSが得ら
れる。
第13、第14図は砂中子59の変形例を示
す。この変形例においては、各幅木63の小突起
部63b中心線を主体部63a中心線より下方へ
偏心させて円筒部602,603の中心線と平行な
小突起部63bの直径と交差する母線と主体部6
3aにおける同様の母線とを一直線上に位置させ
たものである。
このように構成すると、第14図に明示するよ
うに小突起部63bと主体部63aとの連設部分
におけるアールRが中子受31における位置決め
孔31a口縁と干渉することがなく、これにより
砂中子59の位置決めが正確に行われる。
なお、幅木63は砂中子59の両外側面にそれ
ぞれ3以上設けることもある。
C 発明の効果 以上のように本発明によれば、砂中子の、シリ
ンダバレル配列方向に延びる一対の対向壁外側面
にそれぞれ2以上の幅木を突設し、鋳型に各幅木
と対向する中子受を凹設し、各幅木が、前記対向
壁と一体の主体部と、その主体部端面に突設され
た、該主体部よりも小径の小突起部とを備え、各
中子受が、砂中子を前記対向壁に沿う方向に位置
決めすべく前記小突起部と係合する位置決め孔
と、その位置決め孔の開口部外周に形成され、鋳
造時における前記対向壁の外方への膨張変形を規
制すべく前記主体部端面に衝合する変形規制面と
を備えているので、砂中子をキヤビテイ内にセツ
トした状態では、幅木の小突起部と中子受の位置
決め孔との係合によつて砂中子を、前記対向壁に
沿う方向に位置決めすることができる一方、幅木
の主体部端面と中子受の変形規制面との衝合によ
つて前記対向壁をその厚さ方向に位置決めし且つ
該壁の外方への膨張変形を規制することができ、
従つて砂中子を常にキヤビテイ内の適正位置に正
しくセツトできると共に鋳造時における前記対向
壁の膨張変形を確実に抑えて、所定形状の水ジヤ
ケツトをサイアミーズシリンダバレルとの所定の
相対位置に正しく配設することができるから、該
サイアミーズシリンダブロツクの各部に所定の肉
厚を精度よく与えることができる。
特に個々の幅木において、前記主体部を前記対
向壁に対する膨張変形規制手段として、また該主
体部端面より突出する小突起部を砂中子に対する
位置決め手段としてそれぞれ機能分担させたこと
により、相互の寸法に大きく左右されずに該主体
部を極力大径に、また該小突起部を極力小径にそ
れぞれ形成することが可能となるから、前記対向
壁の膨張変形力を該主体部の広い端面を通して中
子受の変形規制面で安定よく受けることができ、
その上、上記位置決めのために比較的高い加工精
度を要求される該小突起部周面の加工量を極力少
なくしその精度管理を行い易くすることができ
る。しかも上記のように膨張変形規制手段と位置
決め手段とにそれぞれ機能分担される上記主体部
と小突起部とは、その両者で一個の幅木を構成す
るものであるから、幅木の設置総数を極力少なく
することができ、従つて該幅木に対応してシリン
ダブロツクに形成される孔の数を極力少なくし
て、該孔を塞ぐ作業の簡素化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1〜第3図はサイアミーズ型シリンダブロツ
クを示し、第1図は上方からみた斜視図、第2図
は第1図−線断面図、第2A図は第2図a
−a線断面図、第3図は下方から見た斜視図、
第4図はサイアミーズ型シリンダブロツク素材を
上方から見た斜視図、第5図は本発明の一実施例
を適用した鋳造装置の型開き時の縦断正面図、第
6図は前記鋳造装置の型閉め時の縦断正面図、第
7図は第6図−線断面図、第8図は第7図
−線断面図、第9図は第5図−線断面図、
第10図は砂中子を上方から見た斜視図、第11
図は第10図XI−XI線断面図、第12図は時間に
対するプランジヤの変位および時間に対する溶湯
の圧力の関係を示すグラフ、第13図は砂中子の
変形例を上から見た斜視図、第14図は砂中子と
金型の関係を示す部分縦断正面図である。 C1……第1キヤビテイ、M……鋳型としての
金型、S……シリンダブロツク、1……サイアミ
ーズシリンダバレル、11〜14……シリンダバレ
ル、6……水ジヤケツト、31……中子受、31
a……位置決め孔、31b……変形規制面、59
……砂中子、61a……対向壁、63……幅木、
63a……主体部、63b……小突起部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 並列する複数のシリンダバレル11〜14を結
    合してなるサイアミーズシリンダバレル1を持つ
    シリンダブロツクSの鋳造時に前記サイアミーズ
    シリンダバレル1の外周が臨む水ジヤケツト6を
    形成すべく、筒形をなすと共にシリンダバレル1
    〜14配列方向に延びる一対の対向壁61a,6
    1aを有する水ジヤケツト用砂中子59を鋳型M
    のキヤビテイC1に支持する、水ジヤケツト用砂
    中子の支持構造であつて、砂中子59の前記一対
    の対向壁61a,61a外側面にそれぞれ2以上
    の幅木63を突設し、前記鋳型Mに各幅木63と
    対向する中子受31を凹設し、各幅木63は、前
    記対向壁61aと一体の主体部63aと、その主
    体部63a端面に突設された、該主体部63aよ
    りも小径の小突起部63bとを備え、各中子受3
    1は、砂中子59を前記対向壁61aに沿う方向
    に位置決めすべく前記小突起部63bと係合する
    位置決め孔31aと、その位置決め孔31aの開
    口部外周に形成され、前記鋳造時における前記対
    向壁61aの外方への膨張変形を規制すべく前記
    主体部63a端面に衝合する変形規制面31bと
    を備えていることを特徴とする、水ジヤケツト用
    砂中子の支持構造。
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