JPH0555223B2 - - Google Patents

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JPH0555223B2
JPH0555223B2 JP8742287A JP8742287A JPH0555223B2 JP H0555223 B2 JPH0555223 B2 JP H0555223B2 JP 8742287 A JP8742287 A JP 8742287A JP 8742287 A JP8742287 A JP 8742287A JP H0555223 B2 JPH0555223 B2 JP H0555223B2
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cylinder
molten metal
mold
siamese
cavity
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Kyoshi Shibata
Juji Oohara
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Honda Motor Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/02Cylinders; Cylinder heads  having cooling means
    • F02F1/10Cylinders; Cylinder heads  having cooling means for liquid cooling
    • F02F1/108Siamese-type cylinders, i.e. cylinders cast together
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
    • F02B75/18Multi-cylinder engines
    • F02B2075/1804Number of cylinders
    • F02B2075/1816Number of cylinders four

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 A 発明の目的 (1)産業上の利用分野 本発明はサイアミーズ型シリンダブロツク素
材、特に、軸線を上下方向に向けた複数のシリン
ダバレルの相隣るもの相互を結合部を介して結合
したサイミーズシリンダバレルと、各シリンダバ
レルに鋳ぐるまれたシリンダスリーブとを備えた
ものを鋳造するために用いられる鋳型に関する。
(2) 従来の技術 従来、この種鋳型は、サイアミーズシリンダバ
レル成形用キヤビテイの各結合部成形領域に存す
る溶湯を保温するための手段を備えていない。
(3) 発明が解決しようとする問題点 前記シリンダブロツク素材は、そのシリンダバ
レル配列方向長さを短くして小型化を図るために
開発されたものがあるから、各結合部におけるシ
リンダバレル配列方向の厚さは極力薄くなるよう
に設定される。
そのため、従来のように、各結合部成形領域に
存する小容量の溶湯を保温する手段を備えていな
いと、その溶湯が円筒部成形領域の溶湯よりも早
期に凝固し、この凝固速度の不均一に起因してサ
イアミーズシリンダバレルにクラツク等の鋳造欠
陥が発生するという問題がある。
本発明は前記問題を解決し得る前記鋳型を提供
することを目的とする。
B 発明の構成 (1) 問題点を解決するための手段 本発明に係る鋳型は、サイアミーズシリンダバ
レル成形用キヤビテイの各結合部成形領域上部に
開口して、溶湯のオーバフローを許容する凹部
と、各凹部の天井面に開口するガス抜き通路とを
備えたことを特徴とする。
(2) 作用 前記のように構成すると、鋳造時各凹部内のガ
スが各ガス抜き通路を介して効率良く除去される
ので、各凹部に溶湯がスムーズにオーバフローす
る。そしてそのオーバフローした溶湯によつて各
結合部成形領域の溶湯が保温されるので、その領
域に存する溶湯の凝固速度が遅くなる。これによ
りシリンダスリーブ回りにおける全溶湯の凝固速
度を略均一にして、サイアミーズシリンダバレル
におけるクラツク等の鋳造欠陥の発生を防止する
ことができ、また各シリンダバレルと各シリンダ
スリーブとの密着性も良好にすることができる。
(3) 実施例 第1〜第3図はサイアミーズ型シリンダブロツ
クSを示し、それはアルミニウム合金製シリンダ
ブロツク本体1と、その本体1に鋳ぐるまれた鋳
鉄製シリンダスリーブ2とよりなる。シリンダブ
ロツク本体1は、軸線を上、下方向に向けた複
数、図示例は4個のシリンダバレル31〜34の相
隣るもの相互を結合部aを介して結合したサイア
ミーズシリンダバレル3と、そのサイアミーズシ
リンダバレル3を囲繞するシリンダブロツク外壁
4と、その外壁4の下縁に連設されたクランクケ
ース5とを備え、各シリンダバレル31〜34に前
記シリンダスリーブ2が鋳ぐるまれており、各シ
リンダスリーブ2によりシリンダボア2aが形成
される。
サイアミーズシリンダバレル3とシリンダブロ
ツク外壁4間に、サイアミーズシリンダバレル3
の外周が臨む水ジヤケツト6が形成され、その水
ジヤケツト6の底部側に前記クランクケース5が
配設される。その水ジヤケツト6におけるシリン
ダヘツド側端部において、サイアミーズシリンダ
バレル1とシリンダブロツク外壁4間は複数の補
強デツキ部7により部分的に連結され、相隣る補
強デツキ部7間はシリンダヘツド側への連通口8
として機能する。これによりシリンダブロツクS
はクローズドデツキ型に構成される。
第5〜第9図は、第4図に示すシリンダブロツ
ク素材Smの鋳造装置を示し、その装置は鋳型と
しての金型Mを備え、その金型Mは昇降自在な上
型9と、その上型9の下方に配設され、第5、第
6図において左右二つ割の第1および第2側型1
1,102および第7図において左右二つ割の第
3および第4側型103,104と、各側型101
〜104を摺動自在に載置する下型11とより構
成される。
上型9の下面に、全側型101〜104の対向面
上部と協働してサイアミーズシリンダバレル3お
よびシリンダブロツク外壁4を形成するための第
1キヤビテイC1を画成する型締め用凹部12が
形成され、その凹部12と嵌合する型締め用凸部
13が各側型101〜104の上面に突設される。
下型11は上方へ突出する成形ブロツク18を
有し、その成形ブロツク18は全側型101〜1
4の対向面下部と協働してクランクケース5お
よび各軸受ホルダ21(第2、第3図)を成形す
るための第2キヤビテイC2を画成する。その第
2キヤビテイC2の上端は前記第1キヤビテイC1
下端に連通する。
成形ブロツク18は、所定の間隔で形成された
背の高い4個のかまぼこ形第1成形部181と、
相隣る第1成形部181間および最外側の両第1
成形部181の外側に位置する凸字形第2成形部
182とよりなり、各第1成形部181はクランク
ケース5およびクランクピンおよびクランクアー
ム回転用空間20(第2、第3図)を形成するた
めに用いられ、第2成形部182はクランクジヤ
ーナルの軸受ホルダ21を成形するために用いら
れる。
第7、第8図に示すように、下型11に、溶解
炉(図示せず)よりアルミニウム合金よりなる溶
湯を受ける湯溜部14と、その湯溜部14に連通
する給湯シリンダ15と、その給湯シリンダ15
に摺合されるプランジヤ16と、湯溜部14より
2本に分岐して第2キヤビテイC2の長手方向に、
且つそれと略同一長さに亘つて延びる一対の湯道
17とが設けられる。第2キヤビテイC2の両側
下端は複数の堰19を介して両湯道17に連通す
る。各堰19は各第2成形部182に対応して設
けられており、第2キヤビテイC2の容量の大き
な部分に溶湯を早期に充填するようになつてい
る。
両湯道17の断面積が湯溜部14側より湯道先
17aに向けて段階的に減少するように、湯道1
7底面は湯溜部14側より数段の上り階段状に形
成されている。各段部17bに連なる各立上がり
部17cは溶湯を各堰19にスムーズに導くこと
ができるように斜めに形成される。
第5図に示すように各第1成形部181の頂面
に、シリンダスリーブ2の内周面と嵌合する位置
決め突起22が突設され、その位置決め突起22
の中心には凹部23が形成される。また両側に位
置する2つの第1成形部181に、位置決め突起
22の両側において第1成形部181を貫通する
貫通孔24が形成され、それら貫通孔24に一対
の仮設置ピン25がそれぞれ摺合され、それら仮
設置ピン25は、後述する水ジヤケツト溶砂中子
の仮設置のために用いられる。両仮設置ピン25
の下端は、成形ブロツク18の下方に配設された
取付板26に固定される。その取付板26に2本
の支持ロツド27が挿通され、各支持ロツド27
下部と取付板26下面との間にコイルばね28が
縮設される。型開き時には、取付板26は各コイ
ルばね28の弾発力を受けて各支持ロツド27先
端のストツパ27aに当接するまで上昇し、これ
により各仮設置ピン25の先端は第1成形部18
頂面より突出している。各仮設置ピン25の先
端面に砂中子の下縁と係合する凹部25aが形成
される。
また両側に位置する2つの第1成形部181に、
両貫通孔24間の二等分位置において第1成形部
181を貫通する貫通孔29が形成され、その貫
通孔29に下端を取付板26に固定された作動ピ
ン30が摺合される。型開き時には、作動ピン3
0の先端は凹部23内に突出し、また型閉め時に
は後述する拡径機構により押し下げられ、これに
より両仮設置ピン25を第1成形部181頂面よ
り引き込ませるようになつている。
第1および第2側壁101,102の対向面上部
に砂中子を本設置するための中子受31が2個所
宛設けられている。各中子受31は砂中子の位置
決めを行う係合孔31aと、その開口部外周に形
成されて砂中子を挟持する挟持面31bとよりな
る。
上型9に、その型締め用凹部12天井面に開口
して第1キヤビテイC1に連通するように複数の
第3、第4キヤビテイC3、C3が形成される。各
第3キヤビテイC3は溶湯をオーバフローさせる
ために用いられ、また第4キヤビテイC4は連通
口8を成形するために用いられる。
さらに上型9に各第3キヤビテイC3および第
4キヤビテイC4に連通するガス抜き孔32,3
3がそれぞれ形成され、それらガス抜き孔32,
33に上端を上型9上方の取付板36に固定され
た閉鎖ピン34,35がそれぞれ挿入される。
各ガス抜き孔32,34において、第3、第4
キヤビテイC3、C4との連通端から上方へ所定の
長さに亘つて延びる小径部32a,33aは各閉
鎖ピン34,35と嵌合して第3、第4キヤビテ
イC3、C4を閉鎖し得るが、その外の部分の直径
は各閉鎖ピン34,35の直径よりも大きくなつ
ている。
上型9の頂面と取付板36間に、油圧シリンダ
39が介装され、その油圧シリンダ39の作動に
より取付板36を昇降して各閉鎖ピン34,35
により各小径部32a,33aを開閉するように
なつている。40は取付板36の案内ロツドであ
る。
上型9に、各シリンダスリーブ2に拡径力を与
える拡径機構41が設けられ、その機構41は下
記のように構成される。
上型9に、作動ピン30の延長軸線に中心線を
合致させた貫通孔42が形成され、その貫通孔4
2に支持ロツド43が遊挿される。その支持ロツ
ド43の上端は上型9の頂面に立設されたブラケ
ツト44に固定され、またその下端に溶湯浸入防
止板45が固着される。溶湯浸入防止板45の下
面に、第1成形部181頂面の凹部23に嵌合し
得る凸部45aが形成される。
中空の保持筒46は円形の外周面と、上部から
下部に向けて漸次内径が増加するテーパ孔47を
有し、上型9から下方へ突出する支持ロツド43
の下部は保持筒46のテーパ孔47に遊挿され、
その保持筒46の上端面は上型9の凹部12に突
設された短円柱状凸部48に当接し、また下端面
は溶湯浸入防止板45に当接する。第9図に示す
ように保持筒46の周壁部にその内周面および外
周面より半径方向に延びる複数のすり割溝49が
交互に且つ円周上等間隔に形成される。
支持ロツド43に、保持筒46を拡径するため
の中空状作動ロツド50が支持ロツド43の略全
長に亘つて摺合され、その作動ロツド50は保持
筒46のテーパ孔47に嵌合するテーパ部50a
と、そのテーパ部50aに連設されて上型9の貫
通孔42に摺合されると共に上型9より突出する
真円部50bとよりなる。テーパ部50aに複数
のピン57が突設され、それらピン57は保持筒
46の上下方向に長いピン孔58に挿入され、こ
れによりテーパ部50aの上下動を許容しつゝ保
持筒46の回止めがなされる。
上型9の頂面に、油圧シリンダ51が固定さ
れ、その中空ピストン52の上端面および下端面
に突設された中空ピストンロツド531,532
シリンダ本体54の上端壁および下端壁をそれぞ
れ貫通している。中空ピストン52および中空ピ
ストンロツド531,532を貫通する貫通孔55
に作動ロツド50の真円部50bが挿入され、そ
の真円部50bの環状溝に嵌めた抜止めストツパ
561,562を中空ピストンロツド531,532
の上、下端面にそれぞれ当接させて中空ピストン
52により作動ロツド50を昇降するようになつ
ている。前記拡径機構41は各シリンダバレル1
〜14に対応して4機設けられる。
第5、第7〜第7B図に示すように、相隣る拡
径機構41の保持筒46間において、上型9に、
その型締め用凹部12天井面に開口して第1キヤ
ビテイC1に連通する複数、図示例は3個の凹部
37が保持筒46の配列方向と直交する方向に延
びるように形成される。
各凹部37の天井面に連通するように、上型9
に貫通孔38が形成され、各貫通孔38に、外周
面母線方向に複数の溝65aを有するピン65が
嵌合される。これにより各溝65a内面と貫通孔
38内周面との協働で凹部37の天井面に開口す
るガス抜き通路pが画成される。
第10、第11図は筒状をなす水ジヤケツト用
砂中子59を示し、その砂中子59は、シリンダ
ブロツクSの4本のシリンダバレル11〜14に対
応して4本の円筒部601〜604を備えると共に
それらの相隣るもの相互の重合する周壁を欠如さ
せた中子本体61と、水ジヤケツトをシリンダヘ
ツドの水ジヤケツトに連通する連通口8および補
強デツキ部7を形成すべく、中子本体61の上端
面に突設された複数の突起62と、中子本体61
の中間に位置する2本の円筒部602,603の両
外側面にそれぞれ突設された幅木63とより構成
される。各幅木63は中子本体61と一体の大径
部63aと、その端面に突設される小径部63b
とより形成される。
次に前記鋳造装置によるシリンダブロツク素材
Smの鋳造作業について説明する。
先ず第5図に示すように、上型9を上昇させ、
また両側型101,102および103,104を互
いに離間するように移動させて型開きを行う。拡
径機構41においては、各油圧シリンダ51を作
動させて中空ピストン52により作動ロツド50
を下降させ、テーパ部50aの下方移動により保
持筒46を縮径させておく。また上型9上の油圧
シリンダ39を作動させて取付板36を上昇さ
せ、これにより各閉鎖ピン34,35を第3、第
4キヤビテイC3、C4に連通する小径部32a,
33aより離脱させる。さらに給湯シリンダ15
内のプランジヤ16を下降させる。
シリンダスリーブ2を各保持筒46に遊嵌し、
シリンダスリーブ2の上端開口を上型9の凸部4
8に嵌合して閉鎖し、またシリンダスリーブ2の
下端面を溶湯浸入防止板45の凸部45a下端面
に合致させると共に溶湯浸入防止板45によりシ
リンダスリーブ2の下端開口を閉鎖する。そして
拡径機構41の油圧シリンダ51を作動させ、そ
の中空ピストン52により作動ロツド50を上昇
させる。これによりテーパ部50aが上方へ移動
するので保持筒46が拡径し、シリンダスリーブ
2は拡径力を受けて保持筒46に確実に保持され
る。
第5、第11図に示すように砂中子59におけ
る両側の円筒部601,604下縁を、下型11に
おける両側の第1成形部181の頂面に突出する
各仮設置ピン25の凹部25aに係合させて砂中
子59の仮設置を行う。
第1、第2両側型101,102をそれらが互い
に接近する方向に所定距離移動させ、各中子受3
1と各幅木63とを係合して砂中子59の本設置
を行う。即ち、各中子受31の係合孔31aに砂
中子59における各幅木63の小径部63bを嵌
合して砂中子59を位置決めし、また各大径部6
3aのシリンダバレル配列方向と平行な端面を各
中子受31の挟持面31bに衝合して砂中子59
をそれら挟持面31bにより挟持するものであ
る。また第3、第4側型103,104も第1、第2
側型101,102と同様に移動させる。
第6,7図に示すように、上型9を下降して各
シリンダスリーブ2を砂中子59の各円筒部60
〜604内に挿入し、溶湯浸入防止板45の凸部
45aを第1成形部181頂面の凹部23に嵌合
する。これにより溶湯浸入防止板45の凸部45
aにより作動ピン30が押し下げられるので各仮
設置ピン24が下降して第1成形部181頂面よ
り引込む。また上型9の型締め用凹部12が各側
型101〜104の型締め用凸部13に嵌合して型
締めが行われる。
第1キヤビテイC1は、シリンダスリーブ2お
よび砂中子59間のサイアミーズシリンダバレル
成形用キヤビテイCaと、砂中子59および全側
型101〜104間のシリンダブロツク外壁成形用
キヤビテイCbとに区画され、上型9の各凹部3
7は、サイアミーズシリンダバレル成形用キヤビ
テイCaにおける結合部成形領域bの上部に開口
する。
下型11の湯溜部14に溶解炉よりアルミニウ
ム合金よりなる溶湯を供給し、プランジヤ16を
上昇させて溶湯を両湯道17より堰19を通じて
第2キヤビテイC2の両側下端よりそのキヤビテ
イC2および第1キヤビテイC1に充填する。両キ
ヤビテイC1、C2内の空気等のガスは、溶湯によ
り押し上げられガス抜き孔32,33およびガス
抜き通路pを経て上型9の上方へ抜ける。
この場合、湯道17の断面積が前述のように湯
道先17aに向けて段階的に減少しているので、
断面積の大きな部分では大量の溶湯を遅い速度で
堰19を通じて第2キヤビテイC2に充填し、ま
た断面積の小さな部分では少量の溶湯を速い速度
で堰19を通じて第2キヤビテイC2に充填する
ことができる。これにより第2キヤビテイC2
では湯面が両側下端よりその全長に亘つて略均等
にが上昇するので、溶湯がキヤビテイC2内で乱
流を起こすことがなく、したがつて空気等のガス
が溶湯に巻き込まれることを防止して巣の発生を
回避することができる。また溶湯を充填作業が効
率良く行われるので、鋳造能率を向上させること
ができる。
この場合、各凹部37内のガスが各ガス抜き通
路pを介して効率良く除去されるので、各凹部3
7に溶湯がスムーズにオーバフローする。そして
そのオーバフローした溶湯により結合部成形領域
bの溶湯が保温される。
第3、第4キヤビテイC3、C4に溶湯がオーバ
フローした後、上型9上の油圧シリンダ39を作
動して取付板36を下降させ、閉鎖ピン34,3
5によつて両キヤビテイC3、C4に連通する小径
部32a,33aを閉鎖する。
前記注湯作業において、第2キヤビテイC2
よび第1キヤビテイC1に溶湯を充填するための
プランジヤ16の変位および溶湯圧力は第12図
に示すように制御される。
即ち、プランジヤ16はその移動速度を第1〜
第3速V1〜V3の3段階に制御される。本実施例
では第1速V1は0.08〜0.12m/sec、第2速V2
0.14〜0.18m/sec、第3速V3は大幅な減速状態
となるように0.04〜0.08m/secにそれぞれ設定さ
れ、この3段階の速度制御によつて溶湯の波立を
防止して空気等のガスを巻き込むことのない静か
な溶湯流を形成し、その溶湯を前記両キヤビテイ
C2、C1に効率良く充填することができる。
またプランジヤ16の第1速V1では、溶湯は
両湯道17等に充満するだけであるから溶湯の圧
力P1は略一定に保持され、プランジヤ16の第
2、第3速V2、V3では溶湯は両キヤビテイC1
C2に充填されるので溶湯の圧力P2は急激に上昇
する。プランジヤ16を第3速V3で所定時間移
動させた後は、溶湯の充填圧P3を約1.5秒間、150
〜400Kg/cm2に保持し、これにより砂中子59を
溶湯により完全に包んでその表面に溶湯凝固膜を
形成する。
前記時間経過後においては、プランジヤ16を
速度V4で減速移動させるので溶湯の圧力P4は上
昇し、その圧力P5が200〜600Kg/cm2となつたと
きプランジヤ16の移動を止めてこの状態で溶湯
を凝固させる。
前記第1キヤビテイC1内の溶湯の加圧中にお
いて、シリンダスリーブ2には拡径機構41によ
り拡径力が付与されているので、溶湯の圧力によ
りシリンダスリーブ2が変形することはない。
前記のように溶湯の圧力を所定時間略一定に保
つことにより砂中子59の表面に溶湯凝固膜を形
成すると、次の溶湯加圧時に砂中子59が前記膜
により保護されて破損することがない。
また砂中子59は、それの各幅木63を介して
第1、第2側型101,102により正確な位置に
挟持されているので、第1キヤビテイC1内への
溶湯の充填中およびその溶湯の加圧中において砂
中子59が浮き上がることがない。また各幅木6
3の大径部63aの端面が第1、第2側型101
102における中子受31の挟持面31bに衝合
しているので、砂中子59が脹らみ傾向になる
と、その変形力は各挟持面31bにより支承さ
れ、これにより砂中子59の変形が防止されて各
シリンダスリーブ3回りの肉厚が均一なサイアミ
ーズシリンダバレル1が得られる。
また各凹部37にオーバフローした溶湯により
結合部成形領域bの溶湯が保温されるので、その
領域bに存する溶湯の凝固速度が遅くなる。これ
によりシリンダスリーブ2回りにおける全溶湯の
凝固速度を略均一にしてサイアミーズシリンダバ
レル3におけるクラツク等の鋳造欠陥の発生を防
止することができる。また各シリンダバレル31
〜34と各シリンダスリーブ2との密着性も良好
になる。
前記のようにプランジヤ16の移動速度および
溶湯の圧力を制御することによつてダイカスト鋳
造と略同じ生産効率を以てクローズドデツキ型シ
リンダブロツク素材を鋳造することができる。
溶湯が凝固を完了した後、拡径機構41の油圧
シリンダ51を作動させ、作動ロツド50を下降
させてシリンダスリーブ2に対する保持筒46の
拡径力を除去し、型開きを行うと第4図に示すシ
リンダブロツク素材Smが得られる。
その後、前記シリンダブロツク素材Smに研削
加工を施して、各第4キヤビテイC4と砂中子5
9の各突起62との協働により成形された各突出
部64を除去すると各連通口8および補強デツキ
部7が得られ、また砂抜きを行うことにより水ジ
ヤケツト6が得られる。各凹部37により成形さ
れた突出部66は除去される。さらに各シリンダ
スリーブ2の内周面に真円加工を施し、さらにま
たその他の所定の加工を施すと第1〜第3図に示
すシリンダブロツクSが得られる。
C 発明の効果 本発明によれば、サイアミーズシリンダバレル
成形用キヤビテイの各結合部成形領域上部に開口
する凹部と、各凹部の天井面に開口するガス抜き
孔とを備え、鋳造時各凹部に溶湯をスムーズにオ
ーバフローさせるようにしたので、各凹部の溶湯
により各結合部成形領域の溶湯を保温してシリン
ダスリーブ回りにおける全溶湯の凝固速度を略均
一にすることができ、これによりクラツクの発生
がなく、また各シリンダスリーブとの密着性の良
好なサイアミーズ型シリンダブロツク素材を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1ないし第3図はサイアミーズ型シリンダブ
ロツクを示し、第1図は上方から見た斜視図、第
2図は第1図−線断面図、第2A図は第2図
a−a線断面図、第3図は下方から見た斜視
図、第4図はサイアミーズ型シリンダブロツク素
材を上方から見た斜視図、第5図は鋳造装置の型
開き時の縦断正面図で第7図−線断面図に相
当し、第6図は前記鋳造装置の型閉め時の縦断正
面図、第7図は第6図−線断面図、第7A図
は第7図a矢示図の拡大図、第7B図は第7A
図b−b線断面図、第8図は第7図−線
断面図、第9図は第5図−線断面図、第10
図は水ジヤケツト用砂中子を上方から見た斜視
図、第11図は第10図XI−XI線断面図、第12
図は時間に対するプランジヤの変位および時間に
対する溶湯の圧力の関係を示すグラフである。 a……結合部、b……結合部成形領域、Ca…
…サイアミーズシリンダバレル成形用キヤビテ
イ、M……鋳型としての金型、p……ガス抜き通
路、S……シリンダブロツク、Sm……シリンダ
ブロツク素材、2……シリンダスリーブ、3……
サイアミーズシリンダバレル、31〜34……シリ
ンダバレル、37……凹部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 軸線を上下方向に向けた複数のシリンダバレ
    ルの相隣るもの相互を結合部を介して結合したサ
    イアミーズシリンダバレルと、各シリンダバレル
    に鋳ぐるまれたシリンダスリーブとを備えたサイ
    アミーズ型シリンダブロツク素材を鋳造する鋳型
    であつて、サイアミーズシリンダバレル成形用キ
    ヤビテイの各結合部成形領域上部に開口して、溶
    湯のオーバフローを許容する凹部と、各凹部の天
    井面に開口するガス抜き通路とを備えたことを特
    徴とするサイアミーズ型シリンダブロツク素材用
    鋳型。
JP8742287A 1987-04-09 1987-04-09 サイアミ−ズ型シリンダブロツク素材用鋳型 Granted JPS63252664A (ja)

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JPH1094853A (ja) * 1996-09-25 1998-04-14 Honda Motor Co Ltd ダイカスト法による繊維強化複合体鋳造用金型
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