JPH04748B2 - - Google Patents

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JPH04748B2
JPH04748B2 JP22574287A JP22574287A JPH04748B2 JP H04748 B2 JPH04748 B2 JP H04748B2 JP 22574287 A JP22574287 A JP 22574287A JP 22574287 A JP22574287 A JP 22574287A JP H04748 B2 JPH04748 B2 JP H04748B2
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cavity
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core
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Shigeki Matsumoto
Yoshihisa Yamamura
Nobuaki Takatori
Shizuo Ebisawa
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 A 発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は繊維強化シリンダブロツク、特に、シ
リンダボア回りを、その母線方向全長に亘つて筒
状繊維成形体により強化したシリンダバレルを備
えたものゝ製造方法に関する。
(2) 従来の技術 従来、この種シリンダブロツクを製造する場合
は、鋳造のシリンダボア成形用中子に繊維成形体
を装着した後シリンダブロツク素材を鋳造し、次
いで前記素材に所定の機械加工を施すものであ
る。
前記鋳造工程では、シリンダヘツド側に位置す
る繊維成形体の環状端面を、鋳型のシリンダバレ
ル成形用キヤビテイ内面に当接させているため、
シリンダバレルのシリンダヘツド側において、繊
維成形体とマトリツクスとよりなる複合体の端部
が露出することになる。
(3) 発明が解決しようとする問題点 しかしながら前記鋳造法によると、シリンダヘ
ツド側における前記複合体端部の半径方向内方へ
の凝固収縮力、前記中子の離型操作に伴うこじり
力等に起因して複合体端部にクラツクが発生する
といつた問題がある。
本発明は前記問題を解決することのできる前記
製造方法を提供することを目的とする。
B 発明の構成 (1) 問題点を解決するための手段 本発明は、シリンダボア回りを、その母線方向
全長に亘つて筒状繊維成形体により強化したシリ
ンダバレルを備える繊維強化シリンダブロツクを
製造するに当り、シリンダボア成形用中子に装着
された前記繊維成形体を囲繞するシリンダバレル
成形用キヤビテイに溶湯を注入した後加圧して、
シリンダヘツド側に存する前記シリンダバレルの
環状端部に、環状保護体を連設したシリンダブロ
ツク素材を鋳造する工程と、前記保護体を前記シ
リンダバレルより除去する機械加工工程とを用い
ることを特徴とする。
(2) 作用 前記環状保護体は、複合体端部の半径方向内方
への凝固収縮力、中子の離型操作に伴うこじり力
等を緩和する機能を有し、これにより複合体端部
におけるクラツクの発生を防止することができ
る。
そして、環状保護体をシリンダバレルより除去
すると、シリンダボア回りを、その母線方向全長
に亘つて繊維強化した健全なシリンダブロツクを
得ることができる。
(3) 実施例 第1〜第3図は繊維強化アルミニウム合金製サ
イアミーズ型シリンダブロツクSを示し、そのシ
リンダブロツクSは、直列に並ぶ複数、図示例は
4個のシリンダバレル11〜14相互を結合してな
るサイアミーズシリンダバレル1と、そのサイア
ミーズシリンダバレル1を囲繞する外壁部2と、
サイアミーズシリンダバレル1および外壁部2の
下縁に連設されたクランクケース3とより構成さ
れる。各シリンダバレル11〜14におけるシリン
ダボア4は、円筒状の繊維成形体F(第11図)
とアルミニウム合金マトリツクスよりなる複合体
Coにより画成され、したがつて繊維成形体Fに
よりシリンダボア4回りがその母線方向全長に亘
つて繊維強化される。
サイアミーズシリンダバレル1と外壁部2間
に、サイアミーズシリンダバレル1の外周が臨む
水ジヤケツト6が形成される。その水ジヤケツト
6におけるシリンダヘツド側端部において、サイ
アミーズシリンダバレル1と外壁部2間は複数の
補強デツキ部8により部分的に連結され、相隣る
補強デツキ部8間はシリンダベツド側への連通口
7として機能する。これによりシリンダブロツク
Sはクローズドデツキ型に構成される。
第5〜第8図は、第4、第4A図に示すシリン
ダブロツク素材Smを鋳造する装置を示し、その
装置は鋳型としての金型Mを備え、その金型Mは
昇降自在な上型9と、その上型9の下方に配設さ
れ、第5、第6図において左右二つ割の第1およ
び第2側型101,102ならびに第7図において
左右二つ割の第3および第4側型103,104
と、各側型101〜104を摺動自在に載置する下
型11とより構成される。
第7、第8図に明示するように、下型11に溶
解炉(図示せず)よりアルミニウム合金の溶湯を
受ける溶溜部12と、その湯溜部12に連通する
給湯シリンダ13と、その給湯シリンダ13に摺
合されるプランジヤ14と、湯溜部12より2本
に分岐して略平行に延びる一対の湯道15とが設
けられる。
下型11における両湯道15間の上面および各
側型101〜104の下半部対向面との協働により
サイアミーズシリンダバレル1および外壁部2を
成形するための第1キヤビテイC1が画成される。
その第1キヤビテイC1における両側下部は複数
の堰16を介して両湯道15にそれぞれ連通す
る。下型11において、第1キヤビテイC1に臨
みシリンダブロツク素材Smのシリンダヘツド側
の環状端面aを成形する壁部11aに、連通口7
を形成するために用いられる多数の小凹部17a
が同一円周上に配設される。
上型9は下方へ突出する成形ブロツク18を有
し、その成形ブロツク18は各側型101〜104
の上半部と協働してクランクケース3を成形する
ための第2キヤビテイC2を画成する。そのキヤ
ビテイC2の下端は前期第1キヤビテイC1の上端
に連通する。
成形ブロツク18は、所定の間隔で形成された
背の高い4個のかまぼこ形第1成形部181と、
相隣る第1成形部181間および最外側の両第1
成形部181の外側に位置する凸字形第2成形部
182とよりなり、各第1成形部181はクランク
ピンおよびクランクアーム用回転空間20(第
2、第3図)を成形するために用いられ、第2成
形部182はクランクジヤーナルの軸受ホルダ2
1(第2、第3図)を成形するために用いられ
る。
両湯道15の断面積が湯溜部12側より湯道先
15aに向けて段階的に減少するように、湯道1
5底面は湯溜部12側より数段の上り階段状に形
成されている。各段部15bに連なる各立上がり
部15cは溶湯を各堰16にスムーズに導くこと
ができるように斜めに形成される。
このように湯道15の断面積を段階的に減少さ
せると、断面積の大きな部分では大量の溶湯を遅
い速度で堰16を通じて第1キヤビテイC1に注
入し、また断面積の小さな部分では少量の溶湯を
速い速度で堰16を通じて第1キヤビテイC1
注入することができるので、そのキヤビテイC1
内に溶湯が湯道15の全長に亘つて略均等に注入
される。また溶湯の注入作業が効率良く行われる
ので、鋳造能率を向上させることができる。
各第1成形部181の下面に柱状をなすシリン
ダボア成形用中子19が突設され、その中子19
の下端面と対向して下型11に繊維成形体Fの下
端部が嵌合する位置決め突起22が突設される。
その位置決め突起22の中心に凹部23が形成さ
れ、その凹部23は中子19の凸部19aと嵌合
するようになつている。
第5、第6図に明示するように、前記壁部11
aに各突起22を囲繞する環状凹部17bが形成
され、各環状凹部17bは相隣るものゝ一部が重
合すると共に中子19に装着された繊維成形体F
の環状端面および第1キヤビテイC1に臨むよう
になつている。また環状凹部17bは各小凹部1
7aに連通する。
下型11に、両側に位置する2つの第1成形部
181と対面する位置で位置決め突起22の両側
に貫通孔24が形成され、それら貫通孔24に一
対の仮設置ピン25がそれぞれ摺合される。それ
ら仮設置ピン25は、後述する水ジヤケツト用砂
中子の仮設置のために用いられる。両仮設置ピン
25の下端は、下型11の空所に配設され取付板
26に固定される。その取付板26に2本の支持
ロツド27が挿通され、各支持ロツド27の下部
と取付板26の下面との間にコイルばね28が縮
設される。型開き時には、取付板26は各コイル
ばね28の弾発力を受けて各支持ロツド27先端
のストツパ27aに当接するまで上昇し、これに
より各仮設置ピン25の先端は下型上面より突出
している。各仮設置ピン25の先端面に砂中子の
下縁と係合する凹部25aが形成される。
また両貫通孔24間の二等分位置において下型
11にそれを貫通する貫通孔29が形成され、そ
の貫通孔29に、下端を取付板26に固定された
作動ピン30が摺合される。型開き時には、作動
ピン30の先端は凹部23内に突出し、また型閉
め時にはシリンダボア成形用中子19により押し
下げられ、これにより両仮設置ピン25を下型1
1上面より引き込ませるようになつている。
第1および第2側型101,102における第1
キヤビテイC1を画成する壁部の中央部分に砂中
子を本設置するための中子受31が2個所宛設け
られている。各中子受31は砂中子の位置決めを
行う係合孔31aと、その開口部外周に形成され
て砂中子を挟持する挟持面31bとよりなる。
上型9における各第1成形部181の両側基部
に、第2キヤビテイC2に連通して溶湯をオーバ
フローさせるための複数の第3キヤビテイC3
形成され、また上型9に各第3キヤビテイC3
連通するガス抜き孔32が形成される。
それらガス抜き孔32に閉鎖ピン34が遊挿さ
れ、それら閉鎖ピン34の上端部は上型9の上方
に配設される取付板36に固定される。
ガス抜き孔32の、キヤビテイC3に対する連
通端から上方へ所定の長さに亘つて延びる小径部
32aは閉鎖ピン34の下端部と嵌合して第3キ
ヤビテイC3を閉鎖し得るようになつている。
上型9の上面と取付板36間に油圧シリンダ3
7が介装され、その油圧シリンダ37の作動によ
り取付板36を昇降して各閉鎖ピン34により小
径部32aを開閉するようになつている。38は
取付板36の案内ロツドである。
第9、第10図は水ジヤケツト用砂中子39を
示し、その砂中子39は、シリンダブロツクSの
4本のシリンダバレル11〜14に対応して4本の
円筒部401〜404を備えると共にそれらの相隣
るもの相互の重合する周壁を欠如させた中子本体
41と、水ジヤケツトをシリンダヘツドの水ジヤ
ケツトに連通する連通口7および補強デツキ部8
を形成すべく、中子本体41の下端面に突設され
た複数の突起42と、中子本体41のシリンダバ
レル配列方向両外側面、図示例は中間に位置する
2本の円筒部402,403の両外側面にそれぞれ
突設された幅木43とより構成される。各幅木4
3は中子本体41と一体の大径部43aと、その
端面に突設される小径部43bとより形成され
る。
第11図は、炭素繊維とアルミナ繊維との混合
繊維より成形された円筒状繊維成形体Fを示し、
その寸法は外径89mm、内径78mm、高さ152mmで、
そのかさ密度は0.3g/cm3である。繊維成形体F
は、平均直径18μm、平均長さ0.8mmの炭素繊維
(短繊維)と、平均直径3〜4μm、平均長さ0.5mm
のアルミナ繊維(短繊維)とを1対3の割合で混
合し、その混合繊維にシリカゾルをバインダとし
て加え、吸引付着成形法を適用して成形されたも
のである。この場合、シリカゾルの代りにアルミ
ナゾル単体、またはシリカゾルとアルミナゾルの
混合物を用いることが可能である。
前記吸引付着成形法とは、前記混合繊維とシリ
カゾルの混合物を入れた槽中に、両端面を密封し
た通気性を有する円筒型を立設し、その円筒型の
内部に吸引作用を施して前記混合物を円筒型外周
面に吸着させる手法をいう。
前記手法により成形された繊維成形体は、離型
後乾燥および焼成工程を経て使用に供される。
次に前記繊維成形体Fを用いた前記鋳造装置に
よるシリンダブロツク素材Smの鋳造作業につい
て説明する。
先ず第5図に示すように上型9を上昇させ、ま
た相対向する両側型101,102;103,104
を互いに離間するように移動させて型開きを行
う。上型9上の油圧シリンダ37を作動し、取付
板36を介し閉鎖ピン34を上昇させて第3キヤ
ビテイC3に連通する小径部32aの上部開口を
開く。さらに給湯シリンダ12内のプランジヤ1
4を下降させる。
略300℃に予熱された各繊維成形体Fを各中子
41に装着し、繊維成形体Fの上端開口を第1成
形部181の下面に当接する。
第5、第10図に示すように砂中子39におけ
る両側の円筒部401,404下縁を、下型11の
各仮設置ピン25の凹部25aに係合させて砂中
子39の仮設置を行う。砂中子39の各突起42
は、第6、第8図に示すように下型11の各小凹
部17aに遊挿される。
第6図に示すように、両側型101,102をそ
れらが互いに接近する方向に所定距離移動させ、
各中子受31と各幅木43とを係合して砂中子3
9の本設置を行う。即ち、各中子部31の係合孔
31aに砂中子39における各幅木43の小径部
43bを嵌合して砂中子39を位置決めし、また
各大径部43aのシリンダバレル配列方向と平行
な端面を各中子受31の挟持面31bに衝合して
砂中子39をそれら挟持面31bにより挟持する
ものである。また他の側型103,104も同様に
移動させる。
次いで上型9を下降させて型締めを行う。この
型締めにより各繊維成形体Fは砂中子39各円筒
部401〜404内に挿入され、各繊維成形体Fの
下端部は位置決め突起22に嵌合する。また中子
19の凸部19aは下型11の凹部23に嵌合す
るので、作動ピン30が押し下げられて各仮設置
ピン25が下降し下型11上面より引込む。さら
に第1キヤビテイC1は、砂中子39の内側に存
するシリンダバレル成形用キヤビテイCaと、砂
中子39の外側に存する外壁部成形用キヤビテイ
Cbとに分割される。したがつて環状凹部17b
はシリンダバレル成形用キヤビテイCaに臨む。
下型11の湯溜部12に溶解炉より730〜740℃
のアルミニウム合金(JIS ADC12)よりなる溶
湯を供給し、プランジヤ14を0.08〜0.3m/sec
の速度で上昇させて溶湯を両湯道15より堰16
を通じて第1キヤビテイC1の両側下部よりその
キヤビテイC1および第2キヤビテイC2に注入す
る。両キヤビテイC1,C2内のガスは、溶湯によ
り押し上げられて第3キヤビテイC3に連通する
ガス抜き孔32を経て上型9の上方へ抜ける。
この場合、前述のように両湯道15の断面積が
湯道先15aに向けて段階的に減少するように、
湯道底面は湯溜部12側より数段の上り階段状に
形成されているので、プランジヤ14の上昇によ
り溶湯は両湯道15より各堰16を通じて第1キ
ヤビテイC1に、その両側下部よりその全長に亘
つて略均等に注入される。
注入圧に起因して、第1、第2キヤビテイC1
C2内における溶湯の圧力は、第12図に示すよ
うに大気圧を上回る圧力p1、例えば2〜5Kg/cm2
になる。
さらに繊維成形体Fが前記温度に予熱されてい
るので、溶湯の保温が行われ、これにより繊維成
形体Fに対する溶湯の凝着が回避される。
第3キヤビテイC3に溶湯が完全に注入された
時点で、上型9上の油圧シリンダ37を作動させ
て取付板36を下降させ、閉鎖ピン34によつて
第3キヤビテイC3に連通する小径部32aを閉
鎖する。
その後プランジヤ14を0.14〜0.18m/secの速
度で上昇させて溶湯を、前記圧力p1を上回る高圧
力p2下、即ち400Kg/cm2の圧力下に保持して完全
に凝固させ、マトリツクであるアルミニウム合金
の組織を緻密化してその強度の向上を図る。この
溶湯の圧力上昇過程において、溶湯の圧力5〜20
Kg/cm2でその溶湯が繊維成形体Fに確実に充填さ
れて複合体Coが構成される。この場合、第1キ
ヤビテイC1が溶湯の供給側に配設されているの
で、繊維成形体F回りの溶湯の温度低下が防止さ
れ、その結果繊維成形体Fに対する溶湯の充填性
が良好となる。このように溶湯の充填圧力が低い
ので、充填中に繊維成形体Fが溶湯により破壊さ
れることはない。
砂中子39は、それの各幅木43を介して両側
型101,102により正確な位置に挟持されてい
るので、第1キヤビテイC1内への溶湯の注入時
およびそのキヤビテイC1内の溶湯の加圧時にお
いて砂中子39が浮き上がつたりすることがな
い。また各幅木43の大径部43aの端面が両側
型101,102における中子受31の挟持面31
bに衝合しているので、砂中子39が脹らみ傾向
になると、その変形力は各挟持面31bにより支
承され、これにより砂中子39の変形が防止され
て各シリンダボア4回りの肉厚が均一なサイアミ
ーズシリンダバレル1が得られる。
溶湯が凝固を完了した後、型開きを行うと第
4、第4A図に示すシリンダブロツク素材Smが
得られる。
このシリンダブロツク素材Smにおいて、その
シリンダバレル11〜14のシリンダヘツド側に存
する環状端部には、前記環状凹部17bにより成
形された環状保護体44a連設されている。この
環状保護体44aは複合体Co端部の半径方向内
方への凝固収縮力、中子19の離型操作に伴うこ
じり力等を緩和する機能を有し、これにより複合
体Co端部におけるクラツクの発生を防止するこ
とができる。
前記シリンダブロツク素材Smにフライス加工
を施し、各保護体44aと、各小凹部17aおよ
び砂中子39の各突起42の協働により成形され
た各突出部44bとを除去すると各連通口7およ
び補強デツキ部8が形成され、また砂抜きを行う
ことにより水ジヤケツト6が得られ、さらに各シ
リンダボア4の内周面に真円加工を施し、さらに
またその他の所定の加工を施すと第1〜第3図に
示すシリンダブロツクSが得られる。
なお、本発明の鋳造工程には第1キヤビテイ
C1を上側に、また第2キヤビテイC2を下側にそ
れぞれ配設した鋳型も使用される。繊維成形体F
は一種類の強化繊維より成形してもよい。またマ
トリツクスとしては前記アルミニウム合金の外に
銅、マグネシウム合金等が用いられる。
C 発明の効果 本発明によれば、鋳造工程で、シリンダバレル
の環状端部に環状保護体を連設するといつた極め
て簡単な手段を採用することにより、シリンダバ
レルのシリンダヘツド側において、繊維成形体と
マトリツクスとよりなる複合体の端部に、クラツ
クが発生することを防止し、これにより次工程の
機械加工を経て、シリンダボア回りを、その母線
方向全長に亘つて繊維強化した健全なシリンダブ
ロツクを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1乃至第3図はサイアミーズ型シリンダブロ
ツクを示し、第1図は上方から見た斜視図、第2
図は第1図−線断面図、第2A図は第2図
a−a線断面図、第3図は下方から見た斜視
図、第4図はサイアミーズ型シリンダブロツク素
材を上方から見た斜視図、第4A図は第4図a
−a線断面図、第5図は鋳造装置の型開き時の
縦断正面図、第6図は鋳造装置の型閉め時の縦断
正面図、第7図は第6図−線断面図、第8図
は第7図−線断面図、第9図は砂中子を下方
から見た斜視図、第10図は第9図−線断面
図、第11図は繊維成形体の斜視図、第12図は
溶湯の圧力と時間の関係を示すグラフである。 Ca……シリンダバレル成形用キヤビテイ、F
……繊維成形体、Sm……サイアミーズ型シリン
ダブロツク素材、11〜14……シリンダバレル、
4……シリンダボア、17b……環状凹部、19
……シリンダボア成形用中子、44a……環状保
護体。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 シリンダボア回りを、その母線方向全長に亘
    つて筒状繊維成形体により強化したシリンダバレ
    ルを備える繊維強化シリンダブロツクを製造する
    に当り、シリンダボア成形用中子に装着された前
    記繊維成形体を囲繞するシリンダバレル成形用キ
    ヤビテイに溶湯を注入した後加圧して、シリンダ
    ヘツド側に存する前記シリンダバレルの環状端部
    に、環状保護体を連設したシリンダブロツク素材
    を鋳造する工程と、前記保護体を前記シリンダバ
    レルより除去する機械加工工程とを用いることを
    特徴とする繊維強化シリンダブロツクの製造方
    法。
JP22574287A 1987-09-09 1987-09-09 Production of fiber reinforced cylinder block Granted JPS6471567A (en)

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US6250368B1 (en) 1996-09-25 2001-06-26 Honda Giken Kabushiki Kaisha Casting mold for producing a fiber-reinforced composite article by die-casting process

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