JPS62187562A - 繊維強化シリンダブロツクの製造方法 - Google Patents

繊維強化シリンダブロツクの製造方法

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JPS62187562A
JPS62187562A JP3018686A JP3018686A JPS62187562A JP S62187562 A JPS62187562 A JP S62187562A JP 3018686 A JP3018686 A JP 3018686A JP 3018686 A JP3018686 A JP 3018686A JP S62187562 A JPS62187562 A JP S62187562A
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fiber
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剛 佐久間
Akio Tobitaka
飛鷹 昭夫
Yoshihisa Yamamura
山村 佳久
Masahiro Inoue
正博 井上
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A0発明の目的 +11  産業上の利用分野 本発明は、エンジンに用いられる繊維強化シリンダブロ
ック、特にシリンダボア回りを筒状繊維強化複合体より
構成したものの製造方法に関する。
(2)従来の技術 従来、前記シリンダブロックを製造する場合は、筒状繊
維成形体を鋳型の繊維強化複合体成形部に配設し、シリ
ンダブロック素材を圧力鋳造すると同時に繊維成形体に
溶湯を充填して繊維強化複合体を得ている。
この場合、繊維成形体の取扱い性を良好にし、また溶湯
の充填圧による破損を防止するため、繊維成形体は比較
的厚肉に形成される。
(3)発明が解決しようとする問題点 しかしながら、繊維成形体を厚肉に形成すると、下記の
ような問題を生じる。
a、繊維成形体の製造時において、強化繊維を結合する
結合剤を乾燥する場合、その結合剤が繊維成形体の表面
から乾燥されて内部に未乾燥部分が発生すると、その未
乾燥部分の乾燥剤が乾燥された部分に浸入するため繊維
成形体の内部強度が低下し、その結果全体に亘って均一
な強度を有する繊維強化複合体を得ることができない。
b、繊維成形体に浸入した溶湯が途中で冷やされてその
充填性が悪化するため、繊維成形体が変形したり、ミク
ロポロシティ、巣等の鋳造欠陥を発生し、形状精度およ
び鋳造品質が良好な繊維強化複合体を得ることができな
い。
本発明は前記従来の問題点を解決し得る前記製造方法を
提供することを目的とする。
B9発明の構成 (]、1  問題点を解決するための手段本発明は、シ
リンダポア回りを筒状繊維強化複合体より構成した繊維
強化シリンダブロックを製造するに当り、内側に被切削
性の良好な金属製補強筒を嵌合した薄肉の筒状繊維成形
体を、鋳型の繊維強化複合体成形部に配設し、シリンダ
プロ・ツク素材を圧力鋳造すると同時に前記繊維成形体
に溶湯を充填して前記繊維強化複合体を得る工程と;前
記シリンダブロック素材より前記補強筒を切削除去して
前記シリンダポアを形成する工程と;を用いることを特
徴とする。
(2)作 用 前記のように繊維成形体を薄肉に形成するので、繊維成
形体の乾燥時、繊維成形体に対する熱回りを良好にして
結合剤を繊維成形体全体に亘り均一に乾燥し、その内部
強度の低下といった不具合を除去し、これにより全体に
亘り均一な強度を有する繊維強化複合体を得ることがで
きる。
また繊維成形体に対する溶湯の充填性が良好となるので
、繊維成形体が変形したり、またミクロポロシティ等の
鋳造欠陥を発生することがなく、形状精度および鋳造品
質が良好な繊維強化複合体を得ることができる。
さらに繊維成形体を薄肉に形成しても、それは補強筒に
より補強されているので、取扱い性が良好で、また溶湯
の充填圧により破損することがない。そして補強筒は切
削加工により容易に除去されるので、寸法精度が良好で
、周囲を繊維強化されたシリンダポアを容易に得ること
ができる。
(3)実施例 第1〜第3図は本発明により得られた繊維強化アルミニ
ウム合金製サイアミーズ型シリンダブロックSを示し、
そのシリンダブロックSは、直列に並ぶ複数、図示例は
4個のシリンダバレルII〜14を結合してなるサイア
ミーズシリンダバレル1と、そのサイアミーズシリンダ
バレル1を囲繞する外壁部2と、外壁部2の下縁に連設
されたクランクケース3とより構成される。各シリンダ
バレル1□〜14におけるシリンダボア4回りは筒状繊
維強化複合体Cfより構成される。
サイアミーズシリンダバレル1と外壁部2間に、サイア
ミーズシリンダバレル1の全周が臨む水ジャケット6が
形成される。その水ジャケット6のシリンダヘッド側開
口部において、サイアミーズシリンダバレル1と外壁部
2間は複数の補強デツキ部8により連結され、相隣る補
強デツキ部8間はシリンダヘッド側への連通ロアとして
機能する。
これによりシリンダブロックSはクローズドデツキ型に
構成される。
第5〜第8図は、第4図に示すシリンダブロック素材S
mを鋳造する鋳造装置を示し、その装置は鋳型としての
金型Mを備え、その金型Mは昇降自在な上型9と、その
上型9の下方に配設され、第5.第6図において左右二
つ割の第1および第2側型10..10□と、両側型1
0.、Lo2を摺動自在に載置する下型11とより構成
される。
上型9の下面に型締め用凹部12が形成され、その凹部
12は両側型10..102と協働してサイアミーズシ
リンダバレル1および外壁部2を成形するための第1キ
ヤビテイCIを画成する。
したがって第1キヤビテイC1は繊維強化複合体成形部
として機能する。凹部12と嵌合する型締め用凸部13
が両側型10..10□の上面に突設される。
第7.第8図に示すように、下型11に溶解炉(図示せ
ず)よりアルミニウム合金の溶湯を受ける湯溜部14と
、その湯溜部14に連通ずる給湯シリンダ15と、その
給湯シリンダ15に摺合されるプランジャ16と、湯溜
部14より2本に分岐して第1キヤビテイCIの長手方
向に、且つそれと略同−長さに亘って延びる一対の湯道
17とが設けられる。また下型11は両湯道17間にお
いて上方へ突出する成形ブロック18を有し、その成形
ブロック18は両側型101.10□と協働してクラン
クケース3を成形するための第2キヤビテイC2を画成
する。そのキャビティC2の上端は前記第1キヤビテイ
C5に連通し、また両側の下端は両湯道17に複数の堰
19を介して連通ずる。
成形ブロック18は、所定の間隔で形成された背の高い
4個のかまぼこ形第1成形部18.と、相隣る第1成形
部181問および最外側の両筒1成形部18.の外側に
位置する凸字形第2成形部18□とよりなり、各第1成
形部18.はクランクピンおよびクランクアーム用回転
空間20(第2、第3図)を成形するために用いられ、
第2成形部18□はクランクジャーナルの軸受ホルダ2
1 (第2.第3図)を成形するために用いられる。
各層19は各第2成形部182に対応して設けられてお
り、第2キヤビテイC2の容量の大きな部分に溶湯を早
期に注入するようになっている。
両湯道17の断面積が湯溜部14側より湯道光17aに
向けて段階的に減少するように、湯道17底面は湯溜部
14側より数段の上り階段状に形成されている。各段部
17bに連なる各立上がり部17Cは溶湯を各層19に
スムーズに導くことができるように斜めに形成される。
このように湯道17の断面積を段階的に減少させると、
断面積の大きな部分では大量の溶湯を遅い速度で堰19
を通じて第2キヤビテイC2に注入し、また断面積の小
さな部分では少量の溶湯を速い速度で堰19を通じて第
2キヤビテイC2に注入することができるので、そのキ
ャビティC2内では両側下端よりその全長に亘って略水
平状態で湯面が上昇し、したがって溶湯がキャビティC
2内で乱流を起こすことがなく、空気等のガスが溶湯に
巻き込まれることを防止して巣の発生を回避することが
できる。また溶湯の注入作業が効率良く行われるので、
鋳造能率を向上させることができる。
第5.第6図に示すように、各第1成形部18、の頂面
に後述する繊維成形体を立設する位置決め突起22が突
設され、その位置決め突起22の中心に凹部23が形成
される。また両側に位置する2つの第1成形部18.に
、位置決め突起22の両側において第1成形部18Iを
貫通する貫通孔24が形成され、それら貫通孔24に一
対の仮設置ピン25がそれぞれ摺合される。それら仮設
置ピン25は、後述する水ジヤケツト用砂中子の仮設置
のために用いられる。両板設置ピン25の下端は、成形
ブロック18の下方に配設された取付板26に固定され
る。その取付板26に2本の支持ロッド27が挿通され
、各支持ロッド27の下部と取付板26の下面との間に
コイルばね28が縮設される。型開き時には、取付板2
6は各コイルばね28の弾発力を受けて各支持ロッド2
7先端のストッパ27aに当接するまで上昇し、これに
より各仮設置ピン25の先端は第1成形部18、頂面よ
り突出している。各仮設置ピン25の先端面に砂中子の
下縁と係合する凹部25aが形成される。
また両側に位置する2つの第1成形部181に、再貫通
孔24間の三等分位置において第1成形部18、を貫通
する貫通孔29が形成され、その貫通孔29に下端を取
付板26に固定された作動ピン30が摺合される。型開
き時には、作動ピン30の先端は凹部23内に突出し、
また型閉め時には後述する心金により押し下げられ、こ
れにより両板設置ピン25を第1成形部18.頂面より
引き込ませるようになっている。
第1および第2側型10..10□における第1キヤビ
テイC5を画成する壁部の中央部分に砂中子を本設置す
るための中子受31が2個所宛設けられている。各中子
受31は砂中子の位置決めを行う係合孔31aと、その
開口部外周に形成されて砂中子を挟持する挟持面31b
とよりなる。
上型9の型締め用凹部12に、第1キヤビテイC1に連
通して溶湯をオーバフローさせるための複数の第3キヤ
ビテイC8および連通ロアを成形するための第4キヤビ
テイc4がそれぞれ開口し、また上型9に各第3キヤビ
テイ0.3および第4キヤビテイC4に連通ずるガス抜
き孔32.33がそれぞれ形成される。
それらガス抜き孔32.33に閉鎖ピン34゜35がそ
れぞれ遊挿され、それら閉鎖ピン34゜35の上端部は
上型9の上方に配設される取付板36に固定される。
各ガス抜き孔32.33の、両キャビティCy。
C4に対する連通端から上方へ所定の長さに亘って延び
る小径部32a、33aは各閉鎖ピン34゜35の下端
部と嵌合して第3キヤビテイc3および第4キヤビテイ
C4を閉鎖し得るようになっている。
上型9の頂面と取付板36間に油圧シリンダ39が介装
され、その油圧シリンダ39の作動により取付板36を
昇降して各閉鎖ピン34.35により各小径部32a、
33aを開閉するようになっている。40は取付板36
の案内ロッドである。
上型9の型締め用凹部12天面に各シリンダバレルII
〜14に対応して、軸線を上、下方向に向けた心金41
が突設され、各心金41の下端面に第1成形部18.頂
面の凹部23に嵌合し得る凸部41aが設けられる。ま
た心金41の外周面は、その上端から下端に向けて先細
りのテーバ面に形成される。
第9.第10図は水ジヤケツト用砂中子59を示し、そ
の砂中子59は、シリンダブロックSの4本のシリンダ
バレルII〜14に対応して4本の円筒部60.〜60
4を備えると共にそれらの相隣るもの相互の重合する周
壁を欠如させた中子本体61と、水ジャケットをシリン
ダヘッドの水ジャケットに連通する連通ロアおよび補強
デツキ部8を形成すべく、中子本体61の上端面に突設
された複数の突起62と、中子本体61の中間に位置す
る2本の円筒部602,603の両外側面にそれぞれ突
設された幅木63とより構成される。
各幅木63は中子本体61と一体の大径部63aと、そ
の端面に突設される小径部63bとより形成される。
第11図において、筒状繊維成形体Fは、炭素繊維とア
ルミナ繊維との混合繊維より成形されたもので、その寸
法は外径82mm、内径781曹、高さ152龍であり
、したがって肉厚は21mと薄肉である。またかさ密度
は0.3〜1.2g/Cm3である。繊維成形体Fは、
平均直径18μm、平均長さ0.81の炭素繊維(短繊
維)と、平均直径3〜4μm、平均長さ0.5鰭のアル
ミナ繊維(短繊維)とを1対3の割合で混合し、その混
合繊維にシリカゾルを結合剤として加え、吸引付着成形
法を適用して成形される。前記シリカゾルの代りにアル
ミナゾル単体、またはシリカゾルとアルミナゾルの混合
物を用いることが可能である。
前記吸引付着成形法とは、前記混合繊維とシリカゾルの
混合物を入れた槽中に、両端面を密封した通気性を有す
る円筒型を立設し、その円筒型の内部に吸引作用を施し
て前記混合物を円筒型外周面に吸着させる手法をいう。
前記手法により成形された繊維成形体Fは、離型後乾燥
および焼成工程を経て使用に供される。
この乾燥工程では、繊維成形体Fは薄肉であるから熱回
りが良好となり、したがって結合剤が全体に亘って均一
に乾燥される。
繊維成形体Fの内側に、被切削性の良好な金属、例えば
アルミニウム合金、鋳鉄等よりなる補強筒Tが嵌合され
、これにより薄肉で脆弱な繊維成形体Fの取扱い性の向
上が図られている。補強筒Tの内周面は、心金41と嵌
合し得るようにテーパ面に形成される。
次に前記繊維成形体Fを用いた前記鋳造装置によるシリ
ンダブロック素材Smの鋳造作業について説明する。
先ず第5図に示すように上型9を上昇させ、また両側型
10..102を互いに離間するように移動させて型開
きを行う。上型9上の油圧シリンダ39を作動させて取
付板36を介し各閉鎖ピン34、.35を上昇させ、第
3.第4キャビティC8,C4に連通ずる小径部32a
、33aの上部開口を開く。さらに給湯シリンダ15内
のプランジャ16を下降させる。
第5図に示すように、略300℃に予熱された繊維成形
体Fを持つ補強筒Tの下部開口を第1成形部18.の位
置決め突起22に嵌合して繊維成形体Fを第1成形部1
8.に立設する。
また第5.第10図に示すように砂中子59における両
側の円筒部601,60.下縁を、両側の第1成形部1
8.の頂面に突出する各仮設置ピン25の凹部25aに
係合させて砂中子59の仮設!を行う。砂中子59の各
円筒部601〜60、は各繊維成形体Fの外周に配設さ
れる。
第6図に示すように、両側型10..10□をそれらが
互いに接近する方向に所定距離移動させ、各中子受31
と各幅木63とを係合して砂中子59の本設置を行う。
即ち、各中子受31の係合孔31aに砂中子59におけ
る各幅木63の小径部63bを嵌合して砂中子59を位
置決めし、また各大径部63aのシリンダバレル配列方
向と平行な端面を各中子受31の挟持面31bに衝合し
て砂中子59をそれら挟持面31bにより挟持するもの
である。
次いで上型9を下降させ、心金41を補強筒Tにテーバ
嵌合して繊維成形体Fおよび補強筒Tの上端面を凹部1
2の天面に衝合し、これにより繊維成形体Fを位置決め
固定する。また心金41の凸部41aが第1成形部18
.頂面の凹部23に嵌合するので、作動ピン30が押し
下げられて各仮設置ピン25が第1成形部18.頂面よ
り引込む。また砂中子59の各突起62が各第4キヤビ
テイC4に遊挿され、さらに上型9の凹部12が両側型
10゜、10□の凸部13に嵌合して型締めが行われる
下型11の湯溜部14に溶解炉より730〜740℃の
アルミニウム合金(JIS  ADC’12)よりなる
溶湯を供給し、プランジャ16を0゜08〜0.3m/
secの速度で上昇させ、第13図に示すように圧力p
1を以て溶湯を両湯道17より堰19を通じて第2キヤ
ビテイC2の両下部よりそのキャビティC2および第1
キヤビテイCIに注入する。両キャビティC+ 、Cz
内の空気等のガスは、溶湯により押し上げられて第3.
第4キャビティCz、C4に連通ずるガス抜き孔32゜
33を経て上型9の上方へ抜ける。
この場合両湯道17の断面積が前述のように湯道光17
aに向けて段階的に減少するように、湯道底面が湯溜部
14側より数段の上り階段状に形成されているので、プ
ランジャ16の上昇により溶湯は両湯道17より各層1
9を通じて第2キヤビテイC2に、その両下部よりその
全長に亘って略均等に注入される。
この押上げ法の適用により第1.第2キャビティC1,
C2内では場面が略水平状態で上昇するので、溶湯への
ガスの巻込みが防止され、したがって巣の発生が回避さ
れる。前記圧力P、は1゜〜50 kg / cn!で
あり、この圧力下で溶湯は繊維成形体Fに略充填される
第3.第4キャビティCy、Caに溶湯が完全に注入さ
れた時点で、上型9上の油圧シリンダ39を作動させて
取付板36を下降させ、閉鎖ビン34.35によって両
キャビティC3,C4に連通ずる小径部32a、33a
を閉鎖する。
その後プランジャ16を0.14〜0.18 m /s
eCの速度で上昇させて溶湯を、前記圧力p、を上回る
高圧力p2下に所定時間保持して繊維強化複合体Cfを
得、またこの高圧下で溶湯を完全に凝固させて、アルミ
ニウム合金の組織を緻密化し、その強度の向上を図る。
この場合、繊維成形体Fは薄肉であるから溶湯の充填が
効率良く、且つ確実に行われ、これにより繊維成形体F
の変形およびミクロポロシティ等の鋳造欠陥の発生のな
い繊維強化複合体Cfが得られる。
薄肉の繊維成形体Fを心金41に直接嵌めるようにする
と、それらの間に間隙を生じた場合、繊維成形体Fが溶
湯の充填圧により破損することがあるが、本発明におい
ては繊維成形体Fをそれに嵌合する補強筒Tにより補強
しているので、繊維成形体Fが溶湯の充填圧によって破
損することがない。
砂中子59は、それの各幅木63を介して両側型10.
.10□により正確な位置に挟持されているので、第1
キヤビテイC1内への溶湯の注入時およびそのキャビテ
ィC2内の溶湯の加圧時において砂中子59が浮き上が
ったりすることがない。また各幅木63の大径部63a
の端面が両側型10..10□における中子受31の挟
持面31bに衝合しているので、砂中子59が脹らみ傾
向になると、その変形力は各挟持面31bにより支承さ
れ、これにより砂中子59の変形が防止されて各シリン
ダボア4回りの肉厚が均一なサイアミーズシリンダバレ
ル1が得られる。
溶湯が凝固を完了した後、型開きを行うと第4図に示す
シリンダブロック素材Smが得られる。
前記シリンダブロック素材Smに研削加工を施して各第
4キヤビテイC4と砂中子59の各突起62との協働に
より成形された各突出部64を除去すると、突起62に
より連通ロアが、また相隣る連通ロア間に補強デツキ部
8がそれぞれ形成され、さらに砂抜きを行うことにより
水ジャケット6が得られる。その後補強筒Tを切削加工
により除去してシリンダボア4を形成すると、第1〜第
3図に示すように、シリンダポア4回りを筒状繊維強化
複合体Cfより構成されたシリンダブロックSが得られ
る。
なお、前記繊維成形体Fは一種類の強化繊維より成形し
てもよい。さらにマトリックスとしては前記アルミニウ
ム合金の外に鋳鉄、銅、マグネシウム合金等が用いられ
る。
C8発明の効果 本発明によれば、繊維成形体を薄肉に形成するので、繊
維成形体の乾燥時、繊維成形体に対する熱回りを良好に
して結合剤を繊維成形体全体に亘り均一に乾燥し、その
内部強度の低下といった不具合を除去し、これにより全
体に亘り均一な強度、を有する繊維強化複合体を得るこ
とができる。
また繊維成形体に対する溶湯の充填性が良好となるので
、繊維成形体が変形したり、またミクロポロシティ等の
鋳造欠陥を発生することがなく、形状精度および鋳造品
質が良好な繊維強化複合体を得ることができる。
さらに繊維成形体を薄肉に形成しても、それは補強筒に
より補強されているので、取扱い性が良好で、また溶湯
の充填圧により破損することがない。そして補強筒は切
削加工により容易に除去されるので、寸法精度が良好で
、周囲を繊維強化されたシリンダボアを容易に得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1乃至第3図は本発明により得られたサイアミーズ型
シリンダブロックを示し、第1図は上方から見た斜視図
、第2図は第1図n−n線断面図、第2A図は第1図n
−n線断面図、第3図は下方から見た斜視図、第4図は
サイアミーズ型シリンダブロック素材を上方から見た斜
視図、第5図は鋳造装置の型開き時の縦断正面図、第6
図は鋳造装置の型閉め時の縦断正面図、第7図は第1図
n−n線断面図、第8図は第1図n−n線断面図、第9
図は砂中子を上方から見た斜視図、第10図は第9図X
−X線断面図、第11図は繊維成形体の斜視図、第12
図は溶湯の圧力と時間の関係を示すグラフである。 C8・・・繊維強化複合体成形部としての第1キヤビテ
イ、Cf・・・繊維強化複合体、F・・・繊維成形体、
M・・・鋳型としての金型、Sm・・・サイアミーズ型
シリンダブロック素材、T・・・補強筒 b 第4図 第3図 第1図 第2図 詩  間 手続補正書(、え)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. シリンダボア回りを筒状繊維強化複合体より構成した繊
    維強化シリンダブロックを製造するに当り、内側に被切
    削性の良好な金属製補強筒を嵌合した薄肉の筒状繊維成
    形体を、鋳型の繊維強化複合体成形部に配設し、シリン
    ダブロック素材を圧力鋳造すると同時に前記繊維成形体
    に溶湯を充填して前記繊維強化複合体を得る工程と;前
    記シリンダブロック素材より前記補強筒を切削除去して
    前記シリンダボアを形成する工程と;を用いることを特
    徴とする繊維強化シリンダブロックの製造方法。
JP3018686A 1986-02-14 1986-02-14 繊維強化シリンダブロツクの製造方法 Expired - Lifetime JPH0635041B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5052463A (en) * 1989-03-11 1991-10-01 Messerschmitt-Boelkow-Blohm Gmbh Method for producing a pipe section with an internal heat insulation lining

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