JPS626763A - 繊維強化シリンダブロツク素材の鋳造方法 - Google Patents

繊維強化シリンダブロツク素材の鋳造方法

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JPS626763A
JPS626763A JP14699685A JP14699685A JPS626763A JP S626763 A JPS626763 A JP S626763A JP 14699685 A JP14699685 A JP 14699685A JP 14699685 A JP14699685 A JP 14699685A JP S626763 A JPS626763 A JP S626763A
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fiber molded
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剛 佐久間
Yasuki Taruno
樽野 泰規
Nobuaki Takatori
高取 宣明
Masahiro Inoue
正博 井上
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A0発明の目的 (11産業上の利用分野 本発明は、シリンダボア回りを繊維成形体により強化し
た繊維強化シリンダブロック素材の鋳造方法に関する。
(2)従来の技術 従来、この種シリンダブロック素材を鋳造する場合、軸
線を水平に配設したシリンダボア成形用中子の外周面に
円筒状繊維成形体を装着し、次いでその繊維成形体を囲
繞するシリンダブロック素材成形用キャビティに、前記
繊維成形体の一方の開口端側から大気圧を上回る所定の
圧力下で溶湯を注入し、その後溶湯を前記圧力を上回る
高圧下で完全凝固させる手法が採用されている。
(3)発明が解決しようとする問題点 しかしながら前記手法によると、溶湯の流れが繊維成形
体の一方の開口端側から他方の開口端に向かう軸方向の
流れとなるため、繊維成形体における他方の開口端側の
部位に空気等のガスが閉込められ易く、その結果巣が発
生するという問題がある。
本発明は前記問題を解決し得る前記鋳造方法を提供する
ことを目的とする。
B6発明の構成 +1)  問題点を解決するための手段本発明は、シリ
ンダボア回りを繊維成形体により強化したシリンダブロ
ック素材を鋳造するに当り、軸線を上下方向に向けた通
気性を有するシリ・ ンダボア成形用中子の外周面に円
筒状繊維成形体を装着する工程と;前記繊維成形体を囲
繞するシリンダブロック素材成形用キャビティ上部のガ
ス抜き孔の開度を絞り、大気圧を上回る所定の圧力下で
該キャビティ下部より該キャビティに溶湯を、場面が略
水平状態で上昇するように注入すると共に真空ポンプに
より前記中子を介して前記繊維成形体内の空気を吸引す
る工程と;前記ガス抜き孔を閉じて前記溶湯を前記圧力
を上回る高圧下で完全凝固させる工程と;を用いること
を特徴とする。
(2)作 用 キャビティにそれの下部から溶湯を注入する押上げ法を
適用して場面を略水平状態で上昇させ、同時にガス抜き
孔の開度を絞って前記溶湯の注入圧を大気圧を上回る所
定の圧力に保持し、また真空ポンプにより通気性中子を
介して繊維成形体内の空気を吸引するので、キャビティ
内への溶湯の注入と同時に繊維成形体への溶湯の充填が
その下部から順次スムーズに開始される。また繊維成形
体内の空気等のガスは中子を通じて排出されるのでガス
抜き性も良好である。その上、場面の略水平状態での上
昇により溶湯へのガスの巻込みを防止し得る。
さらに溶湯を、前記圧力を上回る高圧下で完全凝固させ
るので、溶湯の圧力上昇過程で溶湯が繊維成形体に完全
に充填され、またマトリックスの金属組織が緻密化して
その強度が向上する。
(3)実施例 第1〜第3図は本発明により得られた素材からなる繊維
強化アルミニウム合金製サイアミーズ型シリンダブロッ
クSを示し、そのシリンダブロックSは、直列に並ぶ複
数、図示例は4個のシリンダバレル1.〜14相互を結
合してなるサイアミーズシリンダバレル1と、そのサイ
アミーズシリンダバレル1を囲繞する外壁部2と、外壁
部2の下縁に連設されたクランクケース3とより構成さ
れる。各シリンダバレル11〜14におけるシリンダボ
ア4の周囲に円筒状の繊維成形体Fが埋設され、この繊
維成形体Fによりシリンダボア4回りが繊維強化される
サイアミーズシリンダバレルlと外壁部2間に、サイア
ミーズシリンダバレル1の全周が臨む水ジャケット6が
形成される。その水ジャケット6におけるシリンダヘッ
ド側の開口部において、サイアミーズシリンダバレル1
と外壁部2間は複数の補強デツキ部8により連結され、
相隣る補強デツキ部8間はシリンダヘッド側への連通ロ
アとして機能する。これによりシリンダブロックSはク
ローズドデツキ型に構成される。
第5〜第8図は、第4図に示すシリンダブロック素材S
mを鋳造すべく本発明の実施に用いられる鋳造装置を示
し、その装置は金型Mを備え、その金型Mは昇降自在な
上型9と、その上型9の下方に配設され、第5.第6図
において左右二つ割の第1および第2側型10..10
2と、両側型10、.10Kを摺動自在に載置する下型
11とより構成される。
上型9の下面に、両側型101.10□と協働してサイ
アミーズシリンダバレル1および外壁部2を成形するた
めの第1キヤビテイC1を画成する型締め用凹部12が
形成され、その凹部12と嵌合する型締め用凸部13が
両側型10..10、の上面に突設される。
第7.第8図に示すように、下型11に溶解炉(図示せ
ず)よりアルミニウム合金の溶湯を受ける湯溜部14と
、その湯溜部14に連通する給湯シリンダ15と、その
給湯シリンダ15に摺合されるプランジャ16と、湯溜
部14より2本に分岐して第1キヤビテイCIの長手方
向に、且つそれと略同−長さに亘って延びる一対の湯道
17とが設けられる。また下型11は両温道17間にお
いて上方へ突出する成形ブロックI8を存し、その成形
ブロック18は両側型io、、to□と協働してクラン
クケース3を成形するための第2キヤビテイC2を画成
する。そのキャビティC2の上端は前記第1キヤビテイ
C1に連通し、また両側の下端は両温道I7に複数の堰
工9を介して連通ずる。これら第1.第2キャビティC
I、C2はシリンダブロック素材成形用キャビティを構
成する。
成形ブロック18は、所定の間隔で形成された背の高い
4個のかまぼこ形第1成形部18.と、相隣る第1成形
部183間および最外側の画筆1成形部18.の外側に
位置する凸字形第2成形部182とよりなり、各第1成
形部18.はクランクビンおよびクランクアーム用回転
空間20 (第2、第3図)を成形するために用いられ
、第2成形部18□はクランクジャーナルの軸受ホルダ
21 (第2.第3図)を成形するために用いられる。
各基19は各第2成形部18□に対応して設けられてお
り、第2キヤビテイC2の容量の大きな部分に溶湯を早
期に注入するようになっている。
両温道17は、湯溜部14側より湯道光17aに向けて
断面積が段階的に減少するように、湯道17底面が湯溜
部14側より数段の上り階段状に形成されている。各段
部17bに連なる各立上がり部17cは溶湯を各基19
にスムーズに導くことができるように斜めに形成される
このように湯道17の断面積を段階的に減少させると、
断面積の大きな部分では大量の溶湯を遅い速度で堰19
を通じて第2キヤビテイc2に注入し、また断面積の小
さな部分では少量の溶湯を速い速度で堰19を通じて第
2キヤビテイc2に注入することができるので、そのキ
ャビティC2内では両側下端よりその全長に亘って略水
平状態で場面が上昇し、したがって溶湯がキャビティC
2内で乱流を起こすことがな(、空気等のガスが溶湯に
巻き込まれることを防止して巣の発生を回避することが
できる。また溶湯の注入作業が効率良く行われるので、
鋳造能率を向上させることができる。
第5.第6図に示すように、各第1成形部18、の頂面
に繊維成形体Fの下端部が嵌合する位置決め突起22が
突設され、その位置決め突起22の中心に凹部23が形
成される。また両側に位置する2つの第1成形部18.
に、位置決め突起22の両側において第1成形部ILを
貫通する貫通孔24が形成され、それら貫通孔24に一
対の仮設置ビン25がそれぞれ摺合される。それら仮設
置ピン25は、後述する水ジヤケツト用砂中子の仮設置
のために用いられる。両板設置ビン25の下端は、成形
ブロック18の下方に配設された取付板26に固定され
る。その取付板26に2本の支持ロッド27が挿通され
、各支持ロッド27の下部と取付板26の下面との間に
コイルばね28が縮設される。型開き時には、取付板2
6は各コイルばね28の弾発力を受けて各支持ロッド2
7先端のストッパ27aに当接するまで上昇し、これに
より各仮設置ピン25の先端は第1成形部181頂面よ
り突出している。各仮設置ピン25の先端面に砂中子の
下縁と係合する凹部25aが形成される。
また両側に位置する2つの第1成形部18+に、両頁通
孔24間の三等分位置において第1成形部18、を貫通
する貫通孔29が形成され、その貫通孔29に下端を取
付板26に固定された作動ビン30が摺合される。型開
き時には、作動ビン30の先端は凹部23内に突出し、
また型閉め時には後述するシリンダボア成形用中子によ
り押し下げられ、これにより両板設置ビン25を第1成
形部18.頂面より引き込ませるようになっている。
第1および第2側型101,102における第1キヤビ
テイC0を画成する壁部の中央部分に砂中子を本設置す
るための中子受31が2個所宛設けられている。各中子
受31は砂中子の位置決めを行う係合孔31aと、その
開口部外周に形成されて砂中子を挟持する挟持面31b
とよりなる。
上型9の型締め用凹部12に、第1キヤビテイC8に連
通して溶湯をオーバフローさせるための複数の第3キヤ
ビテイC3および連通ロアを成形するための第4キヤビ
テイC4がそれぞれ形成され、また上型9に各第3キヤ
ビテイC1および第4キヤビテイC4に連通ずるガス抜
き孔32,33がそれぞれ形成される。
それらガス抜き孔32.33に閉鎖ピン34゜35がそ
れぞれ遊挿され、それら閉鎖ピン34゜35の上端部は
上型9の上方に配設される取付板36に固定される。
各ガス抜き孔32.33の、両キャビティC3゜C4に
対する連通端から上方へ所定の長さに亘って延びる小径
部32a、33aは各閉鎖ピン34゜35の下端部と嵌
合して第3キヤビテイC3および第4キヤビテイC4を
閉鎖し得るようになっている。
上型9の上面と取付板36間に油圧シリンダ39が介装
され、その油圧シリンダ39の作動により取付板36を
昇降して各閉鎖ピン34.35により各小径部32a、
33aを開閉するようになっている。40は取付板36
の案内ロッドである。
上型9の型締め開口部12天面に、各シリンダバレル1
1〜14に対応して軸線を上、下方向に向けて配設した
シリンダボア成形用円柱状中子41が突設され、各中子
41の下端面に第1成形部18、頂面の凹部23に嵌合
し得る凸部41aが設けられる。各中子41は金属焼結
体より構成されたもので、その全体に亘って微細連続気
孔を有し、したがって通気性を備えている。また中子4
1はその軸心に上方に開口する導孔42を有し、その導
孔42は導管43を介して真空ポンプ44に接続される
。さらに中子41の外周面は上端から下端に向けて先細
りとなるテーパ面に形成され、所定の抜き勾配が付され
ている。
第9.第10図は水ジヤケツト用砂中子59を示し、そ
の砂中子59は、シリンダブロックSの4本のシリンダ
バレルII〜14に対応して4本の円筒部60+〜60
4を備えると共にそれらの相隣るもの相互の重合する周
壁を欠如させた中子本体61と、水ジャケットをシリン
ダヘッドの水シャケ、ットに連通する連通ロアおよび補
強デツキ部8を形成すべく、中子本体61の上端面に突
設された複数の突起62と、中子本体61のシリンダバ
レル配列方向両外側面、図示例は中間に位置する2本の
円筒部60□、603の両性側面にそれぞれ突設された
幅木63とより構成される。各幅木63は中子本体61
と一体の大径部63aと、その端面に突設される小径部
63bとより形成される。
第11図は、炭素繊維とアルミナ繊維との混合繊維より
成形された円筒状繊維成形体Fを示し、その寸法は上端
における外径8911、内径78m、また下端における
外径8911、内径74m、高さ152mで、前記シリ
ンダボア成形用中子41に装着し得るように内周面はテ
ーパ面に形成される。
繊維成形体Fのかさ密度は0.3 g /am’である
繊維成形体Fは、平均直径18μm、平均長さ0゜8鶴
の炭素繊維(短繊維)と、平均直径3〜4μm、平均長
さ0.511のアルミナ繊維(短繊維)とを1対3の割
合で混合し、その混合繊維にシリカゾルをバインダとし
て加え、吸引付着成形法を適用して成形されたものであ
る。この場合、シリカゾルの代りにアルミナゾル単体、
またはシリカゾルとアルミナゾルの混合物を用いること
が可能である。
前記吸引付着成形法とは、前記混合繊維とシリカゾルの
混合物を入れた槽中に、両端面を密封した通気性を有す
る円筒型を立設し、その円筒型の内部に吸引作用を施し
て前記混合物を円筒型外周面に吸着させる手法をいう。
前記手法により成形された繊維成形体は、離型後乾燥お
よび焼成工程を経て使用に供される。
次に前記繊維成形体Fを用いた前記鋳造装置によるシリ
ンダブロック素材Smの鋳造作業について説明する。
先ず第5図に示すように上型9を上昇させ、また両側型
101.10□を互いに離間するように移動させて型開
きを行う。上型9上の油圧シリンダ39を作動させて取
付板36を介し各閉鎖ピン34.35を上昇させ、それ
らの下端部を第3゜第4キャビティC3,C4に連通ず
る小径部32a、33aの上部開口近傍に位置させて各
上部開口の開度を絞る。さらに給湯シリンダ15内のプ
ランジャ16を下降させる。
略300°Cに予熱された各繊維成形体Fを各中子41
に装着し、繊維成形体Fの上端開口を上型9の凹部I2
天面に当接する。
第5.第10図に示すように砂中子59における両側の
円筒部601,604下縁を、下型11における両側の
第1成形部t8+の頂面に突出する各仮設置ピン25の
凹部25aに係合させて砂中子59の仮設置を行う。
第6図に示すように、両側型10..10□をそれらが
互いに接近する方向に所定距離移動させ、各中子受31
と各幅木63とを係合して砂中子59の本設置を行う。
即ち、各中子受31の係合孔31aに砂中子59におけ
る各幅木63の小径部63bを嵌合して砂中子59を位
置決めし、また各大径部63aのシリンダバレル配列方
向と平行な端面を各中子受31の挟持面31bに衝合し
て砂中子59をそれら挟持面31bにより挟持するもの
である。
次いで上型9を下降させ、各繊維成形体Fを砂中子59
の各円筒部60□〜604内に挿入して各繊維成形体F
の下端部を位置決め突起22に嵌合し、また中子41の
凸部41aを第1成形部I8、頂面の凹部23に嵌合す
る。この凹凸嵌合により作動ビン30が押し下げられる
ので各仮設置ビン25が下降して第1成形部18.頂面
より引込む。また砂中子59の各突起62は各第4キヤ
ビテイC4に遊挿される。さらに上型9の型締め用凹部
12が両側型10..10□の型締め用凸部13に嵌合
して型締めが行われる。
下型11の湯溜部14に溶解炉より730〜740℃の
アルミニウム合金(JIS  ADC12)の溶湯を供
給し、プランジャ16を0.08〜0゜3m/secの
速度で上昇させて溶湯を両温道17より堰19を通じて
第2キヤビテイC2の両下部よりそのキャビティC2お
よび第1キヤビテイC1に注入する。また真空ポンプ4
4を作動して中子41を介して繊維成形体F内の空気を
吸引する。
両キャビティCI 、C2内の空気等のガスは、溶湯に
より押し上げられて第3.第4キヤビテイC3、C4に
連通ずるガス抜き孔32.33を経て上型9の上方へ抜
ける。
この場合両湯道17は前述のように湯道光17aに向け
て断面積が段階的に減少するように、湯道底面が湯溜部
14側より数段の上り階段状に形成されているので、プ
ランジャ16の上昇により溶湯は両温道17より各層1
9を通じて第2キヤビテイC2に、その両下部よりその
全長に亘って略均等に注入される。
この押上げ法の適用により第1.第2キヤビテイC+ 
、Cz内では場面が略水平状態で上昇し、同時にガス抜
き孔32.33における小径部32a、33aの開度が
絞られていることにより第12図に示すように溶湯の注
入圧が大気圧を上回る圧力p1となり、また繊維成形体
F内の空気が吸引されているので、溶湯が第1キヤビテ
イC8内へ注入されると同時に繊維成形体Fへの溶湯の
充填がその下部から順次スムーズに開始される。繊維成
形体F内の空気等のガスは中子41を通じて排出される
のでガス抜き性が良好となる。その上、場面が略水平状
態で上昇することにより溶湯へのガスの巻込みが防止さ
れ、したがって巣の発生が回避される。
第3.第4キャビティC3,C4に溶湯が完全に注入さ
れた時点で、上型9上の油圧シリンダ39を作動させて
取付板36を下降させ、閉鎖ピン34.35によって両
キャビティC3,C4に連通ずる小径部32a、33a
を閉鎖する。また真空ポンプ44の作動を停止する。
その後プランジャ16を0.14〜0.18 m/se
Cの速度で上昇させて溶湯を、前記圧力p1を上回る高
圧力p2下、即ち400 kg/cfflの圧力下に保
持して完全に凝固させ、マトリックスであるアルミニウ
ム合金の組織を緻密化してその強度の向上を図る。この
溶湯の圧力上昇過程で溶湯の圧力が5〜20kg/cn
iに達すると、繊維成形体Fに対する溶湯の充填が完了
する。このように溶湯の充填完了圧力が低いので、充填
中に繊維成形体Fが溶湯により破壊されることはない。
砂中子59は、それの各幅木63を介して両側型10.
,102により正確な位置に挟持されているので、第1
キヤビテイCI内への溶湯の注入時およびそのキャビテ
ィCI内の溶湯の加圧時において砂中子59が浮き上が
ったりすることがない。また各幅木63の大径部63a
の端面が両側型IL、tO□における中子受31の挟持
面31bに衝合しているので、砂中子59が脹らみ傾向
になると、その変形力は各挟持面31bにより支承され
、これにより砂中子59の変形が防止されて各シリンダ
ボア4回りの肉厚が均一なサイアミーズシリンダバレル
1が得られる。
溶湯が凝固を完了した後、型開きを行うと第4図に示す
シリンダブロック素材Smが得られる。
前記シリンダブロック素材Smに研削加工を施して各第
4キヤビテイC4と砂中子59の各突起62との協働に
より成形された各突出部64を除去すると各連通ロアお
よび補強デツキ部8が形成され、また砂抜きを行うこと
により水ジャケット6が得られ、さらに各シリンダボア
4の内周面に真円加工を施し、さらにまたその他の所定
の加工を施すと第1〜第3図に示すシリンダブロックS
が得られる。
なお、繊維成形体Fは一種類の強化繊維より成形しても
よい。またマトリックスとしては前記アルミニウム合金
の外に鋳鉄、銅、マグネシウム合金等が用いられる。
C0発明の効果 本発明によれば、軸線を上下方向に向けた通気性を有す
るシリンダボア成形用中子に円筒状繊維成形体を装着し
、シリンダブロック素材成形用キャビティにそれの下部
から溶湯を注入する押上げ法を適用して場面を略水平状
態で上昇させ、同時にガス抜き孔の開度を絞って溶湯の
注入圧を大気圧を上回る所定の圧力に保持し、また真空
ポンプにより通気性中子を介して繊維成形体内の空気を
吸引するので、キャビティ内への溶湯の注入と同時に繊
維成形体への溶湯の充填がその下部から順次スムーズに
開始され、これにより溶湯の充填能率の向上が図られる
。また繊維成形体内の空気等のガスが中子を通じて排出
され、繊維成形体内へのガスの閉込めが防止される。さ
らに場面の略水平状態での上昇により溶湯へのガスの巻
込みが防止される。
その後溶湯を、前記圧力を上回る高圧下で完全凝固する
ので、溶湯の圧力上昇過程で溶湯が繊維成形体に完全に
充填され、またマトリックスの金属組織が緻密化してそ
の強度が向上する。
したがって上記手法を採用することにより、シリンダボ
ア回りを確実に繊維強化した巣の発生の無い高強度な繊
維強化シリンダブロック素材を能率良く鋳造することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1乃至第3図は本発明により得られた素材からなるサ
イアミーズ型シリンダブロックを示し、第1図は上方か
らみた斜視図、第2図は第9図X−X線断面図、第2A
図は第2図n a −II a ’l;t’A断面図、
第3図は下方から見た斜視図、第4図は本発明により得
られたサイアミーズ型シリンダブロック素材を上方から
見た斜視図、第5図は鋳造装置の型開き時の縦断正面図
、第6図は鋳造装置の型閉め時の縦断正面図、第7図は
第9図X−X線断面図、第8図は第9図X−X線断面図
、第9図は砂中子を上方から見た斜視図、第10図は第
9図X−X線断面図、第11図は繊維成形体の斜視図、
第12図は溶湯の圧力と時間の関係を示すグラフである
。 CI、Cz・・・シリンダブロック素材成形用キャビテ
ィを構成する第1.第2キヤビテイ、F・・・繊維成形
体、Sm・・・サイアミーズ型シリンダブロック素材、
4・・・シリンダボア、32.33・・・ガス抜き孔、
41・・・中子 特 許 出 願 人  本田技研工業株式会社第4図 第3図 第1図 昭和 61年10  月−3日

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. シリンダボア回りを繊維成形体により強化したシリンダ
    ブロック素材を鋳造するに当り、軸線を上下方向に向け
    た通気性を有するシリンダボア成形用中子の外周面に円
    筒状繊維成形体を装着する工程と;前記繊維成形体を囲
    繞するシリンダブロック素材成形用キャビティ上部のガ
    ス抜き孔の開度を絞り、大気圧を上回る所定の圧力下で
    該キャビティ下部より該キャビティに溶湯を、湯面が略
    水平状態で上昇するように注入すると共に真空ポンプに
    より前記中子を介して前記繊維成形体内の空気を吸引す
    る工程と;前記ガス抜き孔を閉じて前記溶湯を前記圧力
    を上回る高圧下で完全凝固させる工程と;を用いること
    を特徴とする繊維強化シリンダブロック素材の鋳造方法
JP14699685A 1985-07-04 1985-07-04 繊維強化シリンダブロツク素材の鋳造方法 Expired - Lifetime JPH0616933B2 (ja)

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