JPS62197266A - 繊維強化金属体の鋳造方法および鋳型 - Google Patents

繊維強化金属体の鋳造方法および鋳型

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JPS62197266A
JPS62197266A JP3543886A JP3543886A JPS62197266A JP S62197266 A JPS62197266 A JP S62197266A JP 3543886 A JP3543886 A JP 3543886A JP 3543886 A JP3543886 A JP 3543886A JP S62197266 A JPS62197266 A JP S62197266A
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Takeshi Sakuma
剛 佐久間
Nobuaki Takatori
高取 宣明
Yoshihisa Yamamura
山村 佳久
Akio Tobitaka
飛鷹 昭夫
Masahiro Inoue
正博 井上
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A1発明の目的 (1)産業上の利用分野 本発明は繊維強化金属体の鋳造方法および鋳型に関する
(2)従来の技術 従来、この種鋳造方法においては、繊維成形体に対する
溶湯の充填性を良好にするため、繊維成形体を予熱して
鋳型に設置し、その鋳型に注入された溶湯を加圧するこ
とにより繊維成形体に充填している。
(3)発明が解決しようとする問題点 繊維成形体に対する溶湯の充填時、繊維成形体は溶湯の
圧力により圧縮されて収縮するが、この繊維成形体の鋳
造前後の繊維体積率の変化と予熱温度との間には密接な
相関関係がある。
したがって、前記従来法のように鋳造作業に先立って繊
維成形体を予熱しただけでは、その予熱温度が、繊維成
形体の搬送中および鋳型への設置作業中における放熱な
らびに鋳造作業中における溶湯による加熱によって変化
し、その変化した温度に伴って繊維成形体の繊維体積率
が決められてしまうため、所望の繊維体積率を有する金
属体を得ることが困難であるという問題がある。
本発明は、上記に鑑み、繊維成形体の予熱温度を鋳造中
略不変に保持して所望の繊維体積率を有する繊維強化金
属体を得ることのできる前記鋳造方法およびその方法に
用いられる鋳型を提供することを目的とする。
B0発明の構成 (1)問題点を解決するための手段 本発明に係る繊維強化金属体の鋳造方法は、鋳型に設置
された繊維成形体の予熱温度を略不変に保った状態にお
いて、前記鋳型に注入された溶湯を加圧することにより
前記繊維成形体を前記予熱温度に対応する繊維体積率に
収縮させると共に該繊維成形体に前記溶湯を充填するこ
とを特徴とする。
また本発明に係る鋳型は、鋳型に設置された繊維成形体
の予熱温度を略不変に保った状態において、前記鋳型に
注入された溶湯を加圧することにより前記繊維成形体を
前記予熱温度に対応する繊維体積率に収縮させると共に
該繊維成形体に前記溶湯を充填する繊維強化金属体の鋳
造方法に用いられる鋳型であって、前記繊維成形体を設
置する設置部に、該繊維成形体の予熱温度を略不変に保
つ温度制御手段を設けたことを特徴とする。
(2)作 用 前記鋳造方法および鋳型によれば、繊維成形体の予熱温
度を鋳造中略不変に保つので、前記予熱温度に対応した
繊維体積率を持つように繊維成形体を溶湯の圧力により
収縮させ、これにより所望の繊維体積率を有する繊維強
化金属体を得ることができる。
(3)実施例 第1〜第3図は繊維強化アルミニウム合金製サイアミー
ズ型シリンダブロックSを示し、そのシリンダブロック
Sは、直列に並ぶ複数、図示例は4個のシリンダバレル
1.〜14を結合してなるサイアミーズシリンダバレル
1と、そのサイアミーズシリンダバレル1を囲繞する外
壁部2と、外壁部2の下縁に連設されたクランクケース
3とより構成される。各シリンダバレル11〜14にお
けるシリンダボア4回りは円筒状繊維強化金属体として
の繊維強化アルミニウム合金体Mfより構成される。
サイアミーズシリンダバレル1と外壁部2間に、サイア
ミーズシリンダバレル1の全周が臨む水ジャケソト6が
形成される。その水ジャケット6のシリンダヘッド側開
口部において、サイアミーズシリンダバレル1と外壁部
2間は複数の補強デツキ部8により連結され、相隣る補
強デツキ部8間はシリンダヘッド側への連通ロアとして
機能する。
これによりシリンダブロックSはクローズドデツキ型に
構成される。  。
第5〜第8図は、第4図に示すシリンダブロック素材S
mを鋳造する鋳造装置を示し、その装置は鋳型としての
金型Mを備え、その金型Mは昇降自在な上型9と、その
上型9の下方に配設され、第5.第6図において左右二
つ割の第1および第2側型10..10□と、両側型1
0..10□を摺動自在に載置する下型11とより構成
される。
上型9の下面に、両側型10..102と協働してサイ
アミーズシリンダパレル1および外壁部2を成形するた
めの第1キヤビテイC0を画成する型締め用凹部12が
形成され、その凹部12と嵌合する型締め用凸部13が
両側型101.102の上面に突設される。
第7.第8図に示すように、下型11に溶解炉(図示せ
ず)よりアルミニウム合金の溶湯を受ける湯溜部14と
、その湯溜部14に連通する給湯シリンダ15と、その
給湯シリンダ15に摺合されるプランジャ16と、湯溜
部14より2本に分岐して第1キヤビテイC7の長手方
向に、且つそれと略同−長さに亘って延びる一対の湯道
17とが設けられる。また下型11は両湯道17間にお
いて上方へ突出する成形ブロック18を有し、その成形
ブロック18は両側型10..10゜と協働してクラン
クケース3を成形するための第2キヤビテイC2を画成
する。そのキャビティC2の上端は前記第1キヤビテイ
C0に連通し、また両側の下端は両湯道17に複数の堰
19を介して連通する。
成形ブロック18は、所定の間隔で形成された背の高い
4個のかまぼこ形第1成形部18.と、相隣る第1成形
部181間および最外側の両箱1成形部1B、の外側に
位置する凸字形第2成形部18□とよりなり、各第1成
形部18.はクランクピンおよびクランクアーム用回転
空間20(第2、第3図)を成形するために用いられ、
第2成形部18□はクランクジャーナルの軸受ホルダ2
1 (第2.第3図)を成形するために用いられる。
冬服19は各第2成形部18□に対応して設けられてお
り、第2キヤビテイC2の容量の大きな部分に溶湯を早
期に注入するようになっている。
両湯道17の断面積が湯溜部14側より湯道光17aに
向けて段階的に減少するように、湯道17底面は湯溜部
14側より数段の上り階段状に形成されている。各段部
17bに連なる各立上がり部17cは溶湯を冬服19に
スムーズに導くことができるように斜めに形成される。
このように湯道17の断面積を段階的に減少させると、
断面積の大きな部分では大量の溶湯を遅い速度で堰19
を通じて第2キヤビテイC2に注入し、また断面積の小
さな部分では少量の溶湯を速い速度で堰19を通じて第
2キヤビテイC2に注入することができるので、そのキ
ャビティC2内では両側下端よりその全長に亘って略水
平状態で湯面が上昇し、したがって溶湯がキャビティC
2内で乱流を起こすことがなく、空気等のガスが溶湯に
巻き込まれることを防止して巣の発生を回避することが
できる。また溶湯の注入作業が効率良く行われるので、
鋳造能率を向上させることができる。
第5.第6図に示すように、各第1成形部181の頂面
に後述する繊維成形体の下端部が嵌合する位置決め突起
22が突設され、その位置決め突起22の中心に凹部2
3が形成される。また両側に位置する2つの第1成形部
18.に、位置決め突起22の両側において第1成形部
181を貫通する貫通孔24が形成され、それら貫通孔
24に一対の仮設置ピン25がそれぞれ摺合される。そ
れら仮設置ピン25は、後述する水ジヤケツト用砂中子
の仮設置のために用いられる。両板設置ピン25の下端
は、成形ブロック18の下方に配設された取付板26に
固定される。その取付板26に2本の支持ロッド27が
挿通され、各支持ロッド27の下部と取付板26の下面
との間にコイルばね28が縮設される。型開き時には、
取付板26は各コイルばね28の弾発力を受けて各支持
ロッド27先端のストッパ27aに当接するまで上昇し
、これにより各仮設置ピン25の先端は第1成形部18
.頂面より突出している。各仮設置ピン25の先端面に
砂中子の下縁と係合する凹部25aが形成される。
また両側に位置する2つの第1成形部18.に、画質通
孔24間の三等分位置において第1成形部181を貫通
する貫通孔29が形成され、その貫通孔29に下端を取
付板26に固定された作動ピン30が摺合される。型開
き時には、作動ピン30の先端は凹部23内に突出し、
また型閉め時には後述する繊維成形体用設置部としての
シリンダボア成形用中子により押し下げられ、これによ
り両板設置ピン25を第1成形部18.頂面より引き込
ませるようになっている。
第1および第2側型10..10□における第1キヤビ
テイC1を画成する壁部の中央部分に砂中子を本設置す
るための中子受31が2個所宛設けられている。各中子
受31は砂中子の位置決めを行う係合孔31aと、その
開口部外周に形成されて砂中子を挟持する挟持面31b
とよりなる。
上型9の型締め用凹部12に、第1キヤビテイC8に連
通して溶湯をオーバフローさせるための複数の第3キヤ
ビテイC3および連通ロアを成形するための第4キヤビ
テイC4がそれぞれ開口し、また上型9に各第3キヤビ
テイC1および第4キヤビテイC4に連通ずるガス抜き
孔32.33がそれぞれ形成される。
それらガス抜き孔32.33に閉鎖ピン34゜35がそ
れぞれ遊挿され、それら閉鎖ピン34゜35の上端部は
上型9の上方に配設される取付板36に固定される。
各ガス抜き孔32.33の、両キャビティC3+04に
対する連通端から上方へ所定の長さに亘って延びる小径
部32a、33aは各閉鎖ピン34゜35の下端部と嵌
合して第3キヤビテイC8および第4キヤビテイC4を
閉鎖し得るようになっている。
上型9の頂面と取付板36間に油圧シリンダ39が介装
され、その油圧シリンダ39の作動により取付板36を
昇降して各閉鎖ピン34.35により各小径部32a、
33aを開閉するようになっている。40は取付板36
の案内ロッドである。
上型9の型締め用凹部12天面に、各シリンダバレル1
.〜14に対応して軸線を上、下方向に向けて配設した
シリンダボア成形用円柱状中子41が突設され、各中子
41の下端面に第1成形部18I頂面の凹部23に嵌合
し得る凸部41aが設けられる。
第5.第5A図に明示するように中子41の中心部にヒ
ータHが埋設され、またヒータHの周囲に複数の冷却水
路Wcが形成される。これらヒータHおよび冷却水路W
cにより繊維成形体の予熱温度を略不変に保つ温度制御
手段が構成される。
第9.第10図は水ジヤケツト用砂中子59を示し、そ
の砂中子59は、シリンダブロックSの4本のシリンダ
バレル1.〜14に対応して4木の円筒部60.〜60
4を備えると共にそれらの相隣るもの相互の重合する周
壁を欠如させた中子本体61と、水ジャケットをシリン
ダヘッドの水ジャケットに連通する連通ロアおよび補強
デツキ部8を形成すべく、中子本体61の上端面に突設
された複数の突起62と、中子本体61の中間に位置す
る2本の円筒部60゜、603の両外側面にそれぞれ突
設された幅木63とより構成される。
各幅木63は中子本体61と一体の大径部63aと、そ
の端面に突設される小径部63bとより形成される。
第11図は、中子41に装着されて繊維強化アルミニウ
ム合金体Mfを得べく、炭素繊維とアルミナ繊維との混
合繊維より成形された円筒状繊維成形体Fを示し、その
寸法は外径39mm、内径7811m、高さ152fl
である。またかさ密度は0.3〜1.2 g/cm3、
したがって繊維体積率は8〜35%である。繊維成形体
Fは、平均直径18μm、平均長さ0.8Hの炭素繊維
(短繊維)と、平均直径3〜4μm、平均長さ0.5 
鰭のアルミナ繊維(短繊維)とを1対3の割合で混合し
、その混合繊維にシリカゾルをバインダとして加え、吸
引付着成形法を適用して成形されたものである。この場
合、シリカゾルの代りにアルミナゾル単体、またはシリ
カゾルとアルミナゾルの混合物を用いることが可能であ
る。
前記吸引付着成形法とは、前記混合繊維とシリカゾルの
混合物を入れた槽中に、両端面を密封した通気性を有す
る円筒型を立設し、その円筒型の内部に吸引作用を施し
て前記混合物を円筒型外周面に吸着させる手法をいう。
前記手法により成形された繊維成形体Fは、離型後乾燥
および焼成工程を経て使用に供される。
第12図は繊維成形体Fの予熱温度と収縮率との関係を
、また第13図は繊維成形体Fの予熱温度と鋳造前後の
繊維体積率変化との関係をそれぞれ示し、両図中、線a
は鋳造前の繊維体積率が8%の繊維成形体に、また線す
は鋳造前の繊維体積率が15%の繊維成形体に、さらに
線Cは鋳造前の繊維体積率が35%の繊維成形体にそれ
ぞれ該当する。鋳造中において繊維成形体Fの予熱温度
を50〜300℃の何れかの温度に略不変に保つことに
より、その温度に対応して繊維成形体Fの収縮率を10
〜50%に、また鋳造前の繊維成形体Fの繊維体積率を
、鋳造前の繊維成形体Fに対し1.1〜2.0倍の何れ
かの繊維体積率にすることができると共に繊維成形体F
に対する溶湯の充填性を良好にすることができ、これに
より所望の繊雄体積率を有し、鋳造品質の優秀な繊維強
化アルミニウム合金体Mfを得ることができる。
なお、繊維成形体Fの予熱温度が300℃を上回ると、
繊維成形体Fに対する溶湯の充填性は良好となるが、繊
維成形体Fの収縮率が低下し、その収縮率が繊維成形体
F全体に亘って不均一となる傾向があり、その結果繊維
成形体Fの低密度部分に溶湯が優先的に充填されるため
繊維成形体Fが部分的に破損するおそれがある。
また前記予熱温度が50℃を下回ると、繊維成形体Fに
より溶湯が冷やされるため、その充填性が悪化し、その
結果繊維成形体Fが大幅に圧縮されてその収縮率が増加
し、中子41側に高密度部分を発生してそこに溶湯が充
填されなくなる。
次に前記繊維成形体Fを用いた前記鋳造装置によるシリ
ンダブロック素材Smの鋳造作業について説明する。
先ず第5図に示すように上型9を上昇させ、また両側型
10..10□を互いに離間するように移動させて型開
きを行う。上型9上の油圧シリンダ39を作動させて取
付板36を介し各閉鎖ピン34.35を上昇させ、第3
.第4キヤビテイC3、C4に連通する小径部32a、
33aの各上部開口を開く。さらに給湯シリンダ15内
のプランジャ16を下降させる。
略300°Cに予熱された各繊維成形体Fを各中子41
に装着し、繊維成形体Fの上端開口を上型9の凹部12
天面に当接する。
またヒータHおよび冷却水路Weの冷却水により中子4
1を介して繊維成形体Fをその予熱温度である略300
℃に保つ。このヒータH等による繊維成形体Fの予熱温
度保持は、鋳造中、したがって繊維成形体Fに充填され
た溶湯が凝固を開始するまで継続される。
第5.第10図に示すように砂中子59における両側の
円筒部601,604下縁を、下型11における両側の
第1成形部181の頂面に突出する各仮設置ピン25の
凹部25aに係合させて砂中子59の仮設置を行う。
第6図に示すように、両側型10..10□をそれらが
互いに接近する方向に所定距離移動させ、各中子受31
と各幅木63とを係合して砂中子59の本設置を行う。
即ち、各中子受31の係合孔31aに砂中子59におけ
る各幅木63の小径部63bを嵌合して砂中子59を位
置決めし、また各大径部63aのシリンダバレル配列方
向と平行な端面を各中子受31の挾持面31bに衝合し
て砂中子59をそれら挟持面31bにより挟持するもの
である。
次いで上型9を下降させ、各繊維成形体Fを砂中子59
の各円筒部601〜604内に挿入して各繊維成形体F
の下端部を位置決め突起22に嵌合し、また中子41の
凸部41aを第1成形部18、頂面の凹部23に嵌合す
る。この凹凸嵌合により作動ピン30が押し下げられる
ので各仮設置ピン25が下降して第1成形部181頂面
より引込む。また砂中子59の各突起62が各第4キヤ
ビテイC4に遊挿され、さらに上型9の型締め用凹部1
2が両側型10+、10□の型締め用凸部13に嵌合し
て型締めが行われる。
下型11の湯溜部14に溶解炉より730℃のアルミニ
ウム合金(JIS  ADC12)よりなる溶湯を供給
し、プランジャ16を0.08〜0.3m/secの速
度で上昇させ、第14図に示すように圧力p、を以て溶
湯を両湯道17より堰19を通じて第2キヤビテイC2
の両下部よりそのキャビティC2および第1キヤビテイ
C1に注入する。
両キャビティC,,C,内の空気等のガスは、溶湯によ
り押し上げられて第3.第4キヤビテイC3、C4に連
通ずるガス抜き孔32.33を経て上型9の上方へ抜け
る。
この場合、両湯道17の断面積が前述のように湯道光1
7aに向けて段階的に減少するように、湯道底面が湯溜
部14側より数段の上り階段状に形成されているので、
プランジャ16の上昇により溶湯は両湯道17より冬服
19を通じて第2キヤビテイC2に、その両下部よりそ
の全長に亘って略均等に注入される。
またこの押上げ法の適用により第1.第2キャビティC
,、C,内では湯面が略水平状態で上昇するので、溶湯
へのガスの巻込みが防止され、したがって巣の発生が回
避される。前記圧力P1は10〜50kg/cJであり
、この圧力下で溶湯は繊維成形体Fに略充填される。
第3.第4キャビティCz、Caに溶湯が完全に注入さ
れた時点で、上型9上の油圧シリンダ39を作動させて
取付板36を下降させ、閉鎖ビン34、.35によって
両キャビティCs、Caに連通ずる小径部32a、33
aを閉鎖する。
その後プランジャ16を0.14〜0.18 m/se
Cの速度で上昇させて溶湯を、前記圧力p、を上回る高
圧力p2下に所定時間保持して繊維強化アルミニウム合
金体Mfを得、またこの高圧下で溶湯を完全に凝固させ
てアルミニウム合金の組織を緻密化し、その強度の向上
を図る。
この場合砂中子59は、それの各幅木63を介して両側
型10..10゜により正確な位置に挟持されているの
で、第1キヤビテイC1内への溶湯の注入時およびその
キャビティC1内の溶湯の加圧時において砂中子59が
浮き上がったりすることがない。また各幅木63の大径
部63aの端面が両側型10..10□における中子受
31の挟持面31bに衝合しているので、砂中子59が
脹らみ傾向になると、その変形力は各挟持面31bによ
り支承され、これにより砂中子59の変形が防止されて
各シリンダボア4回りの肉厚が均一なサイアミーズシリ
ンダバレル1が得られる。
溶湯が凝固を完了した後、型開きを行うと第4図に示す
シリンダブロック素材Smが得られる。
前記シリンダブロック素材Smに研削加工を施して各第
4キヤビテイC4と砂中子59の各突起62との協働に
より成形された各突出部64を除去すると、突起62に
より連通ロアが、また相隣る連通ロア間に補強デツキ部
8がそれぞれ形成され、また砂抜きを行うことにより水
ジャケット6が得られ、さらに各シリンダボア4の内周
面に真円加工を施し、さらにまたその他の所定の加工を
施すと第1〜第3図に示すシリンダブロックSが得られ
る。
前記繊維強化アルミニウム合金体Mfにおける繊維成形
体Fの繊維体積率変化は鋳造前に対して1.1〜2.0
倍であり、その繊維体積率は9〜45%である。
第13図に基づいて、繊維成形体Fの予熱温度を50〜
300℃の範囲で種々選択することによりそれに対応し
た繊維体積率を有する繊維強化アルミニウム合金体Mf
を得ることができる。
なお、本発明は金属部材全体を繊維強化する場合にも当
然に適用される。また繊維成形体Fは一種類の強化繊維
より成形してもよい。さらにマトリックスとしては前記
アルミニウム合金の外に鋳鉄、銅、マグネシウム合金等
が用いられる。
C1発明の効果 本発明鋳造方法によれば、繊維成形体の予熱温度を鋳造
中略不変に保つので、前記予熱温度に対応した繊維体積
率を持つように繊維成形体を溶湯の圧力により収縮させ
、これにより所望の繊維体積率を有する繊維強化金属体
を得ることができる。
また本発明鋳型によれば、繊維成形体用設置部に温度制
御手段を設けるという極めて簡単な構成により前記鋳造
方法を容易に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
第1乃至第3図はサイアミーズ型シリンダブロックを示
し、第1図は上方から見た斜視図、第2図は第1図U−
II線断面図、第2A図は第2図■a−11a線断面図
、第3図は下方から見た斜視図、第4図はサイアミーズ
型シリンダブロック素材を上方から見た斜視図、第5図
は鋳造装置の型開き時の縦断正面図、第5A図は第5図
Va−Va線断面図、第6図は鋳造装置の型閉め時の縦
断正面図、第7図は第6図■−■線断面図、第8図は第
7図■−■線断面図、第9図は砂中子を上方から見た斜
視図、第10図は第9図x−X線断面図、第11図は繊
維成形体の斜視図、第12図は繊維成形体の予熱温度と
収縮率との関係を示すグラフ、第13図は繊維成形体の
予熱温度と鋳造前後の繊維体積率変化との関係を示すグ
ラフ、第14図は溶湯の圧力と時間の関係を示すグラフ
である。 F・・・繊維成形体、M・・・鋳型としての金型、Mf
・・・繊維強化金属体としての繊維強化アルミニウム合
金体、H,We・・・温度制御手段を構成するヒータ、
冷却水路、41・・・設置部としての中子時 許 出 
願 人  本田技研工業株式会社第4図 第3図 第1図 第2図 (2・ 第13図 第2A図 第12図 繊維酸形体の1輛温度(”C) 瘍111戒形イ本の予栖湿度(°C) −−’qgi− げ王O瞥餅 手続補正書(いえ) 昭和 61年10  月14 日 1、事件の表示 昭和61年特許 願第35438号 3、補正をする者 事件との関係 4?許出願人 名 称  (532)本田技研工業株式会社4、代  
 理   人  〒105 5、補正の対象 明細書の「発明の詳細な説明」の欄及び補正の内容 1、明細書第6頁末行、 「全周」とあるを、 「外周」と訂正する。 2、明細書第7頁第2行、 「開口部」とあるを、 「端部」と訂正する。 3、明細書第7頁第4行、 「により」とある次に、 「部分的に」を加入する。 4、明細書第7頁第13行、 「と、両側型10..10□」とあるを、下記の通り訂
正する。 記 [ならびに第7図において左右二つ割の第3および第4
側型103,10.と、各側型io、〜104」 5、明細書第7頁第15行、 [両側型101,10□」とあるを、 [各側型101〜104の上半部」と訂正する。 6、明細書第8頁第2行、 「両側型10..10□」とあるを、 「各側型101〜104」と訂正する。 7、明細書第8頁第13行、 「両側型10..10□」とあるを、 [各側型Lot〜104の下半部]と訂正する。 8、明細書第6頁末9.10行を下記の通り訂正する。 記 「内に溶湯が湯道17の全長に亘って略均等に注入され
る。したがって溶湯がキャビティC」9、明細書第19
頁第2行を、下記の通り訂正する。 記 「た相対向する両側型10..10□ ;103゜10
4を互いに離間するように」 10、明細書第20頁第15行、 「である。」とある次に、下記を加入する。 記 「また他の両側型10i、104も同様に移動させる。 」 11、明細書第21頁第8行、 [両側型10+、10zJとあるを、 「各側型101〜104」と訂正する。 12、明細書第22頁第11行〜第16行を、下記の通
り訂正する。 記 [また、ガス抜き孔32.33の小径部32a。 33aの開口が狭くなっているので、第1.第2キヤビ
テイC+ 、Cz内に溶湯を注入する際、該キャビティ
C+ 、CZ内に背圧が発生し、その背圧は場面全体に
均等に作用する。その結果、湯面ば波立ちを抑制されて
略水平に上昇し、これにより溶湯へのガスの巻込みが防
止され、またガス抜きも効率良く行われるので巣の発生
が回避される。 前記背圧に起因して、第1.第2キヤビテイCI+02
内における溶湯の注入圧は、第14図に示すように大気
圧を上回る圧力p+−例えば2〜5 kg/dになる。 さらに繊維成形体Fが前記温度に予熱されているので、
繊維成形体F周りの溶湯の保温が行われ、これにより繊
維成形体Fに対する溶湯の凝着が回避される。」 13、明細書第23頁第7行、 「P z下」とある次に、 「、即ち4. OOkg/cJの圧力下」を加入する。 14、明細書第23頁第10行、 「図る。」とある次に、下記を加入する。 [この溶湯の圧力上昇過程におし)て溶湯の圧力5〜2
0kg/cJで溶湯が繊維成形体Fに充填される。この
ように溶湯の充填圧力が低し)ので、充填中に繊維成形
体Fが溶湯により破壊されること番よない。」 15、別紙図面に未配するように、図面第7図の符号「
10I」をrlo、Jと訂正し、また71号rlo4J
を加入する。 以上

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)鋳型に設置された繊維成形体の予熱温度を略不変
    に保った状態において、前記鋳型に注入された溶湯を加
    圧することにより前記繊維成形体を前記予熱温度に対応
    する繊維体積率に収縮させると共に該繊維成形体に前記
    溶湯を充填することを特徴とする繊維強化金属体の鋳造
    方法。
  2. (2)鋳型に設置された繊維成形体の予熱温度を略不変
    に保った状態において、前記鋳型に注入された溶湯を加
    圧することにより前記繊維成形体を前記予熱温度に対応
    する繊維体積率に収縮させると共に該繊維成形体に前記
    溶湯を充填する繊維強化金属体の鋳造方法に用いられる
    鋳型であって、前記繊維成形体を設置する設置部に、該
    繊維成形体の予熱温度を略不変に保つ温度制御手段を設
    けたことを特徴とする鋳型。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0979697A1 (en) * 1998-08-11 2000-02-16 Fata Aluminium Division of Fata Group S.p.A. A process and system for manufacturing cast articles provided with inserts
CN103990778A (zh) * 2013-02-19 2014-08-20 永克达工业股份有限公司 刹车线头成形方式及装置

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EP0979697A1 (en) * 1998-08-11 2000-02-16 Fata Aluminium Division of Fata Group S.p.A. A process and system for manufacturing cast articles provided with inserts
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