JPS626762A - 繊維強化シリンダブロツク素材の鋳造方法 - Google Patents

繊維強化シリンダブロツク素材の鋳造方法

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JPS626762A
JPS626762A JP14699585A JP14699585A JPS626762A JP S626762 A JPS626762 A JP S626762A JP 14699585 A JP14699585 A JP 14699585A JP 14699585 A JP14699585 A JP 14699585A JP S626762 A JPS626762 A JP S626762A
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JP
Japan
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molten metal
molded body
core
cavity
fiber molded
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Pending
Application number
JP14699585A
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English (en)
Inventor
Takeshi Sakuma
剛 佐久間
Nobuaki Takatori
高取 宣明
Ryoichi Kanzawa
神沢 良一
Shigeo Kaiho
海保 重男
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A3発明の目的 (1)産業上の利用分野 本発明は、シリンダボア回りを繊維成形体により強化し
た繊維強化シリンダブロック素材の鋳造方法に関する。
(2)従来の技術 従来、この種シリンダブロック素材を鋳造する場合、軸
線を水平に配設したシリンダボア成形用中子の外周面に
円筒状繊維成形体を装着し、次いでその繊維成形体を囲
繞するシリンダブロック素材成形用キャビティに、前記
繊維成形体の一方の開口端側から大気圧を上回る所定の
圧力下で溶湯を注入し、その後溶湯を前記圧力を上回る
高圧下で完全凝固させる手法が採用されている。
(3)発明が解決しようとする問題点 しかしながら前記手法によると、溶湯の流れが繊維成形
体の一方の開口端側から他方の開口端に向かう軸方向の
流れとなるため、繊維成形体における他方の開口端側の
部位に空気等のガスが閉込められ易く、その結果巣が発
生するという問題がある。また繊維強化の向上を狙って
繊維成形体のかさ密度を高くした場合には溶湯の充填性
が悪くなり、不良品を発生し易いという問題もある。
本発明は前記問題を解決し得る前記鋳造方法を提供する
ことを目的とする。
B0発明の構成 (1)問題点を解決するための手段 本発明は、シリンダボア回りを繊維成形体により強化し
たシリンダブロック素材を鋳造するに当り、軸線を上下
方向に向けて配設された昇降自在なシリンダボア成形用
中子の上昇位置で、該中子の外周面に円筒状繊維成形体
を遊嵌する工程と;前記繊維成形体を囲繞するシリンダ
ブロック素材成形用キャビティ上部のガス抜き孔の開度
を絞り、大気圧を上回る所定の圧力下で該キャビティ下
部より該キャビティに溶湯を、湯面が略水平状態で上昇
するように注入する工程と;前記中子を下降させて前記
繊維成形体内側に存する前記溶湯を加圧する工程と;前
記ガス抜き孔を閉じて前記溶湯を前記圧力を上回る高圧
下で完全凝固させる工程と;を用いることを特徴とする
(2)作 用 軸線を上下方向に向けた中子の外周面に円筒状繊維成形
体を遊嵌し、キャビティにそれの下部から溶湯を注入す
る押上げ法を通用して湯面を略水平状態で上昇させ、同
時にガス抜き孔の開度を絞って前記溶湯の注入圧を大気
圧を上回る所定の圧力に保持するので、キャビティ内へ
の溶湯の注入と同時に繊維成形体への溶湯の充填が繊維
成形体の下部から上部に向って内側および外側より開始
される。また繊維成形体内の空気等のガスは溶湯により
押し出されて上方へ抜けるのでガス抜き性も良好である
。その上、湯面の略水平状態での上昇により溶湯へのガ
スの巻込みを防止し得る。
また中子を下降させて繊維成形体内側に存する溶湯を加
圧するので、その溶湯が繊維成形体に押し込まれ、これ
により溶湯が繊維成形体に略完全に充填される。
その後溶湯を、前記圧力を上回る高圧下で完全凝固させ
るので、溶湯の圧力上昇過程で溶湯が繊維成形体の未充
填箇所に確実に充填され、またマトリックスの金属組織
が緻密化してその強度が向上する。
(3)実施例 第1〜第3図は本発明により得られた素材からなる繊維
強化アルミニウム合金製サイアミーズ型シリンダブロッ
クSを示し、そのシリンダブロックSは、直列に並ぶ複
数、図示例は4個のシリンダバレル11〜14相互を結
合してなるサイアミーズシリンダバレル1と、そのサイ
アミーズシリンダバレル1を囲繞する外壁部2と、外壁
部2の下縁に連設されたクランクケース3とより構成さ
れる。各シリンダバレル1.〜14におけるシリンダボ
ア4の周囲に円筒状の繊維成形体Fが埋設され、この繊
維成形体Fによりシリンダボア4回りが繊維強化される
サイアミーズシリンダバレル1と外壁部2間に、サイア
ミーズシリンダバレル1の全周が臨む水ジャケット6が
形成される。その水ジ+ケット6におけるシリンダヘッ
ド側の開口部において、サイアミーズシリンダバレル1
と外壁部2間は複数の補強デツキ部8により連結され、
相隣る補強デツキ部8間はシリンダヘッド側への連通ロ
アとして機能する。これによりシリンダブロックSはク
ローズドデツキ型に構成される。
第5〜第8図は、第4図に示すシリンダブロック素材S
mを鋳造すべく本発明の実施に用いられる鋳造装置を示
し、その装置は金型Mを備え、その金型Mは昇降自在な
上型9と、その上型9の下方に配設され、第5.第6図
において左右二つ割の第1および第2側型101.10
□と、両側型10、.102を摺動自在に載置する下型
11とより構成される。
上型9の下面に、両側型101.10□と協働してサイ
アミーズシリンダバレル1および外壁部2を成形するた
めの第1キヤビテイC1を画成する型締め用凹部12が
形成され、その凹部12と嵌合する型締め用凸部13が
両側型101,102の上面に突設される。
第7.第8図に示すように、下型11に溶解炉(図示せ
ず)よりアルミニウム合金の溶湯を受ける湯溜部14と
、その湯溜部14に連通する給湯シリンダ15と、その
給湯シリンダ15に摺合されるプランジャ16と、湯溜
部14より2本に分岐して第1キヤビテイC4の長手方
向に、且つそれと略同−長さに亘って延びる一対の湯道
17とが設けられる。また下型11は両温道17間にお
いて上方へ突出する成形ブロック18を有し、その成形
ブロック18は両側型10..10□と協働してクラン
クケース3を成形するための第2キヤビテイC2を画成
する。そのキャビティC2の上端は前記第1キヤビテイ
C1に連通し、また両側の下端は両温道17に複数の堰
19を介して連通ずる。これら第1.第2キャビティC
+、Czはシリンダブロック素材成形用キャビティを構
成する。
成形ブロック18は、所定の間隔で形成された背の高い
4個のかまぼこ形第1成形部18.と、相隣る第1成°
形部188間および最外側の両筒1成形部18.の外側
に位置する凸字形第2成形部18□とよりなり、各第1
成形部18.はクランクピンおよびクランクアーム用回
転空間20 (第2、第3図)を成形するために用いら
れ、第2成形部18□はクランクジャーナルの軸受ホル
ダ21 (第2.第3図)を成形するために用いられる
各層19は各第2成形部I8□に対応して設けられてお
り、第2キヤビテイC2の容量の大きな部分に溶湯を早
期に注入するようになっている。
両温道17は、湯溜部14側より湯道光17aに向けて
断面積が段階的に減少するように、湯道17底面が湯溜
部14側より数段の上り階段状に形成されている。各段
部17 bに連なる各立上がり部17Cは溶湯を各層1
9にスムーズに導くことができるように斜めに形成され
る。
このように湯道17の断面積を段階的に減少させると、
断面積の大きな部分では大量の溶湯を遅い速度で堰19
を通じて第2キヤビテイC2に注入し、また断面積の小
さな部分では少量の溶湯を速い速度で堰19を通じて第
2キヤビテイC2に注入することができるので、そのキ
ャビティC2内では両側下端よりその全長に亘って略水
平状態で湯面が上昇し、したがって溶湯がキャビティC
2内で乱流を起こすことがなく、空気等のガスが溶湯に
巻き込まれることを防止して巣の発生を回避することが
できる。また溶湯の注入作業が効率良く行われるので、
鋳造能率を向上させることができる。
第5.第6図に示すように、各第1成形部181の頂面
に繊維成形体Fの下端部が嵌合する位置決め突起22が
突設され、その位置決め突起22の中心に凹部23が形
成される。また両側に位置する2つの第1成形部18.
に、位置決め突起22の両側において第1成形部18.
を貫通する貫通孔24が形成され、それら貫通孔24に
一対の仮設置ピン25がそれぞれ摺合される。それら仮
設置ピン25は、後述する水ジヤケツト用砂中子の仮設
置のために用いられる。両板設置ピン25の下端は、成
形ブロック18の下方に配設された取付板26に固定さ
れる。その取付板26に2本の支持ロッド27が挿通さ
れ、各支持ロッド27の下部と取付板26の下面との間
にコイルばね28が縮設される。型開き時には、取付板
26は各コイルばね28の弾発力を受けて各支持ロッド
27先端のストッパ27aに当接するまで上昇し、これ
により各仮設置ピン25の先端は第1成形部18、頂面
より突出している。各仮設置ビン25の先端面に砂中子
の下縁と係合する凹部25aが形成される。
また両側に位置する2つの第1成形部18.に、両頁通
孔24間の二環分位置において第1成形部181を貫通
する貫通孔29が形成され、その貫通孔29に下端を取
付板26に固定された作動ピン30が摺合される。型開
き時には、作動ピン30の先端は凹部23内に突出し、
また型閉め時には後述するシリンダボア成形用中子によ
り押し下げられ、これにより両板設置ピン25を第1成
形部181頂面より引き込ませるようになっている。
第1および第2側型101.10□における第1キヤビ
テイC1を画成する壁部の中央部分に砂中子を本設置す
るための中子受31が2個所宛設けられている。各中子
受31は砂中子の位置決めを行う係合孔31aと、その
開口部外周に形成されて砂中子を挟持する挟持面31b
とよりなる。
上型9の型締め用凹部12に、第1キヤビテイCIに連
通して溶湯をオーバフローさせるための複数の第3キヤ
ビテイC3および連通ロアを成形するための第4キヤビ
テイC4がそれぞれ形成され、また上型9に各第3キヤ
ビテイC3および第4キヤビテイC4に連通ずるガス抜
き孔32.33がそれぞれ形成される。
それらガス抜き孔32.33に閉鎖ピン34゜35がそ
れぞれ遊挿され、それら閉鎖ピン34゜35の上端部は
上型9の上方に配設される取付板36に固定される。
各ガス抜き孔32.33の、両キャビティC3゜C4に
対する連通端から上方へ所定の長さに亘って延びる小径
部32a、33aは各閉鎖ピン34゜35の下端部と嵌
合して第3キヤビテイC1および第4キヤビテイC4を
閉鎖し得るようになっている。
上型9の上面と取付板36間に油圧シリンダ39が介装
され、その油圧シリンダ39の作動により取付板36を
昇降して各閉鎖ピン34.35により各小径部32a、
33aを開閉するようになっている。40は取付板36
の案内ロッドである。
各第1成形部18.の頂面と対向して上型9に、型締め
用凹部12の天面に開口する大径の中子摺合孔41と、
それに連通して上型9上面に開口する小径のピストンロ
ッド摺合孔42が形成される。
ピストンロッド摺合孔42と同軸上に上型9の上面には
油圧シリンダ43が立設され、その油圧シリンダ43の
ピストンロッド44は前記摺合孔42に摺合される。
シリンダボア成形用中子45は等径の基端部45aと、
その基端部45a下端より先細りとなるように形成され
たテーバ部45bとよりなる。中子45の基端部45a
は中子摺合孔41に摺合されてピストンロッド44下端
に連結され、またテーパ部45bは型締め開口部12頂
面より下方へ突出し、これにより中子45はその軸線を
上下方向に向けて配設され、また油圧シリンダ43によ
り昇降し得る。テーパ部45bはその下端面に第1成形
部18I頂面の凹部23に嵌合し得る凸部46を有する
第9.第10図は水ジヤケツト用砂中子59を示し、そ
の砂中子59は、シリンダブロックsの4本のシリンダ
バレルII”14に対応して4本の円筒部60.〜60
4を備えると共にそれらの相隣るもの相互の重合する周
壁を欠如させた中子本体61と、水ジャケットをシリン
ダヘッドの水ジャケットに連通する連通ロアおよび補強
デツキ部8を形成すべく、中子本体61の上端面に突設
された複数の突起62と、中子本体61のシリンダバレ
ル配列方向両性側面、図示例は中間に位置する2本の円
筒部60□、603の両性側面にそれぞれ突設された幅
木63とより構成される。各幅木63は中子本体61と
一体の大径部63aと、その端面に突設される小径部6
3bとより形成される。
第11図は、炭素繊維とアルミナ繊維との混合繊維より
成形された円筒状繊維成形体Fを示し、その寸法は上端
における外径89龍、また内径78fl、下端における
外径89m、また内径69m高さ152+nで、そのか
さ密度は0.3g/cm”である。繊維成形体Fの内周
面、したがってテーバ面の前記寸法は、シリンダボア成
形用中子45のそれよりも僅かに大きくなるように設定
される。
繊維成形体Fは、平均直径18μm、平均長さ0゜8w
mの炭素繊維(短繊維)と、平均直径3〜4μm1平均
長さ0.5 inのアルミナ繊維(短繊維)とを1対3
の割合で混合し、その混合繊維にシリカゾルをバインダ
として加え、吸引付着成形法を適用して成形されたもの
である。この場合、シリカゾルの代りにアルミナゾル単
体、またはシリカゾルとアルミナゾルの混合物を用いる
ことが可能である。
前記吸引付着成形法とは、前記混合繊維とシリカゾルの
混合物を入れた槽中に、両端面を密封した通気性を有す
る円筒型を立設し、その円筒型の内部に吸引作用を施し
て前記混合物を円筒型外周面に吸着させる手法をいう。
前記手法により成形された繊維成形体は、離型後乾燥お
よび焼成工程を経て使用に供される。
次に前記繊維成形体Fを用いた前記鋳造装置によるシリ
ンダブロック素材Smの鋳造作業について説明する。
先ず第5図に示すように上型9を上昇させ、また両側型
10..10□を互いに離間するように移動させて型開
きを行う。上型9上の油圧シリンダ39を作動させて取
付板36を介して各閉鎖ピン34.35を上昇させ、そ
れらの下端部を第3゜第4キャビティC3,C4に連通
ずる小径部32a、33aの上部開口近傍に位置させて
各上部開口の開度を絞る。さらに給湯シリンダ15内の
プランジャ16を下降させる。さらにまた油圧シリンダ
43を作動させて中子45の基端部45a上面を中子摺
合孔41天面に当接させ、中子45を上昇位置に保持す
る。
略300℃に予熱された各繊維成形体Fの小径側である
下部開口を各第1成形部181の位置決め突起22に嵌
合して各繊維成形体Fを各第1成形部18.の頂面に立
設する。この場合第7A図に示すように各繊維成形体F
の下部開口における内周面の一部と位置決め突起22に
おける外周面の一部との間には、溶湯を繊維成形体Fの
下部からその内側に進入させるための間隙g、が形成さ
れる。
第5.第10図に示すように砂中子59における各円筒
部601〜60.を各繊維成形体Fの外側に遊嵌してそ
れらの間に空間Sを形成し、また両側の円筒部60..
60.下縁を、下型11における両側の第1成形部18
、の頂面に突出する各仮設置ピン25の凹部25aに係
合させて砂中子59の仮設置を行う。
第6図に示すように、両側型10..102をそれらが
互いに接近する方向に所定距離移動させ、各中子受31
と各幅木63とを係合して砂中子59の本設置を行う。
即ち、各中子受31の係合孔31aに砂中子59におけ
る各幅木63の小径部63、bを嵌合して砂中子59を
位置決めし、また各大径部63aのシリンダバレル配列
方向と平行な端面を各中子受31の挟持面31bに衝合
して砂中子59をそれら挟持面31bにより挟持するも
のである。
次いで上型9を下降させて各シリンダボア成形用中子4
5を各繊維成形体F内に遊嵌し、また上型9の型締め用
凹部12を両側型10..10□の型締め用凸部13に
嵌合して型締めを行う。中子45の凸部46は第6図鎖
線示のように作動ピン30の上端近傍に位置する。また
各繊維成形体Fは凹部12天面と第1成形部18、頂面
間に挟持固定される。さらに中子45と繊維成形体F間
には所定の間隙g2が形成され、その間隙g2は前記間
隙g1を介して第1キャビティC,に連通ずる。さらに
また砂中子59の各突起62が各第4キヤビテイC4に
遊挿される。
下型11の湯溜部14に溶解炉より730〜740℃の
アルミニウム合金(JIS  ADC12)よりなる溶
湯を供給し、プランジャ16を0.08〜0.3m/s
ecの速度で上昇させて溶湯を両温道17より堰19を
通じて第2キヤビテイC2の両下部よりそのキャビティ
C2および第1キャビティC,、さらには第3および第
4キヤビテイC3、C4に注入する。各キャビティ01
〜C4内の空気等のガスは、溶湯により押し上げられて
ガス抜き孔32.33を経て上型9の上方へ抜ける。
この場合両湯道17は前述のように湯道光17aに向け
て断面積が段階的に減少するように、湯道底面が湯溜部
14側より数段の上り階段状に形成されているので、プ
ランジャ16の上昇により溶湯は両温道17より各基1
9を通じて第2キヤビテイC2に、その両下部よりその
全長に亘って略均等に注入される。
この押上げ法の通用により第2キヤビテイC2内および
前記空間Sおよび間隙g2を含む第1キヤビテイC0内
では湯面が略水平状態で上昇し、同時にガス抜き孔32
.33における小径部32a、33aの開度が絞られて
いることにより、第12図に示すように溶湯の注入圧が
大気圧を上回る圧力pIとなり、その結果溶湯が第1キ
ヤビテイC1内へ注入されると同時に繊維成形体Fへの
溶湯の充填がその下部から上部に向って内側および外側
より開始される。また繊維成形体F内の空気等のガスは
溶湯により押し出されて上方へ抜けるのでガス抜き性が
良好となる。その上、湯面が略水平状態で上昇すること
により溶湯へのガスの巻込みが防止され、したがって巣
の発生が回避される。
次いで油圧シリンダ43を作動させて中子45を第6図
実線示のように下降させ、中子45の凸部46を第1成
形部18.の凹部23に嵌合する。
これにより繊維成形体Fの内側に存する間隙g2内の溶
湯が加圧されて繊維成形体Fに押し込まれ、これにより
溶湯が繊維成形体Fに略完全に充填される。
同時に中子45の凸部46と第1成形部18゜の凹部2
3との凹凸嵌合により作動ピン30が押し下げられるの
で、各仮設置ビン25が下降して第1成形部18.頂面
より引込み、これにより砂中子59下方における各仮設
置ピン25の上端部が位置していた部分が溶湯で満たさ
れる。
その後油圧シリンダ39を作動させて取付板36を下降
させ、閉鎖ビン34.35によって両キャビティCal
、C4に連通ずる小径部32a、33aを閉鎖する。
そしてプランジャ16を0.14〜0.18 m/se
Cの速度で上昇させて溶湯を、前記圧力pIを上回る高
圧力p2下、即ち400kg/adの圧力下に保持して
完全に凝固させ、マトリックスであるアルミニウム合金
の組織を緻密化してその強度の向上を図る。この溶湯の
圧力上昇過程で溶湯の圧力が5〜20kg/cdに達す
ると、繊維成形体Fの未充填箇所への溶湯の充填が完了
する。
各繊維成形体Fは凹部12天面と第1成形部18、頂面
間に挟持固定されているので、第1キヤビテイC+内へ
の溶湯の注入時およびそのキャビティC,内の溶湯の加
圧時において各繊維成形体Fが移動することがなく、し
たがってシリンダボア4回りを確実に繊維強化すること
ができる。また砂中子59は、それの各幅木63を介し
て両側型10..10□により正確な位置に挟持されて
いるので、前記溶湯の注入時および溶湯の加圧時におい
て砂中子59が浮き上がったりすることがない。また各
幅木63の大径部63aの端面が両側型101,102
における中子受31の挟持面31bに衝合しているので
、砂中子59が脹らみ傾向になると、その変形力は各挟
持面31bにより支承され、これにより砂中子59の変
形が防止されて各シリンダボア4回りの肉厚が均一なサ
イアミーズシリンダバレル1が得られる。
溶湯が凝固を完了した後、型開きを行うと第4図に示す
シリンダブロック素材Smが得られる。
前記シリンダブロック素材Smに研削加工を施して各第
4キヤビテイC4と砂中子59の各突起62との協働に
より成形された各突出部64を除去すると各連通ロアお
よび補強デツキ部8が形成され、また砂抜きを行うこと
により水ジャケット6が得られ、さらに各シリンダボア
4の内周面に真円加工を施して前記間隙g2に充填され
たアルミニウム合金部分を除去し、さらにまたその他の
所定の加工を施すと第1〜第3図に示すシリンダブロッ
クSが得られる。
なお、繊維成形体Fは一種類の強化繊維より成形しても
よい。またマトリックスとしては前記アルミニウム合金
の外に鋳鉄、銅、マグネシウム合金等が用いられる。
C0発明の効果 本発明によれば、軸線を上下方向に向けて配設されたシ
リンダボア成形用中子の上昇位置で、その中子に円筒状
繊維成形体を遊嵌し、シリンダブロック素材成形用キャ
ビティにそれの下部から溶湯を注入する押上げ法を適用
して湯面を略水平状態で上昇させ、同時にガス抜き孔の
開度を絞って溶湯の注入圧を大気圧を上回る所定の圧力
に保持するので、キャビティ内への溶湯の注入と同時に
繊維成形体への溶湯の充填が繊維成形体の下部から上部
に向って内側および外側より開始され、溶湯の充填能率
が向上する。また繊維成形体内の空気等のガスが溶湯に
より押し出されて上方へ抜け、繊維成形体内へのガスの
閉込めが防止される。さらに湯面の略水平状態での上昇
により溶湯へのガスの巻込みが防止される。
また中子を下降させて繊維成形体内側に存する溶湯を加
圧するので、その溶湯が繊維成形体に押込まれ、これに
より繊維成形体のかさ密度が高くてもそれに溶湯を略完
全に充填することができる。
その後溶湯を、前記圧力を上回る高圧下で完全凝固させ
るので、溶湯の圧力上昇過程で溶湯が繊維成形体の未充
填箇所に確実に充填され、またマトリックスの金属組織
が緻密化してその強度が向上する。
したがって上記手法を採用することにより、シリンダボ
ア回りを確実に繊維強化した巣の発生の無い高強度な繊
維強化シリンダブロック素材を能率良く鋳造することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1乃至第3図は本発明により得られた素材からなるサ
イアミーズ型シリンダブロックを示し、第1図は上方か
らみた斜視図、第2図は第9図X−X線断面図、第2A
図は第9図X−X線断面図、第3図は下方から見た斜視
図、第4図は本発明により得られたサイアミーズ型シリ
ンダブロック素材を上方から見た斜視図、第5図は鋳造
装置の型開き時の縦断正面図、第6図は鋳造装置の型閉
め時の縦断正面図、第7図は第9図X−X線断面図、第
7A図は第9図X−X線断面図、第8図は第9図X−X
線断面図、第9図は砂中子を上方から見た斜視図、第1
0図は第9図X−X線断面図、第11図は繊維成形体の
斜視図、第12図は溶湯の圧力と時間の関係を示すグラ
フである。 C,、C,・・・シリンダブロック素材成形用キャビテ
ィを構成する第1.第2キヤビテイ、F・・・繊維成形
体、Sm・・・サイアミーズ型シリンダブロック素材、
4・・・シリンダボア、32.33・・・ガス抜き孔、
45・・・中子 第4図 第3図 第1図 第2図 手続補正書(@8) 昭和 61年10 □−3B

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. シリンダボア回りを繊維成形体により強化したシリンダ
    ブロック素材を鋳造するに当り、軸線を上下方向に向け
    て配設された昇降自在なシリンダボア成形用中子の上昇
    位置で、該中子の外周面に円筒状繊維成形体を遊嵌する
    工程と;前記繊維成形体を囲繞するシリンダブロック素
    材成形用キャビティ上部のガス抜き孔の開度を絞り、大
    気圧を上回る所定の圧力下で該キャビティ下部より該キ
    ャビティに溶湯を、湯面が略水平状態で上昇するように
    注入する工程と;前記中子を下降させて前記繊維成形体
    内側に存する前記溶湯を加圧する工程と;前記ガス抜き
    孔を閉じて前記溶湯を前記圧力を上回る高圧下で完全凝
    固させる工程と;を用いることを特徴とする繊維強化シ
    リンダブロック素材の鋳造方法。
JP14699585A 1985-07-04 1985-07-04 繊維強化シリンダブロツク素材の鋳造方法 Pending JPS626762A (ja)

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