JPS61147945A - サイアミ−ズ型シリンダブロツク素材の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 Ａ０発明の目的 （１）　　産業上の利用分野 本発明は、サイアミーズ型シリンダブロック素材、特に
直列に並ぶ複数のシリンダバレル相互を結合してなるサ
イアミーズシリンダバレルと；該サイアミーズシリンダ
バレルを囲繞するシリンダブロック外壁と；前記サイア
ミーズシリンダバレルと前記シリンダブロック外壁間に
、該サイアミーズシリンダバレル全周が臨むように設け
られた水ジャケットと；前記シリンダブロック外壁と前
記サイアミーズシリンダバレルとを、前記水ジャケット
におけるシリンダヘッド側の開口部で連結する複数の補
強デツキ部と；を備え、前記補強デツキ部はシリンダバ
レル配列方向と直交する各シリンダバレル直径の延長線
上で各シリンダバレルを挟むように配設されているもの
の製造方法に関する。

（２）　　従来の技術 本出願人は１、先に前記構成のサイアミー父型シリング
ブロック素材鋳造時に、金型に設けられた中子部を用い
て水ジャケットを形成する方法を開発している。

（３）　　発明が解決しようとする問題点しかしながら
前記方法によると、水ジャケットにおける各補強デツキ
部から各シリンダバレルの母線方向に延びる部分を、各
シリンダバレルの半径方向に進退する中子部により形成
するためそれら中子部によりシリンダブロック外壁に複
数の開口部が形成される。したがってそれら開口部を水
密に閉鎖しなければならず、部品および工数の増加を招
くことになる。

本発明は上記に鑑み、可崩壊性中子を用いて水ジャケッ
トを形成し、また中子形成材料を水ジャケットの開口部
を利用して排出し、これによりシリンダブロック外壁に
全く開口部を持たないサイアミーズ型シリンダブロック
素材を得ることのできる前記製造方法を提供することを
目的とする。

Ｂ１発明の構成 （１）　　問題点を解決するための手段本発明は、各補
強デツキ部に対応する位置に欠如部を有する筒状水ジャ
ケット用可崩壊性中子を用いて鋳造することにより、核
中子の内側に前記サイアミーズシリンダバレルを、また
該中子の外側に前記シリンダブロック外壁を、さらに各
欠如部の位置に各補強デツキ部をそれぞれ成形して、前
記水ジャケットの開口部に前記中子の端面を露出させた
鋳造体を得る工程と；前記鋳造体中の前記中子を崩壊し
て前記水ジャケットの開口部より中子形成材料を排出す
る工程と：を用いることを特徴とする。

（２）作　用 水ジャケットの開口部は各補強デツキ部により部分的に
遮られているだけであるから広い開口面積が残されてお
り、したがってその開口部を通じて中子形成材料が鋳造
体より排出される。

（３）実施例 第１〜第３図は本発明により得られたサイアミーズ型シ
リンダブロック素材Ｓｍを示し、その素材Ｓｍは下記の
ように構成される。

即ち、サイアミーズシリンダバレル１は直列に並ぶ複数
の、図示例は４個のシリンダバレル１１〜１４相互を結
合してなり、そのサイアミーズシリンダバレル１はシリ
ンダブロック外壁４により囲繞される。シリンダブロッ
ク外壁４の下縁にはクランクケース５が連設されている
。サイアミーズシリンダバレル１とシリンダブロック外
壁４間には、サイアミーズシリンダバレル全周が臨む水
ジャケット６が設けられる。各シリンダボア３ａは各シ
リンダバレルＩＩ〜１４の鋳ぐるみ材である鋳鉄製スリ
ーブ３により形成される。

水ジャケット６の開口部６ａにおいて、シリンダブロッ
ク外壁４とサイアミーズシリンダバレル１とは、各シリ
ンダバレル１１〜１４について各一対の補強デツキ部８
のみにより連結され、これによりシリンダブロック素材
Ｓはクローズドデツキ型に構成される。各一対の補強デ
ツキ部８はシリンダノ’ｅレル配列方向と直交する各シ
リンダバレル直径の延長線上で各シリンダバレルＩＩ〜
１４を挟むように配列されている。また各補強デッキ部
８のシリンダバレル配列方向幅Ｗは、剛性確保のために
各シリンダバレルＩＩ〜１４の肉厚ｔよりも広く設定さ
れている（即ち、ｗ＞ｔ）。

このように構成すると、エンジン運転中においてピスト
ンのサイドスラストが各シリンダバレル１１〜１４に作
用した場合、それは各補強デツキ部８により支承される
ので各シリンダボア３ａの変形が抑制される。

第５〜第９図は、第４図に示すシリンダブロック素材用
鋳造体Ｃ３を得るための鋳造装置を示し、その装置は金
型Ｍを備え、その金型Ｍは昇降自在な上型９と、その上
型９の下方に配設され、第５゜第６図において左右二つ
割の第１および第２側型１０１．１０１と両側型１０ｔ
、１０冨を摺動自在に載置する下型１１とより構成され
る。

上型９の下面には、両側型１０＋、１０ｇと協働してサ
イアミーズシリンダバレル１およびシリンダブロック外
壁４を成形するための第１キヤビテイＣ３を画成する型
締め用凹部１２が形成され、その凹部１２と嵌合する型
締め用凸部１３が両側型１０１．１０１の上面に突設さ
れる。

第７．第８図に示すように、下型１１には溶解炉（図示
せず）よりアルミニウム合金よりなる溶湯を受ける湯溜
部１４と、その湯溜部１４に連通ずる給湯シリンダ１５
と、その給湯シリンダ１５に摺合されるナランジャ１６
と、湯溜部１４より２本に分岐して第１キ中ビテイＣ３
の長手方向に、且つそれと略同−長さに亘って延びる一
対の湯道１７とが形成される。また下型１１は両湯道１
７間において上方へ突出する成形ブロック１８を有し、
その成形ブロック・１８は両側型１０＋、１０雪と協働
してクランクケース５を成形するための第２キヤビテイ
Ｃ８を画成する。そのキャビティＣ８の上端は前記第１
キヤビテイＣ０に連通し、また両側の下端は両湯道１７
に複数の堰１９を介して連通ずる。

成形ブロック１８は、所定の間隔で形成された背の高い
４個のかまぼこ形第１成形部１８．と、相隣る第１成形
部１８Ｉ問および最外側の両第、１成形部１８ｍの外側
に位置する凸字形第２成形部１８ｇとよりなり、各第１
成形部ｔ８ｔはクランクビンおよびクランクアーム用回
転空間２０（第２、第３図）を形成するために用いられ
、第２成形部１８８はクランクジャーナルの軸受ホルダ
２１（第２．第３図）を成形するために用いられる。

各基１９は各第２成形部１８！に対応して設けられてお
り、第２キヤビテイＣ８の容量の大きな部分に溶湯を早
期に充填するようになっている。

両湯道１７は、湯溜部１４側より湯道光１７ａに向けて
断面積が段階的に減少するように、湯道１７底面が湯溜
部１４側より数段の上り階段状に形成されている。各段
部１７ｂに連なる各立上がり部１７Ｃは溶湯を各基１９
にスムーズに導くことができるように斜めに形成される
。

このように湯道１７の断面積を段階的に減少させると、
断面積の大きな部分では大量の溶湯を遅い速度で堰１９
を通じて第２キヤビテイＣｔに充填し、また断面積の小
さな部分では少量の溶湯を速い速度で堰１９を通じて第
２キヤビテイＣ冨に充填することができるので、そのキ
ャビティｃｇ内では両側下端よりその全長に亘って略均
等に場面が上昇し、したがって溶湯がキャビティＣ！内
で乱流を起こすことがな（、空気等のガスが溶湯に巻き
込まれることを防止して巣の発生を回避することができ
る。また溶湯の充填作業が効率良く行われるので、鋳造
能率を向上させることができる。

第５．第６図に示すように各第１成形部１８゜の頂面に
は、鋳鉄製スリーブ３の内周面と嵌合する位置決め突起
２２が突設され、その位置決め突起２２の中心には凹部
２３が形成される。また両側に位置する２つの第１成形
部１８．には、位置決め突起２２の両側において第１成
形部１８．を貫通する貫通孔２４が形成され、それら貫
通孔２４に一対の仮設置ピン２５がそれぞれ摺合され、
それら仮設置ピン２５は、後述する水ジャケット用可崩
壊性中子の仮設置のために用いられる０両仮設置ビン２
５の下端は、成形ブロック１８の下方に配設された取付
板２６に固定される。その取付板２６には２本の支持ロ
ンド２７が挿通され、各支持ロッド２７の下部と取付ｖ
ｉ２６の下面との間にはコイルばね２８が縮設される。

型開き時には、取付板２６は各コイルばね２８の弾発力
を受けて各支持ロッド２７先端のストッパ２７ａに当接
するまで上昇し、これにより各仮設置ピン２５の先端は
第Ｉ成形部１８Ｉ頂面より突出している。

各仮設置ピン２５の先端面には中子の下縁と係合する凹
部２５ａが形成される。

また両側に位置する２つの第１成形部１８＋には、両頁
通孔２４間の三等分位置において第１成形部１８１を貫
通する貫通孔２９が形成され、その貫通孔２９に下端を
取付板２６に固定された作動ピン３０が摺合される。型
開き時には、作動ピン３０の先端は凹部２３内に突出し
、また型閉め時には後述するコレット機構により押し下
げられ、これにより両板設置ピン２５を第１成形部１８
゜頂面より引き込ませるようになっている。

上型９の型締め用凹部１２には、第１キヤビテイＣ３に
連通して溶湯をオーバフローさせるための複数の第３キ
ヤビテイＣ１が形成され、また上型９には各第３キヤビ
テイＣ８に連通ずる貫通孔３２が形成される。

各貫通孔３２には閉鎖ピン３４がそれぞれ挿入され、そ
の閉鎖ピン３４の上端は上型９の上方に配設される取付
板３６に固定される。

各貫通孔３２の、第３キヤビテイＣ８に対する連通端か
ら上方へ所定の長さに亘って延びる小径部３２ａは閉鎖
ピン３４と嵌合して第３キヤビテイＣ１を閉鎖し得るが
、その外の部分の直径は閉鎖ピン３４の直径よりも大き
く、これにより閉鎖ピン３４と貫通孔３２間に空気通路
３７が形成される。

上型９の頂面と取付板３６間には油圧シリンダ３９が介
装され、その油圧シリンダ３９の作動により取付板３６
を昇降して各閉鎖ピン３４により各小径部３２ａを開閉
するようになっている。４０は取付板３６の案内ロッド
である。

上型９には、各シリンダバレル１．〜１４に鋳ぐるまれ
るスリーブ３を保持するためのコレット機構４１が設け
られ、その機構４１は下記のように構成される。

上型９には、作動ピン３０の延長軸線に中心線を合致さ
せた貫通孔４２が形成され、その貫通孔４２に支持ロッ
ド４３が遊挿される。その支持ロッド４３の上端は上型
９の頂面に立設されたブラケット４４に固定され、また
その下端に溶湯浸入防止板４５が固着される。溶湯浸入
防止板４５の下面には、下型１１における第１成形部１
８．頂面の凹部２３に嵌合し得る凸部４５ａが形成され
る。

中空の保持筒４６は円形の外周面と、上部から下部に向
けて下り勾配のテーパ孔４７を有し、上型９から下方へ
突出する支持ロッド４３の下部は保持筒４６のテーパ孔
４７に遊挿され、その保持筒４６の上端面は上型９の凹
部１２に突設された凸部４８に当接し、また下端面は溶
湯浸入防止板４５に当接する。第９図に示すように保持
筒４６の周壁部にはその内周面および外周面より半径方
向に延びる複数のすり割溝４９が交互に且つ円周上等間
隔に形成される。

支持ロッド４３には、保持筒４６を拡径するための中空
状作動ロッド５０が支持ロッド４３の略全長に亘って摺
合され、その作動ロッド５０は保持筒４６のテーパ孔４
７に嵌合するテーパ部５０ａと、そのテーパ部５０ａに
連設されて上型９の貫通孔４２に摺合されると共に上型
９より突出する真内部５０ｂとよりなる。テーパ部５０
ｂには複数のピン５７が突設され、それらピン５７は保
持筒４６の上下方向に長いピン孔５８に挿入され、これ
によりテーパ部５０ａの上下動を許容しつつ保持筒４６
の回止めがなされる。

上型９の頂面には、油圧シリンダ５１が固定され、その
中空ピストン５２の上端面および下端面に突設された中
空ピストンロッド５３１．５３□がシリンダ本体５４の
上端壁および下端壁をそれぞれ貫通している。中空ピス
トン５２および中空ピストンロッド５３を貫通する貫通
孔５５には作動ロッド５０の真内部５０ｂが挿入され、
その真内部５０ｂの環状溝に嵌めた抜止めストッパ５６
１．５６□を中空ピストンロッド５３．．５３□の上、
下端面にそれぞれ当接させて中空ピストン５２により作
動ロッド５０を昇降するようになっている。前記コレッ
ト機構４１はシリンダブロックＳの各シリンダバレル１
１〜１４に対応して４機設けられる。

第１０．第１１図は筒状をなす水ジャケット用可崩壊性
中子５９を示し、その中子５９は、シリンダブロックＳ
の４本のシリンダバレル１１〜１４に対応して４本の円
筒部６０．〜６０４を備えると共にそれらの相隣るもの
相互の重合する周壁を欠如させた筒状中子本体６１と、
各円筒部６０１〜６０４の上端面に設けられた位置決め
突起６２１〜６２４とよりなる。それら位置決め突起６
２、〜６２４のうち、両端の円筒部６０．．６０４に設
けられたもの６２．．６２．は円筒部６０Ｉ〜６０．の
配列方向と平行な円筒部直径の延長線上において互いに
逆向きに突出し、また中間の円筒部６０２，６０３に設
けられたもの６２□。

６２、は前記配列方向と直交する円筒部直径の延長線上
において互いに逆向きに突出する。

両端の円筒部６０．．６０４の上端には前記配列方向と
直交する直径上に位置するように一対の欠如部としての
切欠き部６３が対向して形成される。また中間の円筒部
６０！、６Ｑ２には各位置決め突起６２ｚ、６２＊の下
部に位置する欠如部としての開口部６４と、その開口部
６４と対向する切欠き部６３がそれぞれ形成される。こ
れら切欠き部６３および開口部６４は前記補強デツキ部
８を成形するために用いられる、図示例において、中子
５９はレジンコーテツドサンドを形成材料として成形さ
れている。

第５．第６図に示すように、上型９．の型締め用凹部１
２には各位置決め突起６２＋〜６２４と嵌合して中子５
９の位置決めを行う位置決め凹部６５が形成され、また
各凹部６５には各突起６２１〜６２４の上面と当接して
中子５９の浮上りを防止する押圧ピン６６が突設される
。

次に前記鋳造装置による鋳造体Ｃｓの鋳造作業について
説明する。

先ず第５図に示すように、上型９を上昇させ、また両側
型１０１．１０□を互いに離間するように移動させて型
開きを行う。コレット機構４１においては、各油圧シリ
ンダ５１を作動させて中空ピストン５２により作動ロッ
ド５０を下降させ、テーパ部５０ａの下方移動により保
持筒４６を縮径させておく、また上型９上の油圧シリン
ダ３９を作動させて取付板３６を上昇させ、これにより
各閉鎖ピン３４を第３キヤビテイＣ３に連通ずる小径部
３２ａより離脱させる。さらに給湯シリンダ１５内のプ
ランジャ１６を下降させる。

略真円の鋳鉄製スリーブ３を各保持筒４６に遊嵌し、ス
リーブ３の上端開口を上型９の凸部４８に嵌合して閉鎖
し、またスリーブ３の下端面を溶湯浸入防止板４５の凸
部４５ａ下端面に合致させると共に溶湯浸入防止板４５
によりスリーブ３の下端開口を閉鎖する。そしてコレッ
ト機構４１の油圧シリンダ５１を作動させ、その中空ピ
ストン５２により作動ロッド５０を上昇させる。これに
よりテーバ部５０ａが上方へ移動するので保持筒４６が
拡径し、スリーブ３は拡径力を受けて保持筒４６に確実
に保持される。

第５．第１１図に示すように中子５９における両側の円
筒部６０．．６０．下縁を、下型１１における両側の第
１成形部１８Ｉの頂面に突出する、各仮設置ピン２５の
凹部２５ａに係合させて中子５９の仮設置を行う。

第６図に示すように、両側型ｔＯｔ、ｔＬをそれらが互
いに接近する方向に所定距離移動させて両側型１０＋、
１０ｇを閉じ、中子５９の各位置決め突起６２．〜６２
４を凸部１３の上面に係合させる。

また上型９を下降させて各スリーブ３を中子５９の各円
筒部６０．〜６０４内に挿入し、溶湯浸入防止板４５の
凸部４５ａを第１成形部１８．頂面の凹部２３に嵌合す
る。これにより溶湯浸入防止板４５の凸部４５ａにより
作動ピン３０が押し下げられるので各仮設置ピン２４が
下降して第１成形部ＩＬ頂面より引込む。また上型９の
型締め用凹部１２が両側型１０１．１０□の型締め用凸
部１３に嵌合するので、上型９の各位置決め凹部６５が
中子５９の各位置決め突起６２１〜６２４に嵌合し、ま
た各押圧ピン６６が各位置決め突起６２．〜６２４を押
圧し、さらに上型９の凹部１２の天面が各円筒部６０．
〜６０．の端面に当接する。これにより型締めが行われ
ると同時に中子５９が第１キヤビテイＣ３に位置決め固
定される。

下型１１の湯溜部１４に溶解炉よりアルミニウム合金よ
りなる溶湯を供給し、プランジャ１６を上昇させて溶湯
を両湯道１７より堰１９を通じて第２キヤビテイＣ２の
雨下縁よりそのキャビティＣ８および第１キヤビテイＣ
１に充填する。両キャビティＣｒ、Ｃｔ内の空気等のガ
スは、溶湯により押し上げられ第３キヤビテイＣ１に連
通する空気通路３７を経て上型９の上方へ抜ける。

この場合両湯道１７は前述のように湯道光１７ａに向け
て断面積が段階的に減少するように、湯道底面が湯溜部
１４側より数段の上り階段状に形成されているので、プ
ランジャ１６の上昇により溶湯は両湯道１７より各基１
９を通じて第２キヤビテイＣ２の両側下端よりその全長
に亘って略均等にそのキャビティＣ８内をスムーズに押
し上げられる。したがって溶湯が両キャビティＣ，，Ｃ
２内で乱流を起こすことがなく、溶湯中への空気等のガ
スの巻込みを防止して巣の発生を回避することができる
。− 第３キヤビテイＣ１に溶湯が充填された時点で、上型９
上の油圧シリンダ３９を作動させて取付板３６を下降さ
せ、閉鎖ピン３４によって第３キヤビテイＣ８に連通ず
る小径部３２ａを閉鎖する。

前記注湯作業において、第２キヤビテイＣ２および第１
キヤビテイＣ１に溶湯を充填するためのプランジャ１６
の変位および溶湯圧力は第１２図に示すように制御され
る。

即ち、プランジャ１６はその移動速度を第１〜第３速Ｖ
、−Ｖ、の３段階に制御される０本実施例では第１速Ｖ
、は０．０　Ｂ　＝　０．３　ｍ／ｓｅｃ　、第２速ｖ
８は０．１４〜０．１８　ｍ／ｓｅｃ　、第３速Ｖ、は
大幅な減速状態となるように０．０４〜０．０８ｍ／ｓ
ｅｃにそれぞれ設定され、この３段階の速度制御によっ
て溶湯の波立を防止して空気等のガスを巻き込むことの
ない静かな溶湯流を形成し、その溶湯を前記両キャビテ
ィＣＺ、Ｃ，に効率良く充填することができる。

またプランジャ１６の第１速ｖＩでは、溶湯は両湯道１
７等に充満するだけであるから溶湯の圧力Ｐ１は略一定
に保持され、プランジャ１６の第２、第３速Ｖ、、Ｖ、
では溶湯は両キャビティＣ１，Ｃ２に充填されるので溶
湯の圧力Ｐ２は急激に上昇する。プランジャ１６を第３
速Ｖ、で所定時間移動させた後は、溶湯の充填圧Ｐ、を
約１．５秒間、１５０〜４００ｋｇ／−に保持し、これ
により中子５９を溶湯により完全に包んでその表面に溶
湯凝固膜を形成する。

前記時間経過後においては、プランジャ１６を速度ｖ４
で減速移動させるので溶湯の圧力Ｐ４は上昇し、その圧
力Ｐ５が２００〜６００ｋｇ／ａＪとなったときプラン
ジャ１６の移動を止めてこの状態で溶湯を凝固させる。

前記のように溶湯の圧力を所定時間路一定に保つことに
より中子５９の表面に溶湯凝固膜を形成すると、次の溶
湯加圧時に中子５９が前記膜により保護されて破損する
ことがない。

また中子５９は、それの各位置決め突起６２゜〜６２４
、各位置決め凹部６５および各押圧ピン６６を介して上
型９および両側型ｔｏ＋、ｔｏｔ間に不動に保持されて
いるので、第１キヤビテイＣ３内への溶湯の充填時およ
びそのキャビティＣ１内の溶湯の加圧時において中子５
９が浮き上がったりすることがなく、各スリーブ３回り
の肉厚が均一なサイアミーズシリンダバレル１が得られ
る。

前記のようにプランジャ１６の移動速度および溶湯の圧
力を制御することによってダイカスト鋳造と略同じ生産
効率を以てクローズドデツキ型のシリンダブロック素材
用鋳造体を鋳造することができる。

溶湯が凝固を完了した後、コレット機構４１の油圧シリ
ンダ５１を作動させ、作動ロッド５０を下降させてスリ
ーブ３に対する保持筒４６の拡径力を除去し、型開きを
行うと第４図に示す鋳造体Ｃｓが得られる。

この鋳造体Ｃｓにおいては、中子５９？Ｄ内側にサイア
ミーズシリンダバレル１が、また中子５９の外側にシリ
ンダブロック外壁４が、さらに各開口部６３．６４の位
置に補強デツキ部８がそれぞれ配設されている。また各
位置決め突起６２１〜６２４の位置には、それと上型９
の各位置決め凹部６５との協働により突起部６７が成形
される。

排砂処理に当っては、先ず各突起部６７をハンマ等によ
り折って除去し、相隣る補強デツキ８間に水ジャケット
６の開口部６ａを得ると共にその開口部６ａに中子５９
の端面を露出させる。

次いで中子５９を水ジャケット６の開口部６ａよりドリ
ル等の工具を用いて粗く崩し、その後鋳造体Ｃｓに振動
を与えて中子′５９を完全に崩壊する。

そして、中子５９を形成していたレジンコーテツドサン
ドを水ジャケット６の開口部６ａを通じて外部に排出す
るもので、これにより第１〜第３図に示すようにシリン
ダブロック外壁４に開口部を持たないシリンダブロック
素材Ｓｍが得られる。

前記素材Ｓｍに、各スリーブ内周面に真円加工を施す等
所定の機械加工を施すことによりサイアミーズ型シリン
ダブロックが得られる。

第１３図はベンチ耐久テスト前およびテスト後における
、シリンダバレル配列方向と直交する方向のシリンダボ
アの内径を示し、同図（ａ）は本発明により得られた素
材よりなる補強デツキ部８を持つシリンダブロックに、
また同図色）は補強デツキ部を持たない比較例シリンダ
ブロックにそれぞれ該当する。図中、Ｘは、テスト前の
シリンダボア３ａの内径を、またＹはテスト後のシリン
ダボア３ａの内径をそれぞれ示す。

第１３図（ａ）から明らかなように補強デツキ部付シリ
ンダブロックにおいては、爆発荷重を最も強く受けるシ
リンダヘッド接合面近傍でのシリンダボアの内径変化量
が約４μと僅少であるが、比較例シリンダブロックにお
いては、前記内径変化量が約２６μと増加しており、補
強デツキ部８による変形抑制効果が認められる。

Ｃ０発明の効果 本発明によれば、水ジヤケツト用中子として可崩壊性中
子を用いて鋳造体を鋳造した後、水ジャケットの比較的
広い開口部を通じて中子形成材料を排出するので、シリ
ンダブロック外壁に開口部が形成されることがなく、し
たがうて開口部閉鎖のための部品および工数を省くこと
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１乃至第３図はサイアミーズ型シリンダブロック素材
を示し、第１図は上方からみた斜視図、第２図は第１図
ｎ−ｎ線断面図、第２Ａ図は第２図■ａ　−ＩＦ　ａ　
＆ｉ断叩図、第２Ｂ図は第１図ｎ−ｎ線断面図、第３図
は下方から見た斜視図、第４図は鋳造体を上方から見た
斜視図、第５図は本発明の実施に用いる鋳造装置の型開
き時の縦断正面図、第６図は前記鋳造装置の型閉め時の
縦断正面図、第７図は第１図ｎ−ｎ線断面図、第８図は
第１図ｎ−ｎ線断面図、第９図は第１図ｎ−ｎ線断面図
、第１０図は中子を上方から見た斜視図ミ第１１図は第
１０図Ｘ　Ｉ　−Ｘ　Ｉ＆ｊｌ断面図、第１２図は時間
に対するプランジャの変位および時間に対する溶湯の圧
力の関係を示すグラフ、第１３図はサイアミーズシリン
ダバレルのシリンダヘッド接合面からの深さとシリンダ
ボアの内径変化量の関係を示すグ与フである。 Ｃ３・・・鋳造体、Ｓｍ・・・シリンダブロック素材、
ｌ・・・サイアミーズシリンダバレル、１．〜１４・・
・シリンダバレル、４・・・シリンダブロック外壁、６
・・・水ジャケット、６ａ・・・開口部、８・・・補強
デツキ部、５９・・・中子、６３．６４・・・欠如部第
４図 第３図 第１図 第２図 第１２図 時間　（ｓｅｃ） 第１３図 （ａ）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　（ｂノシリンゲポフの内掻変褐量
（ＪＪ）　　　　　　シリンダボアの内オに勢化量Ｃμ
）昭和　ｅ１年　１　月１３日 昭和５９年特許　願第２６８１７４号 ２、発明の名称 サイアミーズ型シリンダブロック素材の製造方法３、補
正をする者 事件との関係　特許出願人 名　称　　（５３２）本田技研工業株式会社４、代　　
　理　　　人　　〒１０５ １補正の対象 １、 補正の内容 １、明細書の「特許請求の範囲」の欄の記載を下記の通
り訂正する。 記 １敗のシリンダバレ且結合してなるサイアミーズシリン
ダバレルと；該サイアミーズシリンダバレルを囲繞する
シリンダブロック外壁と；前記サイアミーズシリンダバ
レルと前記シリンダブロック外壁間に、該サイアミーズ
シリンダバレル全周が臨むように設けられた水ジャケッ
トど；前記シリンダブロック外壁と前記サイアミ−ズシ
リンダバレルとを、前記水ジャケットにおけるシリンダ
ヘッド側の開口部で連結する複数の補強デツキ部と；を
備え、前記補強デツキ部はシリンダバレル配列方向と直
交する各シリンダバレル直径の延長線上で各シリンダバ
レルを挟むように配設されているサイアミーズ型シリン
ダブロック素材の製遣方法であって、各補強デツキ部に
対応する位置に欠如部を有する筒状水ジャケット用可崩
壊性中子を用いて鋳造することにより、咳中子の内側に
前記サイアミーズシリンダバレルを、また該中子の外側
に前記シリンダブロック外壁を、さらに各欠如部の位置
に各補強デツキ部をそれぞれ成形して、前記水ジャケッ
トの開口部に前記中子の端面を露出させた鋳造体を得る
工程と；前記鋳造体中の前記中子を崩壊して前記水ジャ
ケットの開口部より中子形成材料を排出する工程と；よ
りなるサイアミーズ型シリンダブロック素材の製造方法
。 ２、明細書第３頁第５行を下記の通り訂正する。 記 「材、特に複数のシリンダバレルを」 ３、明細書第６頁第１〜第３行を下記の通り訂正する。 記 「即ち、サイアミーズシリンダバレル１は複数、図示例
は４個のシリンダバレル１．〜１４を結合してなり、そ
のサイアミーズシ」 ４、明細書第８頁第９行、 ・・・「形成さ」・・・とあるを、 ・・・「設けら」・・・に訂正する。 ５、明細書第９頁第３行、 ・・・「形成」・・・とあるを、 ・・・「成形」・・・に訂正する。 ６、明細書第９頁第９〜第１１行を下記の通り訂正する
。 「両湯道１７の断面積が湯溜部１４側より湯道光１７ａ
に向けて段階的に減少するように、湯道１７底面は湯溜
部１４側より数段の上り階段状に」７、明細書第１１頁
第１５行、第１２頁第１９行、第１５頁第３行、第１７
頁第２．第１６行、第２２頁第１８行、 「コレット」とあるを、 「拡径」に訂正する。 ８、明細書第１１頁末行、 ・・・「形成され」・・・とあるを、 ・・・「開口し」・・・に訂正する。 ９、明細書第１４頁第７行、 ・・・「５０ｂには」・・・とあるを、・・・ｒ５０　
ａＪ・・・に訂正する。 １０、明細書第１６頁第９行、 ・・・「られる、」・・・とあるを、 ・・・「られる、」・・・に訂正する。 １１、明細書第１６頁第１５行、 ・・・「形成され」・・・とあるを、 ・・・「開口し」・・・に訂正する。 １２、明細書第１９頁第１６〜第１７行を下記の通り訂
正する。 「この場合両湯道１７の断面積が前述のように湯道光１
７ａに向けて段階的に減少するように、湯」 １３、明細書第２０頁第１７行、 ・・・ｒ　Ｏ，３’Ｊ・・・とあるを、・・・ｒｏ、１
２Ｊ・・・に訂正する。 １４、図面第３．第５図を別紙の通り訂正する。 以上

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 直列に並ぶ複数のシリンダバレル相互を結合してなるサ
   イアミーズシリンダバレルと；該サイアミーズシリンダ
   バレルを囲繞するシリンダブロック外壁と；前記サイア
   ミーズシリンダバレルと前記シリンダブロック外壁間に
   、該サイアミーズシリンダバレル全周が臨むように設け
   られた水ジャケットと；前記シリンダブロック外壁と前
   記サイアミーズシリンダバレルとを、前記水ジャケット
   におけるシリンダヘッド側の開口部で連結する複数の補
   強デッキ部と；を備え、前記補強デッキ部はシリンダバ
   レル配列方向と直交する各シリンダバレル直径の延長線
   上で各シリンダバレルを挟むように配設されているサイ
   アミーズ型シリンダブロック素材の製造方法であって、
   各補強デッキ部に対応する位置に欠如部を有する筒状水
   ジャケット用可崩壊性中子を用いて鋳造することにより
   、該中子の内側に前記サイアミーズシリンダバレルを、
   また該中子の外側に前記シリンダブロック外壁を、さら
   に各欠如部の位置に各補強デッキ部をそれぞれ成形して
   、前記水ジャケットの開口部に前記中子の端面を露出さ
   せた鋳造体を得る工程と；前記鋳造体中の前記中子を崩
   壊して前記水ジャケットの開口部より中子形成材料を排
   出する工程と；よりなるサイアミーズ型シリンダブロッ
   ク素材の製造方法。