JPS6338260B2 - - Google Patents

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JPS6338260B2
JPS6338260B2 JP21992585A JP21992585A JPS6338260B2 JP S6338260 B2 JPS6338260 B2 JP S6338260B2 JP 21992585 A JP21992585 A JP 21992585A JP 21992585 A JP21992585 A JP 21992585A JP S6338260 B2 JPS6338260 B2 JP S6338260B2
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JP
Japan
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cavity
molten metal
cylinder
protrusion
sleeve
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JP21992585A
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JPS61115646A (ja
Inventor
Tetsuya Suzuki
Shizuo Ebisawa
Kyoshi Shibata
Shigeo Kaiho
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS61115646A publication Critical patent/JPS61115646A/ja
Publication of JPS6338260B2 publication Critical patent/JPS6338260B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/02Cylinders; Cylinder heads  having cooling means
    • F02F1/10Cylinders; Cylinder heads  having cooling means for liquid cooling
    • F02F1/108Siamese-type cylinders, i.e. cylinders cast together
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
    • F02B75/18Multi-cylinder engines
    • F02B2075/1804Number of cylinders
    • F02B2075/1816Number of cylinders four
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/02Cylinders; Cylinder heads  having cooling means
    • F02F1/10Cylinders; Cylinder heads  having cooling means for liquid cooling
    • F02F2001/106Cylinders; Cylinder heads  having cooling means for liquid cooling using a closed deck, i.e. the water jacket is not open at the block top face

Description

【発明の詳細な説明】 A 発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明はクローズドデツキ型シリンダブロツ
ク、特にシリンダバレルおよび該シリンダバレル
を囲繞する外壁部間に設けられた水ジヤケツトの
シリンダヘツド接合面端部で、前記シリンダバレ
ルおよび外壁部間を複数の補強デツキ部により部
分的に連結し、相隣る前記補強デツキ部間を前記
水ジヤケツトのシリンダヘツド側連通口としたも
のの製造方法に関する。
(2) 従来の技術 従来、前記連通口および補強デツキ部を形成す
るために、水ジヤケツト形成用砂中子におけるシ
リンダヘツド接合面側の端面に連通口形成用突起
部を設け、その突起部を鋳型のキヤビテイに開口
する凹陥部に密合させている。
(3) 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、前記のように突起部を凹陥部に
密合すると、キヤビテイへ充填された溶湯によつ
て砂中子が膨脹するため突起部がその基端から折
れ易く不良品を発生するという不具合がある。
本発明は前記不具合を解消し得る前記製造方法
を提供することを目的とする。
B 発明の構成 (1) 問題点を解決するための手段 本発明は、シリンダヘツド接合面側の端面に連
通口形成用突起部を有する水ジヤケツト形成用砂
中子を鋳型のキヤビテイに設置して前記突起部を
該キヤビテイに開口する凹陥部に遊挿すると共に
前記端面とそれと対向する該キヤビテイ内面間に
補強デツキ部成形用空間を形成する工程と;前記
キヤビテイに注湯してシリンダブロツク素材を鋳
造する工程と;前記シリンダブロツク素材より前
記突起部を包む突出部を切除して前記連通口およ
び前記補強デツキ部を得る工程と;を用いること
を特徴とする。
(2) 作 用 砂中子の連通口形成用突起部をキヤビテイに開
口する凹陥部に遊挿すると、溶湯によつて砂中子
が膨脹した場合それに対する突起部の追従が許容
され、これにより突起部の折れが回避される。
(3) 実施例 第1〜第3図は本発明により得られたクローズ
ドデツキ型シリンダブロツクとしてのサイアミー
ズ型シリンダブロツクSを示し、そのシリンダブ
ロツクSはアルミニウム合金製シリンダブロツク
本体2と、その本体2に鋳ぐるまれた鋳鉄製スリ
ーブ3とよりなる。シリンダブロツク本体2は、
直列に並ぶ複数、図示例は4個のシリンダバレル
1〜14相互を結合してなるサイアミーズシリン
ダバレル1と、そのサイアミーズシリンダバレル
1を囲繞する外壁部4と、外壁部4の下縁に連設
されたクランクケース5とより構成され、各シリ
ンダバレル11〜14に前記スリーブ3が鋳ぐるま
れており、各スリーブ3によりシリンダボア3a
が形成される。
サイアミーズシリンダバレル1と外壁部4間
に、サイアミーズシリンダバレル1の外周が臨む
水ジヤケツト6が形成される。その水ジヤケツト
6におけるシリンダヘツド側端部において、サイ
アミーズシリンダバレル1と外壁部4間は複数の
補強デツキ部8により部分的に連結され、相隣る
補強デツキ部8間はシリンダヘツド側への連通口
7として機能する。これによりシリンダブロツク
Sはクローズドデツキ型に構成される。
第5〜第9図は、第4図に示すシリンダブロツ
ク素材Smの鋳造装置を示し、その装置は鋳型と
しての金型Mを備え、その金型Mは昇降自在な上
型9と、その上型9の下方に配設され、第5、第
6図において左右二つ割の第1および第2側型1
1,102ならびに第7図において左右二つ割の
第3および第4側型103,104と、各側型10
〜104を摺動自在に載置する下型11とより構
成される。
上型9の下面に第1キヤビテイC1の上面を画
成する型締め用凹部12が形成され、その凹部1
2と嵌合する型締め用凸部13が各側型101
104の上面に突設される。第1キヤビテイC1は、
第6図に示すように型閉め状態において水ジヤケ
ツト形成用砂中子59およびスリーブ拡径筒46
間に画成されるサイアミーズシリンダバレル成形
用キヤビテイCaと、砂中子59および各側型1
1〜104上半部間に画成される外壁部成形用キ
ヤビテイCbとよりなる。
第7、第8図に示すように、下型11には溶解
炉(図示せず)よりアルミニウム合金よりなる溶
湯を受ける湯溜部14と、その湯溜部14に連通
する給湯シリンダ15と、その給湯シリンダ15
に摺合されるプランジヤ16と、湯溜部14より
2本に分岐してシリンダバレル配列方向に延びる
一対の湯道17とが設けられる。また下型11は
両湯道17間において上方へ突出する成形ブロツ
ク18を有し、その成形ブロツク18は各側型1
1〜104の下半部と協働してクランクケース5
を成形するための第2キヤビテイC2を画成する。
そのキヤビテイC2の上端は前記第1キヤビテイ
C1に連通し、また両側の下端は両湯道17に複
数の堰19を介して連通する。
成形ブロツク18は、所定の間隔で形成された
背の高い4個のかまぼこ形第1成形部181と、
相隣る第1成形部181間および最外側の両第1
成形部181の外側に位置する凸字形第2成形部
182とよりなり、各第1成形部181はクランク
ピンおよびクランクアーム用回転空間20(第
2、第3図)を成形するために用いられ、第2成
形部182はクランクジヤーナルの軸受ホルダ2
1(第2、第3図)を成形するために用いられ
る。各堰19は各第2成形部182に対応して設
けられており、第2キヤビテイC2の容量の大き
な部分に溶湯を早期に充填するようになつてい
る。
両湯道17の断面積が湯溜部14側より湯道先
17aに向けて段階的に減少するように、湯道1
7底面は湯溜部14側より数段の上り階段状に形
成されている。各段部17bに連なる各立上がり
部17cは溶湯を各堰19にスムーズに導くこと
ができるように斜めに形成される。
このように湯道17の断面積を段階的に減少さ
せると、断面積の大きな部分では大量の溶湯を遅
い速度で堰19を通じて第2キヤビテイC2に充
填し、また断面積の小さな部分では少量の溶湯を
速い速度で堰19を通じて第2キヤビテイC2
充填することができるので、そのキヤビテイC2
内では両側下端よりその全長に亘つて略均等に湯
面が上昇し、したがつて溶湯がキヤビテイC2
で乱流を起こすことがなく、空気等のガスが溶湯
に巻き込まれることを防止して巣の発生を回避す
ることができる。また溶湯の充填作業が効率良く
行われるので、鋳造能率を向上させることができ
る。
第5、第6図に示すように各第1成形部181
の頂面に、鋳鉄製スリーブ3の内周面と嵌合する
位置決め突起22が突設され、その位置決め突起
22の中心に凹部23が形成される。また両側に
位置する2つの第1成形部181に、位置決め突
起22の両側において第1成形部181を貫通す
る貫通孔24が形成され、それら貫通孔24に一
対の仮設置ピン25がそれぞれ摺合され、それら
仮設置ピン25は、水ジヤケツト形成用砂中子5
9の仮設置のために用いられる。両仮設置ピン2
5の下端は、成形ブロツク18の下方に配設され
た取付板26に固定される。その取付板26に2
本の支持ロツド27が挿通され、各支持ロツド2
7下部と取付板26下面との間にコイルばね28
が縮設される。型開き時には、取付板26は各コ
イルばね28の弾発力を受けて各支持ロツド27
先端のストツパ27aに当接するまで上昇し、こ
れにより各仮設置ピン25の先端は第1成形部1
1頂面より突出している。各仮設置ピン25の
先端面に砂中子の下縁と係合する凹部25aが形
成される。
また両側に位置する2つの第1成形部181に、
両貫通孔24間の二等分位置において貫通孔29
が形成され、その貫通孔29に作動ピン30が摺
合される。作動ピン30の下端は取付板26に固
定される。型開き時には、作動ピン30の先端は
凹部23内に突出し、また型閉め時には拡径機構
41により押し下げられ、これにより両仮設置ピ
ン25を第1成形部181頂面より引き込ませる
ようになつている。
第1および第2側型101,102における第2
キヤビテイC2を画成する壁部の中央部分に砂中
子59を本設置するための中子受31が2個所宛
設けられている。各中子受31は砂中子の位置決
めを行う係合孔31aと、その開口部外周に形成
されて砂中子を挟持する挟持面31bとよりな
る。
上型9の型締め用凹部12に、第1キヤビテイ
C1に開口して溶湯をオーバフローさせるための
複数の第3キヤビテイC3および連通口7を成形
するための凹陥部としての第4キヤビテイC4
それぞれ開口し、また上型9には各第3キヤビテ
イC3および第4キヤビテイC4に連通するガス抜
き孔32,33がそれぞれ形成される。
それらガス抜き孔32,33に閉鎖ピン34,
35がそれぞれ挿入され、それら閉鎖ピン34,
35の上端は上型9の上方に配設される取付板3
6に固定される。
各ガス抜き孔32,34の、両キヤビテイC3
C4に対する連通端から上方へ所定の長さに亘つ
て延びる小径部32a,33aは各閉鎖ピン3
4,35と嵌合して第3キヤビテイC3および第
4キヤビテイC4を閉鎖し得るようになつている。
上型9の上面と取付板36間に、油圧シリンダ
39が介装され、その油圧シリンダ39の作動に
より取付板36を昇降して各閉鎖ピン34,35
により各小径部32a,33aを開閉するように
なつている。40は取付板36の案内ロツドであ
る。
上型9に、各シリンダバレル11〜14に鋳ぐる
まれるスリーブ3に拡径力を与えるための拡径機
構41が設けられ、その機構41は下記のように
構成される。
上型9に、作動ピン30の延長軸線に中心線を
合致させた貫通孔42が形成され、その貫通孔4
2に支持ロツド43が遊挿される。その支持ロツ
ド43の上端は上型9の上面に立設されたブラケ
ツト44に固定され、またその下端に溶湯浸入防
止板45が固着される。溶湯浸入防止板45の下
面に、下型11における第1成形部181頂面の
凹部23に嵌合し得る凸部45aが形成される。
中空の拡径筒46は円形の外周面と、上部から
下部に向けて下り勾配のテーパ孔47を有し、上
型9から下方へ突出する支持ロツド43の下部は
拡径筒46のテーパ孔47に遊挿され、その拡径
筒46の上端面は上型9の凹部12に突設された
凸部48に当接し、また下端面は溶湯浸入防止板
45に当接する。第9図に示すように拡径筒46
の周壁部にその内周面および外周面より半径方向
に延びる複数のすり割溝49が交互に且つ円周上
等間隔に形成される。
支持ロツド43に、拡径筒46を拡径するため
の中空状作動ロツド50が支持ロツド43の略全
長に亘つて摺合され、その作動ロツド50は拡径
筒46のテーパ孔47に嵌合するテーパ部50a
と、そのテーパ部50aに連設されて上型9の貫
通孔42に摺合されると共に上型9より突出する
真円部50bとよりなる。テーパ部50aに複数
のピン57が突設され、それらピン57は拡径筒
46の上下方向に長いピン孔58に挿入され、こ
れによりテーパ部50aの上下動を許容しつつ拡
径筒46の回止めがなされる。
上型9の上面に、油圧シリンダ51が固定さ
れ、その中空ピストン52の上端面および下端面
に突設された中空ピストンロツド531,532
シリンダ本体54の上端壁および下端壁をそれぞ
れ貫通している。中空ピストン52および中空ピ
ストンロツド531,532を貫通する貫通孔55
には作動ロツド50の真円部50bが挿入され、
その真円部50bの環状溝に嵌めた抜止めストツ
パ561,562を中空ピストンロツド531,5
2の上、下端面にそれぞれ当接させて中空ピス
トン52により作動ロツド50を昇降するように
なつている。前記拡径機構41はシリンダブロツ
クSの各シリンダバレル11〜14に対応して4機
設けられる。
第10、第11図は水ジヤケツト形成用砂中子
59を示し、その砂中子59は、シリンダブロツ
クSの4本のシリンダバレル11〜14に対応して
4本の円筒部601〜604を備えると共にそれら
の相隣るもの相互の重合する周壁を欠如させた中
子本体61と、水ジヤケツト6をシリンダヘツド
の水ジヤケツトに連通する連通口7を形成すべ
く、中子本体61のシリンダヘツド接合面側の端
面に突設された複数の突起部62と、中子本体6
1のシリンダバレル配列方向両外側面、図示例は
中間に位置する2本の円筒部602,603の両外
側面にそれぞれ突設された幅木63とより構成さ
れる。各幅木63は中子本体61と一体の大径部
63aと、その端面に突設される小径部63bと
より形成される。この場合突起部62は、前記第
4キヤビテイC4に遊挿されるようにその寸法設
定が行われる。
次に前記鋳造装置によるシリンダブロツク素材
Smの鋳造作業について説明する。
先ず第5図に示すように、上型9を上昇させ、
また相対向する両側型101,102;103,1
4を互いに離間するように移動させて型開きを
行う。拡径機構41においては、各油圧シリンダ
51を作動させて中空ピストン52により作動ロ
ツド50を下降させ、テーパ部50aの下方移動
により拡径筒46を縮径させておく。また上型9
上の油圧シリンダ39を作動させて取付板36を
上昇させ、これにより各閉鎖ピン34,35を第
3、第4キヤビテイC3,C4に連通する小径部3
2a,33aより離脱させる。さらに給湯シリン
ダ15内のプランジヤ16を下降させる。
略真円の鋳鉄製スリーブ3を各拡径筒46に遊
嵌し、スリーブ3の上端開口を上型9の凸部48
に嵌合して閉鎖し、またスリーブ3の下端面を溶
湯浸入防止板45の凸部45a下端面に合致させ
ると共に溶湯浸入防止板45によりスリーブ3の
下端開口を閉鎖する。そして拡径機構41の油圧
シリンダ51を作動させ、その中空ピストン52
により作動ロツド50を上昇させる。これにより
テーパ部50aが上方へ移動するので拡径筒46
が拡径し、スリーブ3は拡径力を受けて拡径筒4
6に確実に保持される。
第5、第11図に示すように砂中子59におけ
る両側の円筒部601,604下縁を、下型11に
おける両側の第1成形部181の頂面に突出する
各仮設置ピン25の凹部25aに係合させて砂中
子59の仮設置を行う。
両側型101,102をそれらが互いに接近する
方向に所定距離移動させ、各中子受31と各幅木
63とを係合して砂中子59の本設置を行う。即
ち、各中子受31の係合孔31aに砂中子59に
おける各幅木63の小径部63bを嵌合して砂中
子59を位置決めし、また各大径部63aのシリ
ンダバレル配列方向と平行な端面を各中子受31
の挟持面31bに衝合して砂中子59をそれら挟
持面31bにより挟持するものである。また、他
の両側型103,104も同様に移動させる。
第6図に示すように、上型9を下降させて各ス
リーブ3を砂中子59の各円筒部601〜604
に挿入し、溶湯浸入防止板45の凸部45aを第
1成形部181頂面の凹部23に嵌合する。これ
により溶湯浸入防止板45の凸部45aにより作
動ピン30が押し下げられるので各仮設置ピン2
4が下降して第1成形部181頂面より引込む。
また上型9の型締め用凹部12が各側型101
104の型締め用凸部13に嵌合して型締めが行
われる。この上型9の下降により、第6A図に示
すように砂中子59の突起部62が第4キヤビテ
イC4に遊挿され、その突起部62の回りに空間
が形成される。また砂中子59の端面とそれと対
向する第1キヤビテイC1、したがつて凹部12
内面間に補強デツキ部8成形用空間70が形成さ
れる。
下型11の湯溜部14に溶解炉よりアルミニウ
ム合金よりなる溶湯を供給し、プランジヤ16を
上昇させて溶湯を両湯道17より堰19を通じて
第2キヤビテイC2の両下縁よりそのキヤビテイ
C2および第1キヤビテイC1に充填する。両キヤ
ビテイC1,C2内の空気等のガスは、溶湯により
押し上げられ第3、第4キヤビテイC3,C4に連
通するガス抜き孔32,33を経て上型9の上方
へ抜ける。
この場合両湯道17の断面積が前述のように湯
道先17aに向けて段階的に減少するように、湯
道底面が湯溜部14側より数段の上り階段状に形
成されているので、プランジヤ16の上昇により
溶湯は両湯道17より各堰19を通じて第2キヤ
ビテイC2の両側下端よりその全長に亘つて略均
等にそのキヤビテイC2内をスムーズに押し上げ
られる。したがつて溶湯が両キヤビテイC1,C2
内で乱流を起こすことがなく、溶湯中への空気等
のガスの巻込みを防止して巣の発生を回避するこ
とができる。
第3、第4キヤビテイC3,C4に溶湯が充填さ
れた後、上型9上の油圧シリンダ39を作動させ
て取付板36を下降させ、閉鎖ピン34,35に
よつて両キヤビテイC3,C4に連通する小径部3
2a,33aを閉鎖する。
前記注湯作業において、第2および第1キヤビ
テイC2,C1に溶湯を充填するためのプランジヤ
16の変位および溶湯圧力は第12図に示すよう
に制御される。
即ち、プランジヤ16はその移動速度を第1〜
第3速V1〜V3の3段階に制御される。本実施例
では第1速V1は0.08〜0.12m/sec、第2速V2
0.14〜0.18m/sec、第3速V3は大幅な減速状態と
なるように0.04〜0.08m/secにそれぞれ設定され、
この3段階の速度制御によつて溶湯の波立を防止
して空気等のガスを巻き込むことのない静かな溶
湯流を形成し、その溶湯を前記両キヤビテイC2
C1に効率良く充填することができる。
またプランジヤ16の第1速V1では、溶湯は
両湯道17等に充満するだけであるから溶湯の圧
力P1は略一定に保持され、プランジヤ16の第
2、第3速V2,V3では溶湯は両キヤビテイC1
C2に充填されるので溶湯の圧力P2は急激に上昇
する。プランジヤ16を第3速V3で所定時間移
動させた後は、溶湯の圧力P3を約1.5秒間、150〜
400Kg/cm2に保持し、これにより砂中子59を溶湯
により完全に包んでその表面に溶湯凝固膜を形成
する。
前記時間経過後においては、プランジヤ16を
速度V4で減速移動させるので溶湯の圧力P4は上
昇し、その圧力P5が200〜600Kg/cm2となつたとき
プランジヤ16の移動を止めてこの状態で溶湯を
凝固させる。
前記のように溶湯の圧力を所定時間略一定に保
つことにより砂中子59の表面に溶湯凝固膜を形
成すると、次の溶湯加圧時に砂中子59が前記膜
により保護されて破損することがない。また溶湯
によつて砂中子59が膨脹するが、突起部62は
第4キヤビテイC4に遊挿されているので、砂中
子59の膨脹に突起部62が追従し、これにより
突起部62の折れが回避される。
また砂中子59は、それの各幅木63を介して
両側型101,102により正確な位置に挟持され
ているので、第1キヤビテイC1内への溶湯の充
填時およびそのキヤビテイC1内の溶湯の加圧時
において砂中子59が浮き上がつたりすることが
ない。また各幅木63の大径部63aの端面が両
側型101,102における中子受31の挟持面3
1bに衝合しているので、砂中子59が脹らみ傾
向になると、その変形力は各挟持面31bにより
支承され、これにより砂中子59の変形が防止さ
れて各スリーブ3回りの肉厚が均一なサイアミー
ズシリンダバレル1が得られる。
前記のようにプランジヤ16の移動速度および
溶湯の圧力を制御することによつてダイカスト鋳
造と略同じ生産効率を以てクローズドデツキ型の
シリンダブロツク素材を鋳造することができる。
溶湯が凝固を完了した後、拡径機構41の油圧
シリンダ51を作動させ、作動ロツド50を下降
させてスリーブ3に対する拡径筒46の拡径力を
除去し、型開きを行うと第4図に示すシリンダブ
ロツク素材Smが得られる。
このシリンダブロツク素材Smにおいては、第
13図aのタリロンド測定(100倍)結果に示す
ように各スリーブ3の断面形状が、長軸をシリン
ダバレル11〜14の配列方向に平行させた略楕円
形を呈し、これは各シリンダバレル11〜14の凝
固収縮時の断面形状に合致している。
このような結果が得られる理由は、溶湯充填時
拡径機構41により各スリーブ3に拡径力が与え
られているので、各スリーブ3が溶湯の充填圧に
より変形することが防止され、溶湯が凝固を完了
した後各スリーブ3の拡径力を除去すると各スリ
ーブ3が各シリンダバレル11〜14の凝固収縮力
を受けて各シリンダバレル11〜14の断面形状に
倣うように変形するからである。
これにより各スリーブ3に残留する鋳造応力
は、その全周に亘り略均一化される。
第13図bは、真円のスリーブ300を拡径機
構41を用いずにシリンダバレル1001〜10
4に鋳ぐるんで得られた比較例としてのサイア
ミーズ型シリンダブロツク素材のタリロンド測定
結果を示し、この図から明らかなように各スリー
ブ300の断面形状は、長軸をシリンダバレルの
配列方向と直交させた略楕円形を呈しており、特
に相隣るシリンダバレル間においては、両スリー
ブ300の対向周壁部が溶湯の充填圧を受けて凹
状部300aとなつている。
第14図aは前記シリンダブロツク素材Smに
おける各スリーブ3に残留する鋳造応力のバラン
ス度を示し、真円cは鋳造応力のO点を示してい
る。この図から前記素材Smにおいては、各スリ
ーブ3の全周に亘り良好なバランス度が確保され
ていることが明らかである。
第14図bは前記比較例における各スリーブ3
00に残留する鋳造応力のバランス度を示し、相
隣るシリンダバレル間が特異傾向にあつてバラン
ス度が悪くなつている。
前記測定後本発明により得られたシリンダブロ
ツク素材Smより砂中子59の各突起部62を包
む突出部64を切除すると突起部62により連通
口7が、また相隣る連通口7間に補強デツキ部8
がそれぞれ形成される。その後砂抜きを行うこと
により水ジヤケツト6が得られ、さらに各スリー
ブ3の内周面に真円加工を施し、さらにまたその
他の所定の加工を施すと第1〜第3図に示すシリ
ンダブロツクSが得られる。
比較例のものにも同様の加工を施してシリンダ
ブロツクを得る。
第15図a,bは両シリンダブロツクを均一に
加熱した場合における両スリーブ3,300の内
径変化を膨脹量として表わしたものである。膨脹
量の測定は第16図に示すように円周上4点a1
a4における内径の変化を求めた。
第15図aは本発明により得られたシリンダブ
ロツクSの場合を示し、エンジン運転中における
シリンダブロツクの加熱温度である190゜前後での
最高膨脹量と最低膨脹量の差D1は20μと小さく各
点a1〜a4における膨脹量のばらつきが少ない。し
かもそれら膨脹量は理論膨脹量Tに近似してい
る。これは前記のように各スリーブ3に残留する
鋳造応力のバランス度が良いことに起因する。
第15図bは比較例のものの場合を示し、前記
と同温度での最高膨脹量と最低膨脹量との差D2
が128μと大きく各点a1〜a4における膨脹量にばら
つきが見られる。しかもそれら膨脹量のうち3点
a2,a3,a4におけるものは理論膨脹量Tより大き
く隔つている。これは前記のように各スリーブ3
00に残留する鋳造応力のバランス度が悪いこと
に起因する。
本発明によるシリンダブロツクSにおいては、
鋳造後の各スリーブの断面形状が長軸をシリンダ
バレル配列方向に平行させた略楕円形を呈するの
で、各スリーブに残留する鋳造応力がその円周回
りにおいて略均一化されてその応力のバランス度
が良好となる。したがつてこの素材の各スリーブ
内周面に真円加工を施すと、エンジン運転中にお
いて各スリーブの円周回りにおける熱膨脹量が略
均一となり、これによりピストンリングとスリー
ブ間に隙間が生じることを極力抑制してブローバ
イガスの増加、オイルの無駄な消費といつた問題
を解決することができる。
C 発明の効果 本発明によれば、砂中子の連通口形成用突起部
をキヤビテイに開口する凹陥部に遊挿するので溶
湯によつて砂中子が膨脹した場合それに対する突
起部の追従が許容され、これにより突起部の折れ
が回避され、その結果鋳造品質の優秀なクローズ
ドデツキ型シリンダブロツクを提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1乃至第3図は本発明により得られたサイア
ミーズ型シリンダブロツクを示し、第1図は上方
から見た斜視図、第2図は第1図―線断面
図、第2A図は第2図a―a線断面図、第3
図は下方から見た斜視図、第4図はサイアミーズ
型シリンダブロツク素材を上方から見た斜視図、
第5図は鋳造装置の型開き時の縦断正面図、第6
図は鋳造装置の型閉め時の縦断正面図、第6A図
は第6図の要部拡大図、第7図は第6図―線
断面図、第8図は第7図―線断面図、第9図
は第5図―線断面図、第10図は砂中子を上
方から見た斜視図、第11図は第10図―
線断面図、第12図は時間とプランジヤの変位
および溶湯の圧力の関係を示すグラフ、第13図
は本発明の鋳造工程で得られたサイアミーズ型シ
リンダブロツク素材のスリーブおよび比較例のス
リーブの内径形状についてタリロンド測定を行つ
た結果を示す測定図、第14図は本発明の鋳造工
程で得られたサイアミーズ型シリンダブロツク素
材のスリーブおよび比較例のスリーブに残留する
鋳造応力のバランス度を示す説明図、第15図は
本発明により製造されたサイアミーズ型シリンダ
ブロツクのスリーブおよび比較例のスリーブの加
熱温度に対する膨脹量の関係を示すグラフ、第1
6図はスリーブの膨脹量測定位置を示す説明図で
ある。 C1……第1キヤビテイ、C4……凹陥部として
の第4キヤビテイ、M……鋳型としての金型、
Sm……サイアミーズ型シリンダブロツク素材、
1〜14……シリンダバレル、3……スリーブ、
4……外壁部、6……水ジヤケツト、7……連通
口、8……補強デツキ部、59……砂中子、62
……突起部、64……突出部、70……空間。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 シリンダバレルおよび該シリンダバレルを囲
    繞する外壁部間に設けられた水ジヤケツトのシリ
    ンダヘツド接合面側端部で、前記シリンダバレル
    および外壁部間を複数の補強デツキ部により部分
    的に連結し、相隣る前記補強デツキ部間を前記水
    ジヤケツトのシリンダヘツド側連通口としたクロ
    ーズドデツキ型シリンダブロツクを製造するに当
    り、シリンダヘツド接合面側の端面に連通口形成
    用突起部を有する水ジヤケツト形成用砂中子を鋳
    型のキヤビテイに設置して前記突起部を該キヤビ
    テイに開口する凹陥部に遊挿すると共に前記端面
    とそれと対向する該キヤビテイ内面間に補強デツ
    キ部成形用空間を形成する工程と;前記キヤビテ
    イに注湯してシリンダブロツク素材を鋳造する工
    程と;前記シリンダブロツク素材より前記突起部
    を包む突出部を切除して前記連通口および前記補
    強デツキ部を得る工程と;を用いることを特徴と
    するクローズドデツキ型シリンダブロツクの製造
    方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH054779B2 (ja) * 1987-04-16 1993-01-20 Sanyo Electric Co
JPH059814Y2 (ja) * 1986-12-02 1993-03-10

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JPH059814Y2 (ja) * 1986-12-02 1993-03-10
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