JP3449413B2 - 無枠式鋳型造型機のブローノズル - Google Patents

無枠式鋳型造型機のブローノズル

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JP3449413B2 JP2000050694A JP2000050694A JP3449413B2 JP 3449413 B2 JP3449413 B2 JP 3449413B2 JP 2000050694 A JP2000050694 A JP 2000050694A JP 2000050694 A JP2000050694 A JP 2000050694A JP 3449413 B2 JP3449413 B2 JP 3449413B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、無枠式鋳型造型機
において、ブロータンク内の鋳物砂を鋳型造型枠内に充
填するブローヘッドに関する。
【０００２】
【従来の技術】たとえば特開昭５６−１４０５１号公報
の第２図に開示されているような無枠式鋳型造型機にお
いては、まず模型を具備したマッチプレートを両面より
一対の上型造型枠および下型造型枠で挟圧したあと、上
型用スクイズプレートおよび下型用スクイズプレートを
それぞれ上型造型枠内および下型造型枠内に設定距離だ
け嵌入させて造型空所を形成する。この状態で鋳物砂吹
込装置（ブロータンク）の噴出口を各造型枠の側壁に穿
設された流入孔に圧接・連通させた上、圧縮空気により
ブロータンク内の鋳物砂を造型空所内に充填し、しかる
後、それぞれスクイズプレートをマッチプレートに対し
て相対的に前進させて鋳物砂のつき固め（スクイーズ）
を行っている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な無枠式鋳型造型機１台で形状の異なる種々の製品を鋳
造する場合は、その都度異なるマッチプレートを使用す
るが、該マッチプレートの板厚が一定でないため、上記
噴出口と流入孔とを圧接、連通させたとき、両者の位置
決めがフリーにされている上型造型枠側において両者の
間にずれが生ずる。すなわち、マッチプレートの板厚が
厚い場合は、流入孔が左方にずれる。反対にマッチプレ
ートの板厚が薄い場合は、流入孔が右方にずれる。いず
れの場合も、流入孔とと噴出口によって画成される開口
の面積は、両者が同心で圧接、連通されたときに画成さ
れる開口の面積よりも小さくなり、ブロータンク内の鋳
物砂を上型造型枠内に充填するとき、充填量が減少す
る。その結果、上型造型枠と下型造型枠とで砂の充填量
にアンバランスが生じ、このような状態でスクイーズし
た場合、造型された上下鋳型の硬度が均一にならず、後
の注湯工程で鋳肌不良などの鋳造欠陥を発生させる原因
になる。
【０００４】本発明は、従来技術における上記のような
問題を解決することを課題とするものであり、マッチプ
レートの板厚に変動があっても、上型造型枠内への砂充
填量と下型造型枠内への砂充填量との間にアンバランス
が生じない装置を提供することを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するのための手段】本発明は、上記の目的
を達成するため、上下型造型枠における枠ノズルの上端
面に、該枠ノズルの開口とほぼ相似形を成し、かつ該開
口よりも小さい開口を備えたライナを同心に取り付けた
ことを特徴としている。
【０００６】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施例に基
づき詳細に説明する。図１は本発明に係るブローノズル
を備えた無枠式鋳型造型機の縦断面図、図２は図１Ａ部
の拡大図である。図において、１，２は水平移動して、
互いに接近及び離隔する上下型造型枠であり、これら上
下型造型枠１，２の各々の上面には水平面が長孔状にさ
れた鋳物砂吹込み口３，４が開口されており、該吹込み
口３，４の各々には枠ノズル５がリブ６に支持されて挿
嵌されている。該枠ノズル５の上端面には、該枠ノズル
５の開口７とほぼ相似形を成し、かつ該枠ノズル５の開
口７よりも若干小さい長孔状の開口８を貫通穿設したラ
イナ９が同心に載置固定されている。
【０００７】上記上下型造型枠１，２の間には、これら
造型枠１，２によって挟着保持されるマッチプレート１
０が配設されている。該造型枠１，２のそれぞれの後方
には、各造型枠１，２内に前進、嵌入して、鋳型造型時
に造型空間の形成と鋳物砂のスクイズ作用を行うスクイ
ズプレート１１，１２が配設されている。
【０００８】上記上下型造型枠１，２の上方には、内部
に鋳物砂Ｓを保持して昇降可能なブロータンク１３が配
設されている。該タンク１３には、上記上下型造型枠
１，２の鋳物砂吹込み口３，４に対応する一対の吹出し
口１４，１５が先細テーパ状に形成されており、これら
吹出し口１４，１５の各々にはタンクノズル１６が取り
付けられている。該タンクノズル１６の先端開口１７
は、上記枠ノズル５の上端開口とほぼ同じ長孔形状にさ
れている。
【０００９】上記のように構成されたものにおいて、上
下型造型枠１，２が図１に示すように互いに接近してマ
ッチプレート１０を挟持した状態で停止した後、スクイ
ズプレート１１，１２が前進して上下型造型枠１，２内
の所定位置まで嵌入して停止する。これにより、上型及
び下型用の造型空間がそれぞれ独立して形成される。
【００１０】次に、ブロータンク１３が停止状態にある
上下型造型枠１，２に向けて下降し、該タンク１３のタ
ンクノズル１６先端面が上下型造型枠１，２のライナ９
上端面に対して圧設保持され、タンクノズル１６と枠ノ
ズル５とがライナ９を介して連通する。このとき、マッ
チプレート１０の板厚が厚い場合は、図３に示す如く、
上型造型枠１側のライナ９の位置が左方にずれるが、該
ライナ９の開口８はタンクノズル１６の開口１７の範囲
内にあるため、該開口８が狭められることはない。反対
にマッチプレート１０の板厚が薄い場合は、図４に示す
如く、上記ライナ９の位置が右方にずれるが、該ライナ
９の開口８はタンクノズル１６の開口１７の範囲内にあ
るため、該開口８が狭められることはない。
【００１１】なお、上記実施例では枠ノズル５の上端面
にライナ９を取り付けたが、タンクノズル１６の先端面
にライナ９を同心に取り付けてもよい。
【００１２】
【発明の効果】本発明によれば、マッチプレートの板厚
が一定範囲内で変動しても、これによって上型造型枠側
の砂充填口が狭められることはない。一方、下型造型枠
側の砂充填口は上型造型枠側のそれと同一にされてお
り、ブロータンクから上型造型枠内に充填される鋳物砂
の量と、下型造型枠内に充填される鋳物砂の量との間に
アンバランスが生じない。その結果、造型された上下鋳
型の硬度が均一になり、後の注湯工程で鋳肌不良等の鋳
造欠陥を発生させることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るブローノズルを備えた無枠式鋳型
造型機の縦断面図である。
【図２】図１Ａ部の拡大図である。
【図３】本発明の作用を示す図面である。
【図４】本発明の作用を示す図面である。
【符号の説明】
１ 上型造型枠 ２ 下型造型枠 ５ 枠ノズル ７ 開口 ８ 開口 ９ ライナ １３ ブロータンク １６ タンクノズル １７ 開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B22C 15/24 B22C 15/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 上下型造型枠１，２における枠ノズル５
    の上端面に、該枠ノズル５の開口７とほぼ相似形を成
    し、かつ該開口７よりも小さい開口８を備えたライナ９
    を同心に取り付けたことを特徴とする無枠式鋳型造型機
    のブローノズル。
  2. 【請求項２】 ブロータンク１３におけるタンクノズル
    １６の先端面に、該タンクノズル１６の開口１７とほぼ
    相似形を成し、かつ該開口１７よりも小さい開口８を備
    えたライナ９を同心に取り付けたことを特徴とする無枠
    式鋳型造型機のブローノズル。
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