JPH082475B2 - アルミニウムダイキヤスト離型用エマルジョン組成物 - Google Patents

アルミニウムダイキヤスト離型用エマルジョン組成物

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JPH082475B2 JP19998790A JP19998790A JPH082475B2 JP H082475 B2 JPH082475 B2 JP H082475B2 JP 19998790 A JP19998790 A JP 19998790A JP 19998790 A JP19998790 A JP 19998790A JP H082475 B2 JPH082475 B2 JP H082475B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、アルミニウムダイキヤスト離型用のオルガ
ノポリシロキサンエマルジョン組成物に関する。
[従来の技術] アルキル基、アラルキル基、カルボキシアルキル基ま
たはカルボン酸エステル基で変性されたペインタブルな
オルガノポリシロキサンは、アルミニウムダイキヤスト
用離型剤として不可欠な離型剤であり、特に、自動車工
業では広く使用されている。
ところが、一般にオルガノポリシロキサンは、耐熱性が
あり、離型性が良好なことから、特に複雑なアルミニウ
ムダイキヤスト製品をキャスチングしようとした場合、
金型表面への塗布量が多くなるのが常である。
しかも、アルミニウムの熔融温度が660℃と高いた
め、オルガノポリシロキサンを可燃性溶媒により希釈す
ることはできず、水で希釈するか、水に乳化して金型に
吹きつけている。
さらには、エマルジョンの腐敗や黴の発生や錆の発生
を防止するため、各種の防腐剤ないし防黴性、防錆剤が
添加されている。
オルガノポリシロキサンを水に乳化するための乳化剤と
しては、ポリオキシアルキレン型非イオン系界面活性剤
や高級脂肪酸のナトリウム塩、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム塩、ポリオキシアルキレンラウリル硫酸
カリウム塩等のアニオン系界面活性剤がよく使用され
る。防腐剤ないし防黴剤としては、安息香酸のナトリウ
ム塩やカリウム塩、ソルビン酸のナトリウム塩やカリウ
ム塩、デヒドロ酢酸ナトリウム塩がよく使用され、防錆
剤として安息香酸ナトリウムや亜硝酸ナトリウム塩等が
よく使用されている。
ところが、市販のポリオキシアルキレン誘導物系の非
イオン系界面活性剤は、その合成触媒残渣である水酸化
ナトリウムや水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物
がカルボン酸により中和して生成した塩を含有してい
る。
[発明が解決しようとする問題点] アルミニウムダイキヤスト離型用の従来のオルガノポ
リシロキサンエマルジョンは、分子中にアルカリ金属を
含んだり、不純物としてアルカリ金属を含む界面活性剤
や防腐剤ないし防黴剤や防錆剤を使用しているので、熔
融したアルミニウムと接触すると、ナトリウム塩、カリ
ウム塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリ等は分解し、酸
化されてNa2O、K2O等となり、これらアルカリ金属酸化
物がアルミニウム表面と反応してNa2AlO3、K2AlO3等の
化合物となるため、アルミニウム成形物の表面がざらつ
いたり、凹凸ができたり、曇ってしまうという問題があ
った。
そこで、本発明者らは鋭意研究した結果、アルミニウ
ムダイキヤスト離型用のオルガノポリシロキサンエマル
ジョン組成物の不揮発分中のアルカリ金属含有量をその
酸化的重量換算で2000ppm以下に押さえることにより、
アルミニウム成形物表面の荒れや凹凸の発生あるいは光
沢消失が起こらなくなることを見い出し、本願発明に到
達した。
本発明の目的は、アルミニウムダイキヤスト離型用に
使用しても、アルミニウム成形物表面の荒れや凹凸の発
生がなく、光沢消失のない、オルガノポリシロキサンエ
マルジョン組成物を提供することにある。
[問題点を解決するための手段とその作用] 上記した目的は、 [式中、Rは炭素原子数7以下の1価脂肪族炭化水素基
またはフェニル基であり(ただし、分子中のRの少なく
とも50モル%はメチル基である)、R1は炭素原子数8以
上のアルキル基もしくはアラルキル基または式−R2COO
H,−R3COOR4もしくは−R5OOCR6で示される基であり
(式中、R2、R3、R5は2価炭化水素基であり、R4、R6
1価炭化水素基である)、AはRまたはR1であり(ただ
し、xが0のときはRである)、xは0〜50の整数、y
は10〜450の整数、x+yは10〜500の整数であり、x<
yである]で示されるオルガノポリシロキサンを主成分
とするエマルジョンであり、不揮発成分中のアルカリ金
属の含有量がその酸化物重量に換算して2000ppm以下で
あることを特徴とする、アルミダイキヤスト離型用エマ
ルジョン組成物により解決される。
これを説明するに、 (式中、R、R1、A、x、yは前述どおりである)で示
されるオルガノポリシロキサンは、離型性を付与するた
めの成分であり、本発明のエマルジョン組成物の主成分
である。Rは炭素原子数7以下の1価炭化水素基であ
り、これにはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基のようなアルキル基、フェニル基、シクロヘキシル
基、ビニル基が例示される。離型性の点で好ましくは分
子中のRの少なくとも50モル%はメチル基であり、より
好ましくはすべてメチル基である。R1はペインタブル
性、離型性、他の有機系原料との相溶性を上げるため炭
素原子数8以上のアルキル基もしくはアラルキル基、ま
たは、式−R2COOH、−R3COOR4もしくは、−R5OOCR6で示
される基である。式中、R2、R3、R5は2価炭化水素基で
あり、R4およびR6は1価炭化水素基である。ペインタブ
ル性や他の有機物との相溶性の点から、R2、R3、R5は好
ましくはアルキレン基であり、R2、R3+R4およびR5+R6
おける炭素原子数の合計は10以上が好ましい。AはRま
たはR1であり、xが0のときに限りRである。
で示される単位として、 (式中、R7は炭素原子数8以上のアルキル基もしくはア
ラル基である)で示される単位、 で示される単位、 で示すされる単位、 で示される単位が例示され、これら単位の2種または3
種が同一分子中に存在してもよい。xが大きすぎるとペ
インタブル性が乏しくなり、塗料等をはじく原因となる
ため、xは0〜50の範囲である。yはペインタブル性の
点から10以上であり、乳化性の点から450以下であり、
(x+y)が500を越えると粘度が大きすぎて、乳化が
困難となるため、(x+y)は500までの範囲内であ
り、ペインタブル性からx<yである。R1のうちでは、
式−R2COOH、−R3COOR4もしくは−R5OOCR6で示される基
であって、R2、R3、R5がアルキレン基であり、R4、R6
アルキル基であり、R2、R3+R4、R5+R6における炭素原子
数が10以上のオルガノポリシロキサンは金型表面に配向
し、離型性が一段と向上するため、特に好ましい。
上記の式で示されるオルガノポリシロキサンは、例え
ばメチル水素ポリシロキサンまたはジメチルシロキサン
・メチル水素シロキサン共重合体に塩化白金酸等の触媒
を使用して、例えば式CH2=CH(CH2)10CH3で示されるα
−オレフィン、スチレンもしくはα−メチルスチレン、
式CH2=CH-(CH2)8COOHで示される不飽和脂肪酸、式CH2
=CH(CH2)8COOC3H7もしくはCH2=CHCH2OOC11H23で示れ
る不飽和脂肪酸エステル類を付加することにより容易に
合成できる。このオルガノポリシロキサンは、例えばノ
ニオン系活性剤単独、アニオン系活性剤単独またはアニ
オン系界面活性剤とノニオン活性剤の2種、ノニオン系
活性剤とカチオン系活性剤の2種と共に水を加え、ホモ
ミキサー、コロイドミル、ライミキサー、ホモゲナイザ
ー等の乳化機を用いて、エマルジョン化される。
乳化剤としては、例えば、ポリキシアルキレンアルキ
ルエーテル類、ポリオキシアルキレンアルキルフェノー
ルエーテル類、ポリオキシアルキレンアルキルエステル
類、ソルビタンアルキルエステル類、ポリオキシアルキ
レンソルビタンアルキルエステル類、ポリエチレングラ
イコール、ポリプロピレングライコのような非イオン系
界面活性剤;ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ塩、ラ
ウリル硫酸ソーダ、ポリオキシンチレンモノアルキルエ
ーテルの硫酸エステル塩、アルキルナフチルスルホン酸
塩等が例示される。
カチオン系界面活性剤としては、オクチルトリメチル
アンモニウムヒドロキシド、ドデシルトリメチルアンモ
ニウムヒドロキシド、ヘキサデシルトリメチルアンモニ
ウムヒドロキシド、オクチルジメチルベンジルアンモニ
ウムヒドロキシド、デシルジメチルベンジルアンモニウ
ムヒドロキシド、ジドデシルジメチルアンモニウムヒド
ロキシド、ジオクタデシルジメチルアンモニウムヒドロ
キシド、牛脂トリメチルアンモニウムヒドロキシド、ヤ
シ油トリメチルアンモニウムヒドロキシドのような第4
級アンモニウムヒドロキシドおよびこれらの塩が例示さ
れる。非イオン系界面活性剤は、高級アルコール、アル
キルフェノールあるいは高級脂肪酸にアルキレンオキサ
イドを付加させたものが一般的であるが、この付加反応
用触媒として水酸化カリウムや水酸ナトリウムが500〜1
5000ppmも使用され、付加反応終了後、コハク酸、酪
酸、酢酸のカルボン酸等で中和されるが、中和塩が残存
している。そこで本発明のエマルジョン組成物用として
は中和塩を徹底的に濾過するか、中和塩を吸着剤(硅藻
土と活性炭の併用等)で吸着後、残液を濾過してアルカ
リ金属塩を除去あるいは減じたものが好ましい。
アニオン系界面活性剤はカリウム塩やナトリウム塩が
一般的であるので、上述のノニオン系界面活性剤を主体
として、小量の併用に留めるか、アンモニウム塩型アニ
オン系界面活性剤を使用するとよい。また、非イオン系
界面活性剤とカチオン系界面活性剤の併用も有用であ
る。これらアルミダイキヤスト離型用のオルガノポリシ
ロキサンエマルジョン組成物には防腐剤ないし防黴剤と
防錆剤も添加されるのが常である。これら添加剤として
は、安息香酸のナトリウム塩やカリウム塩、ソルビン酸
のナトリウム塩やカリウム塩、デヒドロ酢酸のナトリウ
ム塩やカリウム塩、亜硝酸ナトリウム塩等がよく知られ
ているが、前述したようにナトリウムやカリウムのよう
なアルカリ金属はダイキヤストされるアルミニウム成形
物に有害なので、アルミニウムダイキヤスト離型用オル
ガノポリシロキサンエマルジョン組成物の不揮発物中の
アルカリ金属重量が、その酸化物重量として2000ppm以
下になるような添加量、好ましくは1000ppm以下になる
ような添加量を選択するか、防腐剤ないし防黴剤として
アルカリ金属を含有しないものを選択することが好まし
い。
本発明のアルミニウムダイキヤスト離型用エマルジョ
ン組成物は、一般には前述の式で示されるオルガノポリ
シロキサンを30〜55重量%、乳化剤5〜9重量%、防腐
剤ないし防黴剤と防錆剤それぞれを0.3〜0.5重量%、水
を64.7〜37.5重量%配合後、ホモゲナイザー、コロイド
ミル、ラインミキサー、ホモミキサーあるいはソノレー
ター等の乳化機を用いて乳化溶解することにより容易に
製造することができる。本発明のアルミニウムダイキヤ
スト用エマルジョン組成物には、本発明の目的を損わな
い限り、着色剤、鉱物油、高級脂肪酸、増粘剤、アルミ
ニウム粉末、黒鉛等を添加することもできる。本発明の
アルミニウムダイキヤスト離型用エマルジョン組成物
は、通常スプレーマシンを用い、アルミニウムダイキヤ
スト用金型表面に均一に吹きつけて使用される。
[実施例] 次に、本発明を実施例により説明する。実施例中、部
とあるものは重量部を意味し、エマルジョン組成物中の
カリウムとナトリウムをK2OとNa2Oに換算した総重量
は、原子吸光分析法により測定した。粘度は25℃におけ
る値である。
実施例に使用したオルガノポリシロキサンの構造式と
粘度は、下記の通りである。
実施例と比較例中、オルガノポリシロキサンエマルジ
ョン組成物は下記の項目について、下記の方法により評
価した。
防錆性: 200ccのマヨネーズビンに150ccのオルガノポ
リシロキサンエマルジョン組成物を入れ、長さ3cm、直
径物2.5mmの軟鉄製の釘3本を沈め、1カ月間放置し、
次のように防錆性を判定した。
○:全く錆の発生なし。
△:部分的に錆の発生が、やや認められる。
×:ほぼ全面に錆の発生があり、錆の沈降もある。
ペインタブル性: オルガノポリシロキサンエマルジョ
ン組成物を、水で50倍に希釈し、簡易型スプレーガンを
用いてクレーコート紙に均一に吹き付け、室温で乾燥
後、油性の太書き用マジックインキで定規を使って等間
隔で紙を引き、線のかすれた具合いを、次のように判定
した。
○:線のかすれは全くなく、均一にマジックインクが付
着している。
△:部分的に僅かに線のかすれがあり、やや不均一なマ
ジックインクの付着となっている。
×:マジックインクのかすれが大。
離型性: 内径5cm×5cm、深さ5mmであり、底を鏡面仕
上した金型に、水で5倍に希釈したオルガノポリシロキ
サンエマルジョン組成物を吹き付け、約350℃に予熱
し、電気炉で約750℃で熔融させたアルミニウムの湯を
該金型に注ぎ込み、除冷後、金型からアルミニウム片を
引きはがし、はがれの程度で離型性を評価した。
○:型離れ性良好 △:やや型離れ性が悪い ×:型離れが困難 アルミニウムの表面状態: アルミニウム片の、金型の
鏡面仕上した底面と接触していた部分の表面状態を観察
し、次のように判定した。
◎:非常に平滑であり鏡面状をしている。
○:光沢は消失しておらず、平滑である。
△:やや光沢が消失し、僅かに凹凸がある。
×:やや凹凸があり、ざらつき感があり、光沢も消失し
ている。
エマルジョンの安定性:200ccのマヨネーズビンにオルガ
ノポリシロキサンエマルジョン組成物を180cc入れ、3
か月間25℃の室温中に放置して安定性を調べた。
エマルジョンの防腐性ないし防黴性:オルガノポリシロ
キサンエマルジョン組成物5kgを、100lのポリエチレン
製ビンに入れ、35℃の室温中に6か月間放置し、腐敗臭
と黴の発生を観察した。
実施例1 オルガノポリシロキサンAを50部、乳化剤としてポリ
オキシエチレン(6モル)ラウリルエーテル40部(酢酸
カリウムを1.0重量%含有)、ポリオキシエチレン(4.5
モル)ラウリル硫酸エステルナトリウム塩0.15部、防腐
剤ないし防黴剤としてp−安息香酸メチル0.5部および
オルソフェニルフェノール0.1部、防錆剤として亜硝酸
アンモニウム0.5部、安息香酸アンモニウム0.3部、水4
4.45部を混合し、コロイドミル型乳化機で乳化し、オル
ガノポリシロキサンエマルジョン組成物(試料No.1)を
作製した。このエマルジョン組成物について、防錆性、
ペインダブル性、アルミニウム成形物脱型時の離型性、
アルミニウム片の表面状態、エマルジョンの安定性およ
びエマルジョンの防腐性ないし防黴性を評価した。本エ
マルジョン組成物の不揮発分中のカリウムとナトリウム
のK2OとNa2O換算の総重量は428ppmであった。
比較例1 実施例1において、p−安息香酸メチル0.5部の替り
に安息香酸ナトリウム0.5部、亜硝酸アンモニウム0.5部
の替わりに亜硝酸ナトリウム0.5部に使用した他は実施
例1と同じ条件でオルガノポリシロキサンエマルジョン
組成物(試料No.2)を作製し、同様に評価した。本エマ
ルジョン組成物の不揮発分中のカリウムとナトリウムの
K2OとNa2O換算の総重量は5364ppmであった。
比較例2 式(CH3)3SiO[(CH3)2SiO]200Si(CH3)3で示され、粘度1
000センチストークスのジメチルポリシロキサンを比較
例1と全く同様に乳化してオルガノポリシロキサンエマ
ルジョン組成物(試料No.3)を作製し、実施例1と同様
に評価した。本エマルジョン組成物中のナトリウムとカ
リウムのK2OとNa2O換算の総重量は5364ppmであった。
以上の評価結果を第1表に揚げた。本発明のエマルジ
ョン組成物は、アルミダイキヤスト用離型剤として最も
大切な離型性、ペインタブル性、アルミニウム成形物の
表面状態とも良好であり、その他、防錆性、エマルジョ
ンの安定性、防腐性ないし防黴性とも良好であり、アル
ミダイキヤスト離型用として非常に好適であった。
実施例2 オルガノポリシロキサンBを50部、乳化剤としてポリ
オキシエチレン(6モル)ラウリルエーテル(酢酸カリ
ウムを1.0重量%含有)を4部とポリオキシエチレン
(9.5モル)ノニルフェノールエーテル(酢酸ナトリウ
ムを0.8重量%含有)を2.5部、防腐剤ないし防黴剤とし
て英国アイ・シー・アイ社製の商品名コスモシルCQ(ポ
リヘキサメチレンビグアナイドハイドロクロライド)を
0.2部、防錆剤として亜硝酸ナトリウムを0.1部および水
を42.8部混合し、コロイドミル型乳化機を使って乳化し
てオルガノポリシロキサンエマルジョン組成物(試料N
o.4)を作製した。本エマルジョン組成物不揮発分中の
カリウムとナトリウムのK2OとNa2O換算の総重量は1248p
pmであった。
比較例3 実施例2において、亜硝酸ナトリウム0.1部の替りに
0.3部を使用し、他は実施例2と同じ条件でオルガノポ
リシロキサンエマルジョン組成物(試料No.5)を作製し
た。本エマルジョン組成物の不揮発分中のカリウムとナ
トリウムのK2OとNa2O換算の総重量は2810ppmであった。
比較例4 実施例2において亜硝酸ナトリウム0.1部の替りに0.5
部を使用し、その他は実施例2と同じ条件でオルガノポ
リシロキサンエマルジョン組成物(試料No.6)を作製し
た。本エマルジョン組成物の不揮発分中のカリウムとナ
トリウムのK2OとNa2O換算の総重量は4365ppmであった。
これらのエマルジョン組成物3種について、実施例1
と同様に評価しその結果を第2表に揚げた。第2表に示
したように、本発明のエマルジョン組成物は、防錆性、
ペインダル性、離型性、アルミニウムの表面状態および
防腐性ないし防黴性とも良好であり、アルミニウムダイ
キヤスト用離型剤として非常に好適であった。
実施例3 オルガノポリシロキサンC、オルガノポリシロキサン
DおよびオルガノポリシロキサンEそれぞれを実施例1
と同一の条件で乳化して、オルガノポリシロキサンエマ
ルジョン組成物を作製した(試料No.7、試料No.8、試料
No.9)。いずれのエマルジョン組成物の不揮発分中のカ
リウムとナトリウムのK2OとNa2O換算の総重量も428ppm
であった。
これらエマルジョン組成物について、ペインダブル
性、離型性およびアルミニウムの表面状態を評価してそ
の評価結果を第3表に揚げた。第3表に示すように、本
発明の3種のエマルジョン組成物はアルミダイキヤスト
用離型剤として好適であった。
[発明の効果] 本発明のアルミニウムダイキヤスト離型用エマルジョ
ン組成物は、ペインタブル性と離型性が良好であること
は句論、アルミニウム成形物表面の光沢を消失させた
り、凹凸状ないしあばた状にしないという顕著な作用効
果を奏する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 [式中、Rは炭素原子数7以下の1価脂肪族炭化水素基
    またはフェニル基であり(ただし、分子中のRの少なく
    とも50モル%はメチル基である)、R1は炭素原子数8以
    上のアルキル基もしくはアラルキル基または式−R2COO
    H,−R3COOR4もしくは−R5OOCR6で示される基であり
    (式中、R2、R3、R5は2価炭化水素基であり、R4、R6
    1価炭化水素基である)、AはRまたはR1であり(ただ
    し、xが0のときはRである)、xは0〜50の整数、y
    は10〜450の整数、x+yは10〜500の整数であり、x<
    yである]で示されるオルガノポリシロキサンを主成分
    とするエマルジョンであり、不揮発成分中のアルカリ金
    属の含有量がその酸化物重量に換算して2000ppm以下で
    あることを特徴とする、アルミダイキヤスト離型用エマ
    ルジョン組成物。
  2. 【請求項2】乳化剤としての界面活性剤の他に、防腐剤
    ないし防黴剤および防錆剤を含有する特許請求の範囲第
    1項記載のエマルジョン組成物。
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