JP3130103B2 - アルミニウムダイキヤスト用離型剤組成物 - Google Patents

アルミニウムダイキヤスト用離型剤組成物

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    • B22C3/00Selection of compositions for coating the surfaces of moulds, cores, or patterns

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は離型性と極圧潤滑性を有
し、保存・機械安定性に優れたエマルジョン型のアルミ
ニウムダイキヤスト用離型剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】アルキル基,アラルキル
基,カルボキシル基またはカルボン酸エステル基で変性
されたオルガノポリシロキサンは、離型剤として自動車
工業で広く使用されている。ところが、これらのオルガ
ノポリシロキサンは一応離型性に優れるが、極圧潤滑性
に劣るという欠点があり、複雑な金型を使用するアルミ
ニウムダイキヤスト用離型剤としては十分満足できるも
のではなかったので、より離型性に優れ、かつ、極圧潤
滑性に優れたアルミニウムダイキヤスト用離型剤の開発
が求められていた。つまり、アルミニウムダイキヤスト
成形においては、高温の溶融アルミニウムが複雑な金型
内部に高圧で射出されるため、ここで使用される離型剤
の極圧潤滑性が低いと油膜強度(油膜部分に亀裂が発生
する)が低下し、結果としてアルミニウム成形品の離型
性とアルミニウムの湯回り性が低下するため、より離型
性に優れた、かつ、極圧潤滑性に優れた離型剤が必要と
されていたのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記問
題点を解消するために研究した結果、本発明に到達し
た。すなわち、本発明の目的は、離型性に優れるととも
に極圧潤滑性にも優れたアルミニウムダイキヤスト用離
型剤組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記した
目的は、(A)式
【化2】 [式中、Rは炭素原子数7以下の1価脂肪族炭化水素基
またはフェニル基であり(ただし、分子中のRの少なく
とも50モル%はメチル基である)、R1は炭素原子数
8以上のアルキル基もしくはアラルキル基または式−R
2COOH,−R3COOR4もしくは−R5OOCR6
示される基であり(式中、R2、R3、R5は2価炭素水
素基であり、R4、R6は1炭化水素基である)、AはR
またはR1であり(ただし、xが0のときはRであ
る)、xは0〜50の整数、yは10〜450の整数、
x+yは10〜500の整数であり、x<yである]で
示されるオルガノポリシロキサン
100重量部 (B)硫黄含有有機化合物系、ハロゲン化有機化合物系もしくは燐含有有機化合物 系の極圧潤滑剤 0.5〜50重量部 を乳化剤により水中に乳化してなるアルミニウムダイキ
ヤスト用離型剤組成物によって達成される。
【0005】これを説明するに、本発明に使用される
(A)成分のオルガノポリシロキサンは本発明の離型剤組
成物の主成分であり、上式中、Rは炭素原子数7以下の
1価炭化水素基であり、これにはメチル基,エチル基,
プロピル基,ブチル基のようなアルキル基;フェニル
基,シクロヘキシル基,ビニル基が例示される。これら
のRはその内の少なくとも50モル%がメチル基である
ことが好ましく、100%がメチル基であることがより
好ましい。R1はペインタブル性、離型性、他の有機系
原料との相溶性を上げるため炭素原子数8以上のアルキ
ル基もしくはアラルキル基、または、式−R2COO
H、−R3COOR4もしくは−R5OOCR6で示される
基である。式中、R2、R3、R5は2価炭化水素基であ
り、R4およびR6は1価炭化水素基である。ペインタブ
ル性や他の有機物との相溶性の点から R2、R3、R5
好ましくはアルキレン基であり、R2、R3+R4および
5+R6における炭素原子数の合計は10以上が好まし
い。AはRまたはR1であり、xが0のときに限りRで
ある。上式中、式
【化3】 で示される単位として、式
【化4】 (式中、R7は炭素原子数8以上のアルキル基もしくは
アラル基である)で示される単位、式
【化5】 (式中、R2は前記と同じである。)で示される単位、
【化6】 (式中、R3は前記と同じである。)で示される単位、
【化7】 (式中、R5とR6は前記と同じである。)で示される単
位が例示され、これら単位の2種または3種が同一分子
中に存在してもよい。xが大きすぎるとペインタブル性
が乏しくなり、塗料等をはじく原因となるため、xは0
〜50の範囲である。yはペインタブル性の点から10
以上であり、乳化性の点から450以下であり、(x+
y)が500を越えると粘度が大きすぎて、乳化が困難
となるため、(x+y)は500までの範囲内であり、
ペインタブル性からx〈yである。R1のうちでは、式
−R2COOH、−R3COOR4もしくは−R5OOCR
6で示される基であって、R2、R3、R5がアルキレン基
であり、R4、R6がアルキル基であり、R2、R3
4、R5+R6における炭素原子数が10以上のオルガ
ノポリシロキサンが金型表面に配向し、離型性が一段と
向上するため、好ましい。
【0006】上記の式で示されるオルガノポリシロキサ
ンは、例えば、メチル水素ポリシロキサンまたはジメチ
ルシロキサン・メチル水素シロキサン共重合体に、塩化
白金酸等の触媒を使用して、例えば式 CH2=CH(C
2)10CH3で示されるα−オレフィン、スチレンもし
くはα−メチルスチレン、式CH2=CH−(CH2)8
OOHで示される不飽和脂肪酸、式CH2=CH(CH2)
8COOC37もしくはCH2=CHCH2OOC1123
で示される不飽和脂肪酸エステル類を付加させることに
より容易に合成できる。
【0007】本発明に使用される(B)成分の極圧潤滑剤
は、本発明の組成物に極圧潤滑性(油膜強度)を付与す
るのみならず、離型性を向上させる成分であり、硫黄含
有有機化合物系、ハロゲン化有機化合物系もしくは燐含
有有機化合物系の極圧潤滑剤である。ここで硫黄含有有
機化合物としては、式
【化8】 で示されるサルファライズドジペンテン、式
【化9】 (式中、Rはアルキル基である。)等で示されるサルフ
ァライズドスパームオイル等の硫化油脂類、式
【化10】 で示されるジベンジルジスルフィド、式(CH33C−
S−S−C−(CH23で示されるジータージヤリーブ
チルジスルフィド等のスルフィド類;式
【化11】 (式中、Rはアルキル基である。)等で示されるチオカ
ーボネート類が挙げられる。
【0008】ハロゲン化有機化合物系としては塩素化パ
ラフィン、塩素化ナフタレン等の塩素化炭化水素類、メ
チルトリクロロステアレート[Cl3C−(CH216
OCH3]や式
【化12】 等で示されているジオクチルフロリンデート,ジブチル
クチンデート等の塩素化カルボン酸誘導体;ベンジルア
イオダイド等のヨウ素化合物、パーフロロアルキル基を
有する水素化合物等が挙げられている。
【0009】燐含有有機化合物系としては、式
【化13】 で示されるトリクレジルフォスフェート,(C
122502POHで示されるトリアリルホスファイト等
のホスフェート類やホスファイト類が挙げられる。
【0010】これらの極圧潤滑剤は、その形態が液体ま
たはペースト状であれば攪拌機等を用いて(A)成分のオ
ルガノポリシロキサンに均一に溶解分散することが可能
である。また、これらの極圧潤滑剤が常温で固体の場合
は、(A)成分と混合後融点以上に加熱下、攪拌して均一
に分散することが可能である。(B)成分の極圧潤滑剤は
少な過ぎると極圧潤滑性(油膜強度)が不十分であり、
多すぎるとエマルジョンの保存安定性、希釈安定性、機
械安定性を損うし、(A)成分のオルガノポリシロキサン
の相対濃度が低下して離型性が不十分となったり、耐熱
性の低下をも招くため、その配合量は(A)成分のオルガ
ノポリシロキサン100重量部に対し0.5〜50重量
部、より好ましくは1〜20重量部の範囲内である。こ
れらの極圧潤滑剤は2種以上を組み合せて使用すること
も勿論可能である。
【0011】本発明のアルミニウムダイキヤスト用離型
剤組成物は上記のような(A)成分のオルガノポリシロキ
サンと(B)成分の極圧潤滑剤を乳化剤により水中に乳化
してなるものであるが、ここで使用される乳化剤として
は、ノニオン系界面活性剤,アニオン系界面活性剤,カ
チオン系界面活性剤が例示される。ノニオン系界面活性
剤としては、ポリキシアルキレンアルキルエーテル類,
ポリオキシアルキレンアルキルフェノールエーテル類,
ポリオキシアルキレンアルキルエステル類,ソルビタン
アルキルエステル類,ポリオキシアルキレンソルビタン
アルキルエステル類,ポリエチレングライコール,ポリ
プロピレンブライコールが例示される。
【0012】カチオン系界面活性剤としては、オクチル
トリメチルアンモニウムヒドロキシド、ドデシルトリメ
チルアンモニウムヒドロキシド、ヘキサデシルトリメチ
ルアンモニウムヒドロキシド、オクチルジメチルベンジ
ルアンモニウムヒドロキシド、デシルジメチルベンジル
アンモニウムヒドロキシド、ジドデシルジメチルアンモ
ニウムヒドロキシド、ジオクタデシルジメチルアンモニ
ウムヒドロキシド、牛脂トリメチルアンモニウムヒドロ
キシド、ヤシ油トリメチルアンモニウムヒドロキシドの
ような第4級アンモニウムヒドロキシドおよびこれらの
塩が例示される。
【0013】アニオン系界面活性剤としては、ステアリ
ン酸、オレイン酸、ラウリル酸等の高級脂肪酸ヘキシル
ベンゼンスルホン酸、オクチルベンゼンスルホン酸、デ
シルベンゼンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン
酸、セチルベンゼンスルホン酸、ミリスチルベンゼンス
ルホン酸のようなアルキルベンゼンスルホン酸;CH3
(CH2)CH2O(C24O)2SO3H,CH3(C
28CH2O(C24O)8SO3H,CH3(CH2
19CH2O(C24O)4SO3H,CH3(CH28CH
2CH264O(C24O)2SO3Hのようなポリオキ
シエチレンモノアルキルエーテルの硫酸エルテル;アル
キルナフチルスルホン酸等のナトリウム塩、カリウム
塩、リチウム塩またはアミン塩が例示されている。高級
脂肪酸の金属塩の内、特にアルカリ金属塩は極圧潤滑剤
を高める補助乳化剤として有用である。かかる乳化剤は
一般には、非イオン界面活性剤単独か、非イオン界面性
剤とアニオン系界面活性剤の併用、または非イオン系界
面活性剤とカチオン系界面活性剤の併用で用いられる。
【0014】本発明のアルミダイキヤスト離型用組成物
には、上記(A)成分のオルガノポリシロキサンと(B)成
分の極圧潤滑剤を水に乳化してなるものであるが、これ
には防腐剤ないし防黴剤と防錆剤を添加配合してもよ
い。かかる添加剤としては、安息香酸のナトリウム塩や
カリウム塩、ソルビン酸のナトリウム塩やカリウム塩、
デヒドロ酢酸のナトリウム塩やカリウム塩、亜硝酸ナト
リウム塩等が例示される。本発明のアルミニウムダイキ
ヤスト用離型用組成物には、本発明の目的を損わない限
り、着色剤、鉱物油、高級脂肪酸、増粘剤、アルミニウ
ム粉末、黒鉛等を添加することもできる。
【0015】本発明のアルミニウムダイキヤスト離型用
エマルジョン組成物は、例えば、(A)成分のオルガノ
ポリシロキサンを30〜55重量%、極圧潤滑剤を2〜
10重量%、乳化剤を5〜9重量%、防腐剤ないし防黴
剤と防錆剤それぞれを0.3〜0.5重量%、水を62.
7〜27.5重量%の量で配合後、ホモゲナイザー、コ
ロイドミル、ラインミキサー、ホモミキサーあるいはソ
ノレーター等の乳化機を用いて乳化溶解することにより
容易に製造することができる。本発明のアルミニウムダ
イキヤスト離型用エマルジョン組成物は、通常スプレー
マシンを用い、アルミニウムダイキヤスト用金型表面に
均一に吹きつけて使用される。
【0016】
【実施例】次に、本発明を実施例により説明する。実施
例中、部とあるのは重量部を意味し、%とあるのは重量
%を意味する。粘度は25℃における値である。
【0017】実施例に使用したオルガノポリシロキサン
の構造式と粘度は、下記の通りである。
【化14】 また、実施例中使用した極圧潤滑剤は下記の通りであ
る。 (a) トリクレジルフォスフェート
【化15】 ジオクチルクロレンデート
【化16】 (c) ジーターシャリーブチルジスルフィド
【化17】 (d) ジンクージチオフォスファイト アデカキクルーブZ−112:旭電化工業社製 (e) パーフロロ化合物(パーフロロアルキルハイド
ロヒリックリポヒリックオリゴマー) メガファックF−177:大日本インキ化学工業社製
【0018】実施例と比較例中、オルガノポリシロキサ
ンエマルジョン組成物は下記の項目について、下記の方
法により評価した。 ○ペインタブル性:オルガノポリシロキサンエマルジョ
ン組成物を、水で50倍に希釈し、簡易型スプレーガン
を用いてクレーコート紙に均一に吹き付け、室温で乾燥
後、油性の太書き用マジックインキで定規を使って等間
隔で紙を引き、線のかすれた具合いを、次のように判定
した。 ○:線のかすれは全くなく、均一にマジックインクが付
着した。 △:部分的に僅かに線のかすれがあり、やや不均一なマ
ジックインクの付着となっていた。 ×:線のかすれが著しかった。 ○離型性:内径5cm×5cm、深さ5mmであり、底が凹凸
で多くの溝を有した金型に、水で5倍に希釈したオルガ
ノポリシロキサンエマルジョン組成物を吹き付け、約3
50℃に予熱した。この金型と電気炉で約750℃で熔
融させたアルミニウムの湯を注ぎ込み、除冷後、金型か
らアルミニウム片を引きはがし、はがれの程度で離型性
を評価した。 ◎:型離れ性極めて良好 ○:型離れ性良好 △:やや型離れ性が悪い ×:型離れが困難 ○エマルジョンの保存安定性:200ccのマヨネーズビ
ンにオルガノポリシロキサンエマルジョン組成物を18
0cc入れ、3カ月間25℃の室温中に放置してその安定
性を調べた。 ○エマルジョンの希釈安定性:オルガノポリシロキサン
エマルジョン組成物を、オルガノポリシロキサン濃度が
1%になるように(オルガノポリシロキサン濃度が50
%なら50倍)水道水で希釈し、室温で2日間200cc
のマヨネーズビン中で放置し、オイル浮き、クリームの
発生等を観察した。 ○エマルジョンの機械安定性:オルガノポリシロキサン
エマルジョン組成物を、オルガノポリシロキサン濃度が
1%になるように水道水を希釈し、1lビーカーに50
0cc入れ、ホモミキサーを用い、5000rpmの速度で
30分間処理後、靜置し、ビーカーへ壁等のオイルの付
着や、ビーカー上部へのオイル浮上を観察した。 ○エマルジョンの極圧潤滑性:オルガノポリシロキサン
エマルジョン組成物をJISK−2519潤滑油耐荷重
試験方法に準じ、次の条件で測定して、焼付荷重(Kg)
を算出した。測定機種の仕様は次の通りである。 形式および名称: 4球式摩擦試験機(神綱造機株式
会社製) 試験用綱球: 玉軸受用綱球3/4”(基本径1
9.05mm) 上級JIS−B−1501 試験綱球による荷重:最大 1000kg 立軸回転数: 750rpm 立軸回転方向: 上部より下部を見て右回り
【0019】
【実施例1】オルガノポリシロキサンA50部と極圧潤
滑a〜eの5種を各々の5ヶのビーカーに4部を加え、
均一に攪拌した。次いで乳化剤としてポリオキシエチレ
ン(6モル)ラウリルエーテル4部、ポリオキシエチレ
ン(4.5モル)ラウリル硫酸エルテルナトリウム塩1.
0部を添加して攪拌機を用い均一に攪拌した。次いで、
これに水を5部加え、攪拌後、コロイドミル型乳化機に
通して乳化後、水36部を追加して均一に溶解してオル
ガノポリシロキサンエマルジョン組成物を調製した。こ
れらの組成物の特性を測定した結果を表1に示した。
【0020】
【比較例1】実施例1において、極圧潤滑剤を添加しな
かった以外は実施例1と同様にしてオルガノポリシロキ
サンエマルジョン組成物を調製した。この組成物の特性
を実施例1と同様にして測定した。この結果を表1に併
記した。表1の結果から本発明の組成物の極圧潤滑性
(焼き付き荷重)は約1.6倍と顕著に向上し、その離
型性は極めて良好であった。
【表1】
【0021】
【実施例2】実施例1においてオルガノポリシロキサン
Aの代わりにオルガノポリシロキサンB、CまたはDを
使用し、各々に極圧潤滑剤aを4部添加した以外は実施
例1と同様にしてオルガノポリシロキサンエマルジョン
組成物を調製した。また比較のため上記において極圧潤
滑剤を添加しなかった以外は、上記と同様にしてオルガ
ノポリシロキサンエマルジョン組成物を調製した。これ
らの組成物の特性を実施例1と同様にして測定した。こ
れらの結果を表2に示した。
【表2】
【0022】
【実施例3】実施例1において、極圧潤滑剤a〜eの代
わりに、極圧潤滑剤aを3.5部、極圧潤滑剤eを1.5
部併用した以外は、実施例1と同様にしてオルガノポリ
シロキサンエマルジョン組成物を調製した。また比較の
ために上記において極圧潤滑剤を添加しなかった以外は
上記と同様にしてオルガノポリシロキサンエマルジョン
組成物を調製した。これらの組成物の特性を実施例1と
同様にして測定し、それらの結果を表3に示した。これ
らの結果から本発明の組成物の極圧潤滑性は極めて高
く、離型性も良好であり、アルミダイキヤスト用離型剤
として好適であった。
【表3】
【0023】
【実施例4】実施例1においてオルガノポリシロキサン
A100部に対し、極圧潤滑剤a4部の替りに0.1
部、1部、5部、10部、25部、50部添加した以外
は、実施例1と同様にしてオルガノポリシロキサンエマ
ルジョン組成物を調製した。また比較のため上記におい
て極圧潤滑剤を添加しなかった以外は上記と同様にして
オルガノポリシロキサンエマルジョン組成物を調製し
た。これらの組成物の特性を実施例1と同様に測定し
た。これらの結果を表4に示した。これらの結果から本
発明の組成物はアルミニウムダイキヤスト用離型剤とし
て、バランスがとれ、良好であった。しかし、極圧潤滑
剤0.1部では極圧潤滑剤が不十分であった。また、そ
の添加量が50部を越えるとエマルジョンの保存安定性
が悪く、アルミニウムダイキヤスト用離型剤としては不
適であった。
【表4】
【0024】
【発明の効果】本発明のアルミニウムダイキヤスト用潤
滑剤組成物は、(A)成分のオルガノポリシロキサンと
(B)成分の極圧潤滑剤を乳化剤により水中に乳化してな
るので、離型性と極圧潤滑性(油膜強度)に優れている
という特徴を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C10M 135:22 137:04 135:34) C10N 30:00 30:06 40:24 40:36 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22C 3/00 C01M 173/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)式 【化1】 [式中、Rは炭素原子数7以下の1価脂肪族炭化水素基
    またはフェニル基であり(ただし、分子中のRの少なく
    とも50モル%はメチル基である)、R1は炭素原子数
    8以上のアルキル基もしくはアラルキル基または式−R
    2COOH,−R3COOR4もしくは−R5OOCR6
    示される基であり(式中、R2、R3、R5は2価炭素水
    素基であり、R4、R6は1炭化水素基である)、AはR
    またはR1であり(ただし、xが0のときはRであ
    る)、xは0〜50の整数、yは10〜450の整数、
    x+yは10〜500の整数であり、x<yである]で
    示されるオルガノポリシロキサン
    100重量部、 (B)硫黄含有有機化合物系、ハロゲン化有機化合物系もしくは燐含有有機化合物 系の極圧潤滑剤 0.5〜50重量部 を乳化剤により水中に乳化してなるアルミニウムダイキ
    ヤスト用離型剤組成物。
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