JP3524157B2 - ダイカスト用水性離型剤及び該水性離型剤を用いるダイカスト成形品への離型性付与方法 - Google Patents

ダイカスト用水性離型剤及び該水性離型剤を用いるダイカスト成形品への離型性付与方法

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JP3524157B2
JP3524157B2 JP15662094A JP15662094A JP3524157B2 JP 3524157 B2 JP3524157 B2 JP 3524157B2 JP 15662094 A JP15662094 A JP 15662094A JP 15662094 A JP15662094 A JP 15662094A JP 3524157 B2 JP3524157 B2 JP 3524157B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はダイカスト用水性離型剤
及び該水性離型剤を用いるダイカスト成形品への離型性
付与方法に関する。アルミニウム合金や亜鉛合金等を射
出成形するダイカストでは、これら金属類の溶湯を成形
型内へ射出するに先立ち、該成形型の成形周面に離型剤
が塗布される。本発明は、かかる離型剤であって、成形
型から継続して高品質の成形品を取り出すことができる
高温潤滑性のダイカスト用水性離型剤及び該水性離型剤
を用いるダイカスト成形品への離型性付与方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ダイカスト用離型剤として一般
に、鉱物油や動植物油をベースとした液状の潤滑成分
に、脂肪酸、ワックス、グリース等の油性付与剤、黒
鉛、アルミニウム粉末等のピグメント、硫化モリブデン
等の極圧添加剤を加えたものが使用されている。ところ
が、これら従来一般のダイカスト用離型剤には、例えば
600〜750℃のアルミニウム合金溶湯を成形型内へ
高速高圧で射出して成形するという苛酷なダイカスト条
件下において、次のような重大な欠点がある。1)本質
的な耐熱性不足によって、ダイカスト用離型剤の分解生
成物(タール状物質)が成形型の成形周面に付着残留し
てこれが成形品に転着したり、該分解生成物が成形型の
成形周面に逐次付着堆積してこれが成形品の寸法精度を
著しく阻害したりする。そしてこれらは結局、焼付き、
湯じわ、巣、圧もれ等の成形不良を引き起こす。2)同
様に本質的な耐熱性不足によって、ダイカスト用離型剤
を成形型の成形周面へ塗布する際や成形後に成形型を型
開きする際に多量の油煙が発生して作業環境を著しく悪
化させる。
【0003】そこで従来、上記のような欠点を改善する
ダイカスト用離型剤として、シリコン系化合物を用いた
ものが提案されている。これには、シリコン系化合物と
してシリコンオイルを用いる例やポリオルガノシロキサ
ン粒子を用いる例(特開平4−337390)がある。
ところが、これらのシリコン系化合物を用いた従来のダ
イカスト用離型剤には、シリコンオイルを用いる場合、
得られる成形品の塗装性が著しく阻害され、またオルガ
ノシロキサン粒子を用いる場合、成形型の成形周面への
展着性が劣るため、大量に塗布する必要があり、結果的
に成形型内における堆積物が多くなって、かかる堆積物
を取り除いて成形型内を清掃する作業を頻繁に強いら
れ、生産性が著しく低下するという欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、シリコン系化合物を用いる従来のダイカス
ト用離型剤では、得られる成形品の塗装性も含めて、成
形型から高品質の成形品を継続して取り出すことができ
ない点である。
【0005】
【課題を解決するための手段】しかして本発明者らは、
上記課題を解決するべく鋭意研究した結果、ポリオルガ
ノシロキサンにビニル単量体をグラフト重合若しくはグ
ラフト共重合した特定構造のポリシロキサン−ポリビニ
ルグラフト共重合体の水性エマルジョンを用いることが
正しく好適であることを見出した。
【0006】すなわち本発明は、下記の式1で示される
シロキサン単位及び下記の式2で示されるシロキサン単
位から選ばれる1種又は2種以上のシロキサン単位Y
と、下記の式3で示されるシロキサン単位、下記の式4
で示されるシロキサン単位及び下記の式5で示されるシ
ロキサン単位から選ばれる1種又は2種以上のシロキサ
ン単位Zとを主構成単位とし、シロキサン単位Y/シロ
キサン単位Z=90/10〜99.9/0.1(モル
比)の割合で有していて、且つ式2で示されるシロキサ
ン単位及び/又は式4で示されるシロキサン単位をこれ
らの合計量として全シロキサン単位の0.5〜5モル%
の割合で含み、また式2のB1で示されるビニル重合体
ブロック若しくはビニル共重合体ブロック及び/又は式
4のB2で示されるビニル重合体ブロック若しくはビニ
ル共重合体ブロックをこれらの合計量として25〜75
重量%の割合で含むポリシロキサン−ポリビニルグラフ
ト共重合体の水性エマルジョンから成ることを特徴とす
るダイカスト用水性離型剤及び該水性離型剤を用いるダ
イカスト成形品への離型性付与方法に係る。
【0007】
【式1】
【式2】
【式3】
【式4】
【式5】
【0008】式1〜式5において、 R1〜R3:ケイ素原子に直接結合した炭素原子を有す
る、同時に同一又は異なる、炭素数1〜3のアルキル
基、フェニル基、又はそれぞれアミノ基、N−アミノプ
ロピルアミノ基、グリシドキシ基若しくはウレイド基で
置換された炭素数2又は3のアルキル基 A1,A2:ビニル重合体ブロック若しくはビニル共重合
体ブロックであるB1又はB2とケイ素原子とを連結する
2価の有機基 B1,B2:炭素数1〜4のアルキル基を有するアルキル
(メタ)アクリレート及びグリシジル(メタ)アクリレ
ートから選ばれる1種又は2種以上のビニル単量体をラ
ジカル重合して得られるビニル重合体ブロック若しくは
ビニル共重合体ブロック
【0009】本発明のポリシロキサン−ポリビニルグラ
フト共重合体は前記した1種又は2種以上のシロキサン
単位Yと前記した1種又は2種以上のシロキサン単位Z
とを主構成単位とするものである。式1〜式3で示され
るシロキサン単位において、R1〜R3はケイ素原子に直
結した炭素原子を有する、炭素数1〜3のアルキル基、
フェニル基、又は炭素数2又は3のアルキル基を有する
置換アルキル基であり、該置換アルキル基の置換基はア
ミノ基、N−アミノプロピルアミノ基、グリシドキシ基
又はウレイド基である。かかるR1〜R3は同時に同一で
あっても又は異なっていてもよい。
【0010】式1で示されるシロキサン単位のうち、置
換アルキル基を含まないものとしては、1)ジメチルシ
ロキサン単位、ジエチルシロキサン単位、エチル・メチ
ルシロキサン単位、プロピル・メチルシロキサン単位等
のジアルキルシロキサン単位、2)ジフェニルシロキサ
ン単位、フェニル・メチルシロキサン単位等のフェニル
基を含むシロキサン単位等が挙げられるが、なかでもジ
メチルシロキサン単位が好ましい。また前記した置換ア
ルキル基を含むシロキサン単位としては、3)アミノエ
チル・メチルシロキサン単位、N,N−ジメチルアミノ
プロピル・メチルシロキサン単位、N−アミノプロピル
アミノプロピル・メチルシロキサン単位、ジ(アミノエ
チル)シロキサン単位等のアミノ置換基を有するシロキ
サン単位、4)グリシドキシプロピル・メチルシロキサ
ン単位、グリシドキシエチル・メチルシロキサン単位等
のグリシドキシ置換基を有するシロキサン単位、5)ウ
レイドプロピル・メチルシロキサン単位、N−メチルウ
レイドエチル・メチルシロキサン単位等のウレイド置換
基を有するシロキサン単位が挙げられる。
【0011】式3で示されるシロキサン単位としては、
1)メチルシロキサン単位、エチルシロキサン単位、プ
ロピルシロキサン単位、2)フェニルシロキサン単位、
3)アミノプロピルシロキサン単位、N,N−ジメチル
アミノエチルシロキサン単位、N,N−ジメチルアミノ
プロピルアミノプロピルシロキサン単位等のアミノ置換
基を有するシロキサン単位、4)グリシドキシエチルシ
ロキサン単位、グリシドキシプロピルシロキサン単位、
5)ウレイドプロピルシロキサン単位、N−メチルウレ
イドエチルシロキサン単位等のウレイド置換基を有する
シロキサン単位が挙げられる。
【0012】式2又は式4で示されるシロキサン単位に
おいて、B1及びB2はビニル重合体ブロック若しくはビ
ニル共重合体ブロックであり、これらは2価の有機基を
介してケイ素原子に結合している。かかるビニル重合体
ブロック若しくはビニル共重合体ブロックとしては、
1)炭素数1〜4のアルキル基を有するアルキル(メ
タ)アクリレートのうちから1種を用いた重合体ブロッ
ク及び2種以上を用いた共重合体ブロック、2)グリシ
ジルアクリレート、グリシジルメタクリレートのうちか
ら1種を用いた重合体ブロック及び2種を用いた共重合
体ブロック、3)前記したアルキル(メタ)アクリレー
トとグリシジル(メタ)アクリレートとの共重合体ブロ
ックが挙げられる。尚、本発明において(メタ)アクリ
レートとはアクリレート及びメタクリレートを意味する
ものである。
【0013】式2又は式4で示されるシロキサン単位に
おいて、A1及びA2はビニル重合体ブロック若しくはビ
ニル共重合体ブロックとケイ素原子とを連結する2価の
有機基である。かかる2価の有機基としては、1)エチ
レン基、プロピレン基、ブチレン基等の炭素数2〜4の
アルキレン基、2)2−メチル−3−オキソ−4−オキ
サ−1,7−ヘプタンジイル基等が挙げられるが、なか
でもエチレン基、2−メチル−3−オキソ−4−オキサ
−1,7−ヘプタンジイル基が好ましい。
【0014】式2又は式4で示されるシロキサン単位
は、ラジカル重合性を有するα,β−エチレン性不飽和
炭化水素基がケイ素原子に直結したシロキサン単位又は
該α,β−エチレン性不飽和炭化水素基を有する有機基
で置換された炭化水素基がケイ素原子に直結したシロキ
サン単位(以下、これらを不飽和炭化水素基を有するシ
ロキサン単位という)に対して、前記したようなビニル
単量体をグラフト重合若しくはグラフト共重合すること
によって得られる。かかる不飽和炭化水素基を有するシ
ロキサン単位としては、ビニル・メチルシロキサン単
位、アリル・メチルシロキサン単位、(メタ)アクリロ
イルオキシプロピル・メチルシロキサン単位、(メタ)
アクリロイルオキシエチル・メチルシロキサン単位、ビ
ニルシロキサン単位、アリルシロキサン単位、(メタ)
アクリロイルオキシプロピルシロキサン単位、(メタ)
アクリロイルオキシエチルシロキサン単位等が挙げられ
る。
【0015】本発明のポリシロキサン−ポリビニルグラ
フト共重合体は、これを構成する全シロキサン単位中、
式2で示されるシロキサン単位を0〜5モル%の割合で
含み、また式4で示されるシロキサン単位を0〜5モル
%の割合で含んでいて、これらをその合計量として0.
5〜5モル%の割合で含むものであるが、1〜3モル%
の割合で含むものが好ましい。
【0016】式5で示されるシロキサン単位はケイ素原
子に直結した有機基を有しないシロキサン単位である。
【0017】式1及び式2で示されるシロキサン単位は
シロキサン単位Yに属する線状シロキサン単位であり、
また式3〜式5で示されるシロキサン単位はシロキサン
単位Zに属する架橋シロキサン単位である。本発明のポ
リシロキサン−ポリビニルグラフト共重合体は、シロキ
サン単位Yから選ばれる1種又は2種以上の線状シロキ
サン単位とシロキサン単位Zから選ばれる1種又は2種
以上の架橋シロキサン単位とを主構成単位としており、
シロキサン単位Y/シロキサン単位Z=90/10〜9
9.9/0.1(モル比)の割合で有するものである。
シロキサン単位Zの割合が上記の範囲よりも多いと、ポ
リシロキサンブロックの架橋度が高くなり過ぎて、その
ようなポリシロキサン−ポリビニルグラフト共重合体の
水性エマルジョンを成形型の成形周面に塗布した場合、
該成形周面への塗膜の展着性が悪くなり、白粉状堆積物
が多くなる。逆にシロキサン単位Zの割合が上記の範囲
よりも少ないと、ポリシロキサンブロックの架橋度が低
くなり過ぎて、そのようなポリシロキサン−ポリビニル
グラフト共重合体の水性エマルジョンが発揮する高温潤
滑性が悪くなる。
【0018】本発明におけるポリシロキサン−ポリビニ
ルグラフト共重合体の水性エマルジョンの製造方法とし
ては、公知の方法、例えば特開平5−209149号に
開示された方法が適用できる。この方法では、先ず加水
分解によってシラノールを形成し得る化合物(以下、シ
ラノール形成性化合物という)を水系媒体中で酸又はア
ルカリ等の加水分解触媒存在下に加水分解してシラノー
ル化合物を生成させる。次いでシラノール化合物を無機
酸又は有機酸等の縮重合触媒の存在下に縮重合してポリ
シロキサンの水性エマルジョンを生成させる。該水性エ
マルジョンの平均粒子径をより小さくしてより安定な水
性エマルジョンを生成させるために、シラノール形成性
化合物の加水分解反応系やシラノール化合物の縮重合反
応系に適宜界面活性剤を用いることができる。最後にポ
リシロキサンの水性エマルジョンにビニル単量体及びラ
ジカル重合触媒を加えてグラフト重合若しくはグラフト
共重合を行ない、ポリシロキサンにビニル重合体ブロッ
ク若しくはビニル共重合体ブロックを導入する。かくし
て所望するポリシロキサン−ポリビニルグラフト共重合
体の水性エマルジョンを得る。
【0019】上記の製造方法において、シラノール形成
性化合物としては、各種のアルコキシシラン、クロルシ
ラン、ハイドロジェンシラン、アシロキシシラン、シク
ロシロキサン等が挙げられる。この場合、加水分解によ
ってシランジオールが形成されるようなシラノール形成
性化合物から式1又は式2で示されるシロキサン単位を
有するポリシロキサンが得られる。また加水分解によっ
てシラントリオールが形成されるようなシラノール形成
性化合物から式3又は式4で示されるシロキサン単位を
有するポリシロキサンが得られる。更に加水分解によっ
てシランテトラオールが形成されるようなシラノール形
成性化合物から式5で示されるシロキサン単位を有する
ポリシロキサンが得られる。
【0020】本発明では、シラノール化合物の縮重合度
を調整し、また末端基を導入する目的で、加水分解によ
ってシランモノオールが形成されるようなシラノール形
成性化合物を適宜用いることができる。かかるシラノー
ル形成性化合物としては、1)トリメチル・メトキシシ
ラン、トリエチル・メトキシシラン、トリメチル・ハイ
ドロジェンシラン等のシラン化合物、2)ヘキサメチル
ジシロキサン、ヘキサエチルジシロキサン等のヘキサア
ルキルジシロキサン等が挙げられる。本発明はかかるシ
ラノール形成性化合物の使用割合を特に制限するもので
はないが、通常全シラノール形成性化合物に対して4モ
ル%以下の範囲で用いる。
【0021】本発明におけるポリシロキサン−ポリビニ
ルグラフト共重合体の水性エマルジョンを調製するに
は、前述したように、シラノール形成性化合物を水系媒
体中で加水分解し、生成したシラノール化合物を縮重合
してポリシロキサンの水性エマルジョンを得るが、ここ
で用いる水系媒体は、水を30重量%以上、好ましくは
90重量%以上含有する均一溶媒である。水以外に併用
できる溶媒としては、メタノール、エタノール、イソプ
ロパノール、アセトン、テトラヒドロフラン等の水溶性
溶媒が挙げられる。
【0022】調製したポリシロキサン中に含まれるα,
β−エチレン性不飽和炭化水素基を介して、ビニル単量
体をグラフト重合若しくはグラフト共重合することによ
りポリシロキサン−ポリビニルグラフト共重合体の水性
エマルジョンが得られる。
【0023】かくして得られたポリシロキサン−ポリビ
ニルグラフト共重合体において、グラフト重合若しくは
グラフト共重合したビニル重合体ブロックの割合は、2
5〜75重量%とするが、35〜65重量%とするのが
好ましい。ビニル重合体ブロック若しくはビニル共重合
体ブロックの割合が上記の範囲よりも多いと、高温潤滑
性が低下し、成形物の脱型が困難となり、逆に上記の範
囲よりも少ないと、成形型への離型剤の展着性が劣るよ
うになる。
【0024】本発明によれば、成形型への離型剤の展着
性に対しては、前述したような置換アルキル基を有する
シロキサン単位の含有割合が大きく関係し、アミノ基、
N−アミノプロピルアミノ基、グリシドキシ基、ウレイ
ド基で置換されたアルキル基を有するシロキサン単位を
これらの合計量として全シロキサン単位の0.5〜15
モル%の割合で含むものが好ましく、1〜10モル%の
割合で含むものが更に好ましい。またこれらの置換基の
うちでも、グリシドキシ基が好ましく、アミノ基やN−
アミノプロピルアミノ基が更に好ましい。
【0025】また本発明によれば、ダイカスト成形品の
表面に二次加工、例えば塗装加工を行なう場合、塗装に
より形成される塗膜の密着性には、ビニル重合体ブロッ
ク若しくはビニル共重合体ブロックの内容が関係する。
塗膜の密着性を良くするためには、ビニル共重合体ブロ
ックを形成することとなるビニル単量体として、グリシ
ジル(メタ)アクリレート/アルキル(メタ)アクリレ
ート=1/99〜50/50(モル比)の割合からなる
ビニル単量体混合物を用いるのが好ましく、5/95〜
20/80(モル比)の割合からなるビニル単量体混合
物を用いるのが更に好ましい。
【0026】更に本発明によれば、ポリシロキサン−ポ
リビニルグラフト共重合体の水性エマルジョンを成形型
の表面へ塗布するに際してその展着性をより良くし、ま
た得られる成形品の表面に塗装加工を行なうに際して形
成される塗膜の密着性をより良くするためには、該水性
エマルジョン中のポリシロキサン−ポリビニルグラフト
共重合体が0.01〜0.5μmの平均粒子径を有する
ものが好ましく、0.02〜0.3μmの平均粒子径を
有するものが更に好ましい。このように平均粒子径を小
さくするためには、ポリシロキサンを構成するシロキサ
ン単位として、前記した置換アルキル基を有するシロキ
サン単位を全シロキサン単位中に0.5〜15モル%含
ませるのである。
【0027】本発明では、水性エマルジョン中に含まれ
るポリシロキサン−ポリビニルグラフト共重合体の濃度
は特に制限されないが、5〜50重量%のものが製造上
及び安定性の上から有利である。かかる水性エマルジョ
ンをダイカスト用水性離型剤として具体的に使用するに
際しては、該水性エマルジョンを適宜の濃度となるよう
に水で希釈し、公知の方法によって成形型の成形周面に
塗布する。
【0028】本発明のダイカスト用水性離型剤を成形型
の成形周面に塗布するに際しては、該水性離型剤である
水性エマルジョンをこれに含まれるポリシロキサン−ポ
リビニルグラフト共重合体の濃度が0.01〜2重量
%、好ましくは0.05〜0.5重量%となるように水
で希釈し、その水希釈液を成形型の成形周面にスプレー
塗布する方法が挙げられる。かかる水希釈液のスプレー
塗布量は、成形型内へ射出する溶湯の種類、射出圧、成
形型の温度等、ダイカスト条件によって異なるが、通常
成形型の成形周面1m2当たり5〜30mlを目安とす
る。この際、水希釈液中に消泡剤、防錆剤等を適宜併用
することもできる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の構成及び効果をより具体的に
するため、実施例及び比較例を挙げる。尚、各例におい
て部は重量部を、%は別に記載しない限り重量%を表わ
す。
【0030】試験区分1(ダイカスト用水性離型剤とし
ての水性エマルジョンの調製) ・実施例1(ポリシロキサン−ポリビニルグラフト共重
合体の水性エマルジョンAの調製) オクタメチルシクロテトラシロキサン97.7g(0.
33モル)、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ラン4.7g(0.02モル)及びγ−メタクリロキシ
プロピルトリメトキシシラン5.0g(0.02モル)
を混合し、これをドデシルベンゼンスルホン酸1.0g
を溶解したイオン交換水300gに加え、ホモミキサー
で分散した後、更にホモジナイザーで均一乳化して、シ
ラノール化合物の水性エマルジョンを得た。次にフラス
コにドデシルベンゼンスルホン酸10.0g及びイオン
交換水217gを仕込み、よく溶解した後、温度を80
〜85℃に昇温し、これに上記シラノール化合物の水性
エマルジョンを2時間かけて滴下した。滴下終了後、8
5℃で1時間熟成した。熟成終了後、室温まで冷却し、
炭酸ナトリウムで中和して、縮重合を完結し、ポリシロ
キサンの水性エマルジョンを得た。
【0031】最後に上記ポリシロキサンの水性エマルジ
ョンにイオン交換水483g及び過硫酸カリウム1.5
gを溶解し、これを別のフラスコに移して、フラスコ内
に窒素を流しながら70℃まで加温し、グリシジルメタ
クリレート4g、メチルメタクリレート48g及びエチ
ルアクリレート48gから成るビニル単量体混合物{グ
リシジルメタクリレート/メチルメタクリレート/エチ
ルアクリレート=2.8/48.6/48.6(モル
比)}をゆっくり滴下した。滴下終了後、3時間熟成し
て、ポリシロキサン−ポリビニルグラフト共重合体の水
性エマルジョンAを得た。水性エマルジョンA中のポリ
シロキサン−ポリビニルブロック共重合体の平均粒子径
は0.10μm、水性エマルジョンAの固形分濃度は1
8.0%、水性エマルジョンA中のポリシロキサン−ポ
リビニルグラフト共重合体の濃度は16.3%であっ
た。ここで得られたポリシロキサン−ポリビニルブロッ
ク共重合体は、ジメチルシロキサン単位/γ−グリシド
キシプロピルシロキサン単位/γ−メタクリロイルオキ
シプロピルシロキサン単位にビニル単量体が前記した割
合でグラフト共重合したシロキサン単位=97/1.5
/1.5(モル%)、シロキサン単位Y/シロキサン単
位Z=97/3(モル%)のもので、ビニル共重合体ブ
ロックの含有量が50%のものであった。
【0032】・実施例2〜5及び比較例3〜7 シラノール形成性化合物及びビニル単量体を用い、実施
例1の場合と同様にしてポリシロキサン−ポリビニルグ
ラフト共重合体の水性エマルジョンB〜E及びR−3〜
R−7を得た。
【0033】・比較例1,2 シラノール形成性化合物のみを用い、実施例1の場合と
同様にしてポリシロキサンの水性エマルジョンR−1及
びR−2を得た。
【0034】各例の水性エマルジョンに含まれるポリシ
ロキサン−ポリビニルグラフト共重合体又はポリシロキ
サンの内容及びその平均粒子径を表1にまとめて示し
た。平均粒子径は次のように測定した。 ・・調製した水性エマルジョンを動的光散乱法により電
気泳動光散乱光度計ELS−800(大塚電子社製)を
用いて測定した。
【0035】
【表1】
【0036】表1において、 DM:ジメチルシロキサン単位 M:メチルシロキサン単位 F−1:N,N−ジメチルアミノプロピル・メチルシロ
キサン単位 F−2:γ−グリシドキシプロピルシロキサン単位 F−3:ウレイドプロピルシロキサン単位 F−4:N,N−ジメチルアミノプロピル−N’−メチ
ルアミノプロピルシロキサン単位 P−1:γ−メタクリロキシプロピルシロキサン単位
に、グリシジルメタクリレート/メチルメタクリレート
/エチルアクリレート=2.8/48.6/48.6
(モル比)がグラフト共重合したシロキサン単位 P−2:ビニルシロキサン単位に、グリシジルメタクリ
レート/メチルメタクリレート/エチルアクリレート=
2.8/48.6/48.6(モル比)がグラフト共重
合したシロキサン単位 P−3:γ−メタクリロキシプロピルシロキサン単位
に、メチルメタクリレートがグラフト重合したシロキサ
ン単位
【0037】試験区分2(水性エマルジョンのスプレー
塗布及びその評価) ・実施例6〜11及び比較例8〜14 試験区分1で調製した水性エマルジョンを表2に記載し
た固形分濃度となるよう水希釈し、その水希釈液を、溶
湯の射出に先立ち、成形型の成形周面に、1m2当たり
10mlの割合となるよう均一にスプレー塗布して、下記
の条件で各例1000個づつのギアーケースをダイカス
トした。 使用機械:2000トンダイカストマシーン 使用合金:ダイカスト用アルミニウム合金(ADC−1
2) 溶湯温度:720±10℃ 射出圧力:1500kg/cm2 ダイカスト中の金型温度(湯流れ先端側温度):120
℃ 成形型:固定型及び可動型を備える6面開きの主型内に
上下左右から中子が挿入された金型
【0038】各例で水性エマルジョンの水希釈液を金型
の成形周面にスプレー塗布したときの展着性を下記のよ
うに評価し、また各例で1000個づつダイカストした
ときの不良率、かすが堆積した厚さ(mm)及び中子が抜
けない回数(回)を下記のように測定乃至評価した。結
果を表2に示した。 ・・展着性の評価:水分蒸発後における金型の成形周面
を肉眼で観察し、下記の基準で評価した。 ○;付着斑がない △;付着斑が少しある ×;付着斑が多い ・・不良率の評価:不良内容を焼付き、湯じわ及びかじ
りの3項目に分け、下記の基準で評価した。 ◎;不良率1%未満 ○;不良率1%以上〜2%未満 △;不良率2%以上〜3%未満 ×;不良率3%以上 ・・かすが堆積した厚さの測定:金型の成形周面におい
てかすが最も堆積した部分の厚さ(mm)を測定した。 ・・中子が抜けない回数の測定:主型を開いてもそのま
までは中子が抜けず、バーナで加熱して中子を抜き出し
た回数を求めた。
【0039】各例で得られた成形品について、その表面
に付着している汚れを乾布で拭きとってから、該表面に
水性ウレタンアクリレート塗料を平均塗膜厚さ150μ
mとなるようスプレー塗布し、150℃で10分間焼付
けた。各例で成形品の表面に水性ウレタンアクリレート
塗料をスプレー塗布したときの塗布性を下記のように評
価し、また各例で焼付け後に形成された塗膜の密着性を
下記のように測定した。結果を表2に示した。 ・・塗布性の評価:塗布状態を肉眼で観察し、下記の基
準で評価した。 ◎;完全均一に塗布されている ○;ほぼ均一に塗布されている △;はじき部分がみられる ×;塗料が液滴状となっている ・・塗膜の密着性:JIS−K−5400の塗料一般試
験に準拠して、碁盤目試験を行なった。塗膜に直交する
縦横5本づつの平行線を3mmの間隔で引いて碁盤目状に
切り傷をつけ、4×4=16個の正方形ますを作り、こ
のます目の全面に巾15mmのセロファン粘着テープをは
りつけた後、一定の力で剥離して、塗膜の剥がれた正方
形ますの数を数えた。
【0040】
【表2】
【0041】
【発明の効果】既に明らかなように、以上説明した本発
明には、得られる成形品の塗装性を含めて、成形型から
高品質の成形品を継続して取り出すことができるという
効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C10N 30:06 C10N 30:08 30:08 40:36 40:36 (56)参考文献 特開 平5−209149(JP,A) 特開 昭52−95586(JP,A) 特開 平4−337390(JP,A) 特開 平5−177294(JP,A) 特開 昭62−59672(JP,A) 特開 平5−78681(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C10M 173/00 - 173/02 C10M 107/50 C10M 155/02 C10N 30:06 - 30:08 C10N 40:36 B22C 3/00 - 3/02 B22D 17/20 - 17/22

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の式1で示されるシロキサン単位及
    び下記の式2で示されるシロキサン単位から選ばれる1
    種又は2種以上のシロキサン単位Yと、下記の式3で示
    されるシロキサン単位、下記の式4で示されるシロキサ
    ン単位及び下記の式5で示されるシロキサン単位から選
    ばれる1種又は2種以上のシロキサン単位Zとを主構成
    単位とし、シロキサン単位Y/シロキサン単位Z=90
    /10〜99.9/0.1(モル比)の割合で有してい
    て、且つ式2で示されるシロキサン単位及び/又は式4
    で示されるシロキサン単位をこれらの合計量として全シ
    ロキサン単位の0.5〜5モル%の割合で含み、また式
    2のB1で示されるビニル重合体ブロック若しくはビニ
    ル共重合体ブロック及び/又は式4のB2で示されるビ
    ニル重合体ブロック若しくはビニル共重合体ブロックを
    これらの合計量として25〜75重量%の割合で含むポ
    リシロキサン−ポリビニルグラフト共重合体の水性エマ
    ルジョンから成ることを特徴とするダイカスト用水性離
    型剤。 【式1】 【式2】 【式3】 【式4】 【式5】 [式1〜式5において、 R1〜R3:ケイ素原子に直接結合した炭素原子を有す
    る、同時に同一又は異なる、炭素数1〜3のアルキル
    基、フェニル基、又はそれぞれアミノ基、N−アミノプ
    ロピルアミノ基、グリシドキシ基若しくはウレイド基で
    置換された炭素数2又は3のアルキル基 A1,A2:ビニル重合体ブロック若しくはビニル共重合
    体ブロックであるB1又はB2とケイ素原子とを連結する
    2価の有機基 B1,B2:炭素数1〜4のアルキル基を有するアルキル
    (メタ)アクリレート及びグリシジル(メタ)アクリレ
    ートから選ばれる1種又は2種以上のビニル単量体をラ
    ジカル重合して得られるビニル重合体ブロック若しくは
    ビニル共重合体ブロック]
  2. 【請求項2】 ポリシロキサン−ポリビニルグラフト共
    重合体がアミノ基、N−アミノプロピルアミノ基、グリ
    シドキシ基若しくはウレイド基で置換された炭素数2又
    は3のアルキル基を有するシロキサン単位をこれらの合
    計量として全シロキサン単位の0.5〜15モル%の割
    合で含むものである請求項1記載のダイカスト用水性離
    型剤。
  3. 【請求項3】 式2のB1及び/又は式4のB2がグリシ
    ジル(メタ)アクリレート/炭素数1〜4のアルキル基
    を有するアルキル(メタ)アクリレート=1/99〜5
    0/50(モル比)の割合からなるビニル単量体混合物
    をラジカル重合して得られるビニル共重合体ブロックで
    ある請求項1又は2記載のダイカスト用水性離型剤。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載のダイカスト用
    水性離型剤を水で希釈して、ポリシロキサン−ポリシロ
    キサングラフト共重合体を0.01〜2重量%含有する
    水希釈液を調整し、該水希釈液を成形型の成形周面に5
    〜30ml/m2の割合でスプレー塗布することを特徴と
    するダイカスト成形品への離型性付与方法。
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