JPH08240927A - フルカラー用非磁性一成分トナー - Google Patents
フルカラー用非磁性一成分トナーInfo
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- JPH08240927A JPH08240927A JP7070890A JP7089095A JPH08240927A JP H08240927 A JPH08240927 A JP H08240927A JP 7070890 A JP7070890 A JP 7070890A JP 7089095 A JP7089095 A JP 7089095A JP H08240927 A JPH08240927 A JP H08240927A
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Abstract
持体に固着するということがなく、良好なフルカラーの
画像が安定して得られるトナーを提供する。 【構成】 トナー規制部材をトナー担持体の表面に接触
させてトナーの量を規制する一成分現像方式の現像装置
に使用されるフルカラー用非磁性一成分トナーにおい
て、そのバインダー樹脂に、エーテル化ジフェノール類
と芳香族ジカルボン酸類とからなるポリエステル樹脂で
あって、そのガラス転移点Tgが60〜75℃、数平均
分子量Mnが3500〜6000、重量平均分子量Mw
と数平均分子量Mnとの比(Mw/Mn)が3〜8、見
掛け溶融粘度が1×105 ポイズとなる温度T1 と1×
106 ポイズとなる温度T2 との差ΔT(=T1 −T
2 )が8〜15、粉砕性指数が11〜28であるものを
用いるようにした。
Description
フルカラープリンター等のフルカラー画像形成装置にお
いて使用するフルカラー用非磁性一成分トナーに係り、
特に、トナーを担持して搬送するトナー担持体の表面に
トナー規制部材を接触させて、このトナー規制部材によ
りトナー担持体の表面におけるトナーの量を規制すると
共にこのトナーを荷電させる一成分現像方式の現像装置
を用いたフルカラー画像形成装置に使用されるフルカラ
ー用非磁性一成分トナーに関するものである。
をトナーを用いて現像し、このトナー像を記録紙等の記
録部材上に転写して画像形成を行なうようになった電子
写真方式を利用した複写機,プリンター,ファクシミリ
等の画像形成装置が広く利用されており、また近年にお
いては、複数色のトナーを用いてフルカラー画像を再現
するようになったフルカラー複写機やフルカラープリン
ター等のフルカラー画像形成装置が用いられるようにな
った。
置としては、様々な方式のものが存在しており、例え
ば、帯電された感光体上にレーザー等の光ビームを照射
する書き込み手段等により所定の色に対応する静電潜像
を形成し、この静電潜像に対して、マゼンタトナー,シ
アントナー,イエロートナー及び必要に応じてブラック
トナーから選択される所定のトナーを供給して現像し、
得られたトナー像を中間転写体上に保持された記録紙等
の記録部材上に転写し、前記の像形成工程、現像工程及
び転写工程を各色毎に行なって記録部材上に各色のトナ
ー像を重ね合わせたフルカラーのトナー像を形成した
後、このトナー像を記録紙上に定着させるようにしたも
のや、上記のように感光体上に形成された所定の色に対
応する静電潜像に対して、マゼンタトナー,シアントナ
ー,イエロートナー及び必要に応じてブラックトナーか
ら選択される所定のトナーを供給して現像し、得られた
トナー像を中間転写体上に転写し、前記の潜像形成工
程、現像工程及び転写工程を各色毎に行なって各色のト
ナー像が重ね合わされたフルカラーのトナー像を中間転
写体上に形成した後、このフルカラーのトナー像をこの
中間転写体から記録部材上に転写し、このトナー像を記
録紙上に定着させるようにしたもの等が存在した。
置において、感光体に形成された静電潜像にトナーを供
給する現像装置としては、一般にトナーとキャリアとを
使用した二成分現像方式のものが用いられており、シア
ントナーとキャリアとを混合させたシアン現像剤と、マ
ゼンタトナーとキャリアとを混合させたマゼンタ現像剤
と、イエロートナーとキャリアとを混合させたイエロー
現像剤と、ブラックトナーとキャリアとを混合させたブ
ラック現像剤とを4つの現像装置内にそれぞれ別に収容
させて、個々に現像を行なうようにしていた。
二成分現像方式の現像装置においては、現像により消費
されたトナーを新たに補給するようになっているが、キ
ャリアは補給されずにそのまま使用されるため、次第に
キャリアがトナー成分により汚染されてスペント化し、
これによりキャリアが劣化して、トナーに対する帯電性
能等が低下し、形成される画像に悪影響を及ぼすという
問題があった。
置においては、トナーとキャリアとを混合撹拌させる機
構が必要となって、現像装置を小型化させることが困難
であり、このような現像装置を上記のように4つ設ける
フルカラー画像形成装置においては装置が大型化すると
共にそのコストも高く付くという問題があり、特に、フ
ルカラー画像形成装置を個人的に使用する要望が高くな
った近年においては、フルカラー画像形成装置の小型化
及びコストの低減が強く要望されるようになった。
トナーとキャリアとを用いた二成分現像方式の現像装置
ではなく、キャリアを使用しない一成分現像方式の現像
装置を用いることにより、キャリアの劣化による問題を
解決すると共に、現像装置を小型化させて、フルカラー
画像形成装置を小型化させると共にそのコストを安くす
ることが検討されるようになった。
ては、磁性トナーを用いた現像方式のものと、非磁性ト
ナーを用いた現像方式のものとがあり、磁性トナーを用
いる場合は、通常、トナーに黒色の磁性粉を添加させる
ため、シアントナー,マゼンタトナー,イエロートナー
の各カラートナーに磁性粉を添加すると、これらのカラ
ートナーにおける色彩が低下してしまい、このようなト
ナーを用いてフルカラーの画像形成を行なうと、得られ
たカラー画像の鮮明度が悪くなる等の問題があった。
方式の現像装置においては、一般にトナーを感光体に搬
送する現像スリーブに対してブレード等のトナー規制部
材を圧接させ、このトナー規制部材により現像スリーブ
上におけるトナーの量を規制すると共に、そのトナーを
荷電させるようになっていた。
ルカラー用のトナーの場合、得られた画像における透光
性や各色の混色性をよくするため、定着時に各トナーが
速やかに溶融されて定着されるようにシャープメルト性
のトナーが用いられており、このようなトナーを上記の
ような現像装置に使用すると、トナー規制部材の圧接に
よってトナーにストレスが加わり、このトナーが凝集し
てトナー規制部材や現像スリーブに固着するという問題
があった。
画像形成装置の場合、近年においては、上記のような現
像装置及びこの現像装置の他に感光体やクリーニング装
置を一体にしてカートリッジ化し、画像形成装置を更に
小型化させて安価にすると共に、トナーが無くなった場
合等にはカートリッジ自体を交換するようにし、個人的
なユーザーでも簡単に取り扱えるようにしたものが用い
られるようになった。
装置における現像装置等を一体にしてカートリッジ化し
た場合、このカートリッジが高温の環境下で保管される
こともあるため、現像装置内に収容された各トナーが熱
によって劣化しないように、各トナーにより高い耐熱性
が要求されるようになった。
ー複写機やフルカラープリンター等のフルカラー画像形
成装置に使用するフルカラー用トナーにおける様々な問
題を解決することを課題とするものであり、特に、トナ
ーを担持して搬送するトナー担持体の表面にトナー規制
部材を接触させて、このトナー規制部材によりトナー担
持体の表面におけるトナーの量を規制すると共にこのト
ナーを荷電させる一成分現像方式の現像装置を用いたフ
ルカラー画像形成装置に使用する場合における上記のよ
うな問題を解決することを課題とするものである。
うな一成分現像方式の現像装置に使用されるフルカラー
用非磁性一成分トナーにおいて、トナー担持体の表面に
おけるトナーをトナー規制部材によって規制した際に、
このトナーが凝集したり、トナー規制部材やトナー担持
体に固着するということがなくなると共に、熱によって
劣化するということも少なく、良好なフルカラーの画像
形成が安定して行なえるようにすることを目的とするも
のである。
記のような課題を解決するために、トナーを担持して搬
送するトナー担持体の表面にトナー規制部材を接触させ
て、このトナー規制部材によりトナー担持体の表面にお
けるトナーの量を規制すると共に、このトナーを荷電さ
せる一成分現像方式の現像装置を用いたフルカラー画像
形成装置に使用されるフルカラー用非磁性一成分トナー
において、そのバインダー樹脂に、エーテル化ジフェノ
ール類と芳香族ジカルボン酸類とからなるポリエステル
樹脂であって、そのガラス転移点Tgが60〜75℃、
数平均分子量Mnが3500〜6000、重量平均分子
量Mwと数平均分子量Mnとの比(Mw/Mn)が3〜
8、見掛け溶融粘度が1×105 ポイズとなる温度T1
と1×106 ポイズとなる温度T2 との差ΔT(=T1
−T2 )が8〜15℃、粉砕性指数が11〜28である
ものを用いるようにしたのである。
成分トナーにおいて、バインダー樹脂に使用するポリエ
ステル樹脂のガラス転移点Tgについては、示差走査熱
量計(セイコー電子社製:DSC−200)を用いて測
定するようにし、測定する試料10mgを精密に秤量し
て、これをアルミニウムパンに入れ、リファレンスとし
てアルミナをアルミニウムパンに入れたものを用い、昇
温速度30℃/minで常温から200℃まで昇温させ
た後、これを冷却し、昇温速度10℃/minで20〜
120℃の間で測定を行ない、この昇温過程で30〜8
0℃の範囲におけるメイン吸熱ピークのショルダー値を
ガラス転移点Tgとした。
平均分子量Mnや重量平均分子量Mwについては、ゲル
パーミエーションクロマトグラフィー(日本分光工業社
製:807−IT型)を用いて測定するようにし、カラ
ムを40℃に保ち、キャリア溶媒としてテトラヒドロフ
ランを1kg/cm2 で流し、測定する試料30mgを
テトラヒドロフラン20mlに溶解し、この溶液0.5
mgを上記のキャリア溶媒と共に導入し、ポリスチレン
換算より分子量を求めるようにした。
掛け溶融粘度が1×105 ポイズとなる温度T1 と、見
掛け溶融粘度が1×106 ポイズとなる温度T2 とを求
めるにあたっては、フローテスター(島津製作所社製:
CFT−500)を用いて測定するようにし、測定する
試料1.0gを秤量し、1.0mm×1.0mmのダイ
を用い、昇温速度3.0℃/min,予熱時間180
秒,加重30kg,測定温度範囲60〜140℃の条件
で、上記のフローテスターにより上記の試料における温
度−見掛け粘度曲線を求め、この温度−見掛け粘度曲線
から溶融粘度が1×105 ポイズとなる温度T1 と溶融
粘度が1×106 ポイズとなる温度T2 を求めるように
した。
砕性指数については、16〜30meshの試料30.
0gをワーリングブレンダー(ワーリング社製)の25
0ccの容器に入れ、これを22000rpmで30秒
間回転させた後、得られた試料を30meshのふるい
にかけて残量を測定し、下記の式より粉砕性指数を求め
るようにした。 粉砕性指数=[残存量(g)/30.0(g)]×10
0
成分トナーにおいて、バインダー樹脂に使用するポリエ
ステル樹脂として、そのガラス転移点Tgが60〜75
℃のものを用いるのは、Tgが60℃より低いものを用
いると、得られたトナーの耐熱性が悪くなり、保管時に
トナーが凝集したり、前記のようにトナー規制部材によ
ってトナー担持体である現像スリーブ上におけるトナー
の量を規制した場合に、トナーが凝集して、トナー規制
部材や現像スリーブに固着しやすくなり、更にトナーの
物理的なストレスに対する安定性も低下する一方、Tg
が75℃より高いものを用いると、得られたトナーの記
録部材に対する定着強度が低下すると共に、各トナーに
おける混色性も低下して、色の再現性が悪くなり、良好
なフルカラー画像が得られなくなるためであり、好まし
くは、ガラス転移点Tgが63〜73℃のポリエステル
樹脂を用いるようにする。
テル樹脂に、その数平均分子量Mnが3500〜600
0のものを用いるのは、Mnが3500より小さいもの
を用いると、得られたトナーにおける折り曲げ定着性が
低下し、フルカラー画像が形成された記録部材を折り曲
げた際に、その画像部分におけるトナーが剥離して画像
欠損が発生しやすくなる一方、Mnが6000より大き
いものを用いると、定着時におけるトナーの熱溶融性が
低下して、記録部材に対する定着強度が低下するためで
あり、好ましくは、数平均分子量Mnが4000〜55
00のものを用いるようにする。
量平均分子量Mwと数平均分子量Mnとの比(Mw/M
n)が3.0〜8.0のものを用いるのは、この比が
3.0より小さいものを用いると、そのトナーを用いて
画像形成を行なった場合に高温オフセットが発生しやす
くなる一方、この比が8.0より大きいものを用いる
と、そのトナーの定着時におけるシャープメルト特性が
低下して、定着された画像におけるトナーの透光性や混
色性が低下し、色の再現性等が悪くなって良好なフルカ
ラー画像が得られなくなるためであり、好ましくは、こ
の比(Mw/Mn)が4.0〜7.0のものを用いるよ
うにする。
に見掛け溶融粘度が1×105 ポイズとなる温度T1 と
1×106 ポイズとなる温度T2 との差(ΔT=T1 −
T2)が8〜15℃のポリエステル樹脂を用いるのは、
このΔTが8℃より低いものを用いると、得られたトナ
ーを用いて画像形成を行なった場合に高温オフセットが
発生しやすくなる一方、このΔTが15℃よりも高いも
のを用いると、得られたトナーの透光性や混色性が低下
して、色の再現性等が悪くなり、良好なフルカラー画像
が得られなくなるためであり、好ましくは、このΔTが
8〜13℃のものを用いるようにする。
ル樹脂として、上記の粉砕性指数が11〜28のものを
用いるのは、粉砕性指数が11より小さいものを用いる
と、得られたトナーの物理的ストレスに対する強度が不
十分になり、前記のようにトナー規制部材によってトナ
ー担持体上におけるトナーを規制した場合に、トナーが
凝集したり、トナー規制部材やトナー担持体に固着しや
すくなる一方、粉砕性指数が28より大きいものを用い
ると、この樹脂が硬くなりすぎて、粉砕等によってトナ
ーを製造する際にその生産性が低下するためであり、好
ましくは粉砕性指数が11〜25のものを用いるように
する。
にアルコール成分にエーテル化ジフェノール類を、酸成
分に芳香族ジカルボン酸類を用いたポリエステル樹脂を
使用するようにしたのは、ガラス転移点Tgや分子量や
溶融性が上記のような範囲になって十分なシャープメル
ト特性や透光性や混色性等を持つと共に、粉砕性指数が
上記のような範囲になった十分な強度をもつトナーが得
られるようにするためである。
ーテル化ジフェノール類としては、例えば、ポリオキシ
プロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(3.3)
−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
ポリオキシエチレン(2.0)−2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン
(2.0)−ポリオキシエチレン(2.0)−2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシ
プロピレン(6)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン等を使用することができる。
ス転移点や軟化点を調整するため、上記のエーテル化ジ
フェノール類の他にアルコール成分として、例えば、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3
−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネ
オペンチルグリコール等のジオール類;ソルビトール、
1,2,3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビ
タン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトー
ル、トリペンタエリスリトール、1,2,4−ブタント
リオール、1,2,5−ペンタントリオール、グリセロ
ール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−
1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタ
ン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒドロ
キシメチルベンゼン等の多価アルコールを少量加えるよ
うにしてもよい。
は、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸等の芳香族ジ
カルボン酸、その酸無水物又はその低級アルキルエステ
ル等を使用することができる。
ス転移点や軟化点を調整するため、上記の芳香族ジカル
ボン酸類の他に、例えば、フマール酸、マレイン酸、コ
ハク酸、炭素数4〜18のアルキル又はアルケニルコハ
ク酸等の脂肪族ジカルボン酸その酸無水物又は低級アル
キルエステル等の脂肪族ジカルボン酸を少量加えるよう
にしてもよい。
調整したり、その樹脂強度を向上させるために、上記の
もの以外に、例えば、1,2,4−ベンゼントリカルボ
ン酸(トリメリット酸)、1,2,5−ベンゼントリカ
ルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、
1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−
ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカル
ボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メ
チレンカルボキシプロパン、1,2,4−シクロヘキサ
ントリカルボン酸、テトラ(メチレンカルボキシル)メ
タン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸、ピ
ロメリット酸、これらの無水物又はその低級アルキルエ
ステル等の多価カルボン酸類を、トナーの透光性等を損
なわない範囲で少量加えるようにしてもよい。
特に、モノマー成分として上記のエーテル化ジフェノー
ル類と芳香族ジカルボン酸類とを使用して得た線状ポリ
エステル樹脂や、エーテル化ジフェノール類と芳香族ジ
カルボン酸類とに上記の多価カルボン酸類を少量加えて
得たポリエステル樹脂を用いるようにすることが好まし
い。これは、モノマーの酸成分として、脂肪族ジカルボ
ン酸類ではなく、芳香族ジカルボン酸類を使用してポリ
エステル樹脂の分子量を上記のような低い範囲に設定し
ているにもかかわらず、樹脂が十分な強度を持つと共に
そのガラス転移点Tgが上記のような範囲になるように
するためである。
性一成分トナーにおいては、トナーが適当な色彩を示す
ように、上記バインダー樹脂に適当な着色剤を加えるよ
うにし、例えば、以下に示すようなマゼンタ,シアン,
イエロー,ブラックの様々な着色剤を使用することがで
きるが、特にこれらの着色剤に限定されるものではな
い。
ば、C.I.ピグメントレッド1、2、3、4、5、
6、7、8、9、10、11、12、13、14、1
5、16、17、18、19、21、22、23、3
0、31、32、37、38、39、40、41、4
8、49、50、51、52、53、54、55、5
7、58、60、63、64、68、81、83、8
7、88、89、90、112、114、122、12
3、163、184、202、206、207、209
等のマゼンタ顔料や、C.I.ソルベントレッド1、
3、8、23、24、25、27、30、49、81、
82、83、84、100、109、121、C.I.
ディスパースレッド9、C.I.ベーシックレッド1、
2、9、12、13、14、15、17、18、22、
23、24、27、29、32、34、35、36、3
7、38、39、40等のマゼンタ染料等を用いること
ができる。
C.I.ピグメントブルー2、3、15、16、17等
のシアン顔料等を用いることができる。
C.I.ピグメントイエロー1、2、3、4、5、6、
7、10、11、12、13、14、15、16、1
7、23、65、73、83、C.I.バットイエロー
1、3、20等のイエロー顔料や、C.I.ソルベント
イエロー79、162等のイエロー染料等を用いること
ができる。
ク等を使用することができる。
ー樹脂中に均一に分散されるようにするため、フラッシ
ング処理によって着色剤の分散性を向上させるようにし
たり、また着色剤が高濃度になるようにバインダー樹脂
と混練した後、これを粉砕してマスタバッチを製造する
マスタバッチ処理を行なうことが好ましい。そして、こ
のようなフラッシング処理着色剤やマスタバッチ処理着
色剤を後述する混練・粉砕法における着色剤として使用
すると、バインダー樹脂に対する着色剤の分散性を向上
させることができる。
バインダー樹脂100重量部に対して2〜15重量部含
有させるようにすることが好ましい。すなわち、着色剤
の量をこの範囲にすると、十分な光透過性を有するトナ
ーが得られ、OHPフィルム等に現像を行なう場合に適
したものになるためである。
性一成分トナーにおいては、上記のようなバインダー樹
脂と着色剤の他に、トナーの帯電性を調整したり、トナ
ーの流動性を向上させるために、荷電制御剤や後処理剤
等の様々な添加剤を添加させることができる。
のトナーにおける色調や光透過性に悪影響を及ぼさない
ようにするため、無色,白色或いは淡色の荷電制御剤を
使用することが好ましく、例えば、サリチル酸誘導体と
亜鉛等の金属とのサリチル酸金属錯体、カリックスアレ
ン系化合物、ホウ素化合物、含フッ素第4級アンモニウ
ム塩系化合物等の荷電制御剤を単独又は混合して使用す
ることができる。
は、例えば、特開昭53−127726号公報や特開昭
62−145255号公報等に記載されたものを、カリ
ックスアレン系化合物としては、例えば、特開平2−2
01378号公報等に記載されたものを、ホウ素化合物
としては、例えば、特開平2−221967号公報等に
記載されたものを、含フッ素第4級アンモニウム塩系化
合物としては、例えば、特開平3−1162号公報等に
記載されたものを使用することができる。また、トナー
の帯電量の調整及び帯電の立ち上がり性を向上させるた
めに、サリチル酸金属錯体やカリックスアレン系化合物
等の荷電制御剤に対して含フッ素第4級アンモニウム塩
系化合物を併用させるようにすることも可能である。
せるにあたっては、トナーが適切な帯電性を持つように
すると共に、荷電制御剤がバインダー樹脂にうまく結着
されるように、通常、バインダー樹脂100重量部に対
して0.1〜10重量部、好ましくは、0.5〜5.0
重量部添加させるようにする。
カ、アルミナ、チタニア、酸化錫、酸化ジルコニウム等
を単独或いは2種以上混合して使用することができ、こ
のような後処理剤においては、環境安定性を高めるため
に疎水化処理を行なったものを使用することが好まし
く、疎水化剤としては、シラン系、チタネート系、アル
ミニウム系、ジルコアルミネート系等の各種のカップリ
ング剤及びシリコーンオイル等を用いることができる。
特に、上記の後処理剤としては、トナーの流動性や帯電
に対する環境安定性等の観点から、疎水性シリカと疎水
性チタニア、疎水性シリカと疎水性アルミナを組み合わ
せて使用することが好ましい。なお、後処理剤の添加量
については、トナーの流動性を高める一方、この後処理
剤が遊離して悪影響を及ぼすのを防止するため、トナー
に対して0.2〜3.0重量%添加させるようにするこ
とが好ましい。
性一成分トナーを製造するにあたっては、製造コストを
安くすると共に製造安定性を向上させる点から、混練・
粉砕法によって製造することが好ましい。
するにあたっては、上記のポリエステル樹脂と着色剤と
必要に応じて上記の各種添加剤を加え、これらをヘンシ
ェルミキサー等の混合機で混合し、この混合物を溶融し
て混練させた後、この混練物を冷却し、その後これを粗
粉砕し、更にこの粗粉砕粒子を微粉砕し、得られた微粉
砕粒子を分級してトナーを得るようにする。そして、こ
のようにしてトナーを製造する場合、高繊細な画像の再
現性を高める点から、トナーの体積平均粒径が5〜10
μmの範囲になるように調整することが好ましい。
性一成分トナーは、例えば、光ビームを照射する等の書
き込み手段により、一様に帯電された感光体上にマゼン
タ、シアン、イエロー及びブラックの各色から選択され
る所定の色に対応する静電潜像を形成し、この潜像をマ
ゼンタトナー、シアントナー、イエロートナー及びブラ
ックトナーから選択される所定のトナーで現像し、この
トナー像を中間転写体上に転写する各工程を各色に対し
て順次行なった後、中間転写体上に重ね合わされたトナ
ー像を記録部材上に転写し定着する画像形成装置、或い
は上記の装置と同様にして感光体上に形成された所定の
色に対応する静電潜像をマゼンタトナー、シアントナ
ー、イエロートナー及びブラックトナーから選択される
所定のトナーで現像し、このトナー像を中間転写体上に
保持された記録部材に転写する工程を各色に対して順次
行なった後、記録部材上に重ね合わされたトナー像を定
着する画像形成装置、或いは上記の装置と同様にして感
光体上に形成された所定の色に対応する静電潜像をマゼ
ンタトナー、シアントナー、イエロートナー及びブラッ
クトナーから選択される所定のトナーで現像し、上記潜
像形成工程と現像工程とを各色毎に行なって感光体上に
重ね合わされたトナー像を形成し、このトナー像を記録
部材に転写し定着する画像形成装置等に使用することが
できる。なお、これらの画像形成装置の中でも各トナー
像を中間転写体上に転写して重ね合わせる方式の装置
で、かつ感光体から中間転写体への転写並びに中間転写
体から記録部材への転写を転写ローラを用いて行なう装
置が小型化の観点から好ましい。
ナーにおいては、そのバインダー樹脂として、エーテル
化ジフェノール類と芳香族ジカルボン酸類とからなるポ
リエステル樹脂であって、ガラス転移点Tg、数平均分
子量Mn、重量平均分子量Mwと数平均分子量Mnとの
比(Mw/Mn)、見掛け溶融粘度が1×105ポイズ
となる温度T1 と1×106 ポイズとなる温度T2 との
差ΔT及び粉砕指数が前記のような条件を備えたものを
用いるようにしたため、耐熱・保管性、定着性、透光性
及び混色性に優れると共に、十分な強度をもつトナーが
得られるようになり、前記のようにトナー規制部材によ
りトナー担持体の表面におけるトナーの量を規制すると
共にこのトナーを荷電させるようにした場合に、このト
ナーが凝集したり、トナー規制部材やトナー担持体に固
着したりするということが少なくなる。
的に説明するが、これに限定されるものではない。
るバインダー樹脂として、下記のようにして製造したポ
リエステル樹脂A〜Hを用いるようにした。
エステル樹脂A,Bを製造するにあたっては、ポリオキ
シプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン(以下、POと略す。)と、ポリ
オキシエチレン(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン(以下、EOと略す。)と、テ
レフタル酸(以下、TPAと略す。)とをモル比が3:
7:9の割合になるようにして、これらを2リットルの
4つ口フラスコ内に入れ、この4つ口フラスコに還流冷
却器と水分離装置と窒素ガス導入管と温度計と撹拌装置
とを取り付けて、上記の窒素ガス導入管からこのフラス
コ内に窒素を導入すると共に加熱しながら、これらを撹
拌して反応させるようにした。
ながら反応状態を追跡し、所定の酸価に達した時点でそ
れぞれ反応を終了させて、ポリエステル樹脂A,Bを得
た。
樹脂Cを製造するにあたっては、上記のPOとEOとT
PAとをモル比が5:5:9の割合になるようにし、そ
れ以外については、上記ポリエステル樹脂A,Bの場合
と同様にして反応させ、ポリエステル樹脂Cを得た。
樹脂Dを製造するにあたっては、上記のPOとEOとT
PAとトリメリット酸とをモル比が7:3:8:1の割
合になるようにし、それ以外については、上記ポリエス
テル樹脂A,Bの場合と同様にして反応させ、ポリエス
テル樹脂Dを得た。
樹脂Eを製造するにあたっては、上記のPOとEOとフ
マル酸とTPAとをモル比が5:5:5:4の割合にな
るようにし、それ以外については、上記ポリエステル樹
脂A,Bの場合と同様にして反応させ、ポリエステル樹
脂Eを得た。
樹脂Fを製造するにあたっては、上記のPOとEOとT
PAとをモル比が9:1:9の割合になるようにし、そ
れ以外については、上記ポリエステル樹脂A,Bの場合
と同様にして反応させ、ポリエステル樹脂Fを得た。
樹脂Gを製造するにあたっては、上記のPOとEOとコ
ハク酸とTPAとトリメリット酸とをモル比が7:3:
1:6:2の割合になるようにし、それ以外について
は、上記ポリエステル樹脂A,Bの場合と同様にして反
応させ、ポリエステル樹脂Gを得た。
樹脂Hを製造するにあたっては、上記のPOとEOとフ
マル酸とTPAとをモル比が3:7:5:4の割合にな
るようにし、それ以外については、上記ポリエステル樹
脂A,Bの場合と同様にして反応させ、ポリエステル樹
脂Hを得た。
について、前記のようにして数平均分子量Mn、重量平
均分子量Mwと数平均分子量Mnとの比(Mw/M
n)、ガラス転移点Tg、見掛け溶融粘度が1×105
ポイズになる温度T1 と、見掛け溶融粘度が1×106
ポイズになる温度T2 、T1 とT2 との差ΔT(=T1
−T2 )及び粉砕性指数を求め、これらの結果を下記の
表1に示した。
にあたっては、上記のポリエステル樹脂Aとシアン着色
剤(東洋インキ製造社製:C.I.ピグメントブルー1
5−3)とを7:3の割合で加圧ニーダーに仕込み、こ
れらを混練し、この混練物をフェザーミルで粉砕して顔
料マスターバッチを得た。
量部、ポリエステル樹脂Aが93重量部、サリチル酸亜
鉛錯体(オリエント化学社製:E−84)からなる荷電
制御剤が2重量部の割合になるようにして、これらをヘ
ンシェルミキサーで混合し、この混合物を2軸押出混練
機により混練した。
た後、この混練物をフェザーミルで粗粉砕し、更にジェ
ットミルで微粉砕し、これを分級して体積平均粒径が
8.0μmになったトナー粒子を得た。
として疎水性シリカ(HDK社製:H1303)を0.
8重量%、下記のようにして製造した疎水化度60%の
疎水性チタニアAを1.0重量%の割合で加え、これら
をヘンシェルミキサーにより混合させて添加処理を行な
い、この実施例1のトナーを得た。
は、平均1次粒径が50nmのチタニア(チタン工業社
製:STT30)を水系中で混合撹拌しながら、n−ヘ
キシルトリメトキシシランを固型分換算でチタニアの2
0重量%になるように添加混合し、これを乾燥し解砕し
て疎水化度60%の疎水性チタニアAを得た。なお、上
記の疎水化度については、200mlのビーカーに純水
を50ml入れて、これに測定する試料を0.2g添加
し、これを撹拌しながら無水硫酸ナトリウムで脱水した
メタノールをビュレットから加え、液面上に試料がほぼ
見られなくなった点を終点とし、要したメタノールの量
から下記の式によって疎水化度を算出した。 疎水化度=[メタノール使用量/(50+メタノール使
用量)]×100
にあたっては、上記の実施例1において使用したポリエ
ステル樹脂Aに代えて前記のポリエステル樹脂Bを用い
ると共に、シアン着色剤に代えてマゼンタ着色剤(大日
本インキ化学工業社製:C.I.ピグメントレッド18
4)を用いるようにし、それ以外については、上記実施
例1のトナーの場合と同様にして、この実施例2のトナ
ーを得た。
にあたっては、上記の実施例1において使用したポリエ
ステル樹脂Aに代えて前記のポリエステル樹脂Cを使用
し、実施例1の場合と同様にしてトナー粒子を得た後、
このトナー粒子に対して、外添剤として疎水性シリカ
(HDK社製:H1303)を0.8重量%、下記のよ
うにして製造した疎水化度60%の疎水性チタニアBを
1.0重量%混合させて添加処理を行ない、この実施例
3のトナーを得た。
は、平均1次粒径が15nmのチタニア(テイカ社製:
MT150A)100重量部に対して、25℃における
粘度が500センチストークスのジメチルポリシロキサ
ン5重量部を50重量部のキシレンで希釈した溶液をス
プレー塗布し、これを乾燥させた後、得られたチタニア
を加熱し、これを解砕して疎水化度60%の疎水性チタ
ニアBを得た。なおこの疎水性チタニアBの疎水化度に
ついても、上記の疎水性チタニアAの場合と同様にして
算出した。
にあたっては、上記の実施例1において使用したポリエ
ステル樹脂Aに代えて前記のポリエステル樹脂Dを用い
るようにし、それ以外については、上記実施例1のトナ
ーの場合と同様にして、この実施例4のトナーを得た。
にあたっては、上記の実施例3において使用したポリエ
ステル樹脂Cに代えて前記のポリエステル樹脂Eを用い
るようにし、それ以外については、上記実施例3のトナ
ーの場合と同様にして、この比較例1のトナーを得た。
にあたっては、上記の実施例3において使用したポリエ
ステル樹脂Cに代えて前記のポリエステル樹脂Fを用い
るようにし、それ以外については、上記実施例3のトナ
ーの場合と同様にして、この比較例2のトナーを得た。
にあたっては、上記の実施例3において使用したポリエ
ステル樹脂Cに代えて前記のポリエステル樹脂Gを用い
るようにし、それ以外については、上記実施例3のトナ
ーの場合と同様にして、この比較例3のトナーを得た。
にあたっては、上記の実施例3において使用したポリエ
ステル樹脂Cに代えて前記のポリエステル樹脂Hを用い
るようにし、それ以外については、上記実施例3のトナ
ーの場合と同様にして、この比較例4のトナーを得た。
ーの画像形成を行なうフルカラー画像形成装置の一例を
図1及び図2に基づいて具体的に説明する。
ては、回転駆動される感光体ドラム10の周囲に、この
感光体ドラム10の表面を所定の電位に均一に帯電させ
る帯電ブラシ11や、この感光体ドラム10上に残留し
たトナーを掻き落すクリーナ12が設けられている。
感光体ドラム10をレーザビームによって走査露光する
レーザ走査光学系20が設けられており、このレーザ走
査光学系20はレーザダイオード,ポリゴンミラー,f
θ光学素子を内蔵した周知のものであり、その制御部に
はシアン,マゼンタ,イエロー,ブラック毎の印字デー
タがホストコンピュータから転送されるようになってい
る。そして、このレーザ走査光学系20は、上記の各色
毎の印字データに基づいて、順次レーザビームとして出
力し、感光体ドラム10上を走査露光し、これにより感
光体ドラム10上に各色毎の静電潜像を順次形成するよ
うになっている。
光体ドラム10に各色彩のトナーを供給してフルカラー
の現像を行なうフルカラー現像装置30は、支軸33の
周囲にシアン,マゼンタ,イエロー,ブラックの各非磁
性1成分トナーを収容させた4つの色別の現像器31
C,31M,31Y,31Bkが設けられており、支軸
33を中心として回転し、各現像器31C,31M,3
1Y,31Bkが感光体ドラム10と対向する位置に導
かれるようになっている。
る各現像器31C,31M,31Y,31Bkにおいて
は、図2に示すように、回転してトナーを搬送する現像
スリーブ32の外周面に2つのトナー規制部材34a,
34bが圧接されており、この2つのトナー規制部材3
4a,34bにより、現像スリーブ32によって搬送さ
れるトナーの量を規制すると共に、搬送されるトナーを
荷電させるようになっている。なお、このフルカラー現
像装置30においては、現像スリーブ32によって搬送
されるトナーの規制と荷電とを適切に行なうために、ト
ナー規制部材34a,34bを2つ設けるようにしてい
るが、このトナー規制部材を1つにすることも当然可能
である。
0によって感光体ドラム10上に各色の静電潜像が形成
される毎に、上記のように支軸33を中心にして、この
フルカラー現像装置30を回転させ、対応する色彩のト
ナーが収容された現像器31C,31M,31Y,31
Bkを感光体ドラム10と対向する位置に順々に導き、
各現像器31C,31M,31Y,31Bkにおける現
像スリーブ32を感光体ドラム10に接触させて、上記
のように各色の静電潜像が順々に形成された感光体ドラ
ム10上に、荷電された各色彩のトナーを順々に供給し
て現像を行なうようになっている。
光体ドラム10の回転方向下流側の位置には、中間転写
体40として、回転駆動される無端状の中間転写ベルト
40が設けられており、この中間転写ベルト40は感光
体ドラム10と同期して回転駆動されるようになってい
る。そして、この中間転写ベルト40は回転可能な1次
転写ローラ41により押圧されて感光体ドラム10に接
触するようになっており、またこの中間転写ベルト40
を支持する支持ローラ42の部分には、2次転写ローラ
43が回転可能に設けられ、この2次転写ローラ43に
よって記録紙等の記録部材Sが中間転写ベルト40に押
圧されるようになっている。
の中間転写ベルト40との間のスペースには、中間転写
ベルト40上に残留したトナーを掻き取るクリーナ50
が中間転写ベルト40に対して接離可能に設けられてい
る。
ルト40に導く給紙手段60は、記録部材Sを収容させ
る給紙トレイ61と、この給紙トレイ61に収容された
記録部材Sを1枚ずつ給紙する給紙ローラ62と、上記
の中間転写ベルト40上に形成された画像と同期して給
紙された記録部材Sを中間転写ベルト40と上記の2次
転写ローラ43との間に送るタイミングローラ63とで
構成されており、このようにして中間転写ベルト40と
2次転写ローラ43との間に送られた記録部材Sを2次
転写ローラ43によって中間転写ベルト40に押圧させ
て、中間転写ベルト40からトナー像を記録部材Sが押
圧転写させるようになっている。
れた記録部材Sは、エアーサクションベルト等で構成さ
れた搬送手段66により定着装置70に導かれるように
なっており、この定着装置70において転写されたトナ
ー像が記録部材S上に定着され、その後、この記録部材
Sが垂直搬送路80を通して装置本体1の上面に排出さ
れるようになっている。
てフルカラーの画像形成を行なう動作について具体的に
説明する。
40とを同じ周速度でそれぞれの方向に回転駆動させ、
感光体ドラム10を帯電ブラシ11によって所定の電位
に帯電させる。
ム10に対して、上記のレーザ走査光学系20によりシ
アン画像の露光を行ない、感光体ドラム10上にシアン
画像の静電潜像を形成した後、この感光体ドラム10に
シアントナーを収容させた現像器31Cから前記のよう
にトナー規制部材34a,34bによって荷電されたシ
アントナーを供給してシアン画像を現像し、このように
シアンのトナー像が形成された感光体ドラム10に対し
て中間転写ベルト40を1次転写ローラ41によって押
圧させ、感光体ドラム10に形成されたシアンのトナー
像を中間転写ベルト40に1次転写させる。
写ベルト40に転写させた後は、前記のようにフルカラ
ー現像装置30を支軸33を中心にして回転させ、マゼ
ンタトナーが収容された現像器30Mを感光体ドラム1
0と対向する位置に導き、上記のシアン画像の場合と同
様に、レーザ走査光学系20により帯電された感光体ド
ラム10に対してマゼンタ画像を露光して静電潜像を形
成し、この静電潜像をマゼンタトナーが収容された現像
器30Mによって現像し、現像されたマゼンタのトナー
像を感光体ドラム10から中間転写ベルト40に1次転
写させ、更に同様にして、イエロー画像及びブラック画
像の露光,現像及び1次転写を順々に行なって、中間転
写ベルト40上にシアン,マゼンタ,イエロー,ブラッ
クのトナー画像を順々に重ねてフルカラーのトナー像を
形成する。
ラックのトナー像が1次転写されると、記録部材Sをタ
イミングローラ63により2次転写ローラ43と中間転
写ベルト40との間に送り、2次転写ローラ43により
記録部材Sを中間転写ベルト40に押圧させて、中間転
写ベルト40上に形成されたフルカラーのトナー像を記
録部材S上に2次転写させる。
が記録部材S上に2次転写されると、この記録部材Sを
上記の搬送手段66により定着装置70に導き、この定
着装置70によって転写されたフルカラーのトナー像を
記録部材S上に定着させ、その後、この記録部材Sを垂
直搬送路80を通して装置本体1の上面に排出させるよ
うになっている。
4の各トナーについて耐熱保管性及び粉砕性を調べると
共に、上記の各トナーをそれぞれ図1に示した上記のフ
ルカラー画像形成装置における対応した色の現像器に供
給して画像形成を行ない、各トナーにおける凝集・固着
性,折り曲げ定着性,定着強度及び透光性を調べ、その
結果を下記の表2に示した。
トナーをそれぞれガラスビンに5g入れ、60℃の環境
下に5時間放置した場合において、トナー凝集が生じた
場合を×、僅かにトナー凝集が生じたが実用上問題のな
い場合を△、トナー凝集が発生しなかった場合を○で表
示した。
テル樹脂の場合と同様に、ワーリングブレンダーを用い
て各トナーの粉砕性指数を調べ、粉砕性指数が20以下
の場合を○、20より大きくて23以下の場合を△、2
3より大きい場合を×で表示した。
ルカラー画像形成装置により画出しを行なった初期にお
いて、前記のトナー規制部材やトナー担持体にトナーの
凝集や固着が発生しなかった場合を○、僅かにトナーの
凝集や固着が発生したが実用上問題がない場合を△、ト
ナー固着が発生して実用上問題がある場合を×で表示し
た。
フルカラー画像形成装置によりベタ画像を記録紙上に形
成し、この記録紙を2つに折り曲げた時に、画像が剥離
した場合を×、画像に若干ひびが入った場合を△、画像
にひびや剥離が全く発生しなかった場合を○で表示し
た。
ラー画像形成装置により補色フィルターを用いて測定し
た画像濃度(ID)が1.2であるベタ画像を記録紙上
に形成し、得られた画像に対してそれぞれ1kgの荷重
をかけて消しゴムを3往復させる消しゴム試験を行な
い、その後、補色フィルターを用いて各画像における画
像濃度(ID)を測定し、消しゴム試験後の画像濃度
(ID)が試験前の画像濃度に対して85%以上である
場合を○、70%以上で85%未満である場合を△、7
0%未満である場合を×で表示した。
ー画像形成装置によりOHPフィルム上にベタ画像を形
成し、オーバーヘッドプロジェクターで投影した場合の
色の鮮やかさを目視により評価し、色再現性に優れてい
る場合を○、実用上使用可能な場合を△、彩度が劣る場
合を×で表示した。
フルカラー用非磁性一成分トナーにおいては、そのバイ
ンダー樹脂として前記のような条件を備えたポリエステ
ル樹脂を用いるようにしたため、粉砕によりトナーを製
造する際に、その生産性が低下するということがなく、
耐熱保管性や定着性や透光性や混色性に優れると共に、
十分な強度をもつトナーが得られるようになり、前記の
ようにトナー規制部材によりトナー担持体の表面におけ
るトナーの量を規制すると共にこのトナーを荷電させる
ようにした場合に、トナー規制部材やトナー担持体に固
着したりするということが少なくなった。
一成分トナーを用いると、透光性や混色性に優れた良好
なフルカラーの画像が安定して得られるようになった。
カラーの画像形成を行なうフルカラー画像形成装置の一
例を示した概略説明図である。
ラー現像装置における現像器の一部を示した概略説明図
である。
Claims (1)
- 【請求項1】 トナーを担持して搬送するトナー担持体
の表面にトナー規制部材を接触させて、このトナー規制
部材によりトナー担持体の表面におけるトナーの量を規
制すると共にこのトナーを荷電させる一成分現像方式の
現像装置を用いたフルカラー画像形成装置に使用される
フルカラー用非磁性一成分トナーにおいて、そのバイン
ダー樹脂に、エーテル化ジフェノール類と芳香族ジカル
ボン酸類とからなるポリエステル樹脂であって、そのガ
ラス転移点Tgが60〜75℃、数平均分子量Mnが3
500〜6000、重量平均分子量Mwと数平均分子量
Mnとの比(Mw/Mn)が3〜8、見掛け溶融粘度が
1×105 ポイズとなる温度T1 と1×106 ポイズと
なる温度T2 との差ΔT(=T1 −T2 )が8〜15
℃、粉砕性指数が11〜28であるものを用いたことを
特徴とするフルカラー用非磁性一成分トナー。
Priority Applications (2)
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