JPH0836275A - オイル塗布型熱ロール定着用イエロートナー - Google Patents
オイル塗布型熱ロール定着用イエロートナーInfo
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- JPH0836275A JPH0836275A JP6169478A JP16947894A JPH0836275A JP H0836275 A JPH0836275 A JP H0836275A JP 6169478 A JP6169478 A JP 6169478A JP 16947894 A JP16947894 A JP 16947894A JP H0836275 A JPH0836275 A JP H0836275A
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- toner
- acid
- yellow
- polyester resin
- dicarboxylic acids
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明の目的は、イエロ−トナ−として優れた
色特性、透光性および耐塩ビ性を有しており、且つオイ
ル塗布型熱ロール定着器を用いて定着を行った際にも、
機内汚染や着色剤による定着オイルの汚染を生じない負
荷電性イエロ−トナ−を提供することにある。 【構成】 結着樹脂として特定の線状ポリエステル樹脂
を使用し、且つ着色剤としてC.I.ソルベント・イエ
ロー162を使用したオイル塗布型熱ロール定着用イエ
ロートナーに関する。
色特性、透光性および耐塩ビ性を有しており、且つオイ
ル塗布型熱ロール定着器を用いて定着を行った際にも、
機内汚染や着色剤による定着オイルの汚染を生じない負
荷電性イエロ−トナ−を提供することにある。 【構成】 結着樹脂として特定の線状ポリエステル樹脂
を使用し、且つ着色剤としてC.I.ソルベント・イエ
ロー162を使用したオイル塗布型熱ロール定着用イエ
ロートナーに関する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電式複写機やレーザ
ービームプリンター等の画像形成装置に使用される負荷
電性熱ロール定着用トナー、特に優れた透光性を備えた
オイル塗布型の熱ロール定着用イエロートナーに関す
る。
ービームプリンター等の画像形成装置に使用される負荷
電性熱ロール定着用トナー、特に優れた透光性を備えた
オイル塗布型の熱ロール定着用イエロートナーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式は、複写機、プリンター、
ファクシミリ等に幅広く用いられており、近年複数色の
カラ−トナ−を重ね合わせることにより多色画像を再現
するフルカラ−画像形成方法が採用されるに至ってい
る。
ファクシミリ等に幅広く用いられており、近年複数色の
カラ−トナ−を重ね合わせることにより多色画像を再現
するフルカラ−画像形成方法が採用されるに至ってい
る。
【0003】このようなフルカラ−画像形成方法におい
ては、例えば、光ビームを照射する等のデジタル書き込
みにより負に一様に帯電された有機系感光体上にドット
単位で静電潜像を形成し、この潜像を負荷電性のマゼン
タトナ−、シアントナ−、イエロートナ−および必要に
応じてブラックトナ−から選択されるトナーで反転現像
し、このトナー像を中間転写体上に転写する工程を各ト
ナーに対して順次行った後、これらのトナ−像を記録紙
上に転写し定着することにより、あるいは、有機感光体
上に形成された静電潜像を負荷電性のマゼンタトナ−、
シアントナ−、イエロートナ−および必要に応じてブラ
ックトナ−から選択されるトナーで反転現像し、このト
ナー像を中間転写体上に保持された記録紙に転写する工
程を各トナーに対して順次行った後、これらのトナ−像
を記録紙に定着することにより多色画像を形成してい
る。
ては、例えば、光ビームを照射する等のデジタル書き込
みにより負に一様に帯電された有機系感光体上にドット
単位で静電潜像を形成し、この潜像を負荷電性のマゼン
タトナ−、シアントナ−、イエロートナ−および必要に
応じてブラックトナ−から選択されるトナーで反転現像
し、このトナー像を中間転写体上に転写する工程を各ト
ナーに対して順次行った後、これらのトナ−像を記録紙
上に転写し定着することにより、あるいは、有機感光体
上に形成された静電潜像を負荷電性のマゼンタトナ−、
シアントナ−、イエロートナ−および必要に応じてブラ
ックトナ−から選択されるトナーで反転現像し、このト
ナー像を中間転写体上に保持された記録紙に転写する工
程を各トナーに対して順次行った後、これらのトナ−像
を記録紙に定着することにより多色画像を形成してい
る。
【0004】上述したフルカラ−画像形成方法において
は、主に絵、写真、グラフィック画像等を再現するのに
使用され、上述したように複数色のカラ−トナ−の重ね
合わせにより多色画像の再現が行われる。このような多
色画像は、単に記録紙への画像形成に留まらずオーバー
ヘッドプロジェクター用シート(OHPシ−ト)に対し
ても汎用される。このため、トナ−には所望の色に対応
する分光反射率を有していること、重ね合わせの際に下
層となるトナ−の色を隠蔽してしまわず優れた透光性を
有していること、および得られた多色画像がクリアファ
イル等に保管される場合が多いことから、クリアファイ
ル等に含まれる可塑剤によりトナ−を構成する樹脂が可
塑化して、クリアファイルに固着して汚染する現象が生
じないこと(優れた耐塩ビ性を有していること)が要求
される。
は、主に絵、写真、グラフィック画像等を再現するのに
使用され、上述したように複数色のカラ−トナ−の重ね
合わせにより多色画像の再現が行われる。このような多
色画像は、単に記録紙への画像形成に留まらずオーバー
ヘッドプロジェクター用シート(OHPシ−ト)に対し
ても汎用される。このため、トナ−には所望の色に対応
する分光反射率を有していること、重ね合わせの際に下
層となるトナ−の色を隠蔽してしまわず優れた透光性を
有していること、および得られた多色画像がクリアファ
イル等に保管される場合が多いことから、クリアファイ
ル等に含まれる可塑剤によりトナ−を構成する樹脂が可
塑化して、クリアファイルに固着して汚染する現象が生
じないこと(優れた耐塩ビ性を有していること)が要求
される。
【0005】また、上述したフルカラ−画像形成方法に
おいては、最終的に得られた多色トナ−像は定着工程に
より普通紙等の転写材に定着されるが、この定着方法と
しては熱ロール定着方式が、熱効率および高速定着性の
点で優れている。
おいては、最終的に得られた多色トナ−像は定着工程に
より普通紙等の転写材に定着されるが、この定着方法と
しては熱ロール定着方式が、熱効率および高速定着性の
点で優れている。
【0006】このように熱ロール定着方式は種々の点で
好ましいものであるが、この方式においては定着時に像
を形成するトナ−の一部が熱ロールの表面に転移し、こ
れが次に送られてくる転写紙等に再転移して画像を汚す
という所謂オフセット現象が問題となる。このオフセッ
ト現象を防止するため、従来より種々の提案がなされて
いる。その1つはトナ−中にワックス等のオフセット防
止剤を含有させたり、トナ−のバインダー樹脂として分
子量分布の広い樹脂を使用することにより、トナ−自体
にオフセット防止性能を持たせる方法であり、もう1つ
は熱ロールの表面にシリコンオイル等の離型油を塗布し
ながら定着を行う方法である。上記フルカラ−画像形成
方法に使用するトナ−に対して、トナ−自体にオフセッ
ト防止性能を持たせようとすると、トナーの透光性を低
下させる要因となってしまう。
好ましいものであるが、この方式においては定着時に像
を形成するトナ−の一部が熱ロールの表面に転移し、こ
れが次に送られてくる転写紙等に再転移して画像を汚す
という所謂オフセット現象が問題となる。このオフセッ
ト現象を防止するため、従来より種々の提案がなされて
いる。その1つはトナ−中にワックス等のオフセット防
止剤を含有させたり、トナ−のバインダー樹脂として分
子量分布の広い樹脂を使用することにより、トナ−自体
にオフセット防止性能を持たせる方法であり、もう1つ
は熱ロールの表面にシリコンオイル等の離型油を塗布し
ながら定着を行う方法である。上記フルカラ−画像形成
方法に使用するトナ−に対して、トナ−自体にオフセッ
ト防止性能を持たせようとすると、トナーの透光性を低
下させる要因となってしまう。
【0007】一方、オイル塗布型の熱ロール定着方式に
使用するトナ−としては、着色剤等のトナー成分が熱ロ
ールによる加熱溶融時に昇華して機内を汚染することが
ないこと、およびトナ−成分がオイルに溶解しないこと
が要求される。
使用するトナ−としては、着色剤等のトナー成分が熱ロ
ールによる加熱溶融時に昇華して機内を汚染することが
ないこと、およびトナ−成分がオイルに溶解しないこと
が要求される。
【0008】また、従来よりイエロートナ−に使用され
る着色剤としては、公知の有機顔料および染料が使用さ
れているが、それぞれに種々の欠点を有している。例え
ば、有機顔料は染料に比べて一般的に耐熱性や耐光性に
優れているが、トナ−中で粒子状に分散された状態で存
在するため隠蔽力が強くなってしまい透光性が低下して
しまう。また、トナ−中に分散した粒子による光散乱に
起因して原稿を正確に再現するための分光反射特性が得
られず、また、上述した隠蔽力の強さに起因して十分な
透光性が得られないためOHPシートに用いた場合に、
投影像が暗く彩度が低くなる等の欠点を有している。染
料は一般的にトナ−の結着樹脂中に溶解した状態で存在
するため、透光性および色の彩度等が優れているが、耐
熱性や耐光性が低いという欠点を有している。耐光性が
低く光による退色が生じるため彩度に優れた画像が得ら
れてもそれを長期間維持することができないという問題
が生じてしまう。また、耐熱性が低いために、上述した
オイル塗布型熱ローラー定着方法に用いると、染料は定
着部付近で昇華して機内汚染を生じやすく、且つシリコ
ンオイルに溶解し最終的には加熱ロールに融着しオフセ
ット現象を引き起こすという問題があった。
る着色剤としては、公知の有機顔料および染料が使用さ
れているが、それぞれに種々の欠点を有している。例え
ば、有機顔料は染料に比べて一般的に耐熱性や耐光性に
優れているが、トナ−中で粒子状に分散された状態で存
在するため隠蔽力が強くなってしまい透光性が低下して
しまう。また、トナ−中に分散した粒子による光散乱に
起因して原稿を正確に再現するための分光反射特性が得
られず、また、上述した隠蔽力の強さに起因して十分な
透光性が得られないためOHPシートに用いた場合に、
投影像が暗く彩度が低くなる等の欠点を有している。染
料は一般的にトナ−の結着樹脂中に溶解した状態で存在
するため、透光性および色の彩度等が優れているが、耐
熱性や耐光性が低いという欠点を有している。耐光性が
低く光による退色が生じるため彩度に優れた画像が得ら
れてもそれを長期間維持することができないという問題
が生じてしまう。また、耐熱性が低いために、上述した
オイル塗布型熱ローラー定着方法に用いると、染料は定
着部付近で昇華して機内汚染を生じやすく、且つシリコ
ンオイルに溶解し最終的には加熱ロールに融着しオフセ
ット現象を引き起こすという問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、イエ
ロ−トナ−として優れた色特性、透光性および耐塩ビ性
を有しており、且つオイル塗布型熱ロール定着器を用い
て定着を行った際にも、機内汚染や着色剤による定着オ
イルの汚染を生じない負荷電性のイエロ−トナ−を提供
することにある。
ロ−トナ−として優れた色特性、透光性および耐塩ビ性
を有しており、且つオイル塗布型熱ロール定着器を用い
て定着を行った際にも、機内汚染や着色剤による定着オ
イルの汚染を生じない負荷電性のイエロ−トナ−を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、結着樹脂とし
て、下記式(1)(Rはエチレンまたはプロピレン基、
xおよびyはそれぞれ1以上の整数であり、かつx+y
の平均値は2〜7):
て、下記式(1)(Rはエチレンまたはプロピレン基、
xおよびyはそれぞれ1以上の整数であり、かつx+y
の平均値は2〜7):
【0011】
【化2】
【0012】で示される芳香族ジオールと、脂肪族ジカ
ルボン酸類および芳香族ジカルボン酸類とからなる群か
ら選択される少なくとも1種の酸成分とから得られた線
状ポリエステル樹脂を含有し、且つ着色剤としてC.
I.ソルベント・イエロー162を含有するオイル塗布
型熱ロール定着用イエロートナーに関する。
ルボン酸類および芳香族ジカルボン酸類とからなる群か
ら選択される少なくとも1種の酸成分とから得られた線
状ポリエステル樹脂を含有し、且つ着色剤としてC.
I.ソルベント・イエロー162を含有するオイル塗布
型熱ロール定着用イエロートナーに関する。
【0013】上述したフルカラ−画像形成方法において
使用される感光体としては、コスト並びに感度特性等の
観点から導電性基体上に電荷発生層および電荷輸送層を
順次積層してなる負帯電性の有機感光体を使用すること
が好ましく、また、その現像方式としては反転現像方式
を採用する関係上、使用するイエロートナ−として優れ
た負荷電性のイエロ−トナ−が求められている。
使用される感光体としては、コスト並びに感度特性等の
観点から導電性基体上に電荷発生層および電荷輸送層を
順次積層してなる負帯電性の有機感光体を使用すること
が好ましく、また、その現像方式としては反転現像方式
を採用する関係上、使用するイエロートナ−として優れ
た負荷電性のイエロ−トナ−が求められている。
【0014】本発明のオイル塗布型熱ロール定着用トナ
ーは、少なくとも特定のポリエステル樹脂と特定のイエ
ロ−着色剤とからなる負荷電性トナ−である。
ーは、少なくとも特定のポリエステル樹脂と特定のイエ
ロ−着色剤とからなる負荷電性トナ−である。
【0015】本発明のトナ−において、結着樹脂として
使用するポリエステル樹脂は、少なくともアルコール成
分としては下記式(1)(Rはエチレンまたはプロピレ
ン基、xおよびyはそれぞれ1以上の整数であり、かつ
x+yの平均値は2〜7):
使用するポリエステル樹脂は、少なくともアルコール成
分としては下記式(1)(Rはエチレンまたはプロピレ
ン基、xおよびyはそれぞれ1以上の整数であり、かつ
x+yの平均値は2〜7):
【0016】
【化3】
【0017】で示される芳香族ジオールと、脂肪族ジカ
ルボン酸類および芳香族ジカルボン酸類とからなる群か
ら選択される少なくとも1種の酸成分とを重縮合して得
られる線状ポリエステル樹脂である。
ルボン酸類および芳香族ジカルボン酸類とからなる群か
ら選択される少なくとも1種の酸成分とを重縮合して得
られる線状ポリエステル樹脂である。
【0018】本発明において、結着樹脂としてポリエス
テル樹脂を使用するのは、ポリエステル樹脂自体負荷電
性を有しているために負荷電性トナーを得る場合に負荷
電制御剤を必須とせず、あるいは使用する場合でもその
添加量を少量にすることができ有利であり、一方スチレ
ン−アクリル系樹脂を使用した場合には、透光性および
耐熱性の両方の特性を満足させることが困難であり、さ
らに樹脂の耐塩ビ性が低いという欠点があるためであ
る。
テル樹脂を使用するのは、ポリエステル樹脂自体負荷電
性を有しているために負荷電性トナーを得る場合に負荷
電制御剤を必須とせず、あるいは使用する場合でもその
添加量を少量にすることができ有利であり、一方スチレ
ン−アクリル系樹脂を使用した場合には、透光性および
耐熱性の両方の特性を満足させることが困難であり、さ
らに樹脂の耐塩ビ性が低いという欠点があるためであ
る。
【0019】上記ポリエステル樹脂に使用する上記式
(1)で示される芳香族ジオ−ルとしては、例えば、ポ
リオキシプロピレン化ビスフェノ−ルA、ポリオキシエ
チレン化ビスフェノ−ルAを挙げることができる。
(1)で示される芳香族ジオ−ルとしては、例えば、ポ
リオキシプロピレン化ビスフェノ−ルA、ポリオキシエ
チレン化ビスフェノ−ルAを挙げることができる。
【0020】また、上記芳香族ジオ−ルとともに、例え
ばエチレングリコ−ル、ジエチレングリコ−ル、トリエ
チレングリコ−ル、1,2−プロピレングリコ−ル、
1,3−プロピレングリコ−ル、1,4−ブタンジオ−
ル、ネオペンチルグリコ−ル等のジオ−ル類、ソルビト
−ル、1,2,3,6−ヘキサンテトロ−ル、1,4−
ソルビタン、ペンタエリスリト−ル、ジペンタエリスリ
ト−ル、トリペンタエリスリト−ル、1,2,4−ブタ
ントリオ−ル、1,2,5−ペンタントリオ−ル、グリ
セロ−ル、2−メチルプロパントリオ−ル、2−メチル
−1,2,4−ブタントリオ−ル、トリメチロ−ルエタ
ン、トリメチロ−ルプロパン、1,3,5−トリヒドロ
キシメチルベンゼン等の多価アルコ−ルを使用してもよ
い。
ばエチレングリコ−ル、ジエチレングリコ−ル、トリエ
チレングリコ−ル、1,2−プロピレングリコ−ル、
1,3−プロピレングリコ−ル、1,4−ブタンジオ−
ル、ネオペンチルグリコ−ル等のジオ−ル類、ソルビト
−ル、1,2,3,6−ヘキサンテトロ−ル、1,4−
ソルビタン、ペンタエリスリト−ル、ジペンタエリスリ
ト−ル、トリペンタエリスリト−ル、1,2,4−ブタ
ントリオ−ル、1,2,5−ペンタントリオ−ル、グリ
セロ−ル、2−メチルプロパントリオ−ル、2−メチル
−1,2,4−ブタントリオ−ル、トリメチロ−ルエタ
ン、トリメチロ−ルプロパン、1,3,5−トリヒドロ
キシメチルベンゼン等の多価アルコ−ルを使用してもよ
い。
【0021】上記ポリエステル樹脂に使用する脂肪族ジ
カルボン酸類としては、フマール酸、マレイン酸、コハ
ク酸、炭素数4〜18のアルキルまたはアルケニルコハ
ク酸等の脂肪族ジカルボン酸、その酸無水物またはその
低級アルキルエステル等が使用可能である。
カルボン酸類としては、フマール酸、マレイン酸、コハ
ク酸、炭素数4〜18のアルキルまたはアルケニルコハ
ク酸等の脂肪族ジカルボン酸、その酸無水物またはその
低級アルキルエステル等が使用可能である。
【0022】芳香族ジカルボン酸類としては、テレフタ
ル酸、イソフタル酸等の芳香族ジカルボン酸、その酸無
水物またはその低級アルキルエステル等が使用可能であ
る。
ル酸、イソフタル酸等の芳香族ジカルボン酸、その酸無
水物またはその低級アルキルエステル等が使用可能であ
る。
【0023】また、トリメリット酸等の多価カルボン酸
等を樹脂の酸価を調整するためにトナーの透光性等を損
なわない範囲で少量使用してもよい。このような多価カ
ルボン酸成分としては、例えば、1,2,4−ベンゼン
トリカルボン酸(トリメリット酸)、1,2,5−ベン
ゼントリカルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカル
ボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,
2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサン
ントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチ
ル−2−メチレンカルボキシプロパン、1,2,4−シ
クロヘキサントリカルボン酸、テトラ(メチレンカルボ
キシル)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカル
ボン酸、ピロメリット酸、これらの無水物、低級アルキ
ルエステル等を挙げることができる。
等を樹脂の酸価を調整するためにトナーの透光性等を損
なわない範囲で少量使用してもよい。このような多価カ
ルボン酸成分としては、例えば、1,2,4−ベンゼン
トリカルボン酸(トリメリット酸)、1,2,5−ベン
ゼントリカルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカル
ボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,
2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサン
ントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチ
ル−2−メチレンカルボキシプロパン、1,2,4−シ
クロヘキサントリカルボン酸、テトラ(メチレンカルボ
キシル)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカル
ボン酸、ピロメリット酸、これらの無水物、低級アルキ
ルエステル等を挙げることができる。
【0024】上述した種々のアルコ−ル成分および酸成
分の中でも、芳香族ジオ−ル類としてポリオキシエチレ
ン化ビスフェノ−ルAとポリオキシプロピレン化ビスフ
ェノ−ルAとを併用し、酸成分として芳香族ジカルボン
酸と脂肪族ジカルボン酸とを使用して得られた線状ポリ
エステル樹脂が好ましい。
分の中でも、芳香族ジオ−ル類としてポリオキシエチレ
ン化ビスフェノ−ルAとポリオキシプロピレン化ビスフ
ェノ−ルAとを併用し、酸成分として芳香族ジカルボン
酸と脂肪族ジカルボン酸とを使用して得られた線状ポリ
エステル樹脂が好ましい。
【0025】本発明に使用する線状ポリエステル樹脂
は、酸価が1.0〜35.0mgKOH/g、水酸価が
10.0〜40.0mgKOH/g、ゲルパーミエーシ
ョンクロマトグラフィ(GPC)による分子量分布測定
で数平均分子量(Mn)が3000〜10000、好ま
しくは3000〜7000、重量平均分子量(Mw)が
7000〜50000、好ましくは7000〜1500
0、分子量分布(Mw/Mn)が1.0〜5.0、好ま
しくは1.5〜3.0、DSCによる吸熱ピーク値(T
g)が50〜70℃、フローテスターによる軟化温度
(Tm)が90〜110℃、90℃における見掛け溶融
粘度が1×105〜5×106poise であるものが好まし
い。これらの諸特性を満足しない場合には、トナ−の透
光性、着色剤や荷電制御剤等の分散性、定着性および耐
熱性を十分に満足させることができなくなる。具体的に
は、酸価を上記範囲にすることによりトナ−の負荷電性
を向上させることができ、水酸価を上記範囲にすること
により荷電の安定性を向上させることができる。また、
分子量分布を上記範囲とすることにより、定着時にトナ
−のシャープメルト特性を向上させることができ透光性
を向上させることができる。また、ガラス転移点および
軟化点を上記範囲とすることによりトナ−に十分な耐熱
性および定着性を付与することができる。
は、酸価が1.0〜35.0mgKOH/g、水酸価が
10.0〜40.0mgKOH/g、ゲルパーミエーシ
ョンクロマトグラフィ(GPC)による分子量分布測定
で数平均分子量(Mn)が3000〜10000、好ま
しくは3000〜7000、重量平均分子量(Mw)が
7000〜50000、好ましくは7000〜1500
0、分子量分布(Mw/Mn)が1.0〜5.0、好ま
しくは1.5〜3.0、DSCによる吸熱ピーク値(T
g)が50〜70℃、フローテスターによる軟化温度
(Tm)が90〜110℃、90℃における見掛け溶融
粘度が1×105〜5×106poise であるものが好まし
い。これらの諸特性を満足しない場合には、トナ−の透
光性、着色剤や荷電制御剤等の分散性、定着性および耐
熱性を十分に満足させることができなくなる。具体的に
は、酸価を上記範囲にすることによりトナ−の負荷電性
を向上させることができ、水酸価を上記範囲にすること
により荷電の安定性を向上させることができる。また、
分子量分布を上記範囲とすることにより、定着時にトナ
−のシャープメルト特性を向上させることができ透光性
を向上させることができる。また、ガラス転移点および
軟化点を上記範囲とすることによりトナ−に十分な耐熱
性および定着性を付与することができる。
【0026】また、本発明に使用する線状ポリエステル
樹脂は、テトラヒドロフラン不溶成分を実質含有してお
らず、テトラヒドロフランに溶解するものである。テト
ラヒドロフラン不溶成分を含有していると、トナ−の透
光性を阻害する原因となるため好ましくない。
樹脂は、テトラヒドロフラン不溶成分を実質含有してお
らず、テトラヒドロフランに溶解するものである。テト
ラヒドロフラン不溶成分を含有していると、トナ−の透
光性を阻害する原因となるため好ましくない。
【0027】本発明に使用する着色剤としては、C.
I.ソルベント・イエロー162に分類される化合物を
使用する。この着色剤は染料であるにもかかわらず化学
構造が安定したものであり、熱ロール定着における加熱
時の耐昇華性およびシリコンオイルへの耐溶解性に優
れ、耐光性にも富む性質を有しているため、機内外の汚
染のない画像形成を実現することができる。また、C.
I.ソルベントイエロー162と特定の線状ポリエステ
ル樹脂とを組み合わせることにより、着色剤の分散性が
良好で鮮明且つ透光性に優れ、定着性および耐熱性に優
れたイエロ−トナ−を得ることができる。
I.ソルベント・イエロー162に分類される化合物を
使用する。この着色剤は染料であるにもかかわらず化学
構造が安定したものであり、熱ロール定着における加熱
時の耐昇華性およびシリコンオイルへの耐溶解性に優
れ、耐光性にも富む性質を有しているため、機内外の汚
染のない画像形成を実現することができる。また、C.
I.ソルベントイエロー162と特定の線状ポリエステ
ル樹脂とを組み合わせることにより、着色剤の分散性が
良好で鮮明且つ透光性に優れ、定着性および耐熱性に優
れたイエロ−トナ−を得ることができる。
【0028】本発明において、C.I.ソルベントイエ
ロー162は結着樹脂100重量部に対して0.5〜1
0重量部、好ましくは1.0〜4.0重量部使用する。
C.I.ソルベントイエロー162の使用量が0.5重
量部より少ないと十分な画像濃度を得ることができず、
また10重量部より多いとトナーの透光性が低下したり
色調や帯電性に影響を及ぼすため好ましくない。
ロー162は結着樹脂100重量部に対して0.5〜1
0重量部、好ましくは1.0〜4.0重量部使用する。
C.I.ソルベントイエロー162の使用量が0.5重
量部より少ないと十分な画像濃度を得ることができず、
また10重量部より多いとトナーの透光性が低下したり
色調や帯電性に影響を及ぼすため好ましくない。
【0029】本発明のトナ−には上記着色剤以外に、荷
電制御剤等の所望の添加剤を添加してもよい。
電制御剤等の所望の添加剤を添加してもよい。
【0030】荷電制御剤としては、無色、白色あるいは
淡色の負荷電制御剤が使用可能であり、例えばサリチル
酸誘導体の亜鉛錯体等のサリチル酸金属錯体、カリック
スアレン系化合物等の負荷電制御剤を使用することが好
ましい。上記サリチル酸金属錯体としては、例えば特開
昭53−127726号公報、特開昭62−14525
5号公報等に記載のものが、またカリックスアレン系化
合物としては、例えば特開平2−201378号公報等
に記載のものが使用可能である。
淡色の負荷電制御剤が使用可能であり、例えばサリチル
酸誘導体の亜鉛錯体等のサリチル酸金属錯体、カリック
スアレン系化合物等の負荷電制御剤を使用することが好
ましい。上記サリチル酸金属錯体としては、例えば特開
昭53−127726号公報、特開昭62−14525
5号公報等に記載のものが、またカリックスアレン系化
合物としては、例えば特開平2−201378号公報等
に記載のものが使用可能である。
【0031】また、トナ−の帯電量の調節および帯電の
立ち上がり性を向上させるために、負荷電性の4級アン
モニウム塩系化合物を前記荷電制御剤とともに使用して
もよい。このような負荷電性4級アンモニウム塩系化合
物としては、例えば特開平3−1162号公報等に記載
のものが使用可能である。
立ち上がり性を向上させるために、負荷電性の4級アン
モニウム塩系化合物を前記荷電制御剤とともに使用して
もよい。このような負荷電性4級アンモニウム塩系化合
物としては、例えば特開平3−1162号公報等に記載
のものが使用可能である。
【0032】このような負荷電制御剤を添加する場合
は、結着樹脂100重量部に対して0.1〜10重量
部、好ましくは0.5〜4.0重量部使用することが好
ましい。
は、結着樹脂100重量部に対して0.1〜10重量
部、好ましくは0.5〜4.0重量部使用することが好
ましい。
【0033】本発明のトナーにおいては、トナ−の流動
性を向上させる観点から後処理剤を添加・混合して使用
することが好ましい。
性を向上させる観点から後処理剤を添加・混合して使用
することが好ましい。
【0034】このような後処理剤としては、例えば、シ
リカ、アルミナ、二酸化チタン、酸化錫、酸化ジルコニ
ウム等を単独であるいは2種以上混合して使用可能であ
る。
リカ、アルミナ、二酸化チタン、酸化錫、酸化ジルコニ
ウム等を単独であるいは2種以上混合して使用可能であ
る。
【0035】上記後処理剤は環境安定性の観点から疎水
化処理されていることが好ましく、疎水化剤としてはシ
ラン系、チタネート系、アルミニウム系、ジルコアルミ
ネート系等の各種のカップリング剤およびシリコーンオ
イル等が用いられる。
化処理されていることが好ましく、疎水化剤としてはシ
ラン系、チタネート系、アルミニウム系、ジルコアルミ
ネート系等の各種のカップリング剤およびシリコーンオ
イル等が用いられる。
【0036】上記後処理剤としては、疎水性シリカと疎
水性二酸化チタン、疎水性シリカと疎水性アルミナを使
用することが、流動性、帯電の環境安定性等の観点から
好ましい。後処理剤の添加量は、トナ−に対して0.3
〜2.0重量%添加することが好ましい。
水性二酸化チタン、疎水性シリカと疎水性アルミナを使
用することが、流動性、帯電の環境安定性等の観点から
好ましい。後処理剤の添加量は、トナ−に対して0.3
〜2.0重量%添加することが好ましい。
【0037】本発明のトナ−は、上記ポリエステル樹脂
および着色剤、所望によりその他の成分を、混練・粉砕
法により製造することが、製造コストおよび製造安定性
の観点から好ましい。混練・粉砕法は、樹脂および着色
剤等のトナ−成分をヘンシェルミキサ−等の混合機で混
合する工程、この混合物を溶融・混練する工程、この混
練物を冷却後粗粉砕する工程、この粗粉砕粒子を微粉砕
する工程、得られた微粉砕粒子を分級する工程によりト
ナ−を製造する。
および着色剤、所望によりその他の成分を、混練・粉砕
法により製造することが、製造コストおよび製造安定性
の観点から好ましい。混練・粉砕法は、樹脂および着色
剤等のトナ−成分をヘンシェルミキサ−等の混合機で混
合する工程、この混合物を溶融・混練する工程、この混
練物を冷却後粗粉砕する工程、この粗粉砕粒子を微粉砕
する工程、得られた微粉砕粒子を分級する工程によりト
ナ−を製造する。
【0038】そして、本発明のトナーは、体積平均粒径
を4〜9μmに調整することが画像の高精細再現性の観
点から好ましい。
を4〜9μmに調整することが画像の高精細再現性の観
点から好ましい。
【0039】本発明のトナーは、キャリアと混合して使
用する二成分現像剤あるいはキャリアを使用しない一成
分現像剤として使用可能である。
用する二成分現像剤あるいはキャリアを使用しない一成
分現像剤として使用可能である。
【0040】本発明のトナーと組み合わせて使用するキ
ャリアとしては、従来より二成分現像剤用のキャリアと
して公知のものを使用することができ、例えば、鉄やフ
ェライト等の磁性体粒子からなるキャリア、このような
磁性体粒子を樹脂で被覆してなる樹脂コートキャリア、
あるいは磁性体微粉末を結着樹脂中に分散して成るバイ
ンダ−型キャリア等を使用することができる。これらの
キャリアの中でも、被覆樹脂としてポリエステル系樹脂
を用いた樹脂コートキャリア、あるいは結着樹脂として
ポリエステル系樹脂を用いたバインダー型キャリアを使
用することがトナ−スペント等の観点から好ましく、ま
た、キャリアの平均粒径は30〜60μmのものを使用
することが好ましい。
ャリアとしては、従来より二成分現像剤用のキャリアと
して公知のものを使用することができ、例えば、鉄やフ
ェライト等の磁性体粒子からなるキャリア、このような
磁性体粒子を樹脂で被覆してなる樹脂コートキャリア、
あるいは磁性体微粉末を結着樹脂中に分散して成るバイ
ンダ−型キャリア等を使用することができる。これらの
キャリアの中でも、被覆樹脂としてポリエステル系樹脂
を用いた樹脂コートキャリア、あるいは結着樹脂として
ポリエステル系樹脂を用いたバインダー型キャリアを使
用することがトナ−スペント等の観点から好ましく、ま
た、キャリアの平均粒径は30〜60μmのものを使用
することが好ましい。
【0041】本発明においては、上述したトナ−をオイ
ル塗布型熱ロール定着器を用いて記録紙等の転写材上に
定着する。このような熱ロール定着器としては公知のも
のを使用することができ特に限定されるものではない
が、例えば、ヒ−タ−を内蔵したアルミニウム等の芯金
上にプライマ−層を介してシリコ−ンゴム被覆層を設け
た加熱ロールと、ヒ−タ−を内蔵したアルミニウム等の
芯金上にプライマ−層を介してシリコ−ンゴム被覆層を
設けた加圧ロールと、加熱ロールにシリコ−ンオイルを
塗布するオイル塗布ユニットとを備えた定着器を好適に
使用することができる。なお、シリコ−ンゴム層にはシ
リカ等の充填剤が添加されていてもよく、層構成も単層
構成のみならず2層あるいは3層構成のものも同様に使
用可能である。
ル塗布型熱ロール定着器を用いて記録紙等の転写材上に
定着する。このような熱ロール定着器としては公知のも
のを使用することができ特に限定されるものではない
が、例えば、ヒ−タ−を内蔵したアルミニウム等の芯金
上にプライマ−層を介してシリコ−ンゴム被覆層を設け
た加熱ロールと、ヒ−タ−を内蔵したアルミニウム等の
芯金上にプライマ−層を介してシリコ−ンゴム被覆層を
設けた加圧ロールと、加熱ロールにシリコ−ンオイルを
塗布するオイル塗布ユニットとを備えた定着器を好適に
使用することができる。なお、シリコ−ンゴム層にはシ
リカ等の充填剤が添加されていてもよく、層構成も単層
構成のみならず2層あるいは3層構成のものも同様に使
用可能である。
【0042】
(実施例1)アルコール成分としてビスフェノールAプ
ロピレンオキサイド(PO)およびビスフェノールAエ
チレンオキサイド(EO)を、酸成分としてフマール酸
(FA)およびテレフタル酸(TPA)を下記表1に示
すモル比で縮合して得られたテトラヒドロフラン不溶解
成分を持たない線状ポリエステル樹脂(酸価:3.1m
gKOH/g、OH価:31.7mgKOH/g、数平
均分子量(Mn):6500、重量平均分子量(M
w):15000、Mw/Mn:2.3、ガラス転移
点:58.4℃、軟化点:95.2℃、90℃における
見掛け溶融粘度:4.0×105poise)100重
量部に対して、C.I.ソルベントイエロー162(N
eopen Yellow 075:BASF社製)
2.5重量部と、荷電制御剤としてサリチル酸誘導体の
亜鉛錯体(E−84:オリエント化学工業社製)2.0
重量部を、ヘンシェルミキサーで十分混合し、二軸押出
混練機で混練後、冷却した。得られた混練物をフェザー
ミルで粗粉砕し、その後ジェット粉砕機で微粉砕した。
得られた微粉砕物を分級して体積平均粒径7.9μm、
個数平均粒径6.9μmのトナー粒子とした。
ロピレンオキサイド(PO)およびビスフェノールAエ
チレンオキサイド(EO)を、酸成分としてフマール酸
(FA)およびテレフタル酸(TPA)を下記表1に示
すモル比で縮合して得られたテトラヒドロフラン不溶解
成分を持たない線状ポリエステル樹脂(酸価:3.1m
gKOH/g、OH価:31.7mgKOH/g、数平
均分子量(Mn):6500、重量平均分子量(M
w):15000、Mw/Mn:2.3、ガラス転移
点:58.4℃、軟化点:95.2℃、90℃における
見掛け溶融粘度:4.0×105poise)100重
量部に対して、C.I.ソルベントイエロー162(N
eopen Yellow 075:BASF社製)
2.5重量部と、荷電制御剤としてサリチル酸誘導体の
亜鉛錯体(E−84:オリエント化学工業社製)2.0
重量部を、ヘンシェルミキサーで十分混合し、二軸押出
混練機で混練後、冷却した。得られた混練物をフェザー
ミルで粗粉砕し、その後ジェット粉砕機で微粉砕した。
得られた微粉砕物を分級して体積平均粒径7.9μm、
個数平均粒径6.9μmのトナー粒子とした。
【0043】
【表1】
【0044】このトナー粒子100重量部に対して、シ
リカ微粉末(H1303:ヘキスト社製)0.6重量
部、酸化チタン微粉末(400BS:テイカ社製)0.
4重量部を添加し、ヘンシェルミキサーで混合してイエ
ロートナーを得た。
リカ微粉末(H1303:ヘキスト社製)0.6重量
部、酸化チタン微粉末(400BS:テイカ社製)0.
4重量部を添加し、ヘンシェルミキサーで混合してイエ
ロートナーを得た。
【0045】なお、樹脂の酸価については、以下のよう
にして求めた。まず、樹脂2〜10gを秤量し、トルエ
ン50mlに溶解する。0.1%のブロムチモールブル
ーとフェノールレッドの混合指示薬を用い、あらかじめ
標定されたN/10水酸化カリウム/アルコール溶液で
滴定し、N/10水酸化カリウム/アルコール溶液の消
費量から酸価を計算する。
にして求めた。まず、樹脂2〜10gを秤量し、トルエ
ン50mlに溶解する。0.1%のブロムチモールブル
ーとフェノールレッドの混合指示薬を用い、あらかじめ
標定されたN/10水酸化カリウム/アルコール溶液で
滴定し、N/10水酸化カリウム/アルコール溶液の消
費量から酸価を計算する。
【0046】酸価=5.61(mg)×KOH(ml)
×N/樹脂量(mg) 分子量分布測定はゲルパーミェーションクロマトグラフ
ィー807−IT型(日本分光工業)を用いて行った。
非水系カラムをカラムオーブンにより40℃に保ち、キ
ャリア溶媒としてテトラヒドロフランを1kg/cm2
で流しておく。樹脂30mgをテトラヒドロフラン20
mlに溶解し、この溶液0.5mlをキャリア溶媒と共
に装置に導入し、ポリスチレン換算により分子量を求め
た。
×N/樹脂量(mg) 分子量分布測定はゲルパーミェーションクロマトグラフ
ィー807−IT型(日本分光工業)を用いて行った。
非水系カラムをカラムオーブンにより40℃に保ち、キ
ャリア溶媒としてテトラヒドロフランを1kg/cm2
で流しておく。樹脂30mgをテトラヒドロフラン20
mlに溶解し、この溶液0.5mlをキャリア溶媒と共
に装置に導入し、ポリスチレン換算により分子量を求め
た。
【0047】ガラス転移点は示差走査熱量測定装置DS
C−200(セイコー電子社製)を用いて測定した。ト
ナーを5〜20mg、好ましくは10mgを精密に秤量
しアルミニウムパンにいれ、リファレンスとしてはアル
ミナをアルミニウムパンに入れたものとし、昇温速度3
0℃/minで常温から200℃まで昇温してメルトク
エンチした後、冷却し、昇温速度10℃/minで20
〜120℃の間で測定を行う。この昇温過程で、30〜
80℃の範囲におけるメインピークの吸熱ピークが得ら
れた温度を、吸熱ピーク値(ガラス転移点)とした。
C−200(セイコー電子社製)を用いて測定した。ト
ナーを5〜20mg、好ましくは10mgを精密に秤量
しアルミニウムパンにいれ、リファレンスとしてはアル
ミナをアルミニウムパンに入れたものとし、昇温速度3
0℃/minで常温から200℃まで昇温してメルトク
エンチした後、冷却し、昇温速度10℃/minで20
〜120℃の間で測定を行う。この昇温過程で、30〜
80℃の範囲におけるメインピークの吸熱ピークが得ら
れた温度を、吸熱ピーク値(ガラス転移点)とした。
【0048】軟化温度・見掛け溶融粘度については、フ
ローテスターCFT−500(島津製作所社製)を用い
て測定した。トナーを1.0〜1.5g秤量し、成型器
を使用し180kg/cm2の加重で1分間加圧する。
この加圧サンプルを下記表2の条件でフローテスター測
定を行い、サンプルが1/2量流出したときの温度を軟
化温度とし、また、温度−見掛け粘度曲線から90℃の
見掛け溶融粘度を求めた。
ローテスターCFT−500(島津製作所社製)を用い
て測定した。トナーを1.0〜1.5g秤量し、成型器
を使用し180kg/cm2の加重で1分間加圧する。
この加圧サンプルを下記表2の条件でフローテスター測
定を行い、サンプルが1/2量流出したときの温度を軟
化温度とし、また、温度−見掛け粘度曲線から90℃の
見掛け溶融粘度を求めた。
【0049】
【表2】
【0050】キャリアとしては、下記製造例により得ら
れたポリエステル樹脂コートフェライトキャリアを用
い、トナー濃度が8重量%になるように混合して二成分
系現像剤を調製した。
れたポリエステル樹脂コートフェライトキャリアを用
い、トナー濃度が8重量%になるように混合して二成分
系現像剤を調製した。
【0051】(キャリア製造例)平均粒径45μmのC
u−Znフェライト粒子に対して、アルコ−ル成分がエ
チレングリコ−ルおよびネオペンチルグリコ−ル、酸成
分がイソフタル酸およびテレフタル酸からなるポリエス
テル樹脂溶液を乾燥後の塗布量が0.4重量%となるよ
うに塗布・乾燥した後、解砕してポリエステル樹脂コー
トフェライトキャリアを得た。
u−Znフェライト粒子に対して、アルコ−ル成分がエ
チレングリコ−ルおよびネオペンチルグリコ−ル、酸成
分がイソフタル酸およびテレフタル酸からなるポリエス
テル樹脂溶液を乾燥後の塗布量が0.4重量%となるよ
うに塗布・乾燥した後、解砕してポリエステル樹脂コー
トフェライトキャリアを得た。
【0052】この現像剤を用いて、負帯電性有機感光体
およびシリコンオイル塗布型定着器を備えた反転現像方
式のフルカラー複写機(CF−80:ミノルタ社製)で
5万枚の画出し試験を行った。
およびシリコンオイル塗布型定着器を備えた反転現像方
式のフルカラー複写機(CF−80:ミノルタ社製)で
5万枚の画出し試験を行った。
【0053】定着ローラーと回収されたシリコンオイル
を観察したが、イエロー色の着色はなく、定着ローラー
へのオフセットも全く発生してなかった。
を観察したが、イエロー色の着色はなく、定着ローラー
へのオフセットも全く発生してなかった。
【0054】得られたコピー画像の色味は鮮明なイエロ
ー色でありイエロートナーとして十分な色味を有してい
た。トナー付着量を0.30、0.44、0.59、
0.74、0.86、0.94、1.12、1.24m
g/cm2 とした場合の分光反射率をCM−1000
(ミノルタ社製)で測定し図1に示す。図1より高付着
量時でも400〜460nmにおいて透過率が低く、4
60〜520nmの透過率の傾斜が大きくなっているこ
とが理解される。コピー画像の透光性をみるためOHP
用シートに画出ししプロジェクターヘッドランプで投影
すると、ハーフトーンを含め全付着量域で影はみられ
ず、OHP透光性に優れたコピー画像であることがわか
った。
ー色でありイエロートナーとして十分な色味を有してい
た。トナー付着量を0.30、0.44、0.59、
0.74、0.86、0.94、1.12、1.24m
g/cm2 とした場合の分光反射率をCM−1000
(ミノルタ社製)で測定し図1に示す。図1より高付着
量時でも400〜460nmにおいて透過率が低く、4
60〜520nmの透過率の傾斜が大きくなっているこ
とが理解される。コピー画像の透光性をみるためOHP
用シートに画出ししプロジェクターヘッドランプで投影
すると、ハーフトーンを含め全付着量域で影はみられ
ず、OHP透光性に優れたコピー画像であることがわか
った。
【0055】コピーの耐光性をみるためフィードメータ
ーを用いて強制照射試験を行った。12時間照射後もイ
エロー色の退色は認められなかった。耐光性は実用上問
題ないことがわかった。
ーを用いて強制照射試験を行った。12時間照射後もイ
エロー色の退色は認められなかった。耐光性は実用上問
題ないことがわかった。
【0056】また、複写機内部や排気口付近の汚染はな
く、複写機の使用において非常に好ましい状態であっ
た。
く、複写機の使用において非常に好ましい状態であっ
た。
【0057】(実施例2)アルコール成分としてビスフ
ェノールAプロピレンオキサイド(PO)およびビスフ
ェノールAエチレンオキサイド(EO)を、酸成分とし
てアルケニルコハク酸(SA)およびテレフタル酸(T
PA)を表1に示すモル比で縮合して得られたテトラヒ
ドロフラン不溶解成分を持たない線状ポリエステル樹脂
(酸価:5.7mgKOH/g、OH価:23.1mg
KOH/g、数平均分子量(Mn):7000、重量平
均分子量(Mw):12600、Mw/Mn:1.8、
ガラス転移点:57.7℃、軟化点:95.6℃、90
℃における見掛け溶融粘度:4.5×105pois
e)を用いたほかは、実施例1と同様にしてイエロート
ナーを得た。このトナーについて実施例1と同様にして
現像剤を調整し評価を行ったが、定着ローラー染色性、
色味、透光性、複写機の使用状態とも十分満足すべきも
のであった。
ェノールAプロピレンオキサイド(PO)およびビスフ
ェノールAエチレンオキサイド(EO)を、酸成分とし
てアルケニルコハク酸(SA)およびテレフタル酸(T
PA)を表1に示すモル比で縮合して得られたテトラヒ
ドロフラン不溶解成分を持たない線状ポリエステル樹脂
(酸価:5.7mgKOH/g、OH価:23.1mg
KOH/g、数平均分子量(Mn):7000、重量平
均分子量(Mw):12600、Mw/Mn:1.8、
ガラス転移点:57.7℃、軟化点:95.6℃、90
℃における見掛け溶融粘度:4.5×105pois
e)を用いたほかは、実施例1と同様にしてイエロート
ナーを得た。このトナーについて実施例1と同様にして
現像剤を調整し評価を行ったが、定着ローラー染色性、
色味、透光性、複写機の使用状態とも十分満足すべきも
のであった。
【0058】(実施例3)アルコール成分としてビスフ
ェノールAプロピレンオキサイド(PO)およびビスフ
ェノールAエチレンオキサイド(EO)を、酸成分とし
てフマール酸(FA)およびテレフタル酸(TPA)を
表1に示すモル比で縮合して得られたテトラヒドロフラ
ン不溶解成分を持たない線状ポリエステル樹脂(酸価:
24.9mgKOH/g、OH価:19.1mgKOH
/g、数平均分子量(Mn):6700、重量平均分子
量(Mw):12000、Mw/Mn:1.8、ガラス
転移点:58.3℃、軟化点:92.8℃、90℃にお
ける見掛け溶融粘度:2.1×105poise)を使
用し、荷電制御剤としてカリックスアレーン化合物(E
−89:オリエント化学工業社製)3.2重量部を使用
する以外は、実施例1と同様にしてイエロートナーを得
た。このトナーについて実施例1と同様にして現像剤を
調整し評価を行ったが、定着ローラー染色性、色味、透
光性、複写機の使用状態とも十分満足すべきものであっ
た。
ェノールAプロピレンオキサイド(PO)およびビスフ
ェノールAエチレンオキサイド(EO)を、酸成分とし
てフマール酸(FA)およびテレフタル酸(TPA)を
表1に示すモル比で縮合して得られたテトラヒドロフラ
ン不溶解成分を持たない線状ポリエステル樹脂(酸価:
24.9mgKOH/g、OH価:19.1mgKOH
/g、数平均分子量(Mn):6700、重量平均分子
量(Mw):12000、Mw/Mn:1.8、ガラス
転移点:58.3℃、軟化点:92.8℃、90℃にお
ける見掛け溶融粘度:2.1×105poise)を使
用し、荷電制御剤としてカリックスアレーン化合物(E
−89:オリエント化学工業社製)3.2重量部を使用
する以外は、実施例1と同様にしてイエロートナーを得
た。このトナーについて実施例1と同様にして現像剤を
調整し評価を行ったが、定着ローラー染色性、色味、透
光性、複写機の使用状態とも十分満足すべきものであっ
た。
【0059】(実施例4)アルコール成分としてビスフ
ェノールAエチレンオキサイド(EO)およびジエチレ
ングリコール(DEG)を、酸成分としてテレフタル酸
(TPA)を表1に示すモル比で縮合して得られたテト
ラヒドロフラン不溶解成分を持たない線状ポリエステル
樹脂(酸価:2.7mgKOH/g、OH価:30.3
mgKOH/g、数平均分子量(Mn):5700、重
量平均分子量(Mw):12400、Mw/Mn:2.
2、ガラス転移点:56.4℃、軟化点:93.6℃、
90℃における見掛け溶融粘度:2.8×105poi
se)を用いたほかは、実施例1と同様にしてイエロー
トナーを得た。このトナーについて実施例1と同様にし
て現像剤を調整し評価を行ったが、定着ローラー染色
性、色味、透光性、複写機の使用状態とも十分満足すべ
きものであった。
ェノールAエチレンオキサイド(EO)およびジエチレ
ングリコール(DEG)を、酸成分としてテレフタル酸
(TPA)を表1に示すモル比で縮合して得られたテト
ラヒドロフラン不溶解成分を持たない線状ポリエステル
樹脂(酸価:2.7mgKOH/g、OH価:30.3
mgKOH/g、数平均分子量(Mn):5700、重
量平均分子量(Mw):12400、Mw/Mn:2.
2、ガラス転移点:56.4℃、軟化点:93.6℃、
90℃における見掛け溶融粘度:2.8×105poi
se)を用いたほかは、実施例1と同様にしてイエロー
トナーを得た。このトナーについて実施例1と同様にし
て現像剤を調整し評価を行ったが、定着ローラー染色
性、色味、透光性、複写機の使用状態とも十分満足すべ
きものであった。
【0060】(実施例5)アルコール成分としてビスフ
ェノールAプロピレンオキサイド(PO)を、酸成分と
してアルケニルコハク酸、テレフタル酸(TPA)およ
びトリメリット酸を表1に示すモル比で縮合して得られ
たテトラヒドロフラン不溶解成分を持たない線状ポリエ
ステル樹脂(酸価:15.6mgKOH/g、OH価:
28.5mgKOH/g、数平均分子量(Mn):39
00、重量平均分子量(Mw):8200、Mw/M
n:2.1、ガラス転移点:59.2℃、軟化点:9
5.7℃、90℃における見掛け溶融粘度:5.0×1
05poise)を用いたほかは、実施例1と同様にし
てイエロートナーを得た。このトナーについて実施例1
と同様にして現像剤を調整し評価を行ったが、定着ロー
ラー染色性、色味、透光性、複写機の使用状態とも十分
満足すべきものであった。
ェノールAプロピレンオキサイド(PO)を、酸成分と
してアルケニルコハク酸、テレフタル酸(TPA)およ
びトリメリット酸を表1に示すモル比で縮合して得られ
たテトラヒドロフラン不溶解成分を持たない線状ポリエ
ステル樹脂(酸価:15.6mgKOH/g、OH価:
28.5mgKOH/g、数平均分子量(Mn):39
00、重量平均分子量(Mw):8200、Mw/M
n:2.1、ガラス転移点:59.2℃、軟化点:9
5.7℃、90℃における見掛け溶融粘度:5.0×1
05poise)を用いたほかは、実施例1と同様にし
てイエロートナーを得た。このトナーについて実施例1
と同様にして現像剤を調整し評価を行ったが、定着ロー
ラー染色性、色味、透光性、複写機の使用状態とも十分
満足すべきものであった。
【0061】(実施例6)アルコール成分としてビスフ
ェノールAプロピレンオキサイド(PO)およびビスフ
ェノ−ルAエチレンオキサイドを、酸成分としてアルケ
ニルコハク酸、テレフタル酸(TPA)およびトリメリ
ット酸を表1に示すモル比で縮合して得られたテトラヒ
ドロフラン不溶解成分を持たない線状ポリエステル樹脂
(酸価:32.3mgKOH/g、OH価:33.1m
gKOH/g、数平均分子量(Mn):4400、重量
平均分子量(Mw):8400、Mw/Mn:1.9、
ガラス転移点:56.9℃、軟化点:95.1℃、90
℃における見掛け溶融粘度:4.0×105pois
e)を用いたほかは、実施例1と同様にしてイエロート
ナーを得た。このトナーについて実施例1と同様にして
現像剤を調整し評価を行ったが、定着ローラー染色性、
色味、透光性、複写機の使用状態とも十分満足すべきも
のであった。
ェノールAプロピレンオキサイド(PO)およびビスフ
ェノ−ルAエチレンオキサイドを、酸成分としてアルケ
ニルコハク酸、テレフタル酸(TPA)およびトリメリ
ット酸を表1に示すモル比で縮合して得られたテトラヒ
ドロフラン不溶解成分を持たない線状ポリエステル樹脂
(酸価:32.3mgKOH/g、OH価:33.1m
gKOH/g、数平均分子量(Mn):4400、重量
平均分子量(Mw):8400、Mw/Mn:1.9、
ガラス転移点:56.9℃、軟化点:95.1℃、90
℃における見掛け溶融粘度:4.0×105pois
e)を用いたほかは、実施例1と同様にしてイエロート
ナーを得た。このトナーについて実施例1と同様にして
現像剤を調整し評価を行ったが、定着ローラー染色性、
色味、透光性、複写機の使用状態とも十分満足すべきも
のであった。
【0062】(比較例1)実施例1のトナーにおいて、
ベンジジンイエロー顔料(C.I.ピグメントイエロ−
17)3重量部を使用する他は、実施例1と同様にして
現像剤を調製した。画出し試験を行うと、定着ローラ染
色性および複写機の使用状態については良好な特性が得
られたが、トナー付着量を0.24、0.38、0.4
9、0.63、0.72、0.83、0.97、1.1
0mg/cm2 とした場合の分光反射率を測定したとこ
ろ、図2に示されるように高付着量時400〜460n
mにおいて透過率が高く、500nm付近の透過率の傾
斜が緩くなっていることが理解される。コピー画像の透
光性をみるためOHP用シートに画出ししプロジェクタ
ーヘッドランプで投影すると、影がみられ鮮やかなイエ
ロ−色の再現ができていなかった。
ベンジジンイエロー顔料(C.I.ピグメントイエロ−
17)3重量部を使用する他は、実施例1と同様にして
現像剤を調製した。画出し試験を行うと、定着ローラ染
色性および複写機の使用状態については良好な特性が得
られたが、トナー付着量を0.24、0.38、0.4
9、0.63、0.72、0.83、0.97、1.1
0mg/cm2 とした場合の分光反射率を測定したとこ
ろ、図2に示されるように高付着量時400〜460n
mにおいて透過率が高く、500nm付近の透過率の傾
斜が緩くなっていることが理解される。コピー画像の透
光性をみるためOHP用シートに画出ししプロジェクタ
ーヘッドランプで投影すると、影がみられ鮮やかなイエ
ロ−色の再現ができていなかった。
【0063】(比較例2)実施例1のトナーにおいて、
アントラキノン系イエロー染料(TON Yellow
EX−148:三井東圧染料社製)3.0重量部を使
用する他は、実施例1と同様にして現像剤を調製した。
画出し試験を行うと、コピー画像の色調、透光性は良好
であったが、カブリとトナー飛散が多かった。
アントラキノン系イエロー染料(TON Yellow
EX−148:三井東圧染料社製)3.0重量部を使
用する他は、実施例1と同様にして現像剤を調製した。
画出し試験を行うと、コピー画像の色調、透光性は良好
であったが、カブリとトナー飛散が多かった。
【0064】0.5万枚の耐刷後、回収された定着オイ
ルと定着ローラーを観察したところ、イエロー色に着色
されており、続けて使用するのに良好な状態とはいえな
かった。
ルと定着ローラーを観察したところ、イエロー色に着色
されており、続けて使用するのに良好な状態とはいえな
かった。
【0065】
【発明の効果】本発明のイエロ−トナ−によれば、優れ
た色特性、透光性および耐塩ビ性を有しており、オイル
塗布型熱ロール定着器を用いて定着を行った際にも、機
内汚染や着色剤による定着オイルの汚染が生じない。
た色特性、透光性および耐塩ビ性を有しており、オイル
塗布型熱ロール定着器を用いて定着を行った際にも、機
内汚染や着色剤による定着オイルの汚染が生じない。
【図1】本発明のイエロートナーの分光反射率を示す図
である。
である。
【図2】比較例のイエロートナーの分光反射率を示す図
である。
である。
1 トナー付着量0.30mg/cm2 の分光反射率曲
線 2 トナー付着量0.44mg/cm2 の分光反射率曲
線 3 トナー付着量0.59mg/cm2 の分光反射率曲
線 4 トナー付着量0.74mg/cm2 の分光反射率曲
線 5 トナー付着量0.86mg/cm2 の分光反射率曲
線 6 トナー付着量0.94mg/cm2 の分光反射率曲
線 7 トナー付着量1.12mg/cm2 の分光反射率曲
線 8 トナー付着量1.24mg/cm2 の分光反射率曲
線 9 トナー付着量0.24mg/cm2 の分光反射率曲
線 10 トナー付着量0.38mg/cm2 の分光反射率
曲線 11 トナー付着量0.49mg/cm2 の分光反射率
曲線 12 トナー付着量0.63mg/cm2 の分光反射率
曲線 13 トナー付着量0.72mg/cm2 の分光反射率
曲線 14 トナー付着量0.83mg/cm2 の分光反射率
曲線 15 トナー付着量0.97mg/cm2 の分光反射率
曲線 16 トナー付着量1.10mg/cm2 の分光反射率
曲線
線 2 トナー付着量0.44mg/cm2 の分光反射率曲
線 3 トナー付着量0.59mg/cm2 の分光反射率曲
線 4 トナー付着量0.74mg/cm2 の分光反射率曲
線 5 トナー付着量0.86mg/cm2 の分光反射率曲
線 6 トナー付着量0.94mg/cm2 の分光反射率曲
線 7 トナー付着量1.12mg/cm2 の分光反射率曲
線 8 トナー付着量1.24mg/cm2 の分光反射率曲
線 9 トナー付着量0.24mg/cm2 の分光反射率曲
線 10 トナー付着量0.38mg/cm2 の分光反射率
曲線 11 トナー付着量0.49mg/cm2 の分光反射率
曲線 12 トナー付着量0.63mg/cm2 の分光反射率
曲線 13 トナー付着量0.72mg/cm2 の分光反射率
曲線 14 トナー付着量0.83mg/cm2 の分光反射率
曲線 15 トナー付着量0.97mg/cm2 の分光反射率
曲線 16 トナー付着量1.10mg/cm2 の分光反射率
曲線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 葉木 雅之 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 黒瀬 克宣 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 福田 洋幸 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 結着樹脂として、下記式(1)(Rはエ
チレンまたはプロピレン基、xおよびyはそれぞれ1以
上の整数であり、かつx+yの平均値は2〜7): 【化1】 で示される芳香族ジオールと、脂肪族ジカルボン酸類お
よび芳香族ジカルボン酸類とからなる群から選択される
少なくとも1種の酸成分とから得られた線状ポリエステ
ル樹脂を含有し、且つ着色剤としてC.I.ソルベント
・イエロー162を含有することを特徴とするオイル塗
布型熱ロール定着用イエロートナー。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6169478A JPH0836275A (ja) | 1994-07-21 | 1994-07-21 | オイル塗布型熱ロール定着用イエロートナー |
US08/503,801 US5707769A (en) | 1994-07-21 | 1995-07-18 | Yellow toner and magenta toner and image forming apparatus and method using same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6169478A JPH0836275A (ja) | 1994-07-21 | 1994-07-21 | オイル塗布型熱ロール定着用イエロートナー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0836275A true JPH0836275A (ja) | 1996-02-06 |
Family
ID=15887296
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6169478A Pending JPH0836275A (ja) | 1994-07-21 | 1994-07-21 | オイル塗布型熱ロール定着用イエロートナー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0836275A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6022659A (en) * | 1997-02-28 | 2000-02-08 | Canon Kabushiki Kaisha | Yellow toner for developing electrostatic images |
US6350551B1 (en) | 1999-08-25 | 2002-02-26 | Kao Corporation | Yellow toner |
US6855471B2 (en) | 2002-01-15 | 2005-02-15 | Canon Kabushiki Kaisha | Toner and image-forming method |
US6905808B2 (en) | 2002-01-18 | 2005-06-14 | Canon Kabushiki Kaisha | Color toner, and full-color image forming method |
-
1994
- 1994-07-21 JP JP6169478A patent/JPH0836275A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6022659A (en) * | 1997-02-28 | 2000-02-08 | Canon Kabushiki Kaisha | Yellow toner for developing electrostatic images |
US6350551B1 (en) | 1999-08-25 | 2002-02-26 | Kao Corporation | Yellow toner |
US6855471B2 (en) | 2002-01-15 | 2005-02-15 | Canon Kabushiki Kaisha | Toner and image-forming method |
US6905808B2 (en) | 2002-01-18 | 2005-06-14 | Canon Kabushiki Kaisha | Color toner, and full-color image forming method |
US7229727B2 (en) | 2002-01-18 | 2007-06-12 | Canon Kabushiki Kaisha | Color toner, and full-color image forming method |
US7361441B2 (en) | 2002-01-18 | 2008-04-22 | Canon Kabushiki Kaisha | Color toner, and full-color image-forming method |
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