JP3287168B2 - フルカラー現像用トナー - Google Patents

フルカラー現像用トナー

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JP3287168B2
JP3287168B2 JP06213995A JP6213995A JP3287168B2 JP 3287168 B2 JP3287168 B2 JP 3287168B2 JP 06213995 A JP06213995 A JP 06213995A JP 6213995 A JP6213995 A JP 6213995A JP 3287168 B2 JP3287168 B2 JP 3287168B2
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一郎 出水
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、フルカラー複写機や
フルカラープリンター等のフルカラー画像形成装置に使
用されるフルカラー現像用トナーに係り、シアントナー
とマゼンタトナーとイエロートナーとからなるカラート
ナーの他に、ブラックトナーを用いてフルカラーの画像
形成を行なうフルカラー画像形成装置に使用されるフル
カラー現像用トナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年においては、複数色のトナーを用い
てフルカラー画像を形成するようになったフルカラー複
写機やフルカラープリンター等のフルカラー画像形成装
置が使用されるようになり、このようなフルカラー画像
形成装置において、フルカラーの画像を現像するため、
シアントナーとマゼンタトナーとイエロートナーとから
なるカラートナーの他にブラックトナーを用いたフルカ
ラー現像用トナーが使用されるようになった。
【0003】ここで、このようなフルカラー画像形成装
置としては、様々な方式のものが存在しており、一般
に、帯電された感光体上にレーザー等の光ビームを照射
する書き込み手段等によりマゼンタ,シアン,イエロー
及びブラックの各色から選択される所定の色に対応する
静電潜像を形成し、この静電潜像に対して、マゼンタト
ナー,シアントナー,イエロートナー及び必要に応じて
ブラックトナーから選択される所定のトナーを供給して
現像を行ない、上記潜像形成工程と現像工程とを各色毎
に行ない、これらのトナー像を重ね合わせてフルカラー
の画像を得るようにしていた。
【0004】一方、このようなフルカラー画像形成装置
においては、上記のようにしてフルカラーの画像を形成
する他に、ブラックトナーだけを使用して通常のモノク
ロ画像を形成することも行なわれていた。
【0005】ここで、上記のようなフルカラー画像形成
装置に使用するシアントナー,マゼンタトナー,イエロ
ートナー及びブラックトナーを製造するにあたり、従来
においては、一般に上記の各トナーにおけるバインダー
樹脂に同じ樹脂を用いるようにしていた。
【0006】しかし、このようにブラックトナーをシア
ントナー等の他のカラートナーと同じバインダー樹脂で
形成した場合、上記のようにモノクロ画像を形成するた
めにブラックトナーだけが頻繁に利用されると、このブ
ラックトナーがシアントナー等の他のカラートナーより
早く劣化するという問題があり、またフルカラーの画像
を形成した場合、このブラックトナーによって形成され
た黒画像の部分の光沢が強調されすぎて目立ち、カラー
トナーによって形成されたカラー画像の部分との間で違
和感が生じるという問題もあった。
【0007】一方、従来よりモノクロ画像を形成するの
に使用されているブラックトナーの場合、フルカラー画
像形成装置に使用されるカラートナーに比べて光沢が低
く、このようなブラックトナーを用いてフルカラーの画
像形成を行なった場合、黒画像の部分とカラー画像の部
分とにおける光沢の差が大きくなって違和感が生じ、良
好なフルカラー画像が得られなくなるという問題があっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、シアント
ナーとマゼンタトナーとイエロートナーとブラックトナ
ーとを用いて所定の色毎に現像を行ない、フルカラーの
画像を形成するフルカラー画像形成装置に使用されるフ
ルカラー現像用トナーにおける上記の問題を解決するこ
とを課題とするものである。
【0009】すなわち、この発明においては、上記のフ
ルカラー画像形成装置において、フルカラーの画像以外
に、ブラックトナーだけを使用して通常のモノクロ画像
を頻繁に形成する場合においても、ブラックトナーだけ
がシアントナー等の他のカラートナーよりも早く劣化す
るということがなく、またフルカラーの画像を形成した
場合に、ブラックトナーによって形成された黒画像の部
分とカラートナーによって形成されたカラー画像の部分
との間で違和感が生じるということも少なく、良好なフ
ルカラー画像が得られると共に、モノクロ画像の形成も
安定して行なえるようにすることを課題とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明においては、上
記のような課題を解決するため、シアントナーとマゼン
タトナーとイエロートナーとブラックトナーとを用いて
所定の色毎に現像を行なってフルカラー画像を形成する
フルカラー画像形成装置に使用されるフルカラー現像用
トナーにおいて、上記シアントナー,マゼンタトナー及
びイエロートナーの各カラートナーにおけるバインダー
樹脂の流出開始温度Ti1 が80〜100℃、軟化点T
1 が90〜120℃、この軟化点Tm1 と流出開始温
度Ti1との差ΔT1 (=Tm1 −Ti1 )が10〜2
0℃であり、上記ブラックトナーのバインダー樹脂の流
出開始温度Ti2 が90〜110℃、軟化点Tm2 が1
10〜130℃、上記軟化点Tm2 と流出開始温度Ti
2 との差ΔT2 (=Tm2−Ti2 )が15〜30℃で
あり、かつこのブラックトナーにおけるΔT2 と上記の
各カラートナーにおけるΔT1 との差(ΔT2 −ΔT
1 )が3〜13℃になるようにしたのである。
【0011】ここで、上記のカラートナー及びブラック
トナーに用いるバインダー樹脂の流出開始温度Ti1
Ti2 及び軟化点Tm1 ,Tm2 については、フローテ
スター(島津製作所社製:CFT−500)を使用して
測定を行なうようにし、試料1.0gを秤量し、1.0
mm×1.0mmのダイを用い、昇温速度3.0℃/m
in,予熱時間180秒,加重30kg,測定温度範囲
60〜140℃の条件で測定を行ない、試料が流出し始
めた温度を流出開始温度Tiとし、また試料が1/2流
出したときの温度を軟化点Tmとした。
【0012】そして、この発明におけるフルカラー現像
用トナーにおいて、上記のシアントナー,マゼンタトナ
ー及びイエロートナーからなるカラートナーにおけるバ
インダー樹脂に、その流出開始温度Ti1 が80〜10
0℃、軟化点Tm1 が90〜120℃のものを用いるの
は、流出開始温度Ti1 が80℃より低いものや、軟化
点Tm1 が90℃より低いものを用いた場合には、高温
オフセットが生じやすくなる一方、流出開始温度Ti1
が100℃より高いものを用いた場合には、これらのト
ナーの定着強度が低下し、また軟化点Tm1 が120℃
より高いものを用いた場合には、定着時における熱溶融
性が低下し、これにより定着強度が低下すると共に、フ
ルカラー画像の光沢性や透光性更には各トナーによる混
色性が低下して良好なフルカラー画像が得られなくなる
ためであり、好ましくは、上記の流出開始温度Ti1
80〜95℃、軟化点Tm1 が95〜115℃のものを
用いるようにする。
【0013】また、上記のバインダー樹脂における軟化
点Tm1 と流出開始温度Ti1 との差ΔT1 (=Tm1
−Ti1 )が10〜20℃のものを用いるのは、このΔ
1が10℃より低いと、高温オフセットが生じやすく
なる一方、このΔT1 が20℃より高いと、トナーの透
光性や混色性が低下するためであり、好ましくは、この
ΔT1 が10〜15℃ものを用いるようにする。
【0014】一方、ブラックトナーにおけるバインダー
樹脂に、その流出開始温度Ti2 が90〜110℃、軟
化点Tm2 が110〜130℃のものを用いるのは、こ
のバインダー樹脂に流出開始温度Ti2 が90℃より低
いものや、軟化点Tm2 が110℃より低いものを用い
た場合には、バインダー樹脂の強度が低下し、得られた
トナーの耐久性が悪くなる一方、流出開始温度Ti2
110℃より高いものや、軟化点が130℃より高いも
のを用いた場合には、定着時における熱溶融性が低下
し、これにより定着強度が低下すると共に、光沢性も低
下するためであり、好ましくは、上記の流出開始温度T
2 が95〜105℃、軟化点Tm2 が115〜130
℃のものを用いるようにする。
【0015】また、このブラックトナーのバインダー樹
脂における軟化点Tm2 と流出開始温度Ti2 との差Δ
2 (=Tm2 −Ti2 )が15〜30℃のものを用い
るのは、このΔT2 が15℃より低いと、このトナーの
耐久性が悪くなる一方、このΔT2 が30℃より高い
と、ブラックトナーの光沢が低下し、他のカラートナー
の光沢との間に違和感が生じるためであり、好ましく
は、このΔT2 が20〜30℃ものを用いるようにす
る。
【0016】さらに、このブラックトナーのバインダー
樹脂におけるΔT2 と、前記カラートナーのバインダー
樹脂におけるΔT1 との差(ΔT2 −ΔT1 )が3〜1
3℃になるようにしたのは、この差が13℃より大きい
場合には、定着時にカラートナーに比べてブラックトナ
ーが溶融しにくく、ブラックトナーによる黒画像の光沢
とカラートナーによるカラー画像の光沢との差が顕著に
なり、フルカラー画像の光沢に違和感が生じる一方、こ
の差が3℃よりも小さい場合には、フルカラー画像中の
黒画像部分の光沢が強調されすぎたり、ブラックトナー
の耐久性がカラートナーの耐久性と同程度になり、文字
画像等のモノクロ画像の形成を多く行なった場合に、ブ
ラックトナーの寿命が早まり、例えば、トナー担持体に
よって搬送されるトナーの量をトナー規制部材によって
規制すると共にこのトナーを荷電させるようになった一
成分現像方式の現像装置に使用した場合に、このブラッ
クトナーが凝集してトナー規制部材やトナー担持体に固
着し、形成される画像に欠損が生じたり、またキャリア
と混合させる二成分現像方式の現像装置に使用した場合
には、キャリアにこのトナー成分が付着してスペント化
し、キャリアが劣化してトナーが適切に帯電されなくな
り、形成される画像にかぶりが発生する等の問題が生じ
るためである。
【0017】ここで、上記の各トナーにおけるバインダ
ー樹脂としては、例えば、スチレン−アクリル系樹脂、
ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂等を使用すること
ができるが、樹脂の耐久性や透光性等の点から、ポリエ
ステル系樹脂を使用することが好ましい。
【0018】また、このようなポリエステル系樹脂とし
ては、十分なシャープメルト特性や透光性や混色性等を
持つと共に十分な強度や耐熱性等が得られるようにする
ため、アルコール成分にエーテル化ジフェノール類を、
酸成分に芳香族ジカルボン酸類を用いたものを使用する
ことが好ましい。
【0019】そして、アルコール成分に使用するエーテ
ル化ジフェノール類としては、例えば、ポリオキシプロ
ピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(3.3)−
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポ
リオキシエチレン(2.0)−2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン
(2.0)−ポリオキシエチレン(2.0)−2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシ
プロピレン(6)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン等を使用することができる。
【0020】また、このポリエステル樹脂におけるガラ
ス転移点や軟化点を調整するため、上記のエーテル化ジ
フェノール類の他にアルコール成分として、例えば、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3
−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネ
オペンチルグリコール等のジオール類;ソルビトール、
1,2,3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビ
タン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトー
ル、トリペンタエリスリトール、1,2,4−ブタント
リオール、1,2,5−ペンタントリオール、グリセロ
ール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−
1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタ
ン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒドロ
キシメチルベンゼン等の多価アルコールを少量加えるよ
うにしてもよい。
【0021】一方、上記の芳香族ジカルボン酸類として
は、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸等の芳香族ジ
カルボン酸、その酸無水物又はその低級アルキルエステ
ル等を使用することができる。
【0022】また、このポリエステル樹脂におけるガラ
ス転移点や軟化点を調整するため、上記の芳香族ジカル
ボン酸類の他に、例えば、フマール酸、マレイン酸、コ
ハク酸、炭素数4〜18のアルキル又はアルケニルコハ
ク酸等の脂肪族ジカルボン酸その酸無水物又は低級アル
キルエステル等の脂肪族ジカルボン酸を少量加えるよう
にしてもよい。
【0023】さらに、ポリエステル樹脂における酸価を
調整したり、その樹脂強度を向上させるために、上記の
もの以外に、例えば、1,2,4−ベンゼントリカルボ
ン酸(トリメリット酸)、1,2,5−ベンゼントリカ
ルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、
1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−
ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカル
ボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メ
チレンカルボキシプロパン、1,2,4−シクロヘキサ
ントリカルボン酸、テトラ(メチレンカルボキシル)メ
タン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸、ピ
ロメリット酸、これらの無水物又はその低級アルキルエ
ステル等の多価カルボン酸類を、トナーの透光性等を損
なわない範囲で少量加えるようにしてもよい。但し、ブ
ラックトナーについては、特に透光性等を考慮する必要
はない。
【0024】また、ポリエステル樹脂に対してイソシア
ネートを反応させて得られるウレタン変成ポリエステル
樹脂を使用することも可能であり、特に、ブラックトナ
ーのバインダー樹脂として好適に使用することができ
る。これは、ブラックトナーの軟化点等をカラートナー
より高くして、ブラックトナーが十分な強度をもつよう
にするためである。
【0025】また、この発明におけるフルカラー現像用
トナーにおいては、シアントナー,マゼンタトナー,イ
エロートナー及びブラックトナーがそれぞれの色彩を示
すように、バインダー樹脂に適当な着色剤を加えるよう
にし、例えば、以下に示すようなマゼンタ,シアン,イ
エロー及びブラックの各着色剤を使用することができる
が、特にこれらの着色剤に限定されるものではない。
【0026】ここで、マゼンタ着色剤としては、例え
ば、C.I.ピグメントレッド1、2、3、4、5、
6、7、8、9、10、11、12、13、14、1
5、16、17、18、19、21、22、23、3
0、31、32、37、38、39、40、41、4
8、49、50、51、52、53、54、55、5
7、58、60、63、64、68、81、83、8
7、88、89、90、112、114、122、12
3、163、184、202、206、207、209
等のマゼンタ顔料や、C.I.ソルベントレッド1、
3、8、23、24、25、27、30、49、81、
82、83、84、100、109、121、C.I.
ディスパースレッド9、C.I.ベーシックレッド1、
2、9、12、13、14、15、17、18、22、
23、24、27、29、32、34、35、36、3
7、38、39、40等のマゼンタ染料等を用いること
ができる。
【0027】また、シアン着色剤としては、例えば、
C.I.ピグメントブルー2、3、15、16、17等
のシアン顔料等を用いることができる。
【0028】また、イエロー着色剤としては、例えば、
C.I.ピグメントイエロー1、2、3、4、5、6、
7、10、11、12、13、14、15、16、1
7、23、65、73、83、C.I.バットイエロー
1、3、20等のイエロー顔料や、C.I.ソルベント
イエロー79、162等のイエロー染料等を用いること
ができる。
【0029】また、黒色着色剤としては、カーボンブラ
ック等を使用することができる。
【0030】ここで、上記の各フルカラー現像用トナ
ー、特にシアントナー,マゼンタトナー及びイエロート
ナーの各カラートナーにおいては、それぞれ着色剤がバ
インダー樹脂中に均一に分散されるようにするため、フ
ラッシング処理によって分散性を向上させた着色剤を用
いるようにしたり、また着色剤を予めバインダー樹脂中
に分散させたマスターバッチを製造し、このマスターバ
ッチをバインダー樹脂と混練して、着色剤をバインダー
樹脂中に分散させるマスターバッチ処理を行なうことが
好ましい。
【0031】また、着色剤を含有させる量については、
バインダー樹脂100重量部に対して2〜15重量部含
有させるようにすることが好ましい。すなわち、着色剤
の量をこの範囲にすると、特に上記のカラートナーが十
分な光透過性を有し、OHPフィルム等に現像を行なう
場合に適したものになるためである。
【0032】また、この発明におけるフルカラー現像用
トナーにおいては、上記のようなバインダー樹脂と着色
剤の他に、トナーの帯電性を調整したり、トナーの流動
性を向上させるために、荷電制御剤や後処理剤等の様々
な添加剤を添加させることができる。
【0033】ここで、荷電制御剤としては、様々な色彩
のトナーにおける色調や光透過性に悪影響を及ぼさない
ようにするため、無色,白色或いは淡色の荷電制御剤を
使用することが好ましく、例えば、サリチル酸誘導体と
亜鉛等の金属とのサリチル酸金属錯体、カリックスアレ
ン系化合物、ホウ素化合物、含フッ素第4級アンモニウ
ム塩系化合物等の荷電制御剤を単独又は混合して使用す
ることができる。
【0034】そして、上記サリチル酸金属錯体として
は、例えば、特開昭53−127726号公報や特開昭
62−145255号公報等に記載されたものを、カリ
ックスアレン系化合物としては、例えば、特開平2−2
01378号公報等に記載されたものを、ホウ素化合物
としては、例えば、特開平2−221967号公報等に
記載されたものを、含フッ素第4級アンモニウム塩系化
合物としては、例えば、特開平3−1162号公報等に
記載されたものを使用することができる。また、トナー
の帯電量の調整及び帯電の立ち上がり性を向上させるた
めに、サリチル酸金属錯体やカリックスアレン系化合物
等の荷電制御剤に対して含フッ素第4級アンモニウム塩
系化合物を併用させるようにすることも可能である。
【0035】ここで、上記のような荷電制御剤を添加さ
せるにあたっては、トナーが適切な帯電性を持つように
すると共に、荷電制御剤がバインダー樹脂にうまく結着
されるように、通常、バインダー樹脂100重量部に対
して0.1〜10重量部、好ましくは、0.5〜5.0
重量部添加させるようにする。
【0036】また、後処理剤としては、例えば、シリ
カ、アルミナ、チタニア、酸化錫、酸化ジルコニウム等
を単独或いは2種以上混合して使用することができ、こ
のような後処理剤においては、環境安定性を高めるため
に疎水化処理を行なったものを使用することが好まし
く、疎水化剤としては、シラン系、チタネート系、アル
ミニウム系、ジルコアルミネート系等の各種のカップリ
ング剤及びシリコーンオイル等を用いることができる。
特に、上記の後処理剤としては、トナーの流動性や帯電
に対する環境安定性等の観点から、疎水性シリカと疎水
性チタニア、疎水性シリカと疎水性アルミナを組み合わ
せて使用することが好ましい。なお、後処理剤の添加量
については、トナーの流動性を高める一方、この後処理
剤が遊離して悪影響を及ぼすのを防止するため、トナー
に対して0.2〜3.0重量%添加させるようにするこ
とが好ましい。
【0037】また、この発明におけるフルカラー現像用
トナーを製造するにあたっては、製造コストを安くする
と共に製造安定性を向上させる点から、混練・粉砕法に
よって製造することが好ましい。
【0038】ここで、混練・粉砕法によりトナーを製造
するにあたっては、上記のポリエステル樹脂と着色剤と
必要に応じて上記の各種添加剤を加え、これらをヘンシ
ェルミキサー等の混合機で混合し、この混合物を溶融し
て混練させた後、この混練物を冷却し、その後これを粗
粉砕し、更にこの粗粉砕粒子を微粉砕し、得られた微粉
砕粒子を分級してトナーを得るようにする。そして、こ
のようにしてトナーを製造する場合、高繊細な画像の再
現性を高める点から、トナーの体積平均粒径が5〜10
μmの範囲になるように調整することが好ましい。
【0039】また、この発明におけるフルカラー現像用
トナーは、キャリアと共に使用する二成分現像用トナー
としても、キャリアを使用しない一成分現像用トナーと
しても使用することができるが、トナーとキャリアとを
混合撹拌させる二成分現像方式においては、現像装置に
おける容積が大きくなって、画像形成装置の小型化を図
る上で制約があると共に、形成される画像にエッジ効果
が発生しやすく、ベタ画像を形成する頻度の高いフルカ
ラー画像に対しては不利であるため、エッジ効果の影響
が少なく、平坦なベタ画像の形成が行なえる一成分現像
方式に用いる方が有利である。
【0040】また、一成分現像方式においても磁性トナ
ーとして利用する場合には、通常黒色の磁性粉を添加さ
せるため、これによりシアン,マゼンタ及びイエローの
各カラートナーにおける色彩が低下して、得られたフル
カラー画像の鮮明度や色調が低下するため、非磁性一成
分トナーとして用いるようにすることが好ましい。但
し、ブラックトナーについては、色彩への影響が少ない
ため、非磁性トナー又は磁性トナーの何れの状態でも使
用することができる。
【0041】また、この発明におけるフルカラー現像用
トナーは、例えば、光ビームを照射する等の書き込み手
段により、一様に帯電された感光体上にマゼンタ、シア
ン、イエロー及びブラックの各色から選択される所定の
色に対応する静電潜像を形成し、この潜像をマゼンタト
ナー、シアントナー、イエロートナー及びブラックトナ
ーから選択される所定のトナーで現像し、このトナー像
を中間転写体上に転写する各工程を各色に対して順次行
なった後、中間転写体上に重ね合わされたトナー像を記
録部材上に転写し定着する画像形成装置、或いは上記の
装置と同様にして感光体上に形成された所定の色に対応
する静電潜像をマゼンタトナー、シアントナー、イエロ
ートナー及びブラックトナーから選択される所定のトナ
ーで現像し、このトナー像を中間転写体上に保持された
記録部材に転写する工程を各色に対して順次行なった
後、記録部材上に重ね合わされたトナー像を定着する画
像形成装置、或いは上記の装置と同様にして感光体上に
形成された所定の色に対応する静電潜像をマゼンタトナ
ー、シアントナー、イエロートナー及びブラックトナー
から選択される所定のトナーで現像し、上記潜像形成工
程と現像工程とを各色毎に行なって感光体上に重ね合わ
されたトナー像を形成し、このトナー像を記録部材に転
写し定着する画像形成装置等に使用することができる。
なお、これらの画像形成装置の中でも上述した各トナー
像を中間転写体上に転写して重ね合わせる方式の装置
で、かつ感光体から中間転写体への転写並びに中間転写
体から記録部材への転写を転写ローラを用いて行なう装
置が小型化の観点から好ましい。
【0042】
【作用】この発明におけるフルカラー現像用トナーにお
いては、シアントナー,マゼンタトナー,イエロートナ
ーの各カラートナーにおけるバインダー樹脂と、ブラッ
クトナーにおけるバインダー樹脂とにそれぞれ前記の条
件を備えたものを用いるようにしたため、フルカラー画
像形成装置において、フルカラーの画像形成を行なう他
に、ブラックトナーだけを使用して通常のモノクロ画像
を頻繁に形成するようにした場合においても、ブラック
トナーだけがシアントナー等のカラートナーよりも早く
劣化するということがなく、またフルカラーの画像を形
成した場合に、ブラックトナーによって形成された黒画
像の部分とカラートナーよって形成されたカラー画像の
部分との光沢等に差が生じるということも少なくなる。
【0043】
【実施例】以下、この発明について実施例を挙げて具体
的に説明するがこれに限定されるものではない。
【0044】ここで、実施例及び比較例の各トナーにお
けるバインダー樹脂としては、下記に示すようにして製
造したポリエステル樹脂A〜Eを用いるようにした。
【0045】(ポリエステル樹脂A,B)これらのポリ
エステル樹脂A,Bを製造するにあたっては、ポリオキ
シプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン(以下、POと略す。)と、ポリ
オキシエチレン(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン(以下、EOと略す。)と、テ
レフタル酸(以下、TPAと略す。)とをモル比が3:
7:9の割合になるようにして、これらを2リットルの
4つ口フラスコ内に入れ、この4つ口フラスコに還流冷
却器と水分離装置と窒素ガス導入管と温度計と撹拌装置
とを取り付けて、上記の窒素ガス導入管からこのフラス
コ内に窒素を導入しながら、これらを加熱撹拌して反応
させ、この反応中において酸価を測定しながら反応状態
を追跡し、所定の酸価に達した時点でそれぞれ反応を終
了させて、軟化点Tmや流出開始温度Tiが下記の表1
に示す値になったポリエステル樹脂A及びポリエステル
樹脂Bを得た。
【0046】(ポリエステル樹脂C)このポリエステル
樹脂Cを製造するにあたっては、上記のPOとEOとフ
マール酸とTPAとをモル比が5:5:5:4の割合に
なるようにし、それ以外は、上記ポリエステル樹脂A,
Bの場合と同様にして反応させ、軟化点Tmや流出開始
温度Tiが下記の表1に示す値になったポリエステル樹
脂Cを得た。
【0047】(ポリエステル樹脂D)このポリエステル
樹脂Dを製造するにあたっては、上記のPOを1376
g、イソフタル酸を659g、ジエチレングリコールを
90gの割合で5リットルの4つ口フラスコ内に入れ、
この4つ口フラスコに還流冷却器と水分離装置と窒素ガ
ス導入管と温度計と撹拌装置とを取り付け、マントルヒ
ーター中に設置し、上記の窒素ガス導入管からフラスコ
内に窒素ガスを導入しながら、220〜270℃で脱水
重縮合を行ない低分子量体ポリエステル樹脂を得た。
【0048】一方、上記のPOを1720g、イソフタ
ル酸を1028g、1,6−ジプロピル−1,6−ヘキ
サンジオールを328g、グリセリンを74.6gの割
合で5リットルの4つ口フラスコ内に入れ、この4つ口
フラスコに上記のように還流冷却器と水分離装置と窒素
ガス導入管と温度計と撹拌装置とを取り付け、マントル
ヒーター中に設置し、上記の窒素ガス導入管からフラス
コ内に窒素ガスを導入しながら240℃で脱水重縮合を
行ない高分子化用ポリエステル樹脂を得た。
【0049】そして、上記の低分子量体ポリエステル樹
脂75重量部と、高分子化用ポリエステル樹脂25重量
部とをヘンシェルミキサーに投入して十分均一に混合撹
拌した後、この混合物に対してジフェニルメタン−4,
4−ジイソシアネートを40重量部加えて加圧ニーダー
において120℃で1時間反応させ、NCOの%を測定
して残存している遊離のイソシアネート基が略なくなっ
たことを確認し、軟化点Tmや流出開始温度Tiが下記
の表1に示す値になったウレタン変性ポリエステル樹脂
からなるポリエステル樹脂Dを得た。
【0050】(ポリエステル樹脂E)このポリエステル
樹脂Eを製造するにあたっては、上記のポリエステル樹
脂Dの製造において、低分子量体ポリエステル樹脂と高
分子化用ポリエステル樹脂との割合を変更し、低分子量
体ポリエステル樹脂を60重量部、高分子化用ポリエス
テル樹脂を40重量部の割合で用いるようにし、それ以
外については、上記のポリエステル樹脂Dの場合と同様
にして、軟化点Tmや流出開始温度Tiが下記の表1に
示す値になったこのポリエステル樹脂Eを得た。
【0051】なお、上記の各ポリエステル樹脂A〜Eに
おける軟化点Tm及び流出開始温度Tiは、フローテス
ターを用いて前記のようにして測定した値である。
【0052】
【表1】
【0053】次に、上記の各ポリエステル樹脂A〜Eを
バインダー樹脂に使用し、下記に示すようにしてシアン
トナーC1〜C4、マゼンタトナーM1〜M4、イエロ
ートナーY1〜Y4、ブラックトナーB1〜B5の各ト
ナーを得た。
【0054】(シアントナーC1)このシアントナーC
1を製造するにあたっては、上記のポリエステル樹脂A
とシアン着色剤(東洋インキ製造社製:C.I.ピグメ
ントブルー15−3)とを7:3の割合で加圧ニーダー
に仕込み、これらを混練し、この混練物をフェザーミル
で粉砕して顔料マスターバッチを得た。
【0055】そして、この顔料マスターバッチを10重
量部、ポリエステル樹脂Aを93重量部、サリチル酸亜
鉛錯体(オリエント化学社製:E−84)からなる荷電
制御剤を2重量部の割合にして、これらをヘンシェルミ
キサーで混合し、この混合物を2軸押出混練機により混
練し、この混練物を冷却させた後、フェザーミルで粗粉
砕し、更にジェットミルで微粉砕し、これを分級して体
積平均粒径が8.0μmになったトナー粒子を得た。
【0056】そして、このトナー粒子に対して、外添剤
として疎水性シリカ(HDK社製:H1303)を0.
8重量%、下記のようにして製造した疎水化度60%の
疎水性チタニアAを1.0重量%の割合で加え、これら
をヘンシェルミキサーにより混合して添加処理を行な
い、このシアントナーC1を得た。
【0057】ここで、上記の疎水性チタニアAについて
は、平均1次粒径が50nmのチタニア(テイカ社製:
MT600B)を水系中で混合撹拌しながら、n−ヘキ
シルトリメトキシシランを固型分換算でチタニアの20
重量%になるように添加混合し、これを乾燥し解砕させ
て疎水化度60%の疎水性チタニアAを得た。なお、上
記の疎水化度については、200mlのビーカーに純水
を50ml入れて、これに測定する試料を0.2g添加
し、これを撹拌しながら無水硫酸ナトリウムで脱水した
メタノールをビュレットから加え、液面上に試料がほぼ
見られなくなった点を終点とし、要したメタノールの量
から下記の式によって疎水化度を算出した。 疎水化度=[メタノール使用量/(50+メタノール使
用量)]×100
【0058】(シアントナーC2)このシアントナーC
2を製造するにあたっては、上記のシアントナーC1に
おけるポリエステル樹脂Aに代えてポリエステル樹脂B
を用いるようにし、それ以外については、上記シアント
ナーC1と同様にしてシアントナーC2を得た。
【0059】(シアントナーC3)このシアントナーC
3を製造するにあたっては、上記のシアントナーC1に
おけるポリエステル樹脂Aに代えてポリエステル樹脂C
を用いるようにし、それ以外については、上記シアント
ナーC1と同様にしてシアントナーC3を得た。
【0060】(シアントナーC4)このシアントナーC
4を製造するにあたっては、上記のシアントナーC1の
場合と同様にしてポリエステル樹脂Aを用いたトナー粒
子を得た後、このトナー粒子に対して外添剤として、疎
水性シリカ(HDK社製:H1303)を0.4重量
%、下記のようにして製造した疎水化度60%の疎水性
チタニアBを0.6重量部の割合で加え、これらをヘン
シェルミキサーにより混合して添加処理を行ない、この
シアントナーC4を得た。
【0061】ここで、上記の疎水性チタニアBについて
は、平均1次粒径が15nmのチタニア(テイカ社製:
MT150A)100重量部に対して、25℃における
粘度が500センチストークスのジメチルポリシロキサ
ン5重量部を50重量部のキシレンで希釈した溶液をス
プレー塗布し、これを乾燥させた後、得られたチタニア
を加熱し、これを解砕して疎水化度60%の疎水性チタ
ニアBを得た。なおこの疎水性チタニアBの疎水化度に
ついても、上記の疎水性チタニアAの場合と同様にして
算出した。
【0062】(マゼンタトナーM1)このマゼンタトナ
ーM1を製造するにあたっては、着色剤としてマゼンタ
顔料(大日本インキ化学工業社製:C.I.ピグメント
レッド184)を用いるようにし、それ以外について
は、前記のシアントナーC1の場合と同様にして、ポリ
エステル樹脂Aを用いたマゼンタトナーM1を得た。
【0063】(マゼンタトナーM2)このマゼンタトナ
ーM2を製造するにあたっては、上記のマゼンタトナー
M1におけるポリエステル樹脂Aに代えてポリエステル
樹脂Bを用いるようにし、それ以外については、マゼン
タトナーM1の場合と同様にしてマゼンタトナーM2を
得た。
【0064】(マゼンタトナーM3)このマゼンタトナ
ーM3を製造するにあたっては、上記のマゼンタトナー
M1におけるポリエステル樹脂Aに代えてポリエステル
樹脂Cを用いるようにし、それ以外については、マゼン
タトナーM1の場合と同様にしてマゼンタトナーM3を
得た。
【0065】(マゼンタトナーM4)このマゼンタトナ
ーM4を製造するにあたっては、着色剤としてマゼンタ
顔料(大日本インキ化学工業社製:C.I.ピグメント
レッド184)を用いるようにし、それ以外について
は、前記のシアントナーC4の場合と同様にして、ポリ
エステル樹脂Aを用いたマゼンタトナーM4を得た。
【0066】(イエロートナーY1)このイエロートナ
ーY1を製造するにあたっては、着色剤としてイエロー
顔料(東洋インキ製造社製:C.I.ピグメントイエロ
ー17)を用いるようにし、それ以外については、前記
のシアントナーC1の場合と同様にして、ポリエステル
樹脂Aを用いたイエロートナーY1を得た。
【0067】(イエロートナーY2)このイエロートナ
ーY2を製造するにあたっては、上記のイエロートナー
Y1におけるポリエステル樹脂Aに代えてポリエステル
樹脂Bを用いるようにし、それ以外については、イエロ
ートナーY1の場合と同様にしてイエロートナーY2を
得た。
【0068】(イエロートナーY3)このイエロートナ
ーY3を製造するにあたっては、上記のイエロートナー
Y1におけるポリエステル樹脂Aに代えてポリエステル
樹脂Cを用いるようにし、それ以外については、イエロ
ートナーY1の場合と同様にしてイエロートナーY3を
得た。
【0069】(イエロートナーY4)このイエロートナ
ーY4を製造するにあたっては、着色剤としてイエロー
顔料(東洋インキ製造社製:C.I.ピグメントイエロ
ー17)を用いるようにし、それ以外については、前記
のシアントナーC4の場合と同様にして、ポリエステル
樹脂Aを用いたイエロートナーY4を得た。
【0070】(ブラックトナーB1)このブラックトナ
ーB1を製造するにあたっては、ポリエステル樹脂Dを
100重量部、カーボンブラック(キャボット社製:モ
ーガルL)を5重量部、荷電制御剤(オリエント化学社
製:ボントロンS−34)を2重量部、低分子量ポリプ
ロピレン(三洋化成工業社製:ビスコールTS−20
0)を2.5重量部の割合にして、これらをヘンシェル
ミキサーで混合した後、この混合物を2軸押し出し混練
機で混練し、この混練物を冷却させた後、フェザーミル
で粗粉砕し、更にジェットミルで微粉砕し、これを分級
して体積平均粒径が8.0μmになったトナー粒子を得
た。
【0071】そして、このトナー粒子に対して外添剤と
して、疎水性シリカ(タルコ社製:タラノックスT50
0)を0.5重量%加え、これらをヘンシェルミキサー
により混合させて添加処理を行ない、このブラックトナ
ーB1を得た。
【0072】(ブラックトナーB2)このブラックトナ
ーB2を製造するにあたっては、上記のブラックトナー
B1におけるポリエステル樹脂Dに代えてポリエステル
樹脂Eを用いるようにし、それ以外については、ブラッ
クトナーB1の場合と同様にしてブラックトナーB2を
得た。
【0073】(ブラックトナーB3)このブラックトナ
ーB3を製造するにあたっては、上記のブラックトナー
B1におけるポリエステル樹脂Dに代えてポリエステル
樹脂Aを用いるようにし、それ以外については、ブラッ
クトナーB1の場合と同様にしてブラックトナーB3を
得た。
【0074】(ブラックトナーB4)このブラックトナ
ーB4を製造するにあたっては、上記のブラックトナー
B1の場合と同様にしてポリエステル樹脂Dを用いたト
ナー粒子を得た後、このトナー粒子に対して外添剤とし
て、疎水性シリカ(HDK社製:H1303)を0.4
重量%、前記の疎水性チタニアBを0.6重量%の割合
で加え、これらをヘンシェルミキサーにより混合させて
添加処理を行ない、このブラックトナーB4を得た。
【0075】(ブラックトナーB5)このブラックトナ
ーB5を製造するにあたっては、上記のブラックトナー
B3の場合と同様にしてポリエステル樹脂Aを用いたト
ナー粒子を得た後、このトナー粒子に対して外添剤とし
て、疎水性シリカ(HDK社製:H1303)を0.4
重量%と、前記の疎水性チタニアBを0.6重量%の割
合で加え、これらをヘンシェルミキサーにより混合させ
て添加処理を行ない、このブラックトナーB5を得た。
【0076】次に、上記のシアントナーC1〜C4と、
マゼンタトナーM1〜M4と、イエロートナーY1〜Y
4と、ブラックトナーB1〜B5の中から下記の表2に
示すように、シアントナー、マゼンタトナー、イエロー
トナー及びブラックトナーを選択して実施例1〜4及び
比較例1〜3の各フルカラー現像用トナーを得た。
【0077】
【表2】
【0078】次に、上記の実施例1〜4及び比較例1〜
3の各フルカラー現像用トナーにおいて使用したシア
ン,マゼンタ,イエローのカラートナーにおけるバイン
ダー樹脂の流出開始温度Ti1 と、軟化点Tm1 と、そ
の軟化点Tm1 と流出開始温度Ti1 との差ΔT1 及び
使用したブラックトナーにおけるバインダー樹脂の流出
開始温度Ti2 と、軟化点Tm2 と、その軟化点Tm2
と流出開始温度Ti2 との差ΔT2 と、さらに使用した
カラートナーにおけるΔT1 とブラックトナーにおける
ΔT2 との差(ΔT1 −ΔT2 )を求め、下記の表3に
示した。
【0079】
【表3】
【0080】次に、上記実施例1〜4及び比較例1〜3
の各フルカラー現像用トナーを用いて画像形成を行な
い、フルカラー画像の光沢バランス、カラートナーの耐
久性及びブラックトナーの耐久性を調べるようにした。
【0081】そして、上記実施例1〜3及び比較例1,
2の各フルカラー現像用トナーを用いて画像形成を行な
うにあたっては、図1に示すフルカラープリンターにお
けるフルカラー現像装置30の各現像器31C,31
M,31Y,31Bk内に各トナーを供給して画像形成
を行なうようにした
【0082】ここで、図1に示すフルカラープリンター
においては、回転駆動される感光体ドラム10の周囲
に、この感光体ドラム10の表面を所定の電位に均一に
帯電させる帯電ブラシ11や、この感光体ドラム10上
に残留したトナーを掻き落すクリーナ12が設けられて
いる。
【0083】また、帯電ブラシ11によって帯電された
感光体ドラム10をレーザビームによって走査露光する
レーザ走査光学系20が設けられており、このレーザ走
査光学系20はレーザダイオード,ポリゴンミラー,f
θ光学素子を内蔵した周知のものであり、その制御部に
はシアン,マゼンタ,イエロー,ブラック毎の印字デー
タがホストコンピュータから転送されるようになってい
る。そして、このレーザ走査光学系20は、上記の各色
毎の印字データに基づいて、順次レーザビームとして出
力し、感光体ドラム10上を走査露光し、これにより感
光体ドラム10上に各色毎の静電潜像を順次形成するよ
うになっている。
【0084】また、このように静電潜像が形成された感
光体ドラム10に各色彩のトナーを供給してフルカラー
の現像を行なうフルカラー現像装置30は、支軸33の
周囲にシアン,マゼンタ,イエロー,ブラックの各非磁
性1成分トナーを収容させた4つの色別の現像器31
C,31M,31Y,31Bkが設けられており、支軸
33を中心として回転し、各現像器31C,31M,3
1Y,31Bkが感光体ドラム10と対向する位置に導
かれるようになっている。また、このフルカラー現像装
置30における各現像器31C,31M,31Y,31
Bkにおいては、回転してトナーを搬送する現像スリー
ブ32の外周面にトナー規制部材34a,34bが圧接
されており、このトナー規制部材34a,34bによっ
て現像スリーブ32により搬送されるトナーの量を規制
すると共に、搬送されるトナーを荷電させるようになっ
ている。
【0085】そして、上記のようにレーザ走査光学系2
0によって感光体ドラム10上に各色の静電潜像が形成
される毎に、上記のように支軸33を中心にして、この
フルカラー現像装置30を回転させ、対応する色彩のト
ナーが収容された現像器31C,31M,31Y,31
Bkを感光体ドラム10と対向する位置に順々に導き、
各現像器31C,31M,31Y,31Bkにおける現
像スリーブ32を感光体ドラム10に接触させて、上記
のように各色の静電潜像が順々に形成された感光体ドラ
ム10上に、荷電された各色彩のトナーを順々に供給し
て現像を行なうようになっている。
【0086】また、このフルカラー現像装置30より感
光体ドラム10の回転方向下流側の位置には、中間転写
体40として、回転駆動される無端状の中間転写ベルト
40が設けられており、この中間転写ベルト40は感光
体ドラム10と同期して回転駆動されるようになってい
る。そして、この中間転写ベルト40は回転可能な1次
転写ローラ41により押圧されて感光体ドラム10に接
触するようになっており、またこの中間転写ベルト40
を支持する支持ローラ42の部分には、2次転写ローラ
43が回転可能に設けられ、この2次転写ローラ43に
よって記録紙等の記録部材Sが中間転写ベルト40に押
圧されるようになっている。
【0087】更に、前記のフルカラー現像装置30とこ
の中間転写ベルト40との間のスペースには、中間転写
ベルト40上に残留したトナーを掻き取るクリーナ50
が中間転写ベルト40に対して接離可能に設けられてい
る。
【0088】また、記録紙等の記録部材Sを中間転写ベ
ルト40に導く給紙手段60は、記録部材Sを収容させ
る給紙トレイ61と、この給紙トレイ61に収容された
記録部材Sを1枚ずつ給紙する給紙ローラ62と、上記
の中間転写ベルト40上に形成された画像と同期して給
紙された記録部材Sを中間転写ベルト40と上記の2次
転写ローラ43との間に送るタイミングローラ63とで
構成されており、このようにして中間転写ベルト40と
2次転写ローラ43との間に送られた記録部材Sを2次
転写ローラ43によって中間転写ベルト40に押圧させ
て、中間転写ベルト40からトナー像を記録部材Sが押
圧転写させるようになっている。
【0089】一方、上記のようにトナー像が押圧転写さ
れた記録部材Sは、エアーサクションベルト等で構成さ
れた搬送手段66により定着装置70に導かれるように
なっており、この定着装置70において転写されたトナ
ー像が記録部材S上に定着され、その後、この記録部材
Sが垂直搬送路80を通して装置本体1の上面に排出さ
れるようになっている。
【0090】そして、このフルカラープリンターを用い
てフルカラーの画像形成を行なうにあたっては、まず、
感光体ドラム10と中間転写ベルト40とを同じ周速度
でそれぞれの方向に回転駆動させ、感光体ドラム10を
帯電ブラシ11によって所定の電位に帯電させるように
した。
【0091】そして、このように帯電された感光体ドラ
ム10に対して、上記のレーザ走査光学系20によりシ
アン画像の露光を行ない、感光体ドラム10上にシアン
画像の静電潜像を形成した後、この感光体ドラム10に
シアントナーを収容させた現像器31Cからシアントナ
ーを供給してシアン画像を現像し、このようにシアンの
トナー像が形成された感光体ドラム10に対して中間転
写ベルト40を1次転写ローラ41によって押圧させ、
感光体ドラム10に形成されたシアンのトナー像を中間
転写ベルト40に1次転写させた。
【0092】このようにしてシアンのトナー像を中間転
写ベルト40に転写させた後は、前記のようにフルカラ
ー現像装置30を支軸33を中心にして回転させ、マゼ
ンタトナーが収容された現像器30Mを感光体ドラム1
0と対向する位置に導き、上記のシアン画像の場合と同
様に、レーザ走査光学系20により帯電された感光体ド
ラム10に対してマゼンタ画像を露光して静電潜像を形
成し、この静電潜像をマゼンタトナーが収容された現像
器30Mによって現像し、現像されたマゼンタのトナー
像を感光体ドラム10から中間転写ベルト40に1次転
写させ、更に同様にして、イエロー画像及びブラック画
像の露光,現像及び1次転写を順々に行なって、中間転
写ベルト40上にシアン,マゼンタ,イエロー,ブラッ
クのトナー画像を順々に重ねてフルカラーのトナー像を
形成した。
【0093】そして、中間転写ベルト40上に最終のブ
ラックのトナー像が1次転写されると、記録部材Sをタ
イミングローラ63により2次転写ローラ43と中間転
写ベルト40との間に送り、2次転写ローラ43により
記録部材Sを中間転写ベルト40に押圧させて、中間転
写ベルト40上に形成されたフルカラーのトナー像を記
録部材S上に2次転写させた。
【0094】そして、このようにフルカラーのトナー像
が記録部材S上に2次転写されると、この記録部材Sを
上記の搬送手段66により定着装置70に導き、この定
着装置70によって転写されたフルカラーのトナー像を
記録部材S上に定着させ、その後、この記録部材Sを垂
直搬送路80を通して装置本体1の上面に排出させるよ
うした。
【0095】一方、上記の実施例4及び比較例3の各フ
ルカラー現像用トナーを用いて画像形成を行なうにあた
っては、前記の各トナーをそれぞれ下記のようにして製
造したキャリアと混合させてトナー混合比が6重量%に
なるように調整し、このようにキャリアと混合した各現
像剤を市販のフルカラー複写機(ミノルタ社製:CF7
0)に搭載して画像形成を行なうようにした。
【0096】(キャリアの製造)まず、撹拌器とコンデ
ンサーと温度計と窒素導入管と滴下装置とを備えた容量
500mlのメスフラスコにメチルエチルケトンを10
0重量部加えるようにした。一方、別に窒素雰囲気下8
0℃で100重量部のメチルエチルケトンに対して、メ
チルメタクリレートを36.7重量部、2−ヒドロキシ
エチルメタクリレートを5.1重量部、3−メタクリロ
キシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シランを5
8.2重量部及び1,1’−アゾビス(シクロヘキサン
−1−カルボニトリル)を1重量部溶解させた溶液を調
整し、この溶液を上記のフラスコ内に2時間にわたって
滴下し、5時間熟成させて樹脂を得た。
【0097】次に、この樹脂に対して、架橋剤としてイ
ソホロンジイソシアネート/トリメチロールプロパンア
ダクト(IPDI/TMP系:NCO%=6.1%)を
OH/NCOモル比率が1/1となるように加えた後、
メチルエチルケトンで希釈して固形比3重量%のコート
樹脂溶液を調整した。
【0098】そして、平均粒径が50μmの焼成フェラ
イト粉(パウダーテック社製:F−300)からなるコ
ア材に対して、このコート樹脂溶液を被覆樹脂量が1.
5重量%になるようにしてスピラコーター(岡田精工社
製)により塗布し、これを乾燥させた後、このキャリア
を熱風循環式オーブン中にて160℃で1時間放置して
焼成し、この焼成物を冷却した後、フェライト粉バルク
を目開き106μmと75μmのスクリーンメッシュを
取り付けたフルイ振とう器により解砕して、実施例4及
び比較例3の各フルカラー現像用トナーに混合させる樹
脂被覆キャリアを得た。
【0099】そして、上記のように実施例1〜4及び比
較例1〜3の各フルカラー現像用トナーを用いて画像形
成を行ない、フルカラー画像の光沢バランス、カラート
ナーの耐久性及びブラックトナーの耐久性を調べ、その
結果を下記の表4に示した。
【0100】ここで、フルカラー画像の光沢バランスに
ついては、コピアテストパターンAR−5(データクエ
スト社製)を用いてフルカラー画像を形成し、目視によ
りフルカラー画像における黒画像部とカラー画像部との
光沢バランスを評価し、黒画像部とカラー画像部の光沢
に違和感がない場合を○、黒画像部とカラー画像部の光
沢に違いがあり若干違和感があるものの実用上問題がな
い場合を△、両者の光沢の違いが顕著である場合(カラ
ー画像部の光沢に対して黒画像部が艶消し調になってい
る場合や、カラー画像部の光沢に対して黒画像部の光沢
が強調されすぎている場合)を×で表示した。
【0101】また、カラートナーの耐久性について、上
記実施例1〜3及び比較例1,2のものにおいては、そ
れぞれシアントナーを用いて3000枚の画出しを行な
った時点で、トナー規制部材や現像スリーブにトナーが
凝集して固着しているかを調べ、凝集や固着が発生しな
かった場合を○、僅かに生じているが実用上問題がない
場合を△、トナー固着が発生して実用上問題がある場合
を×で表示し、また実施例4及び比較例3のものについ
ては、それぞれシアントナーを用いて10000枚の画
出しを行なった時点での目視評価により、画像にカブリ
がほとんど発生していない場合を○、カブリが若干生じ
ているが実用上問題がない場合を△、カブリが多く実用
上問題がある場合を×で表示した。
【0102】また、ブラックトナーの耐久性について、
実施例1〜3及び比較例1,2のものにおいては、それ
ぞれブラックトナーを用いて5000枚の画出しを行な
った時点で、トナー規制部材や現像スリーブにトナーが
凝集して固着しているかを調べ、凝集や固着が発生しな
かった場合を○、僅かに生じているが実用上問題がない
場合を△、トナー固着が発生して実用上問題がある場合
を×で表し、また実施例4及び比較例3のものにおいて
は、それぞれブラックトナーを用いて20000枚の画
出しを行なった時点での目視評価により、画像にカブリ
がほとんど発生していない場合を○、カブリが若干生じ
ているが実用上問題がない場合を△、カブリが多く実用
上問題がある場合を×で表した。
【0103】
【表4】
【0104】ここで、実施例3のフルカラー現像用トナ
ーにおける光沢バランスは実用上問題がなかったが、フ
ルカラー画像部と黒画像部とにおいて若干光沢差があ
り、また比較例1,3の各フルカラー現像用トナーにお
ける光沢バランスも実用上問題がなかったが、黒画像部
の光沢が強調されすぎた状態となっていた。一方、比較
例2のフルカラー現像用トナーにおいてはフルカラー画
像部と黒画像部との光沢差が非常に大きくなって問題が
あった。
【0105】この結果から明らかなように、実施例1〜
4の各フルカラー現像用トナーにおいては、カラー画像
部と黒画像部との光沢差が少ない良好なフルカラー画像
が得られると共に、カラートナー及びブラックトナーの
耐久性も良く、フルカラー画像と共にモノクロ画像につ
いても安定した画像形成が行なえるようになっていた。
これに対して、比較例1〜3の各フルカラー現像用トナ
ーにおいては、フルカラー画像部と黒画像部とにおける
光沢の差が顕著になって、良好なフルカラー画像が得ら
れなかったり、カラートナーやブラックトナーの耐久性
が悪く、フルカラー画像やモノクロ画像の画像形成が安
定して行なえなくなるという問題があった。
【0106】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明に係るフ
ルカラー現像トナーにおいては、フルカラーの画像形成
以外に、ブラックトナーだけを使用した通常のモノクロ
画像の形成を頻繁に行なった場合においても、ブラック
トナーだけがシアントナー等の他のカラートナーよりも
早く劣化するということがなく、またフルカラーの画像
を形成した場合に、ブラックトナーによって形成された
黒画像の部分とカラートナーよって形成されたカラー画
像の部分との光沢等に差が生じるということも少なくな
った。
【0107】この結果、この発明に係るフルカラー現像
用トナーをフルカラー画像形成装置に使用して画像形成
を行なった場合、ブラックトナーによって形成された黒
画像の部分とカラートナーよって形成されたカラー画像
の部分との間で違和感が生じるということが少なく、良
好なフルカラー画像が得られると共に、モノクロ画像の
形成も安定して行なえるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】フルカラーの画像形成を行なうフルカラー画像
形成装置の一例を示した概略説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 玉置 順一 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大 阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 出水 一郎 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大 阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 福田 洋幸 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大 阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−19197(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/09

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シアントナーとマゼンタトナーとイエロ
    ートナーとブラックトナーとを用いて所定の色毎に現像
    を行なってフルカラー画像を形成するフルカラー画像形
    成装置に使用されるフルカラー現像用トナーにおいて、
    上記シアントナー,マゼンタトナー及びイエロートナー
    の各カラートナーにおけるバインダー樹脂の流出開始温
    度Ti1 が80〜100℃、軟化点Tm1 が90〜12
    0℃、この軟化点Tm1 と流出開始温度Ti1 との差Δ
    1 (=Tm1 −Ti1 )が10〜20℃であり、上記
    ブラックトナーのバインダー樹脂の流出開始温度Ti2
    が90〜110℃、軟化点Tm2 が110〜130℃、
    上記軟化点Tm2 と流出開始温度Ti2 との差ΔT2
    (=Tm2 −Ti2 )が15〜30℃であり、かつこの
    ブラックトナーにおけるΔT2 と上記の各カラートナー
    におけるΔT1 との差(ΔT2 −ΔT1 )が3〜13℃
    であることを特徴とするフルカラー現像用トナー。
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