JP3385785B2 - フルカラー用非磁性一成分トナー - Google Patents

フルカラー用非磁性一成分トナー

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JP3385785B2
JP3385785B2 JP07088995A JP7088995A JP3385785B2 JP 3385785 B2 JP3385785 B2 JP 3385785B2 JP 07088995 A JP07088995 A JP 07088995A JP 7088995 A JP7088995 A JP 7088995A JP 3385785 B2 JP3385785 B2 JP 3385785B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、フルカラー複写機や
フルカラープリンター等のフルカラー画像形成装置に使
用するフルカラー用非磁性一成分トナー及びこのフルカ
ラー用非磁性トナーを用いた画像形成方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、感光体に形成された静電潜像
をトナーを用いて現像し、このトナー像を記録紙等の記
録部材上に転写して画像形成を行なう電子写真方式を利
用した複写機,プリンター,ファクシミリ等の画像形成
装置が広く利用されており、また近年においては、複数
色のトナーを用いてフルカラー画像を再現するフルカラ
ー複写機やフルカラープリンター等のフルカラー画像形
成装置が用いられるようになった。
【0003】ここで、このようなフルカラー画像形成装
置としては、様々な方式のものが存在しており、例え
ば、帯電された感光体上にレーザー等の光ビームを照射
する書き込み手段等により所定の色に対応する静電潜像
を形成し、この静電潜像に対して、マゼンタトナー,シ
アントナー,イエロートナー及び必要に応じてブラック
トナーから選択される所定のトナーを供給して現像し、
得られたトナー像を転写体上に保持された記録紙等の記
録部材上に転写し、前記の潜像形成工程、現像工程及び
転写工程を各色毎に行ない、記録部材上に各色のトナー
像を重ね合わせたフルカラーのトナー像を形成した後、
このトナー像を記録紙上に定着させるようにしたもの
や、上記のように感光体上に形成された所定の色に対応
する静電潜像に対して、マゼンタトナー,シアントナ
ー,イエロートナー及び必要に応じてブラックトナーか
ら選択される所定のトナーを供給して現像し、得られた
トナー像を中間転写体上に転写し、前記潜像形成工程、
現像工程及び転写工程を各色毎に行ない、各色のトナー
像が重ね合わされたフルカラーのトナー像を中間転写体
上に形成した後、このフルカラーのトナー像をこの中間
転写体から記録部材上に転写し、このトナー像を記録紙
上に定着させるようにしたもの等が存在した。
【0004】また、上記のようなフルカラー画像形成装
置において、感光体に形成された静電潜像にトナーを供
給する現像装置としては、一般にトナーとキャリアとを
使用した二成分現像方式のものが用いられており、シア
ントナーとキャリアとを混合させたシアン現像剤と、マ
ゼンタトナーとキャリアとを混合させたマゼンタ現像剤
と、イエロートナーとキャリアとを混合させたイエロー
現像剤と、ブラックトナーとキャリアとを混合させたブ
ラック現像剤とを4つの現像装置内にそれぞれ別に収容
させて、個々に現像を行なうようにしていた。
【0005】しかし、トナーとキャリアとを混合させた
二成分現像方式の現像装置においては、現像により消費
されたトナーを新たに補給するようになっているが、キ
ャリアは補給されずにそのまま使用されるため、次第に
キャリアがトナー成分により汚染されてスペント化し、
これによりキャリアが劣化して、トナーに対する帯電性
能等が低下し、形成される画像に悪影響を及ぼすという
問題があった。
【0006】また、このような二成分現像方式の現像装
置においては、トナーとキャリアとを混合攪拌させる機
構が必要となって、現像装置を小型化させることが困難
であり、このような現像装置を上記のように4つ設ける
フルカラー画像形成装置においては装置が大型化すると
共にそのコストも高く付くという問題があり、特に、フ
ルカラー画像形成装置を個人的に使用する要望が高くな
った近年においては、フルカラー画像形成装置の小型化
及びコストの低減が強く要望されるようになった。
【0007】このため、近年においては、上記のように
トナーとキャリアとを用いた二成分現像方式の現像装置
ではなく、キャリアを使用しない一成分現像方式の現像
装置を用いることにより、キャリアの劣化による問題を
解決すると共に、現像装置を小型化させて、フルカラー
画像形成装置を小型化させると共にそのコストを安くす
ることが検討されるようになった。
【0008】ここで、一成分現像方式の現像装置におい
ては、磁性トナーを用いた現像方式のものと、非磁性ト
ナーを用いた現像方式のものとがあり、磁性トナーを用
いる場合は、通常、トナーに黒色の磁性粉を添加させる
ため、シアントナー,マゼンタトナー,イエロートナー
の各カラートナーに磁性粉を添加すると、これらのカラ
ートナーにおける色彩が低下してしまい、このようなト
ナーを用いてフルカラーの画像形成を行なうと、得られ
たカラー画像の鮮明度が悪くなる等の問題があった。
【0009】一方、非磁性トナーを使用した一成分現像
方式の現像装置においては、一般にトナーを感光体に搬
送する現像スリーブに対してブレード等のトナー規制部
材を圧接させ、このトナー規制部材により現像スリーブ
上におけるトナーの量を規制すると共に、そのトナーを
荷電させるようになっていた。
【0010】ここで、従来より一般に使用されているフ
ルカラー用のトナーの場合、得られた画像における透光
性や各色の混色性をよくするため、定着時に各トナーが
速やかに溶融されて定着されるようにシャープメルト性
のトナーが用いられており、このようなトナーを上記の
ような現像装置に使用すると、トナー規制部材の圧接に
よってトナーにストレスが加わり、このトナーが凝集し
てトナー規制部材や現像スリーブに固着するという問題
があった。
【0011】また、一成分現像方式の現像装置を用いた
画像形成装置の場合、近年においては、現像装置又現像
装置の他に感光体やクリーニング装置を一体にしてカー
トリッジ化し、画像形成装置を更に小型化させて安価に
すると共に、トナーが無くなった場合等にはカートリッ
ジ自体を交換するようにし、個人的なユーザーでも簡単
に取り扱えるようにしたものが用いられるようになっ
た。
【0012】ここで、上記のようなフルカラー画像形成
装置における現像装置等を一体にしてカートリッジ化し
た場合、このカートリッジが高温の環境下で保管される
こともあるため、現像装置内に収容された各トナーが熱
によって劣化しないように、各トナーにより高い耐熱性
が要求されるようになった。
【0013】また、感光体に形成されたトナー像を記録
紙等に転写する転写装置としては、特開昭59−466
64号公報に示されるように、バイアスが印加された転
写ローラを感光体に圧接させ、この転写ローラと感光体
との間に記録紙を通過させ、感光体上のトナー像を記録
紙に押圧転写させるようにしたものが用いられることが
あり、この転写装置の場合、記録紙を搬送するタイミン
グの同期不良や転写ズレを少なくすることができると共
に、記録紙の搬送経路を短くしたり、感光体を小型化さ
せて、画像形成装置を小型化できるという利点があっ
た。
【0014】しかし、この転写装置の場合、トナー像が
形成された感光体に対して転写ローラを圧接させるた
め、トナーが感光体に強く押し付けられて密着し、記録
紙へのトナーの転写が上手く行なえず、特に、トナー像
の中央部分におけるトナーがうまく記録紙に転写されな
くなり、形成された画像にいわゆる中抜けが生じるとい
う問題があった。
【0015】ここで、このような転写装置を前記のよう
なフルカラー画像形成装置に使用した場合、フルカラー
画像を得るためには、前記のようにマゼンタトナー,シ
アントナー,イエロートナー及び必要に応じてブラック
トナーをそれぞれ転写させて各色のトナー像が重ね合わ
せるため、上記のような転写ミスによる中抜けが発生し
やすくなり、特に、各色のトナー像を中間転写体上に押
圧転写した後、この中間転写体上に転写されたトナー像
をさらに記録紙上に押圧転写させるようにした場合に
は、中間転写体から記録紙上にトナー像を転写する際に
も中抜けが生じて、得られた画像に中抜けが多く発生す
るという問題があった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、フルカラ
ー複写機やフルカラープリンター等のフルカラー画像形
成装置に使用するフルカラー用トナー及びこのようなフ
ルカラー用トナーを用いてフルカラーの画像形成を行な
う場合における上記のような様々な問題を解決すること
を課題とするものである。
【0017】すなわち、この発明においては、フルカラ
ー用非磁性一成分トナーをフルカラー画像形成装置に使
用して画像形成を行なうにあたり、トナー規制部材の圧
接によりトナーが凝集して、トナー規制部材や現像スリ
ーブに固着するということがなく、また熱によってトナ
ーが劣化するということが少なく、さらにトナー像を中
間転写体や記録部材に押圧転写する場合にも、その転写
が上手く行なえ、中抜け等のない良好なフルカラーの画
像が長期にわたって安定して得られるようにすることを
課題とするものであります。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明におけるフルカ
ラー用非磁性一成分トナーにおいては、上記のような課
題を解決するため、像担持体上に形成されたトナー像を
1次転写ローラにより中間転写ベルト上に押圧転写して
1次転写した後、この中間転写ベルト上に転写されたト
ナー像を2次転写ローラにより記録部材上に押圧転写
て2次転写するフルカラー画像形成装置に使用されるフ
ルカラー用非磁性一成分トナーにおいて、そのバインダ
ー樹脂として、エーテル化ジフェノール類と芳香族ジカ
ルボン酸類とからなるポリエステル樹脂であって、その
ガラス転移点Tgが60〜75℃、数平均分子量Mnが
3500〜6000、重量平均分子量Mwと数平均分子
量Mnとの比(Mw/Mn)が3.0〜8.0、見掛け
溶融粘度が1×105 ポイズとなる温度T1 と1×10
6 ポイズとなる温度T2 との差ΔT(=T1 −T2)が
8〜15℃であるものを用いると共に、軟化点が100
〜150℃のポリオレフィンを含有させるようにしたの
である。また、この発明における画像形成方法において
は、バインダー樹脂として、エーテル化ジフェノール類
と芳香族ジカルボン酸類とからなるポリエステル樹脂で
あって、そのガラス転移点Tgが60〜75℃、数平均
分子量Mnが3500〜6000、重量平均分子量Mw
と数平均分子量Mnとの比(Mw/Mn)が3.0〜
8.0、見掛け溶融粘度が1×10 5 ポイズとなる温度
1 と1×10 6 ポイズとなる温度T 2 との差ΔT(=
1 −T 2 )が8〜15℃であるものを用いると共に、
軟化点が100〜150℃のポリオレフィンを含有させ
たフルカラー 用非磁性一成分トナーを使用して像担持体
上にトナー像を形成し、このトナー像を1次転写ローラ
により像担持体から中間転写ベルト上に押圧転写して1
次転写した後、この中間転写ベルト上に転写されたトナ
ー像を2次転写ローラにより記録部材上に押圧転写して
2次転写するようにしたのである。
【0019】ここで、この発明のフルカラー用非磁性一
成分トナーにおいて、バインダー樹脂に使用するポリエ
ステル樹脂のガラス転移点Tgについては、示差走査熱
量計(セイコー電子社製:DSC−200)を用いて測
定するようにし、測定する試料10mgを精密に秤量し
て、これをアルミニウムパンに入れ、リファレンスとし
てアルミナをアルミニウムパンに入れたものを用い、昇
温速度30℃/minで常温から200℃まで昇温させ
た後、これを冷却し、昇温速度10℃/minで20〜
120℃の間で測定を行ない、この昇温過程で30〜8
0℃の範囲におけるメイン吸熱ピークのショルダー値を
ガラス転移点Tgとした。
【0020】また、上記のポリエステル樹脂における数
平均分子量Mnや重量平均分子量Mwについては、ゲル
パーミエーションクロマトグラフィー(日本分光工業社
製:807−IT型)を用いて測定するようにし、カラ
ムを40℃に保ち、キャリア溶媒としてテトラヒドロフ
ランを1kg/cm2 で流し、測定する試料30mgを
テトラヒドロフラン20mlに溶解し、この溶液0.5
mgを上記のキャリア溶媒と共に導入し、ポリスチレン
換算より分子量を求めるようにした。
【0021】また、上記のポリエステル樹脂における見
掛け溶融粘度が1×105 ポイズとなる温度T1 と、見
掛け溶融粘度が1×106 ポイズとなる温度T2 とを求
めるにあたっては、フローテスター(島津製作所社製:
CFT−500)を用いて測定するようにし、測定する
試料1.0gを秤量し、1.0mm×1.0mmのダイ
を用い、昇温速度3.0℃/min,予熱時間180
秒,加重30kg,測定温度範囲60〜140℃の条件
で、上記のフローテスターにより上記の試料における温
度−見掛け粘度曲線を求め、この温度−見掛け粘度曲線
から溶融粘度が1×105 ポイズとなる温度T1 と溶融
粘度が1×106 ポイズとなる温度T2 を求めるように
した。
【0022】そして、この発明のフルカラー用非磁性一
成分トナーにおいて、バインダー樹脂に使用するポリエ
ステル樹脂として、そのガラス転移点Tgが60〜75
℃のものを用いるようにしたのは、Tgが60℃より低
いものを用いると、得られたトナーの耐熱性が悪くな
り、保管時にトナーが凝集したり、前記のようにトナー
規制部材によってトナー担持体である現像スリーブ上に
おけるトナーの量を規制した場合に、トナーが凝集し
て、トナー規制部材やトナー担持体に固着しやすくな
り、更にトナーの物理的なストレスに対する安定性も低
下して、前記のように押圧転写させる際に中抜けが発生
しやすくなる一方、Tgが75℃より高いものを用いる
と、得られたトナーの記録部材に対する定着強度が低下
すると共に、各トナーにおける混色性も低下して、色の
再現性が悪くなり、良好なフルカラー画像が得られなく
なるためであり、好ましくは、ガラス転移点Tgが63
〜73℃のポリエステル樹脂を用いるようにする。
【0023】また、バインダー樹脂に使用するポリエス
テル樹脂に、その数平均分子量Mnが3500〜600
0のものを用いるようにしたのは、Mnが3500より
小さいものを用いると、得られたトナーにおける折り曲
げ定着性が低下し、フルカラー画像が形成された記録部
材を折り曲げた際に、その画像部分におけるトナーが剥
離して画像欠損が発生しやすくなる一方、Mnが600
0より大きいものを用いると、定着時におけるトナーの
熱溶融性が低下して、記録部材に対する定着強度が低下
するためであり、好ましくは、数平均分子量Mnが40
00〜5500のものを用いるようにする。
【0024】また、上記のポリエステル樹脂における重
量平均分子量Mwと数平均分子量Mnとの比(Mw/M
n)が3.0〜8.0のものを用いるようにしたのは、
この比が3.0より小さいものを用いると、そのトナー
を用いて画像形成を行なった場合に高温オフセットが発
生しやすくなる一方、この比が8.0より大きいものを
用いると、そのトナーの定着時におけるシャープメルト
特性が低下して、定着された画像におけるトナーの透光
性や混色性が低下し、色の再現性等が悪くなって良好な
フルカラー画像が得られなくなるためであり、好ましく
は、この比(Mw/Mn)が4.0〜7.0のものを用
いるようにする。
【0025】また、バインダー樹脂として、上記のよう
に見掛け溶融粘度が1×105 ポイズとなる温度T1
1×106 ポイズとなる温度T2 との差(ΔT=T1
2)が8〜15℃のポリエステル樹脂を用いるように
したのは、このΔTが8℃より低いものを用いると、得
られたトナーを用いて画像形成を行なった場合に高温オ
フセットが発生しやすくなる一方、このΔTが15℃よ
りも高いものを用いると、得られたトナーの透光性や混
色性が低下して、色の再現性等が悪くなり、良好なフル
カラー画像が得られなくなるためであり、好ましくは、
このΔTが8〜13℃のものを用いるようにする。
【0026】また、バインダー樹脂として、上記のよう
にアルコール成分にエーテル化ジフェノール類を、酸成
分に芳香族ジカルボン酸類を用いたポリエステル樹脂を
使用するようにしたのは、ガラス転移点Tgや分子量や
溶融性が上記のような範囲になって十分なシャープメル
ト特性や透光性や混色性等を持つトナーが得られるよう
にする共に、バインダー樹脂として十分な強度や耐熱性
等をもつようにするためである。
【0027】ここで、このポリエステル樹脂に用いるエ
ーテル化ジフェノール類としては、例えば、ポリオキシ
プロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(3.3)
−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
ポリオキシエチレン(2.0)−2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン
(2.0)−ポリオキシエチレン(2.0)−2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシ
プロピレン(6)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン等を使用することができる。
【0028】また、このポリエステル樹脂におけるガラ
ス転移点や軟化点を調整するため、上記のエーテル化ジ
フェノール類の他にアルコール成分として、例えば、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3
−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネ
オペンチルグリコール等のジオール類;ソルビトール、
1,2,3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビ
タン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトー
ル、トリペンタエリスリトール、1,2,4−ブタント
リオール、1,2,5−ペンタントリオール、グリセロ
ール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−
1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタ
ン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒドロ
キシメチルベンゼン等の多価アルコールを少量加えるよ
うにしてもよい。
【0029】一方、上記の芳香族ジカルボン酸類として
は、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸等の芳香族ジ
カルボン酸、その酸無水物又はその低級アルキルエステ
ル等を使用することができる。
【0030】また、このポリエステル樹脂におけるガラ
ス転移点や軟化点を調整するため、上記の芳香族ジカル
ボン酸類の他に、例えば、フマール酸、マレイン酸、コ
ハク酸、炭素数4〜18のアルキル又はアルケニルコハ
ク酸等の脂肪族ジカルボン酸その酸無水物又は低級アル
キルエステル等の脂肪族ジカルボン酸を少量加えるよう
にしてもよい。
【0031】さらに、ポリエステル樹脂における酸価を
調整したり、その樹脂強度を向上させるために、上記の
もの以外に、例えば、1,2,4−ベンゼントリカルボ
ン酸(トリメリット酸)、1,2,5−ベンゼントリカ
ルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、
1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−
ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカル
ボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メ
チレンカルボキシプロパン、1,2,4−シクロヘキサ
ントリカルボン酸、テトラ(メチレンカルボキシル)メ
タン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸、ピ
ロメリット酸、これらの無水物又はその低級アルキルエ
ステル等の多価カルボン酸類を、トナーの透光性等を損
なわない範囲で少量加えるようにしてもよい。
【0032】また、上記のポリエステル樹脂としては、
特に、モノマー成分として上記のエーテル化ジフェノー
ル類と芳香族ジカルボン酸類とを使用して得た線状ポリ
エステル樹脂や、エーテル化ジフェノール類と芳香族ジ
カルボン酸類とに上記の多価カルボン酸類を少量加えて
得たポリエステル樹脂を用いるようにすることが好まし
い。これは、モノマーの酸成分として、脂肪族ジカルボ
ン酸類ではなく、芳香族ジカルボン酸類を使用してポリ
エステル樹脂の分子量を上記のような低い範囲に設定し
ているにもかかわらず、樹脂が十分な強度を持つと共に
そのガラス転移点Tgが上記のような範囲になるように
するためである。
【0033】また、この発明におけるフルカラー用非磁
性一成分トナーにおいて、軟化点が100〜150℃の
ポリオレフィンを含有させるようにしたのは、このよう
なポリオレフィンがバインダー樹脂中に分散されること
により、押圧転写時におけるストレスに対するトナーの
安定性が向上して、押圧転写時における中抜けが抑制さ
れると共に、トナーの滑り性も向上し、前記のように現
像スリーブにトナー規制部材を圧接させてトナーの量を
規制すると共にトナーを荷電させる際に、トナーが凝集
してトナー規制部材や現像スリ−ブに固着したりすると
いうことが少なくなるためである。
【0034】また、ポリオレフィンとして、上記のよう
に軟化点が100〜150℃のものを用いるようにした
のは、その軟化点が100℃より低いものを用いると、
このポリオレフィンを加えても、ストレスに対するトナ
ーの安定性が十分に向上されず、トナーが凝集してトナ
ー規制部材や現像スリーブに固着したり、押圧転写時に
おける中抜けを十分に防止できなくなる一方、その軟化
点が150℃より高いものを用いると、トナーの溶融性
が低下して、記録部材に対するトナーの定着強度が弱く
なると共に、透光性や混色性が低下するためである。
【0035】ここで、上記のようなポリオレフィンとし
ては、例えば、ポリエチレン、酸化型ポリエチレン、ポ
リプロピレン、酸化型ポリプロピレン等を使用すること
ができ、具体的には、市販されているポリエチレンとし
て、三洋化成工業社製のサンワックス131P(軟化点
108℃),サンワックス151P(軟化点107
℃),サンワックス161P(軟化点111℃),サン
ワックス165P(軟化点107℃),サンワックス1
71P(軟化点105℃)、三井石油工業社製のハイワ
ックス200P(軟化点128℃),ハイワックス31
0MP(軟化点122℃),ハイワックス400P(軟
化点132℃)等を使用することができ、また酸化型ポ
リエチレンとして、三洋化成工業社製のサンワックスE
300(軟化点103.5℃,酸価22),サンワック
スE250P(軟化点103.5℃,酸価19.5),
三井石油工業社製のハイワックス4053E(軟化点1
11℃,酸価25)等を使用することができ、またポリ
プロピレンとして、三洋化成工業社製のビスコール55
0P(軟化点150℃),ビスコール660P(軟化点
145℃)等を使用することができ、また酸化型ポリプ
ロピレンとして、三洋化成工業社製のビスコール200
TS(軟化点145℃,酸価3.5),ビスコール10
0TS(軟化点140℃,酸価3.5),ビスコール1
10TS(軟化点140℃,酸価3.5)等を使用する
ことができる。なお、このようなポリオレフィンの中で
も、バインダー樹脂に使用したポリエステル樹脂に対す
る分散性の観点からは、酸価が2〜30の酸化型ポリオ
レフィンを用いることが好ましい。
【0036】そして、このようなポリオレフィンをバイ
ンダー樹脂に含有させるにあたっては、バインダー樹脂
100重量部に対して0.5〜5重量部、好ましくは
0.5〜3重量部含有させるようにする。これは、ポリ
オレフィンの含有量が0.5重量部より少ないと、スト
レスに対するトナーの安定性が十分に向上されず、トナ
ーが凝集してトナー規制部材や現像スリーブに固着した
り、押圧転写時における中抜けを十分に防止できなくな
る一方、5重量部より多いと、トナーにおける耐熱保管
性や透光性や混色性に悪影響を及ぼすと共に、このポリ
オレフィンがバインダー樹脂に上手く分散されず、感光
体や現像スリーブに付着してフィルミングが発生すると
いう問題が生じるためである。
【0037】また、この発明におけるフルカラー用非磁
性一成分トナーにおいては、トナーが適当な色彩を示す
ように、上記バインダー樹脂に適当な着色剤を加えるよ
うにし、例えば、以下に示すようなマゼンタ,シアン,
イエロー,ブラックの様々な着色剤を使用することがで
きるが、特にこれらの着色剤に限定されるものではな
い。
【0038】ここで、マゼンタ着色剤としては、例え
ば、C.I.ピグメントレッド1、2、3、4、5、
6、7、8、9、10、11、12、13、14、1
5、16、17、18、19、21、22、23、3
0、31、32、37、38、39、40、41、4
8、49、50、51、52、53、54、55、5
7、58、60、63、64、68、81、83、8
7、88、89、90、112、114、122、12
3、163、184、202、206、207、209
等のマゼンタ顔料や、C.I.ソルベントレッド1、
3、8、23、24、25、27、30、49、81、
82、83、84、100、109、121、C.I.
ディスパースレッド9、C.I.ベーシックレッド1、
2、9、12、13、14、15、17、18、22、
23、24、27、29、32、34、35、36、3
7、38、39、40等のマゼンタ染料等を用いること
ができる。
【0039】また、シアン着色剤としては、例えば、
C.I.ピグメントブルー2、3、15、16、17等
のシアン顔料等を用いることができる。
【0040】また、イエロー着色剤としては、例えば、
C.I.ピグメントイエロー1、2、3、4、5、6、
7、10、11、12、13、14、15、16、1
7、23、65、73、83、C.I.バットイエロー
1、3、20等のイエロー顔料や、C.I.ソルベント
イエロー79、162等のイエロー染料等を用いること
ができる。
【0041】また、黒着色剤としては、カーボンブラッ
ク等を使用することができる。
【0042】ここで、上記の各着色剤が前記のバインダ
ー樹脂中に均一に分散されるようにするため、フラッシ
ング処理によって着色剤の分散性を向上させるようにし
たり、また着色剤が高濃度となるようにバインダー樹脂
と混練した後、これを粉砕してマスタバッチを製造する
マスタバッチ処理を行なうことが好ましい。そして、こ
のようなフラッシング処理着色剤やマスタバッチ処理着
色剤を後述する混練・粉砕法における着色剤として使用
すると、バインダー樹脂に対する着色剤の分散性を向上
させることができる
【0043】また、上記の各着色剤を含有させる量につ
いては、バインダー樹脂100重量部に対して着色剤を
2〜15重量部含有させるようにすることが好ましい。
これは、着色剤の含有量をこの範囲にすると、十分な光
透過性を有するトナーが得られ、OHPフィルム等に現
像を行なう場合に適したものになるためである。
【0044】また、この発明におけるフルカラー用非磁
性一成分トナーにおいては、上記のようなバインダー樹
脂と着色剤の他に、トナーの帯電性を調整したり、トナ
ーの流動性を向上させるために、荷電制御剤や後処理剤
等の様々な添加剤を添加させることができる。
【0045】ここで、荷電制御剤としては、様々な色彩
のトナーにおける色調や光透過性に悪影響を及ぼさない
ようにするため、無色,白色或いは淡色の荷電制御剤を
使用することが好ましく、例えば、サリチル酸誘導体と
亜鉛等の金属とのサリチル酸金属錯体、カリックスアレ
ン系化合物、ホウ素化合物、含フッ素第4級アンモニウ
ム塩系化合物等の荷電制御剤を単独又は複数混合して使
用することができる。
【0046】そして、上記サリチル酸金属錯体として
は、例えば、特開昭53−127726号公報や特開昭
62−145255号公報等に記載されたものを、カリ
ックスアレン系化合物としては、例えば、特開平2−2
01378号公報等に記載されたものを、ホウ素化合物
としては、例えば、特開平2−221967号公報等に
記載されたものを、含フッ素第4級アンモニウム塩系化
合物としては、例えば、特開平3−1162号公報等に
記載されたものを使用することができる。また、トナー
の帯電量の調整及び帯電の立ち上がり性を向上させるた
めに、サリチル酸金属錯体やカリックスアレン系化合物
等の荷電制御剤に対して含フッ素第4級アンモニウム塩
系化合物を併用させるようにすることも可能である。
【0047】ここで、上記のような荷電制御剤を添加さ
せるにあたっては、トナーが適切な帯電性を持つように
すると共に、荷電制御剤がバインダー樹脂にうまく結着
されるように、通常、バインダー樹脂100重量部に対
して0.1〜10重量部、好ましくは、0.5〜5.0
重量部添加させるようにする。
【0048】また、後処理剤としては、例えば、シリ
カ、アルミナ、チタニア、酸化錫、酸化ジルコニウム等
を単独或いは2種以上混合して使用することができ、こ
のような後処理剤においては、環境安定性を高めるため
に疎水化処理を行なったものを使用することが好まし
く、疎水化剤としては、シラン系、チタネート系、アル
ミニウム系、ジルコアルミネート系等の各種のカップリ
ング剤及びシリコーンオイル等を用いることができる。
特に、上記の後処理剤としては、トナーの流動性や帯電
に対する環境安定性等の観点から、疎水性シリカと疎水
性チタニア、疎水性シリカと疎水性アルミナを組み合わ
せて使用することが好ましい。なお、後処理剤の添加量
については、トナーの流動性を高める一方、この後処理
剤が遊離して悪影響を及ぼすのを防止するため、トナー
に対して0.2〜3.0重量%添加させるようにするこ
とが好ましい。
【0049】また、この発明におけるフルカラー用非磁
性一成分トナーを製造するにあたっては、製造コストを
安くすると共に製造安定性を向上させる点から、混練・
粉砕法によって製造することが好ましい。
【0050】ここで、混練・粉砕法によりトナーを製造
するにあたっては、上記のポリエステル樹脂と着色剤と
必要に応じて上記の各種添加剤を加え、これらをヘンシ
ェルミキサー等の混合機で混合し、この混合物を溶融し
て混練させた後、この混練物を冷却し、その後これを粗
粉砕し、更にこの粗粉砕粒子を微粉砕し、得られた微粉
砕粒子を分級してトナーを得るようにする。そして、こ
のようにしてトナーを製造する場合、高繊細な画像の再
現性を高める点から、トナーの体積平均粒径が5〜10
μmの範囲になるように調整することが好ましい。
【0051】また、この発明におけるフルカラー用非磁
性一成分トナーは、例えば、光ビームを照射する等の書
き込み手段により、一様に帯電された感光体上に所定の
色に対応する静電潜像を形成し、この潜像をマゼンタト
ナー、シアントナー、イエロートナー及びブラックトナ
ーから選択される所定のトナーで現像し、このトナー像
を中間転写体上に転写ローラ等の転写部材により押圧転
写する各工程を、各色に対して順次行なった後、中間転
写体上に重ね合わされたトナー像を記録部材上に転写ロ
ーラ等の転写部材により押圧転写し、その後、このトナ
ー像を記録部材上に定着させる画像形成装置に使用する
ことができ、このような画像形成装置の場合には小型化
できる等の利点があり好ましい。
【0052】
【作用】この発明におけるフルカラー用非磁性一成分ト
ナーにおいては、上記のようにそのバインダー樹脂とし
て、エーテル化ジフェノール類と芳香族ジカルボン酸類
とからなるポリエステル樹脂であって、ガラス転移点T
g、数平均分子量Mn、重量平均分子量Mwと数平均分
子量Mnとの比(Mw/Mn)、見掛け溶融粘度が1×
105 ポイズとなる温度T1 と1×106 ポイズとなる
温度T2 との差ΔT(=T1 −T2 )が前記のような条
件を備えたものを用いると共に、軟化点が100〜15
0℃のポリオレフィンを含有させるようにしたため、耐
熱保管性、定着性、透光性及び混色性が向上すると共
に、転写性能も著しく向上する。そして、上記のフルカ
ラー用非磁性一成分トナーを使用すると、トナー規制部
材の圧接によりトナーが凝集して、トナー規制部材や現
像スリーブに固着するということがなく、また熱によっ
てトナーが劣化するということが少なくなる。さらに、
上記のフルカラー用非磁性一成分トナーを使用して像担
持体上にトナー像を形成し、このトナー像を1次転写ロ
ーラにより像担持体から中間転写ベルト上に押圧転写し
て1次転写した後、この中間転写ベルト上に転写された
トナー像を2次転写ローラにより記録部材上に押圧転写
して2次転写させるようにすると、トナー像が中間転写
体や記録部材にうまく押圧転写され、中抜けが生じると
いうことがなくなる。
【0053】
【実施例】以下、この発明について実施例を挙げて具体
的に説明するが、これに限定されるものではない。
【0054】ここで、実施例及び比較例のトナーにおけ
るバインダー樹脂としては、下記に示すようにして製造
したポリエステル樹脂A〜Fを用いるようにした。
【0055】(ポリエステル樹脂A,B) これらのポリエステル樹脂A,Bを製造するにあたって
は、ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(以下、POと略
す。)と、ポリオキシエチレン(2.0)−2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(以下、EOと
略す。)と、テレフタル酸(以下、TPAと略す。)と
をモル比が3:7:9の割合になるようにして、これら
を2リットルの4つ口フラスコ内に入れ、この4つ口フ
ラスコに還流冷却器と水分離装置と窒素ガス導入管と温
度計と攪拌装置とを取り付けて、上記の窒素ガス導入管
からこのフラスコ内に窒素を導入しながら、これらを加
熱攪拌して反応させるようにした。
【0056】そして、この反応中において酸価を測定し
ながら反応状態を追跡し、所定の酸価に達した時点でそ
れぞれ反応を終了させて、ポリエステル樹脂A,Bを得
た。
【0057】(ポリエステル樹脂C) このポリエステル樹脂Cを製造するにあたっては、上記
のPOとEOとTPAとをモル比が5:5:9の割合に
なるようにし、それ以外については、上記ポリエステル
樹脂A,Bの場合と同様にして反応させ、ポリエステル
樹脂Cを得た。
【0058】(ポリエステル樹脂D) このポリエステル樹脂Dを製造するにあたっては、上記
のPOとEOとTPAとトリメリット酸とをモル比が
7:3:8:1の割合になるようにし、それ以外につい
ては、上記ポリエステル樹脂A,Bの場合と同様にして
反応させ、ポリエステル樹脂Dを得た。
【0059】(ポリエステル樹脂E) このポリエステル樹脂Eを製造するにあたっては、上記
のPOとEOとフマル酸とTPAとをモル比が5:5:
5:4の割合になるようにし、それ以外については、上
記ポリエステル樹脂A,Bの場合と同様にして反応さ
せ、ポリエステル樹脂Eを得た。
【0060】(ポリエステル樹脂F) このポリエステル樹脂Fを製造するにあたっては、上記
のPOとEOとTPAとをモル比が9:1:9の割合に
なるようにし、それ以外については、上記ポリエステル
樹脂A,Bの場合と同様にして反応させ、ポリエステル
樹脂Fを得た。
【0061】そして、上記の各ポリエステル樹脂A〜F
について、前記のようにして数平均分子量Mn、重量平
均分子量Mw、重量平均分子量Mwと数平均分子量Mn
との比(Mw/Mn)、ガラス転移点Tg、見掛け溶融
粘度が1×105 ポイズになる温度T1 、見掛け溶融粘
度が1×106 ポイズになる温度T2 及びT1 とT2
の差ΔT(=T1 −T2 )を求め、その結果を下記の表
1に示した。
【0062】
【表1】
【0063】(実施例1) 実施例1のトナーを製造するにあたっては、上記のポリ
エステル樹脂Aとシアン着色剤(東洋インキ製造社製:
C.I.ピグメントブルー15−3)とを7:3の割合
で加圧ニーダーに仕込み、これらを混練し、この混練物
をフェザーミルで粉砕して顔料マスターバッチを得た。
【0064】そして、この顔料マスターバッチを10重
量部、ポリエステル樹脂Aを93重量部、サリチル酸亜
鉛錯体(オリエント化学社製:E−84)からなる荷電
制御剤を2重量部、軟化点が140℃,酸価が3.5の
ポリプロピレン(三洋化成工業社製:ビスコール110
TS)を2重量部の割合で、これらをヘンシェルミキサ
ーで混合し、この混合物を2軸押出混練機により混練し
た。
【0065】次に、このように混練した混練物を冷却し
た後、この混練物をフェザーミルで粗粉砕し、更にジェ
ットミルで微粉砕し、これを分級して体積平均粒径が
8.0μmになったトナー粒子を得た。
【0066】そして、このトナー粒子に対して、外添剤
として疎水性シリカ(HDK社製:H1303)を0.
8重量%、下記のようにして製造した疎水化度60%の
疎水性チタニアAを1.0重量%の割合で加え、これら
をヘンシェルミキサーにより混合させて添加処理を行な
い、この実施例1のトナーを得た。
【0067】ここで、上記の疎水性チタニアAについて
は、平均1次粒径が50nmのチタニア(チタン工業社
製:STT30)を水系中で混合攪拌しながら、n−ヘ
キシルトリメトキシシランを固型分換算でチタニアの2
0重量%になるように添加混合し、これを乾燥し解砕し
て疎水化度60%の疎水性チタニアAを得た。なお、上
記の疎水化度については、200mlのビーカーに純水
を50ml入れて、これに測定する試料を0.2g添加
し、これを攪拌しながら無水硫酸ナトリウムで脱水した
メタノールをビュレットから加え、液面上に試料がほぼ
見られなくなった点を終点とし、要したメタノールの量
から下記の式によって疎水化度を算出した。 疎水化度=[メタノール使用量/(50+メタノール使用量)]×100
【0068】(実施例2) 実施例2のトナーを製造するにあたっては、実施例1に
おいて使用したポリエステル樹脂Aに代えて前記のポリ
エステル樹脂Bを用いると共に、上記のポリプロピレン
に代えて軟化点が103.5℃、酸価が19.5のポリ
エチレン(三洋化成工業社製:サンワックスE250
P)を使用し、それ以外については、実施例1のトナー
の場合と同様にしてこの実施例2のトナーを得た。
【0069】(実施例3) 実施例3のトナーを製造するにあたっては、実施例1に
おいて使用したポリエステル樹脂Aに代えて前記のポリ
エステル樹脂Cを用いると共に、上記のポリプロピレン
に代えて軟化点が128℃のポリエチレン(三井石油化
学工業社製:ハイワックス200)を使用し、上記の実
施例1の場合と同様にしてトナー粒子を得た後、このト
ナー粒子に対して外添剤として、疎水性シリカ(HDK
社製:H1303)を0.8重量%、下記のようにして
製造した疎水化度60%の疎水性チタニアBを1.0重
量%混合させて添加処理を行ない、この実施例3のトナ
ーを得た。
【0070】ここで、上記の疎水性チタニアBについて
は、平均1次粒径が15nmのチタニア(テイカ社製:
MT150A)100重量部に対して、25℃における
粘度が500センチストークスのジメチルポリシロキサ
ン5重量部を50重量部のキシレンで希釈した溶液をス
プレー塗布し、これを乾燥させた後、得られたチタニア
を加熱し、これを解砕して疎水化度60%の疎水性チタ
ニアBを得た。なおこの疎水性チタニアBの疎水化度に
ついても、上記の疎水性チタニアAの場合と同様にして
算出した。
【0071】(実施例4) 実施例4のトナーを製造するにあたっては、実施例1に
おいて使用したポリエステル樹脂Aに代えてポリエステ
ル樹脂Dを用いると共に、上記のポリプロピレンに代え
て軟化点が145℃のポリプロピレン(三洋化成工業社
製:ビスコール660P)を使用し、それ以外について
は、実施例1のトナーの場合と同様にしてこの実施例4
のトナーを得た。
【0072】(比較例1) 比較例1のトナーを製造するにあたっては、上記の実施
例3において使用したポリエチレンに代えて、軟化点が
90℃のサゾールワックスA1(加藤洋行社製)を用い
るようにし、それ以外については、実施例3のトナーの
場合と同様にしてこの比較例1のトナーを得た。
【0073】(比較例2) 比較例2のトナーを製造するにあたっては、上記の実施
例3において使用したポリエチレンに代えて、軟化点が
156℃のハイワックスNP805(三井石油化学工業
社製)を用いるようにし、それ以外については、実施例
3のトナーの場合と同様にしてこの比較例2のトナーを
得た。
【0074】(比較例3) 比較例3のトナーを製造するにあたっては、上記の実施
例3において使用したポリエチレンを用いないように
し、それ以外については、実施例3のトナーの場合と同
様にしてこの比較例3のトナーを得た。
【0075】(比較例4) 比較例4のトナーを製造するにあたっては、上記の実施
例3において使用したポリエステル樹脂Cに代えて、ポ
リエステル樹脂Eを用いるようにし、それ以外について
は、上記実施例3のトナーの場合と同様にしてこの比較
例4のトナーを得た。
【0076】(比較例5) 比較例5のトナーを製造するにあたっては、上記の実施
例3において使用したポリエステル樹脂Cに代えて、ポ
リエステル樹脂Fを用いるようにし、それ以外について
は、上記実施例3のトナーの場合と同様にしてこの比較
例5のトナーを得た。
【0077】次に、上記の各トナーを用いてフルカラー
の画像形成を行なうフルカラー画像形成装置の一例を図
1に基づいて具体的に説明する。
【0078】図1に示すフルカラー画像形成装置におい
ては、回転駆動される感光体ドラム10の周囲に、この
感光体ドラム10の表面を所定の電位に均一に帯電させ
る帯電ブラシ11や、この感光体ドラム10上に残留し
たトナーを掻き落すクリーナ12が設けられている。
【0079】また、帯電ブラシ11によって帯電された
感光体ドラム10をレーザビームによって走査露光する
レーザ走査光学系20が設けられており、このレーザ走
査光学系20はレーザダイオード,ポリゴンミラー,f
θ光学素子を内蔵した周知のものであり、その制御部に
はシアン,マゼンタ,イエロー,ブラック毎の印字デー
タがホストコンピュータから転送されるようになってい
る。そして、このレーザ走査光学系20は、上記の各色
毎の印字データに基づいて、順次レーザビームとして出
力し、感光体ドラム10上を走査露光し、これにより感
光体ドラム10上に各色毎の静電潜像を順次形成するよ
うになっている。
【0080】また、このように静電潜像が形成された感
光体ドラム10に各色彩のトナーを供給してフルカラー
の現像を行なうフルカラー現像装置30は、支軸33の
周囲にシアン,マゼンタ,イエロー,ブラックの各非磁
性1成分トナーを収容させた4つの色別の現像器31
C,31M,31Y,31Bkが設けられており、支軸
33を中心として回転し、各現像器31C,31M,3
1Y,31Bkが感光体ドラム10と対向する位置に導
かれるようになっている。また、このフルカラー現像装
置30における各現像器31C,31M,31Y,31
Bkにおいては、回転してトナーを搬送する現像スリー
ブ32の外周面にトナー規制部材34a,34bが圧接
されており、このトナー規制部材34a,34bによっ
て現像スリーブ32により搬送されるトナーの量を規制
すると共に、搬送されるトナーを荷電させるようになっ
ている。
【0081】そして、上記のようにレーザ走査光学系2
0によって感光体ドラム10上に各色の静電潜像が形成
される毎に、上記のように支軸33を中心にして、この
フルカラー現像装置30を回転させ、対応する色彩のト
ナーが収容された現像器31C,31M,31Y,31
Bkを感光体ドラム10と対向する位置に順々に導き、
各現像器31C,31M,31Y,31Bkにおける現
像スリーブ32を感光体ドラム10に接触させて、上記
のように各色の静電潜像が順々に形成された感光体ドラ
ム10上に、荷電された各色彩のトナーを順々に供給し
て現像を行なうようになっている。
【0082】また、このフルカラー現像装置30より感
光体ドラム10の回転方向下流側の位置には、中間転写
体40として、回転駆動される無端状の中間転写ベルト
40が設けられており、この中間転写ベルト40は感光
体ドラム10と同期して回転駆動されるようになってい
る。そして、この中間転写ベルト40は回転可能な1次
転写ローラ41により押圧されて感光体ドラム10に接
触するようになっており、またこの中間転写ベルト40
を支持する支持ローラ42の部分には、2次転写ローラ
43が回転可能に設けられ、この2次転写ローラ43に
よって記録紙等の記録部材Sが中間転写ベルト40に押
圧されるようになっている。
【0083】更に、前記のフルカラー現像装置30とこ
の中間転写ベルト40との間のスペースには、中間転写
ベルト40上に残留したトナーを掻き取るクリーナ50
が中間転写ベルト40に対して接離可能に設けられてい
る。
【0084】また、記録紙等の記録部材Sを中間転写ベ
ルト40に導く給紙手段60は、記録部材Sを収容させ
る給紙トレイ61と、この給紙トレイ61に収容された
記録部材Sを1枚ずつ給紙する給紙ローラ62と、上記
の中間転写ベルト40上に形成された画像と同期して給
紙された記録部材Sを中間転写ベルト40と上記の2次
転写ローラ43との間に送るタイミングローラ63とで
構成されており、このようにして中間転写ベルト40と
2次転写ローラ43との間に送られた記録部材Sを2次
転写ローラ43によって中間転写ベルト40に押圧させ
て、中間転写ベルト40からトナー像を記録部材Sが押
圧転写させるようになっている。
【0085】一方、上記のようにトナー像が押圧転写さ
れた記録部材Sは、エアーサクションベルト等で構成さ
れた搬送手段66により定着装置70に導かれるように
なっており、この定着装置70において転写されたトナ
ー像が記録部材S上に定着され、その後、この記録部材
Sが垂直搬送路80を通して装置本体1の上面に排出さ
れるようになっている。
【0086】次に、このフルカラー画像形成装置を用い
てフルカラーの画像形成を行なう動作について具体的に
説明する。
【0087】まず、感光体ドラム10と中間転写ベルト
40とを同じ周速度でそれぞれの方向に回転駆動させ、
感光体ドラム10を帯電ブラシ11によって所定の電位
に帯電させる。
【0088】そして、このように帯電された感光体ドラ
ム10に対して、上記のレーザ走査光学系20によりシ
アン画像の露光を行ない、感光体ドラム10上にシアン
画像の静電潜像を形成した後、この感光体ドラム10に
シアントナーを収容させた現像器31Cからシアントナ
ーを供給してシアン画像を現像し、このようにシアンの
トナー像が形成された感光体ドラム10に対して中間転
写ベルト40を1次転写ローラ41によって押圧させ、
感光体ドラム10に形成されたシアンのトナー像を中間
転写ベルト40に1次転写させる。
【0089】このようにしてシアンのトナー像を中間転
写ベルト40に転写させた後は、前記のようにフルカラ
ー現像装置30を支軸33を中心にして回転させ、マゼ
ンタトナーが収容された現像器30Mを感光体ドラム1
0と対向する位置に導き、上記のシアン画像の場合と同
様に、レーザ走査光学系20により帯電された感光体ド
ラム10に対してマゼンタ画像を露光して静電潜像を形
成し、この静電潜像をマゼンタトナーが収容された現像
器30Mによって現像し、現像されたマゼンタのトナー
像を感光体ドラム10から中間転写ベルト40に1次転
写させ、更に同様にして、イエロー画像及びブラック画
像の露光,現像及び1次転写を順々に行なって、中間転
写ベルト40上にシアン,マゼンタ,イエロー,ブラッ
クのトナー画像を順々に重ねてフルカラーのトナー像を
形成する。
【0090】そして、中間転写ベルト40上に最終のブ
ラックのトナー像が1次転写されると、記録部材Sをタ
イミングローラ63により2次転写ローラ43と中間転
写ベルト40との間に送り、2次転写ローラ43により
記録部材Sを中間転写ベルト40に押圧させて、中間転
写ベルト40上に形成されたフルカラーのトナー像を記
録部材S上に2次転写させる。
【0091】そして、このようにフルカラーのトナー像
が記録部材S上に2次転写されると、この記録部材Sを
上記の搬送手段66により定着装置70に導き、この定
着装置70によって転写されたフルカラーのトナー像を
記録部材S上に定着させ、その後、この記録部材Sを垂
直搬送路80を通して装置本体1の上面に排出させるよ
うになっている。
【0092】そして、前記の実施例1〜4及び比較例1
〜5の各トナーについて耐熱保管性を調べると共に、上
記の各トナーをそれぞれ図1に示した上記のフルカラー
画像形成装置における対応した色の現像器に供給して画
像形成を行ない、各トナーの凝集・固着性,透光性,定
着強度及び中抜けの発生の有無について調べ、その結果
を下記の表2に示した。
【0093】ここで、耐熱保管性については、上記の各
トナーをそれぞれガラスビンに5g入れ、60℃の環境
下に5時間放置した場合において、トナー凝集が生じた
場合を×、僅かにトナー凝集が生じたが実用上問題のな
い場合を△、トナー凝集が発生しなかった場合を○で表
示した。
【0094】また凝集・固着性については、前記のフル
カラー画像形成装置により画出しを行なった初期及び3
000枚の耐刷後において、前記のトナー規制部材やト
ナー担持体にトナーの凝集や固着が発生しなかった場合
を○,僅かにトナーの凝集や固着が発生したが実用上問
題がない場合を△、トナーの固着が発生して実用上問題
がある場合を×で表示した。
【0095】また、透光性については、前記のフルカラ
ー画像形成装置によりOHPフィルム上にベタ画像を形
成し、オーバーヘッドプロジェクターで投影した場合の
色の鮮やかさを目視により評価し、色再現性に優れてい
る場合を○、実用上使用可能な場合を△、彩度が劣る場
合を×で表示した。
【0096】また、定着強度については、前記のフルカ
ラー画像形成装置により補色フィルターを用いて測定し
た画像濃度(ID)が1.2であるベタ画像を記録紙上
に形成し、得られた画像に対して、それぞれ1kgの荷
重をかけて消しゴムを3往復させる消しゴム試験を行な
い、その後、補色フィルターを用いて各画像における画
像濃度(ID)を測定し、消しゴム試験後の画像濃度
(ID)が試験前の画像濃度に対して85%以上ある場
合を○、70%以上で85%未満である場合を△、70
%未満である場合を×で表示した。
【0097】また、中抜けについては、前記のフルカラ
ー画像形成装置による画出しの初期及び3000枚の耐
刷後において、形成された画像に中抜けが全く発生しな
かった場合を○、中抜けが若干生じているが実用上問題
がない場合を△、中抜けが多く発生して実用上問題があ
る場合を×で表示した。
【0098】
【表2】
【0099】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明における
フルカラー用非磁性一成分トナーにおいては、そのバイ
ンダー樹脂として前記のような条件を備えたポリエステ
ル樹脂を用いると共に、軟化点が100〜150℃のポ
リオレフィンを含有させるようにしたため、耐熱保管性
や定着性や透光性や混色性が向上すると共に、転写性能
も著しく向上した。
【0100】そして、上記のフルカラー用非磁性一成分
トナーを使用すると、トナー規制部材の圧接によりトナ
ーが凝集して、トナー規制部材や現像スリーブに固着す
るということがなく、また熱によってトナーが劣化する
ということが少なくなった。さらに、上記のフルカラー
用非磁性一成分トナーを使用して像担持体上にトナー像
を形成し、このトナー像を1次転写ローラにより像担持
体から中間転写ベルト上に押圧転写して1次転写した
後、この中間転写ベルト上に転写されたトナー像を2次
転写ローラにより記録部材上に押圧転写して2次転写さ
せるようにすると、トナー像が中間転写体や記録部材に
うまく押圧転写され、中抜けが生じるということがなく
なり、良好なフルカラーの画像が長期にわたって安定し
て得られるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】フルカラー用非磁性一成分トナーを用いてフル
カラーの画像形成を行なうフルカラー画像形成装置の一
例を示した概略説明図である。
【符号の説明】
10 像担持体(感光体ドラム) 40 中間転写ベルト 41 1次転写ローラ 42 支持ローラ 43 2次転写ローラ S 記録部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒瀬 克宣 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大 阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 葉木 雅之 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大 阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 福田 洋幸 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大 阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−107805(JP,A) 特開 平6−3857(JP,A) 特開 平3−164753(JP,A) 特開 平3−203749(JP,A) 特開 平5−119642(JP,A) 特開 平4−317070(JP,A) 特開 平5−188632(JP,A) 特開 昭59−49551(JP,A) 特開 平6−19197(JP,A) 特開 平6−332248(JP,A) 特開 平5−9278(JP,A) 特開 平4−70856(JP,A) 特開 平2−213855(JP,A) 特開 平8−292604(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に形成されたトナー像を1次
    転写ローラにより中間転写ベルト上に押圧転写して1次
    転写した後、この中間転写ベルト上に転写されたトナー
    像を2次転写ローラにより記録部材上に押圧転写して2
    次転写するフルカラー画像形成装置に使用されるフルカ
    ラー用非磁性一成分トナーにおいて、そのバインダー樹
    脂として、エーテル化ジフェノール類と芳香族ジカルボ
    ン酸類とからなるポリエステル樹脂であって、そのガラ
    ス転移点Tgが60〜75℃、数平均分子量Mnが35
    00〜6000、重量平均分子量Mwと数平均分子量M
    nとの比(Mw/Mn)が3.0〜8.0、見掛け溶融
    粘度が1×105 ポイズとなる温度T1 と1×106
    イズとなる温度T2 との差ΔT(=T1 −T2 )が8〜
    15℃であるものを用いると共に、軟化点が100〜1
    50℃のポリオレフィンを含有させたことを特徴とする
    フルカラー用非磁性一成分トナー。
  2. 【請求項2】 前記ポリエステル樹脂のガラス転移点T
    gが63〜73℃であることを特徴とする請求項1に記
    載のフルカラー用非磁性一成分トナー。
  3. 【請求項3】 バインダー樹脂として、エーテル化ジフ
    ェノール類と芳香族ジカルボン酸類とからなるポリエス
    テル樹脂であって、そのガラス転移点Tgが60〜75
    ℃、数平均分子量Mnが3500〜6000、重量平均
    分子量Mwと数平均分子量Mnとの比(Mw/Mn)が
    3.0〜8.0、見掛け溶融粘度が1×10 5 ポイズと
    なる温度T 1 と1×10 6 ポイズとなる温度T 2 との差
    ΔT(=T 1 −T 2 )が8〜15℃であるものを用いる
    と共に、軟化点が100〜150℃のポリオレフィンを
    含有させたフルカラー用非磁性一成分トナーを使用して
    像担持体上にトナー像を形成し、このトナー像を1次転
    写ローラにより像担持体から中間転写ベルト上に押圧転
    写して1次転写した後、この中間転写ベルト上に転写さ
    れたトナー像を2次転写ローラにより記録部材上に押圧
    転写して2次転写することを特徴とする画像形成方法。
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