JP3176248B2 - イエロートナー - Google Patents

イエロートナー

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JP3176248B2
JP3176248B2 JP10123895A JP10123895A JP3176248B2 JP 3176248 B2 JP3176248 B2 JP 3176248B2 JP 10123895 A JP10123895 A JP 10123895A JP 10123895 A JP10123895 A JP 10123895A JP 3176248 B2 JP3176248 B2 JP 3176248B2
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yellow toner
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yellow
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真、静電記録、
静電印刷等に於ける静電荷像を現像する為の現像剤に適
用されるイエロートナーに関する。
【0002】
【従来の技術】昨今のパーソナル・ユーザーを対象とし
たコンピューター機器の低価格化等に伴い、映像による
情報伝達機構もビジュアルな世界からフルカラーによる
映像コミニュケーションが幅広く浸透しつつある。この
様なニーズの元、出力手段の一つであるプリンターや複
写機等においても低級機市場を中心にフルカラー化が急
速に進んでおり、一般ユーザーに於いてもカラー画像が
より身近なものとなりつつある。
【0003】この様なフルカラーによる出力機器として
は一般的に、熱転写方式、インクリボン方式、インクジ
ェット方式等といった数多くの方法があるが、全体とし
ては電子写真方式によるものが大多数を占めている。一
般に該方式は光導電性物質を利用し種々の手段により感
光体上に電気的潜像を形成し、次いで該潜像をトナーを
用いて現像し、必要に応じて紙等の転写材にトナー画像
を転写した後、加熱、圧力、加熱加圧或いは溶剤蒸気等
により定着し、カラー画像を得るものである。フルカラ
ーの場合は、色材の3原色であるイエロー、マゼンタ、
シアンの3色トナー又はそれに黒色を加えた4色を用い
て色の再現を行うものである。例えば、原稿からの光を
トナーの色と補色の関係にある色分解光透過フィルター
を通して光導電層上に静電潜像を形成する。次いで現
像、転写工程を経てカラートナーは支持体に保持され
る。次いで前述の工程を順次複数回行い、レジストレー
ションを合わせつつ、同一支持体上にカラートナーは重
ね合わされ、定着によって最終のフルカラー画像が得ら
れる。
【0004】イエロートナーとしては、C.I.Pig
ment74、C.I.Pigment Yellow
93等をイエロー着色剤として含有しているものが知ら
れているが、摩擦帯電特性、多数枚耐久性等の電子写真
特性により優れ、色調が良く、さらに耐候性に優れてい
るイエロートナーが待望されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上述の
如き問題点を解決したイエロートナーを提供することに
ある。
【0006】本発明の目的は、摩擦帯電性に優れたイエ
ロートナーを提供することにある。さらに、本発明の目
的は、高画像濃度のトナー画像を形成し得、高耐久性を
達成し得、鮮明な色味を有するイエロートナーを提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決する為の手段及び作用】本発明は、少なく
とも結着樹脂及び下記式(1)で示される化合物No.
(1)、及び下記式(2)で示される化合物No.
(2)を含有しているイエロートナー粒子を有すること
を特徴とするイエロートナーに関する。
【外3】
【0008】
【外4】
【0009】本発明者らは鋭意検討した結果、イエロー
トナーに用いられるイエロー着色剤として上記式(1)
で示される化合物No.(1)、及び上記式(2)で示
される化合物No.(2)を用いることによりイエロー
トナーの摩擦帯電能の安定化を達成し得たものである。
【0010】クロル基を2個有する化合物No.(1)
とクロル基を1個有する化合物No.(2)とをブレン
ドし用いることにより安定的な負の摩擦帯電能が得ら
れ、しかも化合物No.(1)と化合物No.(2)と
を組合せて使用することにより化合物No.(1)の
み、又は化合物No.(2)のみを単独で用いた時に見
られる様な青方向又は赤方向への色相の偏りが押えら
れ、鮮明なイエロー色を呈する事が可能となるといった
効果も得られる。
【0011】化合物No.(1)と化合物No.(2)
との混合割合は重量比で1:99〜99:1が好まし
く、更に好ましくは5:95〜95:5、より好ましく
は10:90〜90:10の範囲で使用することが好ま
しい。上記範囲で混合して使用すると、どちらかを単独
で用いた場合よりは摩擦帯電量の値が安定化し、帯電不
良によって生じる画像背景部へのイエロートナーのかぶ
りや、更には色相のズレ等によって肌色等に代表される
様な中間色の色再現性が低下したり、画像品質を損ねる
ことが少なくなる。
【0012】又、本発明に於ては化合物No.(1)と
化合物No.(2)に対する結着樹脂としてポリエステ
ル系樹脂を用いる事によってイエロートナーの摩擦帯電
能の安定性が更に向上する事が判明した。
【0013】特に以下に示される組成のポリエステル樹
脂を用いることが好ましい。即ち、該ポリエステル樹脂
は、45〜55mol%のジオール成分と、55〜45
mol%のカルボン酸成分とから調製されたものが良
い。
【0014】この場合、ジオール成分としては下記式
(3)で示されるビスフェノール誘導体又はその置換体
を用いる事が好ましい。
【外5】
【0015】(式中、Rはエチレン基又はプロピレン基
であり、x及びyはそれぞれ1以上の整数であり、且つ
x+yの平均値は2〜10である。)又、カルボン酸と
しては、フマル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フタ
ル酸、テレフタル酸の如きジカルボン酸、トリメット
酸、ピロメリット酸の如きポリカルボン酸又は、その酸
無水物、又は低級アルキルエステルが用いられる事が好
ましい。
【0016】上記に示したカルボン酸成分とアルコール
成分から得られたポリエステル樹脂はシャープな溶融特
性を示す事でフルカラー用及び熱ローラー定着用イエロ
ートナーとして混色性が良好で、耐オフセット性にも優
れているが、本発明に係る化合物No.(1)と化合物
No.(2)の分散性が格段に向上し、それによってイ
エロートナー粒子に対する負の摩擦帯電量が安定するば
かりでなく、着色向上及び彩度アップといった効果も得
られる。
【0017】更にイエロートナーの保存性を考慮した場
合、ここで得られるポリエステル樹脂のガラス転移温度
は50〜75℃、好ましくは52〜65℃が好ましい。
【0018】更に、ポリエステル樹脂は数平均分子量
(Mn)が1,500〜50,000、好ましくは2,
000〜20,000、重量平均分子量(Mw)が6,
000〜100,000、好ましくは10,000〜9
0,000であり、Mw/Mnは2〜8である事が好ま
しい。上記条件を満足しているポリエステル樹脂は熱定
着性が良好で、着色成分の分散性が向上し、イエロート
ナーの帯電量の変動が少なくなり、画像品質の信頼性が
向上する。この様に化合物No.(1)、及び化合物N
o.(2)のイエロー着色剤と結着樹脂成分であるポリ
エステル樹脂とを混合し、混練〜粉砕〜分級といった製
造工程を経てトナー粒子を得る場合においては、イエロ
ートナー中に化合物No.(1)及び化合物No.
(2)の合計量が、結着樹脂100重量部当り1〜15
重量部、好ましくは3〜10重量部、より好ましくは4
〜8重量部使用するのが良い。15重量部より多いと透
明性が低下し、特に透明性と色再現性が低下し、人間の
肌色に代表される様な中間色の再現性も低下し易くな
る。更にはトナーの帯電性が不安定になったり、目的と
する帯電量が得られにくくなる。
【0019】一方、含有量が1重量部より少ない場合
は、目的とする着色力が得られ難く、高い画像濃度の高
品位画像が得られ難い。
【0020】本発明のイエロートナーに於いては流動性
向上剤等を添加しても良く、流動性が添加前後を比較す
ると増加しうるものであれば使用可能である。例えば、
ケイ酸微粉体、アルミナ微粉体、酸化チタン微粉体、酸
化ジルコニウム微粉体、酸化マグネシウム微粉体の如き
金属酸化物の微粉体;チッ化ホウ素微粉体、チッ化アル
ミニウム微粉体、チッ化炭素微粉体等のチッ化物;或い
はシリコーン樹脂微粒子等の樹脂微粒子等が挙げられ
る。
【0021】本発明に於いてはチタン酸カルシウム、チ
タン酸ストロンチウム、チタン酸バリウム、チタン酸マ
グネシウム、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、酸化ア
ルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸カルシウム等
が好ましく使用される。特に好ましくは平均1次粒子径
0.01〜0.2μmの疎水化処理された酸化チタン微
粉体を用いるのがよい。
【0022】上記添加剤に於いてはイエロートナーの流
動性を高めるばかりでなく、イエロートナーの帯電性を
阻害しない事が重要になる。即ち、本発明のイエロート
ナーに於いては疎水化処理された酸化チタン微粉体がイ
エロートナーの安定な帯電性を維持しつつ優れた流動付
与性がある。
【0023】酸化チタンの平均1次粒子径が0.01〜
0.2μmであることにより流動性が良好でイエロート
ナーの帯電が均一となり、結果としてトナー飛散、かぶ
りが生じにくくなる。さらに、イエロートナー粒子表面
に埋め込まれにくくなりトナー劣化が生じにくく、多数
枚耐久性が向上する。この傾向は、本発明に用いられる
シャープメルト性のイエローカラートナーに於いてより
顕著である。尚、酸化チタンの粒径は透過型電子顕微鏡
により測定した。
【0024】更に酸化チタンは疎水化処理されているこ
とにより、帯電量を左右する因子である水分の影響を除
外し、高湿下及び低湿下での帯電量の格差を低減する事
で環境特性を向上させる事が可能になる点と、酸化チタ
ンの製造工程の中で疎水化処理を入れる事で一次粒子の
凝集を防ぐ事が可能となり、イエロートナーに均一な帯
電付与を行う事が可能になる点が挙げられる。
【0025】この場合、酸化チタンの疎水化処理方法と
しては、水系中で親水性酸化チタンを機械的に一次粒子
径となる様に分散しながら、カップリング剤を加水分解
させて処理する方法が効果的であり、有機溶剤を使用し
ない点でも好ましい。
【0026】本発明のイエロートナーと上記酸化チタン
とを組み合わせる場合、酸化チタンの添加量としては
0.5〜5.0重量%、好ましくは0.7〜3.0重量
%、より好ましくは1.0〜2.5重量%が良い。上記
範囲を満足しているとイエロートナーの流動性が良好で
あり、安定な帯電量を維持し得、トナー飛散が生じにく
い結果となる。
【0027】本発明のイエロートナーとしては、重量平
均粒径が6〜10μmであり、粒径5μm以下のイエロ
ートナー粒子を15〜45個数%、粒径12.7〜1
6.0μmのイエロートナー粒子を0.1〜5.0体積
%、粒径16μm以上のイエロートナー粒子を1.0体
積%以下含有する事が好ましい。
【0028】上記粒度分布を持ったイエロートナーは、
材料自身の特性に於いて安定な帯電能を得るといった効
果を更に高める事が可能となる。即ち、本発明のイエロ
ートナーは、帯電の安定化の他に、上記粒度分布を有す
る事によってイエロートナー自身の帯電分布が非常にシ
ャープなものとなり、それにより現像効率が向上するば
かりでなく、複写画像の背景部に於けるいわゆる「かぶ
り」が激減するといった効果も得られる。
【0029】更なる効果としては、感光体上に形成され
た潜像を忠実に再現する事が可能であり、網点及びデジ
タルの様な微小なドット潜像の再現性にも優れ、特にハ
イライト部の階調性及び解像性に優れたトナー画像を本
発明のイエロートナーは与えることができる。更に画出
しを続けた場合でも高画質を保持し、且つ、高濃度の画
像の場合でも少ないトナー消費量で良好な現像を行う事
が可能であり、経済性及び、複写機又はプリンター本体
の小型化にも寄与し得る。
【0030】粒径5μm以下のイエロートナー粒子は帯
電量のコントロールが困難であったり、イエロートナー
の流動性低下、画像背景部へのかぶり成分として考えら
れて来たが、粒径5μm程度のイエロートナー粒子が高
品質な画像を形成する為に重要である。
【0031】実際に感光体上の潜像電位部に現像された
イエロートナーを捕集し粒度分布を測定したところ、粒
径8μm以下のイエロートナー粒子が多く、特に粒径5
μm程度のイエロートナー粒子が微小ドット部に多い。
これは粒径5μm程度のイエロートナー粒子が感光体の
潜像の現像に円滑に供給される場合に潜像に忠実であ
り、潜像からはみ出す事なく、真に再現性の優れた画像
が得られるのである。
【0032】本発明のイエロートナーが、負帯電性の場
合は、負荷電特性をさらに安定化させる目的で荷電制御
剤を添加する事が好ましい。負荷電制御剤としては例え
ばアルキル置換サリチル酸の金属錯体(例えば、ジータ
ーシャリーブチルサリチル酸のクロム錯体、又は亜鉛錯
体、又はアルミ錯体)の如き無色又は淡色の有機金属錯
体が挙げられる。
【0033】又、トナーが正帯電性の場合には、正帯電
性を示す荷電制御剤を含有する事が好ましい。例えば、
トリフェニルメタン系化合物、ローダミン系染料、ポリ
ビニルピリジンが挙げられるが、特にトナーの色調に影
響を与えない無色又は淡色の正帯電性制御剤を用いるこ
とが好ましい。
【0034】これら荷電制御剤をトナー中に含有させる
場合、その含有量として3重量%〜10重量%、好まし
くは4重量%〜8重量%の範囲が好適ではあるが、カラ
ートナーに於いては色調に影響を与えない範囲であれば
必ずしも制約されるものではない。
【0035】上記含有量で荷電制御剤を使用すると帯電
量の初期変動が少なく、現像時に必要な絶対帯電量が得
られやすく、結果的に「かぶり」や画像濃度ダウンとい
った画像品質を損ねることがない。
【0036】更に必要に応じて、滑剤としての脂肪酸金
属塩、例えばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミ
等、又はフッ素含有重合体微粉末、例えばポリテトラフ
ルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド等及びテ
トラフルオロエチレン−ビニリデンフルオライド共重合
体の微粉末、或いは、酸化スズ、酸化亜鉛等の導電性付
与剤を添加しても良い。
【0037】又、更に定着助剤として離型剤を含有して
も何ら構わない。例えば、脂肪族炭化水素系ワックス、
脂肪族炭化水素系ワックスの酸化物、脂肪酸エステルを
主成分とするワックス類、飽和直鎖脂肪酸類、不飽和脂
肪酸類、飽和アルコール類、多価アルコール類、脂肪酸
アミド類、飽和脂肪酸ビスアミド類、不飽和脂肪酸アミ
ド類、芳香族系ビスアミド類、等が挙げられる。又、こ
の場合、離型剤の量は、結着樹脂100重量部当たり
0.1〜20重量部、好ましくは0.5〜10重量部が
好ましい。これは、離型剤の量が、20重量部を越える
と、耐ブロッキング性や耐高温オフセットが低下しやす
く、一方、0.1重量部より少ないと離型効果が少な
い。
【0038】又、更に、これらの離型剤は、通常、樹脂
を溶剤に溶解し、樹脂溶液温度を上げ、撹拌しながら添
加混合する方法や、混練時に混合する方法で結着樹脂に
含有されるのが好ましい。
【0039】本発明のイエロートナーはキャリアと混合
して二成分系現像剤として使用する事が好ましい。キャ
リアとしては例えば表面酸化又は未酸化の鉄、ニッケ
ル、銅、亜鉛、コバルト、マンガン、クロム、カルシウ
ム、マグネシウム、希土類等の金属及びそれらの合金ま
たは酸化物及び磁性フェライト等が使用出来る。キャリ
アとして用いられる磁性粒子の材質としては、98%以
上のCu−Zn−Fe(金属組成比(5〜20):(5
〜20):(30〜80))の組成からなるフェライト
粒子が、表面均一化が容易で帯電能が安定する為には好
ましい。しかしながら特に限定されるものではなく、他
にも偏平状、海綿状、コイン状、球状、真球状等種々の
形状の酸化鉄粉、銅、マンガン、ニッケル、亜鉛、ス
ズ、マグネシウム、鉛、ストロンチウム、バリウム、リ
チウム、カルシウム等の中から一つ又は複数含有して成
るフェライト、種々の樹脂と磁性粉との混合物からなる
粒子等を使用する事が出来る。
【0040】又、上記キャリアの表面を樹脂等で浸漬す
る系は、特に好ましい。その方法としては、樹脂等の被
覆材を溶剤中に溶解もしくは懸濁せしめて塗布しキャリ
アに付着せしめる方法、単に粉体で混合する方法等、従
来公知の方法がいずれも適用出来る。
【0041】キャリア表面への固着物質としては電気絶
縁性樹脂を用い、トナー材料、キャリア芯材に応じ適宜
選択される。この場合、キャリア表面との接着性を向上
する為に、少なくともアクリル酸(又はそのエステル)
単量体及びメタクリル酸(又はそのエステル)単量体か
ら選ばれる少なくとも一種の単量体を含有する事が必要
である。特にトナー材料として、負帯電能の高いポリエ
ステル樹脂粒子を用いた場合帯電を安定にする目的で更
にスチレン系単量体との共重合体とする事が好ましく、
スチレン系単量体の共重合体を5〜70重量%とする事
が好ましい。
【0042】又、使用出来るキャリアの被覆樹脂用モノ
マーとしては、例えばスチレンモノマー、クロロスチレ
ンモノマー、α−メチルスチレンモノマー、スチレン−
クロロスチレンモノマー等があり、アクリル系モノマー
としては、例えばアクリル酸エステルモノマー(アクリ
ル酸メチルモノマー、アクリル酸エチルモノマー、アク
リル酸ブチルモノマー、アクリル酸オクチルモノマー、
アクリル酸フェニルモノマー、アクリル酸2エチルヘキ
シルモノマー)等があり、メタクリル酸エステルモノマ
ー(メタクリル酸メチルモノマー、メタクリル酸エチル
モノマー、メタクリル酸ブチルモノマー、メタクリル酸
フェニルモノマー)等がある。
【0043】これらキャリアの被覆材料は本発明のイエ
ロートナーに於いて比較的好適であるが、必ずしもこれ
に制約される事はなく、トナー融着等のキャリアへのス
ペント化を防ぐ為に有用と考えられる表面エネルギーの
小さい樹脂を用いても何ら構わない。例えばフッ素樹
脂、シリコーン樹脂等が挙げられる。これらはキャリア
芯材に対する接着性を高めるために、種々の添加物を併
用し被膜の強靭性を高めることが好ましい。特にシリコ
ーン樹脂を被覆する際は使用する被覆樹脂希釈溶剤中に
水を添加する事で、得られる被覆キャリアの耐久性及び
帯電特性が更に改良される。
【0044】これは、硬化型シリコーン樹脂の架橋点及
びシランカップリング剤の加水分解が促進され、硬化反
応がより進行する事、及び短時間ではあるがシリコーン
樹脂の表面エネルギーが増加し、キャリアとの密着性が
向上する事によるものである。
【0045】上記に見られる被膜樹脂のキャリアに対す
る塗布量は、樹脂固形分が0.05重量%〜10重量
%、好ましくは0.1重量%〜5重量%である。
【0046】また、キャリアの平均粒径は27〜100
μm、好ましくは25〜70μm、より好ましくは請求
25〜65μmを有する事が好ましい。その測定はマイ
クロトラック粒度分析計(日機装株式会社)のSRAタ
イプを使用し、0.7〜125μmのレンジ設定で行
う。
【0047】本発明のイエロートナーと上記形態のキャ
リアを混合して二成分系現像剤を調製する場合、その混
合比率は現像剤中のトナー濃度として、1重量%〜12
重量%、好ましくは2重量%〜9重量%にすると通常良
好な結果が得られる。トナー濃度が1質量%未満では画
像の濃度が低くなりやすく、12重量%を越える場合で
はカブリや機内飛散が生じやすく、現像剤の耐用寿命が
低下しやすい。
【0048】分子量の測定方法 40℃のヒートチャンバー中でカラムを安定化させ、こ
の温度に於けるカラムに、溶媒としてテトラハイドロフ
ラン(THF)を毎分1mlの流速で流し、THF試料
溶液を約100μl注入して測定する。試料の分子量測
定にあたっては、試料の有する分子量分布を、数種の単
分散ポリスチレン標準試料により作成された検量線の対
数値とカウント数との関係から算出する。検量線作成用
の標準ポリスチレン試料としては、例えば、東ソー社製
或いは、昭和電工社製の分子量が10〜10程度の
ものを用い、少なくとも10点程度の標準ポリスチレン
試料を用いるのが適当である。又、検出器にはRI(屈
折率)検出器を用いる。尚カラムとしては、市販のポリ
スチレンジェルカラムを複数本組み合わせるのが良く、
例えば昭和電工社製のshodex GPC KF−8
01、802、830、804、805、806、80
7、800Pの組み合わせや、東ソー社製のTSKge
lG1000H(HXL)、G2000H(HXL)、
G3000H(HXL)、G4000H(HXL)、G
5000H(HXL)、G6000H(HXL)、G7
000H(HXL)、TSKguardcolumnの
組み合わせを挙げる事が出来る。
【0049】又、試料は以下の様にして作成する。
【0050】試料をTHF中に入れ、数時間放置した
後、十分振とうし、THFと良く混ぜ(試料の合一体が
なくなるまで)、更に12時間以上静置する。この時T
HF中への放置時間が24時間以上となるようにする。
その後、サンプル処理フィルター(ポアサイズ0.45
〜0.5μm、例えば、マイショリディスクH−25−
5 東ソー社製、エキクロディスク25CR ゲルマン
サイエンス ジャパン社製等が利用出来る。)を通過
させたものを、GPCの試料とする。又、試料濃度は、
樹脂成分が0.5〜5mg/mlとなる様に調整する。
【0051】ガラス転移点の測定方法 ASTM D3418−82に準じて行う。DSC曲線
は、1回昇温及び降温させ前履歴を取った後、温度速度
10℃/minで、昇温させた時に測定されるDSC曲
線を用いる。
【0052】ガラス転移点(Tg)は、昇温時のDSC
曲線に於いて比熱変化の現れる前後のベースラインの中
間点を結ぶ線とDSC曲線の交点の温度を採用する。
【0053】摩擦帯電量の測定方法 測定法を図面を用いて詳述する。
【0054】図1は摩擦帯電量を測定する装置の説明図
である。先ず、底に500メッシュのスクリーン3のあ
る金属製の測定容器2に摩擦帯電量を測定しようとする
トナーとキャリアの重量比1:19の混合物、又、外添
剤の場合には、1:99の混合物を50〜100ml容
器のポリエチレン製の瓶に入れ、約10〜40秒間手で
振とうし、該混合物(現像剤)約0.5〜1.5gを入
れ金属製のフタ4をする。この時の測定容器2全体の重
量を秤W(g)とする。次に吸引機1(測定容器2と
接する部分は少なくとも絶縁体)に於いて、吸引口7か
ら吸引し風量調節弁6を調整して真空計5の圧力を25
0mmAqとする。この状態で充分、好ましくは2分間
吸引を行いトナーを吸引除去する。この時の電位計9の
電位をV(ボルト)とする。ここで8はコンデンサーで
あり容量をC(mF)とする。又、吸引後の測定容器全
体の質量を秤りW(g)とする。このトナーの摩擦帯
電量(mC/kg)は下式の如く算出される。
【0055】 トナーの摩擦帯電量(mC/kg)=C×V/(W−W) (但し、測定条件は23℃、60%RHとする。)又、
測定に用いるキャリアは250メッシュパス、350メ
ッシュオンのキャリア粒子が70〜90重量%有するコ
ートフェライトキャリアを使用する。
【0056】トナー粒度分布の測定 測定装置としては、コールターカウンターTA−或いは
コールターマルチサイザー(コールター社製)を用い
る。電解液は、1級塩化ナトリウムを用いて、約1%N
aCl水溶液を調製する。例えば、ISOTON、R−
(コールターサイエンティフィックジャパン社製)が仕
様出来る。測定方法としては、前記電解水溶液100〜
150ml中に分散剤として、界面活性剤(好ましくは
アルキルベンゼンスルホン酸塩)を、0.1〜5mlを
加え、更に測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁
した電解液は、超音波分散器で約1〜3分間分散処理を
行い、前記測定装置により、アパーチャーとして100
μmアパーチャーを用いて、トナー粒子の体積及び個数
を各チャンネルごとに測定して、トナーの体積分布と個
数分布とを算出する。それから、トナー粒子の体積分布
から求めた重量基準のトナーの重量平均粒径(D4)
(各チャンネルの中央値をチャンネル毎の代表値とす
る)を求める。
【0057】チャンネルとしては、2.00〜2.52
μm;2.52〜3.17μm;3.17〜4.00μ
m;4.00〜5.04μm;5.04〜6.35μ
m;6.35〜8.00;8.00〜10.08μm;
10.08〜12.70μm;12.70〜16.00
μm;16.00〜20.20μm;20.20〜2
5.40μm;25.40〜32.00μm;32.0
0〜40.30μmの13チャンネルを用いる。
【0058】酸化チタン微粒子の平均粒径の測定方法 1次粒子径は、酸化チタン微粒子を透過電子顕微鏡で観
察し、視野中の100個の粒子径を測定して平均粒子径
を求め、トナー粒子上の分散粒子径は走査電子顕微鏡で
観察し視野中の100個の酸化チタン微粒子をXMAに
より定性し、その粒子径を測定して平均粒子径をもとめ
る。
【0059】水酸基価の測定方法 JIS K 0007に示される方法に準じて、下記方
法により測定する。
【0060】200ml三角フラスコに試料6gを1m
g単位で精秤し、無水酢酸/ピリジン=1/4の混合溶
液を5mlホールピペットで加え、更にピリジン25m
lをメスシリンダーで加える。
【0061】三角フラスコ口に冷却器を取り付け、10
0℃のオイルバス中で90分反応させる。
【0062】蒸留水3mlを冷却器上部から加えて良く
振とうし10分間放置する。冷却器を付けたまま三角フ
ラスコをオイルバスから引き上げて放冷し、約30℃に
冷却された時に冷却器上部口から少量のアセトン(10
ml程度)で冷却器及びフラスコ口を洗浄する。THF
50mlをメスシリンダーで加えフェノールフタレイン
のアルコール溶液を指示薬としてN/2KOH−THF
溶液で50ml(目量0.1ml)のビュレットを用い
て中和滴定する。中和終点直前に中性アルコール25m
l(メタノール/アセトン=1/1容量比)を加え溶液
が微紅色を呈するまで滴定を行う。同時に空試験も行
う。
【0063】次いで下式に従って水酸基価を求める。
【0064】 水酸基価(mgKOH/g)=〔(B−A)×f×28.05/S〕+C ここにA:本試験に要したN/2KOH−THF溶液の
ml数 B:空試験に要したN/2KH−THF溶液のml数 f:N/2KOH−THF溶液の力価 S:試料採取量(g) C:酸価又はアルカリ価。但し酸価はプラスしアルカリ
価はマイナスする。
【0065】2個の測定値の平均値を採用する。
【0066】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
詳しく説明する。尚、文中「部」及び「%」は全て「重
量部」及び「重量%」である。
【0067】実施例−1 ・プロポキシ化ビスフェノールAとフマル酸との縮合反
応によって生成したポリエステル樹脂A(表1に記載)
100重量部 ・化合物No.(1)及び化合物No.(2)を9:1
の重量割合でブレンドしたブレンド物 7重量部 ・負荷電剤制御剤(クロム錯体化合物) 4重量部 上記材料をヘンシェルミキサーにより十分予備混合を行
い、二軸式押出し機で溶融混練し、冷却後ハンマーミル
をもちいて約1〜2nm程度粗粉砕し、次いでエアージ
ェット方式による微粉砕機で微粉砕した。更に得られた
微粉砕物を多分割分級装置で微粉及び粗粉を同時に厳密
に除去して、表−1に示す粒度分布を持つイエロートナ
ーを得た。
【0068】一方、流動性向上剤として親水性酸化チタ
ン微粉体(1次平均粒子径0.02μm、BET比表面
積140m/g)100重量部に対してn−C
−Si−(OCH20重量部を使用して表面処理
し、一次平均粒子径0.02μm、疎水化度70%及び
波長400nmに於ける透過率60%の疎水性酸化チタ
ン微粒体を得た。
【0069】イエロートナー100重量部と、疎水性酸
化チタン微粉体1.5重量部とを混合して、イエロート
ナー粒子表面に疎水性酸化チタン微粉体を有する負帯電
性のイエロートナーを調製した。
【0070】上記イエロートナーとシリコーン樹脂で表
面被覆したCu−Zn−Fe系磁性フェライトキャリア
粒子とを、トナー濃度が5重量%になる様に混合しイエ
ロー色用二成分系現像剤とした。
【0071】該イエロー色二成分系現像剤を市販の普通
紙フルカラー複写機(カラーレーザー複写機CLC80
0、キヤノン製)に導入し、イエロートナーに負の摩擦
電荷を付与し、複写試験を行ったが、5万枚の耐久試験
に於ても画像濃度が1.7〜1.8と高い画像濃度を示
し、帯電特性に於いても初期変動も少なく約−20mC
/kg〜−25mC/kgの間で安定的に推移した。
又、イエロートナー自身の色相のズレも少ない為、シア
ン色トナー、マゼンタ色トナー、ブラック色トナーを含
めたフルカラー画像を出力した場合も中間色の再現性に
優れ、鮮明な色味を呈する複写画像が得られた。
【0072】実施例−2 化合物No.(1)及び化合物No.(2)のブレンド
比を7:3にする以外は実施例1と同様にして表−2に
記載の粒度分布を持つイエロートナーを得た。
【0073】更に該イエロートナーを実施例−1と同様
にして評価を行ったところ、複写画像の色調は若干赤味
よりにシフトしたが、画像濃度は1.6〜1.7と安定
して高く、彩度にも優れ、5万枚の耐久試験に於いても
カブリの少ないオリジナル画像に忠実な複写画像が得ら
れ、画像品質を満足するものであった。この時の摩擦帯
電量は−23mC/kg〜−26mC/kgであった。
【0074】実施例−3 実施例−1に於て疎水性酸化チタン微粉体を1.0重量
部に減らした事と、トナーの粒度分布を表−1に示され
るものにする以外は実施例1と同様にしてイエロートナ
ーを調製した。
【0075】該イエロートナーを実施例−1と同様にし
て評価を行ったところ、ハーフトーン部での再現性が若
干低下したが、複写画像上では可視レベルで殆ど問題な
く、全体の帯電量も5万枚の耐久試験に於て安定した値
を呈した。又、イエローの色相も赤方向、緑方向への極
端なズレは生じず、画像濃度が1.6〜1.8と高く鮮
明な画像が得られた。
【0076】実施例−4 疎水性酸化チタンの1次平均粒子径が0.05μmであ
るものを使用する以外は実施例1と同様にして表−1に
記載のイエロートナーを得、評価を行ったところ、トナ
ーの流動性が若干低下したせいかハイライト部に於ける
「がさつき」が多少目立つものの、摩擦帯電量としては
−26mC/kg〜−28mC/kgと安定しており、
画像濃度も1.7〜1.8と高めであるために、画像質
感が向上し且つ鮮明な色味を示した。
【0077】実施例−5 水酸基価が20.4であり、重量平均分子量(Mw)が
110000であり、数平均分子量(Mn)が5540
であり、その比Mw/Mnが約19.9であるポリエス
テル樹脂を用いる以外は実施例1と同様にして表−1に
記載のイエロートナーを得、実施例1と同様にして評価
を行った。ポリエステル樹脂が硬いせいか定着後の光沢
性が若干低下し、フルカラー画像の質感が若干異なった
が、色相のズレもなく色味は鮮明でイエロートナーとし
て最も影響を及ぼす中間調に対するハイライト再現性が
向上した。
【0078】実施例−6 ・スチレン−n−ブチルアクリレート共重合体樹脂(T
g=60℃) 100重量部 ・化合物No.(1)及び化合物No.(2)を9.
2:0.8の重量割合でブレンドしたブレンド物 7重
量部 ・負荷電性制御剤(クロム錯体化合物) 4重量部 上記材料を実施例−1と同様の工程を経て表−1に記載
の粒度分布を持つイエロートナーを得、イエロー色用二
成分系現像剤を調製し、実施例1と同様に市販のフルカ
ラー複写機(カラーレーザー複写機CLC800)にて
複写試験を行ったところ、若干の帯電量の低下が見られ
たが、1万枚の耐久後に於いても実用レベル内であった
が若干カブリが発生した。
【0079】実施例−7 化合物No.(1)と化合物No.(2)との混合重量
比を3:7にする以外は実施例1と同様にして表−1の
記載の粒度分布を有するイエロートナーを得た。
【0080】実施例1と同様にして評価したところ、低
温低湿環境下での試験においても高い画像濃度を示し、
5万枚の連続耐久試験でもその傾向は変わらず安定した
画像が得られた。結果を表2に示す。
【0081】実施例−8 化合物No.(1)と化合物No.(2)との混合重量
比を1:9にする以外は実施例1と同様にして表−1の
記載の粒度分布を有するイエロートナーを得た。
【0082】実施例1と同様にして評価したところ、初
期の帯電量は若干低かったものの、良好な耐久安定性を
示し、5万枚の耐久後の画像もカブリのない、彩度の高
いものであった。
【0083】高温高湿環境下での耐久試験では、1万枚
をすぎたあたりから、若干トナー飛散が見られたものの
充分実用レベル内であり、画像濃度も1.7〜1.8と
高く安定していた。
【0084】比較例−1 下記式
【外6】
【0085】で示されるC.I.Pigment Ye
llow74をポリエステル樹脂A100重量部に対し
7重量部使用すること以外は実施例1と同様にして表−
1に記載の粒度分布を持ったイエロートナーを得、実施
例1と同様に評価を行ったところ、5万枚の耐久試験に
於いて安定した帯電量は得られたものの、絶対値が−3
0mC/kg〜−33mC/kgと高く、それにより彩
度に乏しく画像濃度も1.0〜1.2と低くなり画像品
質が低下した。
【0086】比較例−2 下記式
【外7】
【0087】で示されるC.I.Pigment Ye
llow93をポリエステル樹脂A100重量部に対し
5重量部使用すること以外は実施例1と同様にして表−
1に記載の粒度分布を持ったイエロートナーを得、実施
例1と同様に評価を行ったところ、初期画像は濃度も高
く実用レベル内であったが、多数枚耐久中に徐々に画像
濃度が低下した。また、得られたイエロー画像は、紫外
線照射による耐候性試験で退色してしまった。
【0088】比較例−3 ・プロポキシ化ビスフェノールAとフマル酸との縮合反
応によって生成したポリエステル樹脂A 100重量部 ・化合物No.(2) 7重量部 ・負荷電性制御剤(クロム錯体化合物) 4重量部 上記材料を実施例1と同様の工程を経て表−1記載の粒
度分布を持つイエロートナーを得、イエロー色用二成分
系現像剤を調製し、実施例1と同様にして複写試験を行
ったところ、耐久試験約1000枚時点からイエロート
ナーの帯電量が低下し、それにより画像背景部へのイエ
ロートナーのかぶりが増加した。
【0089】比較例−4 ・プロポキシ化ビスフェノールAとフマル酸との縮合反
応によって生成したポリエステル樹脂A 100重量部 ・化合物No.(1) 7重量部 ・負荷電性制御剤(クロム錯体化合物) 4重量部 上記材料を実施例−1と同様の工程を経て表−1記載の
粒度分布を持つイエロートナーを得、イエロー色用二成
分系現像剤を調製し、実施例1と同様にして複写試験を
行ったところ、温度23℃、湿度60%RHの環境下で
は問題なく耐久試験が進んだが、温度15℃、湿度10
%RHの低温低湿環境下では耐久試験途中でイエロート
ナーの帯電量が−40mC/kg以上まで上昇してしま
い、画像濃度薄及びがさつきが目立つようになった。
【0090】各実施例及び比較例の結果を表−2に示
す。
【0091】
【表1】
【0092】
【表2】
【0093】
【発明の効果】結着樹脂及び2種の化合物No.(1)
及び(2)をブレンドしたブレンド顔料を含有している
本発明のイエロートナーは、摩擦帯電性に優れ、高画像
濃度、高耐久性を達成する事が可能となるばかりでな
く、鮮明な色味を有するイエロー画像及びフルカラー画
像を提供し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】トナーまたは外添剤の摩擦帯電量を測定するた
めの装置の概略説明図である。

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも結着樹脂及び下記式(1)で
    示される化合物No.(1)、及び下記式(2)で示さ
    れる化合物No.(2)を含有しているイエロートナー
    粒子を有することを特徴とするイエロートナー。 【外1】 【外2】
  2. 【請求項2】 化合物No.(1)と化合物No.
    (2)とが1:99乃至99:1の重量比で混合されて
    いる請求項1に記載のイエロートナー。
  3. 【請求項3】 化合物No.(1)と化合物No.
    (2)とが5:95乃至95:5の重量比で混合されて
    いる請求項1に記載のイエロートナー。
  4. 【請求項4】 化合物No.(1)と化合物No.
    (2)とが10:90乃至90:10の重量比で混合さ
    れている請求項1に記載のイエロートナー。
  5. 【請求項5】 結着樹脂100重量部に対して化合物N
    o.(1)と化合物No.(2)との混合物が1〜15
    重量部含有されている請求項1乃至のいずれかに記載
    のイエロートナー。
  6. 【請求項6】 結着樹脂がポリエステル樹脂である請求
    項1乃至のいずれかに記載のイエロートナー。
  7. 【請求項7】 ポリエステル樹脂が、(i)ビスフェノ
    ール誘導体又は置換体より選ばれたジオール成分45〜
    55mol%と、(ii)ジカルボン酸、ジカルボン酸
    無水物又はジカルボン酸の低級アルキルエステルより選
    択されるカルボン酸成分55〜45mol%とを縮重合
    することにより生成されたポリエステル樹脂であり、該
    ポリエステル樹脂の水酸基価が50以下であり、重量平
    均分子量(Mw)が6,000〜100,000であ
    り、数平均分子量(Mn)が1,500〜50,000
    であり、Mw/Mnの値が2〜8である請求項6に記載
    のイエロートナー。
  8. 【請求項8】 イエロートナー粒子と、一次粒子径が
    0.01〜0.2μmの疎水性酸化チタン微粒子とが混
    合されている請求項1乃至のいずれかに記載のイエロ
    ートナー。
  9. 【請求項9】 イエロートナーの重量平均粒径が6〜1
    0μmであり、粒径5μm以下のイエロートナー粒子が
    15〜45個数%含有され、粒径12.7〜16.0μ
    mのイエロートナー粒子が0.1〜5.0体積%含有さ
    れ、粒径16μm以上のイエロートナー粒子が1.0体
    積%以下含有されている請求項1乃至のいずれかに記
    載のイエロートナー。
  10. 【請求項10】 イエロートナーは、負帯電性を有する
    請求項1乃至のいずれかに記載のイエロートナー。
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