JPH1010770A - 静電潜像現像用トナー - Google Patents

静電潜像現像用トナー

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JPH1010770A
JPH1010770A JP16162796A JP16162796A JPH1010770A JP H1010770 A JPH1010770 A JP H1010770A JP 16162796 A JP16162796 A JP 16162796A JP 16162796 A JP16162796 A JP 16162796A JP H1010770 A JPH1010770 A JP H1010770A
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雅之 葉木
Takeshi Arai
健 新井
Junichi Tamaoki
順一 玉置
Hiroyuki Fukuda
洋幸 福田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流動性に優れ、耐刷時のトナー粉煙の問題を
解決した静電潜像現像用トナーおよび現像剤を提供する
こと。また、繰り返し使用時の感光体へのトナー成分の
付着の問題やベタ画像中の白抜けの問題を解決した静電
潜像現像用トナーおよび現像剤を提供すること。また、
フルカラー画像形成に適した静電潜像現像用トナーおよ
び現像剤を提供すること。 【解決手段】 少なくとも着色剤およびバインダー樹脂
を含有してなるトナー粒子に、個数平均粒径が80〜8
00nmおよび1000nm以上の粒子の含有量が20
個数%以下であるチタン酸ストロンチウム微粒子を外添
混合してなる静電潜像現像用トナー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電潜像担持体上
に形成された静電潜像を現像するための静電潜像現像用
トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、感光体等の静電潜像担持体上
に形成された静電潜像をトナーを用いて現像し、このト
ナー像を記録紙等の記録部材上に転写する画像形成方法
は複写機、プリンター、ファクシミリ等に幅広く用いら
れており、また複数色のカラートナーを重ね合わせるこ
とにより多色画像を再現するフルカラー画像形成装置に
も採用されている。
【0003】このように種々の画像形成装置に用いられ
る静電潜像現像用トナーには、それに応じて様々な特性
が要求されている。例えば、デジタル方式の画像形成装
置においては、多階調画像再現方式として面積階調方式
やレーザー強度変調方式が採用されているが、優れた階
調画像再現を行うにはいずれの方式においてもトナーに
高い流動性が必要とされるが、特にレーザー強度変調方
式ではレーザー強度変調による潜像の電荷量の変化に対
応したトナー付着量変化により階調再現を行うため、よ
り高い流動性が必要である。
【0004】また、フルカラートナーでは透光性が必要
とされるためトナー粒子に用いられるバインダー樹脂に
はシャープメルト性が必要となる。ところがこのような
特性を有するトナーは耐刷時の現像装置内でのストレス
等が原因となってトナー凝集が生じ易く、ベタ画像中に
この凝集物が原因となる白抜けが発生し易いという問題
がある。
【0005】さらに、このようなトナーには、温度や湿
度等の環境変化に対してトナー帯電量の変動幅が小さい
こと、感光体へのトナー成分の固着(BS)が発生しな
いこと、耐刷を行っても現像剤劣化によるトナーの粉煙
やカブリが発生しないこと、等の特性を有することが要
求される。
【0006】ところが上述した特性を満足させるには種
々の技術的な問題が存在する。例えば流動性を向上させ
るには、トナーにシリカ微粒子やチタニア微粒子等の流
動化剤を外添しその添加量を増加させることが有効であ
るが、トナーに添加された外添剤の量が増加するため、
クリーニングブレードを通過して感光体表面に固着する
外添剤の量も増加し、この外添剤が核となってこれに他
のトナー成分がクリーニングの際にすそを引くように固
着して感光体への固着(BS)の問題が顕著になってし
まう。BSが発生しないように上記外添剤の量を減らす
と流動性が不十分になるばかりでなく、耐刷時の現像装
置内でのストレス等が原因となってトナー凝集が生じ、
ベタ画像中の白抜けの問題が生じてしまう。また、シリ
カ微粒子等の添加量の多い高流動性のトナーは、耐刷に
よってシリカ微粒子等がキャリアに固着(スペント)し
易く、そのためキャリアのトナーに対する荷電性が低下
してトナーを静電的に保持する能力が低下してトナー粉
煙の問題が顕著になって現像剤寿命が短くなってしまう
という問題が生じる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題を解決した静電潜像現像用トナーを提供することを目
的とする。即ち、本発明は、流動性に優れ且つ感光体へ
のトナー成分の付着の問題を解決した静電潜像現像用ト
ナーを提供することを目的とする。また、本発明は、ト
ナー粉煙やカブリの問題を解決した静電潜像現像用トナ
ーを提供することを目的とする。また、本発明は、環境
安定性に優れ湿度や温度変化によるトナー荷電量の変動
幅が小さく、画像の白抜け等の問題を解決した静電潜像
現像用トナーを提供することを目的とする。また、本発
明は、フルカラー画像形成に適した静電潜像現像用トナ
ーを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも着
色剤およびバインダー樹脂を含有してなるトナー粒子
に、外添剤を混合添加してなる静電潜像現像用トナーに
おいて、前記外添剤が、個数平均粒径80〜800nm
のチタン酸ストロンチウム微粒子であり、このチタン酸
ストロンチウム微粒子の1000nm以上の粒子の含有
量が20個数%以下である静電潜像現像用トナーに関す
る。また本発明は、少なくとも着色剤およびバインダー
樹脂を含有してなるトナー粒子に、外添剤を混合添加し
てなる静電潜像現像用トナーにおいて、前記外添剤が個
数平均粒径10〜90nmで疎水化剤により表面処理さ
れた金属酸化物微粒子と、個数平均粒径80〜800n
mのチタン酸ストロンチウム微粒子であり、このチタン
酸ストロンチウム微粒子の1000nm以上の粒子の含
有量が20個数%以下である静電潜像現像用トナーに関
する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、トナー粒子に外添混合
する外添剤として特定のチタン酸ストロンチウム微粒子
を使用することにより、上述した問題が解決できること
を見出したものである。
【0010】本発明のトナーにおいては、個数平均粒径
が80〜800nm、好ましくは100〜700nm、
より好ましくは150〜600nmのチタン酸ストロン
チウム微粒子で、1000nm以上の粒子の含有量が2
0個数%以下、好ましくは10個数%以下であるものを
トナー粒子に外添混合する。さらに好ましくは800n
m以上の粒子の含有量が20個数%以下、好ましくは1
0個数%以下であるものである。このようなチタン酸ス
トロンチウム微粒子を使用することにより、例えば、金
属酸化物微粒子の添加によって生じるBSの問題および
トナー粉煙の問題を感光体の傷の発生等の弊害を伴うこ
となく解消することができる。
【0011】チタン酸ストロンチウム微粒子の個数平均
粒径が80nmより小さいとBS防止の効果が不十分と
なり、800nmより大きいとトナー粒子表面から脱離
しやすくなってトナー粒子表面に付着させて存在させる
ことが困難になり、トナー粉煙防止の効果が低くなる。
また、1000nm以上の粒子の含有量が20個数%よ
り多くなると、トナー中においてトナー粒子表面に付着
保持されずに遊離して存在するチタン酸ストロンチウム
微粒子が増加してしまい上記効果が低下する。また、個
数平均粒径が800nmより大きい場合や1000nm
以上の粒子の含有量が20個数%より多い場合には、透
光性カラートナーとして使用した際にトナーの透光性に
影響を及ぼしたり、また、繰り返し画像形成を行った場
合のブレードクリーニング時に、あるいはフルカラー画
像形成装置等では転写ドラムによる押圧転写時に感光体
を傷つけ易くなる。
【0012】本発明のチタン酸ストロンチウム微粒子は
1次粒子の焼結凝集体粒子を含有しており、この凝集体
を構成する1次粒子の平均1次粒径は30〜150n
m、好ましくは50〜100nmである。このような1
次粒子の焼結凝集体は葡萄の房状の形状を有している。
【0013】本発明のチタン酸ストロンチウム微粒子
は、通常トナーに研摩剤として外添されるチタン酸スト
ロンチウム微粒子(個数平均粒径1〜3μm)に比べて
小粒径であり且つ大粒径粒子の含有量の少ないものであ
る。このような本発明のチタン酸ストロンチウム微粒子
が上述した優れた効果を奏する明確な理由は判明してい
ないが、以下のように推測される。
【0014】通常、大粒径のチタン酸ストロンチウム微
粒子はトナー粒子に混合処理されても、トナー粒子から
脱離し易くトナー粒子に均一に付着させることが困難で
あるため、トナー中ではトナー粒子から遊離して存在す
る。しかし本発明のチタン酸ストロンチウム微粒子は上
述した特定の粒径を有していることにより、トナー粒子
に対する付着性が向上している。このように特定の粒径
を有するチタン酸ストロンチウム微粒子がトナー表面に
付着して存在していることにより、トナーの粉体特性が
変化し粉煙防止効果を奏するものと推測される。また、
上述した粒径や形状等によりブレードクリーニングの際
に他の微小粒子のブレードのすり抜けを阻止する機能が
向上しているためBS防止効果を奏するものと推測され
る。
【0015】本発明のチタン酸ストロンチウム微粒子は
トナー粒子表面に付着して存在しており、特に、電子顕
微鏡写真観察による200nm以上の粒子のトナー粒子
1個当りの平均付着個数が5〜50個、好ましくは10
〜30個であることが好ましい。平均付着個数が5個よ
り少ないとトナー粉煙防止効果が小さくなり、50個よ
り多くなるとトナーの荷電性への影響が大きくなると考
えられる。なお、この平均付着個数は無作為に抽出した
トナーの電子顕微鏡写真を撮影し、写真画面上において
各トナー粒子毎にその表面に付着している200nm以
上のチタン酸ストロンチウム微粒子の個数を算出し、そ
の平均値を算出したものである。
【0016】チタン酸ストロンチウム微粒子はトナー粒
子に対して0.3〜5.0重量%、好ましくは0.5〜
3.0重量%添加する。添加量が0.3重量%より少な
いとBS防止の効果やトナー粉煙およびカブリ防止等の
効果が不十分となり、5重量%より多いとトナーの荷電
性への影響が大きくなるため好ましくない。
【0017】なお、チタン酸ストロンチウム微粒子は後
述する疎水化剤やアミノカップリング剤、アミノシリコ
ーンオイル等で表面処理されていてもよい。
【0018】本発明においては、上記チタン酸ストロン
チウム微粒子とともに個数平均粒径が10〜90nmで
疎水化剤により表面処理された金属酸化物微粒子をトナ
ー粒子に外添混合してもよい。このような金属酸化物微
粒子としては、シリカ、チタニア、アルミナ等の微粒子
を単独であるいは2種以上組み合わせて使用可能であ
る。金属酸化物微粒子はトナーの流動性向上、環境安定
性向上、白抜け防止等の機能を付与するものである。
【0019】また、金属酸化物微粒子は疎水化剤によっ
て表面処理されており、特に疎水化度が50以上のもの
を使用することが望ましい。このように疎水化された金
属酸化物微粒子を使用することにより、高温高湿時にお
いてもトナー帯電量低下が生じないようにすることがで
きる。
【0020】金属酸化物微粒子のトナー粒子に対する添
加量は、0.5〜3.0重量%、好ましくは1.0〜
2.5重量%である。添加量が0.5重量%より少ない
と上述した添加による効果が不十分となり、3重量%よ
り多いとBSが発生し易くなる。特に、金属酸化物微粒
子を1.0重量%以上使用することが、流動性向上や白
抜け防止の観点から好ましい。
【0021】流動性の向上と高温高湿時のトナー帯電量
低下防止の観点から好ましい金属酸化物微粒子として
は、個数平均粒径が10〜30nm、好ましくは10〜
25nmで疎水化度が50以上の金属酸化物微粒子を使
用することが好ましく、特にこのような物性を有するシ
リカ微粒子が好適である。
【0022】環境安定性向上、特に低温低湿環境下での
チャージアップによる画像濃度低下防止の観点からは個
数平均粒径が10〜90nm、好ましくは30〜80n
mのチタニア微粒子を使用することが好ましく、さらに
このチタニア微粒子も疎水化度が50以上であることが
上記環境安定性の観点から好ましい。チタニア微粒子と
しては、アナターゼ型チタニア、ルチル型チタニア、ア
モルファスチタニア等が使用可能であるが、アナターゼ
型チタニアが好ましい。
【0023】また、白抜けの問題の防止、耐熱保管性の
向上等の観点からは金属酸化物微粒子として個数平均粒
径が30〜90nm、好ましくは40〜80nmの金属
酸化物微粒子を使用することが好ましく、さらにこの金
属酸化物微粒子も疎水化度が50以上であることが環境
安定性の観点から好ましい。
【0024】このような観点から金属酸化物微粒子とし
て上述した如く機能の異なる微粒子を2種以上組み合わ
せて使用してもよい。上記10〜30nmのシリカ微粒
子と10〜90nmのチタニア微粒子の併用が好まし
く、10〜25nmのシリカ微粒子と30〜80nmの
チタニア微粒子の併用が特に好ましい。
【0025】金属酸化物微粒子を表面処理するための疎
水化剤としては、シランカップリング剤、チタネートカ
ップリング剤、シリコーンオイル、シリコーンワニス等
が使用可能である。シランカップリング剤としては、例
えばヘキサメチルジシラザン、トリメチルシラン、トリ
メチルクロルシラン、ジメチルジクロルシラン、メチル
トリクロルシラン、アリルジメチルクロルシラン、ベン
ジルジメチルクロルシラン、メチルトリメトキシシラ
ン、メチルトリエトキシシラン、イソブチルトリメトキ
シシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエト
キシシラン、トリメチルメトキシシラン、ヒドロキシプ
ロピルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラ
ン、n−ブチルトリメトキシシラン、n−ヘキサデシル
トリメトキシシラン、n−オクタデシルトリメトキシシ
ラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシ
シラン、γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシ
ラン、ビニルトリアセトキシシラン等が使用可能であ
り、シリコーンオイルとしては、例えばジメチルポリシ
ロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチ
ルフェニルポリシロキサン等が使用可能である。
【0026】上記疎水化剤によって金属酸化物微粒子を
表面処理するには、例えば疎水化剤を溶剤で希釈し、微
粒子に上記希釈液を加えて混合し、この混合物を加熱・
乾燥した後解砕する乾式法、微粒子を水系中に分散して
スラリー状にした上で疎水化剤を添加混合し、これを加
熱・乾燥した後解砕する湿式法等により行うことができ
る。特に金属酸化物微粒子としてチタニアを使用する場
合には、疎水化剤の表面処理の均一性、チタニア粒子の
凝集防止性等の観点から水系中で疎水化処理を行うこと
が好ましい。
【0027】本発明における疎水化度はメタノールウエ
ッタビリティ法により測定されたものである。まず、試
料を分散した水中にメタノールを滴下し、試料を全て湿
潤するのに要したメタノール重量を測定する。この時の
水とメタノール中におけるメタノール重量を百分率で表
したものを疎水化度とした。
【0028】トナー粒子に対する上記チタン酸ストロン
チウム微粒子あるいは上記金属酸化物微粒子の外添処理
はヘンシェルミキサー等の混合機を用いて混合すること
により行うことができる。金属酸化物微粒子を併用する
場合は、まずトナー粒子と金属酸化物微粒子を混合処理
した後でチタン酸ストロンチウム微粒子を混合処理する
ことが好ましい。また金属酸化物微粒子を2種以上使用
する場合は、まず最も荷電性の高い金属酸化物微粒子を
トナー粒子に混合処理した後で、他の金属酸化物微粒子
とチタン酸ストロンチウム微粒子をトナー粒子に混合処
理するか、他の金属酸化物微粒子を混合処理し、さらに
その後でチタン酸ストロンチウム微粒子を混合処理する
ことが好ましい。
【0029】なお、トナー粒子の製造方法は従来よりト
ナー粒子の製法として公知の方法により得ることがで
き、特に限定されるものではない。例えば、混練粉砕
法、スプレードライ法、懸濁重合法、界面重合法(カプ
セルトナー)等の方法により製造することができる。こ
のようなトナー粒子はバインダー樹脂および着色剤以外
に、荷電制御剤、磁性粉、ワックス等の所望の添加剤を
含有していてもよい。
【0030】本発明のトナー粒子に用いるバインダー樹
脂としては、公知のものを使用することができ、例えば
スチレン系樹脂、アルキルアクリレートおよびアルキル
メタクリレート等のアクリル系樹脂、スチレン−アクリ
ル系共重合樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹
脂、シリコン系樹脂、オレフィン系樹脂、アミド系樹脂
等を挙げることができ、これらを単独でまたは混合して
使用することができる。本発明においては、シアントナ
ー、マゼンタトナー、イエロートナーおよび黒色トナー
等のフルカラー用トナーに用いるバインダー樹脂として
は、数平均分子量(Mn)が3000〜6000、好ま
しくは3500〜5500、重量平均分子量(Mw)と
数平均分子量(Mn)の比Mw/Mnが2〜6、好まし
くは2.5〜5.5、ガラス転移点が50〜70℃、好
ましくは55〜65℃および軟化点が90〜110℃、
好ましくは90〜105℃であるポリエステル樹脂ある
いはエポキシ樹脂を使用し、負荷電性トナーとして用い
ることが好ましい。
【0031】バインダー樹脂の数平均分子量が3000
より小さいとフルカラーのベタ画像を折り曲げた際に画
像部が剥離して画像欠損が発生し(折り曲げ定着性が劣
化し)、6000より大きいと定着時の熱溶融性が低下
して定着強度が低下する。また、Mw/Mnが2より小
さいと高温オフセットが発生し易くなり、6より大きい
と定着時のシャープメルト特性が低下して、トナーの透
光性並びにフルカラー画像形成時の混色性が低下してし
まう。また、ガラス転移点が50℃より低いとトナーの
耐熱性が不十分となって、保管時にトナーの凝集が発生
し易くなり、75℃より高いと定着性が低下するととも
にフルカラー画像形成時の混色性が低下する。軟化点が
90℃より低いと高温オフセットが生じやすくなり、1
10℃より高いと定着強度、透光性、混色性およびフル
カラー画像の光沢性が低下する。ポリエステル樹脂とし
ては、アルコール成分としてエーテル化ジフェノール類
を、酸成分として芳香族ジカルボン酸類を含有するもの
が使用可能である。
【0032】上記エーテル化ジフェノール類としては、
例えば、ポリオキシプロピレン(2,2)−2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシエ
チレン(2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン等を挙げることができる。
【0033】また、上記エーテル化ジフェノール類とと
もに、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリ
コール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタ
ンジオール、ネオペンチルグリコール等のジオール類、
ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロール、
1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタ
エリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,2,
4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオー
ル、グリセロール、2−メチルプロパントリオール、2
−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロ
ールエタン、トリメチロールプロパン、1,3,5−ト
リヒドロキシメチルベンゼン等を使用してもよい。
【0034】上記芳香族ジカルボン酸類としては、テレ
フタル酸、イソフタル酸等の芳香族ジカルボン酸、その
酸無水物またはその低級アルキルエステル等が使用可能
である。
【0035】また、フマール酸、マレイン酸、コハク
酸、炭素数4〜18のアルキルまたはアルケニルコハク
酸等の脂肪族ジカルボン酸、その酸無水物またはその低
級アルキルエステル等の脂肪族ジカルボン酸を使用して
もよい。
【0036】また、1,2,4−ベンゼントリカルボン
酸(トリメリット酸)、1,2,5−ベンゼントリカル
ボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,
2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ブタ
ントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサンントリカルボ
ン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メチ
レンカルボキシプロパン、1,2,4−シクロヘキサン
トリカルボン酸、テトラ(メチレンカルボキシル)メタ
ン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸、ピロ
メリット酸、これらの無水物、低級アルキルエステル等
の多価カルボン酸類をポリエステル樹脂の酸価の調整、
樹脂強度の向上の目的で透光性等を損なわない範囲で少
量使用してもよい。なお、ブラックトナーに用いる場合
には特に透光性等に配慮する必要はない。
【0037】本発明のトナーに用いる着色剤としては、
公知のものを使用することができ特に限定されるもので
はない。
【0038】なお、カラートナーに用いる着色剤はマス
ターバッチ処理あるいはフラッシング処理により着色剤
の分散性を向上させたものが好適である。着色剤の含有
量はバインダー樹脂100重量部に対して2〜15重量
部が好ましい。
【0039】荷電制御剤としては、公知の荷電制御剤を
使用することができ、特に限定されるものではない。ま
た、カラートナーに用いる負荷電制御剤はカラートナー
の色調、光透過性に悪影響を及ぼさない無色、白色ある
いは淡色の荷電制御剤が使用可能であり、例えばサリチ
ル酸誘導体の亜鉛錯体等のサリチル酸金属錯体、カリッ
クスアレン系化合物、有機ホウ素化合物、含フッ素4級
アンモニウム塩系化合物等の荷電制御剤を使用すること
が好ましい。上記サリチル酸金属錯体としては例えば特
開昭53−127726号公報、特開昭62−1452
55号公報等に記載のものが、カリックスアレン系化合
物としては例えば特開平2−201378号公報等に記
載のものが、有機ホウ素化合物としては例えば特開平2
−221967号公報等に記載のものが、また含フッ素
4級アンモニウム塩系化合物としては例えば特開平3−
1162号公報等に記載のものが使用可能である。
【0040】このような荷電制御剤を添加する場合は、
結着樹脂100重量部に対して0.1〜10重量部、好
ましくは0.5〜5.0重量部使用することが好まし
い。
【0041】そして、本発明に係るトナー粒子は、体積
平均粒径を5〜10μm、好ましくは6〜9μmに調整
することが画像の高精細再現性の観点から好ましい。
【0042】本発明のトナーは、キャリアと混合して用
いる2成分現像剤用トナーとして、またキャリアを使用
しない1成分現像剤用トナーとして使用可能である。本
発明のトナーと組み合わせて使用するキャリアとして
は、従来より二成分現像剤用のキャリアとして公知のも
のを使用することができ、例えば、鉄やフェライト等の
磁性体粒子からなるキャリア、このような磁性体粒子を
樹脂で被覆してなる樹脂コートキャリア、あるいは磁性
体微粉末を結着樹脂中に分散して成るバインダー型キャ
リア等を使用することができる。これらのキャリアの中
でも、被覆樹脂としてシリコ−ン系樹脂、オルガノポリ
シロキサンとビニル系単量体との共重合樹脂(グラフト
樹脂)またはポリエステル系樹脂を用いた樹脂コートキ
ャリア、あるいは結着樹脂としてポリエステル系樹脂を
用いたバインダー型キャリアを使用することがトナース
ペント等の観点から好ましく、特にオルガノポリシロキ
サンとビニル系単量体との共重合樹脂にイソシアネート
を反応させて得られた樹脂で被覆したキャリアが、耐久
性、耐環境安定性および耐スペント性の観点から好まし
い。上記ビニル系単量体としてはイソシアネートと反応
性を有する水酸基等の置換基を有する単量体を使用する
必要がある。また、キャリアの体積平均粒径は20〜1
00μm、好ましくは30〜80μmのものを使用する
ことが高画質の確保とキャリアかぶり防止の観点から好
ましい。
【0043】
【実施例】以下、本発明について実施例を挙げて具体的
に説明するが、これに限定されるものではない。
【0044】(ポリエステル樹脂の製造)2リットルの
4つ口フラスコに還流冷却器、水分離装置、窒素ガス導
入管、温度計、攪拌装置を取り付け、マントルヒーター
中に設置し、ポリオキシプロピレン(2,2)−2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(PO)、
ポリオキシエチレン(2,0)−2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン(EO)、フマ−ル酸(F
A)およびテレフタル酸(TPA)を、モル比が5:
5:5:4となるように仕込み、フラスコ内に窒素を導
入しながら加熱・攪拌して反応させた。酸価を測定しな
がら反応の進行を追跡し、所定の酸価に達した時点で反
応を終了し、数平均分子量Mnが4800、重量平均分
子量Mwと数平均分子量Mnとの比Mw/Mnが4.
0、ガラス転移点が58℃、軟化点が100℃のポリエ
ステル樹脂を得た。
【0045】数平均分子量、重量平均分子量については
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(807−I
T型:日本分光工業社製)を用いて測定を行い、カラム
を40℃に保ち、キャリア溶媒としてテトラヒドロフラ
ンを1kg/cm3 で流し、測定する試料30mgをテ
トラヒドロフラン20mlに溶解し、この溶液0.5m
gを上記キャリア溶媒と共に導入して、ポリスチレン換
算により求めた。
【0046】ガラス転移点については示差走査熱量計
(DSC−200:セイコー電子社製)を用い、試料1
0mgについて、リファレンスとしてアルミナを使用
し、昇温速度10℃/minで測定を行い、メイン吸収
ピークのショルダー値をガラス転移点とした。
【0047】軟化点については、フローテスター(CF
T−500:島津製作所社製)を用い、試料1.0gに
ついて、細孔径1.0mm×細孔長さ1.0mmのダイ
スを使用し、昇温速度3.0℃/min、予熱時間18
0秒、加重30kg、測定温度範囲60〜140℃の条
件で測定を行い、試料が1/2流出したときの温度を軟
化点とした。
【0048】(トナー粒子の製造)上記ポリエステル樹
脂とマゼンタ顔料(C.I.ピグメントレッド184)
とを樹脂:顔料が7:3の重量比になるように加圧ニー
ダーに仕込み混練した。得られた混練物を冷却後フェザ
ーミルにより粉砕し顔料マスターバッチを得た。
【0049】上記ポリエステル樹脂93重量部、上記顔
料マスターバッチ10重量部、荷電制御剤(サリチル酸
亜鉛錯体:E−84:オリエント化学工業社製)2重量
部をヘンシェルミキサーで混合した後、混合物を2軸押
出混練機で混練した。得られた混練物を冷却した後、フ
ェザーミルで粗粉砕、ジェットミルで微粉砕し、さらに
分級することにより体積平均粒径8.5μmのトナー粒
子を得た。
【0050】(キャリア製造例)攪拌器、コンデンサ
ー、温度計、窒素導入管、滴下装置を備えた容量500
mlのフラスコにメチルエチルケトンを100重量部仕
込んだ。別に窒素雰囲気下80℃でメチルメタクリレ−
トを36.7重量部、2−ヒドロキシエチルメタクリレ
−トを5.1重量部、3−メタクリロキシプロピルトリ
ス(トリメチルシロキシ)シランを58.2重量部およ
び1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニ
トリルを1重量部を、メチルエチルケトン100重量部
に溶解させて得られた溶液を2時間にわたり反応容器中
に滴下し5時間熟成させた。
【0051】得られた樹脂に対して、架橋剤としてイソ
ホロンジイソシアネ−ト/トリメチロ−ルプロパンアダ
クト(IPDI/TMP系:NCO%=6.1%)をO
H/NCOモル比率が1/1となるように調整した後メ
チルエチルケトンで希釈して固形比3重量%であるコー
ト樹脂溶液を調整した。
【0052】コア材として焼成フェライト粉F−300
(体積平均粒径:50μm、パウダ−テック社製)を用
い、上記コート樹脂溶液をコア材に対する被覆樹脂量が
1.5重量%になるようにスピラコ−タ−(岡田精工社
製)により塗布・乾燥した。得られたキャリアを熱風循
環式オーブン中にて160℃で1時間放置して焼成し
た。冷却後フェライト粉バルクを目開き106μmと7
5μmのスクリーンメッシュを取り付けたフルイ振とう
器を用いて解砕し、樹脂被覆キャリアを得た。
【0053】(実施例1)上記で得られたトナー粒子A
に対して、疎水性シリカ微粒子(個数平均粒径15nm
のシリカ微粒子(#130:日本アエロジル社製)をヘ
キサメチルジシラザンで表面処理したもの、疎水化度6
0)1.0重量%をヘンシェルミキサーで混合後、さら
にチタン酸ストロンチウム微粒子(個数平均粒径350
nm、1000nm以上の粒子の含有量0個数%、80
0nm以上の粒子の含有量0個数%、凝集体を構成する
1次粒子の個数平均粒径80nm)1.5重量%を投入
して混合した後、200メッシュの円形振動フルイを通
してトナー1を得た。このトナーを5000倍の電子顕
微鏡写真で観察したところ、トナー粒子1個当りに付着
している200nm以上のチタン酸ストロンチウム微粒
子の平均個数は14.9個であった。
【0054】(比較例1)チタン酸ストロンチウム微粒
子を混合しないこと以外は実施例1と同様にしてトナー
2を得た。
【0055】(比較例2)チタン酸ストロンチウム微粒
子として、個数平均粒径1000nm、1000nm以
上の粒子の含有量50個数%、800nm以上の粒子の
含有量70個数%、凝集体を構成する1次粒子の個数平
均粒径300nmであるものを使用する以外は実施例1
と同様にしてトナー3を得た。このトナーのトナー粒子
1個当りの200nm以上のチタン酸ストロンチウム微
粒子の平均付着個数は1.6個であった。 (現像剤の調整)トナー1〜3を上記製造例で得られた
キャリアと、トナー混合比が7重量%となるように混合
して現像剤を調整した。これらの現像剤についてデジタ
ルフルカラー複写機CF900(ミノルタ社製)を用い
てN/N環境下(25℃、50%)でB/W15%の画
像を5000枚耐刷し、以下の評価を行った。結果を表
1に示す。
【0056】(感光体上のトナー成分の固着(BS))
耐刷後の有機感光体上の目視観察による評価および電子
顕微鏡観察による評価、および耐刷後のべた画像の目視
観察による評価を行った。電子顕微鏡観察によっても感
光体上に外添剤の固着が認められなかったものを◎、電
子顕微鏡観察では感光体上に外添剤の固着が認められる
ものの、目視観察では外添剤の固着が認められず、また
画像ノイズも発生していないものを○、目視観察で感光
体上に外添剤やトナー成分の固着が認められるものの画
像ノイズの生じていないものを△、目視観察で感光体上
に外添剤やトナー成分の固着が認められ、画像上にもこ
れがノイズとして認められるものを×とした。
【0057】(耐刷後粉煙評価)耐刷後感光体を外して
現像装置を駆動した際に現像スリーブからトナーの舞い
上がりがなく、得られた画像の白地部にカブリがなく、
さらに機内汚れが生じていないものを◎、スリーブから
のトナーの舞い上がりは若干生じるが、画像上のカブリ
および機内汚れの生じていないものを○、スリーブから
のトナーの舞い上がりおよび機内汚れは生じるが画像カ
ブリの生じていないものを△、スリーブからのトナーの
舞い上がり、画像上のカブリおよび機内汚れが生じるも
のを×として評価した。
【0058】(感光体傷)耐刷後の有機感光体表面の目
視評価を行い、感光体表面に傷がないものを○、感光体
表面が薄く曇ったように見えるものを△、感光体表面に
引っ掻き傷が見られるものを×として評価した。
【0059】(凝集ノイズ(白抜け))各現像剤につい
て、CF900を用いてN/N環境下でB/W15%の
画像を5000枚耐刷した。耐刷後A3の紙上に全面ベ
タ画像(ID=1.2)を3枚画出しし、以下の基準で
評価を行い3枚の平均値を評価結果とした。評価基準
は、ベタ画像中に2mm2以上の大きさでベタ画像のI
Dの1/2以下のIDの画像ムラ(白抜け)が発生して
いる場合を×、上記白抜けは発生していないが画像中に
0.3μm程度の凝集物の核が観察されその周囲の画像
濃度が若干低下している部分が画像中に3個所以上認め
られるものを△、3個所未満であるものを○、全く生じ
ていないものを◎とした。
【0060】(耐熱保管性)トナー5gをガラスビンに
入れ50℃で24時間保管したときに、トナー凝集の生
じたものを×、僅かに生じたものの実用上問題のないも
のを△、トナー凝集の見られないものを○とした。
【0061】
【表1】
【0062】(実施例2)上記トナー粒子Aに対して、
実施例1で用いた疎水性シリカ微粒子0.7重量%をヘ
ンシェルミキサーで混合後、さらに疎水性チタニア微粒
子(個数平均粒径50nmのアナターゼ型チタニアをn
−ブチルトリメトキシシランで表面処理したもの、疎水
化度55)0.7重量%および実施例1で用いたチタン
酸ストロンチウム微粒子1.5重量%を投入して混合し
た後、200メッシュの円形振動フルイを通してトナー
4を得た。このトナーのトナー粒子1個当りの200n
m以上のチタン酸ストロンチウム微粒子の平均付着個数
は15.6個であった。
【0063】(実施例3)チタン酸ストロンチウム微粒
子の添加量を0.8重量%にすること以外は実施例2と
同様にしてトナー5を得た。このトナーのトナー粒子1
個当りの200nm以上のチタン酸ストロンチウム微粒
子の平均付着個数は9.2個であった。
【0064】(実施例4)チタン酸ストロンチウム微粒
子の添加量を1.8重量%にすること以外は実施例2と
同様にしてトナー6を得た。このトナーのトナー粒子1
個当りの200nm以上のチタン酸ストロンチウム微粒
子の平均付着個数は18.1個であった。(実施例5)
チタン酸ストロンチウム微粒子として、個数平均粒径5
00nm、1000nm以上の粒子の含有量5個数%、
800nm以上の粒子の含有量10個数%、凝集体を構
成する1次粒子の個数平均粒径100nmであるものを
使用する以外は実施例2と同様にしてトナー7を得た。
このトナーのトナー粒子1個当りの200nm以上のチ
タン酸ストロンチウム微粒子の平均付着個数は14.3
個であった。
【0065】(比較例3)チタン酸ストロンチウム微粒
子を添加しないこと以外は実施例2と同様にしてトナー
8を得た。
【0066】(比較例4)シリカ微粒子の添加量を0.
4重量%、チタニア微粒子の添加量を0.4重量%にす
ること以外は比較例3と同様にしてトナー9を得た。
【0067】(比較例5)チタン酸ストロンチウム微粒
子として比較例2で用いたものを使用すること以外は実
施例2と同様にしてトナー10を得た。このトナーのト
ナー粒子1個当りの200nm以上のチタン酸ストロン
チウム微粒子の平均付着個数は1.2個であった。
【0068】(現像剤の調整)トナー4〜10を上記製
造例で得られたキャリアと、トナー混合比が7重量%と
なるように混合して現像剤を調整した。これらの現像剤
について上述した評価および下記の評価を行い結果を表
2に示す。
【0069】(環境安定性)各現像剤について、CF9
00を用いてL/L環境下(10℃、15%)でB/W
15%の画像を画出しした。得られた画像の画像濃度
(ID)をマクベス反射濃度計RD−900により測定
し、画像濃度が1.2以上を○、1.0以上1.2未満
を△、1.0未満を×として評価した。
【0070】また、CF900を用いてH/H環境下
(30℃、85%)でB/W15%の画像を5000枚
画出しした。得られた画像の白地部を目視により評価
し、画像にカブリが発生しなかったものを○、カブリが
若干生じているものの実用上問題のないものを△、カブ
リが多く実用上問題のあるものを×とした。
【0071】
【表2】
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、流動性に優れ且つ耐刷
を行ってもトナー粉煙の問題の生じない静電潜像現像用
トナーを提供することができる。
【0073】また、本発明によれば、繰り返し使用時に
も感光体へのトナー成分の付着の問題やベタ画像中の白
抜けの問題のない静電潜像現像用トナーを提供すること
ができる。
【0074】また、本発明によれば、高温高湿環境およ
び低温低湿環境においてもトナー帯電量が安定した静電
潜像現像用トナーを提供することができる。
【0075】また、本発明によれば、フルカラー画像形
成に適した静電潜像現像用トナーを提供することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 洋幸 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも着色剤およびバインダー樹脂
    を含有してなるトナー粒子に、外添剤を混合添加してな
    る静電潜像現像用トナーにおいて、前記外添剤が、個数
    平均粒径80〜800nmのチタン酸ストロンチウム微
    粒子であり、このチタン酸ストロンチウム微粒子の10
    00nm以上の粒子の含有量が20個数%以下であるこ
    とを特徴とする静電潜像現像用トナー。
  2. 【請求項2】 前記チタン酸ストロンチウム微粒子が平
    均1次粒径30〜150nmの1次粒子の凝集体を含有
    することを特徴とする請求項1記載の静電潜像現像用ト
    ナー。
  3. 【請求項3】 電子顕微鏡写真観察による200nm以
    上のチタン酸ストロンチウム微粒子のトナー粒子1個当
    りの平均付着個数が5〜50個であることを特徴とする
    請求項1記載の静電潜像現像用トナー。
  4. 【請求項4】 少なくとも着色剤およびバインダー樹脂
    を含有してなるトナー粒子に、外添剤を混合添加してな
    る静電潜像現像用トナーにおいて、前記外添剤が個数平
    均粒径10〜90nmで疎水化剤により表面処理された
    金属酸化物微粒子と、個数平均粒径80〜800nmの
    チタン酸ストロンチウム微粒子であり、このチタン酸ス
    トロンチウム微粒子の1000nm以上の粒子の含有量
    が20個数%以下であることを特徴とする静電潜像現像
    用トナー。
  5. 【請求項5】 前記金属酸化物微粒子が個数平均粒径1
    0〜30nmのシリカ微粒子と個数平均粒径10〜90
    nmのチタニア微粒子であることを特徴とする請求項4
    記載の静電潜像現像用トナー。
  6. 【請求項6】 前記バインダー樹脂が数平均分子量30
    00〜6000、重量平均分子量/数平均分子量2〜
    6、ガラス転移点50〜70℃および軟化点90〜11
    0℃のポリエステル系樹脂であることを特徴とする請求
    項4記載の静電潜像現像用トナー。
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