JPH08238302A - 薬剤の定量供給及び包装装置 - Google Patents

薬剤の定量供給及び包装装置

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JPH08238302A
JPH08238302A JP2944695A JP2944695A JPH08238302A JP H08238302 A JPH08238302 A JP H08238302A JP 2944695 A JP2944695 A JP 2944695A JP 2944695 A JP2944695 A JP 2944695A JP H08238302 A JPH08238302 A JP H08238302A
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packaging
medicine
powder
drug
section
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Gishoku Boku
義植 朴
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一動作で多数包装をすることができ、種類
別、服用量別に薬剤の混合包装が可能な薬剤の定量供給
及び包装装置を提供する。 【構成】 本装置は定量供給部X、分配部Y、包装及び
取出口Zの三つに分かれて構成され、充填した薬剤の取
出しを行うための定量供給部Xから取出された薬剤を、
錠剤、散剤、液剤、注射剤の各形態ごとに分配部Yによ
り分類すると共に分配し、包装及び取出口Zから取出し
得るように構成したものである。定量供給部Xは充填機
部20を多数具備し、各充填機部20は薬剤の形態ごと
に充填機部20A、充填機部20B、充填機部20Cに
分かれて構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薬剤の定量供給及び包装
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に医療機関で投与される薬剤は患者
毎にその種類や分量が異なり、また、同一患者でも服用
時期毎に異なるものである。この場合、錠剤や散剤は患
者及びその服用量ごと個別に分割包装或いは数種類を混
合包装したり、また、子供等には液剤を投与したり、さ
らに入院患者には注射剤を投与したりする必要があるこ
とから、患者及びその服用量に応じ錠剤、散剤、液剤等
種々の薬剤の中から単一の薬剤を包装するか、或いは必
要とされる数種類の薬剤を組み合わせて包装する必要が
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来公
知にされた薬剤包装機は、錠剤や散剤の種類別かつ分量
別に一回分の服用量だけを分割して一定の方法で包装す
るものであり、薬剤の種類別や分量に応じて異なる方法
で包装することはできなかった。また、散剤の包装、特
に錠剤や散剤の混合包装は錠剤包装機では実現すること
ができず、散剤包装機を使用する他ないことから、実質
的に薬剤を自動的に供給しかつ包装することができなか
った。
【0004】そこで、本発明はこのような従来公知の薬
剤包装機の問題点を解決すべくなされたものであり、そ
の目的とするところは、錠剤や散剤等数種類の薬剤を混
合したり、液剤の投与や注射剤の投与或いは錠剤を1/2
、1/3 に分割したりする等、処方せんに記載されるあ
らゆる形態の処方を実現し、包装方法では一動作で一包
装づつの包装はもちろん多包装が可能で、しかも、単一
種類のみならず数種類の薬剤の混合包装が可能であり、
さらに、服用量別の包装を実現することによって、真正
な意味における薬剤の供給及び包装の自動化を実現する
ための薬剤の定量供給及び包装装置を提供せんとするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、定量供給部X、分配部Y、包装及び取出口Z
に分かれて構成され、上記定量供給部Xは可動台板10
の下側に多数の充填機部20を配設すると共に、各充填
機部20に充填された薬剤を選択的に排出させる薬剤選
択機構Aを含む構成とし、各充填機部20は錠剤或いは
散剤を充填した充填機部20A、液剤を充填した充填機
部20B及び注射剤を充填した充填機部20Cに分かれ
て構成され、上記分配部Yは上記充填機部20Aの排出
側に錠剤等収集部Bを設ける共に、さらにその下側に定
量分配機構Cを設け、上記充填機部20Bの下側に液剤
収集部73を設けた構成とし、上記包装及び取出口Zは
上記定量分配機構Cから供給される薬剤の包装単位ごと
の分割及び包装を行う分割包装部80と、上記液剤収集
部73から供給される液剤を取出すための液剤取出口7
2及び上記充填機部20Cの下側に設けられた注射剤取
出口74を含む構成を具備した薬剤の定量供給及び包装
装置としたことを特徴とするものである。
【0006】また、本装置は前記可動台板10にその表
面から裏面に連通するピン孔11を多数穿設すると共
に、ピン孔11内を昇降案内可能な作動ピン12を各ピ
ン孔11に対して接続し、上記可動台板10の内部にお
いて、各ピン孔11を中間とする水平空間部13を形成
すると共に、当該ピン孔11を挟んで対向するように電
磁石14、14を内蔵し、さらに、案内孔15’を持つ
永久磁石15を上記電磁石14、14の間に移動自在に
介装させ、当該案内孔15’がピン孔11に連通または
遮断するようにした構成とすることができる。
【0007】前記充填機部20Aの内部に分割層21’
を上下方向に重層した構成を具備する充填カセット21
を装填し、上記各分割層21’は外枠の内側に区画壁2
3を設けて多数の充填室22に分割したものとしてなる
構成を具備し、前記分割層21’の間に水平区割板24
を水平方向に挿入すると共に、垂直区割板26を最下段
の分割層21’の下側に設置して充填された薬剤を前記
薬剤選択機構Aにより取出し可能とした構成を具備した
ものとすれば尚好ましい。
【0008】前記薬剤選択機構Aは棒材をコの字形に形
成して水平部分を押込部28aとした選択押棒28と、
棒材をコの字形に形成し水平部分を棒状或いは板状の押
込部28bとした選択押棒28’とを、それぞれ押棒軸
29、29’に固着して水平移動可能とした構成を具備
したものとすることができる。前記押棒軸29の内部に
スプリング30aと接点センサー30を設置し、上記ス
プリング30aは前記選択押棒28の下端部に固着さ
れ、当該選択押棒28による収縮を上記接点センサー3
0が感知して信号を発生するようにしてあれば好適であ
る。
【0009】前記錠剤等収集部Bは搬送ベルトを外側か
ら内回り方向に回動可能な二基のベルトコンベアー5
2、52を適宜間隔を設けて並設すると共に、ベルトコ
ンベアー52、52の間隙下側において、別の搬送ベル
トを外側から内回り方向に回動可能なベルトコンベアー
52’、52’を適宜間隔を設けて並設し、ベルトコン
ベアー52、52とベルトコンベアー52’、52’と
を交差状に配設した構成を具備したものが好ましい。
【0010】前記定量分配機構Cは一側部にエアコンプ
レッサー66及び空気排気口67を設置して内部に残留
している薬剤を処理するようにしてなる散剤室60を含
むものとすることができる。
【0011】前記分割包装部80は、前記散剤室60の
下側に設けた散剤容量分割機81を含む構成とし、散剤
容量分割機81は前面選択板82、薬剤選択板83、薬
剤開閉板86を具備し、薬剤開閉板86を開閉し薬剤を
落下させるものとすることができる。また、前記分割包
装部80は多包装供給部90及びその下側に設けた包装
移送部100を含む構成とし、上記多包装供給部90は
前面選択板91と薬剤選択板92を具備する散剤移送機
93により薬剤開閉板97乃至散剤分割分布面98に散
剤を分布せしめ、薬剤開閉板97の下側に設けた外部供
給具96を上記包装移送部100に下降させるものとす
ることができる。
【0012】前記包装移送部100は、縦ヒーター10
1と横ヒーター102を回転軸111に所定間隔で軸止
し、それぞれの下側の下段作動片103には作動ピン1
04を連結し、ピン孔107を開閉作動する上下部可動
台板106、106’で縦ヒーター101、横ヒーター
102を稼働させ、散剤を一動作で多数包装することを
可能としたものとすることができる。
【0013】また、前記包装移送部100は、縦ヒータ
ー101と横ヒーター102を各々のヒーター部101
a、102aがV字開放状態から密着し得ると共に、縦
横ヒーター101、102を交互に回転軸111に軸止
すると共に、当該回転軸111下側の作動片103、1
03’に作動ピン104、104’を連結し、この作動
ピン104、104’をピン孔107、107’を開閉
作動する上下部可動台板106、106’に固着して縦
ヒーター101と横ヒーター102を各々開閉作動する
ようにしたものとすれば好ましい。
【0014】
【作用】定量供給部Xから供給された薬剤は薬剤選択機
構Aにより任意に選択して取出され、分配部Yを経由し
て包装及び取出口Zに供給される。各充填機部20には
薬剤を錠剤や散剤等薬剤の形態毎にかつ種類ごとに充填
しておくことができるため、薬剤選択機構Aにより多数
の薬剤を形態別かつ種類別に選択して取出すことができ
る。また、分配部Yは、取出される薬剤の種類に応じて
薬剤を分配し、錠剤及び散剤の場合は錠剤等収集部Bに
より一括収集すると共に、定量分配機構Cにより種類別
に分類して分割包装部80に供給し、液剤の場合は液剤
収集部73により適宜収集する。注射剤の場合は注射剤
取出口74に直接供給される。そして、包装及び取出口
Zでは分割包装部80により散剤を個別に分割包装する
と共に、錠剤及び液剤の取出しが液剤取出口72におい
てなされる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の薬剤の定量供給及び包装装置
の一実施例について図面を用いて説明する。図1は、本
装置の全体構成を図示したものである。図示の通り、本
装置の構成は大きく定量供給部X、分配部Y、包装及び
取出口Zの三つに分かれている。本装置は充填した薬剤
の取出しを行うための定量供給部Xから取出された薬剤
を、錠剤、散剤、液剤、注射剤の各形態ごとに分配部Y
により分類及び分配し、包装及び取出口Zから取出し得
るように構成したものである。
【0016】定量供給部Xは図1及び図2に示すよう
に、可動台板10の下側に種々の薬剤を充填するための
充填機部20を縦横多数連設すると共に、各充填機部2
0に充填された薬剤を形態及び種類ごとに適宜選択して
排出させるための薬剤選択機構Aを充填機部20の下側
に設置したものである。
【0017】可動台板10は板材を表面が水平方向上向
きになるようにバネを用いて上側から懸吊すると共に、
シリンダー10aで昇降可能な構成としてある。また、
可動台板10には表面から裏面まで連通するピン孔11
を所定間隔で縦横数列に渡り多数連設してある。また、
可動台板10の下側にピン孔11内を昇降移動し得る作
動ピン12を可動台板10の下側から各ピン孔11に対
して接続し、各作動ピン12に対応させて充填機部20
を設置してある。なお、各充填機部20は各列ごとにま
とめて一枚物の支持板35に対し支持杆36でくくり付
けてある。
【0018】作動ピン12は棒状部12aの側面に対し
て中心軸方向に沿って溝12b、12bを形成すると共
に、下側端部に鍔部12cを形成したもので、この溝1
2b12bにピン孔11内に突設された小突起11’,
11’を嵌合し、つり下げ状態で可動台板10に接続し
てある。各作動ピン12はかかる接続状態を維持しなが
らピン孔11内を昇降移動し得るようになっている。
【0019】図3は定量供給部Xにおいて、所定間隔に
作動ピン12が設置された可動台板10の断面等の構成
を示す部分拡大図である。図示の通り、可動台板10は
所定間隔に表面から裏面に連通するピン孔11を穿設
し、さらに、内部にはこのピン孔11が略中央に位置す
るように水平方向厚肉板状の水平空間部13を形成して
ある。この水平空間部13の内部にはピン孔11を挟ん
で対向する位置に図4に示す如き電磁石14、14を内
蔵すると共に、これら電磁石14、14の間を移動し得
るように案内孔15’を穿設した永久磁石15を介装し
てある。可動台板10は、永久磁石15によってピン孔
11を開閉し得るように構成してある。
【0020】すなわち、上記の構成において水平空間部
13の内部両側に位置する電磁石14、14はコイルに
流す電流の変化に応じて極性が変化し、極性の変化の都
度、磁力の反発作用により永久磁石15を対向する反対
側の電磁石14まで移動せしめるようにしてある。この
場合、永久磁石15の案内孔15’とピン孔11とが略
重なるとピン孔11が可動台板10の表面から裏面まで
開放され、そうでない場合には永久磁石15によって遮
断されて作動ピン12の棒状部12aの先端部が永久磁
石15に当接し、作動ピン12が動かないようにしてあ
る。なお、極性の変化は例えば、図示のように、永久磁
石15に接する側の極性を導電前で共にS極とし導電後
にN極になるようにすることができる。
【0021】したがって、可動台板10をシリンダー1
0aで下降移動させ、各作動ピン12の鍔部12cを各
充填機部20の蓋板31に上側から当接させた場合、各
充填機部20の動作は各作動ピン12を接続したピン孔
11が開放されているか、閉鎖されているかにより相違
する。すなわち、ピン孔11が永久磁石15によって遮
断されている場合、作動ピン12は棒状部12aの先端
部が永久磁石15に当接して動かなくなるため、可動台
板10の移動距離だけ充填機部20を押下げることにな
るが、ピン孔11が開放されていれば鍔部12cが蓋板
31に当接しても棒状部12aがピン孔11の内壁面を
伝わりながら上昇し、可動台板10の下降移動に対し相
対的に上昇移動するため充填機部20を下降させない。
【0022】各充填機部20は錠剤、散剤、液剤、注射
剤等の各形態ごとに各々区分けがなされている。このう
ち、錠剤及び散剤を充填するものを、後述する充填カセ
ット21を装填する等して数種類の薬剤の充填及び選択
をなし得る充填機部20Aとし、液剤を充填するものを
充填機部20B、注射剤を充填するものを充填機部20
Cとしてある。外観の構成はいずれも図5に示す如き略
縦長角柱状としたもので、上部に蓋板31を結合し、支
持板35に固定された側壁面に隣接する両側壁面に水平
方向の溝を形成して当該溝に昇降案内棒32を嵌合さ
せ、さらにその下側部分を上下側向所定幅に渡り切欠す
る等して案内溝33を形成してある。案内溝33に案内
ローラー34を当接支持して昇降移動可能にしてある。
【0023】昇降案内棒32は支持板35に固定した側
の一端部に昇降案内スプリング32a、32aを上下に
二つ固定してある。昇降案内スプリング32a、32a
は適宜箱状のスプリングケース32bに封入されてお
り、充填機部20の下降移動に伴い昇降案内棒32が下
降移動した際、上側が伸長すると共に下側が縮小するこ
とによって蓄えられた復元力により、下降した充填機部
20を元の位置に復元させるためのものである。
【0024】また、充填機部20は下側を開放してあ
る。この開放部分の一側壁面には上下部選択ピン25、
25’を設けてあり、後述するように水平昇降移動シリ
ンダー28a,28bで作動し得る薬剤選択機構Aとの
相互作用で薬剤落下がなされるべく構成してある。
【0025】図6及び図7は本発明に係る充填カセット
21と、その下側に設けられた薬剤選択機構Aの構成を
図示したものである。充填カセット21は充填機部20
A或いは充填機部20C内部の上側部分に装填されてお
り、薬剤の中で錠剤或いは散剤、又は注射剤を充填する
ものである。断面コの字状とした充填機部20A等の外
枠の内側に分割層21’を適宜重層して多段構成(図示
したものは4段)としたもので、各分割層21’同士の
間には後述する水平区割板24を挿入し、また、最下段
の分割層21’の下側に後述する垂直区割板26を設け
る等して薬剤の充填及び選別を行えるような構成として
ある。
【0026】各分割層21’は外側の枠の内側を区画壁
23を設けて数個(図示したものは9個)の充填室22
に区分けし、互いに重ね合わせた際に最上段から最下段
まで各充填室22が連通するように上面と底面とを開放
してある。また、上下の厚みを充填する薬剤に応じて変
更すれば、例えば、注射剤を充填するものを大きくする
等すれば多種類の薬剤を各分割層21’毎に充填してお
くことができる。そして、各充填室22の内部には最上
段から最下段までが同一薬剤になるようにして錠剤、散
剤、注射剤をその薬品の形態に従って適切な状態に充填
するのが好ましい。また、外枠を断面コ字状としたから
薬剤の補充や交換等すべく必要に応じて引出し可能であ
る。
【0027】水平区割板24は充填室22の開口面積に
相当する開口部24aを数個(図10に示したものは6
個)板材に設けると共に、スプリング26aを介して上
部選択ピン25を一端に固着したもので、その開口部2
4a以外の縁部24bが充填室22の下側裏面に位置す
るように挿入されている。上部選択ピン25は図8に示
す如くスプリング26aを介装させて充填機部20A等
の側壁面に形成された矯正用長孔27内を挿通させて突
設してある。また、挿入された水平区割板24は定常状
態で、図8に示す如く縁部24bが各充填室22の開口
面積を略1/2に区分けし得るように位置させてある。
【0028】この水平区割板24は上部選択ピン25を
図8に示す如く充填カセット21の側壁面から外側に突
出した状態から側壁面方向に押し込むことにより、各分
割層21’の充填室22の下側開口部分を開閉する。ま
た、上部選択ピン25はスプリング26aの復元力によ
り元の位置に復元する。
【0029】垂直区割板26は図11に示す如く縦長の
板材の垂直方向上部から水平方向に押棒26b、26b
を突設させると共に、スプリング26aを介して下部選
択ピン25’を一端に固着したもので、板材の上側端部
が最下段の分割層21’の各充填室22を略1/2に区
分けし、かつ、下部選択ピン25’が図9に示す如くス
プリング26aを介装して充填機部20A等の側壁面か
ら突設した状態で立設してある。また、挿入された垂直
区割板26は定常状態で、図9に示す如く上側先端部が
各充填室22の開口面積を略1/2に区分けするように
してある。
【0030】この垂直区割板26は下部選択ピン25’
を図9に示す如く充填カセット21の側壁面から外側に
突出した状態から側壁面方向に押し込むことにより、最
下段の分割層21’の各充填室22の下側開口部分の区
割り状態を変化させることができる。また、下部選択ピ
ン25’はスプリング26aの復元力により元の位置に
復元する。
【0031】このような充填機部20A等は図2及び図
6に示すような薬剤選択機構Aにより充填された薬剤を
選択して落下させる機能を有する。この薬剤選択機構A
は選択押棒28、28’と、押棒軸29、29’とから
構成されたものである。
【0032】選択押棒28は棒材をコの字形に折曲する
等してその水平部分を押込部28aaとし、かかる押込
部28aaで上下部選択ピン25、25’を押込み可能
としたものである。選択押棒28’は棒材をコの字形に
折曲する等して水平部分を棒状としたものの他、水平部
分を厚薄二種類の板状として押込部28bbとし、かか
る押込部28bbで、上部選択ピン25を押込む他、下
部選択ピン25’を一動作で数個選択(1〜3個)して
押込み可能な構成としたものである。
【0033】押棒軸29は選択押棒28の下端両端部を
固着すると共に、その手前側に板部29aを立設してあ
る。押棒軸29’は選択押棒28’の下端を固着すると
共に、その手前側に板部29bを立設してある。板部2
9aと、29bとにはシリンダー28aを固着してあ
り、押棒軸29、29’をいずれも水平移動可能として
ある。さらに、押棒軸29、29’の下側にシリンダー
28bを固着してあり、押棒軸29、29’を昇降移動
可能にしてある。また、押棒軸29の内部にはスプリン
グ26aよりも大きな弾性力を持つスプリング30a
と、接点センサー30を設けてある。
【0034】以上のような充填カセット21を具備する
充填機部20A等は錠剤と注射剤を定量供給を実現する
だけでなく、充填された薬剤の中から規格外の不良薬剤
を感知して薬剤の供給を停止し、誤作動を中止する機能
を具備する。
【0035】すなわち、押棒軸29、29’がシリンダ
ー28bにより所定位置まで上昇すると同時に、可動台
板10のピン孔11を閉鎖された作動ピン12の下側の
充填カセット21が作動ピン12の長さに相当する分だ
け下降し、また、シリンダー28aが押棒軸29、2
9’を押し込むと、選択押棒28、28’の押込部28
aa、押込部28bbが上下部選択ピン25、25’を
押込むことになる。この場合、先ず、押込部28aaが
上部選択ピン25を水平方向に押し込み、続いて押込部
28bbが下部選択ピン25’を押し込んで充填カセッ
ト21内に充填された薬剤を選択的に落下させる。押込
部28aaは棒状であるから、複数列(図示したものは
3列)の上部選択ピン25の中から1つのみ選択して押
し込むが、押込部28bbは三種類設けられているた
め、下部選択ピン25’の中から1つ乃至三個全部を選
択して押し込む。
【0036】上部選択ピン25が押し込まれると、水平
区割板24の開口部24aがずれて分割層21’の下端
開口部が広がり、その上部に位置する薬剤を落下させ
る。このとき、大きさや外形等が規格に沿わない不良薬
剤は水平区割板24に引っ掛かって押されないようにな
る。
【0037】規格品の薬剤の場合、水平区割板24が引
っ掛かることなく上部選択ピン25が水平方向に押し込
まれるため、押棒軸29に設けられたスプリング30a
が動くことはないが、不良薬剤の場合、薬剤が水平区割
板24に引っ掛かって上部選択ピン25が押し込めなく
なり、選択押棒28、28’が水平方向に動かなくなる
ことから、シリンダー28aに押された分だけ相対的に
押棒軸29が水平方向に移動した際にスプリング30a
が圧縮されセンサー30から信号が発生する。この時発
生した信号は押棒軸29を作動させるシリンダー28a
に伝達されてシリンダー28aの作動が停止し、薬剤の
供給を停止させる。
【0038】このように充填カセット21に不良薬剤が
検出されると、充填カセット21の分割層22を引き出
し矯正用長孔27を通して水平区割板24の厚さと同じ
ピンを挿入して充填室22内の薬剤を検品し矯正し得る
ような構成としてある。
【0039】このような構成としたことにより、錠剤、
散剤、注射剤をそれぞれの形態別に1回の動作で1個
(1包分)から最高で充填室22の個数と、分割層2
1’との積に対応する個数(図示したものでは9*4=
36個)までの範囲の種類の薬剤を選択することが可能
となり、すべて同一薬剤にしておけば単一種類の多数包
装が可能となり、包装速度を向上させることができる。
【0040】次に、分配部Y及び包装及び取出口Zにつ
いて説明する。分配部Yは充填機部20の下側に設けら
れている。そのうち、充填機部20Aの下側には落下し
た錠剤等の薬剤を収集する錠剤等収集部Bを設け、さら
に下側には収集された薬剤を分類する定量分配機構Cを
設けてある。また、充填機部20Bの下側には落下した
液剤を収集する下向きすぼまり漏斗状の液剤収集部73
を連結してある。
【0041】包装及び取出口Zは定量分配機構Cで分類
された錠剤を取出すための錠剤取出口71と、必要に応
じて錠剤から作りだされた散剤或いは液剤収集部73で
収集された液剤を取出すための液剤取出口72と、上記
充填機部Cから取出された注射剤を取出すための注射剤
取出口74及び散剤の包装を行う包装部80とから構成
されている。
【0042】錠剤等収集部Bは、薬剤選択機構Aにより
選択されて充填機部20Aから落下した錠剤或いは散剤
を収集する移送ベルト部51及びその下側に設けられた
下向きにすぼまり漏斗状の収集台50とからなり、移送
ベルト部51には消毒薬品等を他機器から伝達するため
の他機器移送ベルト53を併設してある。
【0043】移送ベルト部51は、図12に示すよう
に、搬送ベルトを水平かつ外側から内回り方向に移動せ
しめた二基のベルトコンベアー52、52を適宜間隔を
設けて並設すると共に、ベルトコンベアー52、52の
間隙下側において、搬送ベルトを外側から内回り方向に
移動せしめたベルトコンベアー52’、52’を適宜間
隔を設けて並設し、ベルトコンベアー52、52とベル
トコンベアー52’、52’とが直交状に交差した構成
としたものである。かかる構成により、薬剤はこれら四
本の搬送ベルトのいずれの上に落下しても中央へ向かっ
て移動し、ベルトコンベアー52’、52’の間隙aか
ら落下して下側に位置する収集台50により集められる
ことになるから、薬剤の包装に使用する装置の専有容積
を少なくすることができる。
【0044】定量分配機構Cは収集台50により集めら
れた錠剤を種類別に分類すると共に、一定の分量ずつに
区分する分類具54と、各々分類された錠剤の中から必
要に応じて散剤化する散剤室60と、分類具54及び散
剤室60を連結する外部連結管55とから構成してあ
る。定量分配機構Cでは錠剤の種類別の分類及び一定量
ずつの区分けを行い、後続の包装及び取出口Zへ薬剤
(錠剤)の供給を行う。
【0045】分類具54は下部の各孔に外部連結管55
が連結されており、各外部連結管55には後述する散剤
室60または錠剤取出口71を連結してある。したがっ
て、分類された錠剤は外部連結管55を通じて一定の分
量ずつ錠剤取出口71から取出すことができるが、必要
に応じて散剤室60を経て散剤化され、散剤取出口管6
5を経て後続の分割包装部80へ送り込み分量別に一包
ずつ包装することができる。
【0046】散剤室60は図13に示すように、外観の
構成が適宜箱状で、その内部の所定位置に進入した錠剤
を粉砕する粉砕ローラー62と、粉砕されて散剤となっ
た薬剤の容量を感知する測定センサー63と、散剤開閉
口64と、エアコンプレッサー66、外壁部に空気排気
口67を設けてある。上記の収集台50により集められ
た薬剤は収集台50の下側の分類具54に投入されて外
部連結管55の内部を通過し、薬剤入口61を通って適
宜箱状の散剤室60の内部に進入する。
【0047】この場合、外部連結管55を通って内部に
進入した錠剤が粉砕されて散剤となって散剤室60の内
部に充填され、測定センサー63により測定された容量
が所定の値に達すると、開放口64が開放され、内部に
充填された薬剤を散剤取出口管65を通して後述する分
割包装部80または液剤取出口72に向けて落下させ
る。そして、エアコンプレッサー66で高圧の空気を吹
き込み、薬剤粉砕ローラー62に付着している残留薬剤
を吹き払う。続いて空気排気口67を通して内部に残留
している散剤を外部に放出させて処理する。
【0048】図14は充填機部20Bを図示したもので
ある。これは、液剤を充填させるためのもので、外観の
構成は上記充填機部20Aと同様であるが、内部には充
填入口75を通して外部ホースから液剤を充填するため
の空隙bを設けてあり、空隙bと外部を連通して液剤を
空隙bに対して充填、排出する際に内部の空気圧を外気
と等しくするための通気孔76及び液剤の充填量を感知
する感知センサー77を具備している。また、下側には
上記の選択押棒28等により押込み可能な液剤選択スイ
ッチ25aを具備するバルブ機構78を設けてある。な
お、この充填機部20Bは錠剤や注射剤と異なり、充填
入口75を通して外部ホースから液剤を注入するための
もので、上記充填機部20Aのように昇降動の必要がな
いため、所定位置に固定しておき、可動台板10の対応
するピン孔11を開放しておくのが好ましい。
【0049】バルブ機構78は図15に示すように、充
填機部20Bから流出した液剤を一時的に貯留する貯留
管であり、スプリングを介して突設した液剤選択スイッ
チ25aを押し込んで液剤排出口78aから内部に貯留
する液剤を排出することができる。また、排出される液
量を調節するため、内容量を変えたものを数個設置する
のが好ましく、図示したものでは三個設置してある。
【0050】選択押棒28が三つの液剤選択スイッチ2
5aのいずれかに当接することによって、シリンダー2
8aの動力によって液剤選択スイッチ25aが押し込ま
れ、内部に充填された液剤を液剤排出口78aから排出
する。排出された液剤は液剤収集部73により集められ
て排出管を経由し、液剤取出口72から取出すことがで
きる。この時液剤の分量に応じて投薬瓶充填部Dから選
択、移送された投薬瓶が液剤取出口72に位置した状態
で液剤が充填されて定量供給が行われる。
【0051】図16は散剤を分割すると共に、個別に包
装を行うための分割包装部80を図示したものである。
かかる分割包装部80は散剤取出口管65を通して散剤
室60から排出された散剤を落下させる散剤容量分割機
81と、多包装供給部90、包装移送部100とから構
成されている。
【0052】散剤容量分割機81は図17及び図18に
示すように、各散剤室60ごとに散剤取出口管65から
排出された散剤を所定の分量ごとに分割する装置であっ
て、水平方向所定長を有する断面略U字状の溝部81A
の内側面を散剤分割分布面85、底面を後方所定幅に渡
って薬剤開閉板86、その前方を残留散剤部87として
あり、併設された移送ユニット84の動力により溝部8
1Aの側壁上面部に沿って移動する散剤移送機89を溝
部81Aを跨いで設置してある。散剤移送機89の前面
に散剤分割分布面85に沿って摺動する前面選択板82
を設け、その後方には薬剤選択板83を設けた構成とし
てある。なお、散剤移送機89と共に溝部81Aの側壁
上面部に沿って移動する真空吸入器88が設置されてお
り、薬剤開閉板86の下方に分割散剤通路86aを設
け、薬剤開閉板86から排出された薬剤を後述する多包
装供給部90に供給可能としてある。
【0053】この散剤容量分割機81は最前面に設置さ
れた前面選択板82と、薬剤選択板83との間に分量調
節を行って散剤を落下させるものとしてある。すなわ
ち、散剤の分量を調節可能とすべく薬剤選択板83を複
数枚(図17(B)に示したものは4枚)設けて下側部
分を削り取るか或いは切欠等してそれぞれ面積を適宜変
更した構成とし、前面選択板82と薬剤選択板83との
間の溝部81Aに落し込む散剤を、予め前面選択板82
側に移動させる薬剤選択板83の枚数を調整することに
よって調節可能としたものである。
【0054】また、多包装供給部90は散剤容量分割機
81から落下された散剤を包装単位ごとに分割するため
の装置であって、水平方向所定長を有する断面略U字状
の溝部91Aの底面を開閉可能な薬剤開閉板97とし、
内側面を散剤分割分布面98としたもので、散剤容量分
割機81と略直交状に交差させて設置してある。
【0055】また、外部供給具96を底面の下側に所定
間隔で多数設けてあり、移送ユニット94により溝部9
1Aの側壁上面部に沿って移動する散剤移送機93を溝
部91Aを跨いで設置し、この散剤移送機89の前面に
散剤分割分布面98に沿って散剤移送機93とともに摺
動する前面選択板91を、その後方には薬剤選択板92
を設けた構成としてある。なお、散剤移送機93は溝部
91Aの側壁上面部に沿って移動する真空吸入器95を
具備する。外部供給具96は略一包装分量づつの分割包
装をなすべき適宜筒状材であって、溝部91Aの外部に
設けられたシリンダー96aで昇降移動可能としたもの
である。
【0056】包装移送部100は上記外部供給具96に
よって一包装の分量づつに分割された薬剤を包装するた
めの装置であって、図16、図19及び図20に示す如
く、縦型板状ヒーター材の下端部を軸止したものを二枚
用いてV字状に開いた状態から互いに閉鎖し得る構成と
した縦ヒーター101と、水平方向横型板状ヒーター材
の下端部を軸止したものを二枚用いてV字状に開いた状
態から互いに閉鎖し得る構成とした横ヒーター102と
からなり、縦横ヒーター101、102はV字開放状態
において互いのヒーター部101a、102aが矩形体
を形成するようにした包装ヒーター100Aを二列併設
したものである。
【0057】縦ヒーター101はヒーター部101aの
ヒーター面に多数の切取突起101bを設けてある。縦
横ヒーター101、102を軸止する回転軸111の下
側に位置する下側部はそれぞれ下段作動片103、10
3’としてあり、この下段作動片103、103’から
は水平方向に所定長の作動ピン104、104’をそれ
ぞれ延長してある。作動ピン104、104’はそれぞ
れ縦横ヒーター101、102の下段作動片103、1
03’同士を連動させると共に、縦ヒーター101、横
ヒーター102の外部に設けられた伝達部105、10
5’を介して縦ヒーター101、横ヒーター102を閉
鎖するため下段作動片103、103’に固着したもの
である。
【0058】すなわち、作動ピン104、104’は伝
達部105、105’に固着されない側の端部をそれぞ
れ上部可動台板106、下部可動台板106’に固定さ
れており、これら上下部可動台板106、106’がシ
リンダー110から水平方向の力を受けた場合に、縦横
ヒーター101、102のヒーター部101a、102
aの手前側を奥側に起立させると共に奥側を手前側に起
立させるべく隣接するもの同士が互いに反対方向にスラ
イドするように構成されている。こうしてV字状に開い
た状態の縦横ヒーター101、102のヒーター部10
1a、102aを互いに密着させることができる。な
お、包装ヒーター100Aには包装紙Pを長さ方向2つ
折り状にして外部から供給するための包装移送ローラー
99を併設してある。
【0059】上下部可動台板106、106’は同様の
構成であるが、上部可動台板106については、図21
に示すように幅方向に内部に形成されたピン孔107を
形成すると共に、このピン孔107を中心として上下に
適宜空間部を形成し、かかる空間部においてピン孔10
7を中心として両側に電磁石109、109を内蔵する
と共に、案内孔108’を具備する永久磁石108を電
磁石109、109の間で移動せしめ、かかる永久磁石
108でピン孔107を開閉させる構成としたものであ
る。
【0060】以上の散剤容量分割機81等からなる分割
包装部80は図21に示すようにして連携して作用す
る。先ず、散剤が散剤取出口管65から前面選択板82
と薬剤選択板83上に落下される。次いで散剤は移送ユ
ニット84の動力により散剤移送機89が溝部81Aを
水平方向に移動することによって薬剤開閉板86上に必
要量が分布される。この場合、落下すべき散剤の分量は
前面選択板82側に移動してある薬剤選択板83の枚数
により決定される。すなわち、散剤移送機89が溝部8
1Aを水平方向に移動するに従い、前面選択板82側に
移動してない最前面の薬剤選択板83が落下して山積み
になった散剤を均すことになるため、薬剤開閉板86上
に積層される散剤の容量を最前列の薬剤選択板83の面
積に応じ変更することができる。この場合、残留した薬
剤は残留散剤面87に残留する。
【0061】続いて、散剤分布が完了した段階で開閉シ
リンダー(図示せず)により薬剤開閉板86が開放され
ると、散剤は分割散剤通路86aを通して多包装供給部
90の前面選択板91と薬剤選択板92の間に落下す
る。なお、残留散剤面87に残留した散剤は散剤移送機
89が再び元の位置に戻る途中で真空吸入器88により
吸入され、再処理に利用される。
【0062】多包装供給部90は、前面選択板91と薬
剤選択板92との間に落下された散剤を散剤移送機93
及び真空吸入器95と共に、移送ユニット94の動力で
必要な位置まで移動させる。この時、散剤が前面選択板
91により薬剤開閉板97に適宜分布される。移送ユニ
ット94の動力で移送を開始する時に多包装供給部90
の下部に設けられたシリンダー96aにより外部供給具
96を下部に下降させ、包装ヒーター100AのV字状
に開放したヒーター部101a,102aに載置してお
く。この際、包装ヒーター100Aは予めヒーター部1
01a,102aをV字状に開放しておき、包装移送ロ
ーラー99を作動させて包装紙Pを供給しておく。ま
た、外部供給具96を隣接するヒーター部101a同士
の略中央に位置するようにして下降させる。
【0063】その上で、包装移送部100において複数
設置されたピン孔107を必要とされる包装数だけ遮断
しておき、上部可動台板106をシリンダー110で加
圧することによって、縦ヒーター101のヒーター部1
01aのヒーター面を互いに挟着させ、包装して出来上
がる一包装の両端となるべき部分を区割接着しておく。
すなわち、供給される包装紙Pは長尺状であるため、縦
ヒーター101のみをヒーター部101aを互いに挟着
させることにより、包装紙Pが長さ方向所定間隔で熱融
着されることになるため、かかる熱融着部を一包装分の
両端となし得るものである。この時形成される熱融着部
分にはヒーター部101aの切取突起101bにより孔
を穿設し切取を容易ならしめることができる。
【0064】その後、薬剤開閉板シリンダー97aによ
り薬剤開閉板97を開放して散剤を落下させて包装外部
供給具96の内部に供給し、上記により形成された一包
装分に散剤を充填する。そして、外部供給具96が元の
位置まで上昇し、続いて下部可動台板106’をシリン
ダー110で加圧することによって横包装ヒーター10
2のヒーター部102aのヒーター面を互いに挟着さ
せ、包装紙Pの上側が熱融着させる。こうして包装紙P
は包装ヒーター100A、100Aに供給された際長さ
方向二つ折りの折り代部分が下側になっているから、縦
横ヒーター101、102によりそれぞれ二つ折り状の
包装紙Pの二枚重ね状の上側部分と、その両端幅方向部
分とがそれそれ熱融着され、散剤の密封包装を完了する
ことができる。包装済の散剤は包装ヒーター100Aあ
たり、包装外部供給具96の個数に応じた数量を製造す
ることができる。
【0065】包装が完了すると多包装供給部90におい
て、移送ユニット94により散剤移送機93と結合され
た薬剤選択板92と真空清掃機吸入口95とが溝部91
Aの内側に残留した薬剤の清掃処理を行いながら元の位
置に復帰し、包装移送部100では包装移送ローラー9
9により包装に使用された長さに相当する包装紙Pを移
送ユニット94と同速度で移送し、包装された薬剤を送
り出しながら新しい包装紙Pを供給する。
【0066】こうした一連の過程を経てなされる散剤の
包装は、一動作で多包装をなしえない既存の包装を改善
し、最高で外部供給具96の設置数に相当する包装数を
一動作で確保することができるものである。
【0067】
【発明の効果】このように本発明は、一定量の薬剤を処
方せんに記載されるあらゆる形態で包装することを実現
し、一動作で一服用量ごとに分割して一包装とする包装
や、薬剤を種類別に多数混合して包装する方法は勿論、
分量別の多包装を行うことを可能とする薬剤の定量供給
及び包装装置を提供することができる。かかる装置は、
構成が簡素であるのみならず、一基の器機だけで上記機
能を実現可能であり、しかも、構成が簡素であるため、
使用時に発生する製品の不良発生原因を簡便に確認して
除去することができるものであり、装置を構成する各要
素の操作を殆ど自動化できること等から、薬剤の供給及
び包装の実質的な自動化を実現することができる。した
がって、制限時間内に多数の包装を実現でき、機器の運
営効率を高め、病院における医療サービスを一段と向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薬剤の定量供給及び包装装置の一実施
例を示す全体構成図である。
【図2】錠剤等充填部に対応する充填機部の一例を示す
斜視図である。
【図3】可動台板の断面を示す要部拡大断面図である。
【図4】可動台板に内蔵されている電磁石と永久磁石を
示す斜視図である。
【図5】充填機部の外観の上側部分を示す一部省略した
斜視図である。
【図6】充填カセット及び薬剤選択機構を示す斜視図で
ある。
【図7】図6のVII ーVII 線断面図である。
【図8】水平区割板の作用を示す断面図である。
【図9】垂直区割板の作用を示す断面図である。
【図10】水平区割板を示す斜視図である。
【図11】垂直区割板を示す斜視図である。
【図12】移送ベルト部を示す斜視図である。
【図13】散剤室を示す断面図である。
【図14】液剤等を充填する充填機部の一例を示す断面図
である。
【図15】バルブ機構の作用を示す断面図であり、(A) は
液剤選択スイッチの押込み前、(B) は液剤選択スイッチ
の押込み後である。
【図16】分割包装部の全体構成を示す斜視図である。
【図17】(A) は散剤容量分割機を示す斜視図、(B) は薬
剤選択板を示す斜視図である。
【図18】図17(A) の平面図である。
【図19】包装移送部を示す斜視図である。
【図20】縦ヒーターと横ヒーターとを示す斜視図であ
る。
【図21】図16のXXI ーXXI 線断面図である。
【符号の説明】
A 薬剤選択機構 B 錠剤等収集部 C 定量分配機構 D 投薬瓶充填部 X 定量供給部 Y 分配部 Z 包装及び取出口 10 可動台板 20 充填機部 21 充填カセット 22 分割層 24 水平区割板 26 垂直区割板 51 移送ベルト部 60 散剤室 80 分割包装部 81 散剤容量分割機 90 多包装供給部 100 包装移送部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定量供給部X、分配部Y、包装及び取出
    口Zに分かれて構成され、上記定量供給部Xは可動台板
    10の下側に多数の充填機部20を配設すると共に、各
    充填機部20に充填された薬剤を選択的に排出させる薬
    剤選択機構Aを含む構成とし、各充填機部20は錠剤或
    いは散剤を充填した充填機部20A、液剤を充填した充
    填機部20B及び注射剤を充填した充填機部20Cに分
    かれて構成され、上記分配部Yは上記充填機部20Aの
    排出側に錠剤等収集部Bを設ける共に、さらにその下側
    に定量分配機構Cを設け、上記充填機部20Bの下側に
    液剤収集部73を設けた構成とし、上記包装及び取出口
    Zは上記定量分配機構Cから供給される薬剤の包装単位
    ごとの分割及び包装を行う分割包装部80と、上記液剤
    収集部73から供給される液剤を取出すための液剤取出
    口72及び上記充填機部20Cの下側に設けられた注射
    剤取出口74を含む構成を具備した薬剤の定量供給及び
    包装装置。
  2. 【請求項2】 前記可動台板10にその表面から裏面に
    連通するピン孔11を多数穿設すると共に、ピン孔11
    内を昇降案内可能な作動ピン12を各ピン孔11に対し
    て接続し、上記可動台板10の内部において、各ピン孔
    11を中間とする水平空間部13を形成すると共に、当
    該ピン孔11を挟んで対向するように電磁石14、14
    を内蔵し、さらに、案内孔15’を持つ永久磁石15を
    上記電磁石14、14の間に移動自在に介装させ、当該
    案内孔15’がピン孔11に連通または遮断するように
    した構成を具備する請求項1に記載の薬剤の定量供給及
    び包装装置。
  3. 【請求項3】 前記充填機部20Aの内部に分割層2
    1’を上下方向に重層した構成を具備する充填カセット
    21を装填し、上記各分割層21’は外枠の内側に区画
    壁23を設けて多数の充填室22に分割したものとして
    なる構成を具備した請求項1または2に記載の薬剤の定
    量供給及び包装装置。
  4. 【請求項4】 前記分割層21’の間に水平区割板24
    を水平方向に挿入すると共に、垂直区割板26を最下段
    の分割層21’の下側に設置して充填された薬剤を前記
    薬剤選択機構Aにより取出し可能とした構成を具備する
    請求項3に記載の薬剤の定量供給及び包装装置。
  5. 【請求項5】 前記薬剤選択機構Aは棒材をコの字形に
    形成して水平部分を押込部28aとした選択押棒28
    と、棒材をコの字形に形成し水平部分を棒状或いは板状
    の押込部28bとした選択押棒28’とを、それぞれ押
    棒軸29、29’に固着して水平移動可能とした構成を
    具備する請求項1〜4のいずれかに記載の薬剤の定量供
    給及び包装装置。
  6. 【請求項6】 前記押棒軸29の内部にスプリング30
    aと接点センサー30を設置し、上記スプリング30a
    は前記選択押棒28の下端部に固着され、当該選択押棒
    28による収縮を上記接点センサー30が感知して信号
    を発生するようにしたことを特徴とする請求項5に記載
    の薬剤の定量供給及び包装装置。
  7. 【請求項7】 前記錠剤等収集部Bは、搬送ベルトを外
    側から内回り方向に回動可能な二基のベルトコンベアー
    52、52を適宜間隔を設けて並設すると共に、ベルト
    コンベアー52、52の間隙下側において、別の搬送ベ
    ルトを外側から内回り方向に回動可能なベルトコンベア
    ー52’、52’を適宜間隔を設けて並設し、ベルトコ
    ンベアー52、52とベルトコンベアー52’、52’
    とを交差状に配設した構成を具備することを特徴とする
    請求項1〜6のいずれかに記載の薬剤の定量供給及び包
    装装置。
  8. 【請求項8】 前記定量分配機構Cは一側部にエアコン
    プレッサー66及び空気排気口67を設置して内部に残
    留している薬剤を処理するようにしてなる散剤室60を
    含むものとしたことを特徴とする請求項1〜7に記載の
    薬剤の定量供給及び包装装置。
  9. 【請求項9】 前記分割包装部80は、前記散剤室60
    の下側に設けた散剤容量分割機81を含む構成とし、散
    剤容量分割機81は前面選択板82、薬剤選択板83、
    薬剤開閉板86を具備し、薬剤開閉板86を開閉し薬剤
    を落下させるものとしたことを特徴とする請求項1〜7
    のいずれかに記載の薬剤の定量供給及び包装装置。
  10. 【請求項10】 前記分割包装部80は、多包装供給部
    90及びその下側に設けた包装移送部100を含む構成
    とし、上記多包装供給部90は前面選択板91と薬剤選
    択板92を具備する散剤移送機93により薬剤開閉板9
    7乃至散剤分割分布面98に散剤を分布せしめ、薬剤開
    閉板97の下側に設けた外部供給具96を上記包装移送
    部100に下降させることを特徴とする請求項1〜7の
    いずれかに記載の薬剤の定量供給及び包装装置。
  11. 【請求項11】 前記包装移送部100は、縦ヒーター
    101と横ヒーター102を回転軸111に所定間隔で
    軸止し、それぞれの下側の下段作動片103には作動ピ
    ン104を連結し、ピン孔107を開閉作動する上下部
    可動台板106、106’で縦ヒーター101、横ヒー
    ター102を稼働させ、散剤を一動作で多数包装するこ
    とを可能としたことを特徴とする請求項10に記載の薬
    剤の定量供給及び包装装置。
JP2944695A 1995-02-17 1995-02-17 薬剤の定量供給及び包装装置 Pending JPH08238302A (ja)

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