JPH082368A - エアバッグ起動装置 - Google Patents

エアバッグ起動装置

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JPH082368A
JPH082368A JP6137307A JP13730794A JPH082368A JP H082368 A JPH082368 A JP H082368A JP 6137307 A JP6137307 A JP 6137307A JP 13730794 A JP13730794 A JP 13730794A JP H082368 A JPH082368 A JP H082368A
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    • G01P15/00Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration
    • G01P15/02Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses
    • G01P15/08Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values
    • G01P15/135Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values by making use of contacts which are actuated by a movable inertial mass

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 待機状態においては微小電流の供給を不要と
して消費電流の増加を抑えることができ、また、何らか
の原因でバッテリの出力電圧が変動しても、精度よくエ
アバック起動手段の故障を検出することができるととも
に、誤ってエアバックが膨張展開するのを防止すること
を目的とする。 【構成】 定電流供給手段が微小定電流をエアバック起
動手段に供給したときに電圧増幅手段が増幅した電圧
と、その定電流供給手段が微小定電流をエアバック起動
手段に供給しないときに電圧増幅手段が増幅した電圧の
偏差を演算し、その演算結果に基づいてエアバック起動
手段の故障を検出するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エアバッグの誤動作
の原因となる故障を未然に検出することができるエアバ
ッグ起動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は例えば特公昭61−57219号
公報に示された従来のエアバッグ起動装置を示す構成図
であり、図において、1は自動車のバッテリ、2はイグ
ニッションスイッチ、3,4は車両の衝突を検知する加
速度センサ(衝突検知手段)、3a,4aは車両の衝突
を検知したとき閉じる接点、3b,4bは加速度センサ
3,4の接点3a,4aが開いているときバッテリ1か
らエアバッグ起動手段6に微小電流を供給する抵抗、5
は逆流防止ダイオード、6は加速度センサ3,4の接点
3a,4aが閉じるとバッテリ1からエアバッグ(図示
せず)の膨張展開に必要な起動電流を供給され、エアバ
ッグを膨張展開するエアバッグ起動手段であり、例え
ば、エアバッグを膨張展開させるのに用いる爆薬を点火
する雷管である。
【0003】また、7はバッテリ1によって充電され、
バッテリ1が停止したときエアバッグ起動手段6に電源
を供給するバックアップコンデンサ、8はバックアップ
コンデンサ7の放電用ダイオード、9はバックアップコ
ンデンサ7の充電用抵抗である。
【0004】また、10はエアバッグ起動手段6の両端
に発生する電圧Vsを増幅する差動増幅器、10aは演
算増幅器、10bは利得調整用抵抗10cと同一の抵抗
値を有する利得調整用抵抗、10dは利得調整用抵抗1
0eと同一の抵抗値を有する利得調整用抵抗、11は演
算増幅器10aの出力電圧Vdに基づいてエアバッグ起
動手段6の故障を検出するウインドコンパレータ、11
a,11b,11cは基準電圧設定用の抵抗、11d,
11eは演算増幅器10aの出力電圧Vdと基準電圧a
またはbの差が所定値以上になると故障検知信号を出力
する演算増幅器、11fは演算増幅器11dまたは11
eの少なくとも一方が故障検知信号を出力すると警告表
示灯12を点灯するANDゲートである。
【0005】次に動作について説明する。まず、イグニ
ッションスイッチ2を閉じると、逆流防止ダイオード
5,加速度センサ3の抵抗3b,エアバッグ起動手段6
及び加速度センサ4の抵抗4b間で閉回路が構成される
ので、抵抗3b及び抵抗4bの抵抗値で制限された微小
電流がエアバッグ起動手段6に供給される(以下、この
状態を待機状態という)。
【0006】そして、かかる待機状態において、加速度
センサ3,4が車両の衝突を検知することにより接点3
a,4aが閉じると、エアバッグ起動手段6にエアバッ
グの膨張展開に必要な起動電流(待機状態における微小
電流より大きな電流)がバッテリ1から供給され、エア
バッグ起動手段6がエアバッグの膨張展開を行う(以
下、この状態を展開状態という)。因に、かかる起動電
流の値は、バッテリ1の電圧とエアバッグ起動手段6の
内部抵抗Rから決定される。
【0007】また、イグニッションスイッチ2の投入に
より、エアバッグ起動手段6の両端には電圧Vs(待機
状態と展開状態では、電圧の大きさが異なる)が発生す
るので、この電圧Vsが差動増幅回路10に入力される
ことになる。これにより、差動増幅回路10は自己のゲ
イン分だけ電圧Vsを増幅(増幅する理由は後述する)
して出力電圧Vdを発生し、ウインドコンパレータ11
は出力電圧Vdと基準電圧aまたはbを比較して、エア
バッグ起動手段6の故障を検出する。
【0008】具体的には、例えば、エアバッグ起動手段
6が短絡している場合、差動増幅回路101の出力電圧
Vdがほぼゼロ近くなるので、演算増幅器11d,11
eはこの出力電圧Vdと基準電圧aまたはbの大きさを
比較し、その差が所定値以上になった場合(出力電圧V
dの大きさがゼロ近くなった場合)、短絡が発生したも
のと判定し、”L”論理レベルの信号(故障検知信号)
を出力するようにしている。そして、演算増幅器11d
または11eの少なくとも一方が故障検知信号を出力す
ると、ANDゲート11fの出力がLレベルとなる結
果、警告表示灯12を点灯する。
【0009】最後に、差動増幅回路10において、電圧
Vsを増幅する理由を簡単に説明する。エアバッグ起動
手段6の内部抵抗は数Ω程度であるため、電圧Vsは微
小値になる。そのため、Vsでは精度よくエアバッグ起
動手段6の故障を検出できないので電圧Vsを増幅する
必要がある。
【0010】しかし、演算増幅器10aには入力側にオ
フセット電圧ofsが発生する性質(入力がゼロの場合
でも、入力端は完全にゼロにならず、微小な電位差が発
生する性質)が存在するので、演算増幅器10aは電圧
Vsのみを増幅しているのではなく、電圧Vsとオフセ
ット電圧ofsの和を増幅していることになり、出力電
圧Vdは電圧Vsのみを増幅した値とは異なるため、精
度よくエアバッグ起動手段6の故障検出ができない不具
合が生じる。
【0011】なお、エアバッグ起動手段6に供給する微
小電流は、オフセット電圧の影響を少なくするため、エ
アバッグの膨張展開に至らない範囲で、可能な限り大き
な電流とすることが望ましいが、何らかの原因でバッテ
リ1からの電源供給が停止した場合、その微小電流を大
きくした分だけバックアップコンデンサ7から放電する
微小電流が大きくなるので、確実にエアバッグの膨張展
開を行う為にはバックアップコンデンサ7の容量を大き
くする必要が生じ、その結果、バックアップコンデンサ
7並びにエアバッグ起動装置の形状が大きくなってしま
う不具合が発生する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来のエアバッグ起動
装置は以上のように構成されているので、待機状態でも
微小電流をエアバッグ起動手段6に供給しなければエア
バッグ起動手段6の故障を検出することができず、装置
の消費電流が増大してしまう問題点があった。また、微
小値の電圧Vsを増幅した出力電圧Vdに基づいてエア
バッグ起動手段6の故障を検出しているが、何らかの原
因でバッテリ1の出力電圧が変動すると出力電圧Vdが
変動してしまい、精度よくエアバッグ起動手段6の故障
を検出することができない問題点が発生し、特に、バッ
テリ1の出力電圧の変動に伴い微小電流が大幅に増大す
ると、誤ってエアバッグを膨張展開してしまう問題点が
あった。また、電圧Vsを増幅してもオフセット電圧を
除去することはできないので、精度よくエアバッグ起動
手段6の故障を検出することができない問題点があっ
た。さらに、エアバッグ起動手段6に短絡や地絡が発生
しても、微小値の電圧Vsが大きく変動しない場合があ
り、かかる場合には短絡や地絡を検出することができな
い問題点もあった。
【0013】請求項1の発明は上記のような問題点を解
消するためになされたもので、待機状態においては微小
電流の供給を不要として消費電流の増加を抑えることが
でき、また、何らかの原因でバッテリ1の出力電圧が変
動しても、精度よくエアバッグ起動手段6の故障を検出
することができるとともに、誤ってエアバッグが膨張展
開するのを防止できるエアバッグ起動装置を得ることを
目的とする。
【0014】請求項2及び請求項3の発明は、待機状態
においては微小電流の供給を不要として消費電流の増加
を抑えることができ、また、エアバッグ起動手段6の短
絡を確実に検出することができるとともに、誤ってエア
バッグが膨張展開するのを防止できるエアバッグ起動装
置を得ることを目的とする。
【0015】請求項4の発明は、エアバッグ起動手段6
の地絡を確実に検出することができるエアバッグ起動装
置を得ることを目的とする。
【0016】請求項5の発明は、誤ってエアバッグが膨
張展開するのを確実に防止できるエアバッグ起動装置を
得ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るエ
アバッグ起動装置は、定電流供給手段が微小定電流をエ
アバッグ起動手段に供給したときに電圧増幅手段が増幅
した電圧と、その定電流供給手段が微小定電流をエアバ
ッグ起動手段に供給しないときに電圧増幅手段が増幅し
た電圧の偏差を演算し、その演算結果に基づいてエアバ
ッグ起動手段の故障を検出するようにしたものである。
【0018】請求項2の発明に係るエアバッグ起動装置
は、定電流供給手段が微小定電流をエアバッグ起動手段
に供給したときに電圧検出手段が検出したエアバッグ起
動手段のアース側電圧と、その定電流供給手段が微小定
電流をエアバッグ起動手段に供給しないときに電圧検出
手段が検出したエアバッグ起動手段のアース側電圧の偏
差を演算し、その演算結果に基づいてエアバッグ起動手
段の短絡を検出するようにしたものである。
【0019】請求項3の発明に係るエアバッグ起動装置
は、定電流供給手段が微小定電流をエアバッグ起動手段
に供給したときに電圧検出手段が検出したエアバッグ起
動手段の電源側電圧と、その定電流供給手段が微小定電
流をエアバッグ起動手段に供給しないときに電圧検出手
段が検出したエアバッグ起動手段の電源側電圧の偏差を
演算し、その演算結果に基づいてエアバッグ起動手段の
短絡を検出するようにしたものである。
【0020】請求項4の発明に係るエアバッグ起動装置
は、エアバッグ起動手段に地絡が発生していなければ当
該エアバッグ起動手段のアース側に所定の電圧を発生さ
せるとともに、当該エアバッグ起動手段のアース側に発
生する電圧の大きさに基づいてエアバッグ起動手段の地
絡を検出するようにしたものである。
【0021】請求項5の発明に係るエアバッグ起動装置
は、衝突検知手段が衝突を検知した場合及び定電流供給
手段が微小定電流を供給する場合以外においては、エア
バッグ起動手段に電流が供給されるのを阻止するように
したものである。
【0022】
【作用】請求項1の発明におけるエアバッグ起動装置
は、定電流供給手段が微小定電流をエアバッグ起動手段
に供給したときに電圧増幅手段が増幅した電圧と、その
定電流供給手段が微小定電流をエアバッグ起動手段に供
給しないときに電圧増幅手段が増幅した電圧の偏差を演
算し、その演算結果に基づいてエアバッグ起動手段の故
障を検出する故障検出手段を設けたことにより、何らか
の原因でバッテリの出力電圧が変動しても、まったく影
響を受けることなくエアバッグ起動手段の故障を検出す
ることができるようになる。
【0023】請求項2の発明におけるエアバッグ起動装
置は、定電流供給手段が微小定電流をエアバッグ起動手
段に供給したときに電圧検出手段が検出したエアバッグ
起動手段のアース側電圧と、その定電流供給手段が微小
定電流をエアバッグ起動手段に供給しないときに電圧検
出手段が検出したエアバッグ起動手段のアース側電圧の
偏差を演算し、その演算結果に基づいてエアバッグ起動
手段の短絡を検出する短絡検出手段を設けたことによ
り、エアバッグ起動手段の短絡を確実に検出することが
できるようになる。
【0024】請求項3の発明におけるエアバッグ起動装
置は、定電流供給手段が微小定電流をエアバッグ起動手
段に供給したときに電圧検出手段が検出したエアバッグ
起動手段の電源側電圧と、その定電流供給手段が微小定
電流をエアバッグ起動手段に供給しないときに電圧検出
手段が検出したエアバッグ起動手段の電源側電圧の偏差
を演算し、その演算結果に基づいてエアバッグ起動手段
の短絡を検出する短絡検出手段を設けたことにより、エ
アバッグ起動手段の短絡を確実に検出することができる
ようになる。
【0025】請求項4の発明におけるエアバッグ起動装
置は、エアバッグ起動手段に地絡が発生していなければ
当該エアバッグ起動手段のアース側に所定の電圧を発生
させる電圧発生手段と、当該エアバッグ起動手段のアー
ス側に発生する電圧の大きさに基づいてエアバッグ起動
手段の地絡を検出する地絡検出手段とを設けたことによ
り、エアバッグ起動手段の地絡を確実に検出することが
できるようになる。
【0026】請求項5の発明におけるエアバッグ起動装
置は、衝突検知手段が衝突を検知した場合及び定電流供
給手段が微小定電流を供給する場合以外においては、エ
アバッグ起動手段に電流が供給されるのを阻止する制御
手段を設けたことにより、誤ってエアバッグが膨張展開
するのを確実に防止できるようになる。
【0027】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1は請求項1,請求項2,請求項4及び請求項
5の発明の一実施例によるエアバッグ起動装置を示す構
成図であり、図において、従来のものと同一の符号は同
一または相当部分を示すので説明を省略する。21は逆
流防止ダイオード、22はバッテリ1の出力電圧を昇圧
し、その昇圧した電圧によってバックアップコンデンサ
7を充電する昇圧回路、23はマイコン26に5Vの電
源を供給する電源装置、24は抵抗25と共に約4.3
Vの電源を構成するダイオードである。
【0028】また、26は電子式加速度センサ(図示せ
ず)からの信号により衝突を検知すると、FET28
a,28bをONにすることによりバッテリ1からエア
バッグの膨張展開に必要な起動電流を供給させる制御手
段27を有するマイコン、28aはエアバッグ起動手段
6の電源側に接続され、マイコン26のポートS1から
制御信号が出力されるとONするFET、28bはエア
バッグ起動手段6のアース側に接続され、マイコン26
のポートS2から制御信号が出力されるとONするFE
T、29はエアバッグ起動手段6と並列に接続された抵
抗、30はエアバッグ起動手段6のアース側に接続さ
れ、昇圧回路22から電流を供給される抵抗である。
【0029】また、31はエアバッグ起動手段6の故障
を検出する際、バッテリ1の出力電圧が変動しても、常
に、エアバッグの膨張展開を招くことのない微小定電流
iを当該エアバッグ起動手段6に供給する定電流回路
(定電流供給手段)、32はマイコン26のポートP1
から制御信号が出力されるとONするトランジスタ、3
3はトランジスタ32がONするとONするトランジス
タ、34は抵抗、35はトランジスタ、36は抵抗、3
7は演算増幅器、38〜42は抵抗である。
【0030】また、43はエアバッグ起動手段6の両端
に発生する電圧を増幅する差動増幅回路(電圧増幅手
段)であり、演算増幅器43a及び抵抗43b,43
c,43d,43e,43f,43gから構成されてい
る。因に、抵抗43bと抵抗43cの抵抗値及び抵抗4
3dと抵抗43eの抵抗値がそれぞれ等しくなるように
設定されている。
【0031】44はエアバッグ起動手段6のアース側に
接続され、当該エアバッグ起動手段6に地絡が発生して
いなければ当該エアバッグ起動手段6のアース側に所定
の電圧を発生させるダイオード(電圧発生手段)、4
5,46はエアバッグ起動手段6のアース側の電圧を検
出する抵抗(電圧検出手段)、47はダイオードであ
る。
【0032】また、48は定電流回路31が微小定電流
iをエアバッグ起動手段6に供給したときに差動増幅回
路43が増幅した電圧と、定電流回路31が微小定電流
iをエアバッグ起動手段6に供給しないときに差動増幅
回路43が増幅した電圧の偏差を演算し、その演算結果
に基づいてエアバッグ起動手段6の故障を検出する故障
検出手段、49は定電流回路31が微小定電流iをエア
バッグ起動手段6に供給したときに発生するエアバッグ
起動手段6のアース側電圧と、定電流回路31が微小定
電流iをエアバッグ起動手段6に供給しないときに発生
するエアバッグ起動手段6のアース側電圧の偏差を演算
し、その演算結果に基づいてエアバッグ起動手段6の短
絡を検出する短絡検出手段、50はエアバッグ起動手段
6のアース側電圧の大きさに基づいてエアバッグ起動手
段6の地絡を検出する地絡検出手段である。
【0033】次に動作について説明する。最初に、エア
バッグ起動手段6がエアバッグの膨張展開を行う動作を
説明する。まず、イグニッションスイッチ2を閉じる
と、加速度センサ3の検知結果に基づいてエアバッグを
膨張展開することが可能になる待機状態となる。しかし
ながら、この実施例1におけるエアバッグ起動装置は、
図7に示した従来のものと異なり、加速度センサ3が車
両の衝突を検知しない限りマイコン26がFET28
a,28bのOFF状態を保持するので、待機状態にお
いてはエアバッグ起動手段26には微小電流が供給され
ることはなく、消費電流の増加が抑えられる。
【0034】そして、かかる待機状態において、加速度
センサ3と電子式加速度センサ(図示せず)が車両の衝
突を検知すると、マイコン26がFET28a,28b
の状態をONにするので、バッテリ1から起動電流がエ
アバッグ起動手段6に供給され、エアバッグの膨張展開
が行われる。因に、バックアップコンデンサ7は、待機
状態のとき、昇圧回路22からの出力により、バッテリ
の電圧より高い電圧で充電されているので、何らかの故
障によりバッテリ1の電源供給が停止した場合でも、一
定時間、エアバッグの膨張展開が可能である。
【0035】次に、エアバッグ起動手段6の故障検出を
行う動作を説明する。図2はエアバッグ起動手段6の故
障検出処理を示すフローチャート図であり、以下、図2
を参照しながら説明する。
【0036】この実施例1における故障検出の原理は、
エアバッグ起動手段6の両端に発生する電圧に基づいて
判断するものである。そこで、まず、マイコン26がポ
ートP1からトランジスタ32へ”H”論理レベルの制
御信号を出力することにより(ステップST1)、トラ
ンジスタ32,33をONにし、昇圧回路22からエア
バッグ起動手段6に電流を供給できる状態にする。
【0037】また、エアバッグ起動手段6の故障を精度
よく検出する観点から、エアバッグ起動手段6に供給す
る電流を、バッテリ1の出力電圧に変動が生じても常に
一定にする必要があるので、マイコン26は、上記のご
とくポートP1から上記制御信号を出力するのと同時
に、ポートP2から定電流回路31の動作を開始させ
る”L”論理レベルの制御信号を出力する(ステップS
T1)。これにより、定電流回路31の動作が開始さ
れ、この定電流回路31の作用により、バッテリ1の出
力電圧の変動にかかわらず、定電流回路31の抵抗3
8,40,41、演算増幅器37によって特定される微
小定電流iが昇圧回路22からエアバッグ起動手段6に
供給されるようになる。
【0038】そして、上記のようにして微小定電流iを
エアバッグ起動手段6に供給すると、エアバッグ起動手
段6の両端に電圧Vsが発生するので、差動増幅回路4
3が自己のゲインGで電圧Vsを増幅し、その増幅した
電圧Vdを出力する(以下、説明の便宜上、VdをVd
1とする)。そして、この電圧Vd1はポートA/D1
からマイコン26に入力され、マイコン26はこの電圧
Vd1をA/D変換して一時記憶する(ステップST
2)。
【0039】次に、エアバッグ起動手段6の故障を精度
よく検出する観点から、エアバッグ起動手段6の両端に
発生する電圧Vsに含まれるオフセット電圧ofsを除
去することが望ましいので、今度は、マイコン26のポ
ートP1からトランジスタ32へ”L”論理レベルの制
御信号を出力するとともに、ポートP2から定電流回路
31へ”H”論理レベルの制御信号を出力する(ステッ
プST3)。これにより、トランジスタ32,33の状
態はOFFになるので、昇圧回路22がエアバッグ起動
手段6から切り離されるとともに定電流回路31の動作
が停止され、その結果、エアバッグ起動手段6への微小
定電流iの供給が停止される。
【0040】従って、この場合、差動増幅回路43の入
力電圧Vsはゼロ(非反転入力と反転入力との差がゼ
ロ)になるが、演算増幅器43aは、周知のように入力
電圧Vsがゼロであっても入力端にはオフセット電圧o
fsが発生する特性を有しているので、差動増幅回路4
3の出力電圧Vd(以下、説明の便宜上、VdをVd2
とする)にはオフセット電圧ofsを自己のゲインGで
増幅した値が発生する。そして、この出力電圧Vd2は
ポートA/D1からマイコン26に入力され、マイコン
26はこの出力電圧Vd2をA/D変換して一時記憶す
る(ステップST4)。
【0041】このようにして、出力電圧Vd1と出力電
圧Vd2を取り込むと、マイコン26は、下記に示すよ
うに、出力電圧Vd1から出力電圧Vd2を減算するこ
とにより、出力電圧Vd1に含まれるオフセット電圧成
分を除去し、エアバッグ起動手段6の両端電圧Vsに対
応する正確な出力電圧Vdを求め、オフセット電圧of
s等の外部要因に影響されることなく、エアバッグ起動
手段6の故障を検出できるようにしている。
【0042】 ΔAD=Vd1−Vd2 =(i・R+ofs)×G−ofs・G =i・R・G ・・・(1) Vd1:エアバッグ起動手段6に微小定電流iを供給し
たときの差動増幅回路43の出力電圧 Vd2:エアバッグ起動手段6に微小定電流iを供給し
ないときの差動増幅回路43の出力電圧 R:エアバッグ起動手段6の抵抗値 ofs:差動増幅回路43のオフセット電圧 G:差動増幅回路43のゲイン i:微小定電流
【0043】そして、マイコン26は、偏差ΔAD、即
ち、出力電圧Vd1と出力電圧Vd2の偏差が、予め設
定された所定の規格値(微小定電流i、エアバッグ起動
手段6の抵抗値R及び差動増幅回路43のゲインGから
特定される値)の許容範囲内に納まっているか否かを判
定し(ステップST5)、偏差ΔADが許容範囲内にあ
ればエアバッグ起動手段6は正常であると判断し(ステ
ップST6)、許容範囲内になければエアバッグ起動手
段6は異常であると判断する(ステップST7)。そし
て、エアバッグ起動手段6が異常であると判断すると、
マイコン26は警告表示灯12を点灯し、故障の発生を
知らしめる。
【0044】なお、上記実施例では、エアバッグ起動手
段6の故障を検出する際、最初に出力電圧Vd1を測定
したのち、出力電圧Vd2を測定するものについて示し
たが、最初に出力電圧Vd2を測定したのち、出力電圧
Vd1を測定するようにしてもよく、上記実施例と同様
の効果がある。
【0045】次に、エアバッグ起動手段6の短絡検出を
行う動作を説明する。図3はエアバッグ起動手段6の短
絡検出処理を示すフローチャート図であり、以下、図3
を参照しながら説明する。まず、マイコン26のポート
P2から”L”論理レベルの制御信号を出力することに
より、演算増幅器37のみ起動させる(ステップST1
1)。
【0046】そしてその時、エアバッグ起動手段6のア
ース側に発生する電圧Vtを抵抗45を介してポートA
/D2から入力し(以下、説明の便宜上、VtをVt1
とする)、マイコン26はこの電圧Vt1をA/D変換
して一時記憶する(ステップST12)。
【0047】次に、マイコン26のポートP2から”
H”論理レベルの制御信号を出力することにより、定電
流回路31の動作を停止する。(ステップST13)。
【0048】そしてその時、エアバッグ起動手段6のア
ース側に発生する電圧Vtを抵抗45を介してポートA
/D2から入力し(以下、説明の便宜上、VtをVt2
とする)、マイコン26はこの電圧Vt2をA/D変換
して一時記憶する(ステップST14)。
【0049】このようにして、電圧Vt1と電圧Vt2
を取り込むと、マイコン26は、電圧Vt1と出力電圧
Vt2の偏差を演算する。そして、マイコン26は、そ
の偏差が、予め設定された所定の規格値の許容範囲内に
納まっているか否かを判定し(ステップST13)、そ
の偏差が許容範囲内にあればエアバッグ起動手段6には
短絡が発生していないと判断し(ステップST14)、
許容範囲内になければエアバッグ起動手段6に短絡が発
生していると判断する(ステップST15)。
【0050】ここで、上記判断により短絡を検出できる
理由を説明すると、エアバッグ起動手段6に短絡が発生
していない場合、電圧Vt1は抵抗30の抵抗値と微小
定電流iによって決定される電圧値となり、そして電圧
Vt2は抵抗30,45,46の抵抗値によって決定さ
れる電圧値となるので、電圧Vt1とVt2は大きく値
の異なる電圧値になる一方、エアバッグ起動手段6に短
絡が発生している場合、電圧Vt1とVt2はともにほ
ぼバッテリ1の出力電圧と一致するので、電圧Vt1と
Vt2はほぼ同じ電圧値になる。かかる原理より、電圧
Vt1と電圧Vt2の偏差が所定値より大きいか否かを
判断すれば、エアバッグ起動手段6の短絡を検出するこ
とができる。そして、エアバッグ起動手段6に短絡が発
生していると判断すると、マイコン26は警告表示灯1
2を点灯し、短絡の発生を知らしめる。
【0051】なお、上記実施例では、エアバッグ起動手
段6の短絡を検出する際、最初に電圧Vt1を測定した
のち、電圧Vt2を測定するものについて示したが、最
初に電圧Vt2を測定したのち、電圧Vt1を測定する
ようにしてもよく、上記実施例と同様の効果がある。
【0052】次に、エアバッグ起動手段6の地絡検出を
行う動作を説明する。図4はエアバッグ起動手段6の地
絡検出処理を示すフローチャート図であり、以下、図4
を参照しながら説明する。まず、エアバッグ起動手段6
の地絡検出は、エアバッグ起動手段6のアース側の電圧
値Vtの大きさから地絡の有無を判定できるので(以
下、説明の便宜上、VtをVgとする)、エアバッグ起
動手段6のアース側に発生する電圧Vgを抵抗45を介
してポートA/D2から入力し、マイコン26はこの電
圧VgをA/D変換する(ステップST21)。
【0053】即ち、エアバッグ起動手段6が地絡してい
ない場合は、電圧Vgは抵抗30,45,46の抵抗値
により決定される値となるが、エアバッグ起動手段6が
地絡している場合は、電圧Vgはアースに落ちるためほ
ぼゼロになるので、電圧Vgを測定できれば、エアバッ
グ起動手段6の地絡を検出することができる。なお、F
ET28bが短絡故障した場合には、電圧Vgは、地絡
が発生したときと同様に電圧が低下するが、ダイオード
44がエアバッグ起動手段6のアース側に存在している
ため、ダイオード44の電圧降下により、電圧Vgは、
約0.5〜0.8Vの電圧値となり、地絡との判別が可
能である。
【0054】そこで、マイコン26は、電圧Vgの大き
さによってエアバッグ起動手段6の地絡とFET28b
の短絡故障を判別している(ステップST22〜2
6)。即ち、電圧Vgが0.8Vより大きければエアバ
ッグ起動手段6は正常であると判断し(ステップST2
4)、Vgが0.8Vより小さく、かつ、0.5V以上
であれば、FET28bが短絡故障していると判断し
(ステップST25)、Vgが0.5Vより小さけれ
ば、エアバッグ起動手段6に地絡が発生していると判断
する(ステップST26)。そして、エアバッグ起動手
段6に地絡が発生していると判断すると、マイコン26
は警告表示灯12を点灯し、地絡の発生を知らしめる。
【0055】以上より、この実施例1によれば、待機状
態においては従来のもののように微小電流をエアバッグ
起動手段6に供給せずに済むので、待機状態における消
費電流の増加を抑えることができる。また、何らかの原
因でバッテリ1の出力電圧が変動しても、常に一定の微
小定電流をエアバッグ起動手段6に供給できるので、精
度よくエアバッグ起動手段6の故障を検出することがで
きる。また、待機状態では、エアバッグ起動手段6に電
流が供給されないので、誤ってエアバッグが膨張展開す
るのを確実に防止できる。また、差動増幅回路43の出
力電圧に含まれるオフセット電圧成分を完全に除去でき
るので、故障等の検出精度が向上する。さらに、エアバ
ッグ起動手段6の短絡及び地絡を、特別に短絡検出回路
や地絡検出回路を設けなくても、エアバッグ起動手段6
の短絡や地絡を確実に検出することができる。
【0056】実施例2.上記実施例1では、エアバッグ
起動手段6の短絡及び地絡の検出を、エアバッグ起動手
段6のアース側電圧をポートA/D2に入力して検出す
るものについて示したが、図5に示すように、エアバッ
グ起動手段6の電源側電圧をポートA/D2に入力して
検出するようにしてもよく、上記実施例1と同様方法で
エアバッグ起動手段6の短絡及び地絡を検出することが
できる。因に、この実施例2は請求項3の発明に対応し
ている。
【0057】実施例3.上記実施例では、エアバッグ起
動手段6を1個設けたものについて示したが、図6に示
すように、エアバッグ起動手段6を2個設け、エアバッ
グの膨張展開を運転席と助手席の両方で行えるようにし
てもよい。なお、この場合、2個のエアバッグ起動手段
6を並列に接続し、差動増幅回路43の抵抗43h,4
3iと、抵抗51と、トランジスタ52,53と、抵抗
54を図1の実施例1に追加するだけでよく、上記実施
例と同様の方法で、エアバッグ起動手段6の故障、短絡
及び地絡の検出が行える。
【0058】実施例4.上記実施例では、マイコン26
を用いて各電圧を比較しエアバッグ起動手段6の故障等
を検出するものについて示したが、ウインドコンパレー
タ等を用いて各電圧を比較するようにしてもよく、上記
実施例と同様の効果が得られる。
【0059】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、エアバッグ起動手段に供給する微小電流が、バッテ
リの出力電圧が変動しても常に一定になるようにすると
ともに、定電流供給手段が微小定電流をエアバッグ起動
手段に供給したときに電圧増幅手段が増幅した電圧と、
その定電流供給手段が微小定電流をエアバッグ起動手段
に供給しないときに電圧増幅手段が増幅した電圧の偏差
を演算し、その演算結果に基づいてエアバッグ起動手段
の故障を検出するように構成したので、何らかの原因で
バッテリの出力電圧が変動してもまったく影響を受ける
ことなく、エアバッグ起動手段の故障を精度よく検出す
ることができるとともに、誤ってエアバッグが膨張展開
するのを防止することができる効果がある。また、エア
バッグ起動手段に供給する微小定電流は、エアバッグ起
動手段の故障を検出するときだけ供給するようにしてい
るので、消費電流の増加を抑えることができる効果もあ
る。さらに、差動増幅回路の出力電圧からオフセット電
圧成分を完全に除去できるので、故障の検出精度が向上
する効果もある。
【0060】請求項2の発明によれば、エアバッグ起動
手段に供給する微小電流が、バッテリの出力電圧が変動
しても常に一定になるようにするとともに、定電流供給
手段が微小定電流をエアバッグ起動手段に供給したとき
に電圧検出手段が検出したエアバッグ起動手段のアース
側電圧と、その定電流供給手段が微小定電流をエアバッ
グ起動手段に供給しないときに電圧検出手段が検出した
エアバッグ起動手段のアース側電圧の偏差を演算し、そ
の演算結果に基づいてエアバッグ起動手段の短絡を検出
するように構成したので、エアバッグ起動手段の短絡を
確実に検出することができるとともに、誤ってエアバッ
グが膨張展開するのを防止することができる効果があ
る。また、エアバッグ起動手段に供給する微小定電流
は、エアバッグ起動手段の故障を検出するときだけ供給
するようにしているので、消費電流の増加を抑えること
ができる効果もある。さらに、差動増幅回路の出力電圧
からオフセット電圧成分を完全に除去できるので、故障
の検出精度が向上する効果もある。
【0061】請求項3の発明によれば、エアバッグ起動
手段に供給する微小電流が、バッテリの出力電圧が変動
しても常に一定になるようにするとともに、定電流供給
手段が微小定電流をエアバッグ起動手段に供給したとき
に電圧検出手段が検出したエアバッグ起動手段の電源側
電圧と、その定電流供給手段が微小定電流をエアバッグ
起動手段に供給しないときに電圧検出手段が検出したエ
アバッグ起動手段の電源側電圧の偏差を演算し、その演
算結果に基づいてエアバッグ起動手段の短絡を検出する
ように構成したので、エアバッグ起動手段の短絡を確実
に検出することができるとともに、誤ってエアバッグが
膨張展開するのを防止することができる効果がある。ま
た、エアバッグ起動手段に供給する微小定電流は、エア
バッグ起動手段の故障を検出するときだけ供給するよう
にしているので、消費電流の増加を抑えることができる
効果もある。さらに、差動増幅回路の出力電圧からオフ
セット電圧成分を完全に除去できるので、故障の検出精
度が向上する効果もある。
【0062】請求項4の発明によれば、エアバッグ起動
手段に地絡が発生していなければ当該エアバッグ起動手
段のアース側に所定の電圧を発生させるとともに、エア
バッグ起動手段のアース側に発生する電圧の大きさに基
づいてエアバッグ起動手段の地絡を検出するように構成
したので、極めて簡単な回路でエアバッグ起動手段の地
絡を確実に検出することができる効果がある。
【0063】請求項5の発明によれば、衝突検知手段が
衝突を検知した場合及び定電流供給手段が微小定電流を
供給する場合以外においては、エアバッグ起動手段に電
流が供給されるのを阻止するように構成したので、万一
微小定電流が変動して増大しても、誤ってエアバッグが
膨張展開するのを確実に防止できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1,請求項2,請求項4及び請求項5
の発明の一実施例によるエアバッグ起動装置を示す構成
図である。
【図2】 エアバッグ起動手段6の故障検出処理を示す
フローチャート図である。
【図3】 エアバッグ起動手段6の短絡検出処理を示す
フローチャート図である。
【図4】 エアバッグ起動手段6の地絡検出処理を示す
フローチャート図である。
【図5】 請求項3の発明の一実施例によるエアバッグ
起動装置を示す構成図である。
【図6】 請求項1から請求項5の発明の他の実施例に
よるエアバッグ起動装置を示す構成図である。
【図7】 従来のエアバッグ起動装置を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
3 加速度センサ(衝突検知手段)、6 雷管(エアバ
ッグ起動手段)、27制御手段、31 定電流回路(定
電流供給手段)、43 差動増幅回路(電圧増幅手
段)、44 ダイオード(電圧発生手段)、45,46
抵抗(電圧検出手段)、48 故障検出手段、49
短絡検出手段、50 地絡検出手段。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年12月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来のエアバッグ起動
装置は以上のように構成されているので、待機状態でも
微小電流をエアバッグ起動手段6に供給しなければエア
バッグ起動手段6の故障を検出することができず、装置
の消費電流が増大してしまう問題点があった。また、微
小値の電圧Vsを増幅した出力電圧Vdに基づいてエア
バッグ起動手段6の故障を検出しているが、何らかの原
因でバッテリ1の出力電圧が変動すると出力電圧Vdが
変動してしまい、精度よくエアバッグ起動手段6の故障
を検出することができない問題点が発生し、特に、バッ
テリ1の出力電圧の変動に伴い微小電流が大幅に増大す
ると、誤ってエアバッグを膨張展開してしまう問題点が
あった。また、電圧Vsを増幅してもオフセット電圧を
除去することはできないので、精度よくエアバッグ起動
手段6の故障を検出することができない問題点があっ
た。さらに、エアバッグ起動手段6にバッテリ電源側へ
短絡や地絡が発生しても、微小値の電圧Vsが大きく
変動しない場合があり、かかる場合にはバッテリ電源側
への短絡や地絡を検出することができない問題点もあっ
た。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】請求項2及び請求項3の発明は、待機状態
においては微小電流の供給を不要として消費電流の増加
を抑えることができ、また、エアバッグ起動手段6の
ッテリ電源側への短絡を確実に検出することができると
ともに、誤ってエアバッグが膨張展開するのを防止でき
るエアバッグ起動装置を得ることを目的とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】請求項2の発明に係るエアバッグ起動装置
は、定電流供給手段が微小定電流をエアバッグ起動手段
に供給したときに電圧検出手段が検出したエアバッグ起
動手段のアース側電圧と、その定電流供給手段が微小定
電流をエアバッグ起動手段に供給しないときに電圧検出
手段が検出したエアバッグ起動手段のアース側電圧の偏
差を演算し、その演算結果に基づいてエアバッグ起動手
段のバッテリ電源側への短絡を検出するようにしたもの
である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】請求項3の発明に係るエアバッグ起動装置
は、定電流供給手段が微小定電流をエアバッグ起動手段
に供給したときに電圧検出手段が検出したエアバッグ起
動手段の電源側電圧と、その定電流供給手段が微小定電
流をエアバッグ起動手段に供給しないときに電圧検出手
段が検出したエアバッグ起動手段の電源側電圧の偏差を
演算し、その演算結果に基づいてエアバッグ起動手段の
バッテリ電源側への短絡を検出するようにしたものであ
る。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】請求項2の発明におけるエアバッグ起動装
置は、定電流供給手段が微小定電流をエアバッグ起動手
段に供給したときに電圧検出手段が検出したエアバッグ
起動手段のアース側電圧と、その定電流供給手段が微小
定電流をエアバッグ起動手段に供給しないときに電圧検
出手段が検出したエアバッグ起動手段のアース側電圧の
偏差を演算し、その演算結果に基づいてエアバッグ起動
手段のバッテリ電源側への短絡を検出する短絡検出手段
を設けたことにより、エアバッグ起動手段のバッテリ電
源側への短絡を確実に検出することができるようにな
る。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】請求項3の発明におけるエアバッグ起動装
置は、定電流供給手段が微小定電流をエアバッグ起動手
段に供給したときに電圧検出手段が検出したエアバッグ
起動手段の電源側電圧と、その定電流供給手段が微小定
電流をエアバッグ起動手段に供給しないときに電圧検出
手段が検出したエアバッグ起動手段の電源側電圧の偏差
を演算し、その演算結果に基づいてエアバッグ起動手段
バッテリ電源側への短絡を検出する短絡検出手段を設
けたことにより、エアバッグ起動手段のバッテリ電源側
への短絡を確実に検出することができるようになる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】また、48は定電流回路31が微小定電流
iをエアバッグ起動手段6に供給したときに差動増幅回
路43が増幅した電圧と、定電流回路31が微小定電流
iをエアバッグ起動手段6に供給しないときに差動増幅
回路43が増幅した電圧の偏差を演算し、その演算結果
に基づいてエアバッグ起動手段6の故障を検出する故障
検出手段、49は定電流回路31が微小定電流iをエア
バッグ起動手段6に供給したときに発生するエアバッグ
起動手段6のアース側電圧と、定電流回路31が微小定
電流iをエアバッグ起動手段6に供給しないときに発生
するエアバッグ起動手段6のアース側電圧の偏差を演算
し、その演算結果に基づいてエアバッグ起動手段6の
ッテリ電源側への短絡を検出する短絡検出手段、50は
エアバッグ起動手段6のアース側電圧の大きさに基づい
てエアバッグ起動手段6の地絡を段である。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】次に動作について説明する。最初に、エア
バッグ起動手段6がエアバッグの膨張展開を行う動作を
説明する。まず、イグニッションスイッチ2を閉じる
と、加速度センサ3の検知結果に基づいてエアバッグを
膨張展開することが可能になる待機状態となる。しかし
ながら、この実施例1におけるエアバッグ起動装置は、
図7に示した従来のものと異なり、電子式加速度センサ
(図示せず)が車両の衝突を検知しない限りマイコン2
6がFET28a,28bのOFF状態を保持するの
で、待機状態においてはエアバッグ起動手段26には微
小電流が供給されることはなく、消費電流の増加が抑え
られる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】次に、エアバッグ起動手段6のバッテリ電
源側への短絡検出を行う動作を説明する。図3はエアバ
ッグ起動手段6のバッテリ電源側への短絡検出処理を示
すフローチャート図であり、以下、図3を参照しながら
説明する。まず、マイコン26のポートP2から”L”
論理レベルの制御信号を出力することにより、演算増幅
器37のみ起動させる(ステップST11)。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】このようにして、電圧Vt1と電圧Vt2
を取り込むと、マイコン26は、電圧Vt1と出力電圧
Vt2の偏差を演算する。そして、マイコン26は、そ
の偏差が、予め設定された所定の規格値の許容範囲内に
納まっているか否かを判定し(ステップST13)、そ
の偏差が許容範囲内にあればエアバッグ起動手段6には
バッテリ電源側への短絡が発生していないと判断し(ス
テップST14)、許容範囲内になければエアバッグ起
動手段6にバッテリ電源側への短絡が発生していると判
断する(ステップST15)。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】ここで、上記判断によりバッテリ電源側へ
短絡を検出できる理由を説明すると、エアバッグ起動
手段6にバッテリ電源側への短絡が発生していない場
合、電圧Vt1は抵抗30の抵抗値と微小定電流iによ
って決定される電圧値となり、そして電圧Vt2は抵抗
30,45,46の抵抗値によって決定される電圧値と
なるので、電圧Vt1とVt2は大きく値の異なる電圧
値になる一方、エアバッグ起動手段6にバッテリ電源側
への短絡が発生している場合、電圧Vt1とVt2はと
もにほぼバッテリ1の出力電圧と一致するので、電圧V
t1とVt2はほぼ同じ電圧値になる。かかる原理よ
り、電圧Vt1と電圧Vt2の偏差が所定値より大きい
か否かを判断すれば、エアバッグ起動手段6のバッテリ
電源側への短絡を検出することができる。そして、エア
バッグ起動手段6にバッテリ電源側への短絡が発生して
いると判断すると、マイコン26は警告表示灯12を点
灯し、バッテリ電源側への短絡の発生を知らしめる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】なお、上記実施例では、エアバッグ起動手
段6のバッテリ電源側への短絡を検出する際、最初に電
圧Vt1を測定したのち、電圧Vt2を測定するものに
ついて示したが、最初に電圧Vt2を測定したのち、電
圧Vt1を測定するようにしてもよく、上記実施例と同
様の効果がある。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】以上より、この実施例1によれば、待機状
態においては従来のもののように微小電流をエアバッグ
起動手段6に供給せずに済むので、待機状態における消
費電流の増加を抑えることができる。また、何らかの原
因でバッテリ1の出力電圧が変動しても、常に一定の微
小定電流をエアバッグ起動手段6に供給できるので、精
度よくエアバッグ起動手段6の故障を検出することがで
きる。また、待機状態では、エアバッグ起動手段6に電
流が供給されないので、誤ってエアバッグが膨張展開す
るのを確実に防止できる。また、差動増幅回路43の出
力電圧に含まれるオフセット電圧成分を完全に除去でき
るので、故障等の検出精度が向上する。さらに、エアバ
ッグ起動手段6のバッテリ電源側への短絡及び地絡を、
特別に短絡検出回路や地絡検出回路を設けなくても、エ
アバッグ起動手段6のバッテリ電源側への短絡や地絡を
確実に検出することができる。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正内容】
【0056】実施例2.上記実施例1では、エアバッグ
起動手段6のバッテリ電源側への短絡及び地絡の検出
を、エアバッグ起動手段6のアース側電圧をポートA/
D2に入力して検出するものについて示したが、図5に
示すように、エアバッグ起動手段6の電源側電圧をポー
トA/D2に入力して検出するようにしてもよく、上記
実施例1と同様方法でエアバッグ起動手段6のバッテリ
電源側への短絡及び地絡を検出することができる。因
に、この実施例2は請求項3の発明に対応している。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】実施例3.上記実施例では、エアバッグ起
動手段6を1個設けたものについて示したが、図6に示
すように、エアバッグ起動手段6を2個設け、エアバッ
グの膨張展開を運転席と助手席の両方で行えるようにし
てもよい。なお、この場合、2個のエアバッグ起動手段
6を並列に接続し、差動増幅回路43の抵抗43h,4
3iと、抵抗51と、トランジスタ52,53と、抵抗
54を図1の実施例1に追加するだけでよく、上記実施
例と同様の方法で、エアバッグ起動手段6の故障、バッ
テリ電源側への短絡及び地絡の検出が行える。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正内容】
【0060】請求項2の発明によれば、エアバッグ起動
手段に供給する微小電流が、バッテリの出力電圧が変動
しても常に一定になるようにするとともに、定電流供給
手段が微小定電流をエアバッグ起動手段に供給したとき
に電圧検出手段が検出したエアバッグ起動手段のアース
側電圧と、その定電流供給手段が微小定電流をエアバッ
グ起動手段に供給しないときに電圧検出手段が検出した
エアバッグ起動手段のアース側電圧の偏差を演算し、そ
の演算結果に基づいてエアバッグ起動手段のバッテリ電
源側への短絡を検出するように構成したので、エアバッ
グ起動手段のバッテリ電源側への短絡を確実に検出する
ことができるとともに、誤ってエアバッグが膨張展開す
るのを防止することができる効果がある。また、エアバ
ッグ起動手段に供給する微小定電流は、エアバッグ起動
手段の故障を検出するときだけ供給するようにしている
ので、消費電流の増加を抑えることができる効果もあ
る。さらに、差動増幅回路の出力電圧からオフセット電
圧成分を完全に除去できるので、故障の検出精度が向上
する効果もある。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正内容】
【0061】請求項3の発明によれば、エアバッグ起動
手段に供給する微小電流が、バッテリの出力電圧が変動
しても常に一定になるようにするとともに、定電流供給
手段が微小定電流をエアバッグ起動手段に供給したとき
に電圧検出手段が検出したエアバッグ起動手段の電源側
電圧と、その定電流供給手段が微小定電流をエアバッグ
起動手段に供給しないときに電圧検出手段が検出したエ
アバッグ起動手段の電源側電圧の偏差を演算し、その演
算結果に基づいてエアバッグ起動手段のバッテリ電源側
への短絡を検出するように構成したので、エアバッグ起
動手段のバッテリ電源側への短絡を確実に検出すること
ができるとともに、誤ってエアバッグが膨張展開するの
を防止することができる効果がある。また、エアバッグ
起動手段に供給する微小定電流は、エアバッグ起動手段
の故障を検出するときだけ供給するようにしているの
で、消費電流の増加を抑えることができる効果もある。
さらに、差動増幅回路の出力電圧からオフセット電圧成
分を完全に除去できるので、故障の検出精度が向上する
効果もある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大前 勝彦 三田市三輪二丁目3番33号 三菱電機エン ジニアリング株式会社姫路事業所三田支所 内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の衝突を検知する衝突検知手段と、
    上記衝突検知手段により衝突を検知されるとエアバッグ
    の膨張展開に必要な起動電流を供給する制御手段と、上
    記制御手段から起動電流を供給されるとエアバッグを膨
    張展開するエアバッグ起動手段とを備えたエアバッグ起
    動装置において、上記エアバッグ起動手段の故障を検出
    する際、エアバッグの膨張展開を招くことのない微小定
    電流を当該エアバッグ起動手段に供給する定電流供給手
    段と、上記エアバッグ起動手段の両端に発生する電圧を
    増幅する電圧増幅手段と、上記定電流供給手段が微小定
    電流を上記エアバッグ起動手段に供給したときに上記電
    圧増幅手段が増幅した電圧と上記定電流供給手段が微小
    定電流を上記エアバッグ起動手段に供給しないときに上
    記電圧増幅手段が増幅した電圧の偏差を演算し、その演
    算結果に基づいて上記エアバッグ起動手段の故障を検出
    する故障検出手段とを備えたことを特徴とするエアバッ
    グ起動装置。
  2. 【請求項2】 車両の衝突を検知する衝突検知手段と、
    上記衝突検知手段により衝突を検知されるとエアバッグ
    の膨張展開に必要な起動電流を供給する制御手段と、上
    記制御手段から起動電流を供給されるとエアバッグを膨
    張展開するエアバッグ起動手段とを備えたエアバッグ起
    動装置において、上記エアバッグ起動手段の短絡を検出
    する際、エアバッグの膨張展開を招くことのない微小定
    電流を当該エアバッグ起動手段に供給する定電流供給手
    段と、上記エアバッグ起動手段のアース側に発生する電
    圧を検出する電圧検出手段と、上記定電流供給手段が微
    小定電流を上記エアバッグ起動手段に供給したときに上
    記電圧検出手段が検出した電圧と上記定電流供給手段が
    微小定電流を上記エアバッグ起動手段に供給しないとき
    に上記電圧検出手段が検出した電圧の偏差を演算し、そ
    の演算結果に基づいて上記エアバッグ起動手段の短絡を
    検出する短絡検出手段とを備えたことを特徴とするエア
    バッグ起動装置。
  3. 【請求項3】 車両の衝突を検知する衝突検知手段と、
    上記衝突検知手段により衝突を検知されるとエアバッグ
    の膨張展開に必要な起動電流を供給する制御手段と、上
    記制御手段から起動電流を供給されるとエアバッグを膨
    張展開するエアバッグ起動手段とを備えたエアバッグ起
    動装置において、上記エアバッグ起動手段の短絡を検出
    する際、エアバッグの膨張展開を招くことのない微小定
    電流を当該エアバッグ起動手段に供給する定電流供給手
    段と、上記エアバッグ起動手段の電源側に発生する電圧
    を検出する電圧検出手段と、上記定電流供給手段が微小
    定電流を上記エアバッグ起動手段に供給したときに上記
    電圧検出手段が検出した電圧と上記定電流供給手段が微
    小定電流を上記エアバッグ起動手段に供給しないときに
    上記電圧検出手段が検出した電圧の偏差を演算し、その
    演算結果に基づいて上記エアバッグ起動手段の短絡を検
    出する短絡検出手段とを備えたことを特徴とするエアバ
    ッグ起動装置。
  4. 【請求項4】 車両の衝突を検知する衝突検知手段と、
    上記衝突検知手段により衝突を検知されるとエアバッグ
    の膨張展開に必要な起動電流を供給する制御手段と、上
    記制御手段から起動電流を供給されるとエアバッグを膨
    張展開するエアバッグ起動手段とを備えたエアバッグ起
    動装置において、上記エアバッグ起動手段のアース側に
    接続され、当該エアバッグ起動手段に地絡が発生してい
    なければ当該エアバッグ起動手段のアース側に所定の電
    圧を発生させる電圧発生手段と、上記エアバッグ起動手
    段のアース側に発生する電圧を検出する電圧検出手段
    と、上記電圧検出手段が検出した電圧の大きさに基づい
    て上記エアバッグ起動手段の地絡を検出する地絡検出手
    段とを備えたことを特徴とするエアバッグ起動装置。
  5. 【請求項5】 上記制御手段は、上記衝突検知手段が衝
    突を検知した場合及び上記定電流供給手段が微小定電流
    を供給する場合以外においては、上記エアバッグ起動手
    段に電流が供給されるのを阻止することを特徴とする請
    求項1から請求項3のうち何れか1項記載のエアバッグ
    起動装置。
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