JP2692497B2 - 車両用乗員保護システムの故障検出装置 - Google Patents

車両用乗員保護システムの故障検出装置

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JP2692497B2
JP2692497B2 JP4170807A JP17080792A JP2692497B2 JP 2692497 B2 JP2692497 B2 JP 2692497B2 JP 4170807 A JP4170807 A JP 4170807A JP 17080792 A JP17080792 A JP 17080792A JP 2692497 B2 JP2692497 B2 JP 2692497B2
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    • B60R21/017Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including arrangements for providing electric power to safety arrangements or their actuating means, e.g. to pyrotechnic fuses or electro-mechanic valves
    • B60R21/0173Diagnostic or recording means therefor
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    • GPHYSICS
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用エアバッグシス
テム等の乗員保護システムに係り、特に、当該乗員保護
システムの故障を検出するに適した故障検出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、エアバッグシステムの故障検出装
置においては、例えば、エアバッグシステムの衝突判定
回路の動作テスト、即ち、故障診断にあたっては、その
回路部分に直列に挿入したスイッチを開くことにより同
回路部分の作動を禁止した上で、衝突判定回路の動作テ
ストを行い故障の有無を検出するようにしている。そし
て、このテスト期間中は、衝突判定回路の動作が停止す
るため、故障検出装置のリセット回路によるリセット
時、即ち電源投入時に限定して、動作テストを実施する
のが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、故障検出装置
のリセット回路が故障したりノイズのために誤動作した
場合には、電源投入時ではないにもかかわらず、上述の
動作テストを実施してしまい、その結果、エアバッグシ
ステムがその起動素子の起動により誤動作するおそれが
あった。
【0004】そこで、本発明は、このようなことに対処
すべく、車両用乗員保護システムのための故障検出装置
において、その電源投入直後に生ずる電気現象を、リセ
ット回路のリセット出力に加えて活用し、電源投入直後
に限定して乗員保護システム内の回路故障を正しく検出
するようにしようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決にあた
り、図1にて示すごとく、車両の加速度を検出し加速度
検出信号を発生する加速度検出手段1aと、車両の加速
度が所定の低加速度以上にあるとき閉じるセーフィング
スイッチ1bと 速度検出手段1aから加度検出信
号を付与されてこの加速度検出信号に基づき車両の衝突
と判定したとき判定信号を発生する判定手段2と
判定信号に応答して作動しバッテリから車両の電源投入
用キースイッチ及び前記セーフィングスイッチを通し起
動素子に起動電流を流入させる作動手段3とを備え、
の作動手段の作動に応じて乗員を保護するようにした乗
員保護システムにおいて、以下のように構成したことに
本発明の特徴がある。
【0006】即ち、本発明の構成は、図1にて示すごと
前記キースイッチの投入に基づきリセットパルスを
発生するリセットパルス発生手段6と、前記キースイッ
チの投入に基づき、この投入直後を表す時間の間、投入
直後信号を発生する投入直後信号発生手段7と 疑似信
号を発生する疑似信号発生手段4と、 記リセットパル
ス及び投入直後信号の双方の発生に基づきテスト信号
発生し、このテスト信号の発生を前記投入直後信号の発
生停止に伴い停止するテスト信号発生手段8と このテ
スト信号発生手段からテスト信号を付与されて前記加速
度検出信号に代え前記疑似信号を選択して前記判定手段
に付与する選択手段5と、 この選択手段へのテスト信号
の付与に基づき、前記投入直後を表す時間の間、当該選
択手段、前記判定手段及び前記作動手段の回路故障の有
無を検出する故障検出手段9とを設けるようにしたこと
を特徴とする。ここで、上述した本発明において、その
各構成要素は、以下に述べるごとく、後述の実施例及び
各変形例の各構成要素にそれぞれ対応する。 加速度検出
手段1aは加速度センサ61に対応し、セーフィングス
イッチ1bは加速度検出スイッチ50に対応する。 判定
手段2は衝突判定回路70に対応し、電源投入用キース
イッチはイグニッションスイッチIGに対応し、作動手
段3は駆動トランジスタ80に対応する。 リセットパル
ス発生手段6は、ウォッチドッグ回路付定電圧電源12
0に対応する。 投入直後信号発生手段7は、ステップ2
30、バックアップコンデンサ31、充電用抵抗32、
カウンタ140、ステップ230A、カウンタ150、
ANDゲート160に対応する。 疑似信号発生手段4は
基準電圧発生器64に対応し、テスト信号発生手段8は
ステップ230aに対応する。 選択手段5はアナログ切
替えスイッチ63に対応し、故障検出手段9はステップ
240に対応する。
【0007】
【発明の作用・効果】このように本発明を構成したこと
により、前記キースイッチが投入されると、前記リセッ
トパルス発生手段がリセットパルスを発生するととも
、前記投入直後信号発生手段が投入直後信号を発生す
る。そして、前記テスト信号発生手段が前記リセットパ
ルス及び投入直後信号の方の発生に基づきテスト信号
を発生すると、前記選択手段が前記加速度検出信号に代
え前記疑似信号を選択して前記判定手段に付与する。す
ると、前記故障検出手段が、前記選択手段へのテスト信
号の付与に基づき、前記投入直後を表す時間の間、当該
択手段、前記判定手段及び前記作動手段の回路故障の
有無を検出する。また、前記キースイッチの投後前記
投入直後信号の発生が停止した後は、前記テスト信号発
生手段がテスト信号の発生を停止する。このため、前記
択手段は前記疑似信号を選択することができず、前記
障検出手段の検出動作が不能となる。
【0008】従って、前記キースイッチの入に伴う前
記リセットパルス及び投入直後信号の双方の発生を前提
に、前記キースイッチの入直後に限って、前記故障検
出手段による前記選択手段、判定手段及び作動手段の
路故障の有無の検出が可能となる。また、前記キースイ
ッチの入直後を表す時間が経過した後は、例えば、ノ
イズ等による前記リセットパルスに類似した信号が前記
スト信号発生手段に入力されても、前記投入直後信
の発生の停止に伴う前記選択手段によるテスト信号の発
生停止のもとに、前記故障検出手段の故障検出動作が不
能となる。このため、上述のようにキースイッチの
後に限って故障検出を行うことを確実に実現するこ
ができ、当該車両の走行中における前記セーフィングス
イッチの誤閉成時に前記バッテリからの起動電流に応
前記作動手段を誤動作させるというような事態の発生を
未然に防止しつつ、前記選択手段、判定手段や作動手段
の回路故障等の異常を確実に検出し得る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により説明す
ると、図2及び図3は、車両用エアバッグシステムに本
発明が適用された例を示している。このエアバッグシス
テムは、当該車両のステアリングハンドルHに装備した
エアバッグBg、ステアリングハンドルHの中央部に設
けたガス発生器Gと、当該車両の車室内のコントロール
ボックスBc内に設けた起動装置Sとにより構成されて
いる。ガス発生器Gは起動素子10を内蔵しているもの
で、このガス発生器Gは、起動素子10への起動電流の
流入による発熱エネルギーに応じ破裂して、ガス貯蔵源
(図示しない)からのガスを、エアバッグBg内に急速
に供給し同エアバッグを膨張させるようになっている。
【0010】起動装置Sは、当該車両に搭載の主電源た
るバッテリ20に加え、補助電源30を備えており、こ
の補助電源30は、バックアップコンデンサ31と、互
いに並列接続した充電用抵抗32及び放電用ダイオード
33とによって構成されている。バックアップコンデン
サ31は、その一端で接地されており、このバックアッ
プコンデンサ31の他端は、抵抗32とダイオード33
との並列回路、逆流阻止用ダイオード40及び当該車両
のイグニッションスイッチIGを介しバッテリ20の正
側端子に接続されている。しかして、バックアップコン
デンサ31は、バッテリ20からイグニッションスイッ
チIG、ダイオード40及び抵抗32を通して直流電圧
を受け充電される。また、このバックアップコンデンサ
31はその充電エネルギーをダイオード33を通して放
電する。かかる場合、バックアップコンデンサ31は、
その充電電圧或いは放電電圧をコンデンサ電圧Vcとし
て抵抗32との共通端子から出力する。但し、バックア
ップコンデンサ31の静電容量と抵抗32の抵抗値とで
特定される充電時定数は2〜3(秒)に設定されてい
る。また、バックアップコンデンサ31の静電容量とダ
イオード33の順方向内部抵抗値とで特定される放電時
定数は100(msec.)程度に設定されている。
【0011】加速度検出スイッチ50はセーフィングス
イッチとしての役割を果たす常開型のもので、この加速
度検出スイッチ50は、当該車両の現実の加速度が所定
低加速度以上に増大したときに閉じるようになってい
る。加速度検出回路60は加速度センサ61を有してお
り、この加速度センサ61は、当該車両の現実の加速度
を検出し加速度検出信号として発生する。バッファ62
は定電圧電源60aから5(V)の定電圧を受けて加速
度センサ61からの加速度検出信号を増幅し加速度増幅
信号を発生する。アナログ切り替えスイッチ63は、そ
の第1切り替え状態にて、バッファ62からの加速度増
幅信号を出力し、また、その第2切り替え状態にて、基
準電圧発生器64から生ずる基準電圧を出力する。但
し、このアナログ切り替えスイッチ63は、その非制御
下では、第1切り替え状態となっている。なお、定電圧
電源60aは、イグニッションスイッチIG及びダイオ
ード40を介するバッテリ20からの直流電圧或いは抵
抗32及びダイオード33を介するバックアップコンデ
ンサ31からのコンデンサ電圧Vcを受けて5(V)の
定電圧を発生するようになっている。
【0012】衝突判定回路70は分圧器71を有してお
り、この分圧器71は、その両抵抗71a、71bによ
り、定電圧電源60aからの定電圧を分圧し分圧電圧を
発生する。コンパレータ72は、アナログ切り替えスイ
ッチ63からの加速度増幅信号或いは基準電圧を分圧器
71からの分圧電圧と比較して、加速度増幅信号或いは
基準電圧が分圧電圧よりも高いときハイレベルの比較信
号を発生する。また、アナログ切り替えスイッチ63か
らの加速度増幅信号或いは基準電圧が分圧器71からの
分圧電圧よりも低いとき、コンパレータ72はローレベ
ルの比較信号を発生する。
【0013】積分回路73は、コンパレータ72からの
比較信号がローレベルからハイレベルに変化した後、所
定の遅延時定数の経過後に所定レベルの積分電圧を発生
する。分圧器74は、その両抵抗74a、74bによ
り、定電圧電源60aからの定電圧を分圧し分圧電圧を
発生する。コンパレータ75は、積分回路73からの積
分電圧を分圧器74からの分圧電圧と比較して、積分電
圧が分圧電圧よりも高いとき、ハイレベルの比較電圧
(当該車両の衝突又は同衝突をテストのために擬制する
値に相当する)を発生する。また、積分回路73からの
積分電圧が分圧器74からの分圧電圧よりも低いとき、
コンパレータ75はローレベルの比較信号を発生する。
【0014】駆動トランジスタ80は、衝突判定回路7
0のコンパレータ75からの比較信号がローレベルから
ハイレベルに変化したときに導通する。また、駆動トラ
ンジスタ80は、コンパレータ75からの比較信号がハ
イレベルからローレベルに変化したときに非導通とな
る。両抵抗90a、90bは、共に、高抵抗値を有して
おり、抵抗90aは加速度スイッチ50に並列接続され
ている。一方、抵抗90bは駆動トランジスタ80のエ
ミッタ及びコレクタ間に接続されている。しかして、各
抵抗90a、90bは加速度検出スイッチ50の閉成及
び駆動トランジスタ80の導通によりそれぞれ短絡され
る。これにより、イグニッションスイッチIG及びダイ
オード40を介するバッテリ20からの直流電流或いは
抵抗32及びダイオード33を介するバックアップコン
デンサ31からの放電電流が、加速度検出スイッチ5
0、起動素子10及び駆動トランジスタ80のエミッタ
・コレクタを通り起動電流として流れる。なお、加速度
検出スイッチ50の開状態及び駆動トランジスタ80の
非導通状態の少なくとも一方が維持されている場合に
は、起動素子10への流入電流は、両抵抗90a、90
bの各高抵抗値の少なくとも一方のために微小電流に制
限される。点灯トランジスタ100は、その導通下での
み、バッテリ20からの直流電圧のもとに警告ランプ1
10を点灯させる。
【0015】ウォッチドッグ回路付定電圧電源120
は、バッテリ20からイグニッションスイッチIG及び
ダイオード40を介し直流電圧を受けて5(V)の定電
圧を発生する。また、この定電圧電源120は、イグニ
ッションスイッチIGの閉成に応答するバッテリ20か
らの直流電圧の付与時に接続ライン121からリセット
パルスを発生する。また、その後において、この定電圧
電源120は、そのウォッチドッグ回路のウォッチドッ
グ機能のもとに、マイクロコンピュータ130から一定
時間クリアパルスが生じない時にも、同マイクロコンピ
ュータ130のコンピュータプログラムの実行に対する
誤動作と判断して接続ライン121からリセットパルス
を発生する。
【0016】マイクロコンピュータ130は、コンピュ
ータプログラムを、図4に示すフローチャートに従い実
行し、この実行中において、起動素子10のオープン故
障や電源或いは接地ラインへのショート故障等の異常
を、起動素子10と駆動トランジスタ80のコレクタ
(又は抵抗90b)との共通端子に現れる電圧(以下、
モニター電圧Vmという)に基づいてモニターし、点灯
トランジスタ100の選択的な駆動制御に必要な演算処
理をする。また、マイクロコンピュータ130は、コン
ピュータプログラムの実行中において、定電圧電源12
0からのリセットパルス及びバックアップコンデンサ3
1からのコンデンサ電圧Vcの双方との関連で、加速度
検出回路60及び衝突判定回路70を介し、駆動トラン
ジスタ80自体の故障、或いはこれに接続する各接続ラ
インや各回路の故障のために駆動トランジスタ80を導
通し得ないような故障等の異常の有無を検出する演算処
理をする。但し、マイクロコンピュータ130は、定電
圧電源120からの定電圧を受けて作動し、同定電圧電
源120からのリセットパルスの発生に応答してコンピ
ュータプログラムの実行を開始する。また、コンピュー
タプログラムはマイクロコンピュータ130のROMに
予め記憶されている。なお、マイクロコンピュータ13
0にはA−D変換器が内蔵されている。
【0017】以上のように構成した本実施例において、
イグニッションスイッチIGを閉じれば、バッテリ20
からの直流電圧が、ダイオード40を介し、補助電源3
0及び両定電圧電源120、60aに付与される。する
と、補助電源30のバックアップコンデンサ31がバッ
テリ20からの直流電圧を充電抵抗32を介し受けて充
電され始める。そして、このバックアップコンデンサ3
1は、その充電開始後の経過に応じた充電電圧を、コン
デンサ電圧Vcとして発生し始める。また、定電圧電源
120が、バッテリ20からの直流電圧に応答して定電
圧を発生しマイクロコンピュータ130に付与し、これ
と同時に、リセットパルスを発生し接続ライン121を
通しマイクロコンピュータ130に付与する。一方、定
電圧電源60aが、バッテリ20からの直流電圧に応答
して定電圧を発生し加速度検出回路60及び故障判定回
路70に付与する。このとき、加速度検出スイッチ50
が開状態であり駆動トランジスタ80が非導通状態であ
れば、バッテリ20からの直流電流が抵抗90a、起動
素子10及び抵抗90bを通り微小電流として流れる。
【0018】すると、マイクロコンピュータ130が、
定電圧電源120からの定電圧に応答して作動し、同定
電圧電源120からのリセットパルスに応答して、図4
のフローチャートに従いコンピュータプログラムの実行
をステップ200にて開始する。ついで、マイクロコン
ピュータ130が、ステップ210にて点灯信号を出力
すると、点灯トランジスタ100が導通して警告ランプ
110を点灯させる。これにより、運転者は、マイクロ
コンピュータ130が、イグニッションスイッチIGの
閉成に応答して、駆動トランジスタ80やその接続ライ
ン或いは加速度検出回路60、衝突判定回路70等の回
路の動作が正常か否かの検出処理に入ったことを視認で
きる。
【0019】現段階において、起動素子10と駆動トラ
ンジスタ80及び抵抗90bとの共通端子に現れるモニ
ター電圧Vmが正常であれば、マイクロコンピュータ1
30が、ステップ220にて同モニター電圧Vmをその
A−D変換器によりディジタル変換するとともに同変換
結果に基づき「YES」と判別し、ステップ230に
て、バックアップコンデンサ31からのコンデンサ電圧
Vcが所定電圧Vco以下か否かにつき判別する。但
し、所定電圧Vcoは、イグニッションスイッチIGの
閉成後前記充電時定数の経過前における値を表し、マイ
クロコンピュータ130のROMに予め記憶されてい
る。かかる場合、同所定電圧Vcoは、定電圧電源12
0からのリセットパルスと共に、イグニッションスイッ
チIG閉成直後の時期を上述の検出処理の時期として判
断するための基準としての意義をもつ。
【0020】このステップ230においては、上述のよ
うにイグニッションスイッチIGの閉成直後であること
から、Vc≦Vcoが成立しているとの判断のもとに、
「YES」との判別がなされる。しかして、マイクロコ
ンピュータ130が、ステップ230aにてハイレベル
のテスト信号を出力すると、加速度検出回路60のアナ
ログ切り替えスイッチ63が、その第1切り替え状態か
ら第2切り替え状態に切り替わり、基準電圧発生器64
からの基準電圧を衝突判定回路70に出力する。基準電
圧発生器64からの基準電圧が分圧器71からの分圧電
圧よりも高いために、衝突判定回路70のコンパレータ
72がハイレベルの比較信号を出力すると、その後の前
記所定の遅延時定数の経過時に、積分回路73が前記所
定レベルの積分電圧を出力する。
【0021】ついで、同積分電圧が分圧器74からの分
圧電圧よりも高いために、コンパレータ75がハイレベ
ルの比較信号を出力すると、駆動トランジスタ80が導
通し抵抗90bを短絡する。このため、モニター電圧V
mは接地レベルに低下する。そして、このようなモニタ
ー電圧Vmの接地レベルへの低下が、ステップ230a
でのテスト信号の出力後所定の待ち時間の経過前に実現
されれば、マイクロコンピュータ130がステップ24
0にて「YES」と判別する。かかる場合、前記所定の
待ち時間は、ステップ230aでのテスト信号の出力後
駆動トランジスタ80が正常に導通するに至るに要する
時間よりも幾分長めに定められ、マイクロコンピュータ
130のROMに予め記憶されている。
【0022】しかして、マイクロコンピュータ130
が、加速度検出回路60から駆動トランジスタ80に至
るまでの系統や同駆動トランジスタ80の接続ラインに
異常はなく、駆動トランジスタ80が正常に動作したと
の判断のもとに、ステップ240aにてテスト信号の出
力を停止してアナログ切り替えスイッチ63を第1切り
替え状態に切り替える。然る後、マイクロコンピュータ
130が、ステップ240bにて点灯信号の出力を停止
し、これに応答して点灯トランジスタ100が非導通と
なり警告ランプ110を消灯させる。これにより、イグ
ニッションスイッチIGの閉成直後の定電圧電源120
からのリセットパルスの出力及びバックアップコンデン
サ31からのコンデンサ電圧Vcが所定電圧Vco以下
であることを前提条件として、運転者は、駆動トランジ
スタ80を正常に導通させ得たことに基づく異常なしと
の認識を得る。現段階でモニター電圧Vmが正常なら
ば、マイクロコンピュータ130がステップ250にお
ける「YES」との判別を繰り返す。
【0023】このような段階にて当該車両を走行させる
ものとする。このとき、バックアップコンデンサ31か
らのコンデンサ電圧Vcは同バックアップコンデンサ3
1の充電の進行により所定電圧Vcoよりも高くなって
いるものとする。かかる状態にて、マイクロコンピュー
タ130が、その暴走等によるコンピュータプログラム
の誤った実行のために誤動作し、クリアパルスを一定時
間内に出力しない場合には、定電圧電源120が、その
ウォッチドッグ回路のウォッチドッグ機能のもとに、接
続ライン121からリセットパルスをマイクロコンピュ
ータ130に出力するという事態が生ずることがある。
また、マイクロコンピュータ130が正常に動作してい
ても、静電気その他の何等かの原因により接続ライン1
21にノイズが乗りリセットパルスと類似の信号として
マイクロコンピュータ130に入力されるという事態が
生ずることがある。
【0024】これらのような事態が生ずると、ステップ
250にて「YES」との判別を繰り返していたマイク
ロコンピュータ130が、コンピュータプログラムの実
行をステップ200から改めて開始することとなる。す
ると、マイクロコンピュータ130が、上述と同様にス
テップ210にて点灯信号を出力し、点灯トランジスタ
100が警告ランプ110を点灯させる。ついで、ステ
ップ220における判別が上述と同様に「YES」にな
れば、マイクロコンピュータ130がコンピュータプロ
グラムをステップ230に進める。然るに、現段階にて
は、コンデンサ電圧Vcが上述のように所定電圧Vco
よりも高くなっているため、イグニッションスイッチI
Gの閉成直後ではないとの判断のもとに、マイクロコン
ピュータ130が、同ステップ230にて「NO」と判
別し、コンピュータプログラムを、ステップ230aに
進めることなく、直接、ステップ240bに進め、点灯
信号の出力を停止する。これにより、イグニッションス
イッチIGの閉成直後を経過した後には、上述のような
テスト信号の出力による異常検出処理を行うことなくマ
イクロコンピュータ130の処理が終了した旨を、運転
者は認識し得る。
【0025】かかる場合、上述のようにステップ230
での「NO」との判別により、コンピュータプログラム
のステップ230a〜ステップ240aでのマイクロコ
ンピュータ130の実行を禁止する。従って、イグニッ
ションスイッチIGの閉成直後を経過した後に、加速度
検出スイッチ50が走行路面の凹凸による当該車両の上
下変動等に伴う加速度の上昇のために一時的に閉じた状
態で、マイクロコンピュータ130からのテスト信号の
出力により駆動トランジスタ80を導通させて起動素子
10に起動電流を流すというような誤動作の発生を未然
に防止し得る。
【0026】また、上述のようにステップ230におけ
る判別が「YES」となった後、ステップ240におけ
る判別が「NO」となる場合には、駆動トランジスタ8
0が正常には導通せず、同駆動トランジスタ80自体に
故障があるか、或いは加速度検出回路60、衝突判定回
路70や駆動トランジスタ80の接続ラインに故障があ
るとの判断のもとに、マイクロコンピュータ130が、
ステップ240cにてテスト信号の出力を停止してアナ
ログ切り替えスイッチ63を第1切り替え状態に切り替
える。然る後は、警告ランプ110の点灯のまま、マイ
クロコンピュータ130がコンピュータプログラムをス
テップ250以後に進める。かかる場合、警告ランプ1
10の点灯維持により、運転者は、駆動トランジスタ8
0自体の故障、或いは加速度検出回路60、衝突判定回
路70や駆動トランジスタ80の接続ラインの故障の存
在を視認し得る。
【0027】また、コンピュータプログラムがステップ
220に進んだとき、同ステップでの判別が「NO」と
なる場合には、警告ランプ110を点灯させたまま、マ
イクロコンピュータ130がコンピュータプログラムを
ステップ250に直接進める。なお、ステップ250に
て「NO」との判別がなされた場合には、マイクロコン
ピュータ130が、ステップ250aにて、点灯信号の
出力により、上述と同様に警告ランプ110を点灯す
る。
【0028】以上説明したように、イグニッションスイ
ッチIGの閉成に応答して定電圧電源120から出力さ
れるリセットパルス及びイグニッションスイッチIGの
閉成直後のコンデンサ電圧Vcが所定電圧Vco以下で
あることに応答して、テスト信号の出力により、加速度
検出回路60及び故障判定回路70を介し駆動トランジ
スタ80を導通させ得るか否かを検出する。また、イグ
ニッションスイッチIGの閉成直後を経過した後は、定
電圧電源120からリセットパルスがマイクロコンピュ
ータ130に出力されたり、或いはノイズに起因したリ
セットパルスと類似のパルスがマイクロコンピュータ1
30に入力されても、コンデンサ電圧Vcが所定電圧V
coよりも高いことに基づき、テスト信号の出力を禁止
して上述の検出処理を行わないようにした。
【0029】このように、イグニッションスイッチIG
の閉成直後に限って駆動トランジスタ80を正常に導通
させ得るか否かを検出することとし、かつ、その後の同
検出を不能とすることにより、例えば、当該車両の走行
中における加速度検出スイッチ50の誤閉成時に駆動ト
ランジスタ80を誤導通させて起動素子10に起動電流
を流すというような事態の発生、即ち、エアバッグBg
の誤動作を未然に防止しつつ、駆動トランジスタ80自
体、或いは加速度検出回路60、故障判定回路70や駆
動トランジスタ80の接続ラインの故障等の異常を確実
に検出し得る。
【0030】次に前記実施例の第1変形例を図5及び図
6を参照して説明すると、この第1変形例においては、
図5に示すごとくカウンタ140をダイオード40とマ
イクロコンピュータ130との間に接続し、かつ、図4
のフローチャートの一部を図6に示すように変更すると
ともに、同変更後のフローチャートに従うコンピュータ
プログラム(以下、第1コンピュータプログラムとい
う)を前記実施例におけるコンピュータプログラムに代
えてマイクロコンピュータ130のROMに予め記憶し
たことにその構成上の特徴がある。カウンタ140はイ
グニッションスイッチIGの閉成に応答してバッテリ2
0からダイオード40を介し直流電圧を付与されてパワ
ーオンリセットパルスをマイクロコンピュータ130に
出力する。その他の構成は前記実施例と同様である。
【0031】以上のように構成した本第1変形例におい
て、イグニッションスイッチIGを閉じれば、バッテリ
20からの直流電圧が、ダイオード40を介し、補助電
源30、両定電圧電源120、60a及びカウンタ14
0に付与される。すると、前記実施例と同様に、バック
アップコンデンサ31がコンデンサ電圧Vcを発生し、
定電圧電源120が定電圧及びリセットパルスを出力
し、また、定電圧電源60aが定電圧を出力する。ま
た、カウンタ140が、バッテリ20からの直流電圧に
応答してパワーオンリセットパルスをマイクロコンピュ
ータ130に出力する。
【0032】しかして、前記実施例と同様にステップ2
20における判別が「YES」になると、マイクロコン
ピュータ130が第1コンピュータプログラムを次のス
テップ230Aに進める。現段階において、カウンタ1
40からのパワーオンリセットパルスの出力後所定時間
Tが経過していなければ、マイクロコンピュータ130
がステップ230Aにて「YES」と判別し、前記実施
例と同様に第1コンピュータプログラムをステップ23
0a以降に進める。これにより、前記実施例と同様に、
テスト信号の出力により、駆動トランジスタ80が正常
に導通するか否かを検出し、モニター電圧Vmが正常で
あれば、ステップ250での「YES」との判別を繰り
返す。但し、所定時間Tは、定電圧電源120からのリ
セットパルスと共に、イグニッションスイッチIG閉成
直後の時期を上述の検出処理の時期として判断するため
の基準としての意義をもち、マイクロコンピュータ13
0のROMに予め記憶されている。
【0033】また、ステップ230Aにて「YES」と
判別した後ステップ250での「YES」との判別の繰
り返し中において当該車両を走行させるものとする。こ
のとき、カウンタ140からのパワーオンリセットパル
スの出力後所定時間Tが経過しているものとする。かか
る状態にて、前記実施例と同様に、定電圧電源120
が、そのウォッチドッグ回路のウォッチドッグ機能のも
とにリセットパルスをマイクロコンピュータ130に出
力したり、或いは、接続ライン121にノイズが乗りリ
セットパルスと類似の信号としてマイクロコンピュータ
130に入力されるという事態が生ずることがある。
【0034】これらのような事態が生ずると、ステップ
250にて「YES」との判別を繰り返していたマイク
ロコンピュータ130が、第1コンピュータプログラム
の実行をステップ200から改めて開始することとな
る。すると、マイクロコンピュータ130が、上述と同
様に、第1コンピュータプログラムをステップ230A
に進める。然るに、現段階にては、カウンタ140から
のパワーオンリセットパルスの出力後所定時間Tが経過
しているため、イグニッションスイッチIGの閉成直後
ではないとの判断のもとに、マイクロコンピュータ13
0が、同ステップ230Aにて「NO」と判別し、第1
コンピュータプログラムを、ステップ230aに進める
ことなく、直接、ステップ240bに進め、点灯信号の
出力を停止する。これにより、イグニッションスイッチ
IGの閉成直後を経過した後には、上述のようなテスト
信号の出力による異常検出処理を行うことなくマイクロ
コンピュータ130の処理が終了した旨を、運転者は認
識し得る。
【0035】かかる場合、上述のようにステップ230
Aでの「NO」との判別により、第1コンピュータプロ
グラムのステップ230a〜ステップ240aでのマイ
クロコンピュータ130の実行を禁止する。従って、イ
グニッションスイッチIGの閉成直後を経過した後に、
加速度検出スイッチ50が走行路面の凹凸による当該車
両の上下変動等に伴う加速度の上昇のために一時的に閉
じた状態で、マイクロコンピュータ130からのテスト
信号の出力により駆動トランジスタ80を導通させて起
動素子10に起動電流を流してしまうというような誤動
作の発生を前記実施例と同様に未然に防止し得る。
【0036】また、上述のようにステップ230Aにお
ける判別が「YES」となった後、ステップ240にお
ける判別が「NO」となる場合には、前記実施例と同様
に、駆動トランジスタ80が正常には導通せず、同駆動
トランジスタ80自体に故障があるか、或いは加速度検
出回路60、衝突判定回路70や駆動トランジスタ80
の接続ラインに故障があるとの判断のもとに、マイクロ
コンピュータ130が、警告ランプ110の点灯のま
ま、第1コンピュータプログラムをステップ240c以
後に進める。
【0037】以上説明したように、イグニッションスイ
ッチIGの閉成に応答して定電圧電源120から出力さ
れるリセットパルス及びイグニッションスイッチIGの
閉成に応答するカウンタ140からのパワーオンリセッ
トパルスの出力直後所定時間T内であることに応答し
て、テスト信号の出力により、加速度検出回路60及び
故障判定回路70を介し駆動トランジスタ80を導通さ
せ得るか否かを検出する。また、所定時間Tを経過した
後は、定電圧電源120からリセットパルスがマイクロ
コンピュータ130に出力されたり、或いはノイズに起
因したリセットパルスと類似のパルスがマイクロコンピ
ュータ130に入力されても、所定時間Tが既に経過し
ていることに基づき、テスト信号の出力を禁止して上述
の検出処理を行わないようにした。
【0038】このように、本第1変形例においても、前
記実施例と同様に、イグニッションスイッチIGの閉成
直後に限って駆動トランジスタ80を正常に導通させ得
るか否かを検出することとし、かつ、その後の同検出を
不能とすることにより、例えば、当該車両の走行中にお
ける加速度検出スイッチ50の誤閉成時に駆動トランジ
スタ80を誤導通させて起動素子10に起動電流を流す
というような事態の発生、即ち、エアバッグBgの誤動
作を未然に防止しつつ、駆動トランジスタ80自体、或
いは加速度検出回路60、故障判定回路70や駆動トラ
ンジスタ80の接続ラインの故障等の異常を確実に検出
し得る。
【0039】次に、前記実施例の第2変形例について図
7を参照して説明すると、この第2変形例においては、
前記実施例にて述べた起動装置Sにおいてカウンタ15
0及びANDゲート160を付加的に採用し、かつ図4
のフローチャートでステップ230を省略するようにし
たことにその構成上の特徴がある。カウンタ150はイ
グニッションスイッチIGの閉成に応答してバッテリ2
0からダイオード40を介し直流電圧を付与されてハイ
レベルのパワーオンリセットパルスを所定時間Taの間
ANDゲート160に出力する。但し、所定時間Ta
は、定電圧電源120からのリセットパルスと共に、イ
グニッションスイッチIG閉成直後の時期を上述の検出
処理の時期として判断するための基準としての意義をも
つ。ANDゲート160はカウンタ150からのパワー
オンリセットパルスに応答してマイクロコンピュータ1
30からのテスト信号を加速度検出回路60に出力す
る。また、マイクロコンピュータ130からのテスト信
号の加速度検出回路60への出力を、カウンタ150か
らのパワーオンリセットパルスのローレベルのときに禁
止する。その他の構成は前記実施例と同様である。
【0040】このように構成した本第2変形例におい
て、イグニッションスイッチIGを閉じれば、バッテリ
20からの直流電圧が、ダイオード40を介し、補助電
源30、両定電圧電源120、60a及びカウンタ15
0に付与される。すると、前記実施例と同様に、バック
アップコンデンサ31がコンデンサ電圧Vcを発生し、
定電圧電源120が定電圧及びリセットパルスを出力
し、また、定電圧電源60aが定電圧を出力する。ま
た、カウンタ150が、バッテリ20からの直流電圧に
応答してハイレベルのパワーオンリセットパルスを所定
時間Taの間ANDゲート160に出力する。
【0041】しかして、前記実施例と同様にステップ2
20における判別が「YES」になると、マイクロコン
ピュータ130が、コンピュータプログラムを同ステッ
プ220からステップ230aに直接進め、テスト信号
をANDゲート160に出力する。現段階において、カ
ウンタ150からのパワーオンリセットパルスの出力後
所定時間Taが経過していなければ、ANDゲート16
0が、パワーオンリセットパルスのハイレベルのもと
に、マイクロコンピュータ130からのテスト信号を加
速度検出回路60に出力する。これにより、前記実施例
と同様に、テスト信号の出力のもとに、駆動トランジス
タ80が正常に導通するか否かを検出し、モニター電圧
Vmが正常であれば、ステップ250での「YES」と
の判別を繰り返す。
【0042】また、カウンタ150からのパワオンリセ
ットパルスがローレベルになった後ステップ250での
「YES」との判別の繰り返し中において当該車両を走
行させるものとする。かかる状態にて、前記実施例と同
様に、定電圧電源120が、そのウォッチドッグ回路の
ウォッチドッグ機能のもとにリセットパルスをマイクロ
コンピュータ130に出力したり、或いは、接続ライン
121にノイズが乗りリセットパルスと類似の信号とし
てマイクロコンピュータ130に入力されるという事態
が生ずることがある。
【0043】これらのような事態が生ずると、ステップ
250にて「YES」との判別を繰り返していたマイク
ロコンピュータ130が、コンピュータプログラムの実
行をステップ200から改めて開始することとなる。す
ると、マイクロコンピュータ130が、上述と同様に、
コンピュータプログラムをステップ230aに進め、テ
スト信号をANDゲート160に出力する。然るに、現
段階にては、カウンタ150からのパワーオンリセット
パルスがローレベルになっているため、ANDゲート1
60はテスト信号を加速度検出回路60に出力しない。
【0044】従って、マイクロコンピュータ130のス
テップ240以後の実行とはかかわりなく、前記実施例
にて述べたような駆動トランジスタ80を正常に導通さ
せ得るか否かを検出処理が禁止される。換言すれば、イ
グニッションスイッチIGの閉成直後を経過した後に、
加速度検出スイッチ50が走行路面の凹凸による当該車
両の上下変動等に伴う加速度の上昇のために一時的に閉
じた状態で、マイクロコンピュータ130からのテスト
信号の出力により駆動トランジスタ80を導通させて起
動素子10に起動電流を流してしまうというような誤動
作の発生を前記実施例と同様に未然に防止し得る。
【0045】以上説明したように、イグニッションスイ
ッチIGの閉成に応答して定電圧電源120から出力さ
れるリセットパルス及びイグニッションスイッチIGの
閉成に応答するカウンタ150からのパワーオンリセッ
トパルスの出力直後所定時間Ta内であることに応答し
て、ANDゲート160のテスト信号の出力により、加
速度検出回路60及び故障判定回路70を介し駆動トラ
ンジスタ80を導通させ得るか否かを検出する。また、
所定時間Taを経過した後は、定電圧電源120からリ
セットパルスがマイクロコンピュータ130に出力され
たり、或いはノイズに起因したリセットパルスと類似の
パルスがマイクロコンピュータ130に入力されても、
所定時間Taが既に経過していることに基づき、AND
ゲート160がテスト信号の出力を禁止して上述の検出
処理を行わないようにした。
【0046】このように、本第2変形例でも、前記実施
例と同様に、イグニッションスイッチIGの閉成直後に
限って駆動トランジスタ80を正常に導通させ得るか否
かを検出することとし、かつ、その後の同検出を不能と
することにより、例えば、当該車両の走行中における加
速度検出スイッチ50の誤閉成時に駆動トランジスタ8
0を誤導通させて起動素子10に起動電流を流すという
ような事態の発生、即ち、エアバッグBgの誤動作を未
然に防止しつつ、駆動トランジスタ80自体、或いは加
速度検出回路60、故障判定回路70や駆動トランジス
タ80の接続ラインの故障等の異常を確実に検出し得
る。かかる場合、この検出処理を、カウンタ150から
マイクロコンピュータ130への出力ではなく、カウン
タ150からANDゲート160への出力を前提に行う
ようにしたので、マイクロコンピュータ130の誤動作
等の影響を受けることなく前記検出処理を精度よくなし
得る。
【0047】なお、本発明の実施にあたり、マイクロコ
ンピュータ130内にパワーダウン検出回路が設けられ
ている場合には、このパワーダウン検出回路の出力をバ
ックアップコンデンサ31からのコンデンサ電圧に代え
て採用して実施してもよい。
【0048】また、マイクロコンピュータ130内或い
は外付けのRAMに特定のデータを書き込んでおき、こ
の特定のデータがイグニッションスイッチIGの開成に
より消滅することを利用して、その後のイグニッション
スイッチIGの閉成時に、前記データの消滅状態をイグ
ニッションスイッチIG閉成直後であるとの判定条件と
して、バックアップコンデンサ31からのコンデンサ電
圧に代えて採用して実施してもよい。
【0049】また、前記実施例及び各変形例において
は、加速度検出回路60内にアナログ切り替えスイッチ
63及び基準電圧発生器64を設けるようにしたが、こ
れに代えて、同アナログ切り替えスイッチ63及び基準
電圧発生器64を衝突判定回路70内に設けるようにし
てもよい。
【0050】また、本発明の実施にあたっては、基準電
圧発生器64に代えて、故障検出に必要な疑似信号を発
生する疑似信号発生回路を採用し、当該疑似信号をアナ
ログ切り替えスイッチ63を介して出力するようにして
もよい。なお、アナログ切り替えスイッチ63に代え
て、加速度センサ61からの出力又は基準電圧発生器6
4からの出力を選択する適宜な選択手段を採用して実施
してもよい。
【0051】また、本発明の実施にあたっては、キーレ
スエントリーシステムを採用した車両、電気自動車やデ
ィーゼル車における電源投入操作との関連でも、その乗
員保護システムの回路故障検出に際し本発明を適用して
実施してもよい。
【0052】また、本発明の実施にあたっては、車両用
シートベルト機構用保護システムに本発明を適用して実
施してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】特許請求の範囲の記載の発明の構成に対する対
応図である。
【図2】車両用エアバッグシステムの配設図である。
【図3】同エアバッグスステムの起動装置に本発明が適
用された例を示す回路図である。
【図4】図3のマイクロコンピュータの作用を示すフロ
ーチャートである。
【図5】前記実施例の第1変形例を示す要部回路図であ
る。
【図6】同第1変形例におけるマイクロコンピュータの
作用を示す要部フローチャートである。
【図7】前記実施例の第2変形例を示す要部回路図であ
る。
【符号の説明】
IG…イグニッションスイッチ、Bg…エアバッグ、G
…ガス発生器、S…起動装置、10…起動素子、20…
バッテリ、31…バックアップコンデンサ、50…加速
度検出スイッチ、61…加速度センサ、63…アナログ
切り替えスイッチ、64…基準電圧発生器、70…衝突
判定回路、80…駆動トランジスタ、90a、90b…
抵抗、120…ウォッチドッグ回路付定電圧電源、13
0…マイクロコンピュータ、140、150…カウン
タ、160…ANDゲート。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の加速度を検出し加速度検出信号を
    発生する加速度検出手段と、 車両の加速度が所定の低加速度以上にあるとき閉じるセ
    ーフィングスイッチと、 前記加速度検出手段から加度検出信号を付与されてこ
    の加速度検出信号に基づき車両の衝突と判定したとき判
    定信号を発生する判定手段と、 前記判定信号に応答して作動しバッテリから車両の電源
    投入用キースイッチ及 び前記セーフィングスイッチを通
    し起動素子に起動電流を流入させる作動手段とを備え、 この作動手段の作動に応じて乗員を保護するようにした
    乗員保護システムにおいて 前記キースイッチの投入に基づきリ セットパルスを発生
    するリセットパルス発生手段と、 前記キースイッチの投入に基づき、この投入直後を表す
    時間の間、投入直後信号を発生する投入直後信号発生手
    段と 疑似信号を発生する疑似信号発生手段と、 前記リセットパルス及び投入直後信 号の双方の発生に
    づきテスト信号を発生し、このテスト信号の発生を前記
    投入直後信号の発生停止に伴い停止するテスト信号発生
    段と このテスト信号発生手段からテスト信号を付与されて前
    記加速度検出信号に代え前記疑似信号を選択して前記判
    定手段に付与する選択手段と、 この選 択手段へのテスト信号の付与に基づき、前記投入
    直後を表す時間の間、当該選択手段、前記判定手段及び
    前記作動手段の回路故障の有無を検出する故障検出手段
    とを設けるようにしたことを特徴とする車両用乗員保護
    システムの故障検出装置。
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