JPH08230709A - タイロッドエンドの接続部構造 - Google Patents

タイロッドエンドの接続部構造

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JPH08230709A
JPH08230709A JP3732895A JP3732895A JPH08230709A JP H08230709 A JPH08230709 A JP H08230709A JP 3732895 A JP3732895 A JP 3732895A JP 3732895 A JP3732895 A JP 3732895A JP H08230709 A JPH08230709 A JP H08230709A
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rod end
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tie
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、タイロッドエンドの接続部構造に
関し、タイロッドに大きな衝撃や負荷が作用した時に、
このタイロッドに発生する応力集中を極力抑制できるよ
うにすることを目的とする。 【構成】 タイロッド2と、タイロッドエンド3との接
続部構造において、タイロッド1の端部に雌ねじ部5を
設けるとともに、タイロッドエンド3の端部に雄ねじ部
6を設け、タイロッドエンド3の雄ねじ部6の軸方向に
沿い、且つ雄ねじ部6よりも先の部分に、タイロッド2
の内径よりも小径の延長軸部7を設け、タイロッド及び
タイロッドエンドの螺合接続時に、延長軸部7がタイロ
ッド2の内部と所要のクリアランスを保って配設される
ように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両等の操舵輪に接続
されるタイロッドに関し、特に、タイロッドエンドの接
続部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に示すように、従来より、自動車等
の車両には操向装置30がそなえられており、ハンドル
31の操舵量に応じて車輪(操舵輪)32R,32Lを
転舵させるようになっている。ここで、この操向装置3
0について説明すると、操舵輪32R,32L側にはナ
ックルアーム33R,33Lが設けられており、ナック
ルアーム33R,33Lにタイロッドアッセンブリ34
が接続されている。
【0003】また、ハンドル31とタイロッドアッセン
ブリ34との間には、ハンドル31の操舵量をタイロッ
ドアッセンブリ34に伝達するステアリングリンケージ
35が設けられており、この操向装置30の場合は、ス
テアリングリンケージ35は右側操舵輪32Rのナック
ルアーム33Rに接続されている。したがって、ドライ
バがハンドル操作を行なうと、このハンドル操作が、ス
テアリングリンケージ35を介して右側操舵輪32Rの
ナックルアーム33Rに伝達される。また、タイロッド
アッセンブリ34により左右の操舵輪32R,32Lが
連結されているので、ドライバのハンドル操作に連動し
て左右輪が操舵されるのである。
【0004】ところで、図5に示すように、上記タイロ
ッドアッセンブリ34は、主に、パイプ材等の中空軸に
より形成されたタイロッド本体(以下、このタイロッド
本体を単にタイロッドという)36と、このタイロッド
36の両端部に接続されるタイロッドエンド37とから
なっている。タイロッドエンド37は、タイロッド36
と車輪32R,32Lとを連結するためのものである。
このためタイロッドエンド37にはボールジョイント4
1が設けられており、また、このボールジョイント41
の先端部にはスタッドボルト42が形成されている。そ
して、このスタッドボルト42部分がナックルアーム3
3R,33Lに接続されるようになっている。
【0005】一方、タイロッド36の両端の内径側に
は、雌ねじ部38が形成されており、さらに、タイロッ
ド36の両端部には、軸方向に沿った所定長さのスリッ
ト40が設けられている。また、タイロッドエンド37
の端部には、上記タイロッド36の雌ねじ部38に螺合
しうる雄ねじ部39が形成されている。
【0006】そして、これら雌ねじ部38及び雄ねじ部
39を螺合させることで、タイロッド36とタイロッド
エンド37とを接続するようになっている。そして、車
両の組み立て時には、タイロッド36にタイロッドエン
ド37を螺合接続させた後、タイロッド36を回転させ
ることで車輪のトーイン量を調整し、最後にスリット4
0の部分をクランプ43,ボルト44及びナット45等
を用いて締め付けて、タイロッド36が回転しないよう
にしている。
【0007】ところで、このような通常のタイロッドア
ッセンブリ34は、図4に示すように、フロントアクス
ルメンバ46よりも後方で、且つフロントアクスルメン
バ46よりも高い位置に配置されるので、前方の路上に
障害物等があっても、この障害物等が直接タイロッドア
ッセンブリ34に当たって操向装置30に支障をきたす
ようなことはほとんどない。
【0008】しかしながら、車両後退時等においては、
路上に障害物等があると、この障害物が、直接タイロッ
ドアッセンブリ34に当たってしまうことが考えられ
る。このような場合、タイロッドアッセンブリには強制
曲げモーメントが入力され、タイロッドエンド37の雄
ねじ先端部(図中符号Aで示す)がタイロッド36の内
部に大きな力を伴って接触する。このとき、雄ねじ部3
9の先端部がタイロッド36に対して一点で接触する
(点接触)ため、この先端部には応力集中が発生してタ
イロッド36の機能が損なわれてしまうことが考えられ
る。
【0009】そこで、実開平1−149871号公報に
は、図6に示すようなタイロッドの連携構造が開示され
ている。すなわち、この公報には、上述したような曲げ
モーメントの入力の変換に対して、タイロッドエンド1
07の雄ねじ108の軸方向外方に突出する嵌合軸11
1を形成し、この嵌合軸111をタイロッド101の雌
ねじ103の軸方向内方の内周に密接嵌合させるように
構成したタイロッドの連結構造が開示されているのであ
る。そして、このようにタイロッド101とタイロッド
エンド107とを連結することにより、タイロッド10
1とタイロッドエンド107との連結部を頑丈なものに
しようとている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような、実開平1−149871号公報記載の技術で
は、タイロッドエンド107に形成された嵌合軸111
とタイロッド101の内周とが密接嵌合するように構成
されているので、タイロッド101が曲げモーメントを
受けると、やはり嵌合軸111の先端部において応力集
中が生じてしまい、タイロッド101が変形してしまう
ことが考えられる。
【0011】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、タイロッドに大きな衝撃や負荷が作用した時
に、このタイロッドに発生する応力集中を極力抑制でき
るようにした、タイロッドエンドの接続部構造を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明のタイロッドエンドの接続部構造は、中空軸で
形成されたタイロッドと、該タイロッドの端部に接続さ
れるタイロッドエンドとの接続部構造において、該タイ
ロッドの端部に雌ねじ部が設けられるとともに、該タイ
ロッドエンドの端部に該タイロッドの雌ねじ部に螺合し
うる雄ねじ部が設けられ、該タイロッドエンドの該雄ね
じ部の軸方向に沿い、且つ該雄ねじ部よりも先の部分
に、該タイロッドの内径よりも小径の延長軸部が設けら
れ、該タイロッド及び該タイロッドエンドの螺合接続時
に、該延長軸部が、該タイロッドの内部と所要のクリア
ランスを保って配設されることを特徴としている。
【0013】また、請求項2記載の本発明のタイロッド
エンドの接続部構造は、該タイロッド及び該タイロッド
エンドの螺合接続時に、該延長軸部が、該タイロッドの
内部と一様なクリアランスを保って配設されることを特
徴としている。また、請求項3記載の本発明のタイロッ
ドエンドの接続部構造は、該タイロッドに曲げモーメン
トが作用することにより該タイロッドが所定量変形する
と、該タイロッドと該延長軸部とが線接触するように構
成されていることを特徴としている。
【0014】また、請求項4記載の本発明のタイロッド
エンドの接続部構造は、該延長軸部が、該タイロッドエ
ンドと鍛造一体品として形成されていることを特徴とし
ている。また、請求項5記載の本発明のタイロッドエン
ドの接続部構造は、該延長軸部の先端部が、丸みを帯び
た形状に面取り加工されていることを特徴としている。
【0015】また、請求項6記載の本発明のタイロッド
エンドの接続部構造は、該延長軸部が、タイロッドエン
ドに対して別体に形成されていることを特徴としてい
る。
【0016】
【作用】上述の請求項1記載の本発明のタイロッドエン
ドの接続部構造では、中空軸のタイロッドの端部に設け
られた雌ねじ部と、タイロッドエンドの端部に設けられ
た雄ねじ部とを螺合させることで、これらタイロッド及
びタイロッドエンドを接続させる。
【0017】このとき、雄ねじ部の軸方向沿いであっ
て、且つ雄ねじ部よりも先の部分に設けられた延長軸部
が、このタイロッドの内径よりも小径に形成されている
ため、延長軸部はタイロッドの内部と所要のクリアラン
スを保って配設されることになる。したがって、タイロ
ッドに曲げモーメントが作用すると、タイロッドの曲げ
を所要量だけ許容した後、上記タイロッドと延長軸部と
が接触するので、応力集中が緩和される。
【0018】また、上述の請求項2記載の本発明のタイ
ロッドエンドの接続部構造では、上記タイロッドとタイ
ロッドエンドとを螺合接続すると、タイロッドエンドの
延長軸部とタイロッドの内部との間には一様なクリアラ
ンスが形成される。これにより、どの方向からタイロッ
ドに曲げモーメントが作用しても、同じようにタイロッ
ドの曲げが許容されるようになる。
【0019】また、上述の請求項3記載の本発明のタイ
ロッドエンドの接続部構造では、上記タイロッドに曲げ
モーメントが作用してタイロッドが所定量変形すると、
タイロッドと延長軸部とが線接触するので、局部的な応
力集中が緩和される。また、上述の請求項4記載の本発
明のタイロッドエンドの接続部構造では、上記延長軸部
を、タイロッドエンドと鍛造一体品として形成すること
によりこの延長軸部の剛性を向上させている。
【0020】また、上述の請求項5記載の本発明のタイ
ロッドエンドの接続部構造では、タイロッドに曲げモー
メントが作用して、タイロッドの内側が上記延長軸部に
接触した場合であっても、延長軸部の先端部が丸みを帯
びた形状に面取り加工されているので、この先端部には
応力集中が生じない。また、上述の請求項6記載の本発
明のタイロッドエンドの接続部構造では、延長軸部をタ
イロッドエンドに対して別体に形成することで、コスト
や生産性を考慮しながらも、上記と同様に、タイロッド
に曲げモーメントが作用した場合にタイロッドと延長軸
部とが線接触して、やはり局部的な応力集中が緩和され
る。
【0021】
【実施例】以下、図面により、本発明の一実施例として
のタイロッドエンドの接続部構造について説明すると、
図1はその全体構成を示す模式的な断面図、図2はその
作用を説明するための模式的断面図、図3はその構成を
示す模式的な軸方向断面図である。
【0022】図1に示すように、本構造におけるタイロ
ッドアッセンブリ1は、従来のものと同様に、主にタイ
ロッド2とタイロッドエンド3とから構成されている。
このタイロッド2は、例えばパイプ材等の中空軸により
形成されており、その両端部には、軸方向に所定長さの
スリット4が設けられている。また、このタイロッド2
の両端部の内径側には、雌ねじ部5が設けられている。
【0023】一方、タイロッドエンド3の端部には、上
記のタイロッド2の雌ねじ部5に螺合するような雄ねじ
部6が設けられている。また、この雄ねじ部6の先方に
は、雄ねじ部6の軸方向に沿って(即ち、雄ねじ部6と
同軸上に)延長軸部7が設けられており、タイロッド2
とタイロッドエンド3との接合時には、この延長軸部7
がタイロッド2の内部に軸方向に沿って配設されるよう
になっている。
【0024】この延長軸部7は、図3に示すように、タ
イロッド2の内径よりも小径に形成されており、タイロ
ッド2とタイロッドエンド3との螺合接続時には、この
延長軸部7とタイロッド2との内部との間に一様のクリ
アランスが形成されるようになっている。また、延長軸
部7は、その強度を高めるべく、タイロッドエンド3と
鍛造一体品として成形されており、延長軸部7の先端部
は、図1に示すように、丸みを帯びた形状に面取り加工
が施されている。そして、これにより延長軸部7の先端
部は、角部(エッジ部)等が存在しない滑らかな曲面形
状に形成されているのである。また、図1に示す場合
は、延長軸部7の先端部における縁部の断面形状が略円
弧状となるように面取り加工が施されている。
【0025】なお、上述した雌ねじ部5及び雌ねじ部6
は、左右輪のトーイン量を簡単に調整できるように、左
右の一方の側が右ねじであって他方側は左ねじに切られ
ている。したがって、タイロッドエンド3をナックルア
ームに接続してからタイロッド2を一方の方向に回転さ
せると左右のタイロッドエンド3がともにタイロッド2
よりも突出するようになるととともに、タイロッド2を
これとは反対方向に回転させると、左右のタイロッドエ
ンド3がともにタイロッド2の内方に移動するようにな
っているのである。また、図中符号11はボールジョイ
ントを示している。
【0026】本発明の一実施例としてのタイロッドエン
ドの接続部構造は、上述のように構成されているので、
タイロッドアッセンブリ1の組み立てを行なう場合は、
タイロッド2の雌ねじ部5にタイロッドエンド3の雄ね
じ部6を螺合接続させる。このとき、図3に示すよう
に、タイロッドエンド3の延長軸部7とタイロッド2の
内径側との間には一様のクリアランスが保たれた状態
で、上記タイロッド2とタイロッドエンド3とが接続さ
れるのである。
【0027】次に、このタイロッドアッセンブリ1を車
両に組み付ける時は、左右のタイロッドエンド3のボー
ルジョイントを図示しない車輪側のナックルアームに接
続する。そして、タイロッド2を回転させて車輪のトー
イン調整を行なった後、タイロッド2のスリット4の部
分をクランプ8,ボルト9及びナット10を用いて締め
付けて、タイロッドエンド3がタイロッド2から緩むの
を防止する。
【0028】このようなタイロッドアッセンブリ1で
は、図3に示すように、通常はタイロッド2とタイロッ
ド3の延長軸部7との間に略一定の間隔のクリアランス
が形成されているが、例えば、タイロッドアッセンブリ
1が、路上の障害物等と接触して大きな衝撃や負荷を受
けると、このタイロッドアッセンブリ1には大きな曲げ
モーメントが入力されて変形する。
【0029】そして、タイロッドアッセンブリ1に大き
な曲げモーメントが作用すると、タイロッド2と延長軸
部7との間に形成されたクリアランスの分だけタイロッ
ド2の曲げが許容されるのである。したがって、タイロ
ッド2は、この許容される曲げの分だけ衝撃エネルギが
緩和されて、大きな衝撃や負荷にも対処できるようにな
るのである。
【0030】また、タイロッド2が所定量以上曲がる
と、タイロッド2の内径側は延長軸部7に接触する。こ
のとき、タイロッド2と延長軸部7とは、図2に示すよ
うに、線接触となり、従来のタイロッドのようにタイロ
ッドエンドの端部の一点に応力が集中するようなことが
なくなる。すなわち、延長軸部7とタイロッド2とが線
接触すると、この接触している線上には、反作用力(タ
イロッド2を曲げる力に対抗する力)が生じ、延長軸部
7の先端に応力が集中することがなくなるのである。
【0031】また、延長軸部7の先端部が略円弧状に面
取りされているため、仮に、タイロッド2と延長軸部7
とが線接触せずに点接触に近い状態となっても、この接
触部での応力集中を緩和することができるのである。さ
らには、延長軸部7をタイロッドエンド3と鍛造一体品
として形成することによりタイロッドエンド3自体の強
度も大幅に向上するのである。
【0032】ところで、本実施例では、延長軸部7をタ
イロッドエンド3に一体に形成した場合を説明したが、
延長軸部7をタイロッドエンド3と別体に構成してもよ
い。この場合は、延長軸部7をタイロッドエンド3に溶
着することにより必要な強度を確保しながら、比較的低
コストで本発明を実施することができるという利点を有
している。
【0033】また、延長軸部7とタイロッド2との内部
との間に、一様のクリアランスを設けるのではなく、所
要のクリアランスを設けるようにしてもよい。また、延
長軸部7の面取り形状は、角部(エッジ部)等が存在し
ないような丸みを帯びた滑らかな形状であれば良く、上
述したような、延長軸部7の先端部における縁部の断面
形状が略円弧状となるようなものに限られものではな
い。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明のタイロッドエンドの接続部構造によれば、中空軸
で形成されたタイロッドと、該タイロッドの端部に接続
されるタイロッドエンドとの接続部構造において、該タ
イロッドの端部に雌ねじ部が設けられるとともに、該タ
イロッドエンドの端部に該タイロッドの雌ねじ部に螺合
しうる雄ねじ部が設けられ、該タイロッドエンドの該雄
ねじ部の軸方向に沿い、且つ該雄ねじ部よりも先の部分
に、該タイロッドの内径よりも小径の延長軸部が設けら
れ、該タイロッド及び該タイロッドエンドの螺合接続時
に、該延長軸部が、該タイロッドの内部と所要のクリア
ランスを保って配設されるという簡素な構成により、タ
イロッドに大きな衝撃や負荷が入力された場合に、タイ
ロッドの曲げを許容することで、タイロッドの応力集中
を大幅に緩和することができるという利点がある。ま
た、これにより、タイロッドの信頼性を向上させること
ができる利点もある。
【0035】また、請求項2記載の本発明のタイロッド
エンドの接続部構造によれば、上記請求項1記載の構成
に加えて、該タイロッド及び該タイロッドエンドの螺合
接続時に、該延長軸部が、該タイロッドの内部と一様な
クリアランスを保って配設されるという構成により、タ
イロッドがどの方向から曲げモーメントを受けた場合で
あってもタイロッドの曲げを許容することができる。こ
れにより、やはりタイロッドの応力集中を大幅に緩和す
ることができるという利点がある。
【0036】また、請求項3記載の本発明のタイロッド
エンドの接続部構造によれば、上記請求項1記載の構成
に加えて、該タイロッドに曲げモーメントが作用するこ
とにより該タイロッドが所定量変形すると、該タイロッ
ドと該延長軸部とが線接触するように構成されることに
より、タイロッドエンドの端部の一点に応力が集中しな
くなる。これにより、やはり応力集中を大幅に緩和する
ことができ、タイロッドの信頼性を向上させることがで
きる。
【0037】また、請求項4記載の本発明のタイロッド
エンドの接続部構造によれば、上記請求項1記載の構成
に加えて、該延長軸部が、該タイロッドエンドと鍛造一
体品として形成されるという構成により、軽量ながらも
延長軸部の必要強度を十分に確保することができるとい
う利点がある。また、請求項5記載の本発明のタイロッ
ドエンドの接続部構造によれば、上記請求項1記載の構
成に加えて、該延長軸部の先端部が、丸みを帯びた形状
に面取り加工されるという構成により、タイロッドが曲
がってこのタイロッドの内径部と延長軸部の先端とが点
接触に近い状態で接触しても、この接触部での応力集中
を大きく緩和することができるという利点がある。
【0038】また、請求項6記載の本発明のタイロッド
エンドの接続部構造によれば、上記請求項1記載の構成
に加えて、該延長軸部が、該タイロッドエンドに対して
別体に形成されるという構成により、延長軸部をタイロ
ッドエンドに溶着することで必要な強度を確保しながら
比較的低コストで本発明を実施することができるという
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのタイロッドエンドの
接続部構造における全体構成を示す模式的な断面図であ
る。
【図2】本発明の一実施例としてのタイロッドエンドの
接続部構造における作用を説明するための模式的断面図
である。
【図3】本発明の一実施例としてのタイロッドエンドの
接続部構造における部分構成を示す模式的な軸方向断面
図である。
【図4】従来の操向装置の一例の全体構成を示す模式的
な斜視図である。
【図5】従来のタイロッドエンドの接続部構造を示す模
式的な断面図である。
【図6】従来のタイロッドエンドの接続部構造を示す模
式的な断面図である。
【符号の説明】
1 タイロッドアッセンブリ 2 タイロッド 3 タイロッドエンド 4 スリット 5 雌ねじ部 6 雄ねじ部 7 延長軸部 8 クランプ 9 ボルト 10 ナット 11 ボールジョイント 30 操向装置 31 ハンドル 32R,32L 車輪(操舵輪) 33R,33L ナックルアーム 34 タイロッドアッセンブリ 35 ステアリングリンケージ 36 タイロッド本体 37 タイロッドエンド 38 雌ねじ部 39 雄ねじ部 40 スリット 41 ボールジョイント 42 スタッドボルト 43 クランプ 44 ボルト 45 ナット 46 フロントアクスルメンバ 101 タイロッド 103 雌ねじ 107 タイロッドエンド 108 雄ねじ 111 嵌合軸

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空軸で形成されたタイロッドと、該タ
    イロッドの端部に接続されるタイロッドエンドとの接続
    部構造において、 該タイロッドの端部に雌ねじ部が設けられるとともに、
    該タイロッドエンドの端部に該タイロッドの雌ねじ部に
    螺合しうる雄ねじ部が設けられ、 該タイロッドエンドの該雄ねじ部の軸方向に沿い、且つ
    該雄ねじ部よりも先の部分に、該タイロッドの内径より
    も小径の延長軸部が設けられ、 該タイロッド及び該タイロッドエンドの螺合接続時に、
    該延長軸部が、該タイロッドの内部と所要のクリアラン
    スを保って配設されることを特徴とする、タイロッドエ
    ンドの接続部構造。
  2. 【請求項2】 該タイロッド及び該タイロッドエンドの
    螺合接続時に、該延長軸部が、該タイロッドの内部と一
    様なクリアランスを保って配設されることを特徴とす
    る、請求項1記載のタイロッドエンドの接続部構造。
  3. 【請求項3】 該タイロッドに曲げモーメントが作用す
    ることにより該タイロッドが所定量変形すると、該タイ
    ロッドと該延長軸部とが線接触するように構成されてい
    ることを特徴とする、請求項1記載のタイロッドエンド
    の接続部構造。
  4. 【請求項4】 該延長軸部が、該タイロッドエンドと鍛
    造一体品として形成されていることを特徴とする、請求
    項1記載のタイロッドエンドの接続部構造。
  5. 【請求項5】 該延長軸部の先端部が、丸みを帯びた形
    状に面取り加工されていることを特徴とする、請求項1
    記載のタイロッドエンドの接続部構造。
  6. 【請求項6】 該延長軸部が、該タイロッドエンドに対
    して別体に形成されていることを特徴とする、請求項1
    記載のタイロッドエンドの接続部構造。
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