JPH08226148A - 水栓の取付け構造 - Google Patents

水栓の取付け構造

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JPH08226148A
JPH08226148A JP7033763A JP3376395A JPH08226148A JP H08226148 A JPH08226148 A JP H08226148A JP 7033763 A JP7033763 A JP 7033763A JP 3376395 A JP3376395 A JP 3376395A JP H08226148 A JPH08226148 A JP H08226148A
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JP
Japan
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faucet
hose
fixing
shaft
spacer
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JP7033763A
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English (en)
Inventor
Hachihei Watanabe
八平 渡邊
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハンドシャワー等を備える水栓において取付
けの施工性の向上とホースの速やかな動きが維持できる
取付け構造を提供すること。 【構成】 流体の入口と出口とを備えた水栓の本体とは
別体であってホースによって出口に接続した吐水部を備
え、本体を載置する取付け部位に取付け口を設け、ホー
スを取付け口から下方に垂れ下がる配置とすると共に吐
水部を本体から着脱自在とした水栓において、水栓を取
付け部位に拘束するために取付け口周りに下面から突き
当てる固定座金とこれを保持するナットがホースの通り
抜けに干渉しないようにしてこのホースの組み込みを容
易にすると共にその動きを速やかにして操作性を向上さ
せる。また、ナットを固定座金よりも下方に位置させる
ことで、締め上げの際の工具掛りを容易とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえばシンクに設け
られる本体に対して抜き差して使えるようにしたハンド
シャワー及びホースを備えた水栓に係り、特にホースの
組み込みを簡単にし且つ操作性も向上させた栓の取付け
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】シンクや洗面化粧台に備える湯水混合水
栓として、吐水部分を引き出して使えるようにしたハン
ドシャワー式のものが従来から知られている。このハン
ドシャワーを備えた水栓としては、たとえば米国特許第
5,349,987号明細書に記載のものがある。
【0003】この水栓は、米国特許明細書の第4図に示
されているように、水栓の本体の下端に連結した2本の
給水管と給湯管及び本体内部の弁要素に連通して混合水
を吐水端側に送る供給管を備え、この供給管に固定した
馬蹄形の固定具を本体を取り付けるカウンター等の下面
に突き当てて本体をこのカウンターに固定するようにし
たものである。
【0004】また、本体に対して抜き差しできるハンド
シャワーと供給管との間には屈曲自在なホースを接続
し、このホースも馬蹄形の固定具の中に含まれるように
組み込まれる。これは、カウンターに開けた取付け口に
給水管,給湯管及び供給管を差し通すと共にホースもこ
の取付け口から下に垂れ下がるように配置されるため、
固定具側に引き寄せたものとする必要があるからであ
る。
【0005】図9は先の明細書に記載の馬蹄形の固定金
具及び供給管とホースとの接続部分の分解斜視図であ
る。
【0006】固定金具50は図示のように前方に向けて
アームを2本延ばしたほぼ馬蹄形であって、その中央部
分には供給管51を差し通すための通し孔50aを開け
たものである。また、供給管51は全周にネジを形成し
て通し孔50aに差し込まれその下端から螺合するナッ
ト52によって固定金具50の下面を受け、このナット
52の締め上げにより固定金具50をカウンター(図示
せず)の下面に押し付けて水栓の本体と共にこのカウン
ターに固定される。そして、供給管51の下端にはホー
ス53を接続し、このホース53を水栓の本体側に向か
わせてハンドシャワーに接続する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】固定金具50は先に説
明したようにカウンターの下面に突き当てて固定され、
供給管51及びホース53を含み給水管と給湯管もカウ
ンターに開けた取付け口に差し通して水栓の本体がカウ
ンター上に固定される。したがって、取付け口の大きさ
は本体の底部面よりも小さくまた固定金具50の平面形
状よりも小さくすることが条件となる。このため、ホー
ス53が固定金具50を抜けて本体側に向かうために
は、馬蹄形の固定金具50の2本のアーム50bで囲ま
れた部分にこのホース53を通すことが必要になる。
【0008】ところが、固定金具50には通し孔50a
を開けるため、図示のようにこの通し孔50a周りがア
ーム50bの突き出る方向に膨らんでいる。また、通し
孔50aの下面には固定のためのナット52が位置する
ため、同様にこのナット52の外周面が張り出る。
【0009】このように、通し孔50aの周りやナット
52がアーム50bの突き出し方向に張り出ていると、
アーム50bに囲まれた部分に通すホース53がこの張
り出し部分に当たってしまい、ホース53の差し込みが
し難い。このため、現場施工での組立てが煩雑になり、
特にナット53をカウンターの下面側まで螺合していく
作業では最終締めの際にホース53や他の管が邪魔にな
って工具を掛けるのにも苦労する。
【0010】また、ハンドシャワーの抜き差しの際のホ
ース53の動きにもこれらの張り出し部分が干渉してし
まい、ハンドシャワーを引き出すときに音を発したり抵
抗が加わったりして、使い勝手にも好ましくない影響を
及ぼす。
【0011】このように、従来のハンドシャワーを備え
た水栓の取付け構造では、取付けの施工性の面から据付
け後の使い勝手の面に至るまで、改善すべき問題があ
る。
【0012】本発明において解決すべき課題は、ハンド
シャワー等を備える水栓において取付けの施工性の向上
とホースの速やかな動きが維持できる取付け構造を提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、流体の入口と
出口とを備えた水栓の本体と、前記出口に連通するホー
スに接続され且つ前記本体とは別体とした吐水部とを備
え、前記本体を載置する取付け部位に取付け口を設け、
前記ホースを前記取付け口から下方に垂れ下がる配置と
すると共に前記吐水部を前記本体から着脱自在とした水
栓であって、前記本体から前記取付け口を通り抜けて下
に突き出した水栓固定用の軸と、前記取付け口周りに下
側から着座し且つ前記水栓固定用の軸が差し通される固
定座金と、前記水栓固定用の軸に連接されて前記固定座
金を拘束固定する拘束手段とを備え、前記固定座金は、
前記水栓固定用の軸を差し込み可能であって下に突き出
したスリーブを備えると共に該スリーブの外部を前記ホ
ースの通り抜け領域とする横断面形状を持ち、更に前記
スリーブが前記ホースに対峙する面であって上下方向の
少なくとも上端部には、前記スリーブの内部を外に向け
て臨ませる切欠を備えてなることを特徴とする。
【0014】このような構成において、固定座金を水栓
固定用の軸に外挿すると共に固定座金に下側から突き当
たるスペーサ管を水栓固定用の軸の下端から外挿し、更
にスペーサ管を拘束手段によって水栓固定用の軸に連接
したものとすることができる。この場合、スペーサ管は
スリーブの肉厚よりも薄肉とすると共に、スリーブの下
端にほぼ同軸上で突き当て配置することができ、また拘
束手段としては、水栓固定用の軸に螺合連接するナット
を用いることができる。
【0015】更に、固定座金は、水栓取付け用の軸の差
し込み部位を中心から偏らせて配置し且つ前記差し込み
部位から円弧状に一対のアームを延ばしたほぼ馬蹄形の
平面形状とした構成とすることができる。
【0016】また、水栓固定用の軸は、本体の出口に一
端を接合して取付け口を貫通し且つ他端をホースに接続
した供給管とすることができる。
【0017】更に、固定座金にスリーブを備えるのに代
えてスペーサを設けるものとしては、本体から取付け口
を通り抜けて下に突き出した水栓固定用の軸と、水栓固
定用の軸が貫通し且つ取付け口周りに下側から着座する
固定座金と、この固定座金に下側から突き当て配置され
且つ水栓固定用の軸が差し込まれる貫通孔を開けたスペ
ーサと、水栓固定用の軸に連接され且つスペーサの下端
を拘束してこのスペーサを固定座金側に拘束する拘束手
段とを備え、固定座金は、スペーサの貫通孔から外れた
範囲をホースの通り抜け領域とする横断面形状とすると
共にホースに対峙する面を開放した切欠を備え、更にス
ペーサは、固定座金の切欠に連なる位置であって上下方
向の少なくとも上端部に貫通孔を外に向けて臨ませる切
欠を備え構成とすることができる。
【0018】この場合でも、水栓固定用の軸としては先
の構成と同様に供給管とすることができる。
【0019】
【作用】水栓固定用の軸を差し通すスリーブは、その外
部を通り抜けるホースに対峙する面に切欠を設けている
ので、この切欠によるスリーブ周りの肉の排除によって
スリーブ側へのホースの干渉を避けることができる。し
たがって、水栓の設置の際のホースの差し込みのときに
固定座金にホースが引っ掛かり難くなる。また、スペー
サ管を備える場合では、このスペーサ管を水栓固定用の
軸に拘束するためのナット等の部材を取付け口よりも遙
に下に位置させることができ、ナットに工具を掛けて締
め上げる作業も簡単になる。そして、スリーブの肉厚よ
りもスペーサ管を薄くして互いに同軸配置とすることに
より、ホースのスペーサ管への干渉も避けられる。
【0020】また、固定座金の平面形状をほぼ馬蹄形と
することによって、スリーブの外側の領域を通り抜ける
ように配置されるホースはスリーブの開放された部分だ
けでなく一対のアームの先端どうしの間の開放部分にも
対向することになり、固定座金に対するホースの干渉を
更に低減することができる。
【0021】固定座金を水栓の本体側に連接する部材と
して、ホースに接続される供給管を利用することで、固
定座金を取り付けるための専用の部材を別途備えること
が不要となる。
【0022】更に、固定座金とスペーサとのによる組合
せにおいても、固定座金に設けた切欠及びスペーサの上
下方向の少なくとも上端部に設ける切欠によって、ホー
スとの干渉を避けることが同様に可能であり、またスペ
ーサの下端に設ける締結手段の操作位置も取付け口から
離れた部分に設定できる。
【0023】
【実施例】図1は本発明の取付け構造を備えたハンドシ
ャワー式水栓の要部を示す左側面縦断面図、図2は要部
の正面図、図3は水栓のキッチン用カウンターへの設置
状況を示す概略斜視図である。
【0024】図3において、キッチンユニットのキャビ
ネット40の上端に設けたカウンター41には2個のシ
ンク42,43が設けられ、これらのシンク42,43
の両方で使える位置に水栓の本体1が固定されている。
【0025】水栓の本体1はその下端を開放し、カウン
ター41に開けた取付け口41aに下端を位置合わせし
てこのカウンター51の下面に配置した固定座金2,ス
ペーサ管3及びナット4によって構成される固定部材に
よって固定されたものである。そして、本体1の内部に
は2枚の弁板を重ね合わせて配置した弁ユニット1aを
組み込み、一方の弁板に連接されて水と湯の流路の開閉
及び混合比を設定可能なレバー1bを備え、シングルレ
バー式の湯水混合水栓として使用できるようにしてい
る。
【0026】弁ユニット1aには、キャビネット40の
中に配管した給水管5a及び給湯管5bをそれぞれ取付
け口41aに通して接続し、これらの給水管5a及び給
湯管5bからの水及び湯を混合した後に吐出端側に送り
出すための供給管6を同様にこの弁ユニット1aの混合
水の流出側に接続する。
【0027】本体1の前面側にはその内部に連なるガイ
ド筒1cを設け、このガイド筒1cの中にその基端部を
差し込み可能としたハンドシャワー7を吐水部として設
ける。このハンドシャワー7はガイド筒1cの中に組み
込んだホルダ1dによって着脱自在に保持されたもの
で、その基端部と供給管6との間をホース8によって接
続して混合水を先端の吐水ヘッド7aから吐出する。
【0028】ホース8は、図示の実施例では薄肉の金属
製であって螺旋に走る突条とその間の凹みによって自在
に屈曲できるようにしたものであり、ハンドシャワー7
をホルダ1dの中に戻すときに速やかにホース8が下降
できるように重錘8aを備えている。そして、このホー
ス8が上下に動くときの前後左右方向への揺れ動きや振
れ回りを抑えるためのガイド9を供給管4の周りに取り
付ける。
【0029】このガイド9は、スペーサ管3を通す取付
け孔9aとホース8を差し通す通し孔9bを開けたもの
であり、ビス等の手段によってスペーサ管3に固定する
かまたは図1及び図2に示す高さの位置で上下方向に拘
束して回転できるように組み込まれる。
【0030】図4は固定部材を構成する固定座金2,ス
ペーサ管3及びナット4の分解斜視図、図5は固定座金
2の詳細を示す図である。
【0031】固定座金2は、その上端に2本の円弧状の
アーム2aを形成したほぼ馬蹄形の平面形状を持ち、中
心から偏心した位置に供給管6を差し込むスリーブ2b
を保持部として備えている。このスリーブ2bは図5の
(b)に示すように、固定座金2の上端から下に延ばし
たもので、その内径を供給管6の外径よりも大きく且つ
スペーサ管3の内径よりも小さくしたものである。この
スリーブ2bの前面側は供給管6を抱き込む横断面形状
であって一対の半島部2cによってその一部が形成さ
れ、アーム2aの突き出し方向であって正面を向く部分
を切欠部2dとしている。
【0032】このような断面形状を持つ固定座金2に対
し、図5の(a)に示すように供給管6はスリーブ2b
の中に差し込まれると共に、給水管5a及び給湯管5b
はいずれも半島部2cの外側に位置し、ホース8は切欠
部2dに対向する面であってアーム2aに包囲された部
分に差し通して配置される。
【0033】なお、スリーブ2bを設けるのに代えて、
固定座金2を図5の(b)に示すアーム2a部分の肉厚
の扁平状とし、この肉厚の中に含まれるように半島部2
cを形成したものであってもよい。
【0034】スペーサ管3は、供給管6に外挿可能な内
径を持つ等径のパイプであり、その上端を固定座金2の
スリーブ2bの下端に突き当てることによって、固定座
金2の下面を支持可能としたものである。
【0035】また、供給管6の下端側の外周には、図1
の拡大図に示すように雄ネジ6aを形成し、この雄ネジ
6aにナット4を下端側から螺合できるようにする。こ
の場合、ナット4は供給管6からの突き出し量が小さい
ものが好ましく、外郭も六角形もしくは多角形のものと
して円周に部分的に工具掛り用の直線部があるようなも
のとする。
【0036】以上の構成において、本体1のカウンター
41への固定は次の要領で行う。
【0037】本体1には給水管5a,給湯管5b及び供
給管6が予め一体化されたものとし、ハンドシャワー7
は本体1をカウンター41に固定した後にキャビネット
40の中で供給管6と接続するものとする。
【0038】給水管5a,給湯管5b及び供給管6を取
付け口41aに差し込んで本体1の下端をカウンター4
1に着座させた後、供給管6の下端から固定座金2及び
スペーサ管3をそれぞれ外挿し、固定座金2が図5の
(a)で示したように供給管6,給水管5a及び給湯管
5bを抱き込むようにセットする。そして、供給管6の
雄ネジ6aにナット4を螺合して締め上げることによ
り、固定座金2は図1に示すようにスペーサ管3を介し
てナット4による拘束力を受け、その上面がカウンター
41の下面に突き当てられる。したがって、本体1の下
端と固定座金2とがカウンター41の上下両面を狭圧
し、これによって本体1がカウンター41に固定され
る。
【0039】このような固定作業では、スペーサ管3を
用いたことによって、ナット4はカウンター41の下面
から離れて位置するので、キャビネット40の中で工具
を掛けて回す作業が簡単になる。
【0040】本体1の固定の後には、ハンドシャワー7
のホースをその下端側からガイド筒1cに差し込み、取
付け口41aに通してキャビネット40の中に落とし込
む。この作業では、図5の(a)で示したように、供給
管6を差し込んでいるスリーブ2bの前端側には切欠部
2dが位置しているので、供給管6の全周を囲むような
保持スリーブの形状とする場合に比べて、この切欠部2
d部分の肉の盗みによって、差し込まれるホース8が引
っ掛かり難くなる。このため、ホース8を本体1のガイ
ド筒1cから差し込むだけで速やかにこのホース8をキ
ャビネット40の内部に落とし込むことができる。
【0041】キャビネット40の中に差し込まれたホー
ス8は継手10によって供給管6の下端に接続する。こ
れにより、給水管5a及び給湯管5bが本体1の弁ユニ
ット1aを経由してハンドシャワー7に連通し、レバー
1bによる操作によって吐水ヘッド7aから混合水を吐
出させることができる。
【0042】ハンドシャワー7を本体1から引き出した
り戻したりするときには、この動きに伴ってホース8が
上下に移動する。この場合でも、ホース8が固定座金2
を通り抜ける部分には供給管6の周りを包囲する部分の
一部を切欠部2dとしているので、従来例で示したもの
に比べるとホース8への干渉が低減される。このため、
ホース8の動きの軽快さが維持されハンドシャワー7の
取り扱いがしやすくなり、使い勝手が向上する。また、
ホース8の動きの際の音の発生も少なくなり、図示の例
のように凹凸のあるような外形のものであっても、支障
なく使うことができる。
【0043】更に、固定座金2の直ぐ下にホース8の振
れ周りを規制するガイド9を設けているので、ホース8
を出し入れするときでも、固定座金2の近くでホース8
の姿勢を固定座金2の通り抜けに好適な姿勢に変えるこ
とができる。このため、固定座金2に対するホース8の
干渉を更に効果的に抑えることができ、一段と軽快な操
作でハンドシャワー7を使えるようになる。
【0044】図6はスペーサ管3の上端部に切欠を設
け、この切欠を固定座金2の切欠部2dに連なるように
位置させた例を示す分解斜視図である。
【0045】図において、スペーサ管3の上端部には、
固定座金2の切欠部2dの周方向の切開幅とほぼ等しい
切欠3aを設け、供給管6周りにナット4によって固定
するときにはこの切欠3aを固定座金2dに連なるよう
に組み立てる。
【0046】このような切欠3aを設けることにより、
固定座金2のスリーブ2bの長さ分だけのホース8の干
渉回避が、スペーサ管3にまでも延長される。このた
め、ホース8が干渉する度合いが更に低減され、より一
層軽快なホース8の動きが維持される。
【0047】図7はスペーサ管を備えるのに代えて、固
定座金2のスリーブ2bを先の例のスペーサ管3に相当
する程度に長くした例である。
【0048】固定座金2のスリーブ2bは、一様な外径
を持って長く形成され、上端からその軸線方向のほぼ中
間部分までを切欠部2dとしている。そして、この例で
は切欠部2dが先の例よりも長いので、ホース8の干渉
がより一層効果的に防止できる。また、固定座金2の一
つの部品をナット4で締め付けるので、組立て作業も簡
単になる。
【0049】図8は固定座金とスペーサとを用いた例で
あって、本願の請求項2に係る発明の実施例を示す要部
の分解斜視図である。
【0050】この例における固定座金は、先に説明した
固定座金2からスリーブ2bを切除したものであって、
その他の部分の構成は同じであり、共通の符号によって
指示している。すなわち、固定座金2は2本のアーム2
aによってほぼ馬蹄形に形成され、これらのアーム2a
の基端側に偏心して位置し供給管6を差し通す円弧状の
一対の半島部2cを備え、これらの半島部2cの間を開
放した切欠部2dを設けたものである。
【0051】一方、スペーサは、先の例で説明したスペ
ーサ管3について切欠3aを形成したものに代えただけ
である。このスペーサ11は、半島部2cによって形成
され供給管6が突き抜ける円弧部分に対応した径を持っ
て同軸上に配置れることは先の例と同様である。そし
て、切欠11aはスペーサ11の全長に切開され、その
開口幅は好ましくは固定座金2の切欠部2dと同じかま
たはこれより少し大きいものとする。なお、先の例にお
けるスリーブ2bが切除された分の長さに相当してスペ
ーサ11を長くすることによって、ナット4を掛ける位
置は図1に示すものと同様に設定することが可能であ
る。
【0052】このような固定座金2とスペーサ11を用
いるものでも、図1の例と同様にスペーサ11の上端を
半島部2cの下面に突き当て、それぞれの切欠部2dと
切欠11aとが整合するように配置する。そして、供給
管6の下端からナット4を螺合することにより、スペー
サ11を介して固定座金2をカウンター41の下面に突
き当て固定することができる。
【0053】また、水栓の施工後にホース8を固定座金
2の中に通したときには、固定座金2及びこれに連なる
スペーサ11がこのホース8に対峙する面には、それぞ
れ切欠部2b及び切欠11aが位置しするようになる。
このため、先の例と同様に固定座金2自身に対するホー
ス8の干渉が避けられるだけでなく、スペーサ11の全
体に対してもホース8が干渉し難くなる。したがって、
ホース8の動きが更に一層速やかになり、使い勝手を更
に向上させることができる。
【0054】ここで、固定座金2には図示のように切欠
部2dを設けることが必要であるが、スペーサ3にはそ
の全長に設けるのに代えて、上下方向の少なくとも上端
部のみを切欠11aとしたものでもよい。いずれにし
ろ、ホース8が最も接触しやすいと予測される部分に切
欠を設けるようにし、ホース8との干渉を無くすように
すればよい。
【0055】なお、実施例ではシングルレバー式の湯水
混合水栓について説明したが、これに代わるほかの操作
方式の湯水混合水栓であっても単水栓であってもよいこ
とは無論である。
【0056】
【発明の効果】本発明では、スリーブの切欠による肉の
排除によってスリーブ側へのホースの干渉避けることが
できるので、施工時のホースの差し込み作業が簡単にな
るほか、吐水部を引き出して使うときもホースによる抵
抗や音の発生のない使い勝手が得られる。
【0057】また、スペーサ管を備えるものでは、この
スペーサ管を拘束するための部材は取付け口よりも遙に
下になるので、部材に工具を掛ける作業がしやすくな
り、水栓固定用の軸との間でナットを螺合連接する場合
でも施工しやすくなる。そして、スペーサ管をスリーブ
よりも薄肉とすることで、切欠部分に干渉帯が形成され
ることがなくなり、ホースの速やかな動きが維持され
る。
【0058】更に、固定座金の平面形状をほぼ馬蹄形と
することによって、スリーブの外側の領域を通り抜ける
ように配置されるホースはスリーブの開放された部分だ
けでなく一対のアームの先端どうしの間の開放部分にも
対向することになり、固定座金に対するホースの干渉を
更に低減することができる。
【0059】また、固定座金を水栓の本体側に連接する
部材として、ホースに接続される供給管を利用すること
で、固定座金を取り付けるための専用の部材を別途備え
ることが不要となる。
【0060】そして更に、固定座金とスペーサとの組合
せによるものでも、固定座金またはスペーサを含む両方
に切欠を設けることによって、ホースとの干渉を無くす
ことができ、同様にホースの軽快な動きが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の取付け構造によってカウンターに固定
したシングルレバー式の湯水混合水栓を示す左側面縦断
面図である。
【図2】図1の湯水混合水栓の要部を示す正面縦断面図
である。
【図3】キッチンカウンターに水栓の本体を備えた例を
示す要部の斜視図である。
【図4】固定座金,スペーサ管及びナットの分解斜視図
である。
【図5】固定座金の詳細であって、同図の(a)は平面
図、同図の(b)は同図(a)のA−A線矢視による縦
断面図、同図の(c)は底面図である。
【図6】スペーサ管の上端に切欠を備える例を示す分解
斜視図である。
【図7】固定座金のスリーブ長くしてこれに切欠部を形
成した例であって、スペーサ管を不要とした例を示す。
【図8】固定座金とスペーサとを用いる例を示す分解斜
視図である。
【図9】従来例の取付け構造の要部を示す図である。
【符号の説明】
1 本体 2 固定座金 2a アーム 2b スリーブ 2c 半島部 2d 切欠部 3 スペーサ管 3a 切欠 5a 給水管 5b 給湯管 6 供給管 6a 雄ネジ 7 ハンドシャワー(吐水部) 8 ホース 9 ガイド 10 継手 11 スペーサ 11a 切欠

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体の入口と出口とを備えた水栓の本体
    と、前記出口に連通するホースに接続され且つ前記本体
    とは別体とした吐水部とを備え、前記本体を載置する取
    付け部位に取付け口を設け、前記ホースを前記取付け口
    から下方に垂れ下がる配置とすると共に前記吐水部を前
    記本体から着脱自在とした水栓であって、前記本体から
    前記取付け口を通り抜けて下に突き出した水栓固定用の
    軸と、前記取付け口周りに下側から着座し且つ前記水栓
    固定用の軸が差し通される固定座金と、前記水栓固定用
    の軸に連接されて前記固定座金を拘束固定する拘束手段
    とを備え、前記固定座金は、前記水栓固定用の軸を差し
    込み可能であって下に突き出したスリーブを備えると共
    に該スリーブの外部を前記ホースの通り抜け領域とする
    横断面形状を持ち、更に前記スリーブが前記ホースに対
    峙する面であって上下方向の少なくとも上端部には、前
    記スリーブの内部を外に向けて臨ませる切欠を備えてな
    る水栓の取付け構造。
  2. 【請求項2】 流体の入口と出口とを備えた水栓の本体
    と、前記出口に連通するホースに接続され且つ前記本体
    とは別体とした吐水部とを備え、前記本体を載置する取
    付け部位に取付け口を設け、前記ホースを前記取付け口
    から下方に垂れ下がる配置とすると共に前記吐水部を前
    記本体から着脱自在とした水栓であって、前記本体から
    前記取付け口を通り抜けて下に突き出した水栓固定用の
    軸と、前記水栓固定用の軸が貫通し且つ前記取付け口周
    りに下側から着座する固定座金と、該固定座金に下側か
    ら突き当て配置され且つ前記水栓固定用の軸が差し込ま
    れる貫通孔を開けたスペーサと、前記水栓固定用の軸に
    連接され且つ前記スペーサの下端を拘束して該スペーサ
    を前記固定座金側に拘束する拘束手段とを備え、前記固
    定座金は、前記スペーサの貫通孔から外れた範囲を前記
    ホースの通り抜け領域とする横断面形状とすると共に前
    記ホースに対峙する面を開放した切欠を備え、更に前記
    スペーサは、前記固定座金の切欠に連なる位置であって
    上下方向の少なくとも上端部に前記貫通孔を外に向けて
    臨ませる切欠を備えてなる水栓の取付け構造。
  3. 【請求項3】 前記固定座金を前記水栓固定用の軸に外
    挿すると共に前記固定座金に下側から突き当たるスペー
    サ管を前記水栓固定用の軸の下端から外挿し、更に前記
    スペーサ管を前記拘束手段によって前記水栓固定用の軸
    に連接してなる請求項1記載の水栓の取付け構造。
  4. 【請求項4】 前記スペーサ管は前記スリーブの肉厚よ
    りも薄肉とすると共に、前記スリーブの下端にほぼ同軸
    上で突き当て配置してなる請求項3記載の水栓の取付け
    構造。
  5. 【請求項5】 前記拘束手段は、前記水栓固定用の軸材
    に螺合連接するナットである請求項1から4に記載の水
    栓の取付け構造。
  6. 【請求項6】 前記固定座金は、前記水栓取付け用の軸
    の差し込み部位を中心から偏らせて配置し且つ前記差し
    込み部位から円弧状に一対のアームを延ばしたほぼ馬蹄
    形の平面形状としてなる請求項1から5に記載の水栓の
    取付け構造。
  7. 【請求項7】 前記水栓固定用の軸は、前記本体の出口
    に一端を接合して前記取付け口を貫通し且つ他端を前記
    ホースに接続した供給管である請求項1から6に記載の
    水栓の取付け構造。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002235346A (ja) * 2001-02-13 2002-08-23 Kvk Corp 水栓部品の取付台座
JP4701548B2 (ja) * 2001-06-28 2011-06-15 Toto株式会社 シャワーホース収納構造
CN104083109A (zh) * 2014-07-28 2014-10-08 浙江健龙卫浴有限公司 一种可拆式淋浴屏及其制作工艺
CN104500808A (zh) * 2014-12-18 2015-04-08 路达(厦门)工业有限公司 抽取式厨房龙头软管安装结构
JP2017179781A (ja) * 2016-03-29 2017-10-05 Toto株式会社 水栓

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