JP3499154B2 - 水栓取付具およびその水栓取付具に取り付けられる水栓 - Google Patents

水栓取付具およびその水栓取付具に取り付けられる水栓

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JP3499154B2
JP3499154B2 JP14435199A JP14435199A JP3499154B2 JP 3499154 B2 JP3499154 B2 JP 3499154B2 JP 14435199 A JP14435199 A JP 14435199A JP 14435199 A JP14435199 A JP 14435199A JP 3499154 B2 JP3499154 B2 JP 3499154B2
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真也 水谷
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ミズタニバルブ工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、洗面化
粧台あるいは流し台等の天板またカウンター等の取付部
に、水栓を取り付けるための水栓取付具、特に、取付部
の上方側からの作業により容易に取り付けることができ
るようにした水栓取付具およびその水栓取付具に取り付
けられる水栓に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、洗面化粧台の天板等の取付部に、
水栓を取り付ける水栓取付具としては、例えば、特開平
10−102556号公報に開示されるような、取付部
の上方側からの作業だけで水栓を取り付けることができ
るようにした、水栓取付具があった。
【0003】これは、水栓取付具を取付部に取り付けた
後、その水栓取付具に水栓を取り付けるものであって、
その水栓取付具は、水栓を取り付ける基台部(支持部)に
連結された押さえ部(座金部)を、取付部の取付孔に通し
た後、その押さえ部と基台部とによって、前記取付部を
挟持させるようにしたものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、その押さえ
部は、ゴム板からなる接合材によって一体物化された、
外形が円形状の一対の半割り部材からなるものである
が、その押さえ部の直径は、その取付孔の直径より大き
く形成されていた。そのため、押さえ部を取付孔に通す
ためには、その押さえ部を二つ折りに折りたたみ、しか
も、その折りたたんだ押さえ部を傾けながら通す必要が
あったので、その作業が面倒なものとなった。そして、
このように取付孔に通された押さえ部は、その押さえ部
を移動させる操作手段である2本の雄ネジ部材によっ
て、基台部に接近させる方向に移動されるが、1本の雄
ネジ部材を継続して回転操作すると、押さえ部が極端に
傾くので、場合によっては、押さえ部がネジ溝に引っ掛
かり、押さえ部が動かなくなるという問題があった。そ
のため、2本の雄ネジ部材を交互に回転操作する必要が
あるので、その作業が面倒であった。
【0005】また、その水栓取付具を取り外すには、洗
面化粧台の中に入り込み、取付部の下面側の押さえ部を
二つ折りに折りたたむ必要があった。そのため、取付部
の上方側からの作業だけでは、水栓取付具を取り外すこ
とができないという問題があった。
【0006】この発明は、上記した従来の問題点を解決
するためになされたものであり、その目的は、取付部の
上方からの作業で水栓を取り付けたり、取り外したりす
ることができる、水栓取付具およびその水栓取付具に取
り付けられる水栓を提供することにある。
【0007】また、他の目的は、取付部の上方からの作
業で、取付部に取り付けたり、また、その取付部より取
り外したりすることができる、水栓取付具およびその水
栓取付具に取り付けられる水栓を提供することにある。
【0008】また、さらなる他の目的は、取付部への取
付けあるいは取り外し作業が簡単容易である、水栓取付
具およびその水栓取付具に取り付けられる水栓を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る水栓取付
具およびその水栓取付具に取り付けられる水栓は、前記
目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明に係る水栓取付具は、天板等の取
付部に取り付けられる、水栓を取り付けるための水栓取
付具であって、取付部の上面側に配備されて、水栓が取
り付けられる基台部と、前記取付部に設けられた取付孔
に個別に通されて、前記取付部の下面側に配備される、
第一の押さえ片とその第一の押さえ片と組み付け可能な
第二の押さえ片とからなる押さえ部と、前記基台部側か
ら操作して、前記第一の押さえ片を前記基台部に向かう
方向に、または、前記基台部から離れる方向に移動させ
ることにより、前記第二の押さえ片に対する、前記第一
の押さえ片の高さ位置をずらしたり戻したりすることが
可能な押さえ片移動機構と、前記取付部の上方側から操
作することにより、前記取付部の下面側に配備される、
前記第一の押さえ片および前記第二の押さえ片を、前記
基台部に向かう方向に、または、前記基台部から離れる
方向に移動させることが可能な押さえ部移動機構とを備
える。そして、前記第一の押さえ片の高さ位置を、前記
第二の押さえ片よりも上方に位置するようにずらすこと
により、前記第一の押さえ片と前記第二の押さえ片と
を、前記取付孔に個別に通せるようにし、かつ、取付部
の下面側に配備される前記第一の押さえ片および前記第
二の押さえ片を、前記取付部の下面に当接するように移
動させることにより、前記基台部と前記押さえ部とによ
って、前記取付孔の周りの取付部を挟持させるようにし
ている。
【0010】このように、押さえ片移動機構を基台部側
から操作して、第二の押さえ片よりも上方に位置するよ
うに、第一の押さえ片の高さ位置をずらすことにより、
第一の押さえ片と第二の押さえ片とは、取付部の取付孔
に個別に通される。そして、その取付孔を通過するよう
に通された、第一の押さえ片と第二の押さえ片は、取付
部の下面側にて組み付けられた状態で配備される。そし
て、押さえ部移動機構を取付部の上方側から操作するこ
とにより、押さえ部は、基台部に向かう方向に移動し
て、取付部の下面に当接するので、その押さえ部と基台
部とによって、取付孔の周りの取付部が挟持される。し
たがって、水栓取付具は、取付部の上方側からの作業だ
けで取付部に取り付けられる。また、水栓取付具は、上
述した手順と逆の手順を行うことにより、取付部の上方
側からの作業で取付部から取り外される。
【0011】また、請求項2に記載の発明に係る水栓取
付具にあっては、前記押さえ片移動機構は、前記第一の
押さえ片を支持するように、前記基台部に備え付けられ
る移動部材を備える。そして、その移動部材を上方に移
動操作することにより、前記第一の押さえ片を、前記基
台部に向かう方向に移動させ、また、前記移動部材を下
方に移動操作することにより、前記第一の押さえ片を、
前記基台部から離れる方向に移動させることができる。
【0012】また、請求項3に記載の発明に係る水栓取
付具にあっては、前記押さえ部移動機構は、少なくとも
前記第二の押さえ片に通されるようにして、前記基台部
に回転可能に通される一本の雄ネジ部材と、前記基台部
と前記第二の押さえ片とに通されて、前記第二の押さえ
片の、前記雄ネジ部材との共回りを規制する回転止め部
材とを備える。そして、前記第一の雄ネジ部材の回転操
作により、前記第二の押さえ片の前記共回りを規制しな
がら、前記第一の押さえ片および前記第二の押さえ片
を、前記取付部の下面に当接接近させるように、また
は、前記取付部の下面から離れるように移動させること
ができる。なお、雄ネジ部材は、第二の押さえ片のみな
らず、第一の押さえ片にも通すようにしてもよい。
【0013】請求項4に記載の発明に係る水栓取付具
は、天板等の取付部に取り付けられる、水栓を取り付け
るための水栓取付具であって、取付部の上面側に配備さ
れて、水栓が取り付けられる基台部と、前記取付部に設
けられた取付孔に通されて、前記取付部の下面側に配備
される、分離可能に組み付けられる第一の押さえ片およ
び第二の押さえ片とからなる押さえ部と、前記基台部側
から操作して、前記第一の押さえ片および前記第二の押
さえ片のうちの少なくとも一方の押さえ片を、他方の押
さえ片側に近寄る方向に、または、他方の押さえ片側か
ら離れる方向に移動させることが可能な押さえ片移動機
構と、前記取付部の上方側から操作することにより、前
記取付部の下面側に配備される、前記第一の押さえ片お
よび前記第二の押さえ片を、前記基台部に向かう方向
に、または、前記基台部から離れる方向に移動させるこ
とが可能な押さえ部移動機構とを備える。ここで、前記
押さえ片移動機構は、前記第一の押さえ片の一端部およ
び前記第二の押さえ片の一端部に通されるように、前記
基台部に備え付けられる軸部材と、前記第一の押さえ片
および前記第二の押さえ片のうちの少なくとも一方の押
さえ片の一端部と他端部との間で、その一方の押さえ片
を、前記軸部材を回転の軸として回転移動可能に支持す
る、前記基台部に着脱自在な移動部材とを備え、その移
動部材を移動操作することにより、前記一方の押さえ片
の他端部は、前記他方の押さえ片側に近寄る方向に、ま
たは、前記他方の押さえ片側から離れる方向に移動す
る。そして、前記一方の押さえ片を、前記他方の押さえ
片側に近寄る方向に移動させることにより、前記第一の
押さえ片と前記第二の押さえ片とを、前記取付孔に通せ
るようにし、かつ、取付部の下面側に配備される前記第
一の押さえ片および前記第二の押さえ片を、前記取付部
の下面に当接するように移動させることにより、前記基
台部と前記押さえ部とによって、前記取付孔の周りの取
付部を挟持させるようにしている。
【0014】このように、押さえ片移動機構を基台部側
から操作して、前記第一の押さえ片および前記第二の押
さえ片のうちの少なくとも一方の押さえ片を、他方の押
さえ片側に近寄る方向に移動させることにより、第一の
押さえ片および第二の押さえ片は、取付部の取付孔に通
される。そして、その取付孔を通過するように通され
た、第一の押さえ片と第二の押さえ片は、取付部の下面
側に配備される。そして、押さえ部移動機構を取付部の
上方側から操作することにより、押さえ部は、基台部に
向かう方向に移動して、取付部の下面に当接するので、
その押さえ部と基台部とによって、取付孔の周りの取付
部が挟持される。したがって、水栓取付具は、取付部の
上方側からの作業で取付部に取り付けられる。また、水
栓取付具は、上述した手順と逆の手順を行うことによ
り、取付部の上方側からの作業で取付部から取り外され
る。
【0015】
【0016】また、請求項記載の発明にあっては、前
記押さえ部移動機構は、前記第一の押さえ片に通される
ようにして、前記基台部に回転可能に通される第一の雄
ネジ部材と、前記第二の押さえ片に通されるようにし
て、前記基台部に回転可能に通される第二の雄ネジ部材
とを備え、前記押さえ片移動機構の軸部材が、前記第一
の押さえ片の、前記第一の雄ネジ部材との共回り、およ
び、前記第二の押さえ片の、前記第二の雄ネジ部材との
共回りを規制する回転止め部材を兼ねている。そして、
前記第一の雄ネジ部材もしくは第二の雄ネジ部材の回転
操作により、前記第一の押さえ片もしくは前記第二の押
さえ片の共回りを規制しながら、前記第一の押さえ片お
よび/もしくは前記第二の押さえ片を、前記取付部の下
面に当接接近させるように、または、前記取付部の下面
から離れるように移動させることができる。
【0017】また、請求項記載の発明にあっては、前
記第一の押さえ片もしくは前記第二の押さえ片のうちの
少なくとも一方の押さえ片の雄ネジ部材は、前記移動部
材を兼ねている。これにより、水栓取付具の構造を簡素
化することができる。
【0018】請求項に記載の発明は、前記水栓取付具
に取り付けられる水栓を、前記基台部に嵌め合わされる
ように取付けられる本体部と、混合水またはアルカリ水
を吐出する第一の吐出管と、酸性水を吐出する第二の吐
出管とを備えるとともに、前記第一の吐出管からの前記
混合水の吐出を制御する第一のバルブと、前記第一の吐
出管からの前記アルカリ水の吐出を制御し、かつ、前記
第二の吐出管からの前記酸性水の吐出を制御する第二の
バルブとを備える、水栓としたことを特徴とする。
【0019】また、請求項に記載の発明は、前記水栓
取付具に取り付けられる水栓を、前記基台部に嵌め合わ
されるように取付けられる本体部と、混合水を吐出する
第一の吐出管と、浄水を吐出する第二の吐出管とを備え
るとともに、前記第一の吐出管からの前記混合水の吐出
を制御する第一のバルブと、前記第二の吐出管からの前
記浄水の吐出を制御する第二のバルブとを備える、水栓
としたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る水栓取付具
およびその水栓取付具に取り付けられる水栓の第一の実
施の形態を図面に基づいて説明する。
【0021】図中符号1は、洗面化粧台、流し台等の天
板その他の取付部であって、上下に貫通する一つの取付
孔1aを備える。2は、その取付孔1aの周りに位置す
る取付部1の上下両面を挟持することで、その取付部1
に取り付けられる水栓取付具である。3は、水栓取付具
2に取り付けられる、混合水、または、アルカリ水およ
び酸性水を吐出することできる複合水栓(以下、水栓)
である。
【0022】水栓取付具2は、取付部1の上面側に配備
されて、水栓3が取り付けられる基台部4と、取付部1
の下面側に配備される、第一の押さえ片6とその第一の
押さえ片6を支えるように組み付け可能な第二の押さえ
片7とからなる押さえ部5と、基台部4側から操作し
て、前記第二の押さえ片7に対する、前記第一の押さえ
片6の高さ位置をずらしたり戻したりすることが可能で
あって、前記第二の押さえ片7よりも上方になるよう
に、前記第一の押さえ片6の高さ位置をずらすことがで
きる押さえ片移動機構8と、取付部1の上方側からの操
作により、取付部1の下面側に配備される押さえ部5
を、基台部4に向かう方向に、または、基台部4から離
れる方向に移動させることが可能な、押さえ部移動機構
9とからなる。
【0023】基台部4は、円筒部4aと、その円筒部4
aの下部外側に設けられたつば部4bとを備え、その円
筒部4aは、水栓3の本体部16の下部に開口形成され
た基台部収容穴部16aに、ぴったりと嵌まり合うよう
になっている。また、この円筒部4aの外周面の正面側
には、ほぼ円錐状に窪む凹部10が設けられている。こ
の凹部10には、水栓3の本体部16に設けられた雌ネ
ジ16bにねじ込まれる、止めネジT(図示実施例にお
いては、六角穴付き止めネジ)の円錐状の先端部が差し
込まれるようになっている(図2および図8参照)。そ
して、前記円筒部4aの凹部10を、正面側としたと
き、そのほぼ真後ろにあたる円筒部4aの内側下部に
は、張り出すように形成された支持台部11が設けられ
ている。そして、その支持台部11のほぼ中央には、後
述する押さえ部移動機構9の一本の雄ネジ部材14(図
示実施例においては、六角穴付きボルト)を通すため
の、雄ネジ部材通し孔11aが貫通形成されている(図
3参照)。また、その支持台部11の雄ネジ部材通し孔
11aの一方側の側方には、前記第一の押さえ片6に挿
通される棒状の移動部材12を、下方に通すための通し
孔11bが貫通形成されている。さらに、支持台部11
の雄ネジ部材通し孔11aの他方側の側方にも、前記第
二の押さえ片7に挿通される棒状の回転止め部材15
を、下方に通すための通し孔11cが貫通形成されてい
る。
【0024】そして、雄ネジ部材14は、基台部4の下
方に突き出るようにして、支持台部11の上方側から、
雄ネジ部材通し孔11aに、回転可能に通され、かつ、
その軸頭部14aが、支持台部11の上面に掛け止めさ
れるように備え付けられている。また、移動部材12も
同様に、基台部4の下方に突き出るようにして、支持台
部11の上方側から、通し孔11bに通され、かつ、そ
の上端に屈曲形成された操作部12aが、支持台部11
の上面に掛け止めされるように備え付けられている。さ
らに、回転止め部材15も同様に、基台部4の下方に突
き出るようにして、支持台部11の上方側から、通し孔
11cに通され、かつ、その上端に連設された抜け止め
部材15aが支持台部11の上面に掛け止めされてい
る。
【0025】なお、基台部4のつば部4bの下面には、
予めパッキンPを貼り付けておくとよい。こうすること
で、パッキンPを取付部1の上面に置く手間が省けるの
で、施工が容易となる。
【0026】押さえ部5の第一の押さえ片6および第二
の押さえ片7は、ともにほぼ半円形状に湾曲する外側面
6a、7aを備えた、平面視ほぼC状に形成された板材
である。そして、第一の押さえ片6の一端部には、その
下面6fから高さ方向のほぼ半分まで凹んだ段部6bが
設けられており、その段部6bには、雄ネジ部材14を
通すことができる、雄ネジ部材通し孔6cが形成されて
いる。また、第二の押さえ片7の一端部には、その上面
7eから高さ方向のほぼ半分まで凹んだ段部7bが設け
られており、その段部7bには、雄ネジ部材14に螺合
するとともに、前記雄ネジ部材通し孔6cと上下方向に
連通し得る、雌ネジ部7cが形成されている。
【0027】よって、第一の押さえ片6および第二の押
さえ片7は、雄ネジ部材14に通され、また、第二の押
さえ片7が、雄ネジ部材14に螺合するようにして取り
付けられることとなる。このとき、第一の押さえ片6お
よび第二の押さえ片7は、それら段部6b、7bを互い
に向かい合わせに上下に重ね合わされた状態で、第一の
押さえ片6が、第二の押さえ片7に支えられるように組
み付けられる。そして、この組み付けられた状態におい
ては、第一の押さえ片6の上面6eおよび下面6fと、
第二の押さえ片7の上面7eおよび下面7fとは、それ
ぞれほぼ同一の高さで面一の状態となっている。しか
も、第一の押さえ片6の外側面6aと、第二の押さえ片
7の外側面7aとが、前記取付孔1aの孔の外側に位置
するように、すなわち、両押さえ片6、7が、前記取付
孔1aの径よりも大きく広がるような組み付け状態とな
っている。よって、両押さえ片6、7からなる押さえ部
5を、取付部1に当接接近させるように移動させたと
き、第一の押さえ片6および第二の押さえ片7の上面6
e、7eが、取付孔1aの周りに位置する取付部1の下
面に当接し得ることとなる。
【0028】また、水栓3が備える後述する給水管2
2、給湯管22a、送水管22b、接続管22c、接続
管22dを、基台部4内および取付孔1a内に通すとき
に、組み付けられた第一の押さえ片6および第二の押さ
え片7が、とくにその内側面6g、7gが、前記給水管
22、給湯管22a、送水管22b、接続管22c、接
続管22dの通過を妨げないようになっている。
【0029】また、第一の押さえ片6には、雄ネジ部材
通し孔6cの近傍に位置するように、通し孔6dが貫通
形成されており、その通し孔6dに移動部材12が通さ
れている。また、第二の押さえ片7には、雄ネジ部材通
し孔7cの近傍に位置するように、通し孔7dが貫通形
成されており、その通し孔7dには、回転止め部材15
が通されている。そして、第二の押さえ片7は、第一の
押さえ片6の下方側に配置されて、回転止め部材15の
下端に連設された抜け止め部材15bによって、前記雄
ネジ部材14から抜け止めされている。
【0030】押さえ片移動機構8は、前記移動部材12
と、第一の押さえ片6の下方側に配置されて、第一の押
さえ片6を支えることができるように移動部材12の下
部に設けられる押さえ片支持部13とから構成されてい
る。この押さえ片支持部13は、例えば、移動部材12
の下部に形成された溝に嵌められるようにして差し込ま
れたE形あるいはC形等の止め輪からなる。もっとも、
この押さえ片支持部13は、移動部材12の下端部が折
り曲げ形成されたものなど、移動部材12の一部からな
るものであっても構わない。要するに、移動部材12が
第一の押さえ片6を支持しうる構造になっておればよ
い。そして、押さえ片移動機構8は、移動部材12の操
作部12aを掴んで持ち上げるようにして、その移動部
材12を上方に移動操作することにより、押さえ片支持
部13を介して、第一の押さえ片6を、基台部4に向か
う方向に移動させることができる。また、逆に、操作部
12aを押し下げるようにして、移動部材12を下方に
移動操作することにより、押さえ片支持部12に支えら
れる第一の押さえ片6を、基台部4から離れる方向に移
動させることができる。このように、移動部材12の上
下の移動に伴い、第一の押さえ片6も上下に移動するわ
けである。
【0031】また、押さえ部移動機構9は、前記雄ネジ
部材14と、第二の押さえ片7の軸回りの回転、すなわ
ち、第二の押さえ片7の、前記雄ネジ部材14との共回
りを規制する、前記回転止め部材15とから構成されて
いる。そして、押さえ部移動機構9は、雄ネジ部材14
の回転操作により、第二の押さえ片7の前記共回りを規
制しながら、第一の押さえ片6およびその第一の押さえ
片を支えるように組み付けられた第二の押さえ片7を、
取付部1の下面に当接接近させるように、または、取付
部1の下面から離れるように移動させることができる。
なお、第一の押さえ片6も、前記雄ネジ部材14の回転
操作により移動するとき、雄ネジ部材14と移動部材1
2とが通されていることによって、雄ネジ部材14の軸
回りの回転、すなわち、雄ネジ部材14との共回りが防
止されている。
【0032】次に、水栓3は、基台部4の円筒部4a
に、その基台部収容穴部16aを嵌め込み、本体部16
に設けられた雌ネジ16bに止めネジTをねじ込むこと
で、水栓取付具2に取り付け固定される。本体部16内
には、給水路17、給湯路17a、迂回路17b、アル
カリ水路17cおよび混合水路17dが形成されてい
る。また、その本体部16の下部には、酸性水吐出部1
8が設けられており、その酸性水吐出部18には、酸性
水路19が形成されている。
【0033】洗面化粧台、流し台等のキャビネットK内
には、図示しない給水源に接続された給水栓20、およ
び、図示しない給湯源に接続された給湯栓21が設備さ
れている。そして、給水栓20と給水路17とが給水管
22にて連結されている。同様に、給湯栓21と給湯路
17aとが給湯管22aにて連結されている。また、前
記キャビネットK内には、水をアルカリ水と酸性水とに
電気分解するアルカリ整水器23が配設され、そのアル
カリ整水器23と迂回路17bとが送水管22bにて連
結されている。さらに、アルカリ整水器23とアルカリ
水路17cとが接続管22cにて連結されているととも
に、アルカリ整水器23と酸性水路17dとが接続管2
2dにて連結されている。
【0034】本体部16には、混合水またはアルカリ水
を吐出する第一の吐出管24が回転移動可能に取り付け
られ、その第一の吐出管24は、本体部16内のアルカ
リ水路17cおよび混合水路17dと連結されている。
そして、酸性水吐出部18の吐出管取付部18aには、
酸性水を吐出する第二の吐出管25が回転移動可能に取
り付けられ、その第二の吐出管25は、酸性水吐出部1
7内の酸性水路19と連結されている。
【0035】本体部16の上部には、第一の吐出管24
からの混合水の吐出を制御する第一のバルブ26(図示
実施例においては、周知のシングルレバー式水栓に装備
される混合弁である)が装備され、その第一のバルブ2
6の上部には、操作レバー27が回動可能および揺動可
能に設けられている。そして、操作レバー27を移動操
作あるいは揺動操作すると、混合水路17dに送水され
る混合水の混合比が調節されるか、あるいは、その混合
水の送水量が調節される。これにより、混合水路17d
を介して第一の吐出管24から吐出される混合水が制御
される。
【0036】また、本体部16の胴部16cには、第一
の吐出管24からのアルカリ水の吐出を制御し、かつ、
第二の吐出管25からの酸性水の吐出を制御する第二の
バルブ28が装備され、その操作ハンドル29が回動可
能に設けられている。そして、操作ハンドル29を移動
操作すると、第二のバルブ28内の弁体28aが弁座2
8bと離れる方向、または、弁体28aが弁座28bと
接近する方向に移動されて、給水路17から迂回路17
bへの、さらには、アルカリ整水器23への水の送水量
が調節される。これにより、アルカリ水路17cを介し
て第一の吐出管24から吐出されるアルカリ水が制御さ
れるとともに、酸性水路19を介して第二の吐出管25
から吐出される酸性水が制御される。
【0037】なお、図示実施の形態においては、酸性水
吐出部18は、本体部16の基台部収容穴部16a内に
ぴったり収められる、リング状の取付部18bを備えて
いる。そして、この酸性水吐出部18は、その吐出管取
付部18aが、本体部16の正面側下端部に、例えば、
縦方向に逆U字状(図示せず)に切り明け形成した取出
口18cを介して、本体部16の下部から突出するよう
に、前記基台部収容穴部16aに取付け固定される(し
たがって、第一の実施の形態においては、第二の吐出管
25は、水栓の正面側に配備されることとなる。)。そ
して、この取付け固定は、例えば、前記取付部18bの
外周面に接着剤を塗布するとともに、その取付部18b
に付設された通し孔部(図示せず)の通し孔を介して、
本体部16に止めビス(図示せず)をねじ込むによって
行うことができる。もっとも、この酸性水吐出部18
は、本体部16と一体成形されても構わない。
【0038】次に、以上の構成からなる第一の実施の形
態に示す水栓取付具2およびその水栓取付具2に取り付
けられる水栓3の、取付部1への取り付けについて説明
する。まず、押さえ部5が、取付部1の下面側に配備さ
れる前の状態において、押さえ片移動機構8の操作部1
2aを持ち上げるようにして、移動部材12を上方に移
動操作することにより、第一の押さえ片6を、基台部4
に向かう方向に移動させる。その結果、第一の押さえ片
6は、第二の押さえ片7よりも上方に位置するように高
さ位置がずれることとなる(図6参照)。そして、取付
部1の取付孔1aに、第二の押さえ片7を通した後、取
付孔1aのほぼ真上に第一の押さえ片6を位置させるよ
うに、水栓取付具2全体を図7の矢印方向にずらす。そ
の後、押さえ片移動機構8の操作部12aを押し下げる
ことにより、移動部材12を下方に移動操作して、第一
の押さえ片6を、基台部4から離れる方向に移動させ
る。すると、第一の押さえ片6は、取付孔1aを通過す
るとともに、第二の押さえ片7との高さ位置のずれが元
に戻って、第一の押さえ片6の段部6bと、第二の押さ
え片7の段部7bとが向かい合わせで上下に重なる組み
付け状態で、しかも、それら押さえ片6、7が取付孔1
aの径よりも大きく広がる状態に復帰する。こうして、
第一の押さえ片6および第二の押さえ片7からなる押さ
え部5は、取付部1の下面側に配備されることとなる
(図8参照)。
【0039】次に、水栓取付具2の凹部10の位置が、
例えば、取付部1の正面側から見て左側になるように、
水栓取付具2を配置するとともに、基台部4のつば部4
bを取付孔1aの周りの取付部1に載せるように配置す
る。もっとも、この水栓取付具2の取付け向きはとくに
限定されるものではない。
【0040】そして、取付部1の上方側から、押さえ部
移動機構9の雄ネジ部材14を、押さえ部5が基台部4
に接近できる方向に、六角レンチ等の締め付け具により
回転操作する。すると、押さえ部5を構成する第一の押
さえ片6および第二の押さえ片7は、取付部1の下面に
当接接近し、基台部4とその押さえ部5とによって、取
付孔1aの周りの取付部1を挟持する。こうして、水栓
取付具2は、取付部1に取り付けられる。なお、水栓取
付具2を取付部1から取り外すときは、前記手順と逆の
手順を、取付部1の上方側から行えばよい。すなわち、
雄ネジ部材14を、押さえ部5が基台部4から離れる方
向に回転操作し、押さえ部5を取付部1の下面から離
し、その後、移動部材12を上方に移動操作して、第一
の押さえ片6を取付孔1aから抜き取るなど、第一の押
さえ片6と第二の押さえ片7とを、取付孔1aに個別に
通して、取付部1から外せばよい。
【0041】こうして、取付部1に取り付けられた水栓
取付具2の基台部4の円筒部4a内に、水栓3の給水管
22、給湯管22a、送水管22b、接続管22cおよ
び接続管22dを挿入しつつ、前記円筒部4aを、水栓
3の本体部16の基台部収容穴部16aに嵌め合わせる
ように取り付ける。そして、水栓3の雌ネジ16dに止
めネジTをねじ込むとともに、その止めネジTを、その
先端部が円筒部4aの凹部10に差し込まれる位置にな
るまでねじ込む。その後、止めネジTの六角穴T1に、
樹脂製もしくはゴム製のキャップ30の凸部30aを差
し込むようにして、止めネジTをそのキャップ30にて
覆う(図2参照)。こうして、水栓取付具2と水栓3と
の取り付け固定が完了する。そして、水栓3の給水管2
2、給湯管22a、送水管22b、接続管22cおよび
接続管22dを、既述したように給水栓20、給湯栓2
1およびアルカリ整水器23にそれぞれ接続する。
【0042】ここで、水栓3の使用方法について図9お
よび図10に基づいて簡単に説明する。湯水混合水を吐
出させるときは、第二のバルブ28を閉じた状態で、操
作レバー27を回動操作して第一のバルブ26を開く。
すると、給水管22および給水路17を介して送水され
た水と、給湯管22aおよび給湯路17aを介して送水
された湯は、第一のバルブ26にて混合されて、第一の
吐出管24から吐出される。また、アルカリ水および酸
性水を吐出させるときは、第一のバルブ26を閉じた状
態で、操作ハンドル29を回動操作して第二バルブ28
を開く。すると、給水管22、給水路17および迂回路
17bを介してアルカリ整水器23に送水された水は、
アルカリ整水器23にて、アルカリ水と酸性水とに電気
分解される。そして、アルカリ水は、アルカリ水路17
cを介して第一の吐出管24から吐出され、酸性水は、
酸性水路19を介して第二の吐出管25から吐出され
る。
【0043】この第一の実施の形態に示す水栓取付具2
およびその水栓取付具2に取り付けられる水栓3によれ
ば、押さえ片移動機構8の移動部材12を、基台部4側
である基台部4の上方側から移動操作することにより、
第一の押さえ片6と第二の押さえ片7とを取付部1の取
付孔1aに個別に通すことができる。そして、押さえ部
移動機構9の雄ネジ部材14を取付部1の上方側から回
転操作することにより、押さえ部5を取付部1の下面に
当接接近させるように、または、取付部1の下面から離
れるように移動させることができる。そして、水栓3
を、取付部1の上方側から水栓取付具2に取り付けるこ
とができる。したがって、取付部1の上方側の作業で、
水栓取付具2および水栓3を、取付部1に取り付けた
り、取り外したりすることができて施工性に優れる。
【0044】また、押さえ部移動機構9の、一本の雄ネ
ジ部材14を回転操作することで、押さえ部5を取付部
1の下面に当接接近させたり、取付部1の下面から離れ
るように移動させたりすることができるので、押さえ部
5の移動操作、ひいては水栓取付具1の取付部1aへの
取り付けあるいは取り外し作業が簡単容易となる。
【0045】なお、第一の実施の形態における水栓取付
具は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、
その他種々の変更が可能である。例えば、第一の押さえ
片6は、第二の押さえ片7に組み付け可能であれば、雄
ネジ部材14に通されていなくてもよい。
【0046】また、雄ネジ部材14は、第二の押さえ片
7に必ずしも螺合させる必要はない。例えば、図11の
第二の実施の形態に示されるように、前記第二の押さえ
片7には、雌ネジ部7cに代えて、雄ネジ部材14が通
される雄ネジ部材通し孔Mを形成する。そして、この第
二の押さえ片7の直下には、その第二の押さえ片7を挿
通した雄ネジ部材14が螺合する、支持材40を配置す
る。この支持材40は、雄ネジ部材14と螺合する雌ネ
ジ部Nを備えるとともに、回転止め部材15が通される
通し孔40aを備え、前記第二の押さえ片7を下方側よ
り支えることができるようになっている。よって、雄ネ
ジ部材14を回転操作すると、支持材40によって支持
された第一の押さえ片6および第二の押さえ片7は、基
台部4に向かう方向、または、基台部4から離れる方向
に移動することができる。なお、支持材40には、回転
止め部材15が通されているので、雄ネジ部材14を回
転操作しても、支持材40の雄ネジ部材14との共回り
は、防止される。
【0047】また、押さえ片移動機構8は、第一の押さ
え片6を、第二の押さえ片7よりも上方に位置するよう
にずらすことができるのであれば、どのような機構であ
ってもよく、例えば、移動部材12を、紐様の部材と取
り替えても構わない。
【0048】また、図12ないし図19は、この発明に
係る水栓取付具およびその水栓取付具に取り付けられる
水栓の第三の実施の形態を示すものである。
【0049】この第三の実施の形態に示される水栓取付
具32は、第一の実施の形態と同様に、洗面化粧台、流
し台等の天板その他の取付部1が備える、取付孔1aの
周りにおいて、その取付部1の上下両面を挟持すること
で、その取付部1に取り付けられるものである。また、
この第三の実施の形態に示される水栓33は、第一の実
施の形態と同様に、水栓取付具32に取り付けられる、
混合水、または、アルカリ水および酸性水を吐出するこ
とできるものであって、第三の実施の形態の水栓33
と、第一の実施の形態の水栓3との主な違いは、第二の
吐出管50の取り付けられる位置が異なる点にある。
【0050】水栓取付具32は、取付部1の上面側に配
備されて、水栓33が取り付けられる基台部34と、前
記取付部1に設けられた取付孔1aに通されて、前記取
付部1の下面側に配備される、分離可能に組み付けられ
る第一の押さえ片36および第二の押さえ片37とから
なる押さえ部35と、基台部34側から操作して、第一
の押さえ片36を、第二の押さえ片37側に近寄る方向
に、または、第二の押さえ片37側から離れる方向に移
動させることが可能な押さえ片移動機構38と、取付部
1の上方側からの操作により、取付部1の下面側に配備
される押さえ部35を、基台部34に向かう方向に、ま
たは、基台部34から離れる方向に移動させることが可
能な押さえ部移動機構39とからなる。
【0051】基台部34は、円筒部34aと、その円筒
部34aの下部外側に設けられたつば部34bとを備
え、その円筒部34aは、水栓33の本体部46の下部
に開口形成された基台部収容穴部46aに、ぴったりと
嵌まり合うようになっている。また、この円筒部34a
の外周面の正面側には、第一の実施の形態と同様に、止
めネジTの円錐状の先端部が差し込まれる、ほぼ円錐状
に窪む凹部40が設けられている。そして、前記円筒部
34aの凹部40を、正面側としたとき、その右側方位
置する、円筒部34aの内側下部には、その内周面に沿
って内側方向に段状に突き出る支持台部41が設けられ
ている。その支持台部41のほぼ中央には、後述する押
さえ片移動機構38の軸部材42を通すための、軸部材
通し孔41aが貫通形成されている(図14参照)。ま
た、支持台部41の一方側の端部には、その支持台部4
1を上下に貫通するとともに、前記円筒部34aの内側
方向に開口する側方開口Rを有する、通し長孔41bが
形成されている。そして、この通し長孔41bには、第
一の雄ネジ部材43(図示実施例においては、六角穴付
きボルト)が通されている。また、支持台部41の他方
側の端部にも、支持台部41を上下に貫通する通し孔4
1cが形成され、この通し孔41cに第二の雄ネジ部材
44(第一の雄ネジ部材43と同形状)が通されてい
る。
【0052】そして、軸部材42は、基台部34の下方
に突き出るようにして、軸部材通し孔41aに通され
て、支持台部41に固定されている。また、第一の雄ネ
ジ部材43は、基台部34の下方に突き出るようにし
て、支持台部41の上方側から、通し長孔41bに回転
可能に通されているとともに、前記側方開口Rを介し
て、円筒部34の内側方向への出入りが自由となってい
る。よって、第一の雄ネジ部材43は、前記側方開口R
を介して、通し長孔41bに取り付けられたり取り外さ
れることにより、基台部34に着脱可能となっており、
また、その軸頭部43aは、支持台部41の上面に掛け
止め可能となっている。さらに、第二の雄ネジ部材44
は、基台部34の下方に突き出るようにして、支持台部
41の上方側から、通し孔41cに回転可能に通されて
いるとともに、その軸頭部44aは、支持台部41の上
面に掛け止めされるように備え付けられている。
【0053】なお、基台部34のつば部34bの下面に
は、第一の実施の形態と同様に、予めパッキンPを貼り
付けておく。
【0054】押さえ部35の第一の押さえ片36および
第二の押さえ片37は、ともにほぼ半円形状に湾曲する
外側面36a、37aを備えた、平面視ほぼC状に形成
された板材である。第一の押さえ片36の一端部には、
その下面36fから高さ方向のほぼ半分まで凹んだ段部
36bが設けられており、その段部36bには、軸部材
42を通すことができる、軸部材通し孔36cが形成さ
れている。また、第二の押さえ片37の一端部には、そ
の上面37eから高さ方向のほぼ半分まで凹んだ段部3
7bが設けられており、その段部37bには、軸部材4
2を通すことができる、前記軸部材通し孔36cと上下
方向に連通し得る、軸部材通し孔37cが形成されてい
る。また、押さえ部35の第一の押さえ片36および第
二の押さえ片37の上面36e、37eには、それら上
面36e、37eと、取付部1の下面との摩擦を増やす
ような、細かい凹凸Q、Qが設けられている。こうする
ことで、押さえ部35と基台部34との挟持力が高ま
る。この凹凸Q、Qに替えて、第一の押さえ片36およ
び第二の押さえ片37の上面36e、37eに、すべり
止めのゴム材等を貼り付けてもよい。なお、第一および
第二の実施の形態においても、押さえ部5の第一の押さ
え片6および第二の押さえ片7の上面6e、7eに、細
かい凹凸Q、Qを設けてもよいし、あるいは、すべり止
めのゴム材等を貼り付けてもよいことは勿論である。
【0055】よって、第一の押さえ片36および第二の
押さえ片37は、軸部材42に通され、かつ、それら段
部36b、37bを互いに向かい合わせに上下に重ね合
わされた状態で、第一の押さえ片36が、第二の押さえ
片37に支えられるように組み付けられる。そして、こ
の組み付けられた状態においては、第一の実施の形態と
同様に、第一の押さえ片36の上面36eおよび下面3
6fと、第二の押さえ片37の上面37eおよび下面3
7fとは、それぞれほぼ同一の高さで面一の状態となっ
ている。しかも、第一の押さえ片36の外側面36a
と、第二の押さえ片37の外側面37aとが、前記取付
孔1aの孔の外側に位置するように、すなわち、両押さ
え片36、37が、前記取付孔1aの径よりも大きく広
がるような組み付け状態となっている。
【0056】また、第一の押さえ片36には、軸部材通
し孔36cの近傍、すなわち、第一の押さえ片36の一
端部と他端部との間に位置するように、第一の雄ネジ部
材43に螺合する雌ネジ部36dが形成されている。ま
た、第二の押さえ片37には、軸部材通し孔37cの近
傍、すなわち、第二の押さえ片37の一端部と他端部と
の間に位置するように、第二の雄ネジ部材44に螺合す
る雌ネジ部37dが形成されている。そして、第一の押
さえ片36および第二の押さえ片37は、第一の雄ネジ
部材43および第二の雄ネジ部材44に螺合するように
して取り付けられている。
【0057】押さえ片移動機構38は、前記軸部材42
と、その軸部材42を回転の軸として前記第一の押さえ
片36を回転移動可能に支持する、前記第一の雄ネジ部
材43でもある移動部材とから構成されている。つま
り、図示実施の形態においては、第一の雄ネジ部材43
は、押さえ片移動機構38の移動部材を兼ねている。そ
して、押さえ片移動機構38は、移動部材としての第一
の雄ネジ部材43を、前記支持台部41の通し長孔41
bから取り外すように移動操作することにより、第一の
押さえ片36を、前記移動部材(第一の雄ネジ部材4
3)とともに略水平方向に回転移動させて、その他端部
を、第二の押さえ片37側に近寄る方向に移動させるこ
とができる。また、逆に、第一の雄ネジ部材43を、前
記支持台部41の通し長孔41bに取り付けるように移
動操作することにより、第一の押さえ片36を、前記移
動部材(第一の雄ネジ部材43)とともに略水平方向に
逆回転移動させて、その他端部を、第二の押さえ片37
から離れる方向に移動させることができる。
【0058】押さえ部移動機構39は、前記第一の雄ネ
ジ部材43と、前記第二の雄ネジ部材44とから構成さ
れている。また、この実施の形態においては、前記押さ
え片移動機構38の軸部材42が、前記第一の押さえ片
36の、前記第一の雄ネジ部材43との共回り、およ
び、前記第二の押さえ片37の、前記第二の雄ネジ部材
44との共回りを規制する回転止め部材を兼ねている。
そして、押さえ部移動機構39は、第二の雄ネジ部材4
4の回転操作により、第一の押さえ片36および第二の
押さえ片37の、前記共回りを規制しながら、第二の押
さえ片37と、その第二の押さえ片37に支えられるよ
うに組み付けられた第一の押さえ片36とを、取付部1
の下面に当接接近させるように、または、取付部1の下
面から離れるように移動させることができる。
【0059】水栓33は、基台部34の円筒部34a
に、その基台部収容穴部46aを嵌め込み、本体部46
に設けられた雌ネジ46bに止めネジTをねじ込むこと
で、水栓取付具32に取り付け固定される。そして、そ
の止めネジTは、その止めネジTよりやや大きめに形成
されたシール47(このシール47の表面の色は、本体
部46と同色が望ましい。)を貼り付けることにより覆
われる(図14参照)。また、本体部46の下部には、
酸性水吐出部48が設けられている。この酸性水吐出部
48は、本体部46の基台部収容穴部46a内にぴった
り収められる、リング状の取付部48bを備えている。
そして、この酸性水吐出部48は、その吐出管取付部4
8aが、本体部46の左側下端部に、例えば、縦方向に
逆U字状(図示せず)に切り明け形成した取出口48c
を介して、本体部16の下部から突出するように、前記
基台部収容穴部46aに取付け固定されている。この取
付け固定には、第一の実施の形態に示される酸性水吐出
部18の取付け固定の手法と同様の手法を用いることが
できる。また、この酸性水吐出部48も、本体部46と
一体成形されても構わない。
【0060】そして、水栓33は、第一の実施の形態と
同様に、給水管22および給湯管22aを介して、洗面
化粧台、流し台等のキャビネットK内に設備された給水
栓20および給湯栓21と連結されている。また、水栓
33は、送水管22bおよび接続管22c、22dを介
して、前記キャビネットK内に配設されたアルカリ整水
器23と連結されている。
【0061】また、本体部46には、混合水またはアル
カリ水を吐出する第一の吐出管49が回転移動可能に取
り付けられ、酸性水吐出部48の吐出管取付部48aに
は、酸性水を吐出する第二の吐出管50が回転移動可能
に取り付けられている。このようにして、第二の吐出管
50は、水栓33の左側に配備されることとなるが、そ
の取り付け位置は、水栓33の右側あるいは正面側に配
備されてもよく、とくに限定されない。なお、第一の実
施の形態の第二の吐出管25の取り付け位置についても
同様である。
【0062】また、本体部46の上部には、第一の実施
の形態に示された第一のバルブ26と同一の第一のバル
ブ26が装備され、その操作レバー51が回動可能およ
び揺動可能に設けられている。また、本体部46の胴部
46cには、第一の実施の形態に示された第二のバルブ
28と同一の第二のバルブ28が装備され、その操作ハ
ンドル52が回動可能に設けられている。
【0063】次に、以上の構成からなる第三の実施の形
態に示す水栓取付具32およびその水栓取付具32に取
り付けられる水栓33の、取付部1への取り付けについ
て説明する。まず、押さえ部35が、取付部1の下面側
に配備される前において、押さえ片移動機構38の移動
部材でもある第一の雄ネジ部材43の軸頭部43aを持
ち上げて、第一の押さえ片36の高さ位置を、第二の押
さえ片37よりもやや上方の位置にずらす。そして、そ
の第一の雄ネジ部材43を、支持台部41の通し長孔4
1bから取り外すように、移動操作するとともに、第一
の押さえ片36の他端部である先端部を、第二の押さえ
片37の他端部である先端部のほぼ真上に位置するま
で、略水平方向に回転移動させてずらす。そして、第一
の雄ネジ部材43の軸頭部43aを離すと、第一の押さ
え片36の前記他端部は、第二の押さえ片37の前記他
端部に載る。つまり、第一の押さえ片36は、第二の押
さえ片37に支えられることとなる。そして、その結
果、押さえ部35の両押さえ片36、37は、部分的に
重ね合わされたような状態となって小さくまとまり、前
記取付孔1aを通過可能な大きさとなる(図16参
照)。
【0064】ただし、前記取付孔1aを通過可能な大き
さとなるのであれば、必ずしも第一の押さえ片36と第
二の押さえ片37とを重ね合せる必要はなく、例えば、
第一の押さえ片36の他端部を、第二の押さえ片37の
他端部に突き合わせるような状態になるように、第一の
押さえ片36の高さ位置を上方にずらすことなく、その
第一の押さえ片36を、略水平方向に回転移動させるだ
けで第二の押さえ片37側に近寄せるようにしても構わ
ない。
【0065】そして、取付部1の取付孔1aに、両押さ
え片36、37を通した後、第一の雄ネジ部材43を、
上記とは逆の移動操作をして、第一の押さえ片36の他
端部を、第二の押さえ片37から離れる方向に移動させ
る。そして、第一の雄ネジ部材43を、支持台部41の
通し長孔41bに取り付け戻すとともに、第一の押さえ
片36の段部36bと、第二の押さえ片37の段部37
bとが向かい合わせで上下に重なる組み付け状態で、し
かも、それら押さえ片36、37が取付孔1aの径より
も大きく広がる状態に復帰させる。こうして、第一の押
さえ片36および第二の押さえ片37からなることとな
る(図17参照)。もっとも、この第三の実施の形態に
おいても、第一の実施の形態のように、第一の押さえ片
36と第二の押さえ片37とを、取付孔1aに個別に通
して、取付部1の下面側に配備することが可能である。
【0066】次に、水栓取付具32の凹部40の位置
が、例えば、取付部1の正面側になるように位置決めし
て、水栓取付具32を、取付部1上に配置する。そし
て、取付部1の上方側から、押さえ部移動機構39の第
二の雄ネジ部材44を、押さえ部35が基台部34に接
近できる方向に、六角レンチ等の締め付け具により回転
操作する。すると、押さえ部35を構成する第一の押さ
え片36および第二の押さえ片37は、取付部1の下面
に当接接近し、基台部34とその押さえ部35とによっ
て、取付孔1aの周りの取付部1を挟持する(図18参
照)。
【0067】そして、押さえ部移動機構39の第一の雄
ネジ部材43を、その軸頭部43aが基台部34の支持
台部41に接近できる方向に、六角レンチ等の締め付け
具により回転操作して、軸頭部43aを支持台部41に
当て止める(図19参照)。こうして、水栓取付具32
は、取付部1に取り付けられる。なお、水栓取付具32
を取付部1から取り外すときは、前記手順と逆の手順
を、取付部1の上方側から行えばよい。すなわち、第一
の雄ネジ部材43を、その軸頭部43aが支持台部41
から離れる方向に回転操作した後、第二の雄ネジ部材4
4を、押さえ部35が基台部34から離れる方向に回転
操作し、押さえ部35を取付部1の下面から離す。そし
て、第一の雄ネジ部材43を移動操作することにより、
押さえ部35の両押さえ片36、37を、取付孔1aを
通過できる程度の大きさに縮め、その後、取付孔1aに
通して、取付部1から外せばよい。
【0068】こうして、取付部1に取り付けられた水栓
取付具32には、水栓33が取り付けられるが、その取
り付けについては、止めネジTをシール47にて覆う以
外は、第一の実施の形態の水栓3とほぼ同様である。ま
た、その水栓33の使用方法についても、第一の実施の
形態の水栓3と同様である。
【0069】この第三の実施の形態に示す水栓取付具3
2およびその水栓取付具32に取り付けられる水栓33
によれば、次の効果がある。すなわち、押さえ片移動機
構38の移動部材でもある第一の雄ネジ部材43を、基
台部34側から移動操作することにより、第一の押さえ
片36および第二の押さえ片37を取付部1の取付孔1
aに通すことができる。また、押さえ部移動機構39の
第二の雄ネジ部材44を取付部1の上方側から回転操作
することにより、押さえ部35を構成する第一の押さえ
片36および第二の押さえ片37を同時に、取付部1の
下面に当接接近させるように、または、取付部1の下面
から離れるように移動させることもできるので施工性に
優れる。しかも、第一の雄ネジ部材43を、前記基台部
34の通し長孔41bから取り外すことによって、両押
さえ片36、37を同時に、取付部1の下面から離れる
ように移動させることもできる。そして、水栓33を、
取付部1の上方側から水栓取付具32に取り付けること
ができる。したがって、取付部1の上方側の作業で、水
栓取付具32および水栓33を、取付部1に取り付けた
り、取り外したりすることができる。
【0070】また、本発明は、次の様態においても実施
が可能である。すなわち、第三の実施の形態において
は、取付部1に水栓取付具32を取り付けるとき、第二
の雄ネジ部材44を回転操作した後、第一の雄ネジ部材
43を回転操作したが、始めに第一の雄ネジ部材43を
回転操作してから、その後で第二の雄ネジ部材44を回
転操作してもよい。こうすることで、第一の押さえ片3
6および第二の押さえ片37を個別に取付部1の下面に
当接接近させることができる。
【0071】また、第三の実施の形態においては、押さ
え片移動機構38は、第一の雄ネジ部材43が移動部材
を兼ねているが、押さえ片移動機構38には、第一の雄
ネジ部材43とは別の移動部材が設けられていてもよ
い。この移動部材は、例えば、軸部材42と第一の雄ネ
ジ部材43との間で、第一の押さえ片36に取り付けら
れる棒材であってもよい。なお、以上詳述した第三の実
施の形態においては、第一の押さえ片36が、第二の押
さえ片37側に近寄る方向に移動したが、第二の押さえ
片37が、第一の押さえ片36側に近寄る方向に移動す
るものであってもよく、また、その両方の押さえ片3
6、37が互いに近寄る方向に移動できる構造であって
もよい。
【0072】さらに、第三の実施の形態においては、押
さえ部35の第一の押さえ片36および第二の押さえ片
37は、押さえ片移動機構38の軸部材42に通されて
いるが、第二の押さえ片37は、必ずしもこの軸部材4
2に通される必要はない。この場合、例えば、第二の押
さえ片37の、第二の雄ネジ部材44との共回りを規制
するために、回転止め部材である他の棒材等を、第二の
押さえ片37に通すとよい。
【0073】また、第一ないし第三の実施の形態におい
ては、第一の押さえ片6、36および第二の押さえ片
7、37の形状は、取付孔1aの周囲を広く囲うことが
できるような形状であるのが好ましく、図示実施の形態
に示されるような形状に限定されるものではない。ま
た、押さえ部移動機構9、39の各雄ネジ部材14、4
3、44を、六角レンチ等の締め付け具により回転操作
したが、その回転操作をさらに容易にするために、それ
ら雄ネジ部材14、43、44の先端にハンドル部を設
けてもよい。これにより、ハンドル部を回転操作するだ
けで、締め付け具を用いずに、押さえ部5、35を移動
させることができる。
【0074】そして、水栓取付具2、32に取り付けら
れる水栓3、33は、混合水または浄水を吐出すること
できる複合水栓であってもよい。すなわち、この複合水
栓は、キャビネットK内に配設された浄水器に連結接続
されるとともに(浄水器と迂回路17bとが送水管22
bにて連結され、また、第二の吐出管25につながる浄
水路と、浄水器とが接続管22dにて連結される。)、
混合水を吐出する第一の吐出管24、49と、浄水を吐
出する第二の吐出管25、50とを備えるとともに、前
記第一の吐出管24、49からの前記混合水の吐出を制
御する第一のバルブ26と、前記第二の吐出管25、5
0からの前記浄水の吐出を制御する第二のバルブ28と
を備えるものである。また、複合水栓以外の水栓、例え
ば、単水栓または湯水混合水栓でも、あるいはそれ以外
の水栓であってもよい。
【0075】また、取付部1は、洗面化粧台、流し台等
の天板以外の天板、例えば、浴漕の天板であってもよ
く、あるいは、天板以外の取付部、例えば、浴室のカウ
ンターや、壁面もしくはそれ以外であってもよい。
【0076】
【発明の効果】請求項1、2、4ないしに記載され
た、水栓取付具およびその水栓取付具に取り付けられる
水栓によれば、取付部の上方側からの作業で、水栓取付
具および水栓を取付部に取り付けたり、取付部から取り
外したりすることができる。
【0077】また、請求項3に記載された水栓取付具に
よれば、加えて、一本の雄ネジ部材を回転操作すること
で、押さえ部の第一の押さえ片および第二の押さえ片を
取付部の下面に当接接近させたり、取付部の下面から離
れるように移動させたりすることができるので、取付部
への取り付けあるいは取り外し作業が簡単容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る水栓取付具およびその水栓取付
具に取り付けられる水栓の第一の実施の形態の、水栓取
付具に水栓が取り付けられる前の状態を示す側面図であ
る。
【図2】水栓取付具に水栓が取り付けられた状態を示す
一部破断正面図である。
【図3】図2におけるA−A拡大断面図である。
【図4】前記水栓(第一の実施の形態における水栓)の
拡大縦断側面図である。
【図5】図4におけるB−B拡大断面図である。
【図6】水栓取付具の第一の押さえ部材の高さ位置を、
第二の押さえ片よりも上方に位置するようにずらした状
態を示す斜視図である。
【図7】水栓取付具の第二の押さえ部材が取付孔に通さ
れた状態を示す斜視図である。
【図8】水栓取付具の第一の押さえ部材および第二の押
さえ部材が、取付孔に通された状態を示す斜視図であ
る。
【図9】この発明に係る水栓から混合水を吐出する状態
を示す模式図である。
【図10】同じく、この発明に係る水栓からアルカリ水
および酸性水を吐出する状態を示す模式図である。
【図11】この発明に係る水栓取付具の第二の実施の形
態を示す、図3相当図である。
【図12】この発明に係る水栓取付具およびその水栓取
付具に取り付けられる水栓の第三の実施の形態の、水栓
取付具に水栓が取り付けられる前の状態を示す側面図で
ある。
【図13】水栓取付具に水栓が取り付けられた状態を示
す、図2相当図である。
【図14】図13におけるC−C拡大断面図である。
【図15】前記水栓(第三の実施の形態における水栓)
の拡大縦断側面図である。
【図16】水栓取付具の第二の押さえ部材の他端部を、
第一の押さえ部材の他端部に載るようにずらした状態を
示す斜視図である。
【図17】水栓取付具の第一の押さえ部材および第二の
押さえ部材が、取付孔に通された状態を示す斜視図であ
る。
【図18】第一の押さえ片および第二の押さえ片が、取
付部の下面に当接接近した状態を示す斜視図である。
【図19】第一の雄ネジ部材軸頭部が、基台部内に収
められた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 取付部 1a 取
付孔 2、32 水栓取付具 3、33 水
栓 4、34 基台部 5、35 押
さえ部 6、36 第一の押さえ片 7、37 第
二の押さえ片 8、38 押さえ片移動機構 9、39 押
さえ部移動機構 12 移動部材 14 雄
ネジ部材 15 回転止め部材 24、49 第
一の吐出管 25、50 第二の吐出管 26 第
一のバルブ 28 第二のバルブ 42 軸
部材(回転止め部材) 43 第一の雄ネジ部材(移動部材) 44 第二の雄ネジ部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03C 1/042 E03C 1/044 E03C 1/10

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天板等の取付部に取り付けられる、水栓
    を取り付けるための水栓取付具であって、 取付部の上面側に配備されて、水栓が取り付けられる基
    台部と、 前記取付部に設けられた取付孔に個別に通されて、前記
    取付部の下面側に配備される、第一の押さえ片とその第
    一の押さえ片と組み付け可能な第二の押さえ片とからな
    る押さえ部と、 前記基台部側から操作して、前記第一の押さえ片を前記
    基台部に向かう方向に、または、前記基台部から離れる
    方向に移動させることにより、前記第二の押さえ片に対
    する、前記第一の押さえ片の高さ位置をずらしたり戻し
    たりすることが可能な押さえ片移動機構と、 前記取付部の上方側から操作することにより、前記取付
    部の下面側に配備される、前記第一の押さえ片および前
    記第二の押さえ片を、前記基台部に向かう方向に、また
    は、前記基台部から離れる方向に移動させることが可能
    な押さえ部移動機構とを備え、 前記第一の押さえ片の高さ位置を、前記第二の押さえ片
    よりも上方に位置するようにずらすことにより、前記第
    一の押さえ片と前記第二の押さえ片とを、前記取付孔に
    個別に通せるようにし、かつ、取付部の下面側に配備さ
    れる前記第一の押さえ片および前記第二の押さえ片を、
    前記取付部の下面に当接するように移動させることによ
    り、前記基台部と前記押さえ部とによって、前記取付孔
    の周りの取付部を挟持させるようにしたことを特徴とす
    る水栓取付具。
  2. 【請求項2】 前記押さえ片移動機構は、前記第一の押
    さえ片を支持するように、前記基台部に備え付けられる
    移動部材を備え、 その移動部材を上方に移動操作することにより、前記第
    一の押さえ片を、前記基台部に向かう方向に移動させ、
    また、前記移動部材を下方に移動操作することにより、
    前記第一の押さえ片を、前記基台部から離れる方向に移
    動させることを特徴とする請求項1に記載の水栓取付
    具。
  3. 【請求項3】 前記押さえ部移動機構は、少なくとも前
    記第二の押さえ片に通されるようにして、前記基台部に
    回転可能に通される一本の雄ネジ部材と、 前記基台部と前記第二の押さえ片とに通されて、前記第
    二の押さえ片の、前記雄ネジ部材との共回りを規制する
    回転止め部材とを備え、 前記雄ネジ部材の回転操作により、前記第二の押さえ片
    の前記共回りを規制しながら、前記第一の押さえ片およ
    び前記第二の押さえ片を、前記取付部の下面に当接接近
    させるように、または、前記取付部の下面から離れるよ
    うに移動させることを特徴とする請求項1または2に記
    載の水栓取付具。
  4. 【請求項4】 天板等の取付部に取り付けられる、水栓
    を取り付けるための水栓取付具であって、 取付部の上面側に配備されて、水栓が取り付けられる基
    台部と、 前記取付部に設けられた取付孔に通されて、前記取付部
    の下面側に配備される、分離可能に組み付けられる第一
    の押さえ片および第二の押さえ片とからなる押さえ部
    と、 前記基台部側から操作して、前記第一の押さえ片および
    前記第二の押さえ片のうちの少なくとも一方の押さえ片
    を、他方の押さえ片側に近寄る方向に、または、他方の
    押さえ片側から離れる方向に移動させることが可能な押
    さえ片移動機構と、 前記取付部の上方側から操作することにより、前記取付
    部の下面側に配備される、前記第一の押さえ片および前
    記第二の押さえ片を、前記基台部に向かう方向に、また
    は、前記基台部から離れる方向に移動させることが可能
    な押さえ部移動機構とを備え、前記押さえ片移動機構は、 前記第一の押さえ片の一端部および前記第二の押さえ片
    の一端部に通されるように、前記基台部に備え付けられ
    る軸部材と、 前記第一の押さえ片および前記第二の押さえ片のうちの
    少なくとも一方の押さえ片の一端部と他端部との間で、
    その一方の押さえ片を、前記軸部材を回転の軸として回
    転移動可能に支持する、前記基台部に着脱自在な移動部
    材とを備え、 その移動部材を移動操作することにより、前記一方の押
    さえ片の他端部は、前 記他方の押さえ片側に近寄る方向
    に、または、前記他方の押さえ片側から離れる方向に移
    動し、 前記一方の押さえ片を、前記他方の押さえ片側に近寄る
    方向に移動させることにより、前記第一の押さえ片と前
    記第二の押さえ片とを、前記取付孔に通せるようにし、
    かつ、取付部の下面側に配備される前記第一の押さえ片
    および前記第二の押さえ片を、前記取付部の下面に当接
    するように移動させることにより、前記基台部と前記押
    さえ部とによって、前記取付孔の周りの取付部を挟持さ
    せるようにしたことを特徴とする水栓取付具。
  5. 【請求項5】 前記押さえ部移動機構は、 前記第一の押さえ片に通されるようにして、前記基台部
    に回転可能に通される第一の雄ネジ部材と、 前記第二の押さえ片に通されるようにして、前記基台部
    に回転可能に通される第二の雄ネジ部材とを備え、 前記押さえ片移動機構の軸部材が、前記第一の押さえ片
    の、前記第一の雄ネジ部材との共回り、および、前記第
    二の押さえ片の、前記第二の雄ネジ部材との共回りを規
    制する回転止め部材を兼ね、かつ、 前記第一の雄ネジ部材もしくは第二の雄ネジ部材の回転
    操作により、前記第一の押さえ片もしくは前記第二の押
    さえ片の前記共回りを規制しながら、前記第一の押さえ
    片および/もしくは前記第二の押さえ片を、前記取付部
    の下面に当接接近させるように、または、前記取付部の
    下面から離れるように移動させる ことを特徴とする請求
    項4に記載の水栓取付具。
  6. 【請求項6】 前記第一の押さえ片もしくは前記第二の
    押さえ片のうちの少なくとも一方の押さえ片の雄ネジ部
    材は、前記移動部材を兼ねることを特徴とする請求項5
    に記載の水栓取付具。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか一項に記載
    の水栓取付具に取り付けられる水栓であって、 前記基台部に嵌め合わされるように取付けられる本体部
    と、混合水またはアルカリ水を吐出する第一の吐出管
    と、酸性水を吐出する第二の吐出管とを備えるととも
    に、前記第一の吐出管からの前記混合水の吐出を制御す
    る第一のバルブと、 前記第一の吐出管からの前記アルカ
    リ水の吐出を制御し、かつ、前記第二の吐出管からの前
    記酸性水の吐出を制御する第二のバルブとを備えること
    を特徴とする水栓。
  8. 【請求項8】 請求項1ないしのいずれか一項に記載
    の水栓取付具に取り付けられる水栓であって、 前記基台部に嵌め合わされるように取付けられる本体部
    と、混合水を吐出する第一の吐出管と、浄水を吐出する
    第二の吐出管とを備えるとともに、前記第一の吐出管か
    らの前記混合水の吐出を制御する第一のバルブと、前記
    第二の吐出管からの前記浄水の吐出を制御する第二のバ
    ルブとを備えることを特徴とする水栓。
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