JP5889097B2 - ディスポーザ用のバキュームブレーカ - Google Patents
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Description
そこで、本発明の目的は、動作の応答性及び確実性をより向上できると共に、よりコンパクトに構成できるディスポーザ用のバキュームブレーカを提供することにある。
本発明にかかるディスポーザ用のバキュームブレーカの一形態によれば、上水道管から流し台に設けられたディスポーザへ上水を供給するために接続される給水管の中途部に、該給水管に負圧が生じた場合の該負圧を弁体の作動による大気開放によって破壊するように設けられ、前記ディスポーザから前記上水道管への汚水の逆流の発生を防止するディスポーザ用のバキュームブレーカであって、貫通した取付穴が設けられた被固定体に固定するように設けられ、前記上水道管からの配管が接続される上水側の流路、前記ディスポーザへの配管が接続されるディスポーザ側の流路、及び中央部に前記上水側の流路に連続すると共に前記弁体の上下動を案内する案内溝を備える固定本体と、該固定本体の上側を覆って該固定本体との間で前記弁体を内包して該弁体の作動空間を形成するように設けられ、上面に大気開放のために前記弁体よって開閉される開口が設けられていると共に、内側面が前記弁体の外縁に摺接して該弁体の往復動を案内するように設けられている弁蓋とを備え、前記弁体が、前記案内溝によって案内されるように中央部から下方へ突起して筒状に形成されて、該筒状の内部が供給される上水の動圧を受けるように上側部が塞がれた筒状部と、該筒状部の周壁に開口されて設けられて該弁体が上方へ移動した際に上水側の流路とディスポーザ側の流路とを連通させる通水口と、外縁の側の部分に設けられて前記弁蓋の開口が開いた際に大気開放の空気を前記給水管側へ通気できる通気部と、上面に設けられて前記弁蓋の開口を塞ぐ際に水密するシール部とを備える。
また、本発明にかかるディスポーザ用のバキュームブレーカの一形態によれば、前記固定本体の表面側に前記取付穴より大径に形成されて固定される表側固定部が設けられ、前記固定本体の裏面側に前記取付穴の内側に嵌まる嵌合段部が設けられている。
ことを特徴とすることができる。
この弁蓋80は、カップを逆さにしたような形態であり、その下部拡径部83が固定本体20の上部外周28に外嵌して‘O’−リング84によって水密シールされ、作動空間71を形成するように設けられている。
この形態によれば、案内溝26に嵌まって案内された筒状部73の重なりの度合いの状態によって、上水側の流路24からの通水が始まる際には、その水の動圧を適切に受けて弁体70が上方へスムースに移動するように、通水口74による連通面積が小さく、弁体70が開口81を塞いだ後は、水の流れがスムースになって抵抗を小さくできるように、通水口74による連通面積を大きくすることができる。これにより、弁体70の応答性や確実性を、さらに向上できる。
これによれば、給水管である上水道管からの配管61及びディスポーザへの配管62が、適切に配置され、ディスポーザを適切且つコンパクトに構成できる。
これによれば、取付固定器具としての機能を合理的に配することができ、ディスポーザを適切且つコンパクトに構成できる。
20は固定本体であり、被固定体10に設けられた取付穴11を覆うように、その被固定体10の表面10a側に当接して固定される部品になっている。本形態例では、固定本体20外形が円形に設けられ、取付穴11よりも大径なフランジ状の表側固定部21(後述参照)が設けられている。
なお、被固定体10とは、所要の厚みがあって平面的な広がりのある板状などの部材であり、流し台の天板、壁、床、天井などの構造物を構成する部材の形態であって、貫通した所要の大きさの取付穴11を設けることが可能なものである。
本形態例では、円形の取付穴11の中心(軸芯Zc)に円形のフック30の中心(軸芯Zb)を合わせた状態で、そのフック30を傾けることなく取付穴11について挿通できる嵌め合い関係になっている。なお、図10〜16に示すように、フック30の外径寸法は、被固定体10の裏面10b側に当接(圧接)されて固定される面積を大きくとるため、円形の取付穴11の内径を適切に通過でき、且つその取付穴11の内径寸法よりも小径の範囲ではあるが、できるだけ大径となるように設定するとよい。
これによれば、フック30を取付穴11に挿入して位置決めする簡単な作業工程と、雄螺子部材40を回すだけの簡単な作業工程とで、フック30が、案内ピン50によって共回りをしない状態で好適に案内されて、前述のように被固定体10へ締付けられる。
これによれば、雄螺子部材40の先端が、壁などの被固定体10の裏面10b側(壁などの内側)へ突出する状態となることで締付けがなされる。従って、雄螺子部材40が被固定体10の表面10a側へ突出する場合に比較して、被固定体10の表面10a側に装着される他の装着部材に対する取り合い関係が変化しないため、その装着部材を適切に装着できる。
これによれば、固定本体20を取付穴11に対して適切且つ容易に位置決めができる。また、段差をつけるだけの形態であり、容易に製作できる。なお、取付穴11に対して位置決めを適切に行うための構造としては、本形態例に限定されず、例えば三個以上の突起が取付穴11の内側に嵌まるように設けられることでも実現できる。
これによれば、配管や配線を機能的且つ合理的にコンパクトに配することができる。さらに、フック30の全体としての剛性を適切に保ちつつ、雌螺子部31と、案内孔32の位置関係を適切に設定することができる。
なお、バキュームブレーカ60は、配管の一方61が給水管に接続され、配管の他方62がディスポーザに接続され、給水管内が負圧になった場合に空気を導入し、負圧を破壊することで排水管内の汚水が給水管内に逆流しない機能を有する。
先ず、フック30を、図10に示す状態から、傾けることなく被固定体10の取付穴11と中心同士(Zb、Zc)が、図11に示すように同心となるようにして、その取付穴11に図12から図13に示すように貫通させる。
固定本体20の表面20a側の六角袋ナット41を締め方向に回すか、フック30の裏面側のなべ小ねじの頭42を緩み方向に回すことによってフック30が締付け方向へ移動する。これによって、被固定体10が固定本体20とフック30とによって挟圧されて固定される。
これによれば、被固定体10の表面10a側からの作業のみで、ディスポーザ用のバキュームブレーカの取付作業を容易に行うことができる。
図17に示すように、本形態例の固定本体20とフック30は円形に設けられ、嵌合段部22の外径とフック30の外径は同径に形成されている。そして、フック30の円が、固定本体20に対して偏心した状態に配されており、その偏心によって嵌合段部22の円からはみ出した部分である張り出し部が、被固定体10と重なってその裏面に当接されるフック30の一部30aになっている。
そして、図17に示すように本形態例では、雄螺子部材40の中心に最も近いフック30の周縁のポイントに接する接線Xaと平行で、雄螺子部材40の中心を通る中心線Xbを基準にして、雄螺子部材40を中心にした180度以上の範囲に、被固定体10の裏面に当接するフック30の一部30aが及んでいる。これによれば、雄螺子部材40を中心にして真反対の両側で且つ対称の形態で被固定体10の裏面に当接するように、フック30の一部30aが形成されたことになる。このように、雄螺子部材40の回りの広い範囲でフック30の一部30aが被固定体10の裏面にバランスよく当接されるため、より安定的で且つより強固に固定することができる。
従って、フック30の剛性が維持されることでフック30が変形することを防止でき、案内ピン50によって適切に案内され、フック30を締付け方向へ適切に移動させて強固に固定させることができる。
10a 表面
10b 裏面
11 取付穴
20 固定本体
20a 表面
20b 裏面
21 表側固定部
22 嵌合段部
23 貫通孔
24 上水側の流路
25 ディスポーザ側の流路
26 案内溝
27 リング状の溝
28 上部外周
29 切り欠き部
30 フック
30a 一部
31 雌螺子部
32 案内孔
33 挿通孔
40 雄螺子部材
40a 頭部
41 六角袋ナット
42 なべ小ねじの頭
50 案内ピン
60 バキュームブレーカ
61 配管
62 配管
63 空気流入口
70 弁体
70a 上面
71 作動空間
72 外縁
73 筒状部
73a 内部
73b 周壁
74 通水口
75 通気部
76 シール部
77 ‘O’−リング
80 弁蓋
81 開口
82 内側面
83 下部拡径部
84 ‘O’−リング
85 テーパ面
90 カバー
Claims (7)
- 上水道管から流し台に設けられたディスポーザへ上水を供給するために接続される給水管の中途部に、該給水管に負圧が生じた場合の該負圧を弁体の作動による大気開放によって破壊するように設けられ、前記ディスポーザから前記上水道管への汚水の逆流の発生を防止するディスポーザ用のバキュームブレーカであって、
貫通した取付穴が設けられた被固定体に固定するように設けられ、前記上水道管からの配管が接続される上水側の流路、前記ディスポーザへの配管が接続されるディスポーザ側の流路、及び中央部に前記上水側の流路に連続すると共に前記弁体の上下動を案内する案内溝を備える固定本体と、
該固定本体の上側を覆って該固定本体との間で前記弁体を内包して該弁体の作動空間を形成するように設けられ、上面に大気開放のために前記弁体よって開閉される開口が設けられていると共に、内側面が前記弁体の外縁に摺接して該弁体の往復動を案内するように設けられている弁蓋とを備え、
前記弁体が、前記案内溝によって案内されるように中央部から下方へ突起して筒状に形成されて、該筒状の内部が供給される上水の動圧を受けるように上側部が塞がれた筒状部と、該筒状部の周壁に開口されて設けられて該弁体が上方へ移動した際に上水側の流路とディスポーザ側の流路とを連通させる通水口と、外縁の側の部分に設けられて前記弁蓋の開口が開いた際に大気開放の空気を前記給水管側へ通気できる通気部と、上面に設けられて前記弁蓋の開口を塞ぐ際に水密するシール部とを備えることを特徴とするディスポーザ用のバキュームブレーカ。 - 前記固定本体の案内溝が円柱状に形成され、前記弁蓋の内側面が円周内面に形成され、前記弁体の外形が実質的に円盤状に形成されていると共に前記筒状部が円筒状に形成されていることを特徴とする請求項1記載のディスポーザ用のバキュームブレーカ。
- 前記通水口の開口形状が、上側から下側へ向って徐々に拡大する形態に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のディスポーザ用のバキュームブレーカ。
- 前記固定本体が、前記被固定体に設けられた取付穴を覆うように該被固定体の表面側に当接して固定されるように設けられ、
該固定本体の中心と偏心した位置に配されると共に前記取付穴を貫通できる大きさに設けられて一部が前記被固定体の裏面側に当接して固定され、前記給水管が挿通される挿通孔が設けられているフックと、
該フックと前記固定本体とが、螺子の締付力によって前記被固定体を挟み込むことで該被固定体に固定されるように、該フックと前記固定本体とに連係されている雄螺子部材と、
前記固定本体の裏面から前記雄螺子部材と平行に延設されていると共に、前記フックに設けられた案内孔に挿通されて該フックの前記雄螺子部材による締付方向への移動を案内する案内ピンとを具備することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のディスポーザ用のバキュームブレーカ。 - 前記雄螺子部材が前記フックに螺合すると共に前記固定本体に係合し、該固定本体における前記弁体の作動する下側であって棚状にえぐられたように形成された切り欠き部に前記雄螺子部材の頭部が収納された状態に位置していることを特徴とする請求項4記載のディスポーザ用のバキュームブレーカ。
- 前記固定本体の表面側に前記取付穴より大径に形成されて固定される表側固定部が設けられ、前記固定本体の裏面側に前記取付穴の内側に嵌まる嵌合段部が設けられていることを特徴とする請求項4又は5記載のディスポーザ用のバキュームブレーカ。
- 請求項4〜6のいずれかに記載のディスポーザ用のバキュームブレーカを被固定体に固定するバキュームブレーカの取付固定方法であって、
前記フックを、前記被固定体の取付穴と中心同士が同心となるようにして該取付穴に貫通させ、
前記固定本体と前記取付穴との中心同士が同心となるように、前記ディスポーザ用のバキュームブレーカをスライドさせて前記固定本体を前記被固定体に配すると共に前記フックの一部が前記被固定体と重なるように配し、
前記雄螺子部材による締付によって前記固定本体と前記フックとで前記被固定体を挟み込むことで固定することを特徴とするバキュームブレーカの取付固定方法。
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