JP5889097B2 - ディスポーザ用のバキュームブレーカ - Google Patents

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Description

本発明は、上水道管から流し台に設けられたディスポーザへ上水を供給するために接続される給水管の中途部に、該給水管に負圧が生じた場合の該負圧を弁体の作動による大気開放によって破壊するように設けられ、前記ディスポーザから前記上水道管への汚水の逆流の発生を防止するディスポーザ用のバキュームブレーカに関する。
従来、給水管による給水中に断水が発生した際に、給水管内が負圧になってしまい、逆サイホン作用によって排水系統内の汚水が給水系統内の奥深くへ逆流するのを効果的に阻止できるバキュームブレーカ(特許文献1参照)が提案されている。
特開2006−342944号公報(第1頁)
ディスポーザ用のバキュームブレーカに関して解決しようとする課題は、負圧の破壊にかかる動作や、作動時の水漏れの防止にかかる動作について、その応答性及び確実性をより向上できると共に、よりコンパクトに構成できるものが提案されていないことにある。
そこで、本発明の目的は、動作の応答性及び確実性をより向上できると共に、よりコンパクトに構成できるディスポーザ用のバキュームブレーカを提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために次の構成を備える。
本発明にかかるディスポーザ用のバキュームブレーカの一形態によれば、上水道管から流し台に設けられたディスポーザへ上水を供給するために接続される給水管の中途部に、該給水管に負圧が生じた場合の該負圧を弁体の作動による大気開放によって破壊するように設けられ、前記ディスポーザから前記上水道管への汚水の逆流の発生を防止するディスポーザ用のバキュームブレーカであって、貫通した取付穴が設けられた被固定体に固定するように設けられ、前記上水道管からの配管が接続される上水側の流路、前記ディスポーザへの配管が接続されるディスポーザ側の流路、及び中央部に前記上水側の流路に連続すると共に前記弁体の上下動を案内する案内溝を備える固定本体と、該固定本体の上側を覆って該固定本体との間で前記弁体を内包して該弁体の作動空間を形成するように設けられ、上面に大気開放のために前記弁体よって開閉される開口が設けられていると共に、内側面が前記弁体の外縁に摺接して該弁体の往復動を案内するように設けられている弁蓋とを備え、前記弁体が、前記案内溝によって案内されるように中央部から下方へ突起して筒状に形成されて、該筒状の内部が供給される上水の動圧を受けるように上側部が塞がれた筒状部と、該筒状部の周壁に開口されて設けられて該弁体が上方へ移動した際に上水側の流路とディスポーザ側の流路とを連通させる通水口と、外縁の側の部分に設けられて前記弁蓋の開口が開いた際に大気開放の空気を前記給水管側へ通気できる通気部と、上面に設けられて前記弁蓋の開口を塞ぐ際に水密するシール部とを備える。
また、本発明にかかるディスポーザ用のバキュームブレーカの一形態によれば、前記固定本体の案内溝が円柱状に形成され、前記弁蓋の内側面が円周内面に形成され、前記弁体の外形が実質的に円盤状に形成されていると共に前記筒状部が円筒状に形成されていることを特徴とすることができる。
また、本発明にかかるディスポーザ用のバキュームブレーカの一形態によれば、前記通水口の開口形状が、上側から下側へ向って徐々に拡大する形態に設けられていることを特徴とすることができる。
また、本発明にかかるディスポーザ用のバキュームブレーカの一形態によれば、前記固定本体が、前記被固定体に設けられた取付穴を覆うように該被固定体の表面側に当接して固定されるように設けられ、該固定本体の中心と偏心した位置に配されると共に前記取付穴を貫通できる大きさに設けられて一部が前記被固定体の裏面側に当接して固定され、前記給水管が挿通される挿通孔が設けられているフックと、該フックと前記固定本体とが、螺子の締付力によって前記被固定体を挟み込むことで該被固定体に固定されるように、該フックと前記固定本体とに連係されている雄螺子部材と、前記固定本体の裏面から前記雄螺子部材と平行に延設されていると共に、前記フックに設けられた案内孔に挿通されて該フックの前記雄螺子部材による締付方向への移動を案内する案内ピンとを具備することを特徴とすることができる。
また、本発明にかかるディスポーザ用のバキュームブレーカの一形態によれば、前記雄螺子部材が前記フックに螺合すると共に前記固定本体に係合し、該固定本体における前記弁体の作動する下側であって棚状にえぐられたように形成された切り欠き部に前記雄螺子部材の頭部が収納された状態に位置していることを特徴とすることができる。
また、本発明にかかるディスポーザ用のバキュームブレーカの一形態によれば、前記固定本体の表面側に前記取付穴より大径に形成されて固定される表側固定部が設けられ、前記固定本体の裏面側に前記取付穴の内側に嵌まる嵌合段部が設けられている。
ことを特徴とすることができる。
また、本発明にかかるバキュームブレーカの取付固定方法の一形態によれば、前記のディスポーザ用のバキュームブレーカを被固定体に固定するバキュームブレーカの取付固定方法であって、前記フックを、前記被固定体の取付穴と中心同士が同心となるようにして該取付穴に貫通させ、前記固定本体と前記取付穴との中心同士が同心となるように、前記ディスポーザ用のバキュームブレーカをスライドさせて前記固定本体を前記被固定体に配すると共に前記フックの一部が前記被固定体と重なるように配し、前記雄螺子部材による締付によって前記固定本体と前記フックとで前記被固定体を挟み込むことで固定することを特徴とすることができる。
本発明にかかるディスポーザ用のバキュームブレーカによれば、負圧の破壊にかかる動作や、作動時の水漏れの防止にかかる動作について、その応答性や確実性を、より向上できると共に、よりコンパクトに構成できるという特別有利な効果を奏する。
本発明にかかるディスポーザ用のバキュームブレーカの形態例であって負圧を破壊している状態を示す断面図である。 図1の形態例であって通水状態を示す断面図である。 図1の形態例の全体形状を示す斜視図である。 図1の形態例の全体形状を示す正面図である。 図1の形態例のカバー内部を示す破断斜視図である。 図1の形態例に用いられている弁体の斜視図である。 図1の形態例に用いられている固定本体の斜視図である。 本発明にかかる取付固定器具の形態例を示す斜視図である。 図8の形態例を他方向(裏面側)から見た斜視図である。 図8の形態例の使用状態(第1工程)を示す側断面図である。 図8の形態例の使用状態(第2工程)を示す側断面図である。 図8の形態例の使用状態(第3工程)を示す側断面図である。 図8の形態例の使用状態(第4工程)を示す側断面図である。 図8の形態例の使用状態(第5工程)を示す側断面図である。 図8の形態例の使用状態(第6工程)を示す側断面図である。 図8の形態例の使用状態(第7工程)を示す側断面図である。 図8の形態例の固定状態を示す裏面図である。 図1の形態例の配管の挿入状態を示す裏面図である。
以下、本発明にかかるディスポーザ用のバキュームブレーカの形態例を添付図面(図1〜18)と共に詳細に説明する。なお、図8〜17に示す形態例は、ディスポーザ用のバキュームブレーカに用いられる取付固定器具の原形を示すもので、配管などのディスポーザ用のバキュームブレーカにかかる構成を省略して記載してある。
このディスポーザ用のバキュームブレーカは、上水道管から流し台に設けられたディスポーザへ上水を供給するために接続される給水管の中途部に、その給水管に負圧が生じた場合のその負圧を弁体70の作動による大気開放によって破壊するように設けられ、前記ディスポーザから前記上水道管への汚水の逆流の発生を防止するように設置される。図3に示すように、90は内部構造を保護するカバーである。この本形態例のカバー90には、負圧を破壊する際などに空気が流通できるように、空気流入口63がスリット状に設けられている。
20は固定本体であり、貫通した取付穴11が設けられた被固定体10に固定するように設けられ、前記上水道管からの配管61が接続される上水側の流路24、前記ディスポーザへの配管62が接続されるディスポーザ側の流路25、及び中央部に上水側の流路24に連続すると共に弁体70の上下動を案内する案内溝26を備える。この案内溝26は上方へ開口されており弁体70の動作(上下動)を案内するように設けられている。また、案内溝26が、上水側の流路24の上方に、その上水側の流路24に連通して位置している。さらに、案内溝26は中央部に設けられているが、ディスポーザ側の流路25を含めてコンパクトに設計するため、上水側の流路24は固定本体20の中心軸から偏芯した位置であってその中心軸と平行に形成されている。
また、27はリング状の溝であり、固定本体20の上面に案内溝26を囲むように形成されており、このリング状の溝27の底の部分にディスポーザ側の流路25が連通されている。これにより、弁体70の回転方向の角度向きに影響されることなく、上水の流れや負圧破壊のための空気の流れをスムースにすることができる。
80は弁蓋であり、固定本体20の上側を覆ってその固定本体20との間で弁体70を内包してその弁体70の作動空間71を形成するように設けられ、上面に大気開放のために弁体70よって開閉される開口81が設けられていると共に、内側面82が弁体70の外縁72に摺接してその弁体70の往復動(上下動)を案内するように設けられている。
この弁蓋80は、カップを逆さにしたような形態であり、その下部拡径部83が固定本体20の上部外周28に外嵌して‘O’−リング84によって水密シールされ、作動空間71を形成するように設けられている。
そして、弁体70が、案内溝26によって案内されるように中央部から下方へ突起して筒状に形成されて、その筒状の内部73aが供給される上水の動圧を受けるように上側部(上面70aの中央部分)が塞がれた筒状部73と、筒状部73の周壁73bに開口されて設けられてその弁体70が上方へ移動した際に上水側の流路24とディスポーザ側の流路25とを連通させる通水口74と、外縁72の側の部分に設けられて弁蓋80の開口81が開いた際に大気開放の空気を給水管(配管61、62)側へ通気できる通気部75と、上面70aに設けられて弁蓋80の開口81を塞ぐ際に水密するシール部76とを備える。本実施例の通気部75は、弁体70の外周縁の4箇所において小径に切り欠いた状態に形成されている。
これによれば、弁体70が、外縁72と筒状部73の二つの要素について案内される形態になっており、負圧の破壊にかかる動作や、作動時の水漏れの防止にかかる動作について、その応答性や確実性を、より向上できると共に、よりコンパクトに構成できる。
本形態例では、固定本体20の案内溝26が円柱状に形成され、弁蓋80の内側面82が円周内面に形成され、弁体70の外形が実質的に円盤状に形成されていると共に筒状部73が円筒状に形成されている。すなわち、円形が基本となった形状であり、弁体70の動作について、バランスよく適切に力を受けることができ、動作の応答性や確実性を、より向上できる。
また、本形態例では、通水口74の開口形状が、上側から下側へ向って徐々に拡大する形態に設けられている。図6に示す通水口74の形状は、三角形に形成されており、底辺が下側に配されていることで上側から下側へ向って徐々に拡大する形態になっている。
この形態によれば、案内溝26に嵌まって案内された筒状部73の重なりの度合いの状態によって、上水側の流路24からの通水が始まる際には、その水の動圧を適切に受けて弁体70が上方へスムースに移動するように、通水口74による連通面積が小さく、弁体70が開口81を塞いだ後は、水の流れがスムースになって抵抗を小さくできるように、通水口74による連通面積を大きくすることができる。これにより、弁体70の応答性や確実性を、さらに向上できる。
また、本形態例のシール部76は、弁体70の上面70a側における縮径された段部の外周面に設けられたリング溝に‘O’−リング77が嵌まることによって構成されている。この‘O’−リング77が、弁蓋80の逆さの内底であってその内周に設けられたテーパ面85に当接することで、水密シールがなされた状態で、弁蓋80の開口81を弁体70が閉塞する。
30はフックであり、固定本体20の中心と偏心した位置に配されると共に取付穴11を貫通できる大きさに設けられて一部が被固定体10(図10参照)の裏面側に当接して固定され、給水管(配管61、62)が挿通される挿通孔33、33が設けられている。
これによれば、給水管である上水道管からの配管61及びディスポーザへの配管62が、適切に配置され、ディスポーザを適切且つコンパクトに構成できる。
40は雄螺子部材であり、フック30と固定本体20とが、螺子の締付力によって被固定体10を挟み込むことで、その被固定体10に固定されるように、フック30と固定本体20とに連係されている。そして、本形態例の雄螺子部材40は、フック30に螺合すると共に固定本体20に係合し、その固定本体20における弁体70の作動する下側であって棚状にえぐられたように形成された切り欠き部29に、雄螺子部材40の頭部40aが収納された状態に位置している。
これによれば、取付固定器具としての機能を合理的に配することができ、ディスポーザを適切且つコンパクトに構成できる。
次に、図8〜18に基づいて、本願のディスポーザ用のバキュームブレーカなどに用いられる取付固定器具の形態例について詳細に説明する。
20は固定本体であり、被固定体10に設けられた取付穴11を覆うように、その被固定体10の表面10a側に当接して固定される部品になっている。本形態例では、固定本体20外形が円形に設けられ、取付穴11よりも大径なフランジ状の表側固定部21(後述参照)が設けられている。
なお、被固定体10とは、所要の厚みがあって平面的な広がりのある板状などの部材であり、流し台の天板、壁、床、天井などの構造物を構成する部材の形態であって、貫通した所要の大きさの取付穴11を設けることが可能なものである。
30はフックであり、固定本体20の中心(軸芯Za)と偏心した位置(軸芯Zb)に配されると共に取付穴11を貫通できる大きさに設けられ、一部30aが被固定体10の裏面10b側に当接して固定される部品になっている。すなわち、フック30の一部30aが締付力によって圧接された状態となることで固定されるように設定されている。
本形態例では、円形の取付穴11の中心(軸芯Zc)に円形のフック30の中心(軸芯Zb)を合わせた状態で、そのフック30を傾けることなく取付穴11について挿通できる嵌め合い関係になっている。なお、図10〜16に示すように、フック30の外径寸法は、被固定体10の裏面10b側に当接(圧接)されて固定される面積を大きくとるため、円形の取付穴11の内径を適切に通過でき、且つその取付穴11の内径寸法よりも小径の範囲ではあるが、できるだけ大径となるように設定するとよい。
40は雄螺子部材であり、フック30と固定本体20とが、螺子の締付力によって被固定体10を挟み込むことで、その被固定体10に固定されるように、フック30と固定本体20とに連係されている。つまり、この雄螺子部材40によれば、その螺子の締付力によって、被固定体10に、固定本体20及びフック30を連結するように締結できる。
50は案内ピンであり、固定本体20の裏面20bから雄螺子部材40と平行に延設されていると共に、フック30に設けられた案内孔32に挿通されて、そのフック30の雄螺子部材40による締付方向への移動を案内する部材になっている。
これによれば、フック30を取付穴11に挿入して位置決めする簡単な作業工程と、雄螺子部材40を回すだけの簡単な作業工程とで、フック30が、案内ピン50によって共回りをしない状態で好適に案内されて、前述のように被固定体10へ締付けられる。
また、本形態例では、雄螺子部材40が、フック30に螺合すると共に固定本体20に係合している。さらに、本形態例の雄螺子部材40は、フック30に設けられた雌螺子部31に螺合し、固定本体20に設けられた貫通孔23に挿通されて係合されている。
これによれば、雄螺子部材40の先端が、壁などの被固定体10の裏面10b側(壁などの内側)へ突出する状態となることで締付けがなされる。従って、雄螺子部材40が被固定体10の表面10a側へ突出する場合に比較して、被固定体10の表面10a側に装着される他の装着部材に対する取り合い関係が変化しないため、その装着部材を適切に装着できる。
また、本形態例の雄螺子部材40は、両端部にボルトの頭が設けられた形態になっている。さらに具体的には、固定本体20の表面20a側に突起した雄螺子部材40の一方の端部には、六角袋ナット41が螺合されており、この六角袋ナット41は、ボルトの頭として作用するように設けられている。また、フック30の裏面側に突起した雄螺子部材40の他方の端部には、ボルトの頭として作用するなべ小ねじの頭42になっている。このように、雄螺子部材40の両端部が実質的にボルトの頭になっている形態となっているため、固定本体20及びフック30は、雄螺子部材40に連係して相互に離脱しない形態になっている。
さらに、本形態例では、雄螺子部材40及び案内ピン50が各一本ずつ設けられているが、本発明はこれに限定されるものではなく、雄螺子部材40や案内ピン50が複数本配された形態であってもよい。これによれば、フック30の移動や締付け作業を、より確実に且つバランスよく安定的に行い得る。
また、本形態例では、固定本体20の表面20a側に取付穴11より大径に形成されて固定される表側固定部21が設けられ、固定本体20の裏面20b側に取付穴11の内側に嵌まる嵌合段部22が設けられている。
これによれば、固定本体20を取付穴11に対して適切且つ容易に位置決めができる。また、段差をつけるだけの形態であり、容易に製作できる。なお、取付穴11に対して位置決めを適切に行うための構造としては、本形態例に限定されず、例えば三個以上の突起が取付穴11の内側に嵌まるように設けられることでも実現できる。
図1に示す形態例では、固定本体20が配管口や配線口を固定するためのベース部として設けられ、フック30には配管や配線が挿通される挿通孔33が設けられている。
これによれば、配管や配線を機能的且つ合理的にコンパクトに配することができる。さらに、フック30の全体としての剛性を適切に保ちつつ、雌螺子部31と、案内孔32の位置関係を適切に設定することができる。
また、図1に示す形態例は、バキュームブレーカ60を装着するためのもので、固定本体20が給水用の配管口を固定するためのベース部であり、フック30には給水用の配管の挿入される挿通孔33が設けられている。この給水用の配管口としては、図1に示すようなバキュームブレーカ60の空気流入口63や、水栓の給水口がある。
なお、バキュームブレーカ60は、配管の一方61が給水管に接続され、配管の他方62がディスポーザに接続され、給水管内が負圧になった場合に空気を導入し、負圧を破壊することで排水管内の汚水が給水管内に逆流しない機能を有する。
また、雄螺子部材40は、フック30の中心から被固定体10の裏面10b側に当接されて固定される部分(一部30a)の側へ偏心した位置に設けられた雌螺子部31に螺合されている。被固定体10の裏面10b側に当接されて固定される部分(一部30a)と、雌螺子部31とは近接しており、締付力が作用しやすい位置関係に設けられている。また、挿通孔33を挟んで、雄螺子部材40とは反対側に案内ピン50が挿通される案内孔32が配されている。
このように雌螺子部31、挿通孔33及び案内孔32が設けられていることで、雌螺子部31と案内孔32の間隔をフック30内においてより大きくとることができる。これによれば、フック30を締付け方向へ移動させて固定させる際に、モーメントの力が好適に作用して、フック30が傾くことを好適に防止して案内できる。従って、雄螺子部材40によってフック30を被固定体10へ適切に締付けることができる。
また、本形態例のフック30は、厚肉の円形板を原形として、剛性の高い金具になっている。なお、このフック30には、挿通孔33が設けられているが、厚肉の金具であり、剛性の高い部品になっている。また、本発明の案内ピン50も、剛性が高い部品になっている。これによれば、フック30を締付け方向へ適切に移動させて固定させることができる。
以上に説明したディスポーザ用のバキュームブレーカを用い、そのディスポーザ用のバキュームブレーカを被固定体10に固定する取付固定方法を以下に説明する。
先ず、フック30を、図10に示す状態から、傾けることなく被固定体10の取付穴11と中心同士(Zb、Zc)が、図11に示すように同心となるようにして、その取付穴11に図12から図13に示すように貫通させる。
次に、図14に示すように、固定本体20と取付穴11との中心同士(Za、Zc)が同心となるように、ディスポーザ用のバキュームブレーカをスライドさせて、固定本体20を被固定体10に配すると共にフック30の一部30aが被固定体10と重なるように配する。この際に、図15に示すように、固定本体20の嵌合段部22を取付穴11内に嵌めることで位置決めがなされる。
そして、雄螺子部材40による締付けによって、固定本体20とフック30とで被固定体10を挟み込むことで固定する。
固定本体20の表面20a側の六角袋ナット41を締め方向に回すか、フック30の裏面側のなべ小ねじの頭42を緩み方向に回すことによってフック30が締付け方向へ移動する。これによって、被固定体10が固定本体20とフック30とによって挟圧されて固定される。
これによれば、被固定体10の表面10a側からの作業のみで、ディスポーザ用のバキュームブレーカの取付作業を容易に行うことができる。
次に、図3、17、18に基づいて、バキュームブレーカ60を例にして、以上に説明したディスポーザ用のバキュームブレーカの固定本体20とフック30とで被固定体10を挟み込むことで固定する具体的な使用形態について以下に説明する。
図17に示すように、本形態例の固定本体20とフック30は円形に設けられ、嵌合段部22の外径とフック30の外径は同径に形成されている。そして、フック30の円が、固定本体20に対して偏心した状態に配されており、その偏心によって嵌合段部22の円からはみ出した部分である張り出し部が、被固定体10と重なってその裏面に当接されるフック30の一部30aになっている。
このフック30の一部30aは、一方の周縁側の部分であり、その大きさ(被固定体10の裏面に当接する面積の大きさ)は偏心の度合いが大きくなるほど大きくなる。
そして、図17に示すように本形態例では、雄螺子部材40の中心に最も近いフック30の周縁のポイントに接する接線Xaと平行で、雄螺子部材40の中心を通る中心線Xbを基準にして、雄螺子部材40を中心にした180度以上の範囲に、被固定体10の裏面に当接するフック30の一部30aが及んでいる。これによれば、雄螺子部材40を中心にして真反対の両側で且つ対称の形態で被固定体10の裏面に当接するように、フック30の一部30aが形成されたことになる。このように、雄螺子部材40の回りの広い範囲でフック30の一部30aが被固定体10の裏面にバランスよく当接されるため、より安定的で且つより強固に固定することができる。
また、図18に示すように、フック30には給水用の配管61、62の挿入される挿通孔33が、バキュームブレーカ60用であるために、二個設けられている。この二個の挿通孔33は、フック30が偏心されて配されているため、そのフック30内に適切に貫通されて配されている。すなわち、このフック30については、大きな二個の挿通孔33を設けるにもかかわらず、周縁に切り欠き部が生ずることなく、円形の厚肉の原形を留めて剛性を維持できる形態とすることができる。
これによれば、図18に示すように、配管62が固定本体20の嵌合段部22における周縁の際に配されても、フック30が偏心されて配されているため、その配管62が内嵌状態に挿通される挿通孔33をフック30内に適切に設けることができる。
従って、フック30の剛性が維持されることでフック30が変形することを防止でき、案内ピン50によって適切に案内され、フック30を締付け方向へ適切に移動させて強固に固定させることができる。
以上、本発明につき好適な形態例を挙げて種々説明してきたが、本発明は以上の形態例に限定されるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るのは勿論のことである。
10 被固定体
10a 表面
10b 裏面
11 取付穴
20 固定本体
20a 表面
20b 裏面
21 表側固定部
22 嵌合段部
23 貫通孔
24 上水側の流路
25 ディスポーザ側の流路
26 案内溝
27 リング状の溝
28 上部外周
29 切り欠き部
30 フック
30a 一部
31 雌螺子部
32 案内孔
33 挿通孔
40 雄螺子部材
40a 頭部
41 六角袋ナット
42 なべ小ねじの頭
50 案内ピン
60 バキュームブレーカ
61 配管
62 配管
63 空気流入口
70 弁体
70a 上面
71 作動空間
72 外縁
73 筒状部
73a 内部
73b 周壁
74 通水口
75 通気部
76 シール部
77 ‘O’−リング
80 弁蓋
81 開口
82 内側面
83 下部拡径部
84 ‘O’−リング
85 テーパ面
90 カバー

Claims (7)

  1. 上水道管から流し台に設けられたディスポーザへ上水を供給するために接続される給水管の中途部に、該給水管に負圧が生じた場合の該負圧を弁体の作動による大気開放によって破壊するように設けられ、前記ディスポーザから前記上水道管への汚水の逆流の発生を防止するディスポーザ用のバキュームブレーカであって、
    貫通した取付穴が設けられた被固定体に固定するように設けられ、前記上水道管からの配管が接続される上水側の流路、前記ディスポーザへの配管が接続されるディスポーザ側の流路、及び中央部に前記上水側の流路に連続すると共に前記弁体の上下動を案内する案内溝を備える固定本体と、
    該固定本体の上側を覆って該固定本体との間で前記弁体を内包して該弁体の作動空間を形成するように設けられ、上面に大気開放のために前記弁体よって開閉される開口が設けられていると共に、内側面が前記弁体の外縁に摺接して該弁体の往復動を案内するように設けられている弁蓋とを備え、
    前記弁体が、前記案内溝によって案内されるように中央部から下方へ突起して筒状に形成されて、該筒状の内部が供給される上水の動圧を受けるように上側部が塞がれた筒状部と、該筒状部の周壁に開口されて設けられて該弁体が上方へ移動した際に上水側の流路とディスポーザ側の流路とを連通させる通水口と、外縁の側の部分に設けられて前記弁蓋の開口が開いた際に大気開放の空気を前記給水管側へ通気できる通気部と、上面に設けられて前記弁蓋の開口を塞ぐ際に水密するシール部とを備えることを特徴とするディスポーザ用のバキュームブレーカ。
  2. 前記固定本体の案内溝が円柱状に形成され、前記弁蓋の内側面が円周内面に形成され、前記弁体の外形が実質的に円盤状に形成されていると共に前記筒状部が円筒状に形成されていることを特徴とする請求項1記載のディスポーザ用のバキュームブレーカ。
  3. 前記通水口の開口形状が、上側から下側へ向って徐々に拡大する形態に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のディスポーザ用のバキュームブレーカ。
  4. 前記固定本体が、前記被固定体に設けられた取付穴を覆うように該被固定体の表面側に当接して固定されるように設けられ、
    該固定本体の中心と偏心した位置に配されると共に前記取付穴を貫通できる大きさに設けられて一部が前記被固定体の裏面側に当接して固定され、前記給水管が挿通される挿通孔が設けられているフックと、
    該フックと前記固定本体とが、螺子の締付力によって前記被固定体を挟み込むことで該被固定体に固定されるように、該フックと前記固定本体とに連係されている雄螺子部材と、
    前記固定本体の裏面から前記雄螺子部材と平行に延設されていると共に、前記フックに設けられた案内孔に挿通されて該フックの前記雄螺子部材による締付方向への移動を案内する案内ピンとを具備することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のディスポーザ用のバキュームブレーカ。
  5. 前記雄螺子部材が前記フックに螺合すると共に前記固定本体に係合し、該固定本体における前記弁体の作動する下側であって棚状にえぐられたように形成された切り欠き部に前記雄螺子部材の頭部が収納された状態に位置していることを特徴とする請求項4記載のディスポーザ用のバキュームブレーカ。
  6. 前記固定本体の表面側に前記取付穴より大径に形成されて固定される表側固定部が設けられ、前記固定本体の裏面側に前記取付穴の内側に嵌まる嵌合段部が設けられていることを特徴とする請求項4又は5記載のディスポーザ用のバキュームブレーカ。
  7. 請求項4〜6のいずれかに記載のディスポーザ用のバキュームブレーカを被固定体に固定するバキュームブレーカの取付固定方法であって、
    前記フックを、前記被固定体の取付穴と中心同士が同心となるようにして該取付穴に貫通させ、
    前記固定本体と前記取付穴との中心同士が同心となるように、前記ディスポーザ用のバキュームブレーカをスライドさせて前記固定本体を前記被固定体に配すると共に前記フックの一部が前記被固定体と重なるように配し、
    前記雄螺子部材による締付によって前記固定本体と前記フックとで前記被固定体を挟み込むことで固定することを特徴とするバキュームブレーカの取付固定方法。
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