JP2017179781A - 水栓 - Google Patents

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Abstract

【課題】取付孔の直径に幅がある場合であっても、簡単かつ確実に取付孔を閉塞する水栓を提供する。【解決手段】水栓本体が、この水栓本体の底部に配置されて取付基体の上部から取付基体の取付孔への水の浸入を抑制する円環状のシール部と、シール部より内側に位置し取付基体の取付孔に挿通されるリブとを備え、複数の通水管および水栓本体のリブが、複数の通水管の少なくともいずれか1本および水栓本体のリブと外接する仮想外接円の内側に配置され、水栓本体のシール部の直径が、取付基体の取付孔の直径より大きく、仮想外接円の直径が、取付基体の取付孔の直径より小さく、水栓本体のシール部が取付基体の取付孔と上面視において内接した状態では、複数の通水管の少なくともいずれか1本または水栓本体のリブが、取付基体の取付孔と接触する。【選択図】図6

Description

本発明は、吐水口を有する水栓本体および該水栓本体に一端が接続され他端が取付基体の取付孔に挿通される複数の通水管を備え、取付基体に固定される水栓に関する。
従来、ハンドル操作により湯、水、湯水混合水、浄水を切り換えて吐出可能な湯水混合水栓が知られている(例えば、特許文献1)。
このような湯水混合水栓は、水栓本体に予め複数の通水管を取り付けた状態で工場から出荷される。
そして、施工現場ではカウンター等の取付基体に形成された取付孔に湯水混合水栓の通水管を挿通させると共に取付基体の下側に固定プレートを取り付けることで、湯水混合水栓を取付基体に固定する。
また、取付基体の上部の水が取付基体の取付孔を介して取付基体の下方に漏れないために、取付基体の取付孔を水栓本体によって閉塞している。
これにより、水栓本体の取付基体と接触する面に形成されたシール部の内側に取付孔が位置することになり、シール部が取付基体の取付孔と取付基体とを仕切るため、取付基体の上部の水が取付孔に侵入することを防いでいる。
特開2012−36611号公報
取付基体の取付孔を湯水混合水栓によって閉塞するためには、湯水混合水栓のシール部内に取付基体の取付孔が配置されるように湯水混合水栓を取付基体上に配置する必要がある。
ここで、取付孔の直径は規格化されているものの、ある程度の幅を持ったものであり、湯水混合水栓を配置する位置の調整には微調整が必要であり、ある程度の熟練を要するものであった。
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、取付孔の直径に幅がある場合であっても、簡単かつ確実に取付孔を閉塞する水栓を提供することである。
請求項1に係る発明は、吐水口を有する水栓本体および該水栓本体に一端が接続され他端が取付基体の取付孔に挿通される複数の通水管を備え、前記取付基体に固定された水栓であって、前記水栓本体が、該水栓本体の底部に配置されて前記取付基体の上部から前記取付基体の取付孔への水の浸入を抑制する円環状のシール部と、前記シール部より内側に位置し前記取付基体の取付孔に挿通されるリブとを備え、前記複数の通水管および前記水栓本体のリブが、前記複数の通水管の少なくともいずれか1本および前記水栓本体のリブと外接する仮想外接円の内側に配置され、前記水栓本体のシール部の直径が、前記取付基体の取付孔の直径より大きく、前記仮想外接円の直径が、前記取付基体の取付孔の直径より小さく、前記水栓本体のシール部が前記取付基体の取付孔と上面視において内接した状態では、前記複数の通水管の少なくともいずれか1本または前記水栓本体のリブが、前記取付基体の取付孔と接触することにより、前述した課題を解決するものである。
このように構成された請求項1に係る発明の水栓によれば、水栓本体のシール部の直径が、取付基体の取付孔の直径より大きいことにより、水栓本体のシール部の中心と取付孔の中心とが一致しているような理想的な状態では、水栓本体によって取付孔が閉塞される。そして、水栓本体のシール部の中心と取付孔の中心とが偏心した場合であっても、基本的には水栓本体によって取付孔が閉塞される。
また、水栓本体のシール部が取付基体の取付孔と上面視において内接した状態では、複数の通水管の少なくともいずれか1本または水栓本体のリブが、取付基体の取付孔と接触することにより、水栓本体のシール部の中心と取付孔の中心とが、水栓本体のシール部と取付基体の取付孔とが上面視において内接する程度以上に偏心しない。
したがって、取付孔の中心と水栓本体のシール部の中心とが偏心している場合であったり、取付孔の直径に幅がある場合であったりしたとしても、簡単かつ確実に取付孔を水栓本体により閉塞することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載された水栓の構成に加えて、さらに前記取付基体の下側に固定プレートと、前記複数の通水管のいずれか1本と螺合する締結部材とを備え、前記固定プレートが、前記複数の通水管のいずれか1本と前記締結部材との螺合によって前記取付基体に押圧されていることにより、前述した課題を解決するものである。
このように構成された請求項2に係る発明の水栓によれば、請求項1に係る発明が奏する効果に加え、固定プレートが、複数の通水管のいずれか1本と締結部材との螺合によって取付基体に押圧されていることにより、取付基体が、水栓本体と固定プレートとにより挟圧される、すなわち複数の通水管のいずれか1本を利用して水栓本体が取付基体に固定されるため、水栓本体の取付基体への固定構造を隠蔽することができると共に水栓本体の外径を大きくすることなく水栓本体を取付基体に固定することができる。
請求項3に係る発明は、吐水口を有する水栓本体と該水栓本体に一端が接続され他端が取付基体の取付孔に挿通される複数の通水管および中実の固定棒とを備え、前記取付基体に固定された水栓であって、前記水栓本体が、該水栓本体の底部に配置されて前記取付基体の上部から前記取付基体の取付孔への水の浸入を抑制する円環状のシール部と、前記シール部より内側に位置し前記取付基体の取付孔に挿通されるリブとを備え、前記複数の通水管および中実の固定棒と前記水栓本体のリブとが、前記複数の通水管および中実の固定棒の少なくともいずれか1本または前記水栓本体のリブと外接する仮想外接円の内側に配置され、前記水栓本体のシール部の直径が、前記取付基体の取付孔の直径より大きく、前記仮想外接円の直径が、前記取付基体の取付孔の直径より小さく、前記水栓本体のシール部が前記取付基体の取付孔と上面視において内接した状態では、前記複数の通水管および中実の固定棒の少なくともいずれか1本または前記水栓本体のリブが、前記取付基体の取付孔と接触することにより、前述した課題を解決するものである。
このように構成された請求項3に係る発明の水栓によれば、水栓本体のシール部の直径が、取付基体の取付孔の直径より大きいことにより、水栓本体のシール部の中心と取付孔の中心とが一致しているような理想的な状態では、水栓本体によって取付孔が閉塞される。そして、水栓本体のシール部の中心と取付孔の中心とが偏心した場合であっても、基本的には水栓本体によって取付孔が閉塞される。
また、水栓本体のシール部が取付基体の取付孔と上面視において内接した状態では、複数の通水管および中実の固定棒の少なくともいずれか1本または水栓本体のリブが、取付基体の取付孔と接触することにより、水栓本体のシール部の中心と取付孔の中心とが、水栓本体のシール部と取付基体の取付孔とが上面視において内接する程度以上に偏心しない。
したがって、取付孔の中心と水栓本体のシール部の中心とが偏心している場合であったり、取付孔の直径に幅がある場合であったりしたとしても、取付孔を水栓本体により閉塞することができる。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載された水栓の構成に加えて、さらに前記取付基体の下側に固定プレートと、前記複数の通水管および中実の固定棒のいずれか1本と螺合すると締結部材とを備え、前記固定プレートが、前記複数の通水管および中実の固定棒のいずれか1本と前記締結部材との螺合によって前記取付基体に押圧されていることにより、前述した課題を解決するものである。
このように構成された請求項4に係る発明の水栓によれば、請求項3に係る発明が奏する効果に加え、固定プレートが、複数の通水管および中実の固定棒のいずれか1本と締結部材との螺合によって取付基体に押圧されていることにより、取付基体が、水栓本体と固定プレートとにより挟圧される、すなわち複数の通水管および中実の固定棒のいずれか1本を利用して水栓本体が取付基体に固定されるため、水栓本体の取付基体への固定構造を隠蔽することができると共に水栓本体の外径を大きくすることなく水栓本体を取付基体に固定することができる。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載された水栓の構成に加えて、前記水栓本体のリブが、複数形成されていることにより、前述した課題を解決するものである。
このように構成された請求項5に係る発明の水栓によれば、請求項1乃至請求項4のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加え、水栓本体のリブが、複数形成されていることにより、通水管が自らの弾性により仮想外接円より内側に変形したとしても、水栓本体のシール部と取付基体の取付孔とが上面視において内接した状態においても水栓本体に形成された複数のリブが取付基体の取付孔と当接するため、確実に取付孔を水栓本体により閉塞することができる。
請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載された水栓の構成に加えて、前記水栓本体が、外観を形成する外筒部材と、前記リブを有する内筒部材とを有していることにより、前述した課題を解決するものである。
このように構成された請求項6に係る発明の水栓によれば、請求項1乃至請求項5のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加え、水栓本体が、外観を形成する外筒部材と、リブを有する内筒部材とを有していることにより、水栓の機能部が内筒部材に配置されるようになるため、外筒部材の形状を容易変更にすることができる。
本発明によれば、取付孔の直径に幅がある場合であっても、簡単かつ確実に取付孔を閉塞する水栓を提供することができる。
本発明の実施形態である水栓の斜視外観図。 本発明の実施形態である水栓の斜視分解図。 本発明の実施形態である水栓の流路構成図。 本発明の実施形態である水栓の要部側面断面図。 従来例の水栓のカウンターに対する位置関係を示す図。 本発明の実施形態である水栓のカウンターに対する理想的な位置関係(A)、水栓のカウンターに対する偏った位置関係(B)。 本発明の実施形態の変形例である浄水なし仕様の水栓の斜視分解図。
以下、図1乃至図7に基づいて、本発明の実施形態について説明する。
<1.概要>
はじめに、図1および図2を用いて、水栓100の概要を説明する。
図1は本発明の実施形態である水栓の斜視外観図であり、図2は本発明の実施形態である水栓の斜視分解図である。
図1に示すように、本発明の実施形態である水栓100は、主にキッチンのカウンター(取付基体)Cに設置されるものであり、水、湯、湯水混合水および浄水を吐水する。
水栓100は、カウンターC上に配置される水栓本体110と、この水栓本体110に一端が接続され他端がカウンターCの取付孔Hに挿通される複数の通水管120と、カウンターCの下に設置され浄水を生成する浄水カートリッジ130とを備えている。
さらに、水栓本体110をカウンターCに固定するための固定プレート140をカウンターCの下側に備えており、これにより水栓100はカウンターCに固定されている。
図2に示すように、水栓本体110は、外観を形成する外筒部材111と、一端がこの外筒部材111に挿入され他端がカウンターCに載置される円筒状の内筒部材112とを備えている。
外筒部材111の外観は、側面視でL字状であり、正面視で十字状である。
外筒部材111の先端は、吐水ヘッド113と接続されており、吐水ヘッド113は外筒部材111から引き出し自在となっている。
また、吐水ヘッドの先端には吐水口113aが形成されており、この吐水口113aから水、湯、湯水混合水および浄水を吐水する。
外筒部材111の正面視右側方には後述する湯水混合弁114の開度を調整するレバー状の湯水混合弁操作部114aが取り付けられている。
この湯水混合弁操作部114aを操作することで、吐水口113aから吐水される水の温度や流量が調整される。
一方、外筒部材111の正面視左側方には後述する浄水流調弁115の開度を調整する回転ハンドル状の浄水流調弁操作部115aが取り付けられている。
この浄水流調弁操作部115aを操作することで、吐水口113aから吐水される浄水の流量が調整される。
内筒部材112には、鉛直下方から給水管121、給湯管122および混合水管123が挿通されて、それぞれ固定されている。
また、原水管124は鉛直上方から内筒部材112に挿入される。
なお、内筒部材112の底部の構造については、後に詳述する。
<2.流路構成>
次に図3および図1、図2を用いて、水栓100の流路構成および水栓本体110の内部部品について説明する。
図3は本発明の実施形態である水栓の流路構成図である。
前述のように水栓本体110はカウンターC上に配置されている。
水栓本体110内には、湯水混合弁114が配置されており、この湯水混合弁114は給水管121、給湯管122および混合水管123と連通している。
なお、水栓本体110内には分岐部116が設けられており、この分岐部116に給水管121が接続されている。
これにより、給水源(図示されない)から給水管121に供給された水は、分岐部116で湯水混合弁114に向かう水と浄水流調弁115に向かう水とに分流される。
給水管121は、分岐部116と接続継手J1の一端との間を接続している。
接続継手J1の他端には給水源から延びる給水配管CTが接続されている。
すなわち、給水源から湯水混合弁114までは給水管121と給水配管CTとにより連通されている。
給湯管122は、湯水混合弁114と接続継手J2の一端との間とを接続している。
接続継手J2の他端には給湯源(図示されない)から延びる給湯配管HTが接続されている。
すなわち、給湯源から湯水混合弁114までは給湯管122と給湯配管HTとにより連通されている。
混合水管123は、湯水混合弁114とカウンターCの下に設置された継手部材150との間を接続している。
湯水混合弁114は、給水源から供給される水CWと給湯源から供給される湯HWを混合し、湯水混合水MWを生成している。
給水源から供給される水CWと給湯源から供給される湯HWの混合は、前述のようにレバー状の湯水混合弁操作部114aを操作することによって行われる。
湯水混合弁114によって生成された湯水混合水MWは、混合水管123から下流側に排出される。
浄水流調弁115の下流側は原水管124の一端と接続されており、原水管124の他端は接続継手J3の一端と接続されている。
接続継手J3の他端は、浄水カートリッジ130の上流側と接続されている連結管130aと接続されている。
すなわち、浄水流調弁115は浄水カートリッジ130と連通している。
浄水カートリッジ130の下流側は浄水管130bを介して継手部材150と接続されている。
浄水カートリッジ130へ供給される原水(水CW)の流量は、前述のように回転ハンドル状の浄水流調弁操作部115aによって行われる。
継手部材150の下流端にはフレキ管125が接続されており、このフレキ管125はカウンターCの取付孔Hから水栓本体110内に挿通され、水栓本体110の吐水口113aと連通している。
すなわち、カウンターCの取付孔Hには、給水管121、給湯管122、混合水管123、原水管124、フレキ管125の5つの管が挿通されており、この5本の管が「複数の通水管120」である。
なお、この複数の通水管120の材質については、いずれも金属製である。
<3.水栓本体の底部構造および水栓本体のカウンターへの固定方法>
続いて、図4および図2を用いて水栓本体110の底部構造および水栓本体110のカウンターCへの固定方法について詳説する。
図4は本発明の実施形態である水栓の要部側面断面図である。
図4に示すように、水栓本体110の底部にはシール部となる円環状の発泡パッキン117が配置されている。
発泡パッキン117の内径はカウンターCの取付孔Hの直径より大きい(すなわち、シール部の直径は取付孔Hの直径より大きい)。
水栓本体110をカウンターCに固定した際に、この発泡パッキン117が水栓本体110の内筒部材112とカウンターCによって挟圧される。
これにより、発泡パッキン117の狭圧時にカウンターCの上部から水が水栓本体110の内部およびカウンターCの取付孔Hへ侵入することが抑制されている。
また、図2および図4に示すように、内筒部材112の底部には、鉛直下方に延びるリブ112aが複数形成されており、このリブ112aは取付孔Hに挿通されている。
リブ112aは発泡パッキン117より内側に形成されている。
なお、リブ112aの形成位置については、後に詳述する。
ここで、水栓本体110をカウンターCへの固定方法について説明する。
まず、水栓本体110のリブ112aおよび水栓本体110に接続された複数の通水管120(給水管121、給湯管122、混合水管123、原水管124、フレキ管125)をカウンターCの上方から取付孔Hに挿入する。
次に、固定プレートに形成された貫通孔(図示せず)に原水管124を通す。
その後、原水管124にワッシャー160、締結部材であるナット170の順番で挿通する。
そして、原水管124の外周には雄ネジが形成されているため、ナット170の内周に形成された雌ネジと螺合する。
そして、ナット170を締めていくことで固定プレート140がカウンターCに押し付けられ、水栓本体110がカウンターCに固定される。
なお、この状態で原水管124と浄水カートリッジ130から延びる連結管130aとを連結したり、継手部材150に混合水管123、フレキ管125、浄水管130bを接続したりする。
<4.水栓本体のカウンターの取付孔に対する位置決め>
続いて、図5および図6を用いて、水栓本体110のカウンターCの取付孔Hに対する位置決めについて説明する。
図5は従来例の水栓のカウンターに対する位置関係を示す図であり、図6は本発明の実施形態である水栓のカウンターに対する位置関係を示す図であり、両者ともカウンターCの下方から見た水栓本体の断面図となっている。
従来例の水栓800は、本発明の実施形態である水栓100からリブ112aをなくしたものであり、多くの要素について水栓100と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略し、下2桁が共通する800番台の符号を付すのみとする。
リブがない水栓800では、水栓本体810に接続された複数の通水管820(給水管821、給湯管822、混合水管823、原水管824、フレキ管825)をカウンターCの上方から取付孔Hに挿入した際、取り付け方次第では図5に示すように取付孔Hの内側に発泡パッキン817の外周が位置してしまうことがある。
これに対し、本発明の実施形態である水栓100では、複数の通水管120および水栓本体110のリブ112aが、複数の通水管120のいずれか1本および水栓本体110のリブ112aと外接する仮想外接円Pの内側に配置されている。
なお、図6(A)および(B)では、リブ112aと給湯管122とが仮想外接円Pに外接しているが、仮想外接円Pは給湯管122以外の通水管と外接してもよい。
本発明の実施形態である水栓100のカウンターC上での理想的な位置関係である図6(A)に示すように、仮想外接円Pの直径はカウンターCの取付孔Hの直径より小さくなっている。
ここで、水栓本体110の発泡パッキン117の直径が、カウンターCの取付孔Hの直径より大きく、仮想外接円Pの直径はカウンターCの取付孔Hの直径より小さいため、水栓本体110のリブ112aは発泡パッキン117の内側に配置されている。
また、図6(B)に示すように、水栓本体110の発泡パッキン117がカウンターCの取付孔Hと上面視において内接した状態であっても、複数の通水管120の少なくともいずれか1本または水栓本体110のリブ112a(本実施形態においては給水管121および給湯管122の2本とリブ112a)が、カウンターCの取付孔Hと接触する。
これにより、従来例(図5)のように取付孔Hの内側に発泡パッキン817の外周が位置してしまうことが防止されている。
<5.作用効果>
このようにして得られた本発明の実施形態である水栓100は、水栓本体110のシール部である発泡パッキン117の直径が、取付基体であるカウンターCの取付孔Hの直径より大きいことにより、水栓本体110の発泡パッキン117の中心と取付孔Hの中心とが一致しているような理想的な状態では、水栓本体110によって取付孔Hが閉塞される。そして、水栓本体110の発泡パッキン117の中心と取付孔Hの中心とが偏心した場合であっても、基本的には水栓本体110によって取付孔Hが閉塞される。
また、水栓本体110の発泡パッキン117がカウンターCの取付孔Hと上面視において内接した状態では、複数の通水管120の少なくともいずれか1本または水栓本体110のリブ112aが、カウンターCの取付孔Hと接触することにより、水栓本体110の発泡パッキン117の中心と取付孔Hの中心とが、水栓本体110の発泡パッキン117とカウンターCの取付孔Hとが上面視において内接する程度以上に偏心しない。
したがって、取付孔Hの中心と水栓本体110の発泡パッキン117の中心とが偏心している場合であったり、取付孔Hの直径に幅がある場合であったりしたとしても、簡単かつ確実に取付孔Hを水栓本体110により閉塞することができる。
また、固定プレート140が、複数の通水管120のいずれか1本と締結部材であるナット170との螺合によってカウンターCに押圧されていることにより、カウンターCが、水栓本体110と固定プレート140とにより挟圧される、すなわち複数の通水管120のいずれか1本を利用して水栓本体110がカウンターCに固定されるため、水栓本体110のカウンターCへの固定構造を隠蔽することができると共に水栓本体110の外径を大きくすることなく水栓本体110をカウンターCに固定することができる。
さらに水栓本体110のリブ112aが、複数形成されていることにより、通水管120が自らの弾性により仮想外接円Pより内側に変形したとしても、水栓本体110の発泡パッキン117とカウンターCの取付孔Hとが上面視において内接した状態においても水栓本体110に形成された複数のリブ112aがカウンターCの取付孔Hと当接するため、確実に取付孔Hを水栓本体110により閉塞することができる。
また、水栓本体110が、外観を形成する外筒部材111と、リブ112aを有する内筒部材112とを有していることにより、水栓100の機能部が内筒部材112に配置されるようになるため、外筒部材111の形状を容易変更にすることができる。
<6.変形例>
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は上記に限定されるものではない。
例えば、水栓は本実施形態ではキッチンのカウンターを取付基体としていたが、洗面空間のカウンターを取付基体としてもよい。
混合水管は、樹脂管やゴム管であってもよい。
本実施形態では、原水管に雄ネジを形成していたが、雄ネジを形成する管は金属製の管であればいずれの通水管であってもよい。
シール部は、環状の平パッキン等水密性を保てる部材であれば如何なるものであってもよい。
また、内筒部材の弾性を利用して、内筒部材の底部をシール部として利用してもよい。
また、水栓は水、湯および湯水混合水のみを吐水する水栓(すなわち、浄水を吐水できない水栓)であってもよい。
以下、本発明の実施形態の変形例である浄水なし仕様の水栓の斜視分解図である図7を用いて浄水なし仕様の水栓200について説明する。
なお、浄水なし仕様の水栓200は、本発明の実施形態である水栓100から浄水に係る機能部をなくしたものであり、多くの要素について水栓100と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略し、下2桁が共通する200番台の符号を付すのみとする。
水栓200の水栓本体210には、給水管221、給湯管222、混合水管223、フレキ管225の4つの管(この4本の管が「複数の通水管220」である)および中実の固定棒218が挿通されている。
固定棒218は、水栓本体110内の原水管124が挿入されていた箇所に挿入される。
このような構造をとることにより、水栓本体の内部部材を共通化させつつ、浄水の有無のバリエーションを有する水栓を提供することができる。
また、固定棒218の外周には雄ネジが形成されており、この固定棒218に固定プレート240を通すことで、水栓本体210をカウンターCに固定することができる。
このようにして得られた本発明の実施形態の変形例である水栓200は水栓本体210のシール部である発泡パッキン217の直径が、取付基体であるカウンターCの取付孔Hの直径より大きいことにより、水栓本体210の発泡パッキン217の中心と取付孔Hの中心とが一致しているような理想的な状態では、水栓本体210によって取付孔Hが閉塞される。そして、水栓本体210の発泡パッキン217の中心と取付孔Hの中心とが偏心した場合であっても、基本的には水栓本体210によって取付孔が閉塞される。
また、水栓本体210の発泡パッキン217がカウンターCの取付孔Hと上面視において内接した状態では、複数の通水管220および中実の固定棒218の少なくともいずれか1本または水栓本体210のリブ212aが、カウンターCの取付孔Hと接触することにより、水栓本体210の発泡パッキン217の中心と取付孔Hの中心とが、水栓本体210の発泡パッキン217とカウンターCの取付孔Hとが上面視において内接する程度以上に偏心しない。
したがって、取付孔Hの中心と水栓本体210の発泡パッキン217の中心とが偏心している場合であったり、取付孔Hの直径に幅がある場合であったりしたとしても、取付孔Hを水栓本体210により閉塞することができる。
また、固定プレート240が、複数の通水管220および中実の固定棒218のいずれか1本と締結部材であるナット270との螺合によってカウンターCに押圧されていることにより、カウンターCが、水栓本体210と固定プレート240とにより挟圧される、すなわち複数の通水管220および中実の固定棒218のいずれか1本を利用して水栓本体210がカウンターCに固定されるため、水栓本体210のカウンターCへの固定構造を隠蔽することができると共に水栓本体210の外径を大きくすることなく水栓本体210をカウンターCに固定することができる。
さらに、水栓本体210のリブ212aが、複数形成されていることにより、通水管220が自らの弾性により仮想外接円Pより内側に変形したとしても、水栓本体210の発泡パッキン217とカウンターCの取付孔Hとが上面視において内接した状態においても水栓本体210に形成された複数のリブ212aがカウンターCの取付孔Hと当接するため、確実に取付孔Hを水栓本体210により閉塞することができる。
また、水栓本体210が、外観を形成する外筒部材211と、リブ212aを有する内筒部材212とを有していることにより、水栓の機能部が内筒部材212に配置されるようになるため、外筒部材211の形状を容易変更にすることができる。
100、 200、 800 ・・・ 水栓
110、 210 810 ・・・ 水栓本体
111、 211、 811 ・・・ 外筒部材
112、 212、 812 ・・・ 内筒部材
112a、212a ・・・ リブ
113、 213 ・・・ 吐水ヘッド
113a、213a ・・・ 吐水口
114、 214 ・・・ 湯水混合弁
114a、214a ・・・ 湯水混合弁操作部
115、 ・・・ 浄水流調弁
115a ・・・ 浄水流調弁操作部
116、 216 ・・・ 分岐部
117、 217、 817 ・・・ 発泡パッキン(シール部)
218 ・・・ 固定棒

120、 220 820 ・・・ 通水管
121、 221、 821 ・・・ 給水管
122、 222、 822 ・・・ 給湯管
123、 223、 823 ・・・ 混合水管
124、 824 ・・・ 原水管
125、 225、 825 ・・・ フレキ管
130、 ・・・ 浄水カートリッジ
130a ・・・ 連結管
130b ・・・ 浄水管
140、 240 ・・・ 固定プレート
150、 250 ・・・ 継手部材
160、 260 ・・・ ワッシャー
170、 270 ・・・ ナット(締結部材)

C ・・・ カウンター(取付基体)
H ・・・ 取付孔
J1、J2、J3 ・・・ 接続継手
CT ・・・ 給水配管
HT ・・・ 給湯配管
P ・・・ 仮想外接円
CW ・・・ 水
HW ・・・ 湯
MW ・・・ 湯水混合水

Claims (6)

  1. 吐水口を有する水栓本体および該水栓本体に一端が接続され他端が取付基体の取付孔に挿通される複数の通水管を備え、前記取付基体に固定された水栓であって、
    前記水栓本体が、該水栓本体の底部に配置されて前記取付基体の上部から前記取付基体の取付孔への水の浸入を抑制する円環状のシール部と、前記シール部より内側に位置し前記取付基体の取付孔に挿通されるリブとを備え、
    前記複数の通水管および前記水栓本体のリブが、前記複数の通水管の少なくともいずれか1本および前記水栓本体のリブと外接する仮想外接円の内側に配置され、
    前記水栓本体のシール部の直径が、前記取付基体の取付孔の直径より大きく、
    前記仮想外接円の直径が、前記取付基体の取付孔の直径より小さく、
    前記水栓本体のシール部が前記取付基体の取付孔と上面視において内接した状態では、前記複数の通水管の少なくともいずれか1本または前記水栓本体のリブが、前記取付基体の取付孔と接触することを特徴とする水栓。
  2. さらに前記取付基体の下側に固定プレートと、
    前記複数の通水管のいずれか1本と螺合する締結部材とを備え、
    前記固定プレートが、前記複数の通水管のいずれか1本と前記締結部材との螺合によって前記取付基体に押圧されていることを特徴とする請求項1に記載の水栓。
  3. 吐水口を有する水栓本体と該水栓本体に一端が接続され他端が取付基体の取付孔に挿通される複数の通水管および中実の固定棒とを備え、前記取付基体に固定された水栓であって、
    前記水栓本体が、該水栓本体の底部に配置されて前記取付基体の上部から前記取付基体の取付孔への水の浸入を抑制する円環状のシール部と、前記シール部より内側に位置し前記取付基体の取付孔に挿通されるリブとを備え、
    前記複数の通水管および中実の固定棒と前記水栓本体のリブとが、前記複数の通水管および中実の固定棒の少なくともいずれか1本または前記水栓本体のリブと外接する仮想外接円の内側に配置され、
    前記水栓本体のシール部の直径が、前記取付基体の取付孔の直径より大きく、
    前記仮想外接円の直径が、前記取付基体の取付孔の直径より小さく、
    前記水栓本体のシール部が前記取付基体の取付孔と上面視において内接した状態では、前記複数の通水管および中実の固定棒の少なくともいずれか1本または前記水栓本体のリブが、前記取付基体の取付孔と接触することを特徴とする水栓。
  4. さらに前記取付基体の下側に固定プレートと、
    前記複数の通水管および中実の固定棒のいずれか1本と螺合すると締結部材とを備え、
    前記固定プレートが、前記複数の通水管および中実の固定棒のいずれか1本と前記締結部材との螺合によって前記取付基体に押圧されていることを特徴とする請求項3に記載の水栓。
  5. 前記水栓本体のリブが、複数形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の水栓。
  6. 前記水栓本体が、外観を形成する外筒部材と、前記リブを有する内筒部材とを有していることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の水栓。
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