JP6935835B2 - 水栓 - Google Patents
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Description
このような湯水混合水栓は、水栓本体に予め複数の通水管を取り付けた状態で工場から出荷される。
そして、施工現場ではカウンター等の取付基体に形成された取付孔に湯水混合水栓の通水管を挿通させると共に取付基体の下側に固定プレートを取り付けることで、湯水混合水栓を取付基体に固定する。
これにより、水栓本体の取付基体と接触する面に形成されたシール部の内側に取付孔が位置することになり、シール部が取付基体の取付孔と取付基体とを仕切るため、取付基体の上部の水が取付孔に侵入することを防いでいる。
ここで、取付孔の直径は規格化されているものの、ある程度の幅を持ったものであり、湯水混合水栓を配置する位置の調整には微調整が必要であり、ある程度の熟練を要するものであった。
このように構成された請求項1に係る発明の水栓によれば、水栓本体のシール部の直径が、取付基体の取付孔の直径より大きいことにより、水栓本体のシール部の中心と取付孔の中心とが一致しているような理想的な状態では、水栓本体によって取付孔が閉塞される。そして、水栓本体のシール部の中心と取付孔の中心とが偏心した場合であっても、基本的には水栓本体によって取付孔が閉塞される。
また、水栓本体のシール部が取付基体の取付孔と上面視において内接した状態では、複数の通水管の少なくともいずれか1本または水栓本体のリブが、取付基体の取付孔と接触することにより、水栓本体のシール部の中心と取付孔の中心とが、水栓本体のシール部と取付基体の取付孔とが上面視において内接する程度以上に偏心しない。
したがって、取付孔の中心と水栓本体のシール部の中心とが偏心している場合であったり、取付孔の直径に幅がある場合であったりしたとしても、簡単かつ確実に取付孔を水栓本体により閉塞することができる。
このように構成された請求項2に係る発明の水栓によれば、請求項1に係る発明が奏する効果に加え、固定プレートが、複数の通水管のいずれか1本と締結部材との螺合によって取付基体に押圧されていることにより、取付基体が、水栓本体と固定プレートとにより挟圧される、すなわち複数の通水管のいずれか1本を利用して水栓本体が取付基体に固定されるため、水栓本体の取付基体への固定構造を隠蔽することができると共に水栓本体の外径を大きくすることなく水栓本体を取付基体に固定することができる。
このように構成された請求項3に係る発明の水栓によれば、水栓本体のシール部の直径が、取付基体の取付孔の直径より大きいことにより、水栓本体のシール部の中心と取付孔の中心とが一致しているような理想的な状態では、水栓本体によって取付孔が閉塞される。そして、水栓本体のシール部の中心と取付孔の中心とが偏心した場合であっても、基本的には水栓本体によって取付孔が閉塞される。
また、水栓本体のシール部が取付基体の取付孔と上面視において内接した状態では、複数の通水管および中実の固定棒の少なくともいずれか1本または水栓本体のリブが、取付基体の取付孔と接触することにより、水栓本体のシール部の中心と取付孔の中心とが、水栓本体のシール部と取付基体の取付孔とが上面視において内接する程度以上に偏心しない。
したがって、取付孔の中心と水栓本体のシール部の中心とが偏心している場合であったり、取付孔の直径に幅がある場合であったりしたとしても、取付孔を水栓本体により閉塞することができる。
このように構成された請求項4に係る発明の水栓によれば、請求項3に係る発明が奏する効果に加え、固定プレートが、複数の通水管および中実の固定棒のいずれか1本と締結部材との螺合によって取付基体に押圧されていることにより、取付基体が、水栓本体と固定プレートとにより挟圧される、すなわち複数の通水管および中実の固定棒のいずれか1本を利用して水栓本体が取付基体に固定されるため、水栓本体の取付基体への固定構造を隠蔽することができると共に水栓本体の外径を大きくすることなく水栓本体を取付基体に固定することができる。
このように構成された請求項5に係る発明の水栓によれば、請求項1乃至請求項4のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加え、水栓本体のリブが、複数形成されていることにより、通水管が自らの弾性により仮想外接円より内側に変形したとしても、水栓本体のシール部と取付基体の取付孔とが上面視において内接した状態においても水栓本体に形成された複数のリブが取付基体の取付孔と当接するため、確実に取付孔を水栓本体により閉塞することができる。
このように構成された請求項6に係る発明の水栓によれば、請求項1乃至請求項5のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加え、水栓本体が、外観を形成する外筒部材と、リブを有する内筒部材とを有していることにより、水栓の機能部が内筒部材に配置されるようになるため、外筒部材の形状を容易変更にすることができる。
はじめに、図1および図2を用いて、水栓100の概要を説明する。
図1は本発明の実施形態である水栓の斜視外観図であり、図2は本発明の実施形態である水栓の斜視分解図である。
水栓100は、カウンターC上に配置される水栓本体110と、この水栓本体110に一端が接続され他端がカウンターCの取付孔Hに挿通される複数の通水管120と、カウンターCの下に設置され浄水を生成する浄水カートリッジ130とを備えている。
さらに、水栓本体110をカウンターCに固定するための固定プレート140をカウンターCの下側に備えており、これにより水栓100はカウンターCに固定されている。
外筒部材111の先端は、吐水ヘッド113と接続されており、吐水ヘッド113は外筒部材111から引き出し自在となっている。
また、吐水ヘッドの先端には吐水口113aが形成されており、この吐水口113aから水、湯、湯水混合水および浄水を吐水する。
この湯水混合弁操作部114aを操作することで、吐水口113aから吐水される水の温度や流量が調整される。
一方、外筒部材111の正面視左側方には後述する浄水流調弁115の開度を調整する回転ハンドル状の浄水流調弁操作部115aが取り付けられている。
この浄水流調弁操作部115aを操作することで、吐水口113aから吐水される浄水の流量が調整される。
また、原水管124は鉛直上方から内筒部材112に挿入される。
なお、内筒部材112の底部の構造については、後に詳述する。
次に図3および図1、図2を用いて、水栓100の流路構成および水栓本体110の内部部品について説明する。
図3は本発明の実施形態である水栓の流路構成図である。
水栓本体110内には、湯水混合弁114が配置されており、この湯水混合弁114は給水管121、給湯管122および混合水管123と連通している。
なお、水栓本体110内には分岐部116が設けられており、この分岐部116に給水管121が接続されている。
これにより、給水源(図示されない)から給水管121に供給された水は、分岐部116で湯水混合弁114に向かう水と浄水流調弁115に向かう水とに分流される。
接続継手J1の他端には給水源から延びる給水配管CTが接続されている。
すなわち、給水源から湯水混合弁114までは給水管121と給水配管CTとにより連通されている。
接続継手J2の他端には給湯源(図示されない)から延びる給湯配管HTが接続されている。
すなわち、給湯源から湯水混合弁114までは給湯管122と給湯配管HTとにより連通されている。
給水源から供給される水CWと給湯源から供給される湯HWの混合は、前述のようにレバー状の湯水混合弁操作部114aを操作することによって行われる。
湯水混合弁114によって生成された湯水混合水MWは、混合水管123から下流側に排出される。
接続継手J3の他端は、浄水カートリッジ130の上流側と接続されている連結管130aと接続されている。
すなわち、浄水流調弁115は浄水カートリッジ130と連通している。
浄水カートリッジ130の下流側は浄水管130bを介して継手部材150と接続されている。
浄水カートリッジ130へ供給される原水(水CW)の流量は、前述のように回転ハンドル状の浄水流調弁操作部115aによって行われる。
なお、この複数の通水管120の材質については、いずれも金属製である。
続いて、図4および図2を用いて水栓本体110の底部構造および水栓本体110のカウンターCへの固定方法について詳説する。
図4は本発明の実施形態である水栓の要部側面断面図である。
発泡パッキン117の内径はカウンターCの取付孔Hの直径より大きい(すなわち、シール部の直径は取付孔Hの直径より大きい)。
水栓本体110をカウンターCに固定した際に、この発泡パッキン117が水栓本体110の内筒部材112とカウンターCによって挟圧される。
これにより、発泡パッキン117の狭圧時にカウンターCの上部から水が水栓本体110の内部およびカウンターCの取付孔Hへ侵入することが抑制されている。
リブ112aは発泡パッキン117より内側に形成されている。
なお、リブ112aの形成位置については、後に詳述する。
次に、固定プレートに形成された貫通孔(図示せず)に原水管124を通す。
その後、原水管124にワッシャー160、締結部材であるナット170の順番で挿通する。
そして、原水管124の外周には雄ネジが形成されているため、ナット170の内周に形成された雌ネジと螺合する。
そして、ナット170を締めていくことで固定プレート140がカウンターCに押し付けられ、水栓本体110がカウンターCに固定される。
なお、この状態で原水管124と浄水カートリッジ130から延びる連結管130aとを連結したり、継手部材150に混合水管123、フレキ管125、浄水管130bを接続したりする。
続いて、図5および図6を用いて、水栓本体110のカウンターCの取付孔Hに対する位置決めについて説明する。
図5は従来例の水栓のカウンターに対する位置関係を示す図であり、図6は本発明の実施形態である水栓のカウンターに対する位置関係を示す図であり、両者ともカウンターCの下方から見た水栓本体の断面図となっている。
なお、図6(A)および(B)では、リブ112aと給湯管122とが仮想外接円Pに外接しているが、仮想外接円Pは給湯管122以外の通水管と外接してもよい。
ここで、水栓本体110の発泡パッキン117の直径が、カウンターCの取付孔Hの直径より大きく、仮想外接円Pの直径はカウンターCの取付孔Hの直径より小さいため、水栓本体110のリブ112aは発泡パッキン117の内側に配置されている。
これにより、従来例(図5)のように取付孔Hの内側に発泡パッキン817の外周が位置してしまうことが防止されている。
このようにして得られた本発明の実施形態である水栓100は、水栓本体110のシール部である発泡パッキン117の直径が、取付基体であるカウンターCの取付孔Hの直径より大きいことにより、水栓本体110の発泡パッキン117の中心と取付孔Hの中心とが一致しているような理想的な状態では、水栓本体110によって取付孔Hが閉塞される。そして、水栓本体110の発泡パッキン117の中心と取付孔Hの中心とが偏心した場合であっても、基本的には水栓本体110によって取付孔Hが閉塞される。
また、水栓本体110の発泡パッキン117がカウンターCの取付孔Hと上面視において内接した状態では、複数の通水管120の少なくともいずれか1本または水栓本体110のリブ112aが、カウンターCの取付孔Hと接触することにより、水栓本体110の発泡パッキン117の中心と取付孔Hの中心とが、水栓本体110の発泡パッキン117とカウンターCの取付孔Hとが上面視において内接する程度以上に偏心しない。
したがって、取付孔Hの中心と水栓本体110の発泡パッキン117の中心とが偏心している場合であったり、取付孔Hの直径に幅がある場合であったりしたとしても、簡単かつ確実に取付孔Hを水栓本体110により閉塞することができる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は上記に限定されるものではない。
また、内筒部材の弾性を利用して、内筒部材の底部をシール部として利用してもよい。
以下、本発明の実施形態の変形例である浄水なし仕様の水栓の斜視分解図である図7を用いて浄水なし仕様の水栓200について説明する。
なお、浄水なし仕様の水栓200は、本発明の実施形態である水栓100から浄水に係る機能部をなくしたものであり、多くの要素について水栓100と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略し、下2桁が共通する200番台の符号を付すのみとする。
固定棒218は、水栓本体110内の原水管124が挿入されていた箇所に挿入される。
このような構造をとることにより、水栓本体の内部部材を共通化させつつ、浄水の有無のバリエーションを有する水栓を提供することができる。
また、固定棒218の外周には雄ネジが形成されており、この固定棒218に固定プレート240を通すことで、水栓本体210をカウンターCに固定することができる。
また、水栓本体210の発泡パッキン217がカウンターCの取付孔Hと上面視において内接した状態では、複数の通水管220および中実の固定棒218の少なくともいずれか1本または水栓本体210のリブ212aが、カウンターCの取付孔Hと接触することにより、水栓本体210の発泡パッキン217の中心と取付孔Hの中心とが、水栓本体210の発泡パッキン217とカウンターCの取付孔Hとが上面視において内接する程度以上に偏心しない。
したがって、取付孔Hの中心と水栓本体210の発泡パッキン217の中心とが偏心している場合であったり、取付孔Hの直径に幅がある場合であったりしたとしても、取付孔Hを水栓本体210により閉塞することができる。
110、 210 810 ・・・ 水栓本体
111、 211、 811 ・・・ 外筒部材
112、 212、 812 ・・・ 内筒部材
112a、212a ・・・ リブ
113、 213 ・・・ 吐水ヘッド
113a、213a ・・・ 吐水口
114、 214 ・・・ 湯水混合弁
114a、214a ・・・ 湯水混合弁操作部
115、 ・・・ 浄水流調弁
115a ・・・ 浄水流調弁操作部
116、 216 ・・・ 分岐部
117、 217、 817 ・・・ 発泡パッキン(シール部)
218 ・・・ 固定棒
120、 220 820 ・・・ 通水管
121、 221、 821 ・・・ 給水管
122、 222、 822 ・・・ 給湯管
123、 223、 823 ・・・ 混合水管
124、 824 ・・・ 原水管
125、 225、 825 ・・・ フレキ管
130、 ・・・ 浄水カートリッジ
130a ・・・ 連結管
130b ・・・ 浄水管
140、 240 ・・・ 固定プレート
150、 250 ・・・ 継手部材
160、 260 ・・・ ワッシャー
170、 270 ・・・ ナット(締結部材)
C ・・・ カウンター(取付基体)
H ・・・ 取付孔
J1、J2、J3 ・・・ 接続継手
CT ・・・ 給水配管
HT ・・・ 給湯配管
P ・・・ 仮想外接円
CW ・・・ 水
HW ・・・ 湯
MW ・・・ 湯水混合水
Claims (5)
- 吐水口を有する水栓本体および該水栓本体に一端が接続され他端が取付基体の取付孔に挿通される複数の通水管を備え、前記取付基体に固定された水栓であって、
前記水栓本体が、該水栓本体の底部に配置されて前記取付基体の上部から前記取付基体の取付孔への水の浸入を抑制する円環状のシール部と、前記シール部より内側に位置し前記取付基体の取付孔に挿通されるリブとを備え、
前記複数の通水管および前記水栓本体のリブが、前記複数の通水管の少なくともいずれか1本および前記水栓本体のリブと外接する仮想外接円の内側に配置され、
前記水栓本体のシール部の直径が、前記取付基体の取付孔の直径より大きく、
前記仮想外接円の直径が、前記取付基体の取付孔の直径より小さく、
前記水栓本体のシール部が前記取付基体の取付孔と上面視において内接した状態では、前記複数の通水管の少なくともいずれか1本または前記水栓本体のリブが、前記取付基体の取付孔と接触し、
前記水栓本体が、外観を形成する外筒部材と、前記リブを有する内筒部材とを有していることを特徴とする水栓。 - さらに前記取付基体の下側に固定プレートと、
前記複数の通水管のいずれか1本と螺合する締結部材とを備え、
前記固定プレートが、前記複数の通水管のいずれか1本と前記締結部材との螺合によって前記取付基体に押圧されていることを特徴とする請求項1に記載の水栓。 - 吐水口を有する水栓本体と該水栓本体に一端が接続され他端が取付基体の取付孔に挿通される複数の通水管および中実の固定棒とを備え、前記取付基体に固定された水栓であって、
前記水栓本体が、該水栓本体の底部に配置されて前記取付基体の上部から前記取付基体の取付孔への水の浸入を抑制する円環状のシール部と、前記シール部より内側に位置し前記取付基体の取付孔に挿通されるリブとを備え、
前記複数の通水管および中実の固定棒と前記水栓本体のリブとが、前記複数の通水管および中実の固定棒の少なくともいずれか1本または前記水栓本体のリブと外接する仮想外接円の内側に配置され、
前記水栓本体のシール部の直径が、前記取付基体の取付孔の直径より大きく、
前記仮想外接円の直径が、前記取付基体の取付孔の直径より小さく、
前記水栓本体のシール部が前記取付基体の取付孔と上面視において内接した状態では、前記複数の通水管および中実の固定棒の少なくともいずれか1本または前記水栓本体のリブが、前記取付基体の取付孔と接触し、
前記水栓本体が、外観を形成する外筒部材と、前記リブを有する内筒部材とを有していることを特徴とする水栓。 - さらに前記取付基体の下側に固定プレートと、
前記複数の通水管および中実の固定棒のいずれか1本と螺合すると締結部材とを備え、
前記固定プレートが、前記複数の通水管および中実の固定棒のいずれか1本と前記締結部材との螺合によって前記取付基体に押圧されていることを特徴とする請求項3に記載の水栓。 - 前記水栓本体のリブが、複数形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の水栓。
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