JPH08222390A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JPH08222390A
JPH08222390A JP2705195A JP2705195A JPH08222390A JP H08222390 A JPH08222390 A JP H08222390A JP 2705195 A JP2705195 A JP 2705195A JP 2705195 A JP2705195 A JP 2705195A JP H08222390 A JPH08222390 A JP H08222390A
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capacitor
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inverter
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Takashi Kanbara
隆 神原
Shojiro Kido
正二郎 木戸
Noriyuki Satou
規幸 佐藤
Yoshitaka Taga
義高 多賀
Yoshihisa Hirata
佳久 平田
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Matsushita Electric Works Ltd
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B41/00Circuit arrangements or apparatus for igniting or operating discharge lamps
    • H05B41/14Circuit arrangements
    • H05B41/26Circuit arrangements in which the lamp is fed by power derived from dc by means of a converter, e.g. by high-voltage dc
    • H05B41/28Circuit arrangements in which the lamp is fed by power derived from dc by means of a converter, e.g. by high-voltage dc using static converters
    • H05B41/288Circuit arrangements in which the lamp is fed by power derived from dc by means of a converter, e.g. by high-voltage dc using static converters with semiconductor devices and specially adapted for lamps without preheating electrodes, e.g. for high-intensity discharge lamps, high-pressure mercury or sodium lamps or low-pressure sodium lamps
    • H05B41/2885Static converters especially adapted therefor; Control thereof
    • H05B41/2886Static converters especially adapted therefor; Control thereof comprising a controllable preconditioner, e.g. a booster

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Abstract

(57)【要約】 【目的】寿命末期の放電灯などにおいても立ち消えを生
じることなく放電灯を矩形波点灯させる。 【構成】電圧変換部2から供給されたエネルギをコンデ
ンサC0 に蓄積し、コンデンサC0 の両端電圧Vcをイ
ンバータ部3によって極性反転させて放電灯LPを矩形
波点灯させる。インバータ部3のスイッチング素子Q1
〜Q4 のスイッチング制御を行なうドライブ回路7には
低周波発振回路14が具備されている。この低周波発振
回路14の出力は電圧変換部2のスイッチング素子Q0
を制御する制御回路6に与えられている。上記低周波発
振回路14の出力がLレベルのとき(デッドタイム)に
は制御回路6のスイッチSW1 は基準電源13側に切り
換えられる。その結果、デッドタイムにおいてはスイッ
チング素子Q0 のデューティ比が大きくなり、放電灯L
Pの再点弧に必要な電圧を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直流電源の電圧を所定
の電圧に変換するとともに極性を交番させて放電灯に供
給し、放電灯を矩形波点灯させる放電灯点灯装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、直流電源の電圧を所定の電圧
に変換するとともに極性を交番させて放電灯に供給し、
放電灯を矩形波点灯させる放電灯点灯装置があった。図
26はこのような放電灯点灯装置の一例を示すものであ
り、放電灯として高輝度放電灯(所謂HIDランプ)が
用いられている。なお、このような高輝度放電灯のため
の放電灯点灯装置は車輛前照灯用に用いられる場合があ
る。
【0003】この放電灯点灯装置は、直流電源1の電圧
を所定の電圧に変換する電圧変換部2と、電圧変換部2
の出力端間にダイオードD1 を介して接続されたコンデ
ンサC0 と、電圧変換部2からの出力によってコンデン
サC0 の両端に生じる両端電圧Vcの極性を交番させる
インバータ部3と、負荷である放電灯LP及び放電灯始
動用のイグナイタ回路5を含む負荷回路部4とを備えて
いる。
【0004】電圧変換部2はMOSFETから成るスイ
ッチング素子Q0 とトランスTとを具備し、トランスT
の1次巻線n1 とスイッチング素子Q0 との直列回路を
直流電源1の両端間に接続するとともに、トランスTの
2次巻線n2 の両端に整流素子であるダイオードD1
介してコンデンサC0 が接続してあって、所謂フライバ
ック型のDC−DCコンバータとなっている。なお、上
記スイッチング素子Q 0 は制御回路6からの駆動信号に
よってスイッチング制御される。
【0005】次にこの従来例装置の具体的動作について
説明する。まず、電圧変換部2の動作について説明する
と、制御回路6からの駆動信号によってスイッチング素
子Q0 がオンすると、直流電源1によりトランスTの1
次巻線n1 に電流が流れてトランスTにエネルギが蓄積
される。このトランスTに蓄積されたエネルギは、スイ
ッチング素子Q0 がオフするとトランスTの2次巻線n
2 よりダイオードD1 を介してコンデンサC0 に放出さ
れ、スイッチング素子Q0 のオン・オフによってコンデ
ンサC0 に直流電源1から供給されるエネルギを伝達し
ている。そして、制御回路6によってスイッチング素子
0 のデューティ比又はスイッチング周波数を調整する
ことにより、図27(a)に示すようにコンデンサC0
の両端になるべくフラットな所望の電圧Vcが得られる
のである。
【0006】一方、上記のようにしてコンデンサC0
両端に得られた直流電圧Vcは次段のインバータ部3に
よってその極性が交番される。すなわち、インバータ部
3はMOSFETから成る4つのスイッチング素子Q1
〜Q4 のブリッジ回路を具備した所謂フルブリッジ型と
なっており、これら4つのスイッチング素子Q1 〜Q 4
を基本的にブリッジの対角にあるスイッチング素子Q1
とQ4 及びQ2 とQ3の各組について交互にオン・オフ
する期間を設け、これら各期間を図示しない発振器と駆
動回路とで構成されるドライブ回路7にて低周波数で切
り換えることによりコンデンサC0 の両端電圧の極性を
交番している。なお、通常はブリッジの短絡を防止する
ために極性反転時には全てのスイッチング素子Q1 〜Q
4 をオフとする休止期間(以下、「デッドタイム」と呼
ぶ。)が設けてある。
【0007】さらに、インバータ部3によって極性が交
番された低周波の矩形波電圧(電流)を負荷回路部4に
供給することにより、始動用のイグナイタ回路5を介し
て負荷である放電灯LPを矩形波点灯している。イグナ
イタ回路5は例えば放電灯LPに高圧パルストランス
(図示せず)の2次側を接続し、インバータ部3より供
給される低周波の矩形波電圧に高圧パルスを重畳するこ
とで放電灯LPの始動に必要な高い電圧を得て放電灯L
Pを始動させるものである。
【0008】また、コンデンサC0 とインバータ部3と
の間にはコンデンサC0 の両端電圧Vc及び電流(放電
灯LPに流れる放電灯電流)を検出するための抵抗R1
〜R 3 が接続してあり、それぞれの検出出力が制御回路
6に与えられ、これら検出出力に基づいて放電灯LPを
所望の特性で点灯させるべく制御回路6が電圧変換部2
のスイッチング素子Q0 のスイッチング制御を行なって
いる。各検出出力はそれぞれフィルタ機能と増幅機能と
を有する電圧検出回路8及び電流検出回路9に入力され
る。電圧検出回路8の出力は電流目標値設定回路10に
与えられ、現在の放電灯電圧に応じて放電灯LPに必要
な目標電流値を出力する。そして、この目標電流値と電
流検出回路9からの出力値とがエラーアンプ11に入力
され、両者の誤差信号がエラーアンプ11よりパルス幅
変調器12に与えられる。このパルス幅変調器12にお
いては、エラーアンプ11より与えられた誤差信号に基
づいて駆動信号を調整し、電圧変換部2のスイッチング
素子Q0 のデューティ比を可変している。なお、電流目
標値設定回路10はマイクロコンピュータにより構成し
てもよく、その場合には電圧検出回路8の出力により目
標電力値を設定し、その設定した目標電力値を電圧検出
回路8の出力にて除することにより目標電流値を得る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来例
装置において放電灯LPに高輝度放電灯(HIDラン
プ)を用いた場合に、高輝度放電灯の性質から放電灯電
流が極性反転する際にひとたびゼロとなると消えようと
するため、高輝度放電灯を矩形波点灯する場合には極性
反転時における立ち消えが生じるという問題があった。
このような立ち消えが生じる主な原因には2つあって、
1つは極性反転時に放電灯LPを再点弧するのに充分な
電圧(再点弧電圧)が得られないことである。つまり、
上記従来例ではコンデンサC0 の両端電圧Vcと放電灯
電圧とがほぼ等しいために、極性反転時に点灯時の放電
灯電圧よりも充分に高い再点弧電圧を直ちに供給するこ
とができないからである。
【0010】また、2つめの原因は放電灯LPを始動す
るためのイグナイタ回路5が具備する高圧パルストラン
スの2次側が放電灯LPに直列に挿入接続されているた
め、この高圧パルストランスの2次側のインダクタンス
成分によって極性反転時の放電灯電流の反転時間が長く
なることである。特に寿命末期の放電灯などについては
安定点灯させることが困難であった。図27は上記従来
例におけるコンデンサC0 の両端電圧Vc及び放電灯電
流の動作波形を示すものであり、(a)は極性反転がス
ムーズに行なわれた場合、(b)は極性反転時に立ち消
えが生じた場合である。すなわち、同図(b)に示すよ
うに極性反転時に再点弧電圧が不足すると放電灯電流に
休止期間ができて立ち消えが生じてしまい安定に点灯さ
せることができない。
【0011】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、寿命末期の放電灯などにおいても立ち消えを
生じることなく放電灯を矩形波点灯することができる放
電灯点灯装置を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、直流電源と、スイッチング素子
のスイッチング動作を利用して直流電源の電圧を所定の
電圧に変換する電圧変換部と、この電圧変換部の出力端
間に接続されたコンデンサと、スイッチング素子のオフ
時にコンデンサを充電する方向に電圧変換部の出力端と
コンデンサとの間に接続された整流素子と、コンデンサ
から供給される電圧の極性を交番させるインバータ部
と、少なくとも放電灯を負荷として有しインバータ部の
出力端間に接続される負荷回路部とを備えてインバータ
部の交番出力により放電灯を点灯させる放電灯点灯装置
であって、交番出力の極性反転時にインバータ部の交番
出力電圧を少なくとも定常点灯時における放電灯電圧よ
りも大きくする電圧増大手段を設けたことを特徴とす
る。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、極性反転時におけるインバータ部の交番出力電圧を
放電灯の再点弧に必要な再点弧電圧よりも大きくする電
圧増大手段を設けたことを特徴とする。請求項3の発明
は、請求項1又は2の発明において、極性反転時以外の
時よりも大きな電力を極性反転時に電圧変換部からコン
デンサに供給する電圧増大手段を設けたことを特徴とす
る。
【0014】請求項4の発明は、請求項1又は2の発明
において、極性反転時に負荷回路部からインバータ部に
流れる回生電流により少なくとも電圧変換部の出力端間
に接続されたコンデンサを充電する電圧増大手段を設け
たことを特徴とする。請求項5の発明は、請求項3又は
4の発明において、極性反転時に放電灯電流が一方の極
性の所定値から反対極性の所定値まで変化する間電圧変
換部からコンデンサに電力を供給する電圧増大手段を設
けたことを特徴とする。
【0015】請求項6の発明は、請求項3の発明におい
て、極性反転時における電圧変換部のスイッチング素子
のデューティ比を極性反転時以外の時のデューティ比よ
りも大きくする電圧増大手段を設けたことを特徴とす
る。請求項7の発明は、請求項6の発明において、電圧
変換部の出力電圧を検出するとともにこの検出電圧に基
づいてコンデンサの両端電圧が所定値となるように電圧
変換部のスイッチング素子のデューティ比を調節する電
圧増大手段を設けたことを特徴とする。
【0016】請求項8の発明は、請求項3の発明におい
て、極性反転時に直流電源の直流電圧に応じて電圧変換
部からコンデンサに供給する電力を調節する電圧増大手
段を設けたことを特徴とする。請求項9の発明は、請求
項3の発明において、1次側にスイッチング素子を介し
て直流電源が接続されるとともに2次側に整流素子を介
してコンデンサが接続されるトランスを電圧変換部に具
備し、極性反転時にトランスの2次側の巻数比を大きく
する電圧増大手段を設けたことを特徴とする。
【0017】請求項10の発明は、請求項4の発明にお
いて、コンデンサとインバータ部との間に電圧変換部か
らインバータ部に出力を供給する方向に挿入接続された
補助整流素子と、この補助整流素子に並列接続されて極
性反転時の回生電流により充電される補助コンデンサと
を電圧増大手段に具備し、この補助コンデンサの容量値
をコンデンサの容量値よりも小さくしたことを特徴とす
る。
【0018】請求項11の発明は、請求項4の発明にお
いて、電圧変換部の出力端間にコンデンサと並列接続さ
れる補助コンデンサと開閉部との直列回路を具備し、放
電灯の起動時にこの開閉部を閉じて補助コンデンサをコ
ンデンサに並列に挿入する電圧増大手段を設けたことを
特徴とする。請求項12の発明は、請求項11の発明に
おいて、コンデンサの両端電圧に応じて開閉部を開閉す
る電圧増大手段を設けたことを特徴とする。
【0019】請求項13の発明は、請求項2の発明にお
いて、電圧変換部の出力電圧よりも大きな出力電圧を得
る補助電源部を具備するとともに、この補助電源部をス
イッチを介してコンデンサと並列に接続して成り、極性
反転時にスイッチをオンする電圧増大手段を設けたこと
を特徴とする。請求項14の発明は、請求項2の発明に
おいて、整流素子とコンデンサとの間に直列接続される
補助コンデンサを具備し、コンデンサとインバータ部と
の間にインバータ部へコンデンサから電力供給する向き
に整流素子を接続するとともにこの整流素子と補助コン
デンサとに並列に限流素子を備えて成る電圧増大手段を
設けたことを特徴とする。
【0020】請求項15の発明は、上記目的を達成する
ために、直流電源と、スイッチング素子のスイッチング
動作を利用して直流電源の電圧を所定の電圧に変換する
電圧変換部と、この電圧変換部の出力端間に接続された
第1のコンデンサと、スイッチング素子のオフ時に第1
のコンデンサを充電する方向に電圧変換部の出力端と第
1のコンデンサとの間に接続された整流素子と、第1の
コンデンサから供給される電圧の極性を交番させるイン
バータ部と、負荷である放電灯と、2次側を放電灯に直
列接続した高圧パルストランス及び放電灯と高圧パルス
トランスとに並列接続した第2のコンデンサを有し放電
灯始動時にインバータ部の交番出力に高圧パルスを重畳
するイグナイタ部と、インバータ部の交番出力の極性反
転時に高圧パルストランスの1次側を短絡する短絡手段
とを備えて成ることを特徴とする。
【0021】請求項16の発明は、上記目的を達成する
ために、直流電源と、スイッチング素子のスイッチング
動作を利用して直流電源の電圧を所定の電圧に変換する
電圧変換部と、この電圧変換部の出力端間に接続された
コンデンサと、スイッチング素子のオフ時にコンデンサ
を充電する方向に電圧変換部の出力端とコンデンサとの
間に接続された整流素子と、複数のスイッチング素子を
オン・オフすることによりコンデンサから供給される電
圧の極性を交番させるインバータ部と、少なくとも放電
灯を負荷として有しインバータ部の出力端間に接続され
る負荷回路部と、電圧変換部の出力により無負荷状態か
定格点灯状態かを検出する検出手段と、インバータ部の
全てのスイッチング素子を同時にオフする休止期間を無
負荷時に対して定格点灯時に短くする休止期間短縮手段
とを備えたことを特徴とする。
【0022】請求項17の発明は、請求項1〜16の発
明において、インバータ部は4つのスイッチング素子を
ブリッジ接続して成るフルブリッジ型インバータ回路と
したことを特徴とする。
【0023】
【作用】請求項1の発明の構成では、直流電源と、スイ
ッチング素子のスイッチング動作を利用して直流電源の
電圧を所定の電圧に変換する電圧変換部と、この電圧変
換部の出力端間に接続されたコンデンサと、スイッチン
グ素子のオフ時にコンデンサを充電する方向に電圧変換
部の出力端とコンデンサとの間に接続された整流素子
と、コンデンサから供給される電圧の極性を交番させる
インバータ部と、少なくとも放電灯を負荷として有しイ
ンバータ部の出力端間に接続される負荷回路部とを備え
てインバータ部の交番出力により放電灯を点灯させる放
電灯点灯装置であって、交番出力の極性反転時にインバ
ータ部の交番出力電圧を少なくとも定常点灯時における
放電灯電圧よりも大きくする電圧増大手段を設けたの
で、極性反転時における放電灯の再点弧電圧の不足を補
うことができ、放電灯の立ち消えを防止して安定した矩
形波点灯を可能とする。
【0024】請求項2の発明の構成では、極性反転時に
おけるインバータ部の交番出力電圧を放電灯の再点弧に
必要な再点弧電圧よりも大きくする電圧増大手段を設け
たので、極性反転時に放電灯を確実に再点弧させること
ができる。請求項3の発明の構成では、極性反転時以外
の時よりも大きな電力を極性反転時に電圧変換部からコ
ンデンサに供給する電圧増大手段を設けたので、極性反
転時にインバータ部から放電灯に対して大きな電力を供
給でき、極性反転時に放電灯を確実に再点弧させること
ができる。
【0025】請求項4の発明の構成では、極性反転時に
負荷回路部からインバータ部に流れる回生電流により少
なくとも電圧変換部の出力端間に接続されたコンデンサ
を充電する電圧増大手段を設けたので、回生電流を利用
することで回路構成の簡素化と消費電力の低減を図るこ
とができる。請求項5の発明の構成では、極性反転時に
放電灯電流が一方の極性の所定値から反対極性の所定値
まで変化する間電圧変換部からコンデンサに電力を供給
する電圧増大手段を設けたので、極性反転時にインバー
タ部から放電灯に対して大きな電力を供給でき、極性反
転時に放電灯を確実に再点弧させることができる。
【0026】請求項6の発明の構成では、極性反転時に
おける電圧変換部のスイッチング素子のデューティ比を
極性反転時以外の時のデューティ比よりも大きくする電
圧増大手段を設けたので、デューティ比を変えるだけの
簡単な構成により極性反転時に放電灯を確実に再点弧さ
せることができる。請求項7の発明の構成では、電圧変
換部の出力電圧を検出するとともにこの検出電圧に基づ
いてコンデンサの両端電圧が所定値となるように電圧変
換部のスイッチング素子のデューティ比を調節する電圧
増大手段を設けたので、極性反転時に放電灯を確実に再
点弧させることができるとともにコンデンサの両端電圧
が過大に上昇するのを抑制することができる。
【0027】請求項8の発明の構成では、極性反転時に
直流電源の直流電圧に応じて電圧変換部からコンデンサ
に供給する電力を調節する電圧増大手段を設けたので、
極性反転時に放電灯を確実に再点弧させることができる
とともにコンデンサの両端電圧が過大に上昇するのを抑
制することができる。請求項9の発明の構成では、1次
側にスイッチング素子を介して直流電源が接続されると
ともに2次側に整流素子を介してコンデンサが接続され
るトランスを電圧変換部に具備し、極性反転時にトラン
スの2次側の巻数比を大きくする電圧増大手段を設けた
ので、極性反転時には電圧変換部よりコンデンサに大き
な電力を供給でき、極性反転時に放電灯を確実に再点弧
させることができる。
【0028】請求項10の発明の構成では、コンデンサ
とインバータ部との間に電圧変換部からインバータ部に
出力を供給する方向に挿入接続された補助整流素子と、
この補助整流素子に並列接続されて極性反転時の回生電
流により充電される補助コンデンサとを電圧増大手段に
具備し、この補助コンデンサの容量値をコンデンサの容
量値よりも小さくしたので、回生電流を利用することで
回路構成の簡素化と消費電力の低減を図ることができ
る。
【0029】請求項11の発明の構成では、電圧変換部
の出力端間にコンデンサと並列接続される補助コンデン
サと開閉部との直列回路を具備し、放電灯の起動時にこ
の開閉部を閉じて補助コンデンサをコンデンサに並列に
挿入する電圧増大手段を設けたので、放電灯の起動時に
は補助コンデンサによって起動に必要な電力を得るとと
もに、定格点灯時にはコンデンサにより極性反転時の再
点弧電圧を得て放電灯を確実に再点弧させることができ
る。
【0030】請求項12の発明の構成では、コンデンサ
の両端電圧に応じて開閉部を開閉する電圧増大手段を設
けたので、極性反転時に放電灯を確実に再点弧させるこ
とができるとともにコンデンサの両端電圧が過大に上昇
するのを抑制することができる。請求項13の発明の構
成では、電圧変換部の出力電圧よりも大きな出力電圧を
得る補助電源部を具備するとともに、この補助電源部を
スイッチを介してコンデンサと並列に接続して成り、極
性反転時にスイッチをオンする電圧増大手段を設けたの
で、極性反転時にインバータ部から放電灯に対して大き
な電力を供給でき、極性反転時に放電灯を確実に再点弧
させることができる。
【0031】請求項14の発明の構成では、整流素子と
コンデンサとの間に直列接続される補助コンデンサを具
備し、コンデンサとインバータ部との間にインバータ部
へコンデンサから電力供給する向きに整流素子を接続す
るとともにこの整流素子と補助コンデンサとに並列に限
流素子を備えて成る電圧増大手段を設けたので、極性反
転時にインバータ部から放電灯に対して大きな電力を供
給でき、極性反転時に放電灯を確実に再点弧させること
ができる。
【0032】請求項15の発明の構成では、直流電源
と、スイッチング素子のスイッチング動作を利用して直
流電源の電圧を所定の電圧に変換する電圧変換部と、こ
の電圧変換部の出力端間に接続された第1のコンデンサ
と、スイッチング素子のオフ時に第1のコンデンサを充
電する方向に電圧変換部の出力端と第1のコンデンサと
の間に接続された整流素子と、第1のコンデンサから供
給される電圧の極性を交番させるインバータ部と、負荷
である放電灯と、2次側を放電灯に直列接続した高圧パ
ルストランス及び放電灯と高圧パルストランスとに並列
接続した第2のコンデンサを有し放電灯始動時にインバ
ータ部の交番出力に高圧パルスを重畳するイグナイタ部
と、インバータ部の交番出力の極性反転時に高圧パルス
トランスの1次側を短絡する短絡手段とを備えて成るの
で、極性反転時における放電灯電流の極性反転に要する
時間を短縮することができ、放電灯を確実に再点弧させ
ることができる。
【0033】請求項16の発明の構成では、直流電源
と、スイッチング素子のスイッチング動作を利用して直
流電源の電圧を所定の電圧に変換する電圧変換部と、こ
の電圧変換部の出力端間に接続されたコンデンサと、ス
イッチング素子のオフ時にコンデンサを充電する方向に
電圧変換部の出力端とコンデンサとの間に接続された整
流素子と、複数のスイッチング素子をオン・オフするこ
とによりコンデンサから供給される電圧の極性を交番さ
せるインバータ部と、少なくとも放電灯を負荷として有
しインバータ部の出力端間に接続される負荷回路部と、
電圧変換部の出力により無負荷状態か定格点灯状態かを
検出する検出手段と、インバータ部の全てのスイッチン
グ素子を同時にオフする休止期間を無負荷時に対して定
格点灯時に短くする休止期間短縮手段とを備えたので、
極性反転時における放電灯電流の極性反転に要する時間
を短縮することができ、放電灯を確実に再点弧させるこ
とができる。
【0034】請求項17の発明の構成では、インバータ
部は4つのスイッチング素子をブリッジ接続して成るフ
ルブリッジ型インバータ回路としたので、極性反転時に
インバータ部から放電灯に対して大きな電力を供給でき
る。
【0035】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。 (実施例1)図1は本実施例の回路構成を示しており、
基本的な構成については図26に示す従来例と共通であ
り、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略
し、本実施例の特徴となる部分についてのみ説明する。
すなわち、本実施例では、インバータ部3の交番出力の
極性反転時放電灯LPに供給される交番出力電圧を放電
灯LPの再点弧電圧に充分なレベルにまで増大させる電
圧増大手段を設けた点に特徴がある。
【0036】つまり、従来例においては放電灯LPの定
常点灯状態にてコンデンサC0 の両端電圧Vcがなるべ
くフラットになるように制御回路6により電圧変換部2
のスイッチング素子Q0 のデューティ比が調整されてい
るが、本実施例では上記極性反転時、すなわちインバー
タ部3の全てのスイッチング素子Q1 〜Q4 がオフとな
るデッドタイムにおいて一時的にスイッチング素子Q0
のデューティ比を強制的に大きくすることにより、コン
デンサC0 の両端電圧Vcを増大させているのである。
【0037】具体的には、インバータ部3のスイッチン
グ素子Q1 〜Q4 のスイッチング動作を制御しているド
ライブ回路7からの信号に基づいて、制御回路6の電流
目標値設定回路10とエラーアンプ11との間に設けた
スイッチSW1 を切換制御することにより、極性反転時
以外のときにはスイッチSW1 を電流目標値設定回路1
0側に切り換えるとともに、極性反転時にはスイッチS
1 を基準電源13側に切り換えるのである。これによ
り、極性反転時には通常の電流目標値設定回路10から
の出力よりも大きな出力が基準電源13よりエラーアン
プ11に与えられるため、エラーアンプ11から出力さ
れる誤差信号も大きくなり、スイッチング素子Q0 のデ
ューティ比が放電灯電圧に関係なく強制的に大きくされ
る。
【0038】ここで、ドライブ回路7は低周波発振回路
14、フリップフロップ15及び2つのアンド回路16
1 ,162 より構成されており、各アンド回路161
16 2 の出力を駆動信号としてそれぞれスイッチング素
子Q1 とQ4 及びQ2 とQ3に与えている。そして、低
周波発振回路14の出力がLレベルとなる期間によって
全てのスイッチング素子Q1 〜Q4 をオフとするデッド
タイムの長さが決定される。本実施例では、上記低周波
発振回路14の出力によりスイッチSW1 を切り換える
ようにしており、低周波発振回路14の出力がHレベル
のときにスイッチSW1 を電流目標値設定回路10側に
切り換え、Lレベルのときに基準電源13側に切り換え
る。
【0039】次に、図2の波形図により本実施例の動作
を説明する。同図(c)に示すように低周波発振回路1
4の出力がHレベルであってインバータ部3のスイッチ
ング素子Q1 〜Q4 のうち一方の組(Q1 とQ4 あるい
はQ2 とQ3 )がオンで他方の組がオフしているとき、
すなわちデッドタイム以外のときには、同図(a)に示
すようにコンデンサC0 の両端電圧Vcがほぼフラット
となるように制御回路6が電圧変換部2を制御してい
る。そして、低周波発振回路14の出力がLレベルに変
わるとインバータ部3のスイッチング素子Q1 〜Q4
全てオフとなるデッドタイムを経てスイッチング素子Q
1 〜Q4 のオン・オフ状態が切り換わり、インバータ部
3の出力の極性が反転する。
【0040】一方、放電灯LPに流れる放電灯電流は同
図(b)に示すように、デッドタイムの開始時点から徐
々にレベルが低下し始め、やがて極性が反転して反対方
向に流れはじめる。ここで、ドライブ回路7の低周波発
振回路14の出力がLレベルのときには、上述のように
制御回路6のスイッチSW1 が基準電源13側に切り換
えられて電圧変換部2のスイッチング素子Q0 のデュー
ティ比が大きくなるため、コンデンサC0 には極性反転
時以外のときよりも大きなエネルギが電圧変換部2を介
して直流電源1より供給される。これにより、同図
(a)に示すようにコンデンサC0 の両端電圧Vcがデ
ッドタイム中に増大し、放電灯LPの再点弧に必要な再
点弧電圧を上回るようになっている。そして、デッドタ
イム後にスイッチング素子Q1 〜Q4 がオンするとイン
バータ部3からは放電灯LPの再点弧に充分な大きさの
電圧が印加されることになり、仮にデッドタイム中に放
電灯電流に休止状態が生じた場合でも、放電灯LPを速
やかに再点弧させることができる。
【0041】したがって、放電灯電流が流れなくなる休
止状態を経ることなく放電灯LPの点灯が維持され、放
電灯LPを安定に点灯させることができる。すなわち、
本実施例においてはドライブ回路7の低周波発振回路1
4、制御回路6のスイッチSW1 及び基準電源13によ
り電圧増大手段を構成し、極性反転時にスイッチSW 1
を切り換えて電圧変換部2のスイッチング素子Q0 のデ
ューティ比を大きくしてコンデンサC0 の両端電圧Vc
を増大させることにより、インバータ部3の交番出力を
増大させて放電灯LPの再点弧を可能としているのであ
る。
【0042】(実施例2)本実施例は図3に示すよう
に、図1に示す実施例1におけるスイッチSW1 と基準
電源13との代わりに、低周波発振回路14の出力で制
御回路6が具備する電流目標値設定回路10を制御し、
低周波発振回路14の出力がLレベルとなるときに電流
目標値設定回路10の出力を強制的に大きくするように
したものであり、実施例1と同様の効果が得られる。ま
た、電流目標値設定回路10をマイクロコンピュータで
構成する場合には、実施例1と比較してスイッチSW1
や基準電源13などを設けることなく安価に同様の効果
が得られるという利点がある。
【0043】(実施例3)本実施例は図4に示すよう
に、図1に示す実施例1におけるスイッチSW1 をパル
ス幅変調器12とエラーアンプ11との間に設け、低周
波発振回路14の出力により極性反転時以外のとき(低
周波発振回路14の出力がHレベルのとき)にはスイッ
チSW1 をエラーアンプ11側に切り換えるとともに、
極性反転時(低周波発振回路14の出力がLレベルのと
き)にはスイッチSW1 を基準電源13側に切り換える
ようにしたものであり、極性反転時におけるスイッチン
グ素子Q0 のデューティ比を基準電源13の基準電圧に
より規定される値に増大させることで実施例1と同様の
効果が得られる。
【0044】また、本実施例の構成では、スイッチSW
1 によってエラーアンプ11と出力と基準電源13の基
準電圧とを切り換えてパルス幅変調器12に入力するよ
うにしているため、エラーアンプ11の周波数応答性が
悪い場合でも極性反転時に速やかに且つ確実にスイッチ
ング素子Q0 のデューティ比を大きくすることができる
という利点がある。
【0045】(実施例4)本実施例は図5に示すよう
に、図4に示す実施例3におけるスイッチSW1 と基準
電源13の代わりに、エラーアンプ11の出力端と制御
電源との間に低周波発振回路14の出力によりオン・オ
フされるトランジスタQ6 と抵抗R4 との直列回路を接
続し、低周波発振回路14の出力がLレベルのときに上
記トランジスタQ6 をオンして制御電源からの制御電源
電圧VDDをパルス幅変調器12に入力するようにしたも
のであり、極性反転時におけるスイッチング素子Q0
デューティ比を制御電源電圧VDDにより規定される値に
増大させることで簡単に実施例1及び実施例3と同様の
効果が得られる。
【0046】なお、上記実施例1〜4においては、ドラ
イブ回路7の低周波発振回路14の出力がLレベルのと
きに電圧変換部2のスイッチング素子Q0 のデューティ
比を大きくするようにしているが、これ以外のタイミン
グ及び期間でデューティ比を大きくするようにしてもよ
い。例えば、ドライブ回路7からの信号にて極性反転の
タイミングを得て、デッドタイムの開始前もしくは開始
後よりスイッチング素子Q0 のデューティ比を大きくす
るようにしてもよい。また、このようにスイッチング素
子Q0 のデューティ比を大きくする期間はインバータ部
3のデッドタイムと同一にする必要はない。
【0047】(実施例5)本実施例は図6に示すよう
に、図5に示す実施例4における制御回路6にコンパレ
ータ17及び基準電源18から成る電圧判別回路19
と、ドライブ回路7から与えられる反転のタイミング信
号(例えば、低周波発振回路14の出力)の立ち上がり
(或いは立ち下がり)でトリガされるワンショットマル
チバイブレータ20と、このワンショットマルチバイブ
レータ20の出力を反転するインバータ21と、インバ
ータ21出力と電圧判別回路19出力との論理和をとる
オア回路22とを追加して設けてある。
【0048】電圧判別回路19は、コンデンサC0 の両
端電圧Vcに応じた検出電圧と基準電源19の基準電圧
とをコンパレータ17において比較し、上記検出電圧が
基準電圧よりも低いとき、すなわちコンデンサC0 の両
端電圧Vcが所定電圧よりも低いときにコンパレータ1
7からLレベルの信号を出力するものである。また、ワ
ンショットマルチバイブレータ20はデッドタイムの開
始タイミングを示す信号(低周波発振回路14の出力の
立ち下がり)を受けて所定の期間だけHレベルの信号を
出力するから、ワンショットマルチバイブレータ20の
出力端に接続されたインバータ21からはLレベルの信
号が出力される。
【0049】したがって、デッドタイムの開始から所定
の期間においてはオア回路22の入力がいずれもLレベ
ルとなるから、オア回路22の出力がLレベルとなって
トランジスタQ6 がオンし、パルス幅変調器12には制
御電源電圧VDDが入力され、スイッチング素子Q0 のデ
ューティ比が強制的に大きくされ、ワンショットマルチ
バイブレータ20の出力がLレベルになるか、或いは電
圧判別回路19の出力がHレベルになるまで継続する。
【0050】上記本実施例の構成によれば、実施例4と
同様の効果が得られるだけでなく、電圧判別回路19に
よってコンデンサC0 の両端電圧Vcが所定値以上に上
昇するのを防止しているため、直流電源1の電源電圧等
によらずコンデンサC0 の両端電圧Vcを過大に増大さ
せることなく所望の電圧にまで増大させることができ、
その結果、放電灯LPをより安定して矩形波点灯させる
ことができる。また、ワンショットマルチバイブレータ
20の出力をHレベルとする期間は任意に設定すること
ができるから、例えば、放電灯LPの定常点灯時におい
て放電灯電流が反転を開始してから零クロスするまでに
要する期間と同じにしておけば、反転動作の開始時点か
らコンデンサC0 の両端電圧Vcを増大させるとともに
放電灯電流が零クロスする時点で増大させた両端電圧V
cをインバータ部3を介して放電灯LPに印加すること
ができ、より効果的に放電灯LPの立ち消えを防止する
ことができる。
【0051】(実施例6)本実施例は図7に示すよう
に、図5に示す実施例4の構成において直流電源1の電
源電圧と基準電源23の基準電圧とをオペアンプ24に
入力し、このオペアンプ24の出力をパルス幅変調器1
2の最大デューティ比設定端子に入力するようにしてい
る。ここで、パルス幅変調器12は最大デューティ比設
定端子の入力に応じてスイッチング素子Q0 のデューテ
ィ比の最大値が規制されるようになっている。
【0052】本実施例の構成では、直流電源1の電源電
圧が基準電源23の基準電圧よりも高いときにはパルス
幅変調器12の最大デューティ比が小さくなり、反対に
電源電圧が基準電圧よりも低いときには最大デューティ
比が大きくなるため、直流電源1の電源電圧に応じて生
じるコンデンサC0 への供給エネルギの変動を抑制し、
上記電源電圧によらずにより安定して放電灯LPを矩形
波点灯させることができる。なお、制御回路6の構成は
本実施例の構成以外にも実施例1〜3の何れの構成であ
ってもよいことは言うまでもない。
【0053】ところで、上記実施例1〜6においては制
御回路6における制御には電流制御方式を採用している
が、放電灯LPに供給される電力を所望の値とする電力
制御方式など他の制御方式にも本発明の技術思想は適用
可能である。また、電圧変換部2のスイッチング素子Q
0 に流れる電流のピーク値を制御量とするピーク値制御
への適用も可能であり、何れの制御方式においても上記
実施例1〜6と同様の効果が得られる。
【0054】(実施例7)本実施例は図8に示すよう
に、図26に示す従来例におけるトランスTに3次巻線
3 を設けるとともに、ダイオードD1 のアノードを2
次巻線n2 と3次巻線n3 とに切換接続するためのスイ
ッチSW2 を設け、ドライブ回路7の低周波発振回路1
4出力により上記スイッチSW2 を切換制御するように
している。なお、他の構成及び動作については従来例と
共通であるので説明は省略する。
【0055】上記スイッチSW2 は低周波発振回路14
の出力がHレベルのとき、すなわちインバータ部3のデ
ッドタイム以外の期間では2次巻線n2 側に切り換えら
れ、低周波発振回路14の出力がLレベルのとき、すな
わちデッドタイムでは3次巻線n3 側に切り換えられ
る。次に、図9の波形図を参照して本実施例における極
性反転時の動作について説明する。なお、同図(a)は
従来例における極性反転時のスイッチング素子Q0及び
ダイオードD1 に流れる電流波形を示すものであり、同
図(b)は本実施例におけるそれぞれの電流波形を示す
ものである。
【0056】従来例においては、同図(a)に示すよう
にスイッチング素子Q0 のオン期間にトランスTの1次
巻線n1 を流れる電流(スイッチング素子Q0 を流れる
電流)によって蓄積されたエネルギをスイッチング素子
0 がオフの期間に全てコンデンサC0 に放出するよう
になっている。一方、本実施例では、極性反転時には低
周波発振回路14の出力の立ち下がりでスイッチSW2
が2次巻線n2 側から3次巻線n3 側に切り換えられる
ため、同図(b)に示すように、トランスTの2次側の
見かけ上のインダクタンス値が大きくなってコンデンサ
0 への蓄積エネルギのはきだし時間が長く(はきだし
のスピードが遅く)なり、スイッチング素子Q0 のオフ
期間では蓄積エネルギを放出しきれず、トランスTには
放出しきれなかったエネルギが残ることになる。
【0057】その結果、スイッチング素子Q0 のオン期
間に蓄積されるエネルギ、すなわち直流電源1から電圧
変換部2を介してコンデンサC0 に供給されるエネルギ
を、デッドタイム以外のときよりも増大させることがで
きるので、極性反転時におけるコンデンサC0 の両端電
圧Vcを放電灯LPの再点弧に必要な充分に高い電圧に
まで上昇させることができ、極性反転時の放電灯LPの
立ち消えを防止して安定した矩形波点灯が可能となる。
つまり、本実施例では、トランスTの3次巻線n3 と、
ドライブ回路7からの信号によって切換制御されるスイ
ッチSW2 とで電圧増大手段を構成している。
【0058】(実施例8)本実施例は図10に示すよう
に、図26に示す従来例に対して、コンデンサC 0 の両
端電圧Vcを検出するための抵抗R2 ,R3 の直列回路
とインバータ部3との間にカソードをインバータ部3側
としてダイオードD2 を挿入接続するとともに、コンデ
ンサC0 に比較して小容量のコンデンサC1 を上記ダイ
オードD2と並列に接続している。なお、他の構成及び
動作については従来例と共通であるので説明は省略す
る。また、イグナイタ回路5については説明を簡単にす
るため、高圧パルストランスPTの2次巻線L2 のみを
表記している。
【0059】図26に示す従来例においては、極性反転
時以外に流れていた放電灯電流により高圧パルストラン
スの2次巻線L2 に蓄積されたエネルギが、極性反転時
に放電灯LPに放出されて放電灯LPを点灯させるので
あるが、その一部はフルブリッジ型のインバータ部3を
介して回生電流としてコンデンサC0 に流れる。しかし
ながら、この回生電流はコンデンサC0 の両端電圧Vc
を再点弧電圧にまで増大させる程の大きさではない。
【0060】そこで、本実施例においては、上記回生電
流でコンデンサC0 (例えば、容量1μF)よりも小容
量のコンデンサC1 (例えば、容量0.1μF)を充電
することにより、コンデンサC1 の両端電圧Vc1 を再
点弧に必要な電圧にまで上昇させており、これによって
極性反転時の放電灯LPの立ち消えを防止している。つ
まり、本実施例においてはダイオードD2 とコンデンサ
1 とで電圧増大手段を構成している。
【0061】次に、図11を参照して本実施例の電圧増
大手段の動作について説明する。まず、同図(a)に示
すように極性反転前、すなわちデッドタイム以外の期間
では、例えば、インバータ部3のスイッチング素子Q1
とQ4 がオフ、スイッチング素子Q2 とQ3 がオンであ
ると、コンデンサC0 →ダイオードD2 →スイッチング
素子Q2 →高圧パルストランスPTの2次巻線L2 →放
電灯LP→スイッチング素子Q3 →コンデンサC0 の経
路で電流が流れる。この状態から全てのスイッチング素
子Q1 〜Q4 がオフするデッドタイムを経てインバータ
部3の出力の極性が反転されるのであるが、デッドタイ
ムにおいては同図(b)に示すような経路で電流が流れ
る。
【0062】すなわち、同図(a)に示す経路で流れる
電流によって2次巻線L2 に蓄積されたエネルギが放出
されることにより、2次巻線L2 →放電灯LP→スイッ
チング素子Q1 の寄生ダイオード→コンデンサC1 →コ
ンデンサC0 →スイッチング素子Q4 の寄生ダイオード
→2次巻線L2 の経路で回生電流が流れ、コンデンサC
1 が充電されて両端電圧Vc1 が上昇する。ここで、コ
ンデンサC1 の容量はコンデンサC0 の容量よりも小さ
く設定してあるため、コンデンサC1 の両端電圧Vc1
を放電灯LPの再点弧に必要な電圧まで上昇させること
ができ、極性反転時における放電灯LPの立ち消えを防
止することができる。
【0063】(実施例9)本実施例は図12に示すよう
に、図10に示す実施例8の構成においてコンデンサC
1 と並列接続されたダイオードD2 をMOSFETから
成るスイッチング素子Q7 で置き換えたものであり、他
の構成については実施例8と共通であるので説明は省略
する。
【0064】スイッチング素子Q7 は、ソースをコンデ
ンサC0 側に、ドレインをインバータ部3側にしてコン
デンサC1 と並列に接続してあり、ソース側の電位とド
レイン側の電位とを比較するコンパレータCP1 の出力
がゲートに印加されるようになっている。すなわち、ソ
ース側の電位がドレイン側の電位よりも高いときにコン
パレータCP1 の出力がHレベルとなってスイッチング
素子Q7 がオンするのであって、実施例8におけるダイ
オードD2 と同様の整流動作を行なわせている。
【0065】(実施例10)本実施例は図13に示すよ
うに、図26に示す従来例に対してコンデンサC2及び
スイッチSW3 の直列回路をコンデンサC0 と並列に接
続するとともに、直流電源1からの電源立ち上げから所
定の時間を限時して限時期間中上記スイッチSW3 をオ
ンとする信号を出力するタイマ回路25が設けてある。
なお、他の構成については従来例と共通であるので説明
は省略する。
【0066】図26に示す従来例において、コンデンサ
0 として小容量のものを用いることにより、実施例8
あるいは実施例9のようにデッドタイムにおける回生電
流によってコンデンサC0 の電圧を再点弧に必要な電圧
まで増大させ、極性反転時の放電灯LPの立ち消えを防
止することができる。しかしながら、コンデンサC0
小容量のものを用いた場合には、放電灯LPの始動時に
インバータ部3に充分なエネルギを供給することができ
ず、放電灯LPの始動の失敗が生じやすくなる。
【0067】そこで、本実施例においては小容量のコン
デンサC0 と並列にコンデンサC2とスイッチSW3
の直列回路を並列接続し、放電灯点灯装置の始動時(直
流電源1からの電源立ち上げ時)から所定期間において
タイマ回路25はHレベルの信号を出力してスイッチS
3 をオンとし、タイマ回路25が所定時間を限時する
限時動作中は出力をHレベルに維持するようにしてい
る。したがって、タイマ回路25の限時動作中にはコン
デンサC2 がコンデンサC0 と並列接続されて合成容量
がコンデンサC0 の容量よりも大きくなるため、放電灯
LPの始動に必要な高い電圧をコンデンサC0 ,C2
両端に得ることができる。
【0068】本実施例の構成によれば、コンデンサC0
に小容量のものを用いて極性反転時の放電灯LPの立ち
消えを防止するとともに、放電灯LPの始動時には始動
に必要な高い電圧を得ることができ、始動性を犠牲にす
ることなく極性反転時の放電灯LPの立ち消えを防止し
て安定した矩形波点灯を行なうことができる。 (実施例11)本実施例は図14に示すように、図13
に示す実施例10におけるスイッチSW3 の代わりにM
OSFETから成るスイッチング素子Q8 を用いるとと
もに、抵抗R2 ,R3 で分圧して得られるコンデンサC
0 の両端電圧Vcに応じた検出電圧を基準電圧Vref4と
比較してスイッチング素子Q8 をオン・オフする信号を
出力するコンパレータCP2 が設けてある。なお、他の
構成については実施例10と共通であるので説明は省略
する。
【0069】すなわち、本実施例においては、無負荷時
(放電灯LPの始動前)にはコンデンサC0 の両端電圧
Vcが放電灯LPの定常点灯時よりも高くなるとことを
利用し、コンデンサC0 の両端電圧Vcに応じた検出電
圧が基準電圧Vref4よりも高いときには無負荷であると
判断してコンパレータCP2 からのHレベルの出力信号
でスイッチング素子Q8 をオンするようにしている。こ
れにより、実施例10と同じく放電灯LPの始動時には
始動に必要な高い電圧を得ることができるとともに、極
性反転時の放電灯LPの立ち消えを防止することができ
る。
【0070】また、本実施例の構成によれば、コンパレ
ータCP2 においてコンデンサC0の両端電圧Vcを監
視しているため、極性反転時にコンデンサC0 の両端電
圧Vcが必要以上に増大して無負荷時と同じような状態
になった場合にも、コンパレータCP2 の出力がHレベ
ルになってスイッチング素子Q8 がオンする。その結
果、コンデンサC0 に供給されるエネルギがコンデンサ
2 の方にも供給されるため、コンデンサC0 の両端電
圧Vcが必要以上に増大するのを防止することができ
る。
【0071】(実施例12)本実施例は図15に示すよ
うに、図26に示す従来例に対して極性反転時にコンデ
ンサC0 の両端電圧Vcよりも高い電圧をインバータ部
3へ供給する補助電源部26が設けてある。なお、他の
構成についてはほぼ従来例と共通するので説明は省略す
る。
【0072】上記補助電源部26は、トランスTに設け
た3次巻線n3 と、コンデンサC0に並列接続したスイ
ッチSW2 及びコンデンサC2 の直列回路と、3次巻線
3とコンデンサC2 との間にスイッチング素子Q0
オフのときにコンデンサC2を充電する方向に挿入接続
したダイオードD3 とを備え、インバータ部3のスイッ
チング素子Q1 〜Q4 を駆動するドライブ回路7からの
信号で上記スイッチSW2 がオン・オフされるものであ
る。
【0073】次に、補助電源部26の動作について説明
する。まず、スイッチSW2 は極性反転時以外ではドラ
イブ回路7からの信号によってオフとなっている。この
とき、電圧変換部2のスイッチング素子Q0 のスイッチ
ング動作によって、コンデンサC0 にはダイオードD1
を介してトランスTに蓄積されたエネルギ(放電灯LP
の点灯状態に応じたエネルギ)が供給され、同時に補助
電源部26のコンデンサC2 にもダイオードD3 を介し
てトランスTの蓄積エネルギが供給される。ここで、コ
ンデンサC2 にはコンデンサC0 よりも多くのエネルギ
が供給されるため、コンデンサC2 の両端電圧Vc2
コンデンサC0 の両端電圧Vcよりも高くなる。
【0074】一方、スイッチSW2 はドライブ回路7か
らの信号により放電灯電流の極性が一定している間はオ
フであり、このときにはコンデンサC0 に充電されたエ
ネルギのみがインバータ部3に供給されている。しかし
ながら、極性反転時にはドライブ回路7からの信号によ
ってスイッチSW2 がオンし、インバータ部3へはコン
デンサC2 に充電されたエネルギが供給される。
【0075】つまり、図16に示すように、放電灯電流
の極性が一定している期間はスイッチSW2 がオフであ
って、インバータ部3にはコンデンサC0 の両端電圧V
cが印加され、極性反転時(少なくとも放電灯電流の極
性が反転して電流レベルが安定するまでの間)にスイッ
チSW2 がオンされると補助電源部26からコンデンサ
2 の両端電圧Vc2 がインバータ部3に印加されるた
め、両端電圧Vc2 が放電灯LPの再点弧電圧より高く
なるように設定すれば、極性反転時の放電灯LPの立ち
消えを防止して安定な矩形波点灯を行なうことができ
る。
【0076】(実施例13)本実施例は図17に示すよ
うに、図26に示す従来例に対してダイオードD1とコ
ンデンサC0 との間に補助コンデンサC3 を挿入接続
し、コンデンサC0 とインバータ部3との間にインバー
タ部3側をカソードとしてダイオードD4 を接続すると
ともに、補助コンデンサC3 とダイオードD4 とに並列
に限流素子たる抵抗R5 を接続してあり、上記補助コン
デンサC3 ,ダイオードD4 及び抵抗R 5 により電圧増
大手段を構成している。なお、他の構成については従来
例と共通であるから説明は省略し、ドライブ回路7等に
ついては図示も省略する。
【0077】次に、本実施例の動作について説明する。
コンデンサC0 と補助コンデンサC 3 とはダイオードD
1 を介して電圧変換部2の出力端間に直列接続されてい
るため、スイッチング素子Q0 のスイッチング動作によ
ってトランスTの2次側より放出されたエネルギがコン
デンサC0 と補助コンデンサC3 とに蓄積される。ここ
で、補助コンデンサC3 の両端電圧Vc3 が放電灯LP
の再点弧を補助できるだけの電圧、例えば、コンデンサ
0 の両端電圧Vcの半分の電圧(Vc3 =1/2V
c)となるように補助コンデンサC3 の容量を設定して
ある。
【0078】図18(a)に示すように、放電灯電流の
極性が一定している期間においては、コンデンサC0
両端電圧Vcの方が放電灯電圧よりも高くなるため、ダ
イオードD4 が導通してコンデンサC0 に蓄積されたエ
ネルギがダイオードD4 及びインバータ部3を介して放
電灯LPに供給される。一方、放電灯電流が極性反転す
る期間においては、コンデンサC0 の両端電圧Vcより
も放電灯電圧の方が高くなるため、ダイオードD4 が不
導通となる。その結果、放電灯LPにはインバータ部3
及び抵抗R5 を介してコンデンサC0 及び補助コンデン
サC3 に蓄積されたエネルギが供給されることになる。
補助コンデンサC3 の両端電圧Vc3 は上記のようにV
3 =1/2Vcであるから、放電灯LPには3/2V
cだけの電圧が印加され、しかも、3/2Vcの印加電
圧は放電灯LPの再点弧に必要な電圧よりも大きいの
で、極性反転時の放電灯LPの立ち消えを防止すること
ができる。
【0079】ここで、抵抗R5 の抵抗値と、定常点灯時
における放電灯LPの等価抵抗RLの抵抗値との比を、
コンデンサC0 の両端電圧Vcと補助コンデンサC3
両端電圧Vc3 との比に等しくしておけば(R5 =1/
2RL )、図18に示すように、極性が一定していると
きの放電灯電流I1 (=Vc/RL )と、極性反転時の
放電灯電流I2 (=(3/2Vc)/(3/2RL )=
Vc/RL )とが等しくなるから、極性反転時に過大な
放電灯電流が流れるのを防止できる。
【0080】(実施例14)本実施例は図19に示すよ
うに、図26に示す従来例とほぼ共通の構成を有するも
のであり、直流電源1の電源電圧を電圧変換部2にて所
望の電圧に変換し、さらにインバータ部3において極性
を交番させ、得られた交番出力をイグナイタ回路5を介
して放電灯LPに供給して放電灯LPを矩形波点灯させ
る点は従来例と共通である。
【0081】ここで、イグナイタ回路5は、2次巻線L
2 が放電灯LPと直列に接続されて放電灯LPに始動用
の高圧パルスを印加する高圧パルストランスPTと、こ
の高圧パルストランスPTの1次巻線L1 にコンデンサ
4 を介して並列接続されたスイッチSW3 と、2次巻
線L2 と並列にインバータ部3の出力端間に接続された
コンデンサC5 とを備え、スイッチSW3 をスイッチン
グさせることでコンデンサC4 の充電電荷を放電して高
圧パルストランスPTの2次巻線L2 に高圧パルスを発
生させ、この高圧パルスを放電灯LPに印加することで
放電灯LPを始動するのである。
【0082】以上は、従来例と共通する放電灯LP始動
時の動作説明であるが、本実施例においては、放電灯L
Pの定常点灯状態における極性反転時に、ドライブ回路
7からの信号によってイグナイタ回路5のスイッチSW
3 をオンすることにより、極性反転時に高圧パルストラ
ンスPTの1次側を短絡させるようにしている。次に、
図20を参照して本実施例の動作を具体的に説明する。
まず、放電灯電流の極性が一定している状態では、同図
(a)に示すようにインバータ部3からの出力によって
放電灯LPに電流Iaが流れるとともにコンデンサ
4 ,C5 も充電されている。そして、同図(b)に示
すように放電灯電流の極性反転開始時点(デッドタイム
の開始時点)においてドライブ回路5からの信号でスイ
ッチSW3 をオンすると、コンデンサC4 が放電するこ
とで高圧パルストランスPTの2次巻線L2 に起電力が
生じる。この起電力は、それまで放電灯LPに流れてい
る放電灯電流Iaと同じ向きの電流を流すような向きに
生じる。これにより、コンデンサC5 に蓄積されたエネ
ルギの放出に要する時間が短くなる。そして、少なくと
も放電灯電流の極性が反転するまでスイッチSW3 をオ
ンに維持し、極性反転が完了したらスイッチSW3 をオ
フすれば、同図(c)に示すようにコンデンサC4 ,C
5 の両端電圧の極性も反転し、以後このような動作を繰
り返す。
【0083】上記構成では、放電灯電流の極性反転時に
高圧パルストランスPTの1次側をスイッチSW3 にて
短絡することで、高圧パルストランスPTの2次側にお
ける見かけ上のインダクタンス値を減少させ、コンデン
サC5 に蓄積されたエネルギの放出に要する時間を短く
することができ、これによって放電灯電流の極性反転に
要する時間を短縮することができる。このように、極性
反転に要する時間を短くすれば、極性反転時の放電灯L
Pの立ち消えを生じにくくすることができる。
【0084】なお、本実施例では極性反転の開始時点か
らスイッチSW3 をオンするようにしているが、例え
ば、放電灯電流が零クロスする時点からスイッチSW3
をオンするようにしてもよい。 (実施例15)本実施例は図21に示すように、直流電
源1の電源電圧を電圧変換部2にて所望の電圧に変換
し、さらにインバータ部3において極性を交番させて得
られた交番出力をイグナイタ回路5を介して放電灯LP
に供給して放電灯LPを矩形波点灯させる点は図26に
示す従来例と共通であるが、コンデンサC0 とインバー
タ部3との間に設けた電圧検出用の抵抗R2 ,R3 でコ
ンデンサC0 の両端電圧Vcに応じた電圧を検出する検
出回路27を備え、検出回路27からの信号により電圧
変換部2のスイッチング素子Q0 をスイッチング制御す
る駆動回路28と、インバータ部3のスイッチング素子
1 〜Q4 をスイッチング制御するドライブ回路7とを
動作させている。
【0085】図22は本実施例における検出回路27及
びドライブ回路7の具体回路構成を示すものであり、検
出回路27は検出電圧(両端電圧Vcを抵抗R2 ,R3
で分圧した電圧)を基準電圧Vref と比較しその差分を
増幅して出力するコンパレータCP3 から成る。また、
ドライブ回路7は、図23に示すような同一周期でデュ
ーティ比が異なる2つのクロック信号A,Bを発生する
発振器29と、デューティ比が小さい方のクロック信号
Aと検出回路27からの出力との論理和をとるオア回路
30と、デューティ比が大きい方のクロック信号Bとオ
ア回路30の出力との論理積をとるアンド回路31と、
アンド回路31の出力をトリガパルスとするフリップフ
ロップ32と、フリップフロップ32の各出力とアンド
回路31との論理積をとる2つのアンド回路331 ,3
2 とを備え、これらのアンド回路331 ,332の出
力にてインバータ部3のスイッチング素子Q1 〜Q4
オン・オフさせている。
【0086】検出回路27においては検出電圧を基準電
圧Vref と比較することで無負荷状態か否かを判別して
おり、検出電圧>基準電圧Vref となる無負荷時(期間
1)では図24に示すように、放電灯LPの始動に必
要な大きなエネルギを電圧変換部2から出力するように
駆動回路28がスイッチング素子Q0 をスイッチング制
御し、放電灯LPが定格点灯しているとき(検出電圧<
基準電圧Vref )には出力を下げるものである(期間T
2 )。
【0087】一方、イグナイタ回路5は高圧パルストラ
ンスPTの2次巻線L2 を直列に、且つコンデンサC5
を並列にそれぞれ放電灯LPと接続し、高圧パルストラ
ンスPTの1次側に設けた高圧パルス発生回路5aにて
2次巻線L2 に発生させた高圧パルスをインバータ部3
の交番出力に重畳することで放電灯LPを始動させてい
る。
【0088】ところで、上記コンデンサC5 に蓄積され
るエネルギがインバータ部3のデッドタイムにおいて2
次巻線L2 を介して放電灯LPに供給された後、コンデ
ンサC5 には反対極性にエネルギが蓄積される。しかし
ながら、無負荷時と定格点灯時とを比較すれば、放電灯
LPにおいてエネルギが消費される分だけ定格点灯時の
方がコンデンサC5 に蓄積されるエネルギは低くなる。
よって、蓄積されたエネルギを放出するのに要する時間
も定格点灯時の方が無負荷時よりも短くてよいことにな
る。そこで、本実施例では、図25に示すようにインバ
ータ部3のデッドタイムを無負荷時に対して定格点灯時
のときに短くすることにより、定格点灯時の放電灯電流
の極性反転に要する時間を短くしている。すなわち、本
実施例ではドライブ回路7により休止期間短縮手段を構
成している。
【0089】次に、具体的な動作について説明すると、
無負荷時には検出回路27の出力がLレベルとなり、ア
ンド回路31からデューティ比の小さい方のクロック信
号Aが出力される。この場合には、図25(a)に示す
ようにインバータ部3のスイッチング素子Q1 〜Q4
上記クロック信号Aに対応した比較的に長いデッドタイ
ムでドライブ回路7によりスイッチング制御される。一
方、定格点灯時には検出回路27の出力はHレベルとな
り、アンド回路31からデューティ比の大きい方のクロ
ック信号Bが出力される。この場合には、同図(b)に
示すようにインバータ部3のスイッチング素子Q1 〜Q
4 は上記クロック信号Bに対応した比較的に短いデット
タイムでスイッチング制御される。
【0090】本実施例の構成では、上述のように、定格
点灯時におけるインバータ部3のデッドタイムを無負荷
時に対して短くすることにより、定格点灯時における放
電灯電流の極性反転に要する時間を短くしており、これ
により、極性反転時の放電灯LPの立ち消えを防止して
安定した矩形波点灯を可能としている。なお、上記実施
例1〜15においてはスイッチング素子としてMOSF
ETを用いたがバイポーラトランジスタ、IGBT等他
のスイッチング素子でも良い。また、各実施例に用いる
直流電源1としては交流電源を整流若しくは整流平滑し
たものや、自動車の搭載バッテリーなどを用いてもよ
い。さらに、各実施例においては、フルブリッジ型のイ
ンバータ部3のスイッチング動作は、2組のスイッチン
グ素子(Q1 とQ4 及びQ2 とQ3 )がそれぞれ交互に
オンする期間と、全てのスイッチング素子Q1 〜Q4
オフする期間(デッドタイム)との3つの状態から成る
ように制御しているが、これに限定するものではなく、
例えば、デッドタイムの次に1組のスイッチング素子の
うちの一方のスイッチング素子だけをオンにして他の3
つのスイッチング素子をオフするような変則的な動作を
させるなど、種々のスイッチング動作をさせる場合にも
本発明の技術思想を適用可能であることは言うまでもな
い。
【0091】
【発明の効果】請求項1の発明は、直流電源と、スイッ
チング素子のスイッチング動作を利用して直流電源の電
圧を所定の電圧に変換する電圧変換部と、この電圧変換
部の出力端間に接続されたコンデンサと、スイッチング
素子のオフ時にコンデンサを充電する方向に電圧変換部
の出力端とコンデンサとの間に接続された整流素子と、
コンデンサから供給される電圧の極性を交番させるイン
バータ部と、少なくとも放電灯を負荷として有しインバ
ータ部の出力端間に接続される負荷回路部とを備えてイ
ンバータ部の交番出力により放電灯を点灯させる放電灯
点灯装置であって、交番出力の極性反転時にインバータ
部の交番出力電圧を少なくとも定常点灯時における放電
灯電圧よりも大きくする電圧増大手段を設けたので、極
性反転時における放電灯の再点弧電圧の不足を補うこと
ができ、放電灯の立ち消えを防止して安定した矩形波点
灯を行なうことができるという効果がある。
【0092】請求項2の発明は、極性反転時におけるイ
ンバータ部の交番出力電圧を放電灯の再点弧に必要な再
点弧電圧よりも大きくする電圧増大手段を設けたので、
極性反転時に放電灯を確実に再点弧させることができ、
特に寿命末期の放電灯において立ち消えのない安定した
矩形波点灯を行なうことができるという効果がある。請
求項3の発明は、極性反転時以外の時よりも大きな電力
を極性反転時に電圧変換部からコンデンサに供給する電
圧増大手段を設けたので、極性反転時にインバータ部か
ら放電灯に対して大きな電力を供給でき、極性反転時に
放電灯を確実に再点弧させることができるという効果が
ある。
【0093】請求項4の発明は、極性反転時に負荷回路
部からインバータ部に流れる回生電流により少なくとも
電圧変換部の出力端間に接続されたコンデンサを充電す
る電圧増大手段を設けたので、回生電流を利用すること
で回路構成の簡素化と消費電力の低減を図ることができ
るという効果がある。請求項5の発明は、極性反転時に
放電灯電流が一方の極性の所定値から反対極性の所定値
まで変化する間電圧変換部からコンデンサに電力を供給
する電圧増大手段を設けたので、極性反転時にインバー
タ部から放電灯に対して大きな電力を供給でき、極性反
転時に放電灯を確実に再点弧させることができるという
効果がある。
【0094】請求項6の発明は、極性反転時における電
圧変換部のスイッチング素子のデューティ比を極性反転
時以外の時のデューティ比よりも大きくする電圧増大手
段を設けたので、デューティ比を変えるだけの簡単な構
成により極性反転時に放電灯を確実に再点弧させること
ができるという効果がある。請求項7の発明は、電圧変
換部の出力電圧を検出するとともにこの検出電圧に基づ
いてコンデンサの両端電圧が所定値となるように電圧変
換部のスイッチング素子のデューティ比を調節する電圧
増大手段を設けたので、極性反転時に放電灯を確実に再
点弧させることができるとともにコンデンサの両端電圧
が過大に上昇するのを抑制することができるという効果
がある。
【0095】請求項8の発明は、極性反転時に直流電源
の直流電圧に応じて電圧変換部からコンデンサに供給す
る電力を調節する電圧増大手段を設けたので、極性反転
時に放電灯を確実に再点弧させることができるとともに
コンデンサの両端電圧が過大に上昇するのを抑制するこ
とができるという効果がある。請求項9の発明は、1次
側にスイッチング素子を介して直流電源が接続されると
ともに2次側に整流素子を介してコンデンサが接続され
るトランスを電圧変換部に具備し、極性反転時にトラン
スの2次側の巻数比を大きくする電圧増大手段を設けた
ので、極性反転時には電圧変換部よりコンデンサに大き
な電力を供給でき、極性反転時に放電灯を確実に再点弧
させることができるという効果がある。
【0096】請求項10の発明は、コンデンサとインバ
ータ部との間に電圧変換部からインバータ部に出力を供
給する方向に挿入接続された補助整流素子と、この補助
整流素子に並列接続されて極性反転時の回生電流により
充電される補助コンデンサとを電圧増大手段に具備し、
この補助コンデンサの容量値をコンデンサの容量値より
も小さくしたので、回生電流を利用することで回路構成
の簡素化と消費電力の低減を図ることができるという効
果がある。
【0097】請求項11の発明は、電圧変換部の出力端
間にコンデンサと並列接続される補助コンデンサと開閉
部との直列回路を具備し、放電灯の起動時にこの開閉部
を閉じて補助コンデンサをコンデンサに並列に挿入する
電圧増大手段を設けたので、放電灯の起動時には補助コ
ンデンサによって起動に必要な電力を得るとともに、定
格点灯時にはコンデンサにより極性反転時の再点弧電圧
を得て放電灯を確実に再点弧させることができるという
効果がある。
【0098】請求項12の発明は、コンデンサの両端電
圧に応じて開閉部を開閉する電圧増大手段を設けたの
で、極性反転時に放電灯を確実に再点弧させることがで
きるとともにコンデンサの両端電圧が過大に上昇するの
を抑制することができるという効果がある。請求項13
の発明は、電圧変換部の出力電圧よりも大きな出力電圧
を得る補助電源部を具備するとともに、この補助電源部
をスイッチを介してコンデンサと並列に接続して成り、
極性反転時にスイッチをオンする電圧増大手段を設けた
ので、極性反転時にインバータ部から放電灯に対して大
きな電力を供給でき、極性反転時に放電灯を確実に再点
弧させることができるという効果がある。
【0099】請求項14の発明は、整流素子とコンデン
サとの間に直列接続される補助コンデンサを具備し、コ
ンデンサとインバータ部との間にインバータ部へコンデ
ンサから電力供給する向きに整流素子を接続するととも
にこの整流素子と補助コンデンサとに並列に限流素子を
備えて成る電圧増大手段を設けたので、極性反転時にイ
ンバータ部から放電灯に対して大きな電力を供給でき、
極性反転時に放電灯を確実に再点弧させることができる
という効果がある。
【0100】請求項15の発明は、直流電源と、スイッ
チング素子のスイッチング動作を利用して直流電源の電
圧を所定の電圧に変換する電圧変換部と、この電圧変換
部の出力端間に接続された第1のコンデンサと、スイッ
チング素子のオフ時に第1のコンデンサを充電する方向
に電圧変換部の出力端と第1のコンデンサとの間に接続
された整流素子と、第1のコンデンサから供給される電
圧の極性を交番させるインバータ部と、負荷である放電
灯と、2次側を放電灯に直列接続した高圧パルストラン
ス及び放電灯と高圧パルストランスとに並列接続した第
2のコンデンサを有し放電灯始動時にインバータ部の交
番出力に高圧パルスを重畳するイグナイタ部と、インバ
ータ部の交番出力の極性反転時に高圧パルストランスの
1次側を短絡する短絡手段とを備えて成るので、極性反
転時における放電灯電流の極性反転に要する時間を短縮
することができ、放電灯を確実に再点弧させることがで
きるという効果がある。
【0101】請求項16の発明は、直流電源と、スイッ
チング素子のスイッチング動作を利用して直流電源の電
圧を所定の電圧に変換する電圧変換部と、この電圧変換
部の出力端間に接続されたコンデンサと、スイッチング
素子のオフ時にコンデンサを充電する方向に電圧変換部
の出力端とコンデンサとの間に接続された整流素子と、
複数のスイッチング素子をオン・オフすることによりコ
ンデンサから供給される電圧の極性を交番させるインバ
ータ部と、少なくとも放電灯を負荷として有しインバー
タ部の出力端間に接続される負荷回路部と、電圧変換部
の出力により無負荷状態か定格点灯状態かを検出する検
出手段と、インバータ部の全てのスイッチング素子を同
時にオフする休止期間を無負荷時に対して定格点灯時に
短くする休止期間短縮手段とを備えたので、極性反転時
における放電灯電流の極性反転に要する時間を短縮する
ことができ、放電灯を確実に再点弧させることができる
という効果がある。
【0102】請求項17の発明は、インバータ部は4つ
のスイッチング素子をブリッジ接続して成るフルブリッ
ジ型インバータ回路としたので、極性反転時にインバー
タ部から放電灯に対して大きな電力を供給できるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示す概略回路図である。
【図2】同上の動作を説明するための波形図である。
【図3】実施例2の要部を示す概略回路図である。
【図4】実施例3の要部を示す概略回路図である。
【図5】実施例4の要部を示す概略回路図である。
【図6】実施例5を示す概略回路図である。
【図7】実施例6を示す概略回路図である。
【図8】実施例7を示す概略回路図である。
【図9】同上の動作を説明するための波形図である。
【図10】実施例8を示す概略回路図である。
【図11】同上の動作を説明するための説明図である。
【図12】実施例9を示す概略回路図である。
【図13】実施例10を示す概略回路図である。
【図14】実施例11を示す概略回路図である。
【図15】実施例12を示す概略回路図である。
【図16】同上の動作を説明するための波形図である。
【図17】実施例13を示す概略回路図である。
【図18】同上の動作を説明するための説明図である。
【図19】実施例14を示す概略回路図である。
【図20】同上の動作を説明するための説明図である。
【図21】実施例15を示す概略回路図である。
【図22】同上の要部を示す回路図である。
【図23】同上の動作を説明するための波形図である。
【図24】同上の動作を説明するための波形図である。
【図25】同上の動作を説明するための波形図である。
【図26】従来例を示す概略回路図である。
【図27】同上の動作を説明するための波形図である。
【符号の説明】
1 直流電源 2 電圧変換部 3 インバータ部 5 イグナイタ回路 6 制御回路 7 ドライブ回路 Q0 スイッチング素子 C0 コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 多賀 義高 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 平田 佳久 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源と、スイッチング素子のスイッ
    チング動作を利用して直流電源の電圧を所定の電圧に変
    換する電圧変換部と、この電圧変換部の出力端間に接続
    されたコンデンサと、スイッチング素子のオフ時にコン
    デンサを充電する方向に電圧変換部の出力端とコンデン
    サとの間に接続された整流素子と、コンデンサから供給
    される電圧の極性を交番させるインバータ部と、少なく
    とも放電灯を負荷として有しインバータ部の出力端間に
    接続される負荷回路部とを備えてインバータ部の交番出
    力により放電灯を点灯させる放電灯点灯装置であって、
    交番出力の極性反転時にインバータ部の交番出力電圧を
    少なくとも定常点灯時における放電灯電圧よりも大きく
    する電圧増大手段を設けたことを特徴とする放電灯点灯
    装置。
  2. 【請求項2】 極性反転時におけるインバータ部の交番
    出力電圧を放電灯の再点弧に必要な再点弧電圧よりも大
    きくする電圧増大手段を設けたことを特徴とする請求項
    1記載の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 極性反転時以外の時よりも大きな電力を
    極性反転時に電圧変換部からコンデンサに供給する電圧
    増大手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載
    の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 極性反転時に負荷回路部からインバータ
    部に流れる回生電流により少なくとも電圧変換部の出力
    端間に接続されたコンデンサを充電する電圧増大手段を
    設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の放電灯点
    灯装置。
  5. 【請求項5】 極性反転時に放電灯電流が一方の極性の
    所定値から反対極性の所定値まで変化する間電圧変換部
    からコンデンサに電力を供給する電圧増大手段を設けた
    ことを特徴とする請求項3又は4記載の放電灯点灯装
    置。
  6. 【請求項6】 極性反転時における電圧変換部のスイッ
    チング素子のデューティ比を極性反転時以外の時のデュ
    ーティ比よりも大きくする電圧増大手段を設けたことを
    特徴とする請求項3記載の放電灯点灯装置。
  7. 【請求項7】 電圧変換部の出力電圧を検出するととも
    にこの検出電圧に基づいてコンデンサの両端電圧が所定
    値となるように電圧変換部のスイッチング素子のデュー
    ティ比を調節する電圧増大手段を設けたことを特徴とす
    る請求項6記載の放電灯点灯装置。
  8. 【請求項8】 極性反転時に直流電源の直流電圧に応じ
    て電圧変換部からコンデンサに供給する電力を調節する
    電圧増大手段を設けたことを特徴とする請求項3記載の
    放電灯点灯装置。
  9. 【請求項9】 1次側にスイッチング素子を介して直流
    電源が接続されるとともに2次側に整流素子を介してコ
    ンデンサが接続されるトランスを電圧変換部に具備し、
    極性反転時にトランスの2次側の巻数比を大きくする電
    圧増大手段を設けたことを特徴とする請求項3記載の放
    電灯点灯装置。
  10. 【請求項10】 コンデンサとインバータ部との間に電
    圧変換部からインバータ部に出力を供給する方向に挿入
    接続された補助整流素子と、この補助整流素子に並列接
    続されて極性反転時の回生電流により充電される補助コ
    ンデンサとを電圧増大手段に具備し、この補助コンデン
    サの容量値をコンデンサの容量値よりも小さくしたこと
    を特徴とする請求項4記載の放電灯点灯装置。
  11. 【請求項11】 電圧変換部の出力端間にコンデンサと
    並列接続される補助コンデンサと開閉部との直列回路を
    具備し、放電灯の起動時にこの開閉部を閉じて補助コン
    デンサをコンデンサに並列に挿入する電圧増大手段を設
    けたことを特徴とする請求項4記載の放電灯点灯装置。
  12. 【請求項12】 コンデンサの両端電圧に応じて開閉部
    を開閉する電圧増大手段を設けたことを特徴とする請求
    項11記載の放電灯点灯装置。
  13. 【請求項13】 電圧変換部の出力電圧よりも大きな出
    力電圧を得る補助電源部を具備するとともに、この補助
    電源部をスイッチを介してコンデンサと並列に接続して
    成り、極性反転時にスイッチをオンする電圧増大手段を
    設けたことを特徴とする請求項2記載の放電灯点灯装
    置。
  14. 【請求項14】 整流素子とコンデンサとの間に直列接
    続される補助コンデンサを具備し、コンデンサとインバ
    ータ部との間にインバータ部へコンデンサから電力供給
    する向きに整流素子を接続するとともにこの整流素子と
    補助コンデンサとに並列に限流素子を備えて成る電圧増
    大手段を設けたことを特徴とする請求項2記載の放電灯
    点灯装置。
  15. 【請求項15】 直流電源と、スイッチング素子のスイ
    ッチング動作を利用して直流電源の電圧を所定の電圧に
    変換する電圧変換部と、この電圧変換部の出力端間に接
    続された第1のコンデンサと、スイッチング素子のオフ
    時に第1のコンデンサを充電する方向に電圧変換部の出
    力端と第1のコンデンサとの間に接続された整流素子
    と、第1のコンデンサから供給される電圧の極性を交番
    させるインバータ部と、負荷である放電灯と、2次側を
    放電灯に直列接続した高圧パルストランス及び放電灯と
    高圧パルストランスとに並列接続した第2のコンデンサ
    を有し放電灯始動時にインバータ部の交番出力に高圧パ
    ルスを重畳するイグナイタ部と、インバータ部の交番出
    力の極性反転時に高圧パルストランスの1次側を短絡す
    る短絡手段とを備えて成ることを特徴とする放電灯点灯
    装置。
  16. 【請求項16】 直流電源と、スイッチング素子のスイ
    ッチング動作を利用して直流電源の電圧を所定の電圧に
    変換する電圧変換部と、この電圧変換部の出力端間に接
    続されたコンデンサと、スイッチング素子のオフ時にコ
    ンデンサを充電する方向に電圧変換部の出力端とコンデ
    ンサとの間に接続された整流素子と、複数のスイッチン
    グ素子をオン・オフすることによりコンデンサから供給
    される電圧の極性を交番させるインバータ部と、少なく
    とも放電灯を負荷として有しインバータ部の出力端間に
    接続される負荷回路部と、電圧変換部の出力により無負
    荷状態か定格点灯状態かを検出する検出手段と、インバ
    ータ部の全てのスイッチング素子を同時にオフする休止
    期間を無負荷時に対して定格点灯時に短くする休止期間
    短縮手段とを備えたことを特徴とする放電灯点灯装置。
  17. 【請求項17】 インバータ部は4つのスイッチング素
    子をブリッジ接続して成るフルブリッジ型インバータ回
    路としたことを特徴とする請求項1から16記載の放電
    灯点灯装置。
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