JP3882668B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、放電灯点灯装置、特に定格放電灯電圧が略等しく定格放電灯電力が異なる複数の高圧放電灯を適合放電灯とする放電灯点灯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来例として、たとえば、特開2001―210490号公報のものが挙げられる。このものは、定格点灯時の電気特性の異なる少なくとも2種以上の放電灯、特に特開2001―210490号公報の表1に示すように、定格放電灯電圧が略等しく定格放電灯電力が異なる複数の放電灯(定格放電灯電圧が90Vで定格放電灯電力が35W、該電圧が90Vで該電力が70W、及び該電圧が90Vで該電力が100Wの3種類の放電灯)を定格点灯可能な放電灯点灯装置であって、電源投入初期の選別時間に所定の出力を放電灯に印加する選別手段を有し、この選別手段の出力に応じて適合可能な複数の放電灯の1つを特定し、該特定された放電灯に適切な特性で放電灯を点灯するものである。そして、放電灯選別時に印加する所定の出力は、適合可能な放電灯のいずれかに適合した特性とし、選別手段は所定の出力で点灯したときの所定時間後の放電灯の特性により放電灯を特定するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来例においては、放電灯の種類を特定するための具体的な手段が示されていない。特に、定格放電灯電圧が略等しく定格放電灯電力が異なる放電灯においては、電源投入時から所定の時間が経過するまでに各放電灯の電気特性が異なり、この違いで放電灯の種類を特定することが記載されているだけである。
【0004】
本発明は、上記問題点に鑑みてなしたものであり、その目的とするところは、一の放電灯点灯装置でもって、定格放電灯電圧が略等しく定格放電灯電力が異なる放電灯の種類を判別し、判別した放電灯を略定格点灯させる放電灯点灯装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の放電灯点灯装置は、直流電源と;直流電源からの直流電圧を所定の直流電圧に変換する電圧変換回路と;電圧変換回路からの所定の直流電圧を矩形波電圧に変換する極性反転回路と;極性反転回路に接続され、放電灯を始動させるイグナイタ回路と;放電灯に流れる放電灯電流を検出する電流検出回路と;放電灯の両端にかかる放電灯電圧及び放電灯電圧が極性反転するときに発生する再点弧電圧を検出する電圧検出回路と;電圧検出回路により検出された再点弧電圧と記憶部に記憶されている所定の電圧とを比較することにより放電灯の種類を判別する放電灯種別回路と;放電灯種別回路により判別された放電灯が略定格点灯するように放電灯電力を設定する目標電力設定回路と;目標電力設定回路により設定された電力と電圧検出回路により検出された放電灯電圧とを除算することにより目標基準電流を演算する電流演算回路と;電流演算回路により演算された電流と電流検出回路により検出された放電灯電流とを比較することにより電圧変換回路を制御し、放電灯を略定格点灯させる制御回路と;を備えたことを特徴とするものである。
【0006】
電圧検出回路により、放電灯電圧が極性反転するときに発生する再点弧電圧を検出し、放電灯種別回路が電圧検出回路により検出された再点弧電圧と記憶部に記憶されている所定の電圧とを比較することにより放電灯の種類を判別する。そして、この種類を判別された放電灯の定格電力を目標電力設定回路が設定する。
【0007】
電流演算回路が目標電力設定回路で設定された放電灯の定格電力と電圧検出回路により検出された放電灯電圧により目標基準電流を演算し、この目標基準電流と電流検出回路により検出された放電灯電流を比較し、放電灯を略定格点灯させる。
【0008】
請求項2記載の放電灯点灯装置は、請求項1記載の放電灯点灯装置において、定格放電灯電圧が略等しく定格放電灯電力が異なる複数の放電灯を適合放電灯とすることを特徴とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項3記載の放電灯点灯装置は、請求項2記載の放電灯点灯装置において、放電灯種別回路が、検出された始動状態から定常点灯状態に移行するまでの間の再点弧電圧を記憶部に記憶されている所定の電圧と比較することにより放電灯の種類を判別することを特徴とするものである。
【0010】
請求項4記載の放電灯点灯装置は、請求項1記載の放電灯点灯装置において、放電灯電流が極性反転するときに発生する放電灯電流が流れていない時間を計測する計測回路を設けるとともに放電灯種別回路に第1の記憶部を設け、計測された時間と第1の記憶部に記憶されている所定の時間とを比較することにより放電灯の種類を判別し、該放電灯を略定格点灯させることを特徴とするものである。
【0011】
請求項5記載の放電灯点灯装置は、請求項1記載の放電灯点灯装置において、放電灯からの照度を検出する照度検出回路を設けるとともに放電灯種別回路に第2の記憶部を設け、検出された照度と第2の記憶部に記憶されている所定の照度とを比較することにより放電灯の種類を判別し、該放電灯を略定格点灯させることを特徴とするものである。
【0012】
請求項6記載の放電灯点灯装置は、請求項3から5までのいずれか1つに記載の放電灯点灯装置において、放電灯は高圧放電灯であることを特徴とするものである。
【0013】
請求項7記載の放電灯点灯装置は、請求項6記載の放電灯点灯装置において、高圧放電灯は、バルブの内部に水銀が封入されていないことを特徴とするものである。
【0014】
請求項8記載の放電灯点灯装置は、請求項7記載の放電灯点灯装置において、放電灯点灯装置は車両本体に搭載され、車両の前照灯として使用されることを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
以下、本発明の第1の実施の形態を図1から図5までを参照して説明する。
【0016】
本放電灯点灯装置は、たとえば、車両本体に搭載され、車両の前照灯として使用されるものである。
【0017】
以下、各部の構成を説明する。
【0018】
直流電源DCは、後述する電圧変換回路1の入力電源となるものであり、車両用の場合には12Vバッテリである。
【0019】
電圧変換回路1は、直流電源DCからの直流電圧を所定の直流電圧Vdcに変換するものであり、本実施の形態では、FETなどのスイッチング素子Q1、トランスT1、ダイオードD1、コンデンサC1及び制御回路5を有するフライバック型のDC−DCコンバータを採用している。このフライバック型のDC−DCコンバータは、スイッチング素子Q1がオン時にトランスT1にエネルギーを蓄え、オフ時に後述する極性反転回路2側へエネルギーを放出するものである。そして、このオン/オフ制御の周波数は、たとえば、数10kHz程度の高周波である。また、コンデンサC1はダイオードD1から出力される電圧を平滑するものであり、容量は、たとえば数μF程度である。さらに、制御回路5は、スイッチング素子Q1の周波数を制御し、この制御動作により直流電源DCからの直流電圧を所定の直流電圧Vdcに変換することができる。もちろん、制御回路5をPWM方式の制御回路としてもよい。なお、制御回路5の入力側と後述する放電灯電流誤差回路ERの出力側とが接続されている。
【0020】
本実施の形態では、フライバック型のDC−DCコンバータを採用したが、もちろん、フォワード型のDC−DCコンバータを使用してもよい。
【0021】
なお、本放電灯点灯装置が車両以外に使用された場合において、直流電源DCの部分に交流電源が使用されるときは、電圧変換回路1としてAC−DCコンバータが使用してもよい。
【0022】
極性反転回路2は、所定の直流電圧Vdcを矩形波電圧に変換するものであり、本実施の形態では、FETなどのスイッチング素子Q2〜Q5を有するいわゆるフルブリッジ型のインバータ回路を採用している。ここで、所定の直流電圧Vdcは、後述する放電灯LAの始動時には、400〜500V程度となる。また、スイッチング素子Q2〜Q5のオン/オフ制御を行う制御部は図示してないが、この制御部は自励式でも他励式でもよい。そして、このオン/オフ制御の周波数は、たとえば、数100Hz程度の低周波である。さらに、スイッチング素子Q2〜Q5がトランジスタの場合には、スイッチング素子Q2〜Q5のそれぞれに帰還ダイオードを並列に接続する。
【0023】
イグナイタ回路IGは、後述する放電灯LAに数十kVの高電圧である高圧パルスを印加し、該放電灯LAを始動させるものである。本実施の形態では、特開2001−313193号公報の図1に示すトリガ回路及びトランス(図示しない)を採用している。
【0024】
放電灯LAは、高圧ナトリウム灯、メタルハライドランプ、水銀灯等の高圧放電灯である。ここで、本実施の形態では、定格放電灯電圧が90Vで定格放電灯電力が35Wである放電灯LA1、該電圧が90Vで該電力が70WであるLA2及び該電圧が90Vで該電力が100WであるLA3の3種類の放電灯を考える。これらの放電灯としては、バルブ内にナトリウム、スカンジウム等のハロゲン化物を含み実質的に水銀を含んでいないものでもよい。このような放電灯を採用すると、環境公害を防止することができる。
【0025】
電流検出回路3は、放電灯LAに流れる放電灯電流を検出するものである。そして、この電流検出回路3は放電灯電流を検出する検出抵抗(図示しない)等を電圧変換回路1と極性反転回路2の間に直列に設け、放電灯電流を直接検出するものであってもよい。あるいは別途、付加回路を設けておき、放電灯電流を間接的に検出するものであってもよい。
【0026】
電圧検出回路4は、図2に示すような放電灯電圧Vlaの極性が反転するときに発生する再点弧電圧Vlapを検出するものである。この再点弧電圧は、高圧放電灯が始動状態から安定点灯状態に移行するまでに発生しやすく、しかも始動直後は特にこの再点弧電圧Vlapは大きくなる。ここで、再点弧電圧Vlapを検出するための検出抵抗(図示しない)等を極性反転回路2と並列に設け、再点弧電圧Vlapを直接検出するものであってもよい。あるいは別途、付加回路を設けておき、再点弧電圧Vlapを間接的に検出するものであってもよい。また、この電圧検出回路4は、再点弧電圧Vlapを検出するのと同時に放電灯LAの放電灯電圧も検出するものである。
【0027】
放電灯種別回路DJは、電圧検出回路4からの再点弧電圧Vlapを受け、放電灯LAの種類を判別し後述する目標電力設定回路WXに目標電力値を送出するものである。ここで、この放電灯種別回路DJは図3に示す構成となっている。
【0028】
すなわち、放電灯種別回路DJは、後述するタイマ回路T1からのオン信号が入力される入力部T1(I)と、スイッチング素子Q2〜Q5を駆動する矩形波信号が入力される入力部F(I)と、タイマ回路T1からのオン信号によりオンするスイッチSW1と、入力された矩形波信号を反転する反転回路NOTと、反転回路NOTの信号によりオン/オフ動作をするトランジスタTr1と、所定の直流電源Vc1及びVc2と、直流電源Vc1からの電流を制限する抵抗R1と、タイマを構成する抵抗R2及びコンデンサC2と、抵抗R1の一端が非反転入力側に、抵抗R2の一端が反転入力側に接続されるコンパレータCP1と、スイッチSW1の出力とコンパレータCP1の出力とを入力とする論理積回路AND1と、論理積回路AND1からのハイ電圧によりオンするスイッチSW2と、スイッチSW2がオンしたときに電圧検出回路4が検出した再点弧電圧Vlapが入力され、該入力された再点弧電圧Vlapと記憶部M1が記憶している所定の電圧とを比較し、目標電力値を目標電力設定回路WXに出力する比較回路1と、を備えている。
【0029】
この放電灯種別回路DJが、放電灯の種類を判別する判別態様は以下のとおりである。
【0030】
すなわち図4に示すように、t=t1にてタイマ回路T1から放電灯種別回路DJの入力部T1(I)にオン信号が入力されると、入力部F(I)と接続されている反転回路NOTの入力部にスイッチング素子Q2〜Q5を駆動する矩形波信号が入力される。そして、t=t1にて入力部F(I)の矩形波信号がオンすると、反転回路NOTの出力側には、矩形波信号の反転信号が出力され、t=t1にてトランジスタTr1はオフする。すると、図4に示すように直流電源Vc2からの電流がt=t1にてコンデンサC2を充電し始める。そして、コンデンサC2の両端が所定の電圧に達するとコンパレータCP1がロー電圧を出力する。コンデンサC2の両端が所定の電圧に達するまで、論理積回路AND1ハイ電圧を出力し、このときスイッチSW2がオンし、比較回路1に電圧検出回路4が検出した再点弧電圧Vlapが入力される。この再点弧電圧Vlapと比較回路1が記憶部M1に記憶している所定の電圧とを比較することにより放電灯の種類を判別し、後述する目標電力設定回路WXに出力する。
【0031】
目標電力設定回路WXは、放電灯LAに供給する電力を決定するものであり、放電灯種別回路DJにより判別された放電灯が定格点灯するように目標電力値を設定する。そして、この目標電力値を後述する電流演算回路IOに出力する。
【0032】
電流演算回路IOは、目標電力設定回路WXからの目標電力値を電圧検出回路4で検出された放電灯LAの放電灯電圧で除算し目標電流値を演算するものであり、この演算結果を後述する放電灯電流誤差回路ERの反転入力端子に出力する。ここで、電流演算回路IOの入力側は、目標電力設定回路WXの出力側及び電圧検出回路4と接続されている。
【0033】
放電灯電流誤差回路ERは、電流演算回路IOからの目標電流値と電流検出回路3で検出された放電灯電流の差分を算出/増幅するものであり、この増幅信号は放電灯電流誤差回路ERから制御回路5に送出される。
【0034】
タイマ回路T1は、電源投入時からの経過時間を計測し、所定の時間が経過するとオン信号を出力するものである。このタイマ回路T1は、たとえば、抵抗やコンデンサ等のRC回路(図示しない)で構成する。
【0035】
ここで、放電灯種別回路DJ、目標電力設定回路WX、電流演算回路IO及びタイマ回路T1は、所定のプログラムで動作するマイコンであってもよい。
【0036】
つぎに、本放電灯点灯装置の動作を説明する。
【0037】
直流電源DCが投入されると、制御回路5が駆動して電圧変換回路1のスイッチング素子Q1がチョッピングされる。すると、電圧変換回路1の出力側、すなわち、コンデンサC1の両端に無負荷出力電圧(400〜500V)が発生する。この出力電圧は、放電灯LAを付勢するとともにイグナイタ回路IGに高電圧である高圧パルスを発生させる。高圧パルスは放電灯LAに印加され、放電灯LAは始動する。放電灯LAは、始動後、電圧変換回路1のコンデンサC1より給電されて点灯を継続する。放電灯LAが点灯すると、イグナイタ回路IGは高圧パルスの発生を停止させるようにしている。
【0038】
この直流電源DCの投入とともに、電流演算回路IO、目標電力設定回路WX及びタイマ回路T1は給電されて駆動する。目標電力設定回路WXは、上述した動作により、放電灯LAに供給する目標電力値を設定して電流演算回路IOに送出する。
【0039】
ここで、目標電力設定回路WXにおいて、初始動時の目標電力値を適合放電灯のうちの最大定格放電灯電力に設定しておく。すなわち、本実施の形態の場合において初始動時の目標電力値は放電灯LA3の100Wに設定しておく。このように設定しておくと、図5に示すように定格放電灯電力の最も小さい放電灯LA1の立ち上がりが最も速い、すなわち、始動状態(t=0〜t1)から定常点灯状態(t>t1)に移行するまでの間の再点弧電圧は放電灯LA1が最も大きくなる。そして、立ち上がりが最も遅い放電灯LA3の再点弧電圧が最も小さくなる。もちろん、定常点灯状態に移行した後の再点弧電圧の差により、放電灯LAの種類を判別してもよい。
【0040】
そして、目標電力設定回路WXは、電流演算回路IOに目標電力値を送出する。電流演算回路IOは、目標電力設定回路WXで設定された目標電力値を電圧検出回路4で検出された放電灯電圧で除算して目標電流値を算出し、放電灯電流誤差回路ERの反転入力端子に送出する。放電灯電流誤差回路ERの非反転入力端子には、放電灯電流検出回路3で検出された放電灯電流が入力される。放電灯電流誤差回路ERは、目標電流値と放電灯電流を比較して差分を算出し、その差分を増幅して制御回路5に送出する。制御回路5は、放電灯電流誤差回路ERより送出された差分を零にさせるように、あるいは、零に近似させるようにスイッチング素子Q1のチョッピング周波数又はオンデューティを変化させる。すると、電圧変換回路1の直流電圧Vdcが可変され、放電灯LAの電力は目標電力値となる。あるいは、目標電力値に近似する。
【0041】
以上の動作により、たとえば、定格放電灯電圧が略等しく定格放電灯電力が異なる複数の放電灯の種類を判別し、略定格点灯させることができる。このため、定格放電灯電力が小さい放電灯に過大な電力を供給し寿命が短くなってしまう、という問題を防ぐこともできる。
【0042】
また、本実施の形態を応用すれば、定格放電灯電力が異なる複数の放電灯の種類を判別することもできる。
(実施例2)
以下、本発明の第2の実施の形態を図6及び図7を参照して説明する。基本的な構成は第1の実施の形態と同様なので、同一構成には同一符号を付すことにより説明を省略する。
【0043】
本実施の形態では、図6に示すような放電灯電流Ilaが極性反転するときに発生する放電灯電流Ilaが流れていない休止区間TSを後述する計測回路T2により計測し、該計測時間により放電灯の種類を判別するものである。つぎに、放電灯の種類を判別する判別態様を説明する。
【0044】
本実施の形態において初始動時の目標電力値は、放電灯LA3の100Wと設定しておく。このように設定しておき定格放電灯電力の最も小さい放電灯LA1が装着された場合には、放電灯LA2又はLA3が装着された場合に比べて放電灯LA1の立ち上がり最も速い、すなわち、休止区間TSは最も短くなる。また、定格放電灯電力の最も大きい放電灯LA3が装着された場合には、放電灯LA3の立ち上がり最も遅い、すなわち、休止区間TSは最も長くなる。この休止区間TSの長さの違いを計測回路T2で計測し、放電灯の種類を判別するのである。
【0045】
本実施の形態と第1の実施の形態との構成の違いは、放電灯種別回路DJの構成であり、放電灯種別回路DJは図7に示す構成となっている。
【0046】
すなわち、放電灯種別回路DJは、抵抗R3を介して電流検出回路3からの検出電流がその反転入力側に接続され、所定の直流電源Vc3から抵抗R4を介してその非反転入力側に接続されるコンパレータCP2と、コンパレータCP2からのハイ電圧を受けて、そのハイ電圧が出力されている時間の計測する計測回路T2と、該計測時間と記憶部M2が記憶している所定の時間とを比較することにより、該放電灯の種類を判別し、目標電力値を目標電力設定回路WXに出力する比較回路2と、を備えている。
【0047】
この放電灯種別回路DJが、放電灯の種類を判別する判別態様は以下のとおりである。
【0048】
すなわち、上述したように放電灯電流Ilaが休止する休止区間TSでは、コンパレータCP2の反転入力側には信号が入力されない。すなわち、コンパレータCP2はハイ電圧を出力する。放電灯電流Ilaが流れている区間では、コンパレータCP2の反転入力側には信号が入力され、反転入力側の電圧は非反転入力側の電圧よりも大きくなる。すなわち、コンパレータCP2はロー電圧を出力する。上述のコンパレータCP2がハイ電圧を出力している時間と記憶部M2が記憶している所定の時間とを比較することにより、比較回路2が放電灯の種類を判別し、目標電力値を目標電力設定回路WXに出力する。
【0049】
以上の動作により、たとえば、定格放電灯電圧が略等しく定格放電灯電力が異なる複数の放電灯の種類を判別し、略定格点灯させることができる。もちろん、本実施の形態を応用すれば、定格放電灯電力が異なる複数の放電灯の種類を判別することもできる。
【0050】
なお、上記説明で特に言及していない作用、効果等は第1の実施の形態と同様である。
(実施例3)
以下、本発明の第3の実施の形態を図8を参照して説明する。
【0051】
ここで、基本的な構成は第1の実施の形態と同様なので、同一構成には同一符号を付すことにより説明を省略する。
【0052】
本実施の形態においても初始動時の目標電力値は、放電灯LA3の100Wと設定しておく。このように設定しておき定格放電灯電力の最も小さい放電灯LA1が装着された場合には、放電灯LA2又はLA3が装着された場合に比べて放電灯LA1の立ち上がり最も速い、すなわち、照度が最も大きくなる。また、定格放電灯電力の最も大きい放電灯LA3が装着された場合には、放電灯LA3の立ち上がり最も遅い、すなわち、照度は最も小さくなる。この照度の違いを後述する照度検出回路PCで計測し、放電灯の種類を判別するのである。
【0053】
本実施の形態と第1の実施の形態との構成の違いは、本実施の形態においては、放電灯LAの近傍に照度検出回路PCを設けた点である。そして、この照度検出回路PCには、硫化カドミウムCdSを主成分とする光センサを用いており、電源投入時から所定の時間における照度検出回路PCで検出した照度と記憶部M3が記憶している所定の照度とを比較することにより、第1の実施の形態と同様に比較回路3が放電灯の種類を判別し、目標電力値を目標電力設定回路WXに出力する。
【0054】
以上の動作により、第1及び第2の実施の形態と同様に、たとえば、定格放電灯電圧が略等しく定格放電灯電力が異なる複数の放電灯の種類を判別し、略定格点灯させることができる。もちろん、本実施の形態を応用すれば、定格放電灯電力が異なる複数の放電灯の種類を判別することもできる。
【0055】
ここで、本実施の形態では、電源投入時から所定の時間での照度差により、放電灯の種類を判別したが、電源投入時から所定の時間までの照度の総和により放電灯の種類を判別してもよい。
【0056】
なお、上記説明で特に言及していない作用、効果等は第1の実施の形態と同様である。
【0057】
【発明の効果】
請求項1から8までに記載の放電灯点灯装置は、放電灯種別回路により放電灯電圧が極性反転するときに発生する最点弧電圧、放電灯電流が極性反転するときに発生する放電灯電流が流れていない時間、又は放電灯からの照度を検出し、記憶部に記憶されている各所定値と比較し放電灯の種類を判別するとともに目標電力設定回路、電流演算回路及び制御回路により、特定された放電灯を略定格点灯させることができるので、たとえば、定格放電灯電圧が略等しく定格放電灯電力が異なる複数の放電灯の種類を判別し、略定格点灯させることができる。放電灯として特に水銀が封入されていないものを使用すると環境公害を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す回路図である。
【図2】再点弧電圧の波形を示す波形図である。
【図3】第1の実施の形態において放電灯種別回路を示す回路図である。
【図4】放電灯種別回路の動作を示すタイムチャートである。
【図5】各種放電灯の再点弧電圧の経時変化を示す図である。
【図6】放電灯電流の波形を示す波形図である。
【図7】第2の実施の形態において放電灯種別回路を示す回路図である。
【図8】第3の実施の形態において放電灯種別回路を示す回路図である。
【符号の説明】
DC 直流電源
1 電圧変換回路
2 極性反転回路
LA 放電灯
IG イグナイタ回路
3 電流検出回路
4 電圧検出回路
M1 記憶部
DJ 放電灯種別回路
WX 目標電力設定回路
IO 電流演算回路
5 制御回路
T2 計測回路
M2 第1の記憶部
PC 照度検出回路
M3 第2の記憶部

Claims (8)

  1. 直流電源と;直流電源からの直流電圧を所定の直流電圧に変換する電圧変換回路と;電圧変換回路からの所定の直流電圧を矩形波電圧に変換する極性反転回路と;極性反転回路に接続され、放電灯を始動させるイグナイタ回路と;放電灯に流れる放電灯電流を検出する電流検出回路と;放電灯の両端にかかる放電灯電圧及び放電灯電圧が極性反転するときに発生する再点弧電圧を検出する電圧検出回路と;電圧検出回路により検出された再点弧電圧と記憶部に記憶されている所定の電圧とを比較することにより放電灯の種類を判別する放電灯種別回路と;放電灯種別回路により判別された放電灯が略定格点灯するように放電灯電力を設定する目標電力設定回路と;目標電力設定回路により設定された電力と電圧検出回路により検出された放電灯電圧とを除算することにより目標基準電流を演算する電流演算回路と;電流演算回路により演算された電流と電流検出回路により検出された放電灯電流とを比較することにより電圧変換回路を制御し、放電灯を略定格点灯させる制御回路と;を備えたことを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 定格放電灯電圧が略等しく定格放電灯電力が異なる複数の放電灯を適合放電灯とすることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 放電灯種別回路が、検出された始動状態から定常点灯状態に移行する
    までの間の再点弧電圧を記憶部に記憶されている所定の電圧と比較することにより放電灯
    の種類を判別することを特徴とする請求項2記載の放電灯点灯装置。
  4. 放電灯電流が極性反転するときに発生する放電灯電流が流れていない時間を計測する計測回路を設けるとともに放電灯種別回路に第1の記憶部を設け、計測された時間と第1の記憶部に記憶されている所定の時間とを比較することにより放電灯の種類を判別し、該放電灯を略定格点灯させることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  5. 放電灯からの照度を検出する照度検出回路を設けるとともに放電灯種別回路に第2の記憶部を設け、検出された照度と第2の記憶部に記憶されている所定の照度とを比較することにより放電灯の種類を判別し、該放電灯を略定格点灯させることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  6. 放電灯は高圧放電灯であることを特徴とする請求項3から5までのいずれか1つに記載の放電灯点灯装置。
  7. 高圧放電灯は、バルブの内部に水銀が封入されていないことを特徴とする請求項6記載の放電灯点灯装置。
  8. 放電灯点灯装置は車両本体に搭載され、車両の前照灯として使用されることを特徴とする請求項7記載の放電灯点灯装置。
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