JP2005310678A - 放電灯点灯装置及び照明器具 - Google Patents

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稔 前原
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潤 熊谷
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Abstract

【課題】ランプの始動性およびランプ寿命を悪化させることなく、定格電力の異なる複数の放電灯を判別し、それぞれの放電灯を定格電力で点灯させる。
【解決手段】直流電源からの電力を変換し高圧放電灯に電力を供給する電力変換回路と、電力変換回路の供給電力を制御し、かつ、複数種類の高圧放電灯を判別し、該放電灯を適切に点灯制御する点灯制御回路とを備えた放電灯点灯装置において、上記点灯装置の出力特性である電圧−電流特性が、複数種類の放電灯のうち、最も小さい定格ランプ電流の2倍から最も大きい定格ランプ電流の2倍の範囲で設定される電圧−電流特性と、複数種類の放電灯のうち、最も小さい定格ランプ電力の一定ランプ電力特性と最も大きい定格ランプ電力の一定ランプ電力特性の範囲からなる電圧−電流特性とから設定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、放電灯点灯装置に関するものであり、特に複数種類の定格電力の放電灯を安定に点灯させることが可能であり、しかも各放電灯の定格電力で点灯させることが可能な放電灯点灯装置および照明器具に関する。
図12は特許文献1(特開2003−229289号公報)に開示された従来例のブロック図を示しており、図13、図14はその具体的な回路構成を示している。以下、各部の構成について説明する。直流電源1は、交流電源ACとダイオードブリッジDBとを備えている。交流電源ACは商用の交流電源であり、電圧は、たとえば、100V、200V又は240Vである。
ダイオードブリッジDBは、交流電源ACからの交流電圧を脈流状の直流電圧に整流し出力するものである。ここで、交流電源ACの電圧が100Vの場合、ダイオードブリッジの代わりに、たとえば、倍電圧整流回路を用いてもよい。倍電圧整流回路を用いると、交流電源の電圧が実質的に200Vと同等とみなせ、倍電圧整流回路以後に接続されている回路に流れる電流が、ダイオードブリッジを用いた場合と比べ約半分となるので、放電灯点灯装置の効率を上げることができる。
また、ダイオードブリッジDBの前段にコンデンサ及びインダクタ等から構成される入力フィルタ回路(図示しない)を挿入してもよい。このような入力フィルタ回路をダイオードブリッジDBの前段に挿入しておくと、交流電源ACからの雑音を後述する電力変換回路2に漏れるのを防止したり、あるいは逆に、電力変換回路2からの雑音が電源側に漏れるのを防止することができる。
電力変換回路2は、昇圧チョッパ回路2a1と降圧チョッパ回路2a2とフルブリッジインバータ回路2bとを備えている。昇圧チョッパ回路2a1は、力率改善用であってダイオードブリッジDBからの脈流状の直流電圧を所望の直流電圧に変換し出力するものであり、スイッチング素子Q1、ダイオードD1、インダクタL1及びコンデンサC1から構成されている。そして、スイッチング素子Q1を、たとえば、昇圧チョッパ回路2a1の制御回路IC2a1であるモトローラ社製の集積回路MC34261の1番ピンをスイッチング素子Q1のゲートに接続し制御する。このMC34261の1番ピンは、スイッチング素子Q1の駆動周波数を決定するピンである。
ここで昇圧チョッパ回路2a1は、その他、降圧チョッパ、昇降圧チョッパ等であっても構わない。要は、ある直流電圧を別の直流電圧に変換するものであれば、どのような回路構成でも構わない。
降圧チョッパ回路2a2は、後述する高圧放電灯3への供給電力を制御するものであり、スイッチング素子Q2、ダイオードD2、インダクタL2及びコンデンサC2から構成されている。そして、スイッチング素子Q2を、たとえば、降圧チョッパ回路2a2の制御回路IC2a2である日本電気製の集積回路μPC1094で制御する。
ここで、降圧チョッパ回路2a2は、その他、昇圧チョッパ、昇降圧チョッパ回路等であっても構わない。昇圧チョッパ回路2a1と同様に、要は、ある直流電圧を別の直流電圧に変換するものであれば、どのような回路構成でも構わない。
フルブリッジインバータ回路2bは、降圧チョッパ回路2a2からの直流電圧をスイッチング素子Q3〜Q6のオン/オフ動作により矩形波電圧に変換するものであり、スイッチング素子Q3〜Q6は、たとえば、電界効果トランジスタから構成されている。ここではフルブリッジ型のインバータ回路を採用したが、インバータ回路はその他ハーフブリッジ型、1石型、あるいは、プッシュプル型であってもよい。要は、直流電圧を交流の矩形波電圧に変換するものであれば、どのような回路構成でも構わない。そして、スイッチング素子Q3〜Q6のゲートa、b、e及びdに、たとえば、フルブリッジインバータ回路2bの制御回路IC2bである三菱電機製の集積回路M63991FPを接続し制御する。
イグナイタ回路2cは高圧放電灯3に数KVピークのパルス電圧を与え始動させるものであり、コンデンサやパルストランス等から構成されている。
高圧放電灯3は、セラミック又はガラス容器内に不活性ガス(たとえば、アルゴン、クリプトン)や水銀(その他、ナトリウム、カドミウム)蒸気等の放電ガスが封入されており、励起された封入金属に電子が衝突することにより可視光を発生するものである。高圧放電灯3としては、外形寸法が略同一で、発光管内のアーク間距離が5mm、7mm、9mmとそれぞれ異なるメタルハライドランプを想定している。このメタルハライドランプの電気特性は、アーク間距離が5mmのもので、ランプ電力35W、ランプ電圧90V、ランプ電流0.5Aであり、アーク間距離が7mmのもので、ランプ電力70W、ランプ電圧90V、ランプ電流1Aであり、アーク間距離が9mmのもので、ランプ電力150W、ランプ電圧95V、ランプ電流1.8Aである。なお、ここでは、メタルハライドランプを想定しているが、高圧放電灯3は高圧ナトリウム灯等のどのようなHIDランプでもよい。
点灯制御回路4は、例えば、図13(b)に示すように、コンパレータCOMP1及びコンパレータCOMP2等から構成されており、後述するIla検出回路5aからの信号とコンパレータCOMP1等から構成される発振回路の基準出力信号とを比較し、制御回路IC2a2を介してスイッチング素子Q2を制御する。
検出手段5は、図13(a)に示すようにランプ電流を検出するIla検出回路5aとランプ電圧を検出するVla検出回路5bとから構成されている。
Vla検出回路5bは、増幅器OPAMP1等から構成されており、ランプ電圧に比例する抵抗R1と抵抗R2との分圧電圧Vlaが抵抗を介して増幅器OPAMP1の反転入力端子に入力されている。そして、ランプ電圧に応じた電圧値としてのランプ電流の目標値電圧Viを生成する。
Ila検出回路5aは、増幅器OPAMP2等から構成されており、目標値電圧Viと抵抗R3に流れるランプ電流Ilaとの誤差に基づく電圧を増幅し、点灯制御回路4のコンパレータCOMP2の非反転入力端子に入力する。コンパレータCOMP2は非反転入力端子に入力される電圧を、反転入力端子に入力される三角波電圧と比較することで、スイッチング素子Q2をオン・オフ制御するパルス電圧を発生する。
タイマー手段6は、図14に示すようにコンパレータCOMP3、ツェナーダイオードZD、コンデンサC0及び抵抗R5、R6から構成されている。そして、抵抗R5及び抵抗R6の一端は制御電源電圧Vccに接続されている。もちろん、タイマー手段6は図示したものに限らず、たとえば、シグネティクス社製の8ピンタイプのICであるNE555を使用してもよい。このNE555の動作は周知なので詳しい動作説明は省略する。
判別手段7は、図14に示すように、ラッチ回路RS、コンパレータCOMP4、スイッチ素子SW、ダイオードD0、基準電圧Vc及び抵抗R3、R4、Rw70、Rw150とから構成されている。
つぎに、従来例の動作を説明する。ここで、図15(a)は、放電灯点灯装置が70Wを出力するときに定格電力が70WのHIDランプ及び150WのHIDランプをそれぞれ接続したときのランプ電圧Vlaの変化を示しており、図15(b)は、放電灯点灯装置に150WのHIDランプが接続されたときのコンパレータCOMP3、コンパレータCOMP4及びラッチ回路RSのQ出力を示しており、さらに図15(c)は、放電灯点灯装置に70WのHIDランプが接続されたときのコンパレータCOMP3、コンパレータCOMP4及びラッチ回路RSのQ出力を示している。
いま、放電灯点灯装置に定格電力が150WのHIDランプが接続されている場合を考える。交流電源ACが投入されると、昇圧チョッパ回路2a1、降圧チョッパ回路2a2及びフルブリッジインバータ回路2bに電力が供給され、スイッチング素子Q3〜Q6のオン/オフ動作を開始する。すると、イグナイタ回路2cにより絶縁破壊電圧が印加され、HIDランプ3が始動する。HIDランプ3が始動すると、イグナイタ回路2cは動作を停止すると共に、HIDランプ3に電力が供給され、ランプ電圧は図15(a)に示すように上昇を開始する。また、交流電源ACの投入と同時にコンデンサC0の充電が開始される。そして、図15(a)に示すt=t1でコンデンサC0の充電電圧がコンパレータCOMP3の閾値電圧を超え、コンパレータCOMP3がオンする。コンパレータCOMP3がオンすると、その出力、つまり、ダイオードD0のカソード側の電位がHレベルとなり、ダイオードD0のアノード側、すなわち、ラッチ回路RSのセット入力SはコンパレータCOMP4の出力により決定される。
次に、t=t4にてランプ電圧がVcに達すると、コンパレータCOMP4の反転入力が非反転入力Vcよりも大きくなり、この時点でコンパレータCOMP4がオフする。つまり、t=t4において、コンパレータCOMP4の出力はHレベルからLレベルに変化するが、それよりも早いt=t1において、既にコンパレータCOMP3がオンしているので、t=t1の時点で、ラッチ回路RSのセット入力SにH信号が入力され、図15(b)に示すように、ラッチ回路RSの出力QがH信号を出力する。これにより、スイッチ素子SWがオンするので、Ila検出回路5aに入力される電流は抵抗R3、Rw70、Rw150の並列抵抗で決まる値となる。すなわち、目標値電圧Viは定格電力が150WのHIDランプの電圧となり、この目標値電圧Viに基づいて点灯制御回路4により定格電力が150WのHIDランプを定格電力の150Wで点灯させる。
また、放電灯点灯装置に定格電力が70WのHIDランプが接続されている場合には、コンパレータCOMP3がオンになるt=t1よりも早いt=t3の時点でコンパレータCOMP4の反転入力が非反転入力Vcよりも大きくなり、この時点でコンパレータCOMP4がオフする。つまり、t=t3において、コンパレータCOMP4の出力はHレベルからLレベルに変化するから、それよりも遅いt=t1において、コンパレータCOMP3がオンしても、ラッチ回路RSのセット入力SにH信号が入力されることはない。したがって、ラッチ回路RSの出力QはL信号を出力するので、スイッチ素子SWはオフとなり、Ila検出回路5aに入力される電流は抵抗R3とRw70で決まる値となる。すなわち、目標値電圧Viは定格電力が70WのHIDランプの電圧となり、この目標値電圧Viに基づいて点灯制御回路4により定格電力が70WのHIDランプを定格電力の70Wで点灯させる。
なお、高圧放電灯の種類に応じて、スイッチ素子SW、抵抗Rw70及び抵抗Rw150の数を適宜増加させると、定格電力の異なる複数の高圧放電灯を該高圧放電灯の定格電力で点灯できることになる。
以上のようにして、1台の放電灯点灯装置により高圧放電灯の種類に応じて各高圧放電灯をそれぞれ定格点灯させることができるのである。
特開2003−229289号公報
特許文献1の放電灯点灯装置は、複数種類の高圧放電灯を判別し、各々の定格ランプ電力で点灯させるものであるが、点灯装置の出力特性についての記載がない。一般的に、高圧放電灯にはそれぞれ定格値が存在し、その定格値を逸脱した点灯装置で点灯させると、所定の放電灯特性が現れなかったり、放電灯の寿命を著しく悪化させることになる。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、定格電力の異なる複数の放電灯を判別し、それぞれの放電灯を定格電力で点灯させることができ、かつ、それぞれのランプの始動性およびランプ寿命を悪化させることのない放電灯点灯装置および照明器具を提供することにある。
本発明にあっては、上記の課題を解決するために、直流電源からの電力を変換し高圧放電灯に電力を供給する電力変換回路と、電力変換回路の供給電力を制御し、かつ、複数種類の高圧放電灯を判別し、該放電灯を適切に点灯制御する点灯制御回路とを備えた放電灯点灯装置において、上記点灯装置の出力特性である電圧−電流特性が、複数種類の放電灯のうち、最も小さい定格ランプ電流の2倍から最も大きい定格ランプ電流の2倍の範囲で設定される電圧−電流特性と、複数種類の放電灯のうち、最も小さい定格ランプ電力の一定ランプ電力特性と最も大きい定格ランプ電力の一定ランプ電力特性の範囲からなる電圧−電流特性とから設定されることを特徴とするものである。
(実施の形態1)
図1は本発明の放電灯点灯装置の具体回路図である。この点灯装置は、直流電源Vsと、直流電源Vsからの電力を変換し高圧放電灯Laに電力を供給する電力変換回路(降圧チョッパ回路2a2)と、電力変換された電圧および電流を数十Hzから数百Hzの交流波形に変換する極性反転回路(インバータ回路2b)と、電力変換回路の供給電力を制御し、かつ、複数種類の高圧放電灯Laを判別し、該放電灯Laを適切に点灯制御する制御回路部8とを備えた放電灯点灯装置において、上記点灯装置の出力特性である電圧−電流特性が、略一定ランプ電流特性と略一定ランプ電力特性からなることを特徴とする。略一定ランプ電力特性においては、(定格ランプ電力÷ランプ電圧)の演算式によりランプ電流が制御される。制御回路部8において、放電灯判別回路7aは、従来例のIla検出回路5a、Vla検出回路5bの機能も含んでおり、定格ランプ電力の判別前および判別後の点灯装置の出力特性を決定している。PWM制御回路4aはスイッチング素子Q2のオン期間を可変制御するものであり、点灯装置の出力特性が放電灯判別回路7aにより指示された出力特性となるように、定格ランプ電力の判別前および判別後の供給電力をそれぞれ適切に制御するものである。
図2は、それぞれ異なる定格ランプ電力W1、W2を持つ高圧放電灯点灯装置の出力特性(電圧−電流特性)を示している。横軸はランプ電圧Vla、縦軸はランプ電流Ilaを意味する。放電灯始動直後の低ランプ電圧領域では、略一定ランプ電流特性を示し、ランプ電力が定格ランプ電力になった時点からは、略一定ランプ電力特性を示している。また、低ランプ電圧領域での略一定ランプ電流値は、定格ランプ電流値の2倍の値に設定されている。
ここで、例えば、Philips社製CDMシリーズのCDM35/TC/830、CDM70/TC/830の2種類の異なった放電灯を判別する点灯装置の出力特性について説明する。CDM35/TC/830の定格ランプ電力は39W、定格ランプ電流は0.53Aとなっており、CDM70/TC/830の定格ランプ電力は70W、定格ランプ電流は0.98Aとなっている。
つまり、図2におけるW1=70Wの略一定ランプ電力特性は、CDM70/TC/830の定格点灯のための出力特性であり、W2=39Wの略一定ランプ電力特性は、CDM35/TC/830の定格点灯のための出力特性である。また、低ランプ電圧領域における略一定ランプ電流特性は、定格ランプ電流値の2倍から決定されるため、それぞれ70Wの場合は0.98×2=1.96A、39Wの場合は0.53×2=1.06Aとなる。
つまり、39W、70Wの2種類の放電灯を判別する点灯装置の出力特性としては、略一定ランプ電流特性の電流値は、1.06A〜1.96Aの範囲に設定され、略一定ランプ電力特性は、39W〜70Wの範囲に設定される出力特性を持つ。
ここで、1.06A〜1.96Aの範囲に設定された低ランプ電圧領域における略一定ランプ電流特性の電流値をIsとし、この電流値Isと放電灯の定格ランプ電力が小さい放電灯の略一定ランプ電力特性W2とが交差するランプ電圧値をVhとすると、放電灯の定格ランプ電力の判別をVhまでで行うと、放電灯を定格ランプ電力以上の電力で点灯させることがなくなり、ランプ寿命を著しく悪化させることなく、さらに、発光管の損傷を防止することができる。以上のように、点灯装置の出力特性を設定することにより、2種類の放電灯共に、ランプ寿命を悪化させることがない。
(実施の形態2)
本発明の第2の実施の形態を図3を用いて説明する。図3は、高圧放電灯点灯装置の出力特性(電圧−電流特性)を示している。実施の形態1で述べたように、点灯装置の出力特性を設定するわけであるが、たとえば、実施の形態1で示したように、2種類のランプをそれぞれの定格ランプ電力にて点灯させるものにおいては、小さい定格ランプ電力のランプに対しては、過剰に始動時電流(低ランプ電圧領域での電流Is)を供給することになる。一般的に、ランプ始動時に過剰に電流を供給すると、ランプ電極を過大に消耗させ、ランプ寿命悪化の原因となる。
そこで、ランプ電極の消耗を抑制するために、ランプ始動時電流値を定格ランプ電力の小さいランプから求められる電流値(図2の2×W2/V1相当)とする。このように設定すると、定格ランプ電力の大きい方のランプに対しては、通常の始動時電流値(図2の2×W1/V1相当)よりも小さな電流値で始動させることになり、放電灯の放電状態が不安定になるなどの始動不良の原因となる。
そこで、実施の形態2では、略一定ランプ電流特性の低ランプ電圧領域(Vla<Vh)における所定のランプ電圧V2までは、通常設定される略一定ランプ電流値よりも大きな電流値とすることにより、始動性を改善する。このときの始動時電流を増加するランプ電圧V2は、できるだけ小さくした方が、ランプ電極の消耗が小さいことは言うまでもない。
ここで、例えばV2の設定は、実施の形態1のPhilips社製CDMシリーズ35W、70Wの例で設定すると、CDM35/TC/830では定格ランプ電力が39W、定格ランプ電流が0.53A、CDM70/TC/830では、定格ランプ電力が70W、定格ランプ電流が0.98Aであるから、0≦Vla≦V2における始動時電流を0.98×2=1.96Aと設定すると、この一定ランプ電流特性と39Wの一定ランプ電力特性との交点のランプ電圧=39W÷1.96A=19.9Vとなり、これをV2として設定すればよい。
このようにすることで、70Wのランプに対しても通常の始動電流値が保たれ、39Wのランプに対しては、通常の始動時電流値よりも大きな電流を供給する期間を極力短くすることができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、始動時電流波形について述べる。一般的に、高圧放電灯の場合、始動時の立ち消えの原因の一つとされているのが、低周波極性反転によるランプ電流の交番によるものである。当然、ランプ電流が正負の極性に交番するわけであるので、必ずゼロ電流点を通過する。このときに、放電が不安定となり、立ち消えを起こす。本実施の形態では、交番によるランプ立ち消えを極力無くす手段を提供する。
図4により本実施の形態の詳細な動作を説明する。ランプ点灯直後の所定の時間Tsだけ、ランプ電流波形を直流とし、極性反転の交番による立ち消えを低減する。また、図6に示すように、極性反転の交番速度が速い数十KHzから数百KHzの高周波電流でも同様の効果が得られる。
さらに、実施の形態2で述べたように、所定の期間だけランプ電流値を増加させると一層始動性が改善される。そのときのランプ電流波形を図5に示す。なお、図5では直流電流波形を示したが、図6のように高周波電流波形でも良いことは言うまでもない。
(実施の形態4)
本実施の形態では、複数種類の放電灯を判別した後、それぞれの定格ランプ電力に移行させる方法について述べる。図7を用いて詳細に説明する。図中、横軸は点灯開始後の経過時間T、縦軸はランプ電力Wlaである。例えば、点灯装置の出力特性が複数種類のランプのうち最も小さいランプの定格ランプ電力に設定されていたとする。0≦T≦Thにおいて、ランプは設定されている点灯装置の始動時の出力特性で点灯する。
図7の時間Thにおいて、ランプの種類が判別された後、点灯装置は、点灯電力をその判別されたランプに適合した定格ランプ電力に自動的に切り替える。図7の例では、複数種類のランプのうち最も大きいランプの定格ランプ電力に切り替えるときには、矢印aに示すように、始動時のランプ電力よりも大きくなるように切り替える。また、複数種類のランプのうち最も小さいランプの定格ランプ電力に切り替えるときには、矢印bに示すように、始動時のランプ電力よりも小さくなるように切り替える。
このとき、高圧放電灯の場合、瞬時に小さい電力へ切り替えると放電が不安定となり、立ち消えを起こす。そこで、ランプの種類を判別した後、点灯電力を切り替えるときは、そのときの点灯電力よりも大きな電力に切り替えるときは、すばやく切り替えを行い、そのときの点灯電力よりも小さな電力に切り替えるときは、比較的ゆっくりと切り替える。このときの電力切り替え速度(W/秒)の関係は、そのときの点灯電力よりも大きな電力に切り替えるときの電力切り替え速度をAとし、そのときの点灯電力よりも小さな電力に切り替えるときの電力切り替え速度をBとすると、A>Bの関係を満足する。
(実施の形態5)
図8は実施の形態5の説明図である。本実施の形態では、ランプ判別をより精度よく行うための判別領域について説明する。実施の形態1でも述べたように、図8の第1ランプ判別領域でランプの種類を判別することで、定格ランプ電力以上の電力で点灯する過電力点灯状態が存在せず、ランプ寿命を悪化させることがないことは既に述べた。加えて、図8に示すように、第2ランプ判別領域での判定結果との両方の判定結果からランプの種類を判定することにより、より精度の高いランプ判定を行うことができる。
(実施の形態6)
図9〜図11は本発明の放電灯点灯装置を用いた照明器具の構成例を示す。図9、図10はスポットライトに適用した例、図11はダウンライトに適用した例であり、図中、11は点灯装置の回路を格納した電子バラスト、12は高圧放電灯を装着した灯体、13は配線である。いずれの照明器具も39W、70Wのような複数の種類の高圧放電灯を適宜選択して装着することができる。これらの照明器具を複数組み合わせて照明システムを構築しても良く、必要な照度、発光色、デザイン等に応じて、種類の異なる複数の高圧放電灯が混在して用いられても構わない。
本発明の放電灯点灯装置の具体回路図である。 本発明の実施の形態1の動作説明図である。 本発明の実施の形態2の動作説明図である。 本発明の実施の形態3の第1の動作説明図である。 本発明の実施の形態3の第2の動作説明図である。 本発明の実施の形態3の第3の動作説明図である。 本発明の実施の形態4の動作説明図である。 本発明の実施の形態5の動作説明図である。 本発明の放電灯点灯装置を用いた照明器具の一例を示す斜視図である。 本発明の放電灯点灯装置を用いた照明器具の他の一例を示す斜視図である。 本発明の放電灯点灯装置を用いた照明器具のさらに他の一例を示す斜視図である。 従来の高圧放電灯点灯装置のブロック図である。 従来の高圧放電灯点灯装置の具体回路図である。 従来の高圧放電灯点灯装置の要部構成を示す具体回路図である。 従来の高圧放電灯点灯装置の動作説明図である。
符号の説明
Vs 直流電源
2a2 降圧チョッパ回路(電力変換回路)
2b インバータ回路(極性反転回路)
4a PWM制御回路
7a 放電灯判別回路
8 制御回路部
La 高圧放電灯

Claims (13)

  1. 直流電源からの電力を変換し高圧放電灯に電力を供給する電力変換回路と、電力変換回路の供給電力を制御し、かつ、複数種類の高圧放電灯を判別し、該放電灯を適切に点灯制御する点灯制御回路とを備えた放電灯点灯装置において、上記点灯装置の出力特性である電圧−電流特性が、複数種類の放電灯のうち、最も小さい定格ランプ電流の2倍から最も大きい定格ランプ電流の2倍の範囲で設定される電圧−電流特性と、複数種類の放電灯のうち、最も小さい定格ランプ電力の一定ランプ電力特性と最も大きい定格ランプ電力の一定ランプ電力特性の範囲からなる電圧−電流特性とから設定されることを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 請求項1記載の放電灯点灯装置において、点灯装置の出力特性である電圧−電流特性は、所定ランプ電圧以下の領域では略一定ランプ電流特性となり、所定ランプ電圧以上の領域では略一定ランプ電力特性からなることを特徴とする放電灯点灯装置。
  3. 請求項1または2記載の放電灯点灯装置において、複数種類の放電灯の判別は、上記点灯装置の出力特性である電圧−電流特性の略一定ランプ電流特性の範囲においてなされることを特徴とする放電灯点灯装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の放電灯点灯装置において、複数種類の放電灯の判別は、上記点灯装置の出力特性である電圧−電流特性の略一定ランプ電流特性の範囲と略一定ランプ電力特性の範囲の両方から行われることを特徴とする放電灯点灯装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の放電灯点灯装置において、放電灯点灯直後の所定の時間は、所定の略一定ランプ電流値よりも大きい電流値特性に設定されることを特徴とする放電灯点灯装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の放電灯点灯装置において、放電灯点灯直後の所定の時間におけるランプ電圧および電流波形は、直流電圧及び電流波形であることを特徴とする放電灯点灯装置。
  7. 請求項1〜5のいずれかに記載の放電灯点灯装置において、放電灯点灯直後の所定の時間におけるランプ電圧および電流波形は、直流及び数十KHzから数百KHzの高周波が混在した波形であることを特徴とする放電灯点灯装置。
  8. 請求項5〜7のいずれかに記載の放電灯点灯装置において、放電灯点灯直後の所定の時間とは、放電灯が点灯してからアーク放電へ移行するまでの時間であることを特徴とする放電灯点灯装置。
  9. 請求項5〜7のいずれかに記載の放電灯点灯装置において、放電灯点灯直後の所定の時間とは、放電灯が所定のランプ電圧値に達するまでの時間であることを特徴とする放電灯点灯装置。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の放電灯点灯装置において、複数種類の放電灯を判別した後の電力切替は、判別直後に行われることを特徴とする放電灯点灯装置。
  11. 請求項1〜9のいずれかに記載の放電灯点灯装置において、複数種類の放電灯を判別した後の電力切替は、所定の時間が経過した後に行われることを特徴とする放電灯点灯装置。
  12. 請求項1〜9のいずれかに記載の放電灯点灯装置において、複数種類の放電灯を判別した後の電力切替時に、現在の点灯電力よりも大きな電力に切り替えるときの電力変化量は、現在の点灯電力よりも小さな電力に切り替えるときの電力変化量よりも大きいことを特徴とする放電灯点灯装置。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載の放電灯点灯装置を備え、複数種類の放電灯を適合ランプとすることを特徴とする照明器具。
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