JP2003133096A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JP2003133096A
JP2003133096A JP2001327199A JP2001327199A JP2003133096A JP 2003133096 A JP2003133096 A JP 2003133096A JP 2001327199 A JP2001327199 A JP 2001327199A JP 2001327199 A JP2001327199 A JP 2001327199A JP 2003133096 A JP2003133096 A JP 2003133096A
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power
dimming
lighting device
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Takahiro Abe
孝弘 阿部
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 調光機能を備えた放電灯点灯装置において、
深い調光を実現できる放電灯点灯装置を提供する。 【解決手段】 直流電源回路と、直流電源回路からの直
流電圧を所定の電圧に変換する降圧チョッパ回路と、降
圧チョッパ回路からの直流電圧を交流の矩形波電圧に変
換する極性反転回路と、降圧チョッパ回路を制御し高圧
放電灯の調光制御を行う降圧チョッパ制御回路と、を備
えた放電灯点灯装置において、高圧放電灯の電圧(Vl
a)と電力(Wla)との関係がd(Vla)/d(W
la)=0を満たす点(変極点)近傍を検出し、変極点
の近傍の電力又は変極点の電力より略15%だけ小さい
電力を調光の下限と設定する変極点検出手段を設けた構
成としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧放電灯を点灯
及び調光する放電灯点灯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の放電灯点灯装置として、図6に
示すものが挙げられる。このものは、商用交流電源Vs
と、商用交流電源Vsを整流する整流回路1と、スイッ
チング素子Q1等を有する昇圧チョッパ回路2と、昇圧
チョッパ回路2のスイッチング素子Q1を制御する昇圧
チョッパ制御回路3と、昇圧チョッパ回路2の出力電圧
V1を電源として高圧放電灯DL(高圧ナトリウム灯、
メタルハライドランプ及び水銀灯等のHIDランプ)に
電力を供給しスイッチング素子Q2を有する降圧チョッ
パ回路4と、降圧チョッパ回路4のスイッチング素子Q
2を制御する降圧チョッパ制御回路5と、スイッチング
素子Q3ないしQ6からなり降圧チョッパ回路4の出力
電圧V2を低周波の矩形波電圧に変換する極性反転回路
6と、スイッチング素子Q3ないしQ6を制御する駆動
回路7と、高圧放電灯DLを始動させるために高電圧を
発生するイグナイタ回路8と、高圧放電灯DLを調光点
灯させるための調光回路9と、を有する。
【0003】つぎに、この放電灯点灯装置の動作につい
て説明する。
【0004】商用交流電源Vsが投入されると、昇圧チ
ョッパ制御回路3からの制御信号により、スイッチング
素子Q1が数10kHz〜100kHzでオン・オフ制
御され、昇圧チョッパ回路2の出力には、所定の直流電
圧V1が発生する。この直流電圧V1が降圧チョッパ回
路4に入力され、降圧チョッパ制御回路5からの制御信
号により、スイッチング素子Q2が数10kHz〜数1
00kHzでオン・オフ制御されることにより、降圧チ
ョッパ回路4の出力には所定の直流電圧V2(V1>V
2)が発生する。このときはまだ、高圧放電灯DLは点
灯していない状態なので直流電圧V1と直流電圧V2と
は、ほぼ等しくなっている。そして、駆動回路7からの
制御信号により、スイッチング素子Q3及びQ6、スイ
ッチング素子Q4及びQ5がそれぞれ対となり、数10
Hz〜数100Hzで交互にオン・オフ制御されるとと
もに、イグナイタ回路8が動作し高圧放電灯DLの両端
には、矩形波電圧に高電圧パルスが重畳された電圧が印
可され、高圧放電灯DLは始動する。高圧放電灯DLが
始動すると、降圧チョッパ制御回路5からの制御信号に
より降圧チョッパ回路4は高圧放電灯DLに所定の電力
を供給する。
【0005】図7にスイッチング素子Q3ないしQ6の
電圧信号波形、高圧放電灯DLの両端電圧Vla及び高
圧放電灯DLに流れる電流Ilaの波形をそれぞれ示
す。
【0006】そして、高圧放電灯DLの点灯後に調光回
路9を動作させ、降圧チョッパ制御回路5のスイッチン
グ素子Q2の周波数を制御して、高圧放電灯DLの調光
を行う。
【0007】つぎに、放電灯点灯装置の出力特性及び高
圧放電灯の電圧Vlaと電力Wlaとの関係について説
明する。
【0008】放電灯点灯装置の通常点灯時の出力特性
は、高圧放電灯の電圧に応じて図8(a)に示すように
(A)〜(C)の3つの区間に分けられる。(A)の区
間は、高圧放電灯をスムーズに定格点灯まで移行させる
ために、定電流特性を持たせている区間である。(B)
の区間は、定格の高圧放電灯の電圧で所定の電力を消費
させるために略定電力特性を持たせている区間である。
(C)の区間は、高圧放電灯の電力を絞る制御を行って
いる区間である。
【0009】(C)の区間で電力を絞るのは、以下の理
由による。高圧放電灯の寿命末期には、定格点灯時の高
圧放電灯の電圧が上昇する。このため、高圧放電灯に所
定の電力を供給しようとした場合、高圧放電灯の電流は
減少し、高圧放電灯の管内のアークが細くなり浮力を受
ける。浮力を受けたアークは高圧放電灯の内壁の温度を
上昇させ、高圧放電灯の寿命に影響を与える可能性があ
る。以上の理由により(C)の区間では、高圧放電灯の
電力を絞る制御を行っている。
【0010】このような出力特性を持った放電灯点灯装
置を用いて調光制御をすると出力特性は、図8(a)か
ら図8(b)へと移行する。
【0011】また、図8(c)には、高圧放電灯を調光
制御したときの出力特性を示している。ここで、調光制
御したときは、(b)と(c)の交点である(1)で安
定して調光点灯することになる。図8(c)に示すよう
に、高圧放電灯は一般に、ある電力以下の調光を行うと
急激に高圧放電灯の電圧が上昇する変極点(図8
(2))を持っていることが知られている。このような
高圧放電灯を調光するときには、変極点近傍までは安定
調光可能であるが、変極点以下で調光をすると高圧放電
灯の電圧がさらに上昇してしまい、放電灯点灯装置の出
力特性と高圧放電灯の出力特性との交点(動作点)を確
保できなくなり、高圧放電灯は遂には立ち消えを起こし
てしまう場合がある。したがって、調光下限は変極点の
近傍ということになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】図8(d)に示す高圧
放電灯の出力特性は、高圧放電灯の寿命末期のものであ
る。ここで、図8(d)においては、(3)が変極点で
ある。高圧放電灯の出力特性は経時変化により、図8
(c)→(d)のように変化する。すなわち、(α)通
常点灯時の高圧放電灯の電圧が全体的に上昇する。
(β)変極点に対応する高圧放電灯の電力も上昇する。
(γ)変極点以下の高圧放電灯の電圧の上昇度合いが上
昇する。
【0013】このように経時変化により高圧放電灯の出
力特性が図8(c)→(d)のように変化するので、経
時変化を考慮して調光の下限値を決定すると、図8
(c)の高圧放電灯の出力特性では、調光の下限値を図
8(1)に設定しなければならず、より深い調光下限で
ある図8(2)に設定できなかった。
【0014】省エネ等の観点からの高圧放電灯において
深い調光を実現を要望されていたが、従来の放電灯点灯
装置では、調光下限に限界があった。
【0015】本発明は、上記問題点を鑑みてなされたの
もであり、その目的とするところは高圧放電灯の経時変
化にかかわらず、深い調光を実現できる放電灯点灯装置
を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の放電灯点
灯装置は、直流電源回路と、直流電源回路からの直流電
圧を所定の電圧に変換する降圧チョッパ回路と、降圧チ
ョッパ回路からの直流電圧を交流の矩形波電圧に変換す
る極性反転回路と、降圧チョッパ回路を制御し高圧放電
灯の調光制御を行う降圧チョッパ制御回路と、を備えた
放電灯点灯装置において、高圧放電灯の電圧(Vla)
と電力(Wla)との関係がd(Vla)/d(Wl
a)=0を満たす点(変極点)の近傍を検出し、変極点
の近傍の電力を調光の下限と設定する変極点検出手段を
設けたことを特徴とするものである。
【0017】このような放電灯点灯装置においては、高
圧放電灯の新古にかかわらず、また、異なる種類の高圧
放電灯においても、立ち消えを生じることなく、最適で
深い調光を実現することができる。
【0018】請求項2記載の放電灯点灯装置は、請求項
1記載の放電灯点灯装置において、調光の下限を、変極
点の電力より略15%小さい電力に設定したことを特徴
とするものである。
【0019】このように高圧放電灯の種類によっては、
封印されているガスの組成等の違いにより変極点の電力
以下でも、安定した調光点灯が可能な場合があり、この
ような高圧放電灯においては、変極点の電力より略15
%小さい電力を調光の下限に設定することにより、請求
項1記載の放電灯点灯装置よりもさらに深い調光を実現
することができる。
【0020】請求項3記載の放電灯点灯装置は、請求項
1又は2記載の放電灯点灯装置において、放電灯点灯装
置が、経時変化による高圧放電灯の通常点灯時の電力の
変化を測定する電力変化測定手段を備えおり、電力変化
測定手段により算出した通常点灯時の電力の変化の割合
に1を加算したものと、変極点の電力と、の積算結果の
電力を調光の下限としたことを特徴とするものである。
【0021】高圧放電灯は経時変化により、変極点が変
化してしまうが、このような放電灯点灯装置において
は、高圧放電灯の通常点灯時の電力の経時変化を利用し
て、変極点を再検出しているので、経時変化により高圧
放電灯の電気特性が変化した場合にでも、最適で深い調
光を実現することができる。
【0022】請求項4記載の放電灯点灯装置は、請求項
3記載の放電灯点灯装置において、積算結果の電力より
略15%小さい電力を調光の下限としたことを特徴とす
るものである。
【0023】上述したように、高圧放電灯の種類によっ
ては、変極点の電力より略15%小さい電力を調光の下
限に設定することにより、変極点の近傍の電力を調光の
下限に設定するよりもさらに深い調光を実現することが
できる。
【0024】請求項5記載の放電灯点灯装置は、請求項
1又は2記載の放電灯点灯装置において、放電灯点灯装
置が、高圧放電灯の点灯時間をカウントするとともに各
点灯時間での変極点の電力を記憶している点灯時間積算
手段を備えており、点灯時間積算手段が、該点灯時間で
の調光の下限の電力を、点灯時間積算手段に記憶してい
る電力に設定することを特徴とするものである。
【0025】このような放電灯点灯装置においては、該
点灯時間での調光の下限の電力を、点灯時間積算手段に
記憶している電力とするので、経時変化による変極点の
ずれを補正することができ、任意の点灯時間においても
最適で深い調光を実現することができる。
【0026】請求項6記載の放電灯点灯装置は、請求項
5記載の放電灯点灯装置において、積算結果の電力より
略15%小さい電力を調光の下限としたことを特徴とす
るものである。
【0027】上述したように、高圧放電灯の種類によっ
ては、変極点の電力より略15%小さい電力を調光の下
限に設定することにより、変極点の近傍の電力を調光の
下限に設定するよりもさらに深い調光を実現することが
できる。
【0028】請求項7記載の放電灯点灯装置は、請求項
2、4及び6記載の放電灯点灯装置において、変極点検
出手段は、高圧放電灯を調光する場合に、変極点近傍ま
では瞬時に調光し、調光の下限までは連続的に調光する
ことを特徴とするものである。
【0029】このような放電灯点灯装置においては、高
圧放電灯を調光する場合に、変極点近傍までは瞬時に調
光し、調光の下限までは連続的に調光しているので、調
光の下限まで連続的に調光する場合に比べ、より速く、
段調光に似た調光をすることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1ないし図3を参照して説明する。
【0031】図1に示す放電灯点灯装置は、商用交流電
源Vsと、商用交流電源Vsを整流する整流回路1と、
スイッチング素子Q1等を有する昇圧チョッパ回路2
と、昇圧チョッパ回路2のスイッチング素子Q1を制御
する昇圧チョッパ制御回路3と、昇圧チョッパ回路2の
出力を電源として高圧放電灯DLに電力を供給する降圧
チョッパ回路4と、降圧チョッパ回路4のスイッチング
素子Q2を制御する降圧チョッパ制御回路5と、スイッ
チング素子Q3ないしQ6からなり降圧チョッパ回路4
の出力電圧を低周波の矩形波電圧に変換する極性反転回
路6と、スイッチング素子Q3ないしQ6を制御する駆
動回路7と、高圧放電灯DLを始動させるために高電圧
を発生するイグナイタ回路8と、高圧放電灯DLを調光
点灯させるための調光回路9と、調光回路9からの調光
信号を受けて高圧放電灯DLの電力を調光の下限の電力
まで所定の速さで変化させる電力設定回路10と、調光
の下限を設定する変極点検出回路11と、を有してい
る。
【0032】放電灯点灯装置の基本的な動作について
は、従来例で説明したものと同一なので、ここでは、従
来例にはない構成である電力設定回路10と、変極点検
出回路11の動作について説明する。
【0033】電力設定回路10は、変極点検出回路11
によって設定された電力に合致するように、調光回路9
からの調光信号を受けて高圧放電灯DLの電力を調光の
下限の電力まで所定の速さで変化させる。この場合にお
ける電力変化の態様は、電力を瞬時に変化させてもよ
い。
【0034】変極点検出回路11は、外部からの信号が
調光回路9に入力されると、高圧放電灯DLにかかる実
際の電圧と高圧放電灯DLに流れる実際の電流とを一定
時間ごとに記憶していき、記憶された電圧と電流から電
力を算出する。そして、一定時間内での電圧の変化を電
力の変化で割った値を、逐一算出していく。変極点検出
回路11は、該一定時間内での電圧の変化を電力の変化
で割った値が略ゼロになるまで、電力設定回路10に調
光を深くするように命令を送り続け、該一定時間内での
電圧の変化を電力の変化で割った値が略ゼロになると、
電力設定回路10に命令を送るのを停止する。
【0035】つぎに、図1に示す放電灯点灯装置の動作
について説明する。
【0036】商用交流電源Vsが投入され、昇圧チョッ
パ制御回路3等が動作を開始すると、高圧放電灯DL
は、図2(a)と(d)との交点である(1)で安定点
灯する。つぎに、外部からの信号Dimが調光回路9に
入力されると、放電灯点灯装置は調光動作し移行し、上
記、一定時間内での電圧の変化を電力の変化で割った値
を逐一算出しながら、安定点灯ポイントは、図2(b)
と(d)の交点である(2)に移行する。そして、さら
に調光制御が進み、変極点検出回路11は上記値を算出
し続け、上記値がゼロになるポイント(図2(c)と
(d)の交点である変極点(3))で、変極点検出回路
11は、電力設定回路10に調光制御の停止命令を送
る。すなわち、(3)での電力以下の調光制御は行われ
ないことになる。経時変化により、通常点灯時の高圧放
電灯の電圧が全体的に上昇した(e)の場合にも、図2
(4)→(5)→(6)と上記と同様の調光制御を行
う。
【0037】このように、高圧放電灯の電気特性が異な
るごとに個別に調光の下限を設定できるので、経時変化
による高圧放電灯の電気特性の変化や高圧放電灯の種類
が異なる場合にでも、各高圧放電灯に対応した最適で深
い調光を実現することができる。
【0038】また、高圧放電灯の種類によっては、封印
されているガスの組成等の違いにより変極点以下の電力
で調光点灯した場合にも安定点灯するものがある。一例
として、図3に松下電器産業株式会社製のメタルハライ
ドランプMT150CE−WW(150W)の出力特性
を示す。
【0039】MT150CE−WWを約40%に調光制
御した場合の変極点近傍の電力は図3(1)に示すよう
に55W程度となる。ところが、実験結果によると、こ
のランプの場合、変極点よりも10W程度下がった、
(a)と(b)の交点である(2)(すなわち、ランプ
電力が略46Wで約30%の調光制御に相当する)ま
で、立ち消えを起こさない。このように、高圧放電灯の
種類によっては変極点の電力よりも15%程度小さい電
力でも、調光可能な場合があり、このような高圧放電灯
では、調光の下限を変極点近傍の電力に設定するよりも
より深い調光を実現することができる。
【0040】この場合、変極点の電力までは、段調光の
ように瞬時に電力を変化させ、変極点の電力から変極点
の電力よりも15%程度小さい電力までは、連続的に調
光する方式をとってもよい。変極点の電力までは、点灯
状態が安定しており、この電力までは瞬時に電力を変化
させてもよいが、変極点の電力から変極点の電力よりも
15%程度小さい電力までは、点灯状態が不安定になる
場合があり、この電力までは、立ち消えを起こさないよ
うに連続調光するのである。このように調光を行うと、
調光の下限まで調光する場合に、素早く、効率よく調光
することができ、る。また、高圧放電灯の立ち消え等の
動作不安定を防ぐことができる。
【0041】なお、本実施の形態では、放電灯点灯装置
の回路方式として、昇圧チョッパ回路2と、降圧チョッ
パ回路4と、極性反転回路6と、を有した回路構成を考
えたが、もちろん、回路構成はこれに限定されない。た
とえば、D級増幅回路を有する特開平11−27388
8号公報に開示されている回路構成でもよい。
【0042】以下、本発明の第2の実施の形態を図4及
び図5を参照して説明する。
【0043】図4に示す放電灯点灯装置は、図1に示す
放電灯点灯装置に電力変化測定回路12が付加されたも
のである。ここでは、図1に示す放電灯点灯装置にはな
い構成である電力変化測定回路12の動作について説明
する。
【0044】前述したように、高圧放電灯の通常点灯時
の電力は経時変化により上昇していく。電力変化測定回
路12では、高圧放電灯が取り替えられたときの変極点
検出回路11で算出された高圧放電灯の電力(以下、初
期電力という。)を記憶しておく。そして、経時変化に
よる高圧放電灯の電力(以下、経時電力という。)を変
極点検出回路11で算出し、((経時電力―初期電力)
/(初期電力)+1)の値に、所定の係数と変極点の電
力をかけた値を算出し、この値を変極点検出回路11に
送信し、調光の下限とする。
【0045】あるいは、第1の実施の形態で述べたよう
に、高圧放電灯の種類によっては、調光の下限を上記電
力値の略85%の電力値を、調光の下限としてもよい。
【0046】このように、高圧放電灯が取り替えられた
ときの変極点に基づいて、経時変化による通常点灯時の
電力変化から、経時変化した高圧放電灯の変極点を算出
し、調光の下限に設定すると、経時変化後の変極点を検
出するための演算プロセスを省略することができ、効率
よく高圧放電灯が経時変化した場合の変極点を決定する
ことができる。
【0047】なお、本実施の形態では、経時変化による
高圧放電灯の電力変化に着目したが、上記経時変化後の
変極点を算出の考え方を使えば、たとえば、高圧放電灯
の電圧変化、電流変化、照度変化等からも、経時変化後
の変極点を算出することができる。要は、経時変化によ
り変化する高圧放電灯の電気的又は光学的特性を利用す
れば、経時変化後の変極点を算出することができること
になる。
【0048】つぎに、図5に示す放電灯点灯装置は、図
4に示す放電灯点灯装置の応用例を示している。
【0049】図5に示す放電灯点灯装置は、図4に示す
放電灯点灯装置に点灯時間積算回路13が付加されたも
のである。ここでは、図1に示す放電灯点灯装置にはな
い構成である点灯時間積算回路13の動作について説明
する。
【0050】点灯時間積算回路13は、高圧放電灯が寿
命等により取り替えられたとき、あるいは、放電灯点灯
装置が出荷され高圧放電灯を始めて点灯した時から、高
圧放電灯の通常点灯時の点灯時間を積算していく。ま
た、点灯時間積算回路13は、各点灯時間に対応した変
極点での電力を予め記憶しており、各点灯時間に対応し
て調光の下限を変極点の近傍に設定する。
【0051】上述したように、変極点の電力は時間の経
過とともに上昇していく。このとき、点灯時間積算回路
13に、予め各点灯時間に対応した変極点の電力を記憶
させているので、該点灯時間での調光の下限の電力は、
自動的に記憶されている電力に決まってしまう。すなわ
ち、該点灯時間をカウントしておくだけで、経時変化に
よる変極点の変化に関わりなく、該点灯時間での調光の
下限の電力を決定することができ、該点灯時間で最適で
深い調光を実現することができる。
【0052】あるいは、上記したように、高圧放電灯の
種類によっては、調光の下限を上記電力値の略85%の
電力値を、調光の下限としてもよい。
【0053】なお、上記説明で特に言及していない回路
構成、作用、効果等は第1の実施の形態と同様である。
【0054】
【発明の効果】請求項1記載の放電灯点灯装置は、直流
電源回路と、直流電源回路からの直流電圧を所定の電圧
に変換する降圧チョッパ回路と、降圧チョッパ回路から
の直流電圧を交流の矩形波電圧に変換する極性反転回路
と、降圧チョッパ回路を制御し高圧放電灯の調光制御を
行う降圧チョッパ制御回路と、を備えた放電灯点灯装置
において、高圧放電灯の電圧(Vla)と電力(Wl
a)との関係がd(Vla)/d(Wla)=0を満た
す点(変極点)の近傍を検出し、変極点の近傍の電力を
調光の下限と設定する変極点検出手段を設けているの
で、高圧放電灯の新古にかかわらず、また、異なる種類
の高圧放電灯においても、立ち消えを生じることなく、
最適で深い調光を実現することができる。
【0055】請求項2記載の放電灯点灯装置は、請求項
1記載の放電灯点灯装置において、調光の下限を、変極
点の電力より略15%小さい電力に設定しているので、
請求項1記載の放電灯点灯装置よりもさらに深い調光を
実現することができる。
【0056】請求項3記載の放電灯点灯装置は、請求項
1又は2記載の放電灯点灯装置において、放電灯点灯装
置が、経時変化による高圧放電灯の通常点灯時の電力の
変化を測定する電力変化測定手段を備えおり、電力変化
測定手段により算出した通常点灯時の電力の変化の割合
に1を加算したものと、変極点の電力と、の積算結果の
電力を調光の下限としているので、経時変化により高圧
放電灯の電気特性が変化した場合にでも、最適で深い調
光を実現することができる。
【0057】請求項4記載の放電灯点灯装置は、請求項
3記載の放電灯点灯装置において、積算結果の略85%
の電力を調光の下限としているので、変極点の近傍の電
力を調光の下限に設定するよりもさらに深い調光を実現
することができる。
【0058】請求項5記載の放電灯点灯装置は、請求項
1又は2記載の放電灯点灯装置において、放電灯点灯装
置が、高圧放電灯の点灯時間をカウントするとともに各
点灯時間での変極点の電力を記憶している点灯時間積算
手段を備えており、点灯時間積算手段が、該点灯時間で
の調光の下限の電力を、点灯時間積算手段に記憶してい
る電力に設定するので、経時変化による変極点のずれを
補正することができ、任意の点灯時間においても最適で
深い調光を実現することができる。
【0059】請求項6記載の放電灯点灯装置は、請求項
5記載の放電灯点灯装置において、積算結果の略85%
の電力を調光の下限としているので、変極点の近傍の電
力を調光の下限に設定するよりもさらに深い調光を実現
することができる。
【0060】請求項7記載の放電灯点灯装置は、請求項
2、4及び6記載の放電灯点灯装置において、高圧放電
灯を調光する場合に、変極点近傍までは瞬時に調光し、
調光の下限までは連続的に調光しているので、調光の下
限まで連続的に調光する場合に比べ、より速く、段調光
に似た調光をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す回路図である。
【図2】第1の実施の形態の動作を説明する特性図であ
る。
【図3】第1の実施の形態の高圧放電灯の一具体例を示
す特性図である。
【図4】第2の実施の形態を示す回路図である。
【図5】第2の実施の形態を示す他の回路図である。
【図6】従来例を示す回路図である。
【図7】従来例の各部動作の波形図である。
【図8】従来例の動作を説明する特性図である。
【符号の説明】
2 直流電源回路(昇圧チョッパ回路) 4 降圧チョッパ回路 5 降圧チョッパ制御回路 6 極性反転回路 11 変極点検出手段(変極点検出回路) 12 電力変化測定手段(電力変化測定回路) 13 点灯時間積算手段(点灯時間積算回路)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源回路と、直流電源回路からの直
    流電圧を所定の電圧に変換する降圧チョッパ回路と、降
    圧チョッパ回路からの直流電圧を交流の矩形波電圧に変
    換する極性反転回路と、降圧チョッパ回路を制御し高圧
    放電灯の調光制御を行う降圧チョッパ制御回路と、を備
    えた放電灯点灯装置において、高圧放電灯の電圧(Vl
    a)と電力(Wla)との関係がd(Vla)/d(W
    la)=0を満たす点(変極点)の近傍を検出し、変極
    点の近傍の電力を調光の下限と設定する変極点検出手段
    を設けたことを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 調光の下限を、変極点の電力より略15
    %小さい電力に設定したことを特徴とする請求項1記載
    の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 放電灯点灯装置が、経時変化による高圧
    放電灯の通常点灯時の電力の変化を測定する電力変化測
    定手段を備えおり、電力変化測定手段により算出した通
    常点灯時の電力の変化の割合に1を加算したものと、変
    極点の電力と、の積算結果の電力を調光の下限としたこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 積算結果の電力より略15%小さい電力
    を調光の下限としたことを特徴とする請求項3記載の放
    電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 放電灯点灯装置が、高圧放電灯の点灯時
    間をカウントするとともに各点灯時間での変極点の電力
    を記憶している点灯時間積算手段を備えており、点灯時
    間積算手段が、該点灯時間での調光の下限の電力を、点
    灯時間積算手段に記憶している電力に設定することを特
    徴とする請求項1又は2記載の放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 積算結果の電力より略15%小さい電力
    を調光の下限としたことを特徴とする請求項5記載の放
    電灯点灯装置。
  7. 【請求項7】 変極点検出手段は、高圧放電灯を調光す
    る場合に、変極点近傍までは瞬時に調光し、調光の下限
    までは連続的に調光することを特徴とする請求項2、4
    及び6記載の放電灯点灯装置。
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