JP2010176915A - 放電灯点灯装置およびそれを用いた照明器具 - Google Patents

放電灯点灯装置およびそれを用いた照明器具 Download PDF

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賢治 松田
Koji Fujimoto
幸司 藤本
Miyoshi Hayashi
美良 林
Shinichiro Goto
信一郎 後藤
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Abstract

【課題】調光下限での光束減退を抑えることでユーザーが意識しない照明環境の悪化を防止するとともに、調光範囲を縮小することで適正な時期でのランプ交換を促すことができ、且つ、エネルギー効率のよい放電灯点灯装置およびそれを用いた照明器具を提供する。
【解決手段】放電灯点灯装置1は、放電灯LAに点灯電力を供給するインバータ回路13と、放電灯LAの光出力を調整する調光回路14と、点灯電力が最大となる全点灯での点灯電力は一定とし、調光回路14による調光範囲の調光下限での点灯電力は放電灯LAの劣化に伴う光束減退に応じて上昇させる照度補正回路15とを備えている。そして、照度補正回路15が、調光下限での点灯電力を光束減退に応じて上昇させることで、調光下限での放電灯LAの照度低下が抑制されるようになっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、放電灯点灯装置およびそれを用いた照明器具に関するものである。
放電灯の寿命には大きく2つの場合があり、1つは本来の発光効率が損なわれて所定の光出力が得られなくなる光束減退で、もう1つは電子を放出する電極の劣化である。
ここにおいて、インバータ点灯装置により蛍光ランプを高周波点灯させる一般的な例を挙げると、ランプ電圧の上昇やフィラメントの断線を蛍光ランプの寿命末期現象として検出し、上記インバータ点灯装置の発振動作を停止させたり、出力を低下させる保護動作モードに移行させるものがあるが、これは上述した2つの要因のうちの電極の劣化を検出するものであり、この場合電極の劣化はフィラメントに塗布された電子放出媒体(エミッタ)が蒸発、飛散したり、または電子放出の仕事関数の低下などによって引き起こされる。
上述のような要因でフィラメントの電子を放出する能力が低下すると、陰極降下電圧が大きくなり、これがランプ電圧を上昇させることになる。また、点灯と消灯を繰り返す点滅動作などによってエミッタが飛散したり、点灯中のフィラメントの温度不足などがあると、フィラメントに局所的な温度上昇が生じ、その結果フィラメントが断線することもある。このような電極の劣化が生じた場合には、電極部分の異常加熱などの不具合を生じることがあるので、電極の劣化を検出して保護動作を行う放電灯点灯装置が多くある。
一方、光束減退によるランプ寿命については、点灯中の熱などにより材料が劣化することで発光効率が損なわれ、施工時またはランプ交換時からの累積点灯時間の増加に伴って徐々に光出力が低下するものであるが、点灯状態を継続する上での不具合はない。このため、点灯装置の発振動作を停止させたり、出力を低下させる保護動作モードに移行させる必要はなく、光出力を調整して照度の低下を補正するものが提供されている(例えば特許文献1参照)。
この照明設備は、図7に示すように電源101にスイッチ111を介して複数の照明器具102が接続され、電力が供給されるものであり、図では明示されていないが、実際は1個のスイッチ111に対して複数の照明器具102が接続され、1個のスイッチ111のオン/オフにより複数の照明器具102の管球122の点灯/消灯を一括して行うようになっている。
照度設定手段103は、複数の照明器具102の設置場所における必要照度を設定し、その設定した必要照度を出力する。照度判定手段104は、例えば照度計等の照度計測手段を備え、それにより現時点の実際の照度を計測し、その計測した照度と照度設定手段103で設定した必要照度との大小を比較判定し、その判定結果を出力する。
自動照度調整手段105は、照度判定手段104の判定結果を受け、その判定結果に応じて、照度判定手段104により計測される照度が必要照度になるように複数の照明器具102を調整する。
図8は累積点灯時間と照度および電力量の関係図であり、図中の実線サは照度調整を行わず一定の定格電圧で使用した場合の管球122の照度特性を示し、図中の実線シは管球122の照度を必要照度に調整した場合の照度特性を示している。また、図中の実線スは管球122を一定の定格電圧で使用した場合の消費電力量を示し、図中の実線セは管球122を実線シに示す特性で使用した場合の消費電力量を示している。
この照明設備では、管球122の照度が累積点灯時間の経過に伴って低下するのに対して、点灯電力を上昇させることで累積点灯時間の経過に関わらず一定の必要照度が確保できるようになっており、また点灯電力を一定とした場合に比べて、管球122の交換時における点灯電力を抑えることで消費電力が大幅に節約できるようになっている。なお、図中の斜線部ソは、照度調整の結果、節電できる電力量を表わしている。
特開2000−82590号公報(段落[0016]−段落[0024]、及び、第1図−第3図)
上述の照明設備では、一定の必要照度を確保しつつ省エネルギー効果が得られる反面、消費電力量が点灯時間に応じて上昇していくため、これに伴い点灯回路内の回路電流が増加し、その結果回路内での電力損失や発熱が増加するという問題があった。
また、発光効率が低下したランプをそのまま使用しても不具合はないため、適性な期間でのランプ交換を阻害してしまい、その結果効率の悪いランプに大きな点灯電力を供給することでエネルギー効率が悪い状態を維持してしまう虞があった。
一方、このような照度調整機能を持たない一般的な放電灯点灯装置では、放電灯に供給される点灯電力は一定に制御され、その結果発光効率の低下に伴って照度が低下することになる。ここにおいて、ランプの劣化に伴う発光効率の低下は、一般的に点灯時間に対して緩やかに変化するため、ユーザーがランプの劣化に気づくことなく継続して使用する傾向にある。また、ランプに供給する点灯電力を調整することで調光可能な光出力の範囲を全体的に低くシフトさせた場合には、この傾向がさらに強まると考えられる。
このように、照明器具を使用するユーザーが気づかないうちに本来必要な照度が損なわれた場合、照度不足の環境下における目の酷使、それによる眼精疲労や視力低下を引き起こすなどの健康面での問題も懸念される。
上述のような光束減退に対しては、ランプ交換により元の照度を出力できるようになるが、このとき複数段階に調光可能な照明器具の場合には、光の出力範囲が全体的に高くシフトすることになり、その結果調光下限における照度を必要、もしくは好んで使用するユーザーにとっては、新品のランプに交換することがかえって不利益となってしまう虞があった。
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、調光下限での光束減退を抑えることでユーザーが意識しない照明環境の悪化を防止するとともに、調光範囲を縮小することで適正な時期でのランプ交換を促すことができ、且つ、エネルギー効率のよい放電灯点灯装置およびそれを用いた照明器具を提供することにある。
請求項1の発明は、放電灯に点灯電力を供給する点灯回路と、放電灯の光出力を調整する調光手段と、点灯電力が最大となる全点灯での点灯電力は一定とし、調光手段による調光範囲の調光下限での点灯電力は放電灯の劣化に伴う光束減退に応じて上昇させる照度補正手段とを備えることを特徴とする。
請求項2の発明は、放電灯の初期使用時からの累積点灯時間を積算する積算手段を備え、照度補正手段は、積算手段の積算結果から光束減退を判断し、調光下限での点灯電力を累積点灯時間の増加に合わせて段階的に上昇させることを特徴とする。
請求項3の発明は、放電灯から照射される光の照度を検出する照度検出手段を備え、照度補正手段は、照度検出手段の検出結果から光束減退を判断し、調光下限での点灯電力を放電灯の照度低下に合わせて上昇させることを特徴とする。
請求項4の発明は、調光下限での点灯電力が所定の閾値を超えると、ランプ交換時期であることを報知する報知手段を備えることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載の放電灯点灯装置を備えることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、放電灯の劣化に伴う光束減退に応じて調光下限での点灯電力を上昇させることによって、調光下限での照度が放電灯の劣化に伴う光束減退によって低下するのを抑制でき、その結果調光下限で使用される場合にユーザーが意識しない照明環境の悪化を防止できる。また、全点灯での点灯電力は一定に維持し、調光下限での点灯電力のみを上昇させることで制御可能な調光比が上昇することになり、その結果ユーザーに発光効率の低下を認識させることができるので、適正な時期でのランプ交換を促すことができる。さらに、光束減退の大きい放電灯を使い続けた場合には消費電力が上昇することになるが、本発明によれば適性な時期にランプ交換をすることで光束減退の大きい放電灯が使い続けられるのを防止できるから、エネルギー効率のよい放電灯点灯装置を提供することができる。また、調光下限での放電灯の照度低下を抑制することによって、新品の放電灯に交換した場合との調光下限での照度差を小さくすることができ、その結果調光下限における照度を必要、もしくは好んで使用するユーザーが感じる照度変化に伴う不快感を低減することができるという効果がある。
請求項2の発明によれば、放電灯の累積点灯時間を検出するだけでいいので比較的簡単な検出回路を用いることができ、また累積点灯時間を検出することで放電灯の劣化を推定できるから、放電灯に供給すべき点灯電力を精度よく制御することが可能になるという効果がある。
請求項3の発明によれば、放電灯から照射される光の照度を検出することによって、放電灯の実際の劣化度合いに応じた光出力の制御が可能になり、その結果請求項2に比べてさらに精度よく点灯電力を制御することが可能になるという効果がある。
請求項4の発明によれば、ランプの交換時期が来たことをより効果的に報知できるという効果がある。
請求項5の発明によれば、請求項1〜4の何れか1項に記載の放電灯点灯装置を用いることによって、エネルギー効率のよい照明器具を実現できるという効果がある。
(a)は実施形態1の照明器具の概略構成ブロック図であり、(b)は同上に用いられる放電灯点灯装置の概略構成ブロック図である。 同上に用いられるリモコン送信器の正面図である。 (a)は同上の累積点灯時間と点灯電力との関係を示す関係図であり、(b)は同上の累積点灯時間と光出力との関係を示す関係図である。 (a)は実施形態2の照明器具の概略構成ブロック図であり、(b)は同上に用いられる調光器の正面図である。 同上の始動時における時間と消費電力との関係を示す関係図である。 (a)は同上の累積点灯時間と点灯電力との関係を示す関係図であり、(b)は同上の累積点灯時間と光出力との関係を示す関係図である。 従来例の照明器具の概略構成ブロック図である。 同上の累積点灯時間と照度および電力量との関係を示す関係図である。
本発明に係る放電灯点灯装置およびそれを用いた照明器具の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明に係る照明器具は、例えば天井や壁面などに取り付けられる調光式の照明器具であって、室内などを照明するために用いられる。
(実施形態1)
図1(a)は実施形態1の照明器具Aの概略構成ブロック図であり、例えば蛍光ランプからなる放電灯LAと、放電灯LAを高周波点灯させるインバータ式の放電灯点灯装置1(以下、点灯装置1と称す。)と、リモコン送信器B(図2参照)からの赤外線信号を受信し、受信した赤外線信号に応じた制御信号を上記点灯装置1に出力するリモコン受信部2と、放電灯LAの累積点灯時間を計測し、計測した累積点灯時間に応じた信号をリモコン受信部2に出力するタイマ部3と、リモコン受信部2からの出力信号に応じて後述の所定音を発生させるスピーカ4とを備える。なお、本実施形態では、定格寿命が8000hである蛍光ランプを用いた場合について説明する。
点灯装置1は、図1(b)に示すように商用電源ACからの交流電力を全波整流する整流器11と、スイッチング素子やインダクタやダイオードなどで構成され、整流器11から出力される直流電圧を昇圧するとともに平滑する従来周知のチョッパ回路12と、チョッパ回路12から供給される直流電源を高周波電力に変換して放電灯LAに供給するインバータ回路13と、インバータ回路13の出力を調整することによって放電灯LAの光出力を調整する調光回路(調光手段)14と、放電灯LAの劣化に伴う光束減退に応じて調光回路14による調光範囲の調光下限での点灯電力を上昇させる照度補正回路(照度補正手段)15とを備える。
ここにおいて、図2はリモコン送信器Bの正面図であり、放電灯LAを全点灯させるための全点灯ボタン5aと、放電灯LAの照度を調整するための調光ボタン5bと、点灯装置1の出力電圧を調整するための出力調整ボタン5cと、放電灯LAを消灯させるための消灯ボタン5dとを備えている。
次に、本照明器具Aの動作について説明する。放電灯LAが消灯している状態からリモコン送信器Bの全点灯ボタン5aを押すと、全点灯に対応する赤外線信号がリモコン受信部2に向けて送信され、点灯装置1ではリモコン受信部2から受け取った赤外線信号に基づいて放電灯LAに点灯電力を出力し、放電灯LAが最大出力で点灯する。また、同様に放電灯LAが消灯している状態から調光ボタン5bを押すと、調光点灯に対応する赤外線信号がリモコン受信部2に向けて送信され、点灯装置1ではリモコン受信部2から受け取った赤外線信号に基づいて予め設定した調光出力、あるいは前回の操作時に記憶した調光出力を放電灯LAに出力し、放電灯LAは供給された調光出力で点灯する。なおこれらの場合、リモコン受信部2が上記赤外線信号を受信したことを知らせるためのアンサーバックとして、スピーカ4から音(例えば「ピッ」)を出力させる。
上述の点灯状態から出力調整ボタン5cを押すと、出力調整に対応する赤外線信号がリモコン受信部2に向けて送信され、点灯装置1ではリモコン受信部2から受け取った赤外線信号に基づいて出力調整され、調整後の点灯電力で放電灯LAが点灯する。ここにおいて、本実施形態では、出力電圧の調整を全20段階で略連続的に変化させるようになっており、最大出力または最小出力に達した場合には、アンサーバックとしてスピーカ4から音(例えば「ピピッ」)を出力させる。また、同様に放電灯LAが点灯している状態から消灯ボタン5dを押すと、消灯に対応する赤外線信号がリモコン受信部2に向けて送信され、点灯装置1ではリモコン受信部2から受け取った赤外線信号に基づいて発振動作を停止し、放電灯LAが消灯する。なおこのとき、アンサーバックとしてスピーカ4から音(例えば「ピーッ」)を出力させ、待機モード(つまり赤外線信号の待ち受けモード)になる。
ここで、本実施形態では照明器具Aにタイマ部3を設けており、放電灯LAの累積点灯時間を積算している。そして、この累積点灯時間に応じた信号が、リモコン受信部2を介して点灯装置1の照度補正回路15に入力され、照度補正回路15では、上記タイマ部3が積算した累積点灯時間から放電灯LAの光束減退を判断し、累積点灯時間の増加に合わせて調光下限での点灯電力を上昇させている。ここに、タイマ部3により積算手段が構成されている。
図3(a)は放電灯LAの累積点灯時間と点灯電力の関係を示したものであり、図3(b)は放電灯LAの累積点灯時間と光出力の関係を示したものである。本実施形態では、上述の照度補正回路15が全点灯での点灯電力を累積点灯時間に関わらず一定とするとともに(図3(a)中の実線ア)、上記調光下限での点灯電力を累積点灯時間の増加に合わせて1段階ずつ上昇させている(図3(a)中の実線イ)。すなわち、調光下限での点灯電力は、初期使用時では上述した20段階の出力調整範囲の下限となっているが、累積点灯時間が1000時間を経過するたびに1段階ずつ上昇し、その結果調光範囲が1段階ずつ狭くなるように補正される。また、本実施形態では、累積点灯時間が8000時間(図3(a)中のa点)を経過すると、ランプ交換を促すための音声案内をスピーカ4を通して報知し、さらに累積点灯時間が10000時間(図3(a)中のb点)を経過すると、上述の報知動作に加えて点灯電力が全点灯での点灯電力に固定される。すなわち、この時点ではリモコン送信器Bの調光ボタン5bや出力調整ボタン5cの操作は無効であり、アンサーバックとしてスピーカ4から「ピピッ」(出力調整時において最大出力または最小出力に達した場合と同じ音)という音を出力させる。ここに本実施形態では、スピーカ4により報知手段が構成されている。
一方、全点灯時における光出力は、図3(b)に示すように累積点灯時間が増加するにつれて単調に減少するが(図3(b)中の実線ウ)、調光下限での光出力は、上述のように累積点灯時間の増加に合わせて点灯電力を上昇させることで、放電灯LAの劣化に伴う光束減退によって低下しないように制御される(図3(b)中の実線エ)。そして、累積点灯時間が10000時間(図3(b)中のb点)を経過すると、上述のように点灯モードが全点灯モードに固定され、実線ウで示す光出力となる。ここにおいて、図3(b)中の破線オは、調光下限での点灯電力を一定とした場合の光出力を示す。なお、図3(a)中の点灯電力および図3(b)中の光出力は、周囲温度や点灯後の安定時間などの外的要因の影響を排除した安定点灯時の点灯電力および光出力である。
また、本実施形態のタイマ部3には、累積点灯時間をリセットするためのリセットボタン(図示せず)が設けられており、放電灯LAを交換した際には上記リセットボタンにより累積点灯時間をリセットすることで、ランプ交換後も上述と同様の制御動作が行われることになる。
而して、本実施形態によれば、放電灯LAの劣化に伴う光束減退に応じて調光下限での点灯電力を上昇させることによって、調光下限での照度が放電灯LAの劣化に伴う光束減退によって低下するのを抑制でき、その結果調光下限で使用される場合にユーザーが意識しない照明環境の悪化を防止できる。また、全点灯での点灯電力は一定に維持し、調光下限での点灯電力のみを上昇させることで制御可能な調光比が上昇することになり、その結果ユーザーに発光効率の低下を認識させることができるので、適正な時期でのランプ交換を促すことができる。さらに、光束減退の大きい放電灯LAを使い続けた場合には消費電力が上昇することになるが、本実施形態によれば適性な時期にランプ交換をすることで光束減退の大きい放電灯LAが使い続けられるのを防止できるから、エネルギー効率のよい点灯装置1を提供することができる。
また、調光下限での放電灯LAの照度低下を抑制することによって、新品の放電灯LAに交換した場合との調光下限での照度差を小さくすることができ、その結果調光下限における照度を必要、もしくは好んで使用するユーザーが感じる照度変化に伴う不快感を低減することができる。さらに、放電灯LAの累積点灯時間を検出するだけでいいので比較的簡単な検出回路(本実施形態ではタイマ部3)を用いることができ、また累積点灯時間を検出することで放電灯LAの劣化を推定できるから、放電灯LAに供給すべき点灯電力を精度よく制御することが可能になる。また、スピーカ4を介してランプ交換を促す音声案内を行うことで、ランプの交換時期が来たことをより効果的に報知することができる。
なお、本実施形態ではスピーカ4により報知手段が構成されているが、例えば発光ダイオードなどにより報知手段を構成して、視覚的に報知するようにしてもよい。
(実施形態2)
図4(a)は実施形態2の照明器具Aの概略構成ブロック図であり、放電灯LAと、点灯装置1と、放電灯LAの光出力を調整するための調光器6と、放電灯LAから照射される光の照度を検出する明るさ検知部(照度検出手段)7と、放電灯LAの近傍に配置されて周囲温度を検出する温度検知部8と、報知手段としての発光ダイオード(LED)を具備した表示部9とを備える。
図4(b)は上記の調光器6の外観図であり、放電灯LAの点灯/消灯を切り替えるための切替スイッチ61と、例えば可変抵抗からなり放電灯LAの調光レベルを調整するための調光スイッチ62とを備え、切替スイッチ61を点灯位置に切り替えた状態で調光スイッチ62を時計回り(図3(b)中の右回り)に回転させると光出力は上昇し、逆に調光スイッチ62を反時計回り(図3(b)中の左回り)に回転させると光出力は低下する。なお、本実施形態では、調光スイッチ62を右回りに回しきった状態が全点灯であり、調光スイッチ62を左回りに回しきった状態が調光下限である。
ここで、図5は放電灯LAが消灯状態から点灯状態に至るまでの消費電力を示しており、図中の期間cは約1秒間の先行予熱期間、期間dは約1秒間の始動期間、期間eは点灯期間をそれぞれ表わしている。まず、電源が投入されると、放電開始時のストレスを軽減するために放電灯LAの陰極温度を上昇させる(予熱先行期間c)。続いて、放電を開始するために必要な始動電圧を印加した後(始動期間d)、調光スイッチ62の調光レベルに応じた点灯電力を出力し、放電灯LAを点灯させる(点灯期間e)。なお、図5中の期間eにおける破線は、それぞれ調光レベルに応じた消費電力を示している。
ここにおいて、図5中の始動期間dでは、調光レベルに関わらず点灯装置1から一定の始動電力が出力されるようになっており、本実施形態ではこの期間における放電灯LAの照度を始動させるたびに明るさ検知部7により検出し、検出した照度に対応する照度信号を点灯装置1の照度補正回路15に入力している。また、放電灯LAの発光効率は周囲温度への依存度が高いので、本実施形態では温度検知部8により放電灯LAの周囲温度を検出し、検出した温度に対応する温度信号を照度補正回路15に入力している。すなわち、本実施形態では、上記温度信号および照度信号に基づいて点灯装置1の出力電力が補正される。なお、明るさ検知部7の基準値は、初期使用時(器具設置時またはランプ交換時)の検出値を用いている。
次に、図6(a)は放電灯LAの累積点灯時間と点灯電力の関係を示したものであり、図6(b)は放電灯LAの累積点灯時間と光出力の関係を示したものである。本実施形態では、照度補正回路15が全点灯での点灯電力を放電灯LAの照度低下に関わらず一定とするとともに(図6(a)中の実線カ)、調光下限での点灯電力を放電灯LAの照度低下に合わせて上昇させている。そして、調光下限での点灯電力が予め設定した閾値W1に到達すると(図6(a)中のf点)、図5中の点灯期間eにおいて表示部9の発光ダイオードを例えば30秒間点滅させ、利用者にランプ交換の時期が来たことを報知する。なお、この報知動作は、放電灯LAを始動させるたびに行われる。
一方、全点灯時における光出力は、図6(b)に示すように累積点灯時間が増加するにつれて単調に減少するが(図6(b)中の実線ク)、調光下限での光出力は、上述のように放電灯LAの照度低下に合わせて点灯電力を上昇させることで、放電灯LAの劣化に伴う光束減退によって低下しないように制御され(図3(b)中の実線ケ)、特に本実施形態では、放電灯LAの照度を検出しているので光出力が略一定となるように制御することが可能となる。ここにおいて、図6(b)中の破線コは、調光下限での点灯電力を一定とした場合の光出力を示す。なお、図6(a)中の点灯電力および図6(b)中の光出力は、周囲温度や点灯後の安定時間などの外的要因の影響を排除した安定点灯時の点灯電力および光出力である。
而して、本実施形態によれば、放電灯LAから照射される光の照度を検出することによって、放電灯LAの実際の劣化度合いに応じた光出力の制御が可能になり、その結果実施形態1に比べてさらに精度よく点灯電力を制御することが可能になる。また、実施形態1または2で説明した点灯装置1を用いることによって、エネルギー効率のよい照明器具Aを実現できる。
なお、本実施形態では、放電灯LAに供給する点灯電力を当該放電灯LAの照度と周囲温度に基づいて補正するように構成しているが、放電灯LAの劣化に伴う光束減退は放電灯LAの照度のみで判断することが可能である。また、本実施形態では表示部9により報知手段が構成されているが、実施形態1と同様にスピーカにより報知手段を構成して、聴覚的に報知するようにしてもよい。
1 放電灯点灯装置
13 インバータ回路(点灯回路)
14 調光回路(調光手段)
15 照度補正回路(照度補正手段)
LA 放電灯

Claims (5)

  1. 放電灯に点灯電力を供給する点灯回路と、放電灯の光出力を調整する調光手段と、点灯電力が最大となる全点灯での点灯電力は一定とし、前記調光手段による調光範囲の調光下限での点灯電力は放電灯の劣化に伴う光束減退に応じて上昇させる照度補正手段とを備えることを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 放電灯の初期使用時からの累積点灯時間を積算する積算手段を備え、前記照度補正手段は、前記積算手段の積算結果から前記光束減退を判断し、前記調光下限での点灯電力を前記累積点灯時間の増加に合わせて段階的に上昇させることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 放電灯から照射される光の照度を検出する照度検出手段を備え、前記照度補正手段は、前記照度検出手段の検出結果から前記光束減退を判断し、前記調光下限での点灯電力を前記放電灯の照度低下に合わせて上昇させることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  4. 前記調光下限での点灯電力が所定の閾値を超えると、ランプ交換時期であることを報知する報知手段を備えることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の放電灯点灯装置。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載の放電灯点灯装置を備えることを特徴とする照明器具。
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