JP4306563B2 - 放電灯点灯装置、及びこれを用いた照明装置 - Google Patents

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Description

本発明は、フィラメントを予熱してから放電灯を点灯させる放電灯点灯装置、及びこれを用いた照明装置に関する。
高周波インバータ回路による蛍光灯などの放電灯の調光は、省電力の目的にとどまらず、演出用としても様々な改良がなされてきており、低光束でのちらつきを改善し、調光比数%以下にすることができる放電灯点灯装置が知られている。さらに、放電灯特有の始動時に発生する閃光を低減する試みもなされており、より白熱灯の調光に近づこうとしている。
ところで、放電灯の点灯を開始させるためには、点灯開始前にフィラメントを加熱しておく必要がある。フィラメントの加熱が不足すると、フィラメント表面に塗布されたエミッタ(熱電子放射性物質)からの熱電子放出が少ないため、点灯開始電圧を印加しても放電灯の放電が開始されないからである。また、フィラメントからの熱電子が少ない状態で強制的に放電を開始させると、例えばフィラメントのエミッタに放電空間中のイオンが衝突して電子を叩き出そうとするためにエミッタが飛散するというダメージを与え、放電灯の寿命を短くするという問題もある。そのため従来から、放電灯の点灯開始前にフィラメントを予め加熱する予熱制御がなされている(例えば、特許文献1参照。)。
図10は、背景技術に係る予熱回路を備えた放電灯点灯装置を示すブロック図である。図10に示す放電灯点灯装置100は、商用交流電源電圧ACからノイズを除去するフィルタ回路101と、フィルタ回路101によりノイズ除去された交流電圧を整流する整流回路102と、整流回路102で整流された電圧を直流電圧に変換するチョッパ回路103及びキャパシタCSと、チョッパ回路103の動作を制御するチョッパ制御回路104と、チョッパ回路103の出力電圧を高周波交流電圧に変換するインバータ105と、インバータ105の動作周波数を制御する制御回路106と、インダクタL1とキャパシタC1とからなるLCフィルタとを備え、キャパシタC1と並列に放電灯FLが接続されている。
また、キャパシタC1の一方の端子は放電灯FLの両端に設けられた二つのフィラメントのうち一方とインダクタL1とを介してインバータ105の一方の出力端子に接続され、キャパシタC1の他方の端子は放電灯FLにおける他方のフィラメントを介してインバータ105における他方の出力端子に接続されている。
図11は、図10に示す放電灯点灯装置における予熱から点灯までの予熱制御動作を説明するための説明図である。図11は上から、フィラメントの温度、フィラメントを流れる予熱電流、及び放電灯FLの光出力を示している。
まず、電源が投入されると、制御回路106はインバータ105に予熱を行うための周波数設定信号とチョッパ回路を起動させる信号とを送出する。インバータ105は制御回路106からの設定信号に応じた周波数でスイッチング動作をする。その結果、インダクタL1とキャパシタC1で構成されているLC共振回路にはインバータの動作周波数に応じた電流が生じる。この電流は放電灯FLの二つのフィラメントを流れ、フィラメントを加熱する。フィラメントの加熱電流と加熱時間は、放電灯のフィラメントの構造により設定される。たとえば、JIS規格のFHF32放電灯では、フィラメントの材質、径、長さ、形状等に基づいて、加熱時間を1秒としたときフィラメントの電流値として510mAが推奨値となっている。
やがて、予め設定された所定の予熱時間が経過すると、フィラメントは温度TAとなり、制御回路106は予熱から始動モードに移り、インバータの周波数を変更し、LC共振周波数に近い周波数でインバータを動作させ、キャパシタC1に高電圧を生じさせる。LC共振回路によるLC共振が強まると、フィラメントに流れる電流が増加し、フィラメントの温度はさらに上昇する。やがてフィラメント温度と放電灯への印加電圧が放電灯の点灯条件を満たすと、放電灯FLは放電を開始し、徐々に光出力が上昇して点灯する。
特許第3324862号公報
ところで、上述のような放電灯点灯装置では、放電灯FLの点灯とともに、それまでキャパシタC1に流れていた電流は放電灯FLの放電電流に分流するためフィラメントを加熱する電流が減少する。このとき放電灯FLの光出力は、点灯とともにフィラメントの予熱温度が低下するので一時的に照度が低下し、チラツキが発生するという不都合があった。
図12は、放電灯FLの消灯直後に再度放電灯FLを点灯させる場合の予熱制御を説明する説明図である。予熱時のLC共振回路は、放電灯FLを点灯させないために共振周波数から離れた周波数で動作する必要があり、共振回路のインピーダンスが高くなっている。そのため、フィラメントの抵抗値が多少変わっても電流値の変化は無く、フィラメントを流れる電流はフィラメントの抵抗値に関わらずほぼ一定である。このように、フィラメントを流れる電流は定電流特性を有し、たとえフィラメント抵抗値が予熱初期の10倍となってもフィラメントを流れる電流は半分にもならない。一方、放電灯のフィラメントは、例えばタングステンコイルにエミッタといわれる熱電子放射性物質を塗布した構造になっており、このタングステンコイルに電流を流すと発熱が生じる。そして、発熱によりタングステンの抵抗率が変化する。例えば、タングステンの300ケルビンでの抵抗値をR0とすると、タングステンの温度が200ケルビン上昇して500ケルビンになると、タングステンの抵抗値は2倍の2・R0となる。このように、タングステンの抵抗値は、温度が200ケルビン上昇するごとにR0上昇する。
さらに、放電灯FLのフィラメントは消灯直後から温度が低下してゆくが、温度低下の速度は温度時定数が約3秒と極めて遅いため、例えば10秒程度以内に再点灯の制御が行われた場合には、図12で示すように予熱モードの開始時にはフィラメントの温度が高温状態になっている。そうすると、予熱モードを開始してフィラメントに上述のようなほぼ定電流の予熱電流が流されると、予熱開始時には既にフィラメントは高温であり、かつ抵抗値が上昇しているのでフィラメントの温度はさらに上昇し、予熱時間の経過後始動モードの開始時におけるフィラメントの温度TBは、図11に示すようにフィラメントの温度が低温になった状態から予熱を開始した場合の温度TAよりも高温になる。その結果、図12に示すように、始動モードにおいて放電灯に始動電圧を印加した瞬間に放電灯FLは点灯し、照度が急激に上昇して閃光を発するという不安定な点灯動作をする不都合があった。
上述のような状況は、例えば演出用途で調光操作によりフェードアウト(消灯)制御とフェードイン(点灯)を繰り返す場合に容易に発生し、特に、このような閃光の発生は演出上不都合である。また、フィラメント温度が高い状態で放電灯FLが点灯すると、光出力が上昇してしまうという不安定な動作により、演出で必要となるフェードインといった白熱電球に近い特性を達成することが困難である。
本発明は、このような問題に鑑みて為された発明であり、消灯時間に関わりなく放電灯の点灯動作の安定性を向上させることができる放電灯点灯装置、及びこれを用いた照明器具を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の第1の手段に係る放電灯点灯装置は、フィラメントを備えた放電灯に電圧を供給する電圧供給部と、前記フィラメントに電力を供給して予熱する予熱部と、前記放電灯の点灯前に予め前記フィラメントを予熱するための予熱モードと前記フィラメントが予熱された状態から前記放電灯の点灯状態へと移行させるための始動モードと前記放電灯の点灯状態を維持するための点灯モードとを有して前記電圧供給部と前記予熱部との動作を制御する制御部とを備えた放電灯点灯装置であって、前記制御部は、前記予熱モードにおいて、前記フィラメントが熱電子を放出し始める温度である第1の温度を目標温度として、前記予熱部により前記フィラメントの温度を前記目標温度にさせた後、前記始動モードに移行して前記電圧供給部により前記放電灯へ点灯開始用の電圧を供給させることを特徴としている。
また、上述の放電灯点灯装置において、前記予熱部は、前記予熱モードにおいて、前記フィラメントが前記目標温度で略一定になるように、前記フィラメントへの定電圧の印加を継続することを特徴としている。
さらに、上述の放電灯点灯装置において、前記制御部は、前記放電灯が点灯状態から消灯された後に再び前記放電灯を点灯させる際における前記予熱モードにおいて、前記消灯されていた時間の増減に応じて前記予熱部による予熱時間を増減させることにより、前記フィラメントを前記目標温度にさせることを特徴としている。
また、上述の放電灯点灯装置において、前記放電灯の明るさを指示する調光信号を受信する調光信号受信部をさらに備え、前記制御部は、前記予熱モードにおいて、前記調光信号受信部で受信された調光信号で示される明るさの増減に応じて、前記目標温度を上下させるものであることを特徴としている。
そして、上述の放電灯点灯装置において、前記予熱部から前記フィラメントへ供給される電力値を検出する電力検出部をさらに備え、前記制御部は、前記点灯モードにおいて、前記電力検出部により検出された電力値に基づいて前記予熱部から予め設定された所定の電力を前記フィラメントへ供給させるものであることを特徴としている。
さらに、上述の放電灯点灯装置において、前記制御部は、前記放電灯を消灯させる際に、前記放電灯の点灯状態を維持した状態で前記電圧供給部から放電灯への供給電圧を低下させ、前記予熱部から前記フィラメントへの電力供給を低下させることにより前記放電灯を消灯させ、前記放電灯の消灯後に前記電圧供給部から放電灯への電圧供給を停止させることを特徴としている。
また、本発明の第2の手段に係る照明装置は、放電灯を点灯させるための放電灯点灯装置と、前記放電灯点灯装置を収容する筐体とを備え、前記放電灯点灯装置は、上述の放電灯点灯装置であることを特徴としている。
このような構成の放電灯点灯装置及び照明装置は、制御部によって、予熱モードにおいて、フィラメントが熱電子を放出し始める温度である第1の温度を目標温度として、予熱部によりフィラメントの温度が目標温度にされた後、始動モードに移行して電圧供給部により放電灯へ点灯開始用の電圧が供給され、消灯時間に関わりなく点灯開始時のフィラメントの温度が目標温度にされるので、放電灯の点灯動作の安定性を向上させることができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の一実施形態に係る照明装置1の外観の一例を示す斜視図である。図2は、本発明の第1の実施形態に係る放電灯点灯装置2の構成の一例を示す回路図である。図1及び図2において、照明装置1は、放電灯点灯装置2と、放電灯点灯装置2を収容する筐体3と、放電灯FLを放電灯点灯装置2に接続するためのソケット4とを備えている。
図2に示す放電灯点灯装置2は、商用交流電源電圧ACからノイズを除去するフィルタ回路5と、フィルタ回路5によりノイズ除去された交流電圧を整流する整流回路6と、整流回路6で整流された電圧を直流電圧VDCに変換するチョッパ回路7と、直流電圧VDCを平滑するキャパシタCSと、チョッパ回路7の動作を制御するチョッパ制御回路71と、チョッパ回路7から出力された直流電圧VDCを高周波交流電圧に変換するインバータ8と、チョッパ回路7及びインバータ8の動作を制御する例えばCPU(Central Processing Unit)を用いて構成された制御部9と、放電灯FLのフィラメントf1,f2を予熱する予熱回路や放電灯FLに共振電圧を印加して点灯させる共振回路等から構成される予熱点灯回路10と、を備える。
インバータ8は、チョッパ回路7の出力端子間に接続されたトランジスタQ1,Q2の直列回路と、制御部9からの周波数制御信号Siに応じた周波数の周期信号を出力する発振器81と、発振器81から出力された周期信号と同期してトランジスタQ1,Q2を交互にオン、オフさせるドライバ回路82とを備える。トランジスタQ1,Q2の直列回路は、トランジスタQ1側が直流電圧VDC、トランジスタQ2側がグラウンドとなるように、チョッパ回路7に接続されている。さらに、トランジスタQ2とグラウンド間には、放電灯FLの消灯を検出するためのランプ電力検出部PSが介設されている。ランプ電力検出部PSは、トランジスタQ2に流れる共振電流を検出し、その検出信号Psを制御部9へ出力するもので、例えば抵抗器によって構成されており、抵抗器の両端電圧を検出信号Psとして制御部9へ出力する。
また、トランジスタQ1,Q2の接続点とグラウンドとの間には、インダクタL1とキャパシタC1とキャパシタCCとの直列回路と、トランスT1の一次側巻き線N1とキャパシタC2と電力検出部12との直列回路とが並列に接続されている。そして、キャパシタC1と放電灯FLとが並列に接続されており、キャパシタC1の一端と放電灯FLにおける一方のフィラメントf1の一端とが接続され、キャパシタC1の他端と放電灯FLにおける他方のフィラメントf2の一端とが接続されている。電力検出部12は、フィラメントf1,f2へ供給される電力値を検出するもので、例えばキャパシタC2と直列に接続された抵抗が用いられる。
また、トランスT1における二次巻き線N2の一端は、キャパシタC1とフィラメントf1との接続点に接続され、二次巻き線N2の他端は、インダクタL2とキャパシタC3とを介してフィラメントf1の他端に接続されている。トランスT1における二次巻き線N3の一端は、キャパシタC1とフィラメントf2との接続点に接続され、二次巻き線N3の他端は、インダクタL3とキャパシタC4とを介してフィラメントf2の他端に接続されている。この場合、インダクタL2とキャパシタC3とフィラメントf1との直列回路と、インダクタL3とキャパシタC4とフィラメントf2との直列回路とが、フィラメントf1,f2のそれぞれ予熱用直列回路を構成し、トランスT1が予熱電圧印加部の一例に相当している。
そして、電力検出部12は、抵抗R1を介してコンパレータCMP1のマイナス側端子へ接続され、コンパレータCMP1のプラス側端子には基準電圧Vrefを出力する基準電圧源が接続され、コンパレータCMP1の出力端子は抵抗R2を介してマイナス側端子と接続され、さらにコンパレータCMP1の出力端子は制御部9に接続されている。
さらに、制御部9には、例えば、放電灯点灯装置2の外部に設けられ、屋内の壁面に取り付けられた調光ダイアルや操作パネル等からなる調光器11が接続されている。そして、制御部9は、調光器11から出力された放電灯FLの明るさを指示する調光信号Stを受信し、その調光信号Stに応じて、放電灯FLの明るさを設定するべくインバータ8へ周波数制御信号Siを出力したり、フィラメントf1,f2の予熱制御をするべくチョッパ制御回路71へチョッパ制御信号Scを出力したりする。この場合、制御部9は、調光信号受信部の一例に相当している。
次に、上述のように構成された放電灯点灯装置2の動作について説明する。図3は、図2に示す放電灯点灯装置2の動作の一例を説明するための説明図である。図3には上から順に、フィラメント電圧、フィラメント温度、放電灯FLに印加される電圧であるランプ電圧、放電灯FLの光出力が示されている。また、調光器11は、調光下限値に設定されている。
まず、放電灯点灯装置2への商用交流電源電圧ACの供給が開始されると、制御部9により予熱モードの制御が開始され、制御部9からチョッパ制御回路71へチョッパ制御信号Scが出力され、チョッパ制御回路71からの制御信号に応じてチョッパ回路7から直流電圧VDCが出力される。また、制御部9によって、インバータ8の動作周波数を、フィラメントの予熱を行うための周波数fphにすべき旨の制御信号Siが発振器81へ出力され、発振器81からドライバ回路82へ周波数fphの周期信号が出力され、ドライバ回路82によってトランジスタQ1,Q2が、周波数fphで交互にオン、オフされる。
そして、放電灯FLのフィラメントを加熱するトランスT1、キャパシタC2、インダクタL2、キャパシタC3、インダクタL3、及びキャパシタC4からなる予熱電源回路によって、二次側巻き線N2からインダクタL2、キャパシタC3、及びフィラメントf1の直列回路へ、二次側巻き線N3からインダクタL3、キャパシタC4、及びフィラメントf2の直列回路へ、それぞれ周波数fphの予熱電圧が供給される。一方、インダクタL2、キャパシタC3、及びフィラメントf1の直列回路と、インダクタL3、キャパシタC4、及びフィラメントf2の直列回路とは、それぞれ周波数fphにおいて、フィラメントf1,f2の両端に印加される電圧が定電圧である電圧Vfになるように、インピーダンス特性が設定されている。
このときフィラメントf1,f2の等価抵抗を抵抗値Rfとすると、
フィラメント電流If=Vf/Rf・・・(1)
となり、フィラメントf1,f2には抵抗値Rfに反比例した電流Ifが流れる。そして、定電圧Vfがフィラメントf1,f2に印加されることによって、フィラメントf1,f2が加熱されて温度が上昇すると、抵抗値Rfが増大する一方、電流Ifは減少する結果、フィラメントf1,f2の温度が予め設定された目標温度T0で安定する。目標温度T0としては、例えばフィラメントf1,f2が熱電子を放出し始める温度である最低加熱温度値(第1の温度)が設定されている。最低加熱温度値は、放電灯の種類やフィラメントの構造の違いによって異なるが、例えばFHF32ランプでは、700〜800℃付近である。また、電圧Vfがフィラメントf1,f2の温度が目標温度T0で安定する電圧になるように、二次側巻き線N2,N3の出力電圧及び、インダクタL2、キャパシタC3、インダクタL3、キャパシタC4の回路定数が設定されている。
このように、予熱モードにおいて、制御部9からの制御信号Siに応じてトランスT1によって、インダクタL2とキャパシタC3とフィラメントf1とからなる予熱用直列回路と、インダクタL3とキャパシタC4とフィラメントf2とからなる予熱用直列回路とに周波数fphの交流電圧が供給されることにより、フィラメントf1,f2に定電圧Vfが印加される。
そして、制御部9によって、フィラメントf1,f2への定電圧Vfの印加が予め設定された予熱時間tpだけ継続された後、始動モードに移行する。予熱時間tpは、フィラメントf1,f2の温度が目標温度T0で安定するのに十分な時間が設定されている。
始動モードにおいては、制御部9によって、インバータ8に放電灯FLを点灯させるためのランプ電圧である始動電圧を出力させる旨の制御信号Siが出力され、インバータ8によって、ランプ電圧が上昇される。放電灯FLへの始動電圧は、パルス状に印加されることが望ましい。また、始動電圧は徐々に上昇させることが望ましい。
一方、始動モードにおいて、制御部9からのチョッパ制御信号Scによって、例えばチョッパ回路7の出力電圧VDCが上昇されることにより、フィラメント電圧も徐々に上昇されてフィラメントの温度が最大加熱温度値Tmaxに向かって徐々に上昇する。最大加熱温度値Tmaxは、フィラメントのタングステンが蒸発せずフィラメントのエミッタが熱電子を十分に放出できる温度で、フィラメントやエミッタの材質、フィラメントの径や形状等によって決まる温度であり、例えばFHF32ランプでは、1200℃付近の温度である。
そして、放電灯FLに始動電圧を印加しつつフィラメントf1,f2の温度が徐々に上昇すると、やがて放電灯FLのエミッションが発生し、放電灯FLの放電が開始され、放電灯FLが点灯する。さらにその後もフィラメントf1,f2の温度は最大加熱温度値Tmaxとなるまで上昇され、所定時間tsが経過してフィラメント電圧が最大加熱温度値Tmaxに対応する電圧に達すると、制御部9は点灯モードに移行する。
点灯モードにおいては、制御部9によって、放電灯FLを安定な点灯状態に移行させるべくランプ電圧が低下される。
これにより、背景技術に係る放電灯点灯装置のように、放電灯FLが点灯しても、フィラメントf1,f2を流れる電流が減少することがないので、放電灯点灯後にフィラメント温度が低下してチラツキが発生することが低減され、放電灯の点灯動作の安定性を向上させることができる。
また、放電灯FLの消灯直後に再度放電灯FLを点灯させる場合であっても、始動モードへの移行前にフィラメントf1,f2の温度が目標温度T0にされるので、始動モードへの移行時に閃光を発したり、光出力が上昇したりすることが低減され、消灯時間に関わりなく放電灯の点灯動作の安定性を向上させることができる。
そして、始動モード期間中に、放電灯FLに始動電圧を印加しながらフィラメントの温度を目標温度T0から最大加熱温度値Tmaxへ徐々に上昇させるので、放電灯FLをエミッション状態にして放電開始させる確実性が向上されると共に、始動時の光束立ちあがりの滑らかさを向上させることができる。
次に、放電灯点灯装置2の点灯モードにおける動作を説明する。図4は、放電灯点灯装置2の点灯モードにおける動作を説明するための説明図である。図4において、上から順に、フィラメントf1,f2へ供給される電力、放電灯FLに流れるランプ電流、フィラメント温度、及びフィラメント状態を示している。フィラメント状態としては、フィラメントf1,f2の全体が加熱される全体加熱状態と、フィラメントf1,f2の一部分だけが加熱される部分加熱状態とを帯状のグラフで示しており、この帯状グラフにおける縦線の密度の濃淡がそれぞれの状態の程度の強弱を表している。また、図4の横軸は時間の経過を示しているが、点灯モードにおいては時間の経過と共に徐々に調光比を上昇して放電灯FLの発光が明るくされるようになっている。
図4を参照して、点灯モードが開始された後、ユーザが例えば調光器11を用いて調光比を調光下限から徐々に上昇させるべく、例えば調光ダイアルをゆっくり回転させるなどの操作指示を行った場合、調光器11から制御部9へ調光比を指示する調光信号Stが送信され、制御部9で受信される調光信号Stが、時間と共に調光下限からより高い調光比を指示する信号へと変化する。
このとき、点灯モードにおいては、放電灯FLを点灯させるためのランプ電流と、フィラメントf1,f2を予熱するためのフィラメント電流Ifとは、同じフィラメントを流れる。そして、放電灯FLを定格点灯させた場合にフィラメントf1,f2を流れる電流がランプ電流とフィラメント電流Ifとを加算した電流値にならないように、ランプ電流とフィラメント電流Ifとは逆位相となるようにされている。そうすると、フィラメントf1,f2を加熱する電流は、フィラメント電流Ifからランプ電流を差し引いた電流値となる。
そして、調光比が上昇してランプ電流が例えば100mA程度となると、電極を加熱する電流が減少し、フィラメント温度が低下する。また、ランプ電流は、周囲温度によっても数十%程度の範囲で変動する場合があるため、放電灯FLの点灯状態においてフィラメントf1,f2の温度が変動し、放電灯FLの発光状態が不安定となる。特に、調光下限から定格出力に至る中間程度の明るさの、中光束領域でランプ電圧が最大となる場合が多く、フィラメントの温度が低下すると放電灯FLの陰極降下電圧の変動を生じ、ちらつきなどが生じる場合がある。さらに、図4に示すように、フィラメント状態は調光下限において全体加熱の傾向が強く、調光比が上昇して定格出力に近づくとスポット加熱の傾向が強くなる。そして、その中間の中光束領域では、スポット加熱と全体加熱とが混在した状態となり、フィラメント温度を適切に制御する困難性が増大する。
そこで、本実施形態においては、電力検出部12によって、フィラメントf1,f2に供給されている電力を検出し、フィラメントf1,f2への電力供給を一定にするべくフィードバック制御することにより、フィラメント温度の不安定、特に調光レベルの中光束付近における予熱不足や予熱過多を改善するものである。
具体的には、点灯モードにおいて、電力検出部12により検出された電力値を表す電圧Vp、例えばキャパシタC2と直列に接続された抵抗の両端電圧が、抵抗R1を介してコンパレータCMP1のマイナス側端子に入力され、コンパレータCMP1により電圧Vpが基準電圧Vrefと比較され、電圧Vpが基準電圧Vrefを超えた場合にコンパレータCMP1から制御部9へ出力される検出信号Spがハイレベルにされ、電圧Vpが基準電圧Vrefを超えない場合に検出信号Spがローレベルにされる。
次に、制御部9によって、検出信号Spに応じて、フィラメントf1,f2へ供給される電力を一定にするべくチョッパ回路7から出力される直流電圧VDCを調整するためのチョッパ制御信号Scがチョッパ制御回路71へ出力される。この場合、直流電圧VDCが変化するとランプ電流も変化するので、制御部9によって、ランプ電流を一定にするべく周波数制御信号Siがインバータ8へ出力され、ランプ電圧の周波数が変化されて、ランプ電流が−定にされる。例えば、予熱電力が不足していると、電力検出部12から出力される電圧Vpが低下し、コンパレータCMP1から制御部9へ出力される検出信号Spがローレベルにされ、制御部9によって、直流電圧VDCを上昇させると共にランプ電流を変化させないようにランプ電圧の周波数を上昇させるべく、チョッパ回路7とインバータ8との動作が制御される。
これにより、図4に示すように、フィラメントf1,f2に供給されるフィラメント電力(電力特性A)は、始動から点灯にかけて最大となるが、以降、調光比が上昇してランプ電流が変化しても、その時の加熱電力が一定に維持されるので、放電灯FL点灯時におけるフィラメント温度の不安定、特に調光レベルの中光束付近における予熱不足や予熱過多が低減される。また、予熱不足や予熱過多が低減されることにより、フィラメントf1,f2の劣化が低減される。
なお、放電灯FLの点灯中は、フィラメント電力を常に一定にする例を示したが、調光レベルが上昇して定格出力付近になるとランプ電流によるスポット加熱が強まるため、フィラメント予熱電力は不要となる。そこで、図4のフィラメント電力における破線のグラフ(電力特性B)で示すように、スポット加熱が強まるとともにフィラメント電力を減少させるようにしてもよい。
次に、放電灯点灯装置2における放電灯FLの消灯時の動作を説明する。図5は、放電灯FLを点灯状態から消灯させる際の動作を説明するための説明図である。図5は上から順に、フィラメント電圧、フィラメント温度、ランプ電圧、光出力を示している。
放電灯点灯装置2は、ランプが点灯している状態で、フェードアウトしながら消灯へ移る場合に、フィラメントf1,f2の予熱を低下させるモードを設けたことを特徴としている。すなわち、図5に示すように、放電灯を消灯させる際に、制御部9によって、放電灯FLの点灯状態を維持した状態でインバータ8から放電灯FLへの供給電圧を低下させることにより調光下限値での点灯状態が維持される。
次に、制御部9によって、フィラメント電圧が低下され、フィラメントf1,f2の予熱温度が低下される。そして、フィラメントf1,f2の温度が、エミッション出来なくなり熱電子を放出できなくなるまで低下すると、放電灯FLは消灯する。さらに、制御部9によって、ランプ電力検出部PSから出力された検出信号Psが電力ゼロを示すことが検出されることにより放電灯FLの消灯が検出され、制御部9によってインバータ8による始動パルスの出力が停止され、その後インバータ8のスイッチング動作が停止され、インバータ8から放電灯FLへの電力供給が停止される。なお、制御部9による放電灯FLの消灯検出手段としては、例えば、光センサーを用いて放電灯FLの光出力がゼロになったことを検出するようにしてもよい。
これにより、放電灯FLをフェードアウトさせる際の滑らかさを向上させることができる。
なお、制御部9は、予熱モードにおいて、調光器11から出力された調光信号Stで示される明るさの増減に応じて、目標温度T0を上下させてもよい。図6は、調光器11の調光レベルが調光下限値より高い設定にされている場合の動作を説明するための説明図である。
まず、予熱モードの開始時において、制御部9によって受信された調光信号Stが、調光下限値よりも高い(明るい)調光比を指示するものである場合、制御部9によって、チョッパ回路7から出力される直流電圧VDCが上昇され、フィラメント電圧が上昇される。この場合、図3に示す調光器11が調光下限値に設定されている場合(図6のフィラメント電圧における破線のグラフ)よりも、フィラメント電圧が高くされる。この場合、フィラメント電圧は、フィラメントf1,f2が最大加熱温度値になる電圧以下となるようにされている。
これにより、予熱モードの開始時における調光レベルの高低に応じてフィラメントf1,f2を予熱する目標温度T0が上下され、予熱モードの開始時における調光レベルが高ければ目標温度T0が上昇されるので、始動モードにおける放電開始時の光の立ち上がりが早くなり、調光設定値の照度まで上昇する時間を短縮することが出来る。また、瞬時に定格点灯を行うときは、予熱モードでフィラメントf1,f2の温度を最大加熱温度値まで高めることでフィラメントf1,f2のストレスを低減することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る放電灯点灯装置について説明する。図7は、本発明の第2の実施形態に係る放電灯点灯装置2aの構成の一例を示すブロック図である。図7に示す放電灯点灯装置2aと図2に示す放電灯点灯装置2とでは、下記の点で異なる。すなわち、図7に示す放電灯点灯装置2aでは、制御部9aが、消灯検出部91と、タイマ値生成部92と、予熱タイマ93とを備える。
消灯検出部91は、放電灯点灯装置2aが消灯状態の場合に、消灯信号S1をハイレベルにしてタイマ値生成部92へ出力する。タイマ値生成部92は、消灯検出部91からの消灯信号S1がハイレベルの時間を消灯時間toffとして計測し、計測された消灯時間toffに基づき予熱時間tpを生成し、予熱タイマ93へ出力する。予熱タイマ93は、タイマ値生成部92により計測された予熱時間tpを計時する減算タイマである。
その他の構成は図2に示す放電灯点灯装置2と同様であるのでその説明を省略し、以下本実施形態の動作について説明する。図8は、図7に示す放電灯点灯装置2aの動作を説明するための説明図である。図8は、上から順に、放電灯点灯装置2aの動作状態を示す点灯シーケンス、放電灯点灯装置2aが消灯状態であることを示す消灯信号S1、タイマ値生成部92により生成される予熱タイマの設定値tph、及びフィラメントf1,f2の温度を示している。
図8は、放電灯点灯装置2aが、調光器11からの消灯指示を受けて放電灯FLを消灯し、その後一定時間後に調光器11から点灯指示を受けた場合のフィラメント加熱制御動作の一例を示している。図8において、まず、放電灯FLが点灯状態で制御部9aによって、調光器11からの消灯指示を示す調光信号Stが受信されると、制御部9aからの周波数制御信号Siに応じてインバータ8のスイッチング動作が停止し、放電灯FLが消灯されると共に、消灯検出部91によって消灯信号S1がハイレベルにされてタイマ値生成部92へ出力される。また、放電灯FLが消灯されている間、フィラメントf1,f2の温度は徐々に低下する。
タイマ値生成部92においては、消灯信号S1がハイレベルの時間が消灯時間toffとして計測され、計測された消灯時間toffに基づき、予熱タイマ93の設定値tphが生成される。具体的には、設定値tphは、例えば、下記の式(2)に基づき生成される。
tph=TK×{1−exp(−toff/τf)}・・・(2)
但し、
τf:フィラメントf1,f2の熱時定数
TK:先行予熱時間係数
ここで、先行予熱時間係数TKは、一次遅れ系の指数関数である{1−exp(−toff/τf)}で与えられる値を予熱タイマ93の設定値に変換するための定数である。
そして、タイマ値生成部92により生成される設定値tphは、消灯信号S1の立ち上がりから徐々に増加する。この場合、設定値tphの増加速度(時定数)は、フィラメントf1,f2の熱時定数τfにより決定される。熱時定数τfは、例えば、2〜3秒程度となる。
なお、タイマ値生成部92は、例えば消灯信号S1を積分するRC積分回路を用いて構成し、その積分値を設定値tphとして用いる構成としてもよい。この場合、積分回路の時定数を熱時定数τfとしてもよい。
次に、制御部9aによって、調光器11からの点灯指示を示す調光信号Stが受信されると、制御部9aからの周波数制御信号Siに応じてインバータ8のスイッチング動作が開始され、フィラメントf1,f2の温度を目標温度T0に加熱するべく予熱モードに移行すると共に、消灯検出部91により消灯信号S1がローレベルにされる。そうすると、タイマ値生成部92によって、消灯信号S1の立ち下がり時における設定値tphが、予熱時間tp1として予熱タイマ93に設定される。また、予熱モードへの移行時に、フィラメントf1,f2は、温度Txになっている。
次に、予熱モードにおいて、上述の予熱モードにおける動作と同様にしてフィラメントf1,f2が予熱され、予熱タイマ93により予熱時間tp1が経過したことが検出されると、制御部9aは始動モードへ移行し、上述の始動モードにおける動作と同様にして、放電灯FLが点灯され、さらに点灯モードへと移行する。
一方、図9は、消灯時間toffが、図8に示す場合よりも短い例を示している。図9において、放電灯FLが点灯状態で制御部9aによって、調光器11からの消灯指示を示す調光信号Stが受信され、インバータ8のスイッチング動作が停止されて放電灯FLが消灯されると共に、消灯検出部91によって消灯信号S1がハイレベルにされる。そして、タイマ値生成部92によって消灯時間toffが計測され、計測された消灯時間toffに基づき、予熱タイマ93の設定値tphが生成される。また、放電灯FLが消灯されている間、フィラメントf1,f2の温度は徐々に低下する。
そして、制御部9aによって、調光器11からの点灯指示を示す調光信号Stが受信され、インバータ8のスイッチング動作が再開されると共に、タイマ値生成部92により消灯信号S1の立ち上がり時における設定値tphが予熱時間tp2として予熱タイマ93に設定される。このとき、図9においては、図8の場合(図9において破線で示す)よりも消灯時間toffが短いため、予熱モードへの移行時に、フィラメントf1,f2の温度は温度Txよりも高温の温度Tyになっている。そして、予熱タイマ93に設定される予熱時間tp2もまた、予熱時間tp1よりも短縮される。その結果、予熱モードにおけるフィラメントf1,f2の予熱時間tp2が予熱時間tp1よりも短くなる。
この場合、予熱モードの開始時にフィラメントf1,f2の温度は温度Txよりも高温の温度Tyとなっているので、温度Txから目標温度T0まで昇温する場合よりも温度Tyから目標温度T0まで昇温するエネルギーの方が少ない。従って、予熱時間tp1よりも短い予熱時間tp2で、フィラメントf1,f2の温度を目標温度T0にすることが出来、さらに目標温度T0を超えて加熱が継続されることが抑制される。
これにより、放電灯FLが点灯状態から消灯された後に再び点灯される場合に、消灯時間toffの増減に応じてフィラメントf1,f2の予熱時間が増減されるので、消灯時間に関わりなく予熱開始時におけるフィラメントf1,f2の温度が目標温度T0にされ、消灯時間に関わりなく放電灯FLの点灯動作の安定性を向上させることができる。
なお、予熱モードにおいて、背景技術に係る放電灯点灯装置と同様に定電流性のフィラメント電流を流してフィラメントf1,f2を加熱する構成としてもよい。
これにより、放電灯FLの消灯直後に再度放電灯FLを点灯させる場合であっても、始動モードへの移行前にフィラメントf1,f2の温度が目標温度T0にされるので、フィラメントf1,f2の過剰な加熱が抑制され、始動モードへの移行時に閃光を発したり、光出力が上昇したりすることが低減され、消灯時間に関わりなく放電灯の点灯動作の安定性を向上させることができる。
なお、放電灯FLの点灯時間を積算し、フィラメントf1,f2の劣化に合わせて予熱タイマ93の設定値tphの増加速度(時定数)を減少させることで、経年変化によるフィラメントの熱時定数の変化に関わらず、始動時のフィラメント温度を一定に保つようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係る照明装置の外観の一例を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る放電灯点灯装置の構成の一例を示す回路図である。 図2に示す放電灯点灯装置の動作の一例を説明するための説明図である。 図2に示す放電灯点灯装置の点灯モードにおける動作を説明するための説明図である。 放電灯FLを点灯状態から消灯させる際の動作を説明するための説明図である。 調光器の調光レベルが調光下限値より高い設定にされている場合の動作を説明するための説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る放電灯点灯装置の構成の一例を示すブロック図である。 図7に示す放電灯点灯装置の動作を説明するための説明図である。 図7に示す放電灯点灯装置の動作を説明するための説明図である。 背景技術に係る予熱回路を備えた放電灯点灯装置を示すブロック図である。 図10に示す放電灯点灯装置における予熱から点灯までの予熱制御動作を説明するための説明図である。 図10に示す放電灯点灯装置における放電灯FLの消灯直後に再度放電灯FLを点灯させる場合の予熱制御を説明する説明図である。
符号の説明
1 照明装置
2,2a 放電灯点灯装置
3 筐体
4 ソケット
5 フィルタ回路
6 整流回路
7 チョッパ回路
8 インバータ
9,9a 制御部
10 電力検出部
11 調光器
71 チョッパ制御回路
81 発振器
82 ドライバ回路
91 消灯検出部
92 タイマ値生成部
93 予熱タイマ
C1,C2,C3,C4,CC,CS キャパシタ
CMP1 コンパレータ
f1,f2 フィラメント
FL 放電灯
L1,L2,L3 インダクタ
N1 一次側巻き線線
N2,N3 二次側巻き線線
PS ランプ電力検出部
Q1,Q2 トランジスタ
T0 目標温度
toff 消灯時間
tp,tp1,tp2 予熱時間

Claims (2)

  1. フィラメントを備えた放電灯に電圧を供給する電圧供給部と、前記フィラメントに電力を供給して予熱する予熱部と、前記放電灯の点灯前に予め前記フィラメントを予熱するための予熱モードと前記フィラメントが予熱された状態から前記放電灯の点灯状態へと移行させるための始動モードと前記放電灯の点灯状態を維持するための点灯モードとを有して前記電圧供給部と前記予熱部との動作を制御する制御部とを備えた放電灯点灯装置であって、
    前記制御部は、前記予熱モードにおいて、前記フィラメントが熱電子を放出し始める温度である第1の温度を目標温度として、前記予熱部により前記フィラメントの温度を前記目標温度にさせた後、前記始動モードに移行して前記電圧供給部により前記放電灯へ点灯開始用の電圧を供給させ、
    前記制御部は、前記放電灯を消灯させる際に、前記放電灯の点灯状態を維持した状態で前記電圧供給部から放電灯への供給電圧を低下させた後に一定に維持することにより、前記フィラメントへの電力供給が低下した後に一定に維持され、当該電力供給が一定に維持されている期間中に当該フィラメントの予熱温度が低下することで前記放電灯が消灯し、前記放電灯の消灯後に前記電圧供給部から放電灯への電圧供給を停止させることを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 放電灯を点灯させるための放電灯点灯装置と、前記放電灯点灯装置を収容する筐体とを備え、
    前記放電灯点灯装置は、請求項1記載の放電灯点灯装置であることを特徴とする照明装置。
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