JP4899968B2 - 放電灯点灯装置、照明器具及び照明システム - Google Patents

放電灯点灯装置、照明器具及び照明システム Download PDF

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Description

本発明は放電灯点灯装置及びこれを用いた照明器具、照明システムに関し、特に、複数種の放電灯を負荷対象として、そのうちのいずれか1つを接続して点灯する放電灯点灯装置であって、接続された放電灯の種類は、放電灯のある特定期間の電気特性の変化率を見て判別し、判別結果に基づいて選択した所望の電気特性で接続された放電灯を点灯する技術に関するものである。
図14に一般的な定格電力70Wの高圧放電灯点灯装置のバラスト特性を示す。実線はランプ電圧−ランプ電流特性、破線はランプ電圧−ランプ電力特性である。本バラスト特性は、ランプスペックで規定されている始動電流値からなる定電流特性と、同じくランプスペックで規定されている定格電力値からなる定電力特性からなっている。本バラスト特性で、ランプを始動すると、図15に示すようなランプ電圧の立ち上がり特性となる。図15より、ランプ電圧が安定するまでのランプ電圧の立ち上がり特性は、2次関数的となっていることがわかる。また、初始動特性と再始動特性とのランプ電圧立ち上がり特性を比較すると、ランプ電圧が30Vから40Vに変化する時間に大きな差があることが確認でき、したがって、本期間の経過時間のみによりランプ定格電力を判別することは困難な場合があると言える。
特許文献1(特開2005−310676号公報)では、高圧放電灯のランプ電圧が第1の電圧から第2の電圧に変化するまでの時間を検出して放電灯の種類を判別する高圧放電灯点灯装置が提案されている。この特許文献1では、ランプ判別時のバラスト特性(ランプ電圧−ランプ電流特性)は開示されていない。また、開示されているランプ点灯時のランプ電圧の立ち上がり特性によれば、ランプ安定時までのランプ電圧は2次関数的に上昇している。そのため、特許文献1に記載されているランプ電圧が30Vから40Vまでの経過時間をもってランプを判別しようとする場合、ランプ電圧が30Vになるまでのランプ電圧特性に大きく依存し、初始動、再始動、ランプ点灯方向、寿命などの状態によって、ランプ電圧が30Vになるまでのランプ特性が変化し、結果としてランプ電圧が30Vから40Vまで変化する時間にばらつきが生じやすい。
特許文献2(特開2005−310678号公報)では、高圧放電灯の種類を判別するための放電灯点灯装置のバラスト特性が開示されている。しかし、そのランプ判別時のバラスト特性(略一定ランプ電流)では、ランプ電圧が上昇するに従いランプ電力が増加することになるので、ランプ電圧の立ち上がり特性は2次関数的となり、本期間で放電灯の種類を判別する場合、判別電圧に達するまでの特性に大きく依存し、初始動、再始動などの状態によってランプ電圧が30Vから40Vまで変化する時間にばらつきが生じやすい。
特開2005−310676号公報 特開2005−310678号公報
特許文献1,2に開示された従来技術により、ほとんど全てのランプを判別することは可能である。しかし、ランプの初始動、再始動、点灯方向、寿命などのばらつき要因によっては、定格電力違いのランプ間の判別時間(ランプ電圧が30Vから40Vまで変化する時間)の差が小さくなり、判別が困難になる可能性がある。
そこで、本発明では、前記ばらつき要因が発生した場合においてもランプ判別時のランプ電圧の立ち上がり特性が大きく変化しないように制御することにより、より確実にランプ定格電力を判別できる放電灯点灯装置を提供することを課題とし、特に初始動、再始動の違いによるばらつき要因を低減することを課題とする。
本発明の放電灯点灯装置は、上記の課題を解決するために、直流電源からの電力を変換して放電灯に電力を供給する電力変換回路と、電力変換回路の供給電力を制御する点灯制御回路とを備え、複数種の放電灯を負荷対象として、そのうちのいずれか1つを接続して点灯する放電灯点灯装置であって、接続された放電灯の種類は、放電灯のある特定期間の電気特性の変化率を見て判別し、判別結果に基づいて選択した所望の電気特性で接続された放電灯を点灯する放電灯点灯装置において、図1に示すように、第1の時間t1点灯した後、第2の時間t2消灯し、その後再点灯したときに接続された放電灯の種類を判別し、判別結果に基づいて選択した所望の電気特性で接続された放電灯を点灯することを特徴とするものである。
本発明によれば、電源投入後、第1の時間は点灯し、その後、第2の時間は消灯し、その後再点灯してから放電灯の種類を判別することによって、初始動であっても再始動に近い状態になり、したがって、初始動、再始動のばらつき要因を低減し、より確実に放電灯の種類を判別することが可能となる。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1の放電灯点灯装置の回路図を図2に示す。この回路は放電灯DLのランプ電圧を抵抗R4,R5の分圧電圧として検出するマイコンIC1を含む放電灯判別回路6を備え、図1に示すように、電源がONされると、第1の時間t1の点灯後、第2の時間t2は消灯し、その後、再点灯したときに、ランプ電圧が第1の電圧から第2の電圧に変化するまでの時間を計測することにより、放電灯の種類を判別している。
まず、図2の回路について説明する。直流電源としての電解コンデンサC1には、例えば昇圧チョッパ回路により商用交流電源を整流平滑して得られた直流電圧が印加されている。この直流電圧は、本回路では、例えば約300Vで一定に保たれており、これはHIDランプを始動するために必要とされている消灯時のランプ両端電圧(無負荷2次電圧)となっている。
制御電源回路1は、分圧用の抵抗R1,R2とツェナーダイオードZD1よりなり、制御回路に供給する電圧Vccを生成する回路である。
降圧チョッパ回路2は、スイッチング素子Q1、回生用ダイオードD1、インダクタL1、コンデンサC2よりなり、スイッチング素子Q1が高周波でスイッチングすることにより、電解コンデンサC1に蓄積されている直流電圧をランプDLに必要な電力に変換する。
極性反転回路3は、スイッチング素子Q2,Q3,Q4,Q5のフルブリッジ回路よりなり、フルブリッジ制御回路の制御下で、降圧チョッパ回路2のコンデンサC2の直流電圧を数十Hz〜数百Hzの低周波矩形波に変換する。
イグナイタ回路4は、パルストランスとパルス発生回路を含み、ランプ始動に必要な高圧パルス(約3〜5kV)を発生させる。
放電灯判別回路6は、放電灯DLのランプ電圧を検出して、複数種の放電灯を判別する。たとえば、マイクロチップ社製PIC12F675(A/D変換機能・フラッシュメモリ付8ビットマイコン)のような汎用マイコンIC1で構成されており、抵抗R4、R5の分圧点の電圧を監視することにより、ランプ電圧を検出し、その検出値に応じて、負荷であるランプの定格電力を判別する。また、制御回路5のスイッチング素子Q6,Q7,Q8を制御するために、2番,3番,4番ピンは2値出力に設定されている。7番ピンはA/D変換入力に設定されており、コンデンサC2の両端電圧から得られるランプ電圧値を読み取る。1番ピンは電源端子、8番ピンはグランド端子である。
制御回路5は降圧チョッパ回路2のスイッチング素子Q1を制御することによりランプDLに所望の電力を供給する。上述のように、電解コンデンサC1の電圧が一定(約300V)である場合、その電源から供給される電流値を調整することにより負荷であるランプに供給する電力を決定することができる。例えば、ランプに70Wの電力を供給する場合、70W/300V≒0.23Aを直流電源たるコンデンサC1から供給すれば負荷はおおよそ70W消費していることになる。このような原理により、電流検出抵抗R3により直流電源から供給される電流値を検出し、誤差アンプOP1により電流値を調整する。
具体的には、誤差アンプOP1の出力電圧と比較器OP2のマイナス端子の三角波信号とを比較することにより降圧チョッパ回路2のスイッチング素子Q1のオン・オフ動作を調整し、供給する電力を調整する。比較器OP2によるスイッチング素子Q1の駆動信号の生成動作を図3に示す。
図3(a)はマイコンIC1の2番ピンのH/Lの出力状態を示しており、同図(b)は比較器OP2のマイナス端子に印加されるコンデンサC4の電圧、同図(c)の実線は比較器OP2のプラス端子に印加される基準電圧、破線はコンデンサC4の電圧、同図(d)は比較器OP2の出力を示している。なお、比較器OP2と誤差アンプOP1は1パッケージに2個のオペアンプを内蔵したICなどで安価に構成でき、その制御電源は電圧Vccから供給される。
マイコンIC1の2番ピンがHレベルのとき、スイッチング素子Q8がオンすることにより、コンデンサC4が短絡され、その蓄積電荷は放電される。マイコンIC1の2番ピンがLレベルになると、スイッチング素子Q8がオフすることにより、抵抗R14を介してコンデンサC4が充電され、その電圧が上昇して行く。コンデンサC4の電圧は比較器OP2のマイナス端子に印加されている。比較器OP2のプラス端子には誤差アンプOP1の出力電圧が基準電圧として印加されている。コンデンサC4の電圧が基準電圧よりも低い期間は比較器OP2の出力はHレベルとなる。したがって、マイコンIC1の2番ピンから出力される周波数で、スイッチング素子Q1はオン・オフ駆動され、そのパルス幅は誤差アンプOP1の出力電圧が上昇するにつれて大きくなる。それゆえ、誤差アンプOP1のプラス端子の基準電圧を可変することにより、直流電源から供給される電流値(ひいては供給される電力)を調整することが可能である。
なお、本回路では回路構成を簡単化するために、スイッチング素子Q8をオン・オフする制御信号をマイコンIC1の2番ピンから供給しているが、高周波発振回路をマイコンIC1とは別に設けて、その発振出力によりスイッチング素子Q8をオン・オフ制御しても構わない。
電流検出抵抗R3に流れるチョッパ電流は抵抗R6とコンデンサC3により平均化されて直流電圧に変換され、入力抵抗R10を介して誤差アンプOP1の反転入力端子に印加される。誤差アンプOP1の反転入力端子と出力端子の間には帰還抵抗R11が接続されており、入力抵抗R10と帰還抵抗R11の比率で増幅率が決まる。また、誤差アンプOP1の非反転入力端子には、制御電源電圧Vccを抵抗R7と抵抗R8,R9で分圧した電圧が抵抗R12,R13で分圧されて印加されている。
マイコンIC1の4番ピンの出力によりスイッチング素子Q6がONになると、抵抗R9が短絡されるので、誤差アンプOP1の出力は低下し、スイッチング素子Q1のパルス幅が小さくなることで、出力電力を小さくすることができる。これにより、マイコンIC1の制御下で放電灯DLへの供給電力を高/低に切り替えることができ、例えば、70W用と35W用に出力を切り替えることができる。
また、マイコンIC1の3番ピンの出力によりスイッチング素子Q7がONになると、抵抗R8,R9が短絡されるので、誤差アンプOP1の出力は最低電圧となり、スイッチング素子Q1のパルス幅は最短(実質的にOFF)となる。これにより、マイコンIC1の制御下で放電灯DLを消灯制御することができる。
本実施の形態の動作を図4に示す。電源をONすると、イグナイタ回路4により高圧始動電圧が印加され、ランプが始動する(#1〜#3)。ランプが始動したか否かは、ランプ電圧とほぼ等しい降圧チョッパ回路2の出力電圧であるコンデンサC2の両端電圧を抵抗R4、R5で分圧し、検出することによりマイコンIC1にて判定できる。
ランプが始動すると、マイコンIC1内部のタイマカウンタを初期化し、第1の時間t1の計測を開始させ(#4)、所定のバラスト特性により定常電力制御を行なう(#5)。t1≧30sになると、第1の時間t1の計測を終了し、消灯制御する(#6〜#8)。
その後、マイコンIC1内部のタイマカウンタを初期化し、第2の時間t2の計測を開始させる(#9)。t2≧10sになると、第2の時間t2の計測を終了し(#10,#11)、再始動のためにイグナイタ回路4により高圧始動電圧が印加され、ランプが始動するのを待つ(#12,#13)。ランプが始動すると、所定のバラスト特性により定常電力制御を行なう(#14)。この段階で高圧放電灯の種類を判別する。例えば、ランプ電圧が30Vから40Vになる時間を放電灯判別回路6により計測し、その計測時間の長/短に応じて接続された高圧放電灯の種類を判別し(#15)、判別結果に基づいて選択した所望の電気特性で接続された高圧放電灯を点灯する(#16)。
ランプ電圧が30Vから40Vになる時間の検出は、例えば、マイコンIC1のA/D変換(ランプ電圧検出)の回数をカウントすることにより実現できる。また、マイコンの内蔵タイマーを用いることでも計測可能である。
このように、電源投入後、第1の時間t1は点灯し、その後、第2の時間t2は消灯し、その後再点灯してから放電灯の種類を判別することによって、初始動であっても再始動に近い状態になり、したがって、初始動、再始動のばらつき要因を低減し、より確実にランプ定格電力を判別することが可能となった。
ここでは、第1の時間t1を30秒、第2の時間t2を10秒と設定している。この時間t1,t2は、判別すべきランプの種類や定格電力により適した値を選定することは言うまでもない。
(実施の形態2)
本実施の形態では、図5に示すように、電源をONすると高圧放電灯を所定のバラスト特性により点灯させ、ランプ電圧が所定値V1に達すると、その後所定時間t2消灯し、その後、再点灯したときに、ランプ電圧が第1の電圧から第2の電圧に変化するまでの時間を計測することにより、放電灯の種類を判別している。放電灯点灯装置の構成は実施の形態1で用いた回路(図2)と同様であるので、重複する説明は省略する。
本実施の形態の動作を図6に示す。電源をONすると、イグナイタ回路4により高圧始動電圧が印加され、ランプが始動する(#1〜#3)。ランプが始動したか否かは、ランプ電圧とほぼ等しい降圧チョッパ回路2の出力電圧であるコンデンサC2の両端電圧を抵抗R4、R5で分圧し、検出することによりマイコンIC1にて判定できる。
ランプが始動すると、所定のバラスト特性により定常電力制御を行なう(#5)。ランプ電圧Vlaを検出し、Vla≧40Vになるのを待つ(#6a,#6b)。Vla≧40Vになると、実質的に第1の時間t1の計測を終了したものとして、消灯制御する(#8)。
その後、マイコンIC1内部のタイマカウンタを初期化し、第2の時間t2の計測を開始させる(#9)。t2≧10sになると、第2の時間t2の計測を終了し(#10,#11)、再始動のためにイグナイタ回路4により高圧始動電圧が印加され、ランプが始動するのを待つ(#12,#13)。ランプが始動すると、所定のバラスト特性により定常電力制御を行なう(#14)。この段階で高圧放電灯の種類を判別する。例えば、ランプ電圧が30Vから40Vになる時間を放電灯判別回路6により計測し、接続された高圧放電灯の種類を判別し(#15)、判別結果に基づいて選択した所望の電気特性で接続された高圧放電灯を点灯する(#16)。ここでもランプ電圧が30Vから40Vになる時間の検出は、例えば、マイコンIC1のA/D変換(ランプ電圧検出)の回数をカウントすることにより実現できる。また、マイコンの内蔵タイマーを用いることでも計測可能である。
本実施の形態では、所定のランプ電圧V1を40V、所定時間t2を10秒と設定している。この所定のランプ電圧V1は、定常ランプ電圧以下で、判別すべきランプの種類や定格電力により適した値にする。所定のランプ電圧V1を定常ランプ電圧より低く設定することによって、判別完了までの時間を短縮することが可能となる。また、所定時間t2は、判別すべきランプの種類や定格電力により適した値にする。
本実施の形態によれば、所定のランプ電圧V1に達した時に、実質的に第1の時間t1の計測を終了したものとするので、第1の時間t1を計測するためのタイマーを省略することができる。また、所定のランプ電圧V1で消灯制御することによって、再始動の状態(具体的には管内温度など)をより同じ状態にそろえることができ、さらに判別性能が向上する。
以上の実施の形態1,2において、ステップ#5または#12の定常電力制御時の所定のバラスト特性としては、例えば、マイコンIC1によりスイッチング素子Q6をONさせて、2種類のランプ電力種のうち、低い方の定格電力となるように制御すれば良い。
また、図示はしないが、例えばマイコンIC1からパルス幅可変のPWM信号を出力し、これをCR積分回路(平滑回路)によりパルス幅に応じた直流電圧に変換して制御回路5の誤差アンプOP1の非反転入力端子に供給するような構成を採用すれば、ランプ電圧Vlaの検出値に応じて(マイコンIC1内のメモリテーブルを参照することにより)任意のランプ電力を供給できるので、任意のバラスト特性(例えば、従来例で言及した図14の特性や、後述の図7、図10の特性など)をステップ#5または#12の電力制御時の所定のバラスト特性として用いることもできる。
(実施の形態3)
図7はランプ種類判別に適したバラスト特性を示しており、実線はランプ電圧−ランプ電流特性、破線はランプ電圧−ランプ電力特性である。図7に示すようなバラスト特性によりランプを始動させ、ランプ始動後、ランプ電圧が30Vから40Vになる時間を計測することにより、ランプ電力種類を判別する。
図7のバラスト特性を有する点灯装置でランプを始動し、そのときのランプ電圧が30Vから40Vに変化するのに要する時間を計測した結果を図9に示す。対象としたランプは、セラメタプレミアS(松下電器産業製)の35W、70Wの色温度3000K、3500K、4200Kのランプ各5〜6本のデータである。図9よりランプ電圧が30Vから40Vに変化する時間を例えば約3.0秒をしきい値として判定すれば35W、70Wを判別することが可能となる。
本実施の形態では、ランプ判別期間、例えば、ランプ電圧が30Vから40Vの期間でのバラスト特性を図7の破線に示すような定電力特性(例えば、定電力値30W)となるように制御する。このように、ランプ電圧が30Vから40Vに上昇するのに要する時間の計測を略一定のランプ電力特性の期間で判定することで、より判別性能が向上する。
本バラスト特性にて、ランプを始動した場合のランプ電圧立ち上がり特性は、図8に示すようになる。図8より、ランプ電圧が安定するまでのランプ電圧の立ち上がり特性は、1次関数的となる。したがって、本バラスト特性を用いて複数種のランプを判別することで、より確実に判別を行うことが可能となる。
(実施の形態4)
図10を用いて本実施の形態を説明する。実施の形態3では、図7に示すように、ランプ定格電力35W、70Wの判別をする場合に、判別期間の定電力値は約30Wに設定したが、本実施の形態では、2種のランプ定格電力のうち、小さい方の定格電力値を判別期間の定電力値としている。すなわち、ランプ判別期間(ランプ電圧が30Vから40Vの期間)でのバラスト特性を図10の実線に示すように定電力特性(定電力値39W)となるように制御する。そして、ランプ電圧が30Vから40Vに変化するのに要する時間を計測し、所定時間(例えば、約3秒)よりも短ければ、そのまま39Wの定電力特性のまま点灯させる(図10の破線参照)。また、ランプ電圧が30Vから40Vに変化するのに要する時間が前記所定時間よりも長ければ、ランプ電力を上昇させ、70Wの定電力特性に移行させる(図10の実線参照)。
このようなバラスト特性にすることにより、バラストに求められる定電力特性は、2種類になる。したがって、回路部品の削減が可能となり、また、制御の容易性が向上する。さらに、ランプ電力種が35Wの場合には、ランプ判別後のバラスト特性の切替が必要ないので、光出力の変動も抑制される。
(実施の形態5)
図11は上述の実施の形態3の高圧放電灯点灯装置で点灯させたときの、セラメタプレミアS(松下電器産業製)の35W、70Wランプ各3本のランプ電圧立ち上がり特性である。この図11より、再始動時に関して言えば、例えば、再点灯後10秒後のランプ電圧が45V以下のものは、70Wランプであると判別可能であることがわかる。したがって、上記の各実施の形態の高圧放電灯点灯装置に実施の形態5の判別手法を追加することにより、より確実にランプ種類を判別することが可能となる。
そのときの動作フローを図12、図13に示す。図12では全体のフロー、図13では判別処理の詳細なフローを示す。
図12のステップ#15a〜#15eは図4または図6のステップ#15に対応しており、図1または図5の判別期間において、ランプ種類を判別する動作である。判別処理が開始されると、後述の図13の判別A,Bが確定するのを待ち、確定すると、判別処理を終了し、判別A,Bの結果に応じて、出力電力を切り替える。
図12のステップ#16a〜#16cは図4または図6のステップ#16に対応しており、図1または図5の判別期間の終了後に、判別結果に応じた定格点灯制御を行う動作である。
図13は判別処理の詳細なフローであり、図12のステップ#15a〜#15cに対応している。
ステップ#21で判別処理が開始されると、ステップ#22で一定ランプ電流となるように制御し、ステップ#23で時間t3の計測を開始する。具体的には、マイコンIC1内部の変数t3を0にリセットし、一定時間毎のタイマー割り込みを許可して、タイマー割り込みの度に変数t3をインクリメントすれば良い。
ステップ#24,#25ではランプ電圧がVla≧30Vとなるか、時間t3の計測値が10秒以上となるまで待機する。
仮に、Vla≧30Vとなる前にt3≧10sとなった場合、ステップ#26で時間t3の計測を終了する。具体的には、マイコンIC1内部の変数t3を0にリセットし、そのタイマー割り込みを禁止とする。これは後述のステップ#33でt3≧10sと再度判定されるのを防ぐためである。
ステップ#27ではランプ電圧を検出し、その検出値をVla3とする。ステップ#28ではVla3<45Vか否かを判定する。再始動後10秒が経過した後もランプ電圧が45V未満であれば、図11から70Wランプであると判定できるので、ステップ#29に移行し、第1の判別結果(判別A)は70Wランプと確定させる。それ以外の場合にはステップ#30に移行し、第1の判別結果(判別A)は不明としておく。
ステップ#25〜#30と全く同様の判定処理はステップ#33〜#38にも設けているが、後者の判定処理はステップ#24,#25のループでt3≧10sとなる前にVla≧30Vとなった場合にのみ実行される。一度でもステップ#26を通れば、その時点でt3=0となり、変数t3のカウントは停止するので、ステップ#29または#30からステップ#24に戻ると、次にステップ#25を通ってもt3=0であるから、ステップ#26には移行せず、ステップ#24,#25のループでVla≧30Vとなるのを待つことになり、一度確定された判別Aの結果が変更されることは無い。
ステップ#24でVla≧30Vになると、ステップ#31へ移行し、時間t4の計測を開始する。具体的には、マイコンIC1内部の変数t4を0にリセットし、一定時間毎のタイマー割り込みを許可して、タイマー割り込みの度に変数t4をインクリメントすれば良い。
ステップ#32では一定ランプ電力(例えば30W、図7の破線参照)の制御を設定し、ステップ#33でt3≧10sとなるか、ステップ#39でランプ電圧の検出値がVla2≧40Vとなるのを待つ。ステップ#33でt3≧10sとなった場合、ステップ#34〜#38の動作(ステップ#25〜#30で説明したのと同じ動作)を1回だけ実行し、その後は、t3=0となることで、ステップ#32→#33→#39のループを繰り返す。
ステップ#39でVla2≧40Vとなれば、ステップ#40へ移行し、時間t4の計測を終了する。具体的には、変数t4の値は保持したまま、タイマー割り込みを禁止とすれば良い。この変数t4はステップ#24でVla≧30Vとなった直後にステップ#31でt4=0からカウントを開始しており、ステップ#39でVla2≧40Vとなった直後にステップ#40でカウントを停止しているから、ランプ電圧が30Vから40Vに変化する時間に対応している。
ステップ#41では、この時間t4が3秒未満か否かを判定する。t4<3sであれば、図9から35Wのランプであると判定できるから、ステップ#42で第2の判別結果(判別B)は35Wランプと確定する。t4≧3sであれば、図9から70Wのランプであると判定できるから、ステップ#43で第2の判別結果(判別B)は70Wランプと確定する。ステップ#44で判別結果が確定し、図12のステップ#15cの判別処理終了となる。
図12のステップ#15dでは、第1の判別結果(判別A)を優先的に参照し、判別Aが70Wであれば、ステップ#16aの70W定格点灯制御に移行する。判別Aが70Wでなければ、ステップ#15eで第2の判別結果(判別B)を参照し、判別Bが70Wであれば、ステップ#16bの70W定格点灯制御に、判別Bが35Wであれば、ステップ#16cの35W定格点灯制御に移行する。
以上のように、本実施の形態では、第1の判別手法として、再始動から10秒後のランプ電圧を計測し、始動から10秒後のランプ電圧が45V未満の場合、70Wと判別する。
また、第2の判別手法として、ランプ電圧が30Vから40Vに到達するまでの時間を計測し、30Vから40Vへの所要時間が3秒未満の場合、35Wと判別する。また、30Vから40Vへの所要時間が3秒超の場合、70Wと判別する。
本実施の形態では第1の判別結果(判別A)を優先的に参照しているが、第2の判別結果(判別B)を優先的に参照しても良い。
また、2つの測定値を組み合わせて判別しているが、どちらか1つだけでもよい。例えば、再始動から所定時間後のランプ電圧のみで判別する、ということも可能であり、その場合、図13のステップ#31〜#43、#24を省略し、ステップ#30では35Wランプと判別すれば良い。
あるいは、ランプ電圧が30Vから40Vに上昇するのに要する時間のみで判別する、ということも可能であり、その場合、図13のステップ#25〜#30、#33〜#38、#23を省略すれば良い。
(実施の形態6)
図16は本発明の放電灯点灯装置を用いた照明器具の構成例を示す。(a)、(b)はスポットライトに適用した例、(c)はダウンライトに適用した例であり、図中、11は点灯装置の回路を格納した電子バラスト、12は高圧放電灯を装着した灯体、13は配線である。いずれの照明器具も35W、70Wのような複数の種類の高圧放電灯を適宜選択して装着することができる。これらの照明器具を複数組み合わせて照明システムを構築しても良く、必要な照度、発光色、デザイン等に応じて、種類の異なる複数の高圧放電灯が混在して用いられても構わない。
また、高圧放電灯とバラストが単純に接続されるのみで光出力を得る高圧放電灯点灯装置や、定格の異なる複数の照明器具を組み合わせて用いる照明システム、ランプとバラストあるいは反射板等を適宜必要な数だけ組み合わせて成る照明システム、という形態を取ることも可能である。あるいは、光を伝導する手段などを用いて、ランプと光出力部がそれぞれ離れた位置に設置されるものや、他の光源などが組み合わせて設置されるような照明システムに用いてもよい。
本発明の実施の形態1の動作説明図である。 本発明の実施の形態1の点灯装置の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態1の点灯装置の出力制御動作を示す波形図である。 本発明の実施の形態1の点灯装置の動作説明のためのフローチャートである。 本発明の実施の形態2の動作説明図である。 本発明の実施の形態2の点灯装置の動作説明のためのフローチャートである。 本発明の実施の形態3の点灯装置のバラスト特性を示す特性図である。 図7のバラスト特性で、ランプを始動したときのランプ電圧の立ち上がり特性を示す特性図である。 本発明の実施の形態3の点灯装置の負荷対象となるランプの特性を計測した結果を示す図である。 本発明の実施の形態4の点灯装置のバラスト特性を示す特性図である。 図9のランプを始動したときのランプ電圧の立ち上がり特性を示す特性図である。 本発明の実施の形態5の点灯装置の全体の動作説明のためのフローチャートである。 本発明の実施の形態5の点灯装置の判別処理の詳細な動作説明のためのフローチャートである。 一般的な定格電力70Wの高圧放電灯点灯装置のバラスト特性を示す特性図である。 図14のバラスト特性で、ランプを始動したときのランプ電圧の立ち上がり特性を示す特性図である。 本発明の照明器具の外観を示す斜視図である。
符号の説明
t1 第1の時間
t2 第2の時間
DL 高圧放電灯
2 降圧チョッパ回路
5 制御回路
6 放電灯判別回路
IC1 マイコン

Claims (8)

  1. 直流電源からの電力を変換して放電灯に電力を供給する電力変換回路と、電力変換回路の供給電力を制御する点灯制御回路とを備え、複数種の放電灯を負荷対象として、そのうちのいずれか1つを接続して点灯する放電灯点灯装置であって、接続された放電灯の種類は、放電灯のある特定期間の電気特性の変化率を見て判別し、判別結果に基づいて選択した所望の電気特性で接続された放電灯を点灯する放電灯点灯装置において、第1の時間点灯した後、第2の時間消灯し、その後再点灯したときに接続された放電灯の種類を判別し、判別結果に基づいて選択した所望の電気特性で接続された放電灯を点灯することを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. ランプ電圧を検出するランプ電圧検出部を備え、点灯後、所定のランプ電圧に達するまでの時間を前記第1の時間としたことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 前記所定のランプ電圧は、定常ランプ電圧以下であることを特徴とする請求項2記載の放電灯点灯装置。
  4. 前記放電灯の種類を判別する期間は、放電灯の照度もしくはランプ電圧が安定するまでであり、かつ、略一定のランプ電力で放電灯を点灯し、判別期間内におけるランプ電圧が第1のランプ電圧から第1のランプ電圧よりも大きい第2のランプ電圧に変化する時間によって放電灯の種類を判別することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  5. 前記放電灯の種類を判別する期間における略一定のランプ電力値は、複数種類の放電灯定格電力のうち最も小さい電力以下であることを特徴とする請求項4記載の放電灯点灯装置。
  6. 前記第1のランプ電圧から第2のランプ電圧に変化する時間と、放電灯が再始動した後、第3の時間が経過した後のランプ電圧によって放電灯の種類を判別することを特徴とする請求項4または5に記載の放電灯点灯装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の放電灯点灯装置を備えた照明器具。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の放電灯点灯装置または照明器具を含む照明システム。
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