JP3195692B2 - 電流共振型インバータ - Google Patents

電流共振型インバータ

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JP3195692B2
JP3195692B2 JP17426693A JP17426693A JP3195692B2 JP 3195692 B2 JP3195692 B2 JP 3195692B2 JP 17426693 A JP17426693 A JP 17426693A JP 17426693 A JP17426693 A JP 17426693A JP 3195692 B2 JP3195692 B2 JP 3195692B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電流共振型のDC−A
Cインバータまたはスイッチングレギュレータに係り、
より詳細には、出力電圧を可変とする電流共振型インバ
ータに関する。
【0002】
【従来の技術】低電圧のDC電源を用いて放電灯等の冷
陰極管を点灯させるインバータの1種に、コイルとコン
デンサとの直列共振回路を用いた電流共振型のインバー
タがある。このインバータでは、直列共振回路の共振周
波数に一致した周期でスイッチング手段の制御を行って
いる(これを従来技術1とする)。
【0003】またその他のインバータの構成としては、
ロイヤー回路を使用した電圧共振型のインバータがあ
る。しかしこのインバータは、その構成上、出力電圧が
入力電圧に依存することになるので、調光を行うために
出力電圧を変化させる必要が生じたときには、インバー
タに与える直流電圧を制御する制御回路をインバータの
前段に設けた構成としている(これを従来技術2とす
る)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来技術
1の構成では、スイッチングの周期を直列共振回路の共
振周波数に一致させる必要があるが、この共振周波数は
負荷の状態によって変化する。即ち共振周波数は、放電
灯の点灯状態や放電灯の個々の特性のばらつき等により
異なってくることを意味する。そのためスイッチングの
周期を固定した場合では動作が不安定となり、出力電圧
が安定しないことから放電灯にチラツキが発生するとい
う問題を生じていた。
【0005】また従来技術2を用いて調光可能な構成と
する場合には、DC電源より供給される電力は、インバ
ータに与える電圧を変化させる制御回路とインバータと
の双方を介して放電灯に与えられることになる。そのた
め電力効率は、制御回路の効率とインバータの効率との
積となることから、総合的な変換効率が低下するという
問題を生じていた。
【0006】本発明は上記課題を解決するため創案され
たものであり、その目的は、調光を行ったときの変換効
率の悪化を防止することのできる電流共振型インバータ
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る電流共振型インバータは、コイルとコ
ンデンサとが直列に接続された直列共振回路と、この直
列共振回路の一対の端子とDC電源との接続の開閉を行
うことにより、前記コンデンサを正極性に充電する第1
のスイッチング手段と、前記一対の端子の互いの接続を
開閉することにより、第1のスイッチング手段によって
正極性に充電された前記コンデンサから充電電荷を引き
抜くと共に前記コンデンサを逆極性に充電する第2のス
イッチング手段と、前記一対の端子の互いの接続を開閉
することにより、第2のスイッチング手段によって逆極
性に充電された前記コンデンサの充電電荷を引き抜くと
共に前記コンデンサを正極性に充電する第3のスイッチ
ング手段と、その電圧が可変である設定電圧を生成する
電圧設定手段と、放電灯の管電流値に比例した電圧を出
力する管電流検出手段と、この管電流検出手段の検出電
圧と前記設定電圧との比較を行い、前記検出電圧が前記
設定電圧より低いときには、前記第3のスイッチング手
段をオフのままとして、前記第1のスイッチング手段を
オン、前記第2のスイッチング手段をオフとする動作
と、前記第1のスイッチング手段をオフ、前記第2のス
イッチング手段をオンとする動作とを繰り返し、前記D
C電源より前記第1のスイッチング手段を介して前記コ
ンデンサを正極性に充電することにより出力電圧を上昇
させ、前記検出電圧が前記設定電圧より高いときには、
前記第1のスイッチング手段をオフのままとして、前記
第2のスイッチング手段をオン、前記第3のスイッチン
グ手段をオフとする動作と、前記第2のスイッチング手
段をオフ、前記第3のスイッチング手段をオンとする動
作とを繰り返し、前記DC電源から電力の供給を受けな
いで前記第3のスイッチング手段を介して前記コンデン
サを正極性に充電することにより出力電圧を減少させる
電圧制御手段とを備えた構成とする。
【0008】
【0009】
【作用】発明の作用を以下に示す。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】第1のスイッチング手段は、直列共振回路
の一対の端子とDC電源との接続の開閉を行うことによ
り、コンデンサを正極性に充電する。また第2のスイッ
チング手段は、第1のスイッチング手段によって正極性
に充電されたコンデンサから充電電荷を引き抜くと共に
コンデンサを逆極性に充電する。また第3のスイッチン
グ手段は、第2のスイッチング手段によって逆極性に充
電されたコンデンサの充電電荷を引き抜くと共にコンデ
ンサを正極性に充電する。
【0015】このことは、第1のスイッチング手段と第
2のスイッチング手段とによって直列共振回路を駆動し
たときには、DC電源からの電力による駆動となり、出
力電圧を上昇させることを意味する。また、第2のスイ
ッチング手段と第3のスイッチング手段とによって直列
共振回路を駆動したときには、DC電源から電力の供給
を受けることのない駆動となるので、出力電圧は下降と
なることを意味する。
【0016】一方、電圧制御手段は、管電流検出手段
検出電圧と設定電圧との比較を行い、検出電圧が設定電
圧より低いときには、第3のスイッチング手段をオフの
ままとして、第1のスイッチング手段をオン、第2のス
イッチング手段をオフとする動作と、第1のスイッチン
グ手段をオフ、第2のスイッチング手段をオンとする動
作とを繰り返し、DC電源より第1のスイッチング手段
を介してコンデンサを正極性に充電するとにより、出力
電圧を上昇させる。また、検出電圧が設定電圧より高い
ときには、第1のスイッチング手段をオフのままとし
て、第2のスイッチング手段をオン、第3のスイッチン
グ手段をオフとする動作と、第2のスイッチング手段を
オフ、第3のスイッチング手段をオンとする動作とを繰
り返し、DC電源から電力の供給を受けないで、第3の
スイッチング手段を介してコンデンサを正極性に充電す
ることにより、出力電圧を減少させる
【0017】
【実施例】本発明の一実施例について図面を参照しつつ
以下に説明する。
【0018】図1は、本発明の電流共振型インバータの
一実施例の電気的接続を示すブロック線図である。
【0019】図1において、電源スイッチS1を介して
導かれたDC電源15の出力は、抵抗R1、R2からな
る分圧回路、第1のスイッチング手段11の一方の端
子、および安定化電源23の入力に導かれている。そし
て第1のスイッチング手段11の他方の端子は、抵抗R
3、R4からなる分圧回路、第2のスイッチング手段1
2の一方の端子、第3のスイッチング手段13の一方の
端子、およびコイルL1とコンデンサC1とにより構成
された直列共振回路14の一対の端子の一方(コイルL
1の端子の一方)に接続されている。そして直列共振回
路14の一対の端子の他方(コンデンサC1の端子の一
方)は接地されている。
【0020】またコイルL1とコンデンサC1との接続
点は、出力LEVELCとして、ドライブ手段21に導
かれており、コイルL2は、一方の端子がコンデンサC
2を介して放電灯22の一方の端子に接続され、他方の
端子は接地されている。また放電灯22の他方の端子
は、管電流検出手段20を介して接地されている。管電
流検出手段20は、放電灯22の管電流値に比例した正
電圧を出力する。
【0021】タイミング検出手段16には、抵抗R1、
R2からなる分圧回路の出力REFと、抵抗R3、R4
からなる分圧回路の出力LEVEL1とが導かれてお
り、タイミング検出手段16から送出される3つの出力
CMP1〜3は、スイッチング制御手段および電圧制御
手段を構成するブロック18に与えられている。
【0022】またブロック18からは、第1のスイッチ
ング手段11の開閉を制御する出力DRV1、第2のス
イッチング手段12の開閉を制御する出力DRV2、お
よびドライブ手段21の動作を制御する出力CNT3が
送出されている。そして電圧設定手段17からの出力S
ETV、スタート信号生成手段19の出力START、
および管電流検出手段20の出力LEVEL2は、ブロ
ック18に導入されている。そしてドライブ手段21の
出力DRV3は第3のスイッチング手段13に導かれて
いる。
【0023】なお、上記構成における分圧回路の抵抗R
1〜R4については、分圧比を互いに等しくするため、
下式
【0024】
【数1】 R2/(R1+R2)=R4/(R3+R4) なる関係を満たすように設定されている。
【0025】図2は、第1のスイッチング手段11の電
気的接続を示す回路図、図3は、第2のスイッチング手
段12の電気的接続を示す回路図、図4は、第3のスイ
ッチング手段13の電気的接続を示す回路図、図5は、
管電流検出手段20の電気的接続を示す回路図、図6
は、ドライブ手段21の電気的接続を示す回路図、図7
は、タイミング検出手段16の電気的接続を示す回路
図、図8は、スタート信号生成手段19の電気的接続を
示す回路図、図9は、ブロック18の電気的接続を示す
回路図である。
【0026】必要に応じて同図を参照しつつ、構成の説
明を続ける。
【0027】DC電源15は、バッテリ等からなる携帯
用の低圧直流電源であり、安定化電源23は、3端子レ
ギュレータ等によって構成され、DC電源15より供給
される直流電圧から、論理回路の動作に必要とする安定
化された電圧を生成するブロックである。
【0028】また第1のスイッチング手段11は、図2
に示すように、出力DRV1がHレベルとなったときに
は、トランジスタQ2のコレクタ電流によってトランジ
スタQ1がオンとなり、出力DRV1がLレベルである
ときにはトランジスタQ1がオフとなるブロックとなっ
ており、直列共振回路14の一対の端子とDC電源との
接続の開閉を行うことにより、コンデンサC1を正極性
に充電する(ダイオードD1は、電流が逆方向に流れる
ことを防止する)。
【0029】また第2のスイッチング手段12は、図3
に示すように、出力DRV2がHレベルであるときには
トランジスタQ3がオンとなり、Lレベルであるときに
はオフとなるブロックとなっており、直列共振回路14
の一対の端子の互いの接続の開閉を行うことによって、
第1のスイッチング手段11によって正極性に充電され
たコンデンサC1から充電電荷を引き抜くと共にコンデ
ンサC1を逆極性に充電する(ダイオードD2は、電流
が逆方向に流れることを防止する)。
【0030】また第3のスイッチング手段13は、図4
に示すように、出力DRV3に電流が流れ出すときには
トランジスタQ4がオンとなり、電流が流れ出さないと
きにはオフとなるブロックとなっており、直列共振回路
14の一対の端子の互いの接続の開閉を行うことによっ
て、第2のスイッチング手段12によって逆極性に充電
されたコンデンサC1から充電電荷を引き抜くと共にコ
ンデンサC1を正極性に充電する(ダイオードD3は、
電流が逆方向に流れることを防止する)。
【0031】また管電流検出手段20は、図5に示すよ
うに、放電灯22の管電流を、ダイオードD4とコンデ
ンサC3とによって直流に変換した後、出力LEVEL
2として送出するブロックである。なお、抵抗R6、R
7は、損失を少なくするよう低抵抗値が選択設定され
る。
【0032】またドライブ手段21は、図6に示すよう
に、出力CNT3がHレベルとなったときには、トラン
ジスタQ7、Q6の双方がオンとなることによってトラ
ンジスタQ5をオンとするブロックであり、第3のスイ
ッチング手段13のトランジスタQ4のベース電流を、
出力DRV3の側から出力LEVELC側に流すことに
より、トランジスタQ4をオンとする。
【0033】またタイミング検出手段16は、図7に示
すように、直列共振回路14の一対の端子の電圧を示す
出力LEVEL1と、DC電源15の電圧(予め設定さ
れた電圧)を示す出力REFとの比較を行う比較器3
1、出力LEVEL1とグランドレベル(予め設定され
た電圧)との比較を行う比較器32、33の3つの比較
器によって構成されており、比較器31、32を用いる
ことによって、直列共振回路14に流れる電流の向きの
それぞれにおいて、その電流値が0近傍の値となるタイ
ミングを検出する。
【0034】なお、タイミング検出手段16の構成要素
として示された3つの比較器31〜33のうち、比較器
33は、本発明に係わる電圧制御手段を実現する構成要
素となっているが、図面を簡明なものとするため、タイ
ミング検出手段16の内部に記載している。
【0035】またスタート信号生成手段19は、図8に
示すように、コンデンサC4と抵抗R5との時定数によ
って定まる時間において、出力STARTにHレベルを
送出することにより、ブロック18のイニシャライズを
行うブロックである。
【0036】また電圧設定手段17は、可変抵抗器によ
って変化させることが可能な直流電圧を、設定電圧とし
て出力SETVに送出するブロックとなっている。
【0037】またブロック18は、スイッチング制御手
段と本発明に係わる電圧制御手段との双方の構成が組み
合わされたブロックとなっており、電圧制御手段として
の構成には、既に説明したように、タイミング検出手段
16内の比較器33を含む構成となり、図9に示すよう
に、タイミング検出手段16からの3種の出力CMP1
〜3、電圧設定手段17からの出力SETV、管電流検
出手段20からの出力LEVEL2、スタート信号生成
手段19からの出力STARTとに基づく動作を行うブ
ロックである。
【0038】そしてスイッチング制御手段としては、D
C電源15から直列共振回路14方向に流れる電流値が
0近傍の値となったときには(出力CMP1により示さ
れる)、第1のスイッチング手段11の接続を開くと共
に第2のスイッチング手段12の接続を閉じさせ、直列
共振回路14からDC電源15方向に流れる電流値が0
近傍の値となったときには(出力CMP2により示され
る)、第2のスイッチング手段12の接続を開くと共に
第1のスイッチング手段11の接続を閉じさせる。
【0039】また、本発明に係わる電圧制御手段として
は、管電流検出手段20の検出電圧(出力LEVEL
2)と設定電圧(出力SETV)との比較を行い(出力
CMP4により示される)、出力電圧が設定電圧より低
いときには、第1のスイッチング手段11と第2のスイ
ッチング手段12との制御を行うことによって直列共振
回路14を駆動する。そして出力電圧が設定電圧より高
いときには、第2のスイッチング手段12と第3のスイ
ッチング手段13との制御を行うことによって直列共振
回路14の駆動を行う。
【0040】なお、図9に示す回路において、マルチプ
レクサ47は、セレクト端子Sに導かれた出力CNT−
MPXがHレベルであるとき、入力端子IN1に導かれ
たレベルを出力OUT−MPXに送出し、出力CNT−
MPXがLレベルであるときには、入力端子IN2に導
かれたレベルを出力OUT−MPXに送出する。
【0041】またフリップフロップ55は、出力CMP
2に現れる立ち上がりエッジでもって出力CMP4の読
み込みを行う。またORゲート56、57は、イニシャ
ライズのための出力STARTに対応するゲートであ
り、イニシャライズが終了した後には、単なるスルー接
続と等しくなる。
【0042】また遅延素子50、51は、第1〜第3の
スイッチング手段11〜13のオン、オフの切り換えに
おいて、第1のスイッチング手段11と第2のスイッチ
ング手段12、あるいは第2のスイッチング手段12と
第3のスイッチング手段13との双方が同時にオンとな
ることを防止するため設けられている。そのため、一方
のスイッチング手段をオフに設定した後、この遅延素子
50、51の遅延時間の経過を待って、他方のスイッチ
ング手段をオンとする設定を行っている。
【0043】図10、図11は、本実施例の主要信号の
タイミングを示すタイミングチャートである。必要に応
じて同図を参照しつつ、以下に本発明の一実施例の動作
を説明する。
【0044】電源スイッチS1がオンとなったときに
は、時刻t1〜t3の期間において、出力STARTに
Hレベルが送出される。この結果、ANDゲート58の
出力である出力DRV1にHレベルが送出されることか
ら、第1のスイッチング手段11がオンとなり、電流I
SがコイルL1を経由してコンデンサC1に流れ込むこ
とになる。そのためコンデンサC1は、電磁共振原理に
従って正極性に充電され、時刻t2で、コンデンサC1
の充電電圧ECはDC電源15の出力電圧より高くな
る。
【0045】一方、時刻t1〜t3の期間において、A
NDゲート59の出力である出力DRV2はLレベルと
なり、第2のスイッチング手段12はオフとなる。また
抵抗R3、R4は、その抵抗値が高く設定されていて、
流れる電流値が無視できるレベルとなっているので、充
電電圧ECは、時刻t3まで放電されない。
【0046】時刻t2で電流ISが0となるため、第1
のスイッチング手段11の出力である電圧ESは充電電
圧ECと同レベルとなり、比較器31の出力CMP1が
Hレベルとなる。このHレベルは、マルチプレクサ47
を介してNORゲート49に導かれる。比較器31は、
電圧ESがDC電源15の電圧より高い場合にのみ、H
レベルを出力するようオフセット調整されている。
【0047】一方、2つのNORゲート48、49は、
遅延素子50、51を介して、フリップフロップを構成
するように接続されている。そのため、時刻t1〜t2
の期間においては、出力CMP2および出力OUT−M
PXの双方が共にのLレベルのため、フリップフロップ
の出力は不定となるが、時刻t2で出力OUT−MPX
がHレベルとなり、NORゲート49の出力CNT−T
R1がLレベルとなる。また遅延素子50の遅延時間が
経過した時刻t2’には、NORゲート48の出力CN
T−TR2のHレベルが確定する。
【0048】また放電灯22の管電流は、管電流検出手
段20において前述の通り検波整流され、出力LEVE
L2として比較器52のマイナス入力に与えられる。こ
の出力LEVEL2は、インバータとしての発振勢力に
比例するものであり、その発振勢力が弱いことから、こ
の電圧は、比較器52のプラス入力に与えられた出力S
ETVの設定電圧よりは低い電圧となる。そのため比較
器52の出力CMP4はHレベルとなる。
【0049】時刻t3で出力STARTがLレベルにな
ると、出力DRV1はLレベル、更に時刻t3′で出力
DRV2はHレベル、ANDゲート60の出力CNT3
はLレベルとなり、第1のスイッチング手段11と第3
のスイッチング手段13とはオフ、第2のスイッチング
手段12はオンとなる。そのためコンデンサC1の充電
電荷は、第2のスイッチング手段12を介して放電を開
始する。
【0050】なお遅延素子61は、第1および第2スイ
ッチング手段11、12のオン、オフの切り換えにおい
て、第1のスイッチング手段11と第2のスイッチング
手段12の双方が同時にオンになることを防止するため
に設けられている。そのため、時刻t3にて第1のスイ
ッチング手段11をオフに設定した後、遅延素子61の
遅延時間を待って、時刻t3′のタイミングで第第2の
スイッチング手段12をオンする。
【0051】この放電が行われる時刻t3〜t4の期間
では、直列共振の原理に従い、充電電圧ECと電流IS
とは、図10に示すように変化する。そして時刻t4で
は、コンデンサC1は逆極性に充電されており、且つ電
流ISが0となる。そのため電圧ESは逆極性となり、
タイミング検出手段16の出力において、出力CMP1
はLレベル、出力CMP2はHレベル、出力CMP3は
Lレベルとなる。
【0052】なお比較器32および比較器33は、信号
LEVEL1のレベルがグラウンド(接地)レベルと同
一の場合、Lレベルを出力するようオフセット調整され
ている。
【0053】そして時刻t4において出力CMP2に現
れる立ち上がりエッジでもって、比較器52の出力CM
P4のHレベルがフリップフロップ55に読み込まれ、
フリップフロップ55の出力CNT−LEVELがHレ
ベルとなる。また出力CMP2がHレベルとなったこと
により、出力CNT−TR2がLレベル、出力DRV2
がLレベルとなって第2のスイッチング手段12がオフ
となる。
【0054】また時刻t4’には、出力CNT−TR1
がHレベルとなり、出力DRV1がHレベルとなること
から、第1のスイッチング手段11がオンとなる。その
ためコンデンサC1に逆極性に充電された充電電荷の放
電が開始される。
【0055】時刻t4’〜t5の期間では、充電電圧E
Cと電流ISとは、直列共振の原理に従い、図10に示
す変化となり、時刻t5では、コンデンサC1は正極性
に充電され、電流ISが0となる。そのため電圧ESは
DC電源15の電圧より高くなり、第1のスイッチング
手段11がオフ、第2のスイッチング手段12がオンと
なる。この繰り返しによって直列共振回路14の振幅が
増大する(コイルL2の出力電圧が上昇し、放電灯22
の管電流が増加して発光強度が増す)。
【0056】そして比較器52の出力CMP4がHレベ
ルに固定されている限りでは、調光が不要であり、出力
電圧を変化させる必要が無い限り、上記したタイミング
に従って第1および第2のスイッチング手段11、12
が動作する。つまり直列共振回路14は、その共振周波
数に従って駆動されることとなり、コイルL2の出力電
圧は、放電灯22の消費電力も含めた回路総損失、DC
電源15の電圧とコイルL1、L2の巻数比によって定
まる電圧でもって安定することとなり、出力電圧が固定
のDC−ACインバータとして動作することになる(こ
の動作は請求項1記載の発明としての動作である)。
【0057】しかしながら、比較器52の入力の一方に
は出力LEVEL2、他方には出力SETVが与えられ
ているので、直列共振回路14の共振勢力が増加し、放
電灯22の管電流が加すると、出力LEVEL2が出
力SETVより高くなる。このタイミングは、図11に
おいて時刻tHとして示されている。
【0058】この時刻tHでは、比較器52の出力CM
P4がLレベルとなる。そして時刻t8では、出力CM
P2に現れる立ち上がりエッジでもって、出力CMP4
のLレベルがフリップフロップ55に読み込まれ、出力
CNT−LEVELがLレベル、出力DRV2がLレベ
ルとなり、第2のスイッチング手段12はオフとなる。
そして時刻t8’において、出力CNT3がHレベルと
なり、第3のスイッチング手段13がオンとなる。その
ためコンデンサC1に逆極性に充電された充電電荷は、
第3のスイッチング手段13を介して放電され始める。
【0059】そのため時刻t8〜t9の期間では、充電
電圧ECと電流ISとは直列共振の原理に従って変化す
るが、この共振サイクルは、直列共振回路14と第3の
スイッチング手段13とによる共振サイクルであり、D
C電源15から電力の供給を受けない共振である。その
ため、この共振はその勢力を減少させる共振となる。つ
まり出力電圧検出手段20の出力LEVEL2が電圧設
定手段17の出力SETVを超える場合には、コンデン
サC1を正極性に充電するサイクルを、第3のスイッチ
ング手段13を介して行うことにより、コイルL2の出
力電圧を減少させる。
【0060】以下に続くサイクルでは、コンデンサC1
を正極性に充電させる場合、出力LEVEL2が出力S
ETVより低い場合には、第1のスイッチング手段11
を介してDC電源15の電力でもって充電する。また出
力LEVEL2が出力SETVより高い場合には、第3
のスイッチング手段13を介してコンデンサC1を充電
する。
【0061】そのためコイルL2からの出力電圧は、電
圧設定手段17によって設定された電圧となり、電圧設
定手段17の設定を変化させたときには、その変化に追
従してコイルL2の出力電圧が変化する。
【0062】なお図10、図11においては、遅延素子
50、51が与える遅延時間を拡大して表示しており、
実機では、この遅延時間は極めて短く、直列共振回路1
4の共振波形は正弦波に極めて近似した波形となってい
る。
【0063】なお本発明は上記実施例に限定されず、コ
イルL2を放電灯22に接続した構成とし、DC−AC
インバータの回路構成とした場合について説明したが、
コイルL2を整流回路に導くことによって、スイッチン
グレギュレータの構成とすることが可能であり、このと
きには極めて変換効率が良く、且つ出力電圧が可変とな
る電流共振型のスイッチングレギュレータの提供が可能
となっている。
【0064】また第3のスイッチング手段13について
は、そのアノードが接地され、カソードが直列共振回路
14のコイルL1に接続されたダイオードとすることが
可能であり、このときには、第1のスイッチング手段1
1が開かれた状態にあり、且つコンデンサC1が逆極性
に充電されているときには、このダイオードを経由して
コンデンサC1の充電電荷が放電されると共に、逆極性
に充電される。そのためドライブ手段21、出力CNT
3を作成する部分を省略した構成とすることが可能であ
る。
【0065】
【0066】
【発明の効果】発明に係る電流共振型インバータは、
直列共振回路のコンデンサを正極性に充電する第1のス
イッチング手段と、正極性に充電されたコンデンサから
充電電荷を引き抜くと共にコンデンサを逆極性に充電す
る第2のスイッチング手段と、直列共振回路の一対の端
子の互いの接続を開閉することにより、逆極性に充電さ
れたコンデンサの充電電荷を引き抜くと共に正極性に充
電する第3のスイッチング手段とを設けている。そして
出力電圧を規定する設定電圧と直列共振回路の出力電圧
との比較を行い、出力電圧が設定電圧より低いときに
は、第1のスイッチング手段と第2のスイッチング手段
との制御を行うことによって直列共振回路を駆動し、出
力電圧が設定電圧より高いときには、第2のスイッチン
グ手段と第3のスイッチング手段との制御を行うことに
よって直列共振回路を駆動する電圧制御手段を設けてい
るので、設定電圧の変化に追従して出力電圧が変化する
ことになり、入力電圧を変化させる必要がないことか
ら、電力の変換効率はインバータとしての効率のみで定
まるため、調光を行うときの変換効率の悪化を防止する
ことができる。
【0067】また、DC電源からの電力による駆動と、
DC電源から電力の供給を受けない駆動とを、出力電圧
により切り換えることから、常に交流電圧が出力されて
おり、その出力レベルが変わるので、放電灯にちらつき
が発生しにくいといった効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電流共振型インバータの一実施例
の電気的構成を示すブロック線図である。
【図2】第1のスイッチング手段の電気的接続を示す回
路図である。
【図3】第2のスイッチング手段の電気的接続を示す回
路図である。
【図4】第3のスイッチング手段の電気的接続を示す回
路図である。
【図5】放電灯の管電流検出手段の電気的接続を示す回
路図である。
【図6】ドライブ手段の電気的接続を示す回路図であ
る。
【図7】タイミング検出手段の電気的接続を示す回路図
である。
【図8】スタート信号生成手段の電気的接続を示す回路
図である。
【図9】電圧制御手段とスイッチング制御手段との双方
の組み合わせであるブロックの電気的接続を示す回路図
である。
【図10】本発明の一実施例の主要信号の波形を示すタ
イミングチャートである。
【図11】本発明の一実施例の主要信号の波形を示すタ
イミングチャートである。
【符号の説明】
11 第1のスイッチング手段 12 第2のスイッチング手段 13 第3のスイッチング手段 14 直列共振回路 15 DC電源 16 タイミング検出手段 17 電圧設定手段 18 電圧制御手段およびスイッチング制御手段を組み
合わせたブロック 19 スタート信号生成手段 20 放電灯の管電流検出手段 21 第3のスイッチング手段を駆動するドライブ手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルとコンデンサとが直列に接続され
    た直列共振回路と、 この直列共振回路の一対の端子とDC電源との接続の開
    閉を行うことにより、前記コンデンサを正極性に充電す
    る第1のスイッチング手段と、 前記一対の端子の互いの接続を開閉することにより、第
    1のスイッチング手段によって正極性に充電された前記
    コンデンサから充電電荷を引き抜くと共に前記コンデン
    サを逆極性に充電する第2のスイッチング手段と、 前記一対の端子の互いの接続を開閉することにより、第
    2のスイッチング手段によって逆極性に充電された前記
    コンデンサの充電電荷を引き抜くと共に前記コンデンサ
    を正極性に充電する第3のスイッチング手段と、 その電圧が可変である設定電圧を生成する電圧設定手段
    と、 放電灯の管電流値に比例した電圧を出力する管電流検出
    手段と、 この管電流検出手段の検出電圧と前記設定電圧との比較
    を行い、前記検出電圧が前記設定電圧より低いときに
    は、前記第3のスイッチング手段をオフのままとして、
    前記第1のスイッチング手段をオン、前記第2のスイッ
    チング手段をオフとする動作と、前記第1のスイッチン
    グ手段をオフ、前記第2のスイッチング手段をオンとす
    る動作とを繰り返し、前記DC電源より前記第1のスイ
    ッチング手段を介して前記コンデンサを正極性に充電す
    ることにより出力電圧を上昇させ、前記検出電圧が前記
    設定電圧より高いときには、前記第1のスイッチング手
    段をオフのままとして、前記第2のスイッチング手段を
    オン、前記第3のスイッチング手段をオフとする動作
    と、前記第2のスイッチング手段をオフ、前記第3のス
    イッチング手段をオンとする動作とを繰り返し、前記D
    C電源から電力の供給を受けないで前記第3のスイッチ
    ング手段を介して前記コンデンサを正極性に充電するこ
    とにより出力電圧を減少させる電圧制御手段とを備えた
    ことを特徴とする電流共振型インバータ。
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