JPH08218837A - 自動車のオイルパン構造 - Google Patents

自動車のオイルパン構造

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Publication number
JPH08218837A
JPH08218837A JP4784095A JP4784095A JPH08218837A JP H08218837 A JPH08218837 A JP H08218837A JP 4784095 A JP4784095 A JP 4784095A JP 4784095 A JP4784095 A JP 4784095A JP H08218837 A JPH08218837 A JP H08218837A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
baffle plate
oil pan
stress
plate
convex portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4784095A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Yoshihara
篤 吉原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP4784095A priority Critical patent/JPH08218837A/ja
Publication of JPH08218837A publication Critical patent/JPH08218837A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 オイルパンのバッフルプレートの応力の集中
を緩和させると共に、剛性を向上させる。 【構成】 板部材の面の任意の位置に切欠孔3,4を設
け、さらに、この切欠孔3,4の縁部を板面に直交する
断面略逆U字状の凸状部7にしたバッフルプレート6を
形成する。そして、このバッフルプレート6をオイルパ
ン1の内部に水平に固着する。これにより、凸状部7に
発生する応力集中を緩和させる。また、バッフルプレー
ト6の面外方向の剛性をも低下させないようにする。さ
らに、応力集中の発生する凸状部7の上端が部材の端部
にならないようにして、切断部の凹凸による応力の増大
を回避させ、バッフルプレートの剛性に影響を与えない
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のオイルパン内
部のバッフルプレートの形状を改良した自動車のオイル
パン構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のシリンダブロックの下部のクラ
ンクケースにはオイルをためるためのオイルパンが取付
けられている。オイルパンは鋼板をプレス加工して形成
されたもので、その内部には自動車の走行中や急停車の
際、オイルの動揺を抑制するためのバッフルプレートが
取付けられている。
【0003】上記従来のバッフルプレートを図7にもと
づいて説明する。図において、1は自動車のオイルパン
であり、2はオイルパン1の内部に水平に取り付けられ
たバッフルプレートである。バッフルプレート2の任意
の位置には切欠孔3,4が形成されており、この切欠孔
3,4によりバッフルプレート2の上下方向が連通する
ことになる。
【0004】そして、バッフルプレート2の面外方向の
剛性を向上させるため、バッフルプレート2の外周縁お
よび切欠孔3,4の縁部を、図8に示すように折曲部5
に形成している。この折曲部5は、図9に示すように、
板厚はt4 、高さはh4 のものとなっている。なお、上
記切欠孔3にはエンジンのオイルポンプストレーナ(図
示せず)が挿通する。
【0005】なお、オイルパンのバッフルプレート取付
方法として、特公昭63−61487号公報に開示され
ているものがある。この公報に開示されているものはバ
ッフルプレートを少なくとも2個の部材に分割し、各々
の部材の一端を予めオイルパンの内壁に固着し、その
後、他端を重合して連結するようにして、バッフルプレ
ートとオイルパンのスポット溶接部の応力を低減するよ
うにしたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来技術
においては、バッフルプレートの切欠孔の縁部に折曲部
を設けているので、プレートの共振等により折曲部に応
力が集中する問題があった。また、折曲部の上端が部材
の端部となっているため、切欠孔の切断部の凹凸によっ
て応力がさらに増大し、この応力集中がバッフルプレー
トの剛性に影響を与える問題があった。なお、切欠孔形
成時の切断部は、微視的に見れば凹凸形状になってお
り、切欠きや材質変化により応力集中し易かったり破壊
し易かったりする。
【0007】なお、特公昭63−61487号公報に開
示されているオイルパンのバッフルプレート取付方法の
場合は、スポット溶接部の応力低減は可能であるが、バ
ッフルプレート自体の応力低減には効果がない。
【0008】本発明は、上記従来の問題点を解決するた
めになされたもので、応力の集中を緩和させて、プレー
トの面外方向の剛性を向上させた自動車のオイルパン構
造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、板部材の面の
任意の位置に切欠孔を設けると共に、該切欠孔の縁部を
前記板部材の面に直交する、断面略逆U字状の凸状部に
形成したバッフルプレートを、オイルパンの内部に取付
けたことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】本発明では、板部材の面の任意の位置に設けた
切欠孔の縁部を板部材の面に直交する、断面略逆U字状
の凸状部にしたバッフルプレートを形成させて、このバ
ッフルプレートをオイルパンの内部に固着させる。この
ように切欠孔の縁部の凸状部を逆U字状に形成させて、
凸状部に発生する応力の集中を緩和させる。また、バッ
フルプレートの面外方向の剛性をも低下させないように
する。さらに、凸状部の上端が部材の端部にならないよ
うにして切断部の凹凸による応力の増大を回避させる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1にもとづき、
図7および図8と同一の部材には同一の符号を付して説
明する。図1はオイルパン1に溶着されたバッフルプレ
ート6の一部を示す断面斜視図である。バッフルプレー
ト6は板状の部材の任意の位置に切欠孔3,4を形成し
たものである。
【0012】この切欠孔3,4の縁部は、板面に直交す
る断面略逆U字状、すなわち、開口部を下側にした断面
コ字状の凸状部7に形成されている。凸状部7はバッフ
ルプレート6の板面外方向の剛性を向上させるもので、
図2に示すように、板厚はt1 、高さはh1 のものであ
る。また、バッフルプレート6の外周部にも凸状部7と
同方向を向いた折曲部5が形成されている。
【0013】このように形成したバッフルプレート6を
オイルパン1の内側に水平に取付ける。取付けはバッフ
ルプレート6の外周部に設けた折曲部5をオイルパン1
の内壁に溶着して固定する。
【0014】また、図3のものは切欠孔3,4の縁部
を、図1とは形状の異なる、板面に直交する断面逆U字
状の凸状部8に形成したものである。この凸状部8は、
図4に示すように、板厚はt2 、板厚中間までの高さは
h2 のものである。さらに、図5のものは、図3の凸状
部8の湾曲内部の間隙をなくした断面略逆U字状の凸状
部9に形成したものである。この凸状部9は、図6に示
すように、板厚はt3 、高さはh3 のものである。
【0015】上記図2に示す凸状部7の断面2次モーメ
ントI1 と、図4に示す凸状部8の断面2次モーメント
I2 と、図6に示す凸状部9の断面2次モーメントI3
のそれぞれは、図9に示す従来の折曲部5の断面2次モ
ーメントI4 と略同程度にしてある。
【0016】このように断面2次モーメントを従来のも
のと同程度にすると、凸状部7,8,9の高さh1 ,h
2 ,h3 を折曲部5の高さh4 よりも低く押えることが
できる。
【0017】これはたとえば、従来のバッフルプレート
2の折曲部5の断面2次モーメントI4 を、 I4 =t(h4 )3 /12‥‥(A) 本実施例の図5のものの凸状部9の断面2次モーメント
I3 を、 I3 =2t(h3 )3 /12‥‥(B) (tは厚さ、hは高さを表す)で表わして、各々の断面
2次モーメントI3 ,I4 を同じ数値、例えば、100 と
すれば(この場合、厚さtは同じ1とする)、従来の折
曲部5の高さ(h4 )3=1200となり、本実施例の凸状
部9の高さ(h3 )3 =600 となって、本実施例の凸状
部9のほうを低くすることが可能になる。これによっ
て、他の凸状部7,8の断面2次モーメントI1 ,I2
の場合も同様になり、凸状部7,8の高さは従来の折曲
部5よりも低くてよいことになる。
【0018】そして、応力σを、 σ=M/I=F×L/I (M:曲げのモーメント、I:断面2次モーメント、
F:凸状部の上部に働く力、L:凸状部の高さを表す) で表すと、応力σは、断面2次モーメントIと上部にか
かる力Fが同じなら、高さLが低いほど応力σも小さく
なる。これによって、高さの低い、本実施例の凸状部
7,8,9は応力集中が緩和されることになる。
【0019】さらに、断面2次モーメントI1 ,I2 ,
I3 のそれぞれを従来の折曲部5の断面2次モーメント
I4 に等しくしてあるので、高さの低い凸状部7,8,
9が形成されているバッフルプレート6の面外方向の剛
性も低下することはない。
【0020】また、凸状部7,8,9の高さh1 ,h2
,h3 と、従来の折曲部5の高さh4 とを同じ高さに
すれば、前記(A),(B)の式より、従来のときと同
程度の応力集中であっても、凸状部7,8,9の断面2
次モーメントのI1 ,I2 ,I3 は従来の折曲部5の断
面2次モーメントI4 より大きくなり、面剛性が上り、
共振しにくくなることになる。
【0021】次に、本実施例の作用を説明する。板部材
の面の任意の位置に設けた切欠孔3,4の縁部を断面コ
字状の凸状部7に形成したバッフルプレート6をオイル
パン1の内部に水平に固着させることにより、凸状部7
の上端部に発生する応力集中を緩和させることが可能に
なる。
【0022】また、断面コ字状の凸状部7によって、バ
ッフルプレート6の面外方向の剛性の低下を押えること
できる。さらに、凸状部7の上端の応力集中部分が材料
の端部にならないようにするため、凸状部7を断面コ字
状に形成しているので、これにより、切欠孔の切断部の
凹凸による応力の増大を回避することが可能になる。ま
た、他の形状の凸状部8,9の場合も凸状部7と略同様
の作用になる。
【0023】
【発明の効果】本発明では、オイルパンの内部に固着し
たバッフルプレートの切欠孔の縁部に設けた凸状部を断
面略逆U字状に形成したので、凸状部を従来のものより
低く設定することができ、凸状部に発生する応力集中を
緩和させることができる。また、この凸状部によって、
バッフルプレートの面外方向の剛性をも低下させること
ができる。したがって、バッフルプレートの共振が押え
られて、剛性に影響を及ぼすことがない。
【0024】さらに、凸状部の上端の応力集中部分が材
料の端部にならないので、切断部の凹凸による応力の増
大が回避される。これによっても、バッフルプレートの
剛性の影響が回避される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面斜視図である。
【図2】図1の凸状部の形状を示す断面図である。
【図3】本発明の別の実施例を示す断面斜視図である。
【図4】図3の凸状部の形状を示す断面図である。
【図5】本発明のさらに別の実施例を示す断面斜視図で
ある。
【図6】図5の凸状部の形状を示す断面図である。
【図7】従来のオイルパンを示す斜視図である。
【図8】図7のもののA−A線に沿う断面斜視図であ
る。
【図9】図8の折曲部の形状を示す断面図である。
【符号の説明】
1 オイルパン 3 切欠孔 4 切欠孔 6 バッフルプレート 7 凸状部 8 凸状部 9 凸状部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板部材の面の任意の位置に切欠孔を設け
    ると共に、該切欠孔の縁部を前記板部材の面に直交す
    る、断面略逆U字状の凸状部に形成したバッフルプレー
    トを、オイルパンの内部に取付けたことを特徴とする自
    動車のオイルパン構造。
JP4784095A 1995-02-13 1995-02-13 自動車のオイルパン構造 Pending JPH08218837A (ja)

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JP4784095A JPH08218837A (ja) 1995-02-13 1995-02-13 自動車のオイルパン構造

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JP4784095A JPH08218837A (ja) 1995-02-13 1995-02-13 自動車のオイルパン構造

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1080818C (zh) * 1997-01-13 2002-03-13 日产自动车株式会社 内燃机的油盘
JP2011132820A (ja) * 2009-12-22 2011-07-07 Mitsubishi Heavy Ind Ltd L型薄板の断熱材構造
CN104763490A (zh) * 2015-03-10 2015-07-08 宁波神通模塑有限公司 一种车用塑料油底壳总成

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JP2011132820A (ja) * 2009-12-22 2011-07-07 Mitsubishi Heavy Ind Ltd L型薄板の断熱材構造
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