JP2011132820A - L型薄板の断熱材構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】L字状の屈曲部を有した板部材の断熱面B52がアクチュエータ4に取付けられ、断熱面52に連続した断熱面A51は幅方向の一辺側にフランジ部55を有し、断熱面B52とを補強片53で連結すると共に、他辺側の端縁が平面状に形成され、断熱面A51がアクチュエータ4に対し間隔を有して配置されたL形薄板の断熱材構造において、断熱面A51に断熱面A51と面接触する面接触部材を配置して、断熱面A51と面接触部材をとを接着剤にて固着させたことを特徴とする。
【選択図】図2
Description
VGターボの排気ガスが入るスクロール側はエンジン燃焼室から出てきた高温の排気ガスが入るため、VGターボの周囲に輻射熱を発散している。
ところが、電子制御式のアクチュエータ及び、電子制御式のアクチュエータを収納している容器は耐熱性に乏しい。そのために、VGターボと電子制御式のアクチュエータを収納している容器との間に輻射熱を遮る断面形状がL字形の遮蔽板を介装させている。
両持ち状態で固定すると、固定部から熱伝導により電子制御式のアクチュエータに熱が伝わり、アクチュエータの性能維持が難しくなる。
そのため、L字形の遮蔽板はVGターボ自身の駆動振動及び、エンジン振動を受けて、他面が3方向に、特に面と直角方向にL字形の屈曲部を支点として振動して、断面形状がL字形の屈曲部に大きな応力が発生していることが判明し、最悪の場合には亀裂が入る可能性がある不具合を有している。
このような不具合を解決するための技術が示された特許文献として、特開平8−218837号公報(特許文献1)が提案されている。
更に、従来技術の対策として、バッフルプレート2の面に直交する折り曲げ部5の断面形状をU字状の凸状に形成させて、バッフルプレート2の面に直交する力が作用したときに、凸状の上端が部材の端部にならないようにして、バッフルプレート2剛性を上げると共に端部の応力低減を図っている。
また、凸状に形成させた部分は剛性が向上するので、特に部材の端縁に凸状部を形成させた部分の周囲には応力集中が発生しやすく、その対応としては剛性を維持するために板厚を上げる必要があり、重量が重くなると共に、材料のコストも上昇する不具合を有している。
また、簡単な構造なので、コスト、及び板材の厚みを薄くすることによる重量等の軽減が可能となる。
接着剤、他の減衰部材を使用しないので、コスト、重量共に軽減できる効果を有する。
接着剤、他の減衰部材を使用しないので、コスト、重量共に軽減できる効果を有する。
接着剤、他の減衰部材を使用しないので、コスト、重量共に軽減できる効果を有する。
但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は本実施形態におけるVGターボに本発明のL型薄板の断熱材に振動減衰構造を取付けた場合の斜視図を示す。
1はVGターボ全体の斜視図を示し、エンジン(図示省略)からの排気ガスが流入する排気タービン2と、該排気タービン2による駆動でエアクリーナ(図示省略)からの吸気を圧縮する吸気コンプレッサ3と、排気タービン2内に内蔵され排気ガスのタービンロータ(図示省略)への噴出速度(圧力)を変化させるノズルブレード(図示省略)を駆動するアクチュエータ4とを備えている。
また、排気タービン2の輻射熱からアクチュエータ4を保護するL形断熱部材5がVGターボ1のアクチュエータ4に取付けられている。
導入された排気ガスは内部のノズルブレードによって速度が変化されタービンロータを駆動して排気ガス出口21から排出される。
ノズルブレードはエンジン制御装置(図示省略)からの信号により、アクチュエータ4のリンクレバー41によって、ノズルブレード先端部の開閉動作を行っている。
吸気コンプレッサ3はタービンロータと同軸的に配置されたコンプレッサ(図示省略)によって、エアクリーナ(図示省略)から吸気口32へ導入された吸気を圧縮して、吐出口31からインタークーラ(図示省略)を経てエンジンの燃焼室へ導入される。
尚、アクチュエータ4はエンジンに取付けられたVGターボ1に固着されているので、エンジンの振動(3方向の振動)を受ける構造になっており、L形断熱材5に対しては振源部材となっている。
断熱面A51の円柱状の突出部はアクチュエータ4を駆動するステップモータの外周部を覆っているカバー部53である。
また、断熱面A51は断熱面A51の幅M方向の一辺側には前記略直角に屈曲した側に延出したフランジ部55が設けられている。
尚、フランジ部55の屈曲部54側近傍には断熱面B52の屈曲部54近傍の端縁から、フランジ部55側に屈曲した補強片57がフランジ部55に溶着している。
従って、当該コーナ部は断熱面A51、断熱面B52及びフランジ部55によって、三面が一体的に形成された高剛性部となっている。
ケーブル56は断熱面A51の他辺側から一辺側に向けて、断熱面A51の上面に接着剤によって貼着されている。接着剤は断熱面A51との当接面全域に渡り塗布されている。
振動の状況によっては、当接面の部分的に接着剤を塗布することでも、同様の効果を得られる。
本実施形態の場合、ケーブル56はエンジン制御用のコントローラ(図示省略)に接続されている電気ハーネスで芯線が直径1ミリのビニール被覆電線5本を束ねてPVC(塩化ビニール)チューブにて被覆保護されたものである。
本発明のL形断熱部材は第1実施形態と使用目的、取付部形状が同じなので、アクチュエータ4への取付説明は省略する。
尚、第1実施形態と同じ部品は同一の符号を付す。
図3に本発明第2実施形態のL形断熱部材6の斜視図を示す。
L形断熱部材6は一面である断熱面B62はアクチュエータ4(図示省略)にボルトで締結されている。また、断熱面B62に連続し、略直角に屈曲した屈曲部67を介して他面である断熱面A61が配置されている。
剛性に関して、平板66は平面状になっているが、断熱面A61には屈曲部67、フランジ部63及びケーブルステー64等の剛性向上の要素を有しており、平板66に対し断熱面A61は剛性が高くなっている。
尚、振動の状況によっては、当接面の部分的に接着剤を塗布することでも、同様の効果を得られる。
本発明のL形断熱部材は第1実施形態と使用目的、取付部形状が同じなので、アクチュエータ4への取付説明は省略する。
尚、第1実施形態と同じ部品は同一の符号を付す。図4に本発明第3実施形態のL形断熱部材7の斜視図を示す。
L形断熱部材7は一面である断熱面B72はアクチュエータ4(図示省略)にボルトで締結されている。また、断熱面B72に連続し、略直角に屈曲した屈曲部77を介して他面である断熱面A71が配置されている。
円柱状突起76を屈曲部から突出量Lの1/3以下の部分にした理由は、断熱面A71の剛性が高くなると、振動形態が変わり、例えば断熱面B72の方に強度的に不利な応力が発生する場合がある。
また、円柱状突起76の幅M方向の位置は円柱状突起76の端部が断熱面A71の両端縁近傍にかからないようにする。特に、他辺側においては円柱状突起76の端縁から他辺(端縁)までの長さが断熱面A71の板厚tの5倍以上有すると良い。
尚、円柱状突起76は一つの円柱状突起76が断熱面A71の片面側に連続して突出しても良いし、突出方向が交互に配置しても同様な効果がえられる。
但し、ディンプル形状を幅M方向に間隔を有して条状に配置し、且つ突出量Lの方向に複数条配置する場合は、隣接する条のリンプル形状同士が、上記間隔部分に互いのリンプル形状の一部が突出量L方向でラップするように配置すると、断熱面A71の剛性は向上する。
本発明のL形断熱部材は第1実施形態と使用目的、取付部形状が同じなので、アクチュエータ4への取付説明は省略する。
尚、第1実施形態と同じ部品は同一の符号を付す。 図5に本発明第4実施形態のL形断熱部材8の斜視図を示す。
L形断熱部材7は一面である断熱面B82はアクチュエータ4(図示省略)にボルトで締結されている。また、断熱面B72に連続し、略直角に屈曲した屈曲部を介して他面である断熱面A71が配置されている。
ビード86を屈曲部87から突出量Lの1/3以下の部分にした理由は、断熱面A71の剛性が高くなると、振動形態が変わり、例えば断熱面B72の方に強度的に不利な応力が発生する場合がある。
また、ビード86の幅M方向の位置は円柱状突起76の端部が断熱面A71の両端縁近傍にかからないようにする。特に、他辺側においてはビード86の端縁から他辺(端縁)までの長さが断熱面A71の板厚tの5倍以上有すると良い。
尚、ビード86は一つの円柱状突起76が断熱面A71の片面側に連続して突出しても良いし、突出方向が交互に配置しても同様な効果がえられる。
本発明のL形断熱部材は第1実施形態と使用目的、取付部形状が同じなので、アクチュエータ4への取付説明は省略する。
尚、第1実施形態と同じ部品は同一の符号を付す。
図6に本発明第5実施形態のL形断熱部材9の斜視図を示す。
L形断熱部材7は一面である断熱面B92はアクチュエータ4(図示省略)にボルトで締結されている。また、断熱面B92に連続し、略直角に屈曲した屈曲部98を介して他面である断熱面A91が配置されている。
更に、屈曲部98沿った円柱状突起96の間には剛性を向上させるビード97(又は凹部)が複数配置されている。ビード97は屈曲部98を含んで屈曲側へと突出した断面が略三角形状の突起となっている。ビード97の突出長さ及び円柱状突起96は断熱面A91の屈曲部87から端縁側に突出した突出量Lの1/3以下の部分に設けられている。
円柱状突起96及びビード97を屈曲部87から突出量Lの1/3以下の部分にした理由は、断熱面A71の剛性が高くなると、振動形態が変わり、例えば断熱面B72の方に強度的に不利な応力が発生する場合がある。
また、円柱状突起96及びビード97の幅M方向の位置は円柱状突起96の端部が断熱面A91の両端縁近傍にかからないようにする。特に、他辺側においては円柱状突起96及びビード97の端縁から他辺(端縁)までの長さが断熱面A91の板厚tの5倍以上有すると良い。
尚、円柱状突起96及びビード97は断熱面A91の片面側に連続して突出しても良いし、突出方向が交互に配置しても同様な効果がえられる。
また、ビード97の間に円柱状突起96が配設されているパターンでも同様な効果を得ることができる。
2 排気タービン
3 吸気コンプレッサ
4 アクチュエータ
5、6、7 L形断熱部材
51、61、71、81、91 断熱面A
52、62、72、82、92 断熱面B
54、67、77、87、98 屈曲部
56 切欠き部
57 底部
66 円形切欠き
76、96 凸部
86、97 ビード
Claims (7)
- L字状の屈曲部を有した板部材の一面が振源部材に取付けられ、前記一面に連続した他面は幅方向の一辺側の端縁が前記屈曲部の屈曲側へ延出したフランジ部を有し、該フランジ部の前記屈曲部近傍と、前記一面の前記屈曲部近傍とを補強片で連結すると共に、他辺側の端縁が平面状に形成され、前記他面が前記振源部材に対し間隔を有して配置されたL形薄板の断熱構造において、前記他面に該他面と面接触する面接触部材を配置して、前記他面と前記面接触部材とを接着剤にて固着させたことを特徴とするL形薄板の断熱構造。
- 前記面接触部材は前記他面の周囲に配策されているケーブル類を束ねたものであることを特徴とする請求項1記載のL形薄板の断熱構造。
- 前記面接触部材は平板材であることを特徴とする請求項1記載のL形薄板の断熱構造。
- 前記他面と前記面接触部材との固着は当接面全域に接着剤を塗布したことを特徴とする請求項1〜3項のいずれかに記載のL形薄板の断熱構造。
- L字状の屈曲部を有した板部材の一面が振源部材に取付けられ、前記一面に連続した他面は幅方向の一辺側の端縁が前記屈曲部の屈曲側へ延出したフランジ部を有し、該フランジ部の前記屈曲部近傍と、前記一面の前記屈曲部近傍とを補強片で連結すると共に、他辺側の端縁が平面状に形成され、前記他面が前記振源部材に対し間隔を有して配置されたL形薄板の断熱構造において、前記他面には該他面の前記屈曲部側と反対側の端縁までの突出量Lに対し、前記屈曲側で前記突出量Lの1/3以内の部分で且つ、前記屈曲に沿って凹凸部を形成させたことを特徴とするL形薄板の断熱構造。
- 前記他面には該他面の前記屈曲部側と反対側の端縁までの突出量Lに対し、前記屈曲側で前記突出量Lの1/3以内の部分で且つ、前記屈曲部を含んで前記端縁方向へ延在したビードを前記屈曲部に沿って複数配設したことを特徴とする請求項5記載のL形薄板の断熱構造。
- 前記他面には該他面の前記屈曲部側と反対側の端縁までの突出量Lに対し、前記屈曲側で前記突出量Lの1/3以内の部分で且つ、前記屈曲に沿って前記凹凸部を設けると共に、該複数の凹凸部間に前記ビードを複数配設したことを特徴とする請求項5または6のいずれかに記載のL形薄板の断熱構造。
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