JP2011132820A - L型薄板の断熱材構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】振動する部分の振動を減衰させることで、発生応力の減少を図り、耐振強度を向上させることにより、コスト低減及び信頼性の向上を図ったVGターボのアクチュエータを保護するL形薄板の断熱材構造を提供することを目的とする。
【解決手段】L字状の屈曲部を有した板部材の断熱面B52がアクチュエータ4に取付けられ、断熱面52に連続した断熱面A51は幅方向の一辺側にフランジ部55を有し、断熱面B52とを補強片53で連結すると共に、他辺側の端縁が平面状に形成され、断熱面A51がアクチュエータ4に対し間隔を有して配置されたL形薄板の断熱材構造において、断熱面A51に断熱面A51と面接触する面接触部材を配置して、断熱面A51と面接触部材をとを接着剤にて固着させたことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、エンジンに搭載される機器類をエンジンの輻射熱から守るためL型薄板の断熱部材の構造に関する。
エンジン出力の過渡応答性をよくするため、ターボチャージャのタービンロータへ噴出させる排気ガスの圧力をノズルブレードによって調整して、ターボチャージャの過給圧力をすばやく変化させて、エンジン性能を十分に引出す可変容量ターボチャージャ(Variable Geometry Turbocharger;以下VGターボと称す)が採用されている。VGターボはエンジンの出力制御装置からの指示に従い、エンジンの燃焼室から排出された排気ガスを、電子制御式のアクチュエータによりリンク機構を介して、ノズルブレードの開度を調整しながら、タービンロータを回転させ、タービンロータと同軸的に連結されたコンプッレサでエアクリーナからの吸気を圧縮して、インタークーラを経てエンジンの燃焼室へ送気している。
VGターボの排気ガスが入るスクロール側はエンジン燃焼室から出てきた高温の排気ガスが入るため、VGターボの周囲に輻射熱を発散している。
ところが、電子制御式のアクチュエータ及び、電子制御式のアクチュエータを収納している容器は耐熱性に乏しい。そのために、VGターボと電子制御式のアクチュエータを収納している容器との間に輻射熱を遮る断面形状がL字形の遮蔽板を介装させている。
L字形の遮蔽板は一面がエンジンに装着されたVGターボに取付けられ、他面がVGターボと電子制御式のアクチュエータとの間で、VGターボ及び電子制御式のアクチュエータ共に間隔を有して配置されている。所謂片持ち状態で取付けられている。
両持ち状態で固定すると、固定部から熱伝導により電子制御式のアクチュエータに熱が伝わり、アクチュエータの性能維持が難しくなる。
そのため、L字形の遮蔽板はVGターボ自身の駆動振動及び、エンジン振動を受けて、他面が3方向に、特に面と直角方向にL字形の屈曲部を支点として振動して、断面形状がL字形の屈曲部に大きな応力が発生していることが判明し、最悪の場合には亀裂が入る可能性がある不具合を有している。
このような不具合を解決するための技術が示された特許文献として、特開平8−218837号公報(特許文献1)が提案されている。
特開平8−218837号公報
特許文献1の従来技術(部品の符号は部品を明確にするため、特許文献1に記載の符号をそのまま使用する)ではエンジンのオイルパン内部にオイルの揺動を抑制するバッフルプレート2端縁の任意の位置に切欠き部3,4が形成されている。この切欠き部3,4によりバッフルプレート2の上下間が連通することになっている。そして、バッフルプレート2の面外方向の剛性を向上させるため、バッフルプレート2の外周縁及び切欠き部3,4の縁部をバッフルプレート2の面に直交する折り曲げ部5を形成して剛性を向上させている。
更に、従来技術の対策として、バッフルプレート2の面に直交する折り曲げ部5の断面形状をU字状の凸状に形成させて、バッフルプレート2の面に直交する力が作用したときに、凸状の上端が部材の端部にならないようにして、バッフルプレート2剛性を上げると共に端部の応力低減を図っている。
しかし、作用力に対して、剛性を向上させたり、端縁に作用する応力を下げるために、U字状の凸状に形成させることは、部材の形状を複雑に形成するため製造金型が複雑となり製造コストが高くなる不具合を有している。
また、凸状に形成させた部分は剛性が向上するので、特に部材の端縁に凸状部を形成させた部分の周囲には応力集中が発生しやすく、その対応としては剛性を維持するために板厚を上げる必要があり、重量が重くなると共に、材料のコストも上昇する不具合を有している。
そこで、本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、振動する部分の振動を減衰させることで、発生応力の減少を図り、耐振強度を向上させることにより、コスト低減及び信頼性の向上を図ったVGターボのアクチュエータを保護するL形薄板の断熱材構造を提供することを目的とする。
本発明はかかる目的を達成するもので、L字状の屈曲部を有した板部材の一面が振源部材に取付けられ、前記一面に連続した他面は幅方向の一辺側の端縁が前記屈曲部の屈曲側へ延出したフランジ部を有し、該フランジ部の前記屈曲部近傍と、前記一面の前記屈曲部近傍とを補強片で連結すると共に、他辺側の端縁が平面状に形成され、前記他面が前記振源部材に対し間隔を有して配置されたL形薄板の断熱構造において、前記他面に該他面と面接触する面接触部材を配置して、前記他面と前記面接触部材との当接面全域を接着剤にて固着させたことを特徴とする。
かかる発明によれば、振動する他面に他面と面接触する面接触部材を配置して、接着剤を介在させることにより、振源部材からの振動に対し、夫々が異なる振動をし、相対すべりが生じることで摩擦が生じ、熱が発生する。熱が発生することで運動エネルギーが熱エネルギーとして消費されため、効果的な振動の減衰作用を得ることができる。
また、簡単な構造なので、コスト、及び板材の厚みを薄くすることによる重量等の軽減が可能となる。
また、本願発明において好ましくは、前記面接触部材は前記他面の周囲に配策されているケーブル類を束ねたものとしてもよい。
このような構成により、ケーブル類と薄板の他面とは夫々の剛性が異なるため、振源部材からの振動に対し夫々が異なる振動をする部材が接着剤で貼合わされているので、相対すべりが生じることで摩擦が生じ、熱が発生する。熱が発生することで運動エネルギーが熱エネルギーとして消費されため、効果的な振動の減衰作用が得られる。
また、本願発明において好ましくは、前記面接触部材は平板材とするとよい。
このような構成により、他面にはフランジ等があり、他面と板材との剛性が異なるため、振源部材からの振動に対し夫々が異なる振動をする部材が接着剤で貼合わされているので、相対すべりが生じることで摩擦が生じ、熱が発生する。熱が発生することで運動エネルギーが熱エネルギーとして消費されため、効果的な振動の減衰作用が得られる。
また、本願発明において好ましくは、前記他面と前記面接触部材との固着は当接面全域に接着剤を塗布するとよい。
このような構成により、他面にはフランジ等があり、他面と板材との剛性が異なるため、夫々が異なる振動をする部材が当節面全域において接着剤で貼合わされているので、相手側の振動に対して抵抗する面積が大きくなり、更に、大きな振動の減衰作用が得られる。
また、本願発明において好ましくは、L字状の屈曲部を有した板部材の一面が振源部材に取付けられ、前記一面に連続した他面は幅方向の一辺側の端縁が前記屈曲部の屈曲側へ延出したフランジ部を有し、該フランジ部の前記屈曲部近傍と、前記一面の前記屈曲部近傍とを補強片で連結すると共に、他辺側の端縁が平面状に形成され、前記他面が前記振源部材に対し間隔を有して配置されたL形薄板の断熱材構造において、前記他面には該他面の前記屈曲部側と反対側の端縁までの突出量Lに対し、前記屈曲側で前記突出量Lの1/3以内の部分で且つ、前記屈曲に沿って凹凸部を形成させたことを特徴とする。
このような構成により、他面には屈曲部に沿って凹凸部を形成してひずみエネルギーを増加させることで、それ比例して減衰エネルギーが増加し振動を減衰させることができる。
接着剤、他の減衰部材を使用しないので、コスト、重量共に軽減できる効果を有する。
また、本願発明において好ましくは、前記他面には該他面の前記屈曲部側と反対側の端縁までの突出量Lに対し、前記屈曲側で前記突出量Lの1/3以内の部分で且つ、前記屈曲部を含んで前記端縁方向へ延在したビードを前記屈曲部に沿って複数配設したことを特徴とする。
このような構成により、前記屈曲部を含んで前記端縁方向へ延在したビードを前記屈曲部に沿って複数配設することにより、それ比例して減衰エネルギーが増加し振動を減衰させることができる。
接着剤、他の減衰部材を使用しないので、コスト、重量共に軽減できる効果を有する。
また、本願発明において好ましくは、前記他面には該他面の前記屈曲部側と反対側の端縁までの突出量Lに対し、前記屈曲側で前記突出量Lの1/3以内の部分で且つ、前記屈曲に沿って前記凹凸部を設けると共に、該複数の凹凸部間に前記ビードを複数配設したことを特徴とする。
このような構成により、前記屈曲に沿って前記凹凸部を設けると共に、該複数の凹凸部間に前記ビードを複数配設したことにより、それ比例して減衰エネルギーが更に、増加し振動を減衰させることができる。
接着剤、他の減衰部材を使用しないので、コスト、重量共に軽減できる効果を有する。
本発明によれば、振動する部分の振動を減衰させることで、耐振強度を向上させることにより、コスト低減及び信頼性の向上が得られる。
本発明のL型薄板の振動減衰構造が使用されるVGターボへの取付状態を示す概略構成図を示す。 本発明の第1実施形態に係るL型薄板の振動減衰構造を示す。 本発明の第2実施形態に係るL型薄板の振動減衰構造を示す。 本発明の第3実施形態に係るL型薄板の振動減衰構造を示す。 本発明の第4実施形態に係るL型薄板の振動減衰構造を示す。 本発明の第5実施形態に係るL型薄板の振動減衰構造を示す。 本発明の第1実施形態による振動減衰確認試験の計測結果を示す。
以下、本発明の実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。
但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
(第1実施形態)
図1は本実施形態におけるVGターボに本発明のL型薄板の断熱材に振動減衰構造を取付けた場合の斜視図を示す。
1はVGターボ全体の斜視図を示し、エンジン(図示省略)からの排気ガスが流入する排気タービン2と、該排気タービン2による駆動でエアクリーナ(図示省略)からの吸気を圧縮する吸気コンプレッサ3と、排気タービン2内に内蔵され排気ガスのタービンロータ(図示省略)への噴出速度(圧力)を変化させるノズルブレード(図示省略)を駆動するアクチュエータ4とを備えている。
また、排気タービン2の輻射熱からアクチュエータ4を保護するL形断熱部材5がVGターボ1のアクチュエータ4に取付けられている。
排気タービン2にはエンジンの燃焼室からの排気ガスが排気ガス入口22へ導入される。
導入された排気ガスは内部のノズルブレードによって速度が変化されタービンロータを駆動して排気ガス出口21から排出される。
ノズルブレードはエンジン制御装置(図示省略)からの信号により、アクチュエータ4のリンクレバー41によって、ノズルブレード先端部の開閉動作を行っている。
吸気コンプレッサ3はタービンロータと同軸的に配置されたコンプレッサ(図示省略)によって、エアクリーナ(図示省略)から吸気口32へ導入された吸気を圧縮して、吐出口31からインタークーラ(図示省略)を経てエンジンの燃焼室へ導入される。
尚、アクチュエータ4はエンジンに取付けられたVGターボ1に固着されているので、エンジンの振動(3方向の振動)を受ける構造になっており、L形断熱材5に対しては振源部材となっている。
図2に示すように、L形断熱材5は一面である断熱面B52が振源部材であるアクチュエータ4にボルトで締結されている。また、断熱面B52に連続し、略直角に屈曲した屈曲部54を介して他面である断熱面A51が振源部材であるアクチュエータ4に間隔を有して配置されている。
断熱面A51の円柱状の突出部はアクチュエータ4を駆動するステップモータの外周部を覆っているカバー部53である。
また、断熱面A51は断熱面A51の幅M方向の一辺側には前記略直角に屈曲した側に延出したフランジ部55が設けられている。
尚、フランジ部55の屈曲部54側近傍には断熱面B52の屈曲部54近傍の端縁から、フランジ部55側に屈曲した補強片57がフランジ部55に溶着している。
従って、当該コーナ部は断熱面A51、断熱面B52及びフランジ部55によって、三面が一体的に形成された高剛性部となっている。
断熱面A51の一辺側と反対側の他辺側にはフランジ部55と反対方向に延出したケーブルステー58が配置されている。ケーブルステー58は貫通孔59にエンジンコントロール用のケーブル56を貫通させている。
ケーブル56は断熱面A51の他辺側から一辺側に向けて、断熱面A51の上面に接着剤によって貼着されている。接着剤は断熱面A51との当接面全域に渡り塗布されている。
振動の状況によっては、当接面の部分的に接着剤を塗布することでも、同様の効果を得られる。
本実施形態の場合、ケーブル56はエンジン制御用のコントローラ(図示省略)に接続されている電気ハーネスで芯線が直径1ミリのビニール被覆電線5本を束ねてPVC(塩化ビニール)チューブにて被覆保護されたものである。
図5は本実施形態による各周波数帯における振動により発生する応力を実験結果に基づいて比較したものである。周波数帯としては200〜300Hzにおいて、顕著な応力低減効果があることがわかった。これはエンジンの常用回転範囲に相当している。
エンジンに取付けられたVGターボ1、VGターボ1に取付けられた振源部材であるアクチュエータ4にはエンジンの振動が直接伝わってくる。従って、断熱面A51はあらゆる方向の振動を受けるが、特に、断熱面A51の面に直角の方向に屈曲部54を支点として振動する。断熱面A51の上面にはケーブル56が断熱面A51の幅M方向全域に亘り接着剤で接着されているので、ケーブル類と薄板の断熱面A51とは夫々の剛性が異なるため、アクチュエータ4からの振動に対し夫々が異なる振動をするが接着剤で連続して張合わされているので、夫々の部材が相手側の振動に対し抵抗するため、効果的な振動の減衰作用が得られる。
(第2実施形態)
本発明のL形断熱部材は第1実施形態と使用目的、取付部形状が同じなので、アクチュエータ4への取付説明は省略する。
尚、第1実施形態と同じ部品は同一の符号を付す。
図3に本発明第2実施形態のL形断熱部材6の斜視図を示す。
L形断熱部材6は一面である断熱面B62はアクチュエータ4(図示省略)にボルトで締結されている。また、断熱面B62に連続し、略直角に屈曲した屈曲部67を介して他面である断熱面A61が配置されている。
また、断熱面A61は断熱面A61の幅M方向の一辺側には前記略直角に屈曲した側に延出したフランジ部63が設けられている。断熱面A61の幅M方向の一辺側と反対側の他辺側にはケーブルステー64がフランジ部63と反対方向に延出している。ケーブルステー64は貫通孔65にエンジンコントロール用のケーブル(図示省略)を貫通させてケーブルを支持している。
断熱面A61の上面には断熱面A61と略同じ形状で、且つ板厚が同じ厚さの平板66を載置させている。平板66は断熱面A61と当接する面全域に接着剤が塗布され、断熱面A61に接着される。
剛性に関して、平板66は平面状になっているが、断熱面A61には屈曲部67、フランジ部63及びケーブルステー64等の剛性向上の要素を有しており、平板66に対し断熱面A61は剛性が高くなっている。
尚、振動の状況によっては、当接面の部分的に接着剤を塗布することでも、同様の効果を得られる。
本実施形態では、断熱面A61の上面に断熱面A61と略同じ面積の平板66を接着したので、平板66と断熱面A61との剛性は異なるため、アクチュエータ4からの振動に対し夫々が異なる振動をするが接着剤で略全域を張合わされてあるので、相手側の振動に対して抵抗する面積が互いに大きいため、更に大きな振動の減衰作用が得られる。
(第3実施形態)
本発明のL形断熱部材は第1実施形態と使用目的、取付部形状が同じなので、アクチュエータ4への取付説明は省略する。
尚、第1実施形態と同じ部品は同一の符号を付す。図4に本発明第3実施形態のL形断熱部材7の斜視図を示す。
L形断熱部材7は一面である断熱面B72はアクチュエータ4(図示省略)にボルトで締結されている。また、断熱面B72に連続し、略直角に屈曲した屈曲部77を介して他面である断熱面A71が配置されている。
また、断熱面A71は断熱面A71の幅M方向の一辺側には前記略直角に屈曲した側に延出したフランジ部73が設けられている。断熱面A71の幅M方向の一辺側と反対側の他辺側にはケーブルステー74がフランジ部73と反対方向に延出している。ケーブルステー74は貫通孔75にエンジンコントロール用のケーブル(図示省略)を貫通させてケーブルを支持している。
断熱面A71の幅M方向に沿って、剛性向上用の複数の凸部(又は凹部)である円柱状突起76が間隔を有して配置されている。円柱状突起76の位置は断熱面A71の屈曲部77から端縁側に突出した突出量Lの1/3以下の部分に設けられている。
円柱状突起76を屈曲部から突出量Lの1/3以下の部分にした理由は、断熱面A71の剛性が高くなると、振動形態が変わり、例えば断熱面B72の方に強度的に不利な応力が発生する場合がある。
また、円柱状突起76の幅M方向の位置は円柱状突起76の端部が断熱面A71の両端縁近傍にかからないようにする。特に、他辺側においては円柱状突起76の端縁から他辺(端縁)までの長さが断熱面A71の板厚tの5倍以上有すると良い。
尚、円柱状突起76は一つの円柱状突起76が断熱面A71の片面側に連続して突出しても良いし、突出方向が交互に配置しても同様な効果がえられる。
また、本実施例では形状を円柱状突起76としたが、ディンプル形状にして、も同様の効果を得ることができる。
但し、ディンプル形状を幅M方向に間隔を有して条状に配置し、且つ突出量Lの方向に複数条配置する場合は、隣接する条のリンプル形状同士が、上記間隔部分に互いのリンプル形状の一部が突出量L方向でラップするように配置すると、断熱面A71の剛性は向上する。
本実施形態では、断熱面A71には屈曲部77に沿って円柱状76(又はディンプル形状)の凹凸部を形成して断熱面A71全体の剛性を向上させて、アクチュエータ4からの振動に対し、断熱面A71における振動モードを変えることにより振動を減衰させることができる。さらに、接着剤、他の減衰部材を使用しないので、コスト、重量共に軽減できる効果を有する。
(第4実施形態)
本発明のL形断熱部材は第1実施形態と使用目的、取付部形状が同じなので、アクチュエータ4への取付説明は省略する。
尚、第1実施形態と同じ部品は同一の符号を付す。 図5に本発明第4実施形態のL形断熱部材8の斜視図を示す。
L形断熱部材7は一面である断熱面B82はアクチュエータ4(図示省略)にボルトで締結されている。また、断熱面B72に連続し、略直角に屈曲した屈曲部を介して他面である断熱面A71が配置されている。
また、断熱面A81は断熱面A81の幅M方向の一辺側には前記略直角に屈曲した側に延出したフランジ部83が設けられている。断熱面A81の幅M方向の一辺側と反対側の他辺側にはケーブルステー84がフランジ部83と反対方向に延出している。ケーブルステー84は貫通孔85にエンジンコントロール用のケーブル(図示省略)を貫通させてケーブルを支持している。
断熱面A81の幅M方向に沿って、剛性向上用の複数のビード86(又は凹部)が間隔を有して配置されている。ビード86は屈曲部87を含んで屈曲側へと突出した断面が略三角形状の突起となっている。ビード86の位置は断熱面A81の屈曲部87から端縁側に突出した突出量Lの1/3以下の部分に設けられている。
ビード86を屈曲部87から突出量Lの1/3以下の部分にした理由は、断熱面A71の剛性が高くなると、振動形態が変わり、例えば断熱面B72の方に強度的に不利な応力が発生する場合がある。
また、ビード86の幅M方向の位置は円柱状突起76の端部が断熱面A71の両端縁近傍にかからないようにする。特に、他辺側においてはビード86の端縁から他辺(端縁)までの長さが断熱面A71の板厚tの5倍以上有すると良い。
尚、ビード86は一つの円柱状突起76が断熱面A71の片面側に連続して突出しても良いし、突出方向が交互に配置しても同様な効果がえられる。
本実施形態では、断熱面A81には屈曲部に沿って断面略三角形状のビード86を形成して断熱面A81全体の剛性を向上させて、アクチュエータ4からの振動に対し、断熱面A81における振動モードを変えることにより振動を減衰させることができる。さらに、接着剤、他の減衰部材を使用しないので、コスト、重量共に軽減できる効果を有する。
(第5実施形態)
本発明のL形断熱部材は第1実施形態と使用目的、取付部形状が同じなので、アクチュエータ4への取付説明は省略する。
尚、第1実施形態と同じ部品は同一の符号を付す。
図6に本発明第5実施形態のL形断熱部材9の斜視図を示す。
L形断熱部材7は一面である断熱面B92はアクチュエータ4(図示省略)にボルトで締結されている。また、断熱面B92に連続し、略直角に屈曲した屈曲部98を介して他面である断熱面A91が配置されている。
また、断熱面A91は断熱面A91の幅M方向の一辺側には前記略直角に屈曲した側に延出したフランジ部93が設けられている。断熱面A81の幅M方向の一辺側と反対側の他辺側にはケーブルステー84がフランジ部83と反対方向に延出している。ケーブルステー84は貫通孔85にエンジンコントロール用のケーブル(図示省略)を貫通させてケーブルを支持している。
断熱面A91の幅M方向に沿って、断熱面A91の幅M方向に沿って、剛性向上用の複数の凸部(又は凹部)である円柱状突起96が間隔を有して配置されている。
更に、屈曲部98沿った円柱状突起96の間には剛性を向上させるビード97(又は凹部)が複数配置されている。ビード97は屈曲部98を含んで屈曲側へと突出した断面が略三角形状の突起となっている。ビード97の突出長さ及び円柱状突起96は断熱面A91の屈曲部87から端縁側に突出した突出量Lの1/3以下の部分に設けられている。
円柱状突起96及びビード97を屈曲部87から突出量Lの1/3以下の部分にした理由は、断熱面A71の剛性が高くなると、振動形態が変わり、例えば断熱面B72の方に強度的に不利な応力が発生する場合がある。
また、円柱状突起96及びビード97の幅M方向の位置は円柱状突起96の端部が断熱面A91の両端縁近傍にかからないようにする。特に、他辺側においては円柱状突起96及びビード97の端縁から他辺(端縁)までの長さが断熱面A91の板厚tの5倍以上有すると良い。
尚、円柱状突起96及びビード97は断熱面A91の片面側に連続して突出しても良いし、突出方向が交互に配置しても同様な効果がえられる。
また、ビード97の間に円柱状突起96が配設されているパターンでも同様な効果を得ることができる。
本実施形態では、断熱面A91には屈曲部98に沿って断面略三角形状のビード96を形成して断熱面A91全体の剛性を向上させて、アクチュエータ4からの振動に対し、断熱面A81における振動モードを変えることにより振動を減衰させることができる。さらに、接着剤、他の減衰部材を使用しないので、コスト、重量共に軽減できる効果を有する。
尚、実施形態を5種類記載したが、夫々を適宜併用することは可能であり、状況によっては更に、良い効果を得ることができる。
本発明によれば、VGターボを駆動するアクチュエータへの熱害を防止するため、断熱部材を取付けるが、断熱部材には断面がL字形で、片持ち支持の自由端を有する片に振動により発生する曲げモーメントの応力軽減を図るために、曲げモーメントの応力が高いところの振動を減衰させて、発生応力を下げることにより、断熱部材の信頼性向上、発生応力低下による部品の板厚減少等によるコスト低減が可能となり、VGターボを搭載したエンジンに用いることに適している。
1 VGターボ
2 排気タービン
3 吸気コンプレッサ
4 アクチュエータ
5、6、7 L形断熱部材
51、61、71、81、91 断熱面A
52、62、72、82、92 断熱面B
54、67、77、87、98 屈曲部
56 切欠き部
57 底部
66 円形切欠き
76、96 凸部
86、97 ビード

Claims (7)

  1. L字状の屈曲部を有した板部材の一面が振源部材に取付けられ、前記一面に連続した他面は幅方向の一辺側の端縁が前記屈曲部の屈曲側へ延出したフランジ部を有し、該フランジ部の前記屈曲部近傍と、前記一面の前記屈曲部近傍とを補強片で連結すると共に、他辺側の端縁が平面状に形成され、前記他面が前記振源部材に対し間隔を有して配置されたL形薄板の断熱構造において、前記他面に該他面と面接触する面接触部材を配置して、前記他面と前記面接触部材とを接着剤にて固着させたことを特徴とするL形薄板の断熱構造。
  2. 前記面接触部材は前記他面の周囲に配策されているケーブル類を束ねたものであることを特徴とする請求項1記載のL形薄板の断熱構造。
  3. 前記面接触部材は平板材であることを特徴とする請求項1記載のL形薄板の断熱構造。
  4. 前記他面と前記面接触部材との固着は当接面全域に接着剤を塗布したことを特徴とする請求項1〜3項のいずれかに記載のL形薄板の断熱構造。
  5. L字状の屈曲部を有した板部材の一面が振源部材に取付けられ、前記一面に連続した他面は幅方向の一辺側の端縁が前記屈曲部の屈曲側へ延出したフランジ部を有し、該フランジ部の前記屈曲部近傍と、前記一面の前記屈曲部近傍とを補強片で連結すると共に、他辺側の端縁が平面状に形成され、前記他面が前記振源部材に対し間隔を有して配置されたL形薄板の断熱構造において、前記他面には該他面の前記屈曲部側と反対側の端縁までの突出量Lに対し、前記屈曲側で前記突出量Lの1/3以内の部分で且つ、前記屈曲に沿って凹凸部を形成させたことを特徴とするL形薄板の断熱構造。
  6. 前記他面には該他面の前記屈曲部側と反対側の端縁までの突出量Lに対し、前記屈曲側で前記突出量Lの1/3以内の部分で且つ、前記屈曲部を含んで前記端縁方向へ延在したビードを前記屈曲部に沿って複数配設したことを特徴とする請求項5記載のL形薄板の断熱構造。
  7. 前記他面には該他面の前記屈曲部側と反対側の端縁までの突出量Lに対し、前記屈曲側で前記突出量Lの1/3以内の部分で且つ、前記屈曲に沿って前記凹凸部を設けると共に、該複数の凹凸部間に前記ビードを複数配設したことを特徴とする請求項5または6のいずれかに記載のL形薄板の断熱構造。
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