JPH08217284A - 用紙送給装置 - Google Patents

用紙送給装置

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JPH08217284A
JPH08217284A JP2262695A JP2262695A JPH08217284A JP H08217284 A JPH08217284 A JP H08217284A JP 2262695 A JP2262695 A JP 2262695A JP 2262695 A JP2262695 A JP 2262695A JP H08217284 A JPH08217284 A JP H08217284A
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slider
drum
paper sheet
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JP2262695A
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Teruji Ii
輝治 伊比
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OYAMA SEKKEI KK
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OYAMA SEKKEI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 誰でも簡単に傾きのない適正な状態で、か
つ、迅速にX−Yプロッタ等の作業機器に用紙を装着す
ることのできる用紙送給装置を提供する。 【構成】 回転自在なドラム2に矩形状の用紙3を巻き
取らせ、前記ドラムの回転により前記用紙を送りながら
所定の作業を行う作業機器Mに設けられ、ドラムに対し
て傾きのない適正な状態で用紙を送り込んで巻き取らせ
るための用紙送給装置12において、機器本体1の用紙
挿入口5の近傍であって前記用紙の一端を前記用紙挿入
口まで案内する前記機器本体の案内部7に設けられた前
記ドラムの回転軸線Cと平行な基準線11と、前記ドラ
ムの回転軸線に対して直交する方向に設けられたガイド
部13aと、このガイド部に沿って前記回転軸線と平行
な面内で昇降するスライダ14と、前記スライダに設け
られ、前記用紙の一部を保持する保持手段15とからな
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回転自在なドラムに
矩形状の用紙を巻き取らせ、前記ドラムの回転により前
記用紙を送りながら作図や印字等の作業を行う作業機器
に設けられ、前記ドラムに適正な状態で用紙を送り込ん
で巻き取らせるための用紙送給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】回転自在なドラムに矩形状の用紙を送り
込み、前記ドラムに用紙を巻き取らせて作図や印字等の
所定の作業を行う作業機器としては、ファックス,プリ
ンタや図8に示すようなX−Yプロッタが知られてい
る。X−Yプロッタは、CAD/CAM装置等に連結さ
れて、前記CAD/CAM装置等からの指令に従って設
計図面等を用紙面上に作図するものである。図8に示し
たX−YプロッタMは、機器本体1内に正逆回転自在な
ドラム2と、このドラム2との間で矩形状の用紙3を挟
持できるように、ドラム2の上部および下部に配置して
設けられた上部ガイドローラ4および下部カイドローラ
(下部ガイドローラは図面には現れない)と、ドラム2
の回転軸線Cと平行なX方向に進退移動可能なヘッド8
とを備えている。機器本体1の前部には用紙挿入口5が
設けられていて、案内面7に沿って用紙挿入口5に挿入
された用紙3の一端は、ドラム2と前記下部ガイドロー
ラとの間まで導かれる。用紙3の一端がドラム2と前記
下部ガイドローラとの間まで到達すると、図示しないセ
ンサが感知してドラム2を巻き込み側に回転させ、用紙
3をドラム2と下部ガイドローラとで挟持する。この
後、ヘッド8のX方向の往復移動とドラム2の正逆回転
による用紙3のY方向の送りとにより所定の図形等が用
紙3に描かれる。用紙3は、用紙挿入口5の上方に設け
らた用紙排出口6から排出される。
【0003】ところで、このように用紙3を下方側から
送り込むX−YプロッタM(作業機器)においては、用
紙3はドラム2の回転軸線Cに対して用紙3の一端が斜
めにならないように、適正な状態でドラム2に巻き取ら
せなければならない。そのために、作業者は、図8に示
すように用紙3の両側を把持して左右均等に用紙3を送
り込まなければならない。しかしながら、用紙挿入口5
から下部ガイドローラまでの距離が長いうえ、用紙挿入
口5から下部ガイドローラまでの間に用紙3が撓んで挿
入状態が一定にならず、用紙3が斜めになった状態でド
ラム2に巻き取られてしまうという不具合が生じやす
い。そして、このような不具合が生じると、巻き取りに
エラーが生じて作図等が行えなかったり、用紙3が途中
で破れたりする等するので、作業者はその都度用紙3を
取り出して挿入作業を最初からやりなおさなければなら
ず、作業が面倒であるとういう問題があった。このよう
な不具合は比較的柔らかい薄手の用紙ほど顕著である。
【0004】また、用紙3の一端が前記下部ガイドロー
ラに当接すると、図示しないセンサの作用により自動的
にドラム2が回転し、用紙3を前記下部ガイドローラと
の間に巻き込むようになっているが、作図開始の際の原
点位置設定のためドラム2が逆転して用紙3を巻き戻す
ことがある。これにより、用紙3はその一端が下部ガイ
ドローラ近傍の初期ポイントに位置するまで巻き戻され
るが、用紙3の大きさが大きかったり、厚手のものであ
ったりすると、その重量により用紙3が前記下部ガイド
ローラとドラム2との間から脱落してしまうということ
がある。そのため、厚手の用紙や大きさの大きい用紙を
使用する場合には、ドラム2が用紙3を完全に巻き取る
まで作業者が用紙3を保持していなければならなかっ
た。以上の問題から、用紙3を傾きのない適正な状態で
X−Yプロッタに装着するには、ある程度以上の習熟が
必要となるうえ装着のために多大な時間と労力が費やさ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、誰
でも簡単に傾きのない適正な状態で、かつ、迅速にX−
Yプロッタやプリンタ等の作業機器に用紙を装着するこ
とができるようにする用紙送給装置を提供しようとする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の用紙送給装置
は、回転自在なドラムに矩形状の用紙を巻き取らせ、前
記ドラムの回転により前記用紙を送りながら所定の作業
を行う作業機器に設けられ、適正な状態で前記用紙を前
記ドラムに送り込んで巻き取らせるための用紙送給装置
において、機器本体の用紙挿入口の近傍であって前記用
紙の一端を前記用紙挿入口まで案内する前記機器本体の
案内部に設けられた前記ドラムの回転軸線と平行な基準
線と、前記作業機器の下方に設けられる基体と、この基
体の前記ドラムの前記回転軸線に対して直交する方向に
設けられたガイド部と、前記ガイド部に沿って前記回転
軸線と平行な面内で昇降するスライダと、前記スライダ
に設けられ、前記用紙の一部を保持する保持手段とから
なることを特徴とする。前記ガイド部または前記スライ
ダは、前記用紙の幅に応じて前記回転軸線と平行な方向
に移動させて適宜の位置で固定できるようにしてもよい
し、前記スライダは前記用紙の幅に応じて複数種類設け
られるとともに、前記ガイド部は、前記用紙の幅の応じ
て適宜の間隔で複数配置するものとしてもよい。また、
上記構成の用紙送給装置に、以下の要件を適宜に付加す
ることができる。 前記ガイドの下方には衝撃緩衝用の弾性体を設け、前
記スライダがこの弾性体に当接することにより前記ガイ
ドの下端位置で停止するようにしたこと。 前記スライダには、用紙を保持した状態の前記スライ
ダと重量的に釣り合うバランサを設けたこと。
【0007】
【作用】用紙挿入口の近傍に設けられた基準線に用紙の
一端を合わせて保持手段で用紙の一部をスライダに保持
させる。この状態で用紙の一端を前記用紙挿入口から挿
入すると、この挿入動作にともなってスライダがガイド
に沿って上昇する。基準線はドラムの回転軸線Cと平行
に設けられ、ガイドは前記回転軸線Cに直交するように
設けられているので、用紙の一端がドラムの回転軸線に
対して傾くことなく適正な状態でドラムまで送られる。
ドラムが逆転して用紙の一端を初期ポイント近傍まで巻
き戻すことがあっても、用紙は保持手段によりスライダ
に保持されているので傾くことがなく、作業者は用紙が
ドラムとガイドローラとの間から脱落しないように用紙
を軽く保持しているだけでよい。そして、ドラムが完全
に用紙を巻き取った後は、保持手段による用紙の保持を
解除すればよい。なお、用紙の保持を解除するとスライ
ダは自由状態になり、ガイドに沿ってガイド下端まで落
下するが、ガイド下端にゴムやバネ,スポンジ等の弾性
体を設けることにより、スライダがガイドに直接衝突す
ることを防止でき、衝撃の緩和と騒音の低減に役立つ。
また、スライダにバランサを設けたものは、スライダを
極めて軽い力で昇降させることができ、かつ、用紙を保
持させた状態でも用紙が自重によって落下するというこ
とがないので、原点位置設定等のためにドラムが用紙を
初期ポイントまで巻き戻すことがあっても用紙が脱落せ
ず、作業者が用紙やスライダを常時保持している必要が
なくなる。
【0008】
【実施例】本発明の好適な実施例を図面に従って説明す
る。なお、以下の実施例では、CAD/CAM装置等の
指令により用紙上に設計図等を描くX−Yプロッタを作
業機器の一例に挙げて説明するが、本発明はプリンタや
ファックスなどの他の作業機器にも適用することができ
るものである。
【0009】図1は本発明の用紙送給装置を設けたX−
Yプロッタの全体図、図2は本発明の用紙送給装置の構
成の説明図、図3ないし図5は用紙送給装置を使用して
X−Yプロッタに用紙を送給する手順を示したもので、
図中の矢印は用紙が送られる方向を示している。また、
図に示すX−YプロッタMは、図8の従来例で示したも
のと同じであるので、同一部位,同一部材には、同一の
符号を付している。この実施例においてX−Yプロッタ
Mは、床面F上に立設された架台10上に載置されてい
る。用紙挿入口5まで用紙3を案内するX−Yプロッタ
Mの前面の案内面7には、ドラム2の回転軸線Cと平行
に基準線11が引かれている。この基準線11は用紙3
の一端を沿わせることにより用紙3を回転軸線Cに対し
て傾きのない適正な状態にするためのものであるが、図
1に示すように基準線11に直交する別の基準線11a
を補助的に設けるものとしてもよい。この基準線11a
を利用することにより、用紙3の両側縁でも用紙3を傾
きのない適正な状態にすることができる。
【0010】用紙送給装置12の基体13は機器本体1
の下部に設けられている。この基体13は、架台10に
ボルト等で取り付けるものとしてもよいし、機器本体1
の下面にボルト等により直接取り付けるものとしてもよ
いが、この実施例では、機器本体1の下面に取付ボルト
18で取り付けるものとして説明する。また、この基体
13を左右方向(X方向)に移動自在にするとともに、
用紙3の幅に応じた適宜の位置で固定できるようにすれ
ば、幅の異なる種々の用紙3を使用する場合等に便利で
ある。
【0011】基体13は、ガイド部としてのガイド溝1
3aが形成された薄板からなり、ガイド溝13aにステ
ンレス製または鋼製のスライダ14が昇降自在に嵌合さ
れている。そして、このスライダ14に着脱自在な保持
手段としての磁石15が設けられる。また、基体13
は、安定的に機器本体21または架台10に取り付けら
れるように、上端部が幅広に形成され全体として略T字
形をなしている。この基体13の上端部を一側に折り曲
げて取付部16aが、下端部を前記上端部と同一側に折
り曲げてストッパ部16bが形成されている。そして、
この基体13は、取付ボルト18により取付部16aで
機器本体1の下面に取り付け固定されている。上記した
基準線11,基体13,ガイド溝13a,スライダ14
等で本発明の用紙送給装置12が構成される。また、ス
トッパ部16bには、スライダ14の端部が直接当接し
ないようにして衝撃の緩和と騒音の低減を図るための弾
性体17が設けられている。この弾性体17は、ゴムや
ばね、スポンジ等からなっている。
【0012】ガイド溝13aは、基体13を機器本体1
に取り付けたときに、その中心軸線Dがドラム2の回転
軸線Cに対して直角になるように上下方向に形成されて
いる。また、スライダ14は、左右方向(X方向)に延
びるアーム14aと、このアーム14aのほぼ中央に設
けられアーム14aが揺動しないようにガイド溝13a
に嵌合された嵌合部14bとから構成され、全体でほぼ
T字形を成している。なお、用紙3を保持するアーム1
4aの一側面は、用紙挿入口5に挿入しようとする用紙
3が捩じれないようにするために、回転軸線Cと平行な
面内に位置していなければならない。但し、回転軸線C
と平行な面内に位置するものであれば、架台10や機器
本体1に対する基体13の前後方向(図面垂直方向)の
取付角度α(図2(B)参照)は必ずしもこの実施例の
ように垂直である必要はなく、作業環境等に応じて適宜
に傾斜させるものとしてもよい。
【0013】スライダ14との間で用紙3を保持する保
持手段としての磁石15は、アーム14aに沿って長尺
に形成されている。保持手段としては、上記の磁石15
以外に、例えばアーム14aに設けられ、アーム14a
との間で用紙3を挟持するクリップや、吸引エアであっ
てもよい。しかし、この実施例のようにアーム14aを
ステンレスや鋼材等で形成し、長尺の磁石15で用紙3
を保持するようにすれば、用紙3の保持およびその解除
が極めて迅速かつ簡単に行えるうえ、価格も安いという
特徴がある。
【0014】次に、上記構成の用紙送給装置を使用して
用紙3をX−YプロッタMに送給する手順を、図3ない
し図5に従って説明する。まず、図3に示すように、用
紙3の一端を基準線11に合わせて用紙3をスライダ1
4に挟着させる。すなわち、片手で基準線11に一致さ
せた用紙3の一端を押えながら、用紙3の上から磁石1
5をアーム14aに磁着させ、アーム14aと磁石15
との間で用紙3を保持させる(尚、図3において作業者
の手は記載を省略している)。これにより、用紙3の一
端はドラム2の回転軸線Cと平行な状態になる。次に、
用紙3を用紙挿入口5から機器本体1内に挿入し、下部
ガイドローラまで送り込む。この用紙3の送り込み動作
とともにスライダ14はガイド溝13aに沿って上昇す
るが、スライダ14はガイド溝13aに揺動することな
く案内されているので、挿入動作の途中で用紙3が斜め
になることがなく、適正な状態で送り込むことができ
る。
【0015】用紙3の一端がドラム2の下部ガイドロー
ラに当接すると、図示しないセンサが感知してドラム2
を回転させ用紙3を巻き込むとともに、用紙3の一端を
ドラム2と前記下部ガイドローラとで挟持する。この
後、ドラム2は原点位置設定等のため逆転して用紙3の
一端を初期ポイント近くまで巻き戻すが、その間作業者
は、用紙3が脱落しない程度にスライダ14または用紙
3を軽く支持しているだけでよい。用紙3が巻き戻され
ても、スライダ14または用紙3は作業者に支持されて
いるので、スライダ14は落下することがなく、また、
用紙3は磁石5によりスライダ14に保持されているの
で、用紙3は図4に示すようにスライダ14と用紙挿入
口5との間で湾曲状に撓むことになる。
【0016】用紙3が完全にドラム2に巻き込まれた後
は、磁石15をアーム14aから取り外して用紙3の保
持を解除する。この後、ヘッド8のX方向の移動と、ド
ラム2の正逆回転による用紙3のY方向の送りとによ
り、用紙3には所定の図形等が描かれる。なお、用紙3
の保持位置は、用紙3の幅方向(X方向)のほぼ中央が
望ましいが、ガイド13を架台10または機器本体1に
対して左右方向(X方向)に移動自在にできるようにす
れば、用紙3の幅が大小変化しても常に好適な位置で用
紙3を保持することができるようになる。ガイド13を
左右方向に移動できるようにする手段としては、架台1
0の上端にX方向に沿ってガイドレールを設け、このガ
イドレールに沿ってガイド13が移動できるようにして
もよいし、機器本体1の下面に長孔を設け、この長孔に
沿って取付ボルト18および基体13を移動できるよう
にしてもよい。
【0017】次に本発明の第2の実施例について説明す
る。図6は、本発明の第2の実施例である。この実施例
では、第1実施例と同様に案内部7に設けられた基準線
11(図1参照)と、架台10または機器本体1の下面
に取り付けられる基体としての上部支持体20と、中心
軸線D′が回転軸線Cと直角になるように上部支持体2
0から垂下された複数本(この実施例では3本)の棒状
のガイド部材22と、このガイド部材22の下端を連結
する下部支持体21と、ガイド部材22に昇降自在に設
けられた第1スライダ24aと、保持体としての磁石2
5aとで用紙送給装置が構成されている。第1スライダ
24aに設けられる保持手段については、第1実施例と
同様にクリップ,エア吸引等であってもよい。さらにこ
の実施例では、図中二点鎖線で示すような第1スライダ
24aよりも幅小な第2スライダ24bを、図に示すガ
イド部材22のうちの真ん中のガイド部材22と右端の
ガイド部材22との間に摺動自在に任意に設けることが
できるようになっている。このように、大小二つのスラ
イダ24a,24bと保持手段としての大小の磁石25
a,25bを設けることにより、大小二種類の用紙3
a,3bに対応することができるようになるという特徴
がある。
【0018】図7は本発明の第3の実施例を示したもの
である。第3の実施例では、第1の実施例で示した用紙
送給装置12のスライダ14にバランサ26を設けたも
のである。このバランサ26は、基体13の取付部16
aの一部を延長して形成した支持部27に支持された滑
車28と、この滑車28に巻回され一端がスライダ14
に連結されたワイヤ29と、このワイヤ29の他端に吊
り下げられた重りWとからなっている。この重りWは、
磁石15で用紙3を保持させた状態のスライダ14と、
重量的にほぼ釣り合うものである。従って、スライダ1
4は用紙3を保持した状態でガイド溝13aの任意の位
置で停止することができるようになっている。すなわ
ち、用紙3をスライダ14に保持させて用紙挿入口5に
挿入した後は、作業者が手を放しても用紙3が自重によ
り脱落することがない。従って、このようなバランサ2
6を設けたものは、ドラム2が逆転して用紙3の一端を
初期ポイント近傍まで巻き戻した際に、作業者が用紙3
やスライダ14を支持していなくても、用紙3が脱落す
ることがない。この実施例によれば、上記した第1,第
2の実施例よりもさらに作業が容易なものになるという
特徴がある。
【0019】本発明の好適な実施例について説明してき
たが、本発明は上記の実施例により限定されるものでは
ない。例えば、上記の第1および第3の実施例で用紙送
給装置12を構成する基体13は、正面視して略T字状
に形成されているとしたが、安定的に機器本体1や架台
10等に取り付けることができるものであれば必ずしも
T字状にする必要はない。また、上記の実施例で作業機
器としてのX−YプロッタMは架台10上に載置されて
いるとして説明しているが、本発明の用紙送給装置1
2,19を設けることができる程度のスペースを機器本
体1の下方に確保できるものであれば、机上やその他の
台上にX−YプロッタMを載置するものとしてもよい。
【0020】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、用紙の端部を基準線に沿って合わせて適正な状態に
し、保持手段でスライダに用紙を保持させることによ
り、ドラムに対して傾きのない適正な状態を維持して用
紙を送ることができ、用紙が斜めになってドラムに巻き
取られるという不具合の発生を有効に防止できる。ま
た、ドラムが原点位置設定等のために逆転して用紙の一
端を下部ガイドローラ近傍の初期ポイントまで巻き戻す
ことがあっても、用紙が脱落しないように軽く用紙また
はスライダを支持していればよいだけなので、作業が容
易になる。バランサを設けたものは、用紙を用紙挿入口
に送り込んだ後は用紙を支持する必要がなくなり、さら
に作業が容易になる。このように、本発明の用紙送給装
置によれば、機構上下方側からX−Yプロッタ等の作業
機器に用紙を送り込まなければならない場合であって
も、誰でも簡単に傾きのない適正な状態で、かつ、迅速
に用紙をドラムに巻き取らせることができるうえ、その
構成も簡素なものであるので、安価に製作することがで
き簡単な取付作業で後付けすることができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかり、用紙送給装置を設
けたX−YプロッタMの全体図である。
【図2】本発明の用紙送給装置の構成を説明する図で、
(A)は主要部の正面図、(B)はその側面図である。
【図3】本発明の用紙送給装置を使用して用紙を送給す
る手順を説明するもので、用紙の一端を基準線に合わせ
て用紙をスライダに挟着させた状態を示すものである。
【図4】本発明の用紙送給装置を使用して用紙を送給す
る手順を説明するもので、ドラムが逆転して用紙を初期
ポイント近傍まで巻き戻したときの状態を示すものであ
る。
【図5】本発明の用紙送給装置を使用して用紙を送給す
る手順を説明するもので、用紙がドラムに巻き取られて
作図や印字等が行われるときの状態を示すものである。
【図6】本発明の用紙送給装置の第2の実施例である。
【図7】用紙を保持した状態のスライダと重量的に釣り
合うバランサを設けた本発明の第3の実施例にかかり、
その側面図である。
【図8】従来例にかかり、X−YプロッタMの概略およ
び用紙を挿入する様子を示した斜視図である。
【符号の説明】
1 機器本体 2 ドラム 3,3a,3b 用紙 4 ガイドローラ 5 用紙挿入口 6 用紙排出口 7 案内面 8 ヘッド 10 架台 11 基準線 11a 補助基準線 12,19 用紙送給装置 13 基体 13a ガイド溝(ガイド部) 14,24a,24b スライダ 15,25a,25b 磁石(保持手段) 16a 取付部 16b ストッパ部 17 弾性体 18 取付ボルト 22 ガイド部材(ガイド部) 26 バランサ W 重り M X−Yプロッタ(作業機
器) F 床面 C 回転軸線 D,D′ ガイド部の中心軸線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65H 5/10 B65H 5/10 Z

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在なドラムに矩形状の用紙を巻き
    取らせ、前記ドラムの回転により前記用紙を送りながら
    所定の作業を行う作業機器に設けられ、適正な状態で前
    記用紙を前記ドラムに送り込んで巻き取らせるための用
    紙送給装置において、 機器本体の用紙挿入口の近傍であって前記用紙の一端を
    前記用紙挿入口まで案内する前記機器本体の案内部に設
    けられた前記ドラムの回転軸線と平行な基準線と、 前記作業機器の下方に設けられる基体と、 この基体の前記ドラムの前記回転軸線に対して直交する
    方向に設けられたガイド部と、 前記ガイド部に沿って前記回転軸線と平行な面内で昇降
    するスライダと、 前記スライダに設けられ、前記用紙の一部を保持する保
    持手段と、 からなることを特徴とする用紙送給装置。
  2. 【請求項2】 前記ガイド部または前記スライダは、前
    記用紙の幅に応じて前記回転軸線と平行な方向に移動さ
    せて適宜の位置で固定できるようにしたことを特徴とす
    る請求項1に記載の用紙送給装置。
  3. 【請求項3】 前記スライダは前記用紙の幅に応じて複
    数種類設けられるとともに、前記ガイド部は、前記用紙
    の幅に応じて適宜の間隔で複数配置されたことを特徴と
    する請求項1に記載の用紙送給装置。
  4. 【請求項4】 前記保持手段は、前記用紙を前記スライ
    ダに挟み付ける磁石やクリップ、または前記用紙を前記
    スライダに吸着させる吸引エアであることを特徴とする
    請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の用紙送給装
    置。
  5. 【請求項5】 前記ガイド部の下方には衝撃緩衝用の弾
    性体を設け、前記スライダがこの弾性体に当接すること
    により前記ガイド部の下端位置で停止するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載の用紙送給装置。
  6. 【請求項6】 前記スライダには、前記用紙を保持した
    スライダと重量的に釣り合うバランサを設けたことを特
    徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の用
    紙送給装置。
JP2262695A 1995-02-10 1995-02-10 用紙送給装置 Pending JPH08217284A (ja)

Priority Applications (1)

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JP2262695A JPH08217284A (ja) 1995-02-10 1995-02-10 用紙送給装置

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JP2262695A JPH08217284A (ja) 1995-02-10 1995-02-10 用紙送給装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9028160B2 (en) 2011-11-29 2015-05-12 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Print substrate edge guide

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