JPH08209102A - 水性加硫接着剤 - Google Patents

水性加硫接着剤

Info

Publication number
JPH08209102A
JPH08209102A JP3935395A JP3935395A JPH08209102A JP H08209102 A JPH08209102 A JP H08209102A JP 3935395 A JP3935395 A JP 3935395A JP 3935395 A JP3935395 A JP 3935395A JP H08209102 A JPH08209102 A JP H08209102A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
water
adhesive
component
carboxylic acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3935395A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3513959B2 (ja
Inventor
Kiyobumi Fukazawa
清文 深澤
Rikito Eguchi
力人 江口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP03935395A priority Critical patent/JP3513959B2/ja
Publication of JPH08209102A publication Critical patent/JPH08209102A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3513959B2 publication Critical patent/JP3513959B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アミノ基含有シラン系化合物および不飽和カ
ルボン酸を含有する水性の接着剤組成物であって、フッ
素ゴム、特にパーオキサイド架橋系のフッ素ゴムの金属
に対する接着性などを改善せしめたものを提供する。 【構成】 γ-アミノプロピルトリヒドロキシシラン、
メタクリル酸および酢酸を含有するpH5〜7の水性加硫接
着剤。これは、フッ素ゴムの金属に対する加硫接着性を
大幅に改善させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水性加硫接着剤に関す
る。更に詳しくは、金属とフッ素ゴムとの加硫接着など
に好適に用いられる水性の加硫接着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平5-86335号公報には、アミノ基含
有トリアルコキシシラン化合物と不飽和カルボン酸を含
有する水性の接着剤組成物が記載されており、この接着
剤組成物は、シリコーンゴム、フッ素ゴム、NBR等の
金属への加硫接着に好適に用いられると述べられてい
る。
【0003】しかしながら、この水性接着剤組成物は、
金属面上に均一に塗布することができないでムラが発生
し、また塗布後に錆を発生させるばかりではなく、この
組成物自体も室温条件下に1ヶ月程度放置しておくとゲ
ル化し、使用不能となるなどの欠点を有している。更
に、最も大事な接着性についてみると、フッ素ゴムの場
合に、その接着性が十分ではないことが指摘される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、アミ
ノ基含有シラン系化合物および不飽和カルボン酸を含有
する水性の接着剤組成物であって、フッ素ゴムの金属に
対する接着性などを改善せしめたものを提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
アミノ基含有トリヒドロキシシラン、不飽和カルボン酸
および低級飽和カルボン酸または無機酸を含有する水性
加硫接着剤によって達成される。
【0006】アミノ基含有トリヒドロキシシランとして
は、ω-アミノアルキルトリヒドロキシシラン、N-β-
(アミノエチル)-γ-アミノプロピルトリヒドロキシシラ
ン、γ-ウレイドプロピルトリヒドロキシシラン等が用
いられ、好ましくはγ-アミノプロピルトリヒドロキシ
シランが用いられる。
【0007】不飽和カルボン酸としては、メタクリル
酸、アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、
クロトン酸、ビニルスルホン酸、ビニルホスホン酸等が
用いられ、好ましくはメタクリル酸が用いられる。
【0008】低級飽和カルボン酸としては、ギ酸、酢
酸、プロピオン酸等が、また無機酸としては、塩酸、硝
酸等が用いられる。
【0009】以上の各成分は、アミノ基含有トリヒドロ
キシシラン100重量部当り、不飽和カルボン酸が約5〜40
重量部、好ましくは約15〜25重量部の割合で、低級飽和
カルボン酸または無機酸が約5〜40重量部、好ましくは
約8〜15重量部の割合でそれぞれ用いられる。不飽和カ
ルボン酸の割合がこれより少ないと接着性改善という目
的を達成することができず、一方これより多い割合で用
いられると、酸性物質が皮膜中に残って金属腐食の原因
ともなり、また組成物自体の安定性も悪くなる。低級飽
和カルボン酸または無機酸は、接着性改善の観点から水
性加硫接着剤のpHを4〜7に調整することが望ましく、不
飽和カルボン酸量との兼ね合いもあるが、一般には上記
範囲の割合で用いられる。
【0010】これら各成分は、これらの各成分の合計量
が約0.5〜5重量%、好ましくは約1〜2重量%を占めるよう
な水性組成物として調製される。その調製は、各成分を
単純にイオン交換水中で混合し、数分間程度撹拌するだ
けで容易に行うことができる。
【0011】このようにして調製される水性加硫接着剤
を用いての加硫接着は、この水性加硫接着剤を好ましく
は表面処理された金属板、例えばリン酸塩皮膜処理軟鋼
板、ステンレス鋼板、クロメート処理ステンレス鋼板、
アルミニウム鋼板、アロジン処理アルミニウム鋼板等に
浸漬、噴霧等の手段で塗布し、約100〜150℃で約5〜10
分間程度乾燥させた後、そこに未加硫のフッ素ゴムコン
パウンド等を接合させ、用いられたゴムの加硫条件下で
加圧加硫することにより行われる。
【0012】未加硫のフッ素ゴムコンパウンドとして
は、次のような配合例のものが挙げられる。 (配合例I) フッ素ゴム(デュポン社製品バイトンE45) 100重量部 メタけい酸カルシウム 40 MTカーボンブラック 2 酸化マグネシウム(協和化学製品マグネシア#150) 6 水酸化カルシウム 3 加硫剤(デュポン社製品キュラティブ#30) 2 加硫促進剤(同社製品キュラティブ#20) 1 (配合例II) フッ素ゴム(ダイキン製品ダイエルG901) 100重量部 メタけい酸カルシウム 20 MTカーボンブラック 20 酸化マグネシウム(協和化学製品マグネシア#150) 6 水酸化カルシウム 3 トリアリルイソシアヌレート 1.8 過酸化物架橋剤(日本油脂製品パーヘキサ25B) 0.8
【0013】
【発明の効果】従来用いられていたγ-アミノ基含有ト
リアルコキシシラン系水性加硫接着剤において、γ-ア
ミノ基含有トリアルコキシシランをγ-アミノ基含有ト
リヒドロキシシランに変更することによって、フッ素ゴ
ムの金属に対する加硫接着性を大幅に改善することがで
きる。また、この水性加硫接着剤のpHを低級飽和カルボ
ン酸または無機酸で4〜7の範囲に調整すると、接着性ば
かりではなく、貯蔵安定性の向上をも図ることができ
る。従って、この水性加硫接着剤は、オイルシール、パ
ッキン、ガスケット、バルブ等の製造時に好適に用いら
れる。
【0014】
【実施例】次に、実施例について本発明を説明する。
【0015】実施例1〜3 次の各成分(重量部)から、水性加硫接着剤を調製し、 成分 実-1 実-2 実-3 γ-アミノプロピルトリヒドロキシシラン40%水溶液 2.5 1.5 2.5 メタクリル酸 0.2 0.1 リン酸 0.5 酢酸 0.1 0.1 イオン交換水 97.2 98.3 97.0 pH 5.0 5.2 4.3 調製された水性加硫接着剤を、リン酸亜鉛皮膜処理した
軟鋼板上に塗布し、120℃で5分間乾燥させた。
【0016】この加硫接着剤塗布軟鋼板に、前記配合例
IまたはIIの未加硫フッ素ゴムコンパウンドを接合さ
せ、180℃、6分間の加圧加硫を行った後、剥離力および
ゴム残り面積率の測定を行った。
【0017】比較例1〜5 次の各成分(重量部)から、水性加硫接着剤を調製し、 成分 比-1 比-2 比-3 比-4 比-5 γ-アミノプロピルトリエトキシシラン 1.0 1.0 γ-アミノプロピルトリヒドロキシシラン 2.5 2.5 2.5 40%水溶液 メタクリル酸 0.4 0.2 0.4 酢酸 0.16 0.3 イオン交換水 98.6 98.64 97.1 97.2 97.5 pH 5.8 5.0 5.0 5.0 10.7 この水性加硫接着剤を用いての軟鋼板上への塗布から剥
離力およびゴム残り面積率の測定迄が、実施例1〜2と
同様にして行われた。
【0018】以上の各実施例および比較例での測定結果
は、次の表1に示される。 表1 配合例I 配合例II 剥離力(N/mm) ゴム残り面積率(%) 剥離力(N/mm) ゴム残り面積率(%) 実施例1 5.4 100 6.0 100 〃 2 5.2 100 6.0 100 〃 3 5.3 100 6.0 100 比較例1 5.2 80 5.1 30 〃 2 5.0 80 5.4 50 〃 3 5.2 90 5.8 80 〃 4 4.6 60 4.9 30 〃 5 3.3 20 4.0 20
【0019】また、実施例1〜3および比較例1〜2で
それぞれ調製された水性加硫接着剤について、調製後10
日間、20日間または30日間放置した後、軟鋼板上への塗
布、乾燥および加圧加硫を行い、剥離力およびゴム残り
面積率の測定を行い、安定性を評価した。得られた結果
は、次の表2に示される。 表2 放置 配合例I 配合例II 日数 剥離力(N/mm) ゴム残率(%) 剥離力(N/mm) ゴム残率(%) 実施例1 10 5.4 100 6.0 100 20 5.4 〃 6.0 〃 30 5.2 〃 5.8 〃 実施例2 10 5.2 〃 5.9 〃 20 5.1 〃 5.9 〃 30 5.1 〃 5.9 〃 実施例3 10 5.3 〃 6.0 〃 20 5.2 〃 6.0 〃 30 5.2 〃 5.9 〃 比較例1 10 5.1 80 5.1 30 20 4.2 40 4.0 10 30 (ゲル化) (ゲル化) 比較例2 10 5.0 80 5.3 50 20 4.6 60 3.3 20 30 3.1 20 2.0 10
【0020】更に、40℃、90%RHの条件下における塗布
面の防錆性を、錆発生面積率(単位;%)によって評価し
た。得られた結果は、次の表3に示される。 表3 放置時間 70hrs 140hrs 240hrs 500hrs 実施例1 0 0 5 10 〃 2 0 0 0 5 〃 3 0 0 0 5 比較例1 5 10 10 30 〃 2 5 10 10 20
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年6月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】比較例1〜5 次の各成分(重量部)から、水性加硫接着剤を調製し、 この水性加硫接着剤を用いての軟鋼板上への塗布から剥
離力およびゴム残り面積率の測定迄が、実施例1〜3
同様にして行われた。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】 以上の各実施例および比較例での測定結
果は、次の表1に示される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】 また、実施例1〜3および比較例1〜2
でそれぞれ調製された水性加硫接着剤について、調製後
10日間、20日間または30日間放置した後、軟鋼板
上への塗布、乾燥および加圧加硫を行い、剥離力および
ゴム残り面積率(ゴム残率)の測定を行い、安定性を評
価した。得られた結果は、次の表2に示される。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アミノ基含有トリヒドロキシシラン、不
    飽和カルボン酸および低級飽和カルボン酸または無機酸
    を含有してなる水性加硫接着剤。
  2. 【請求項2】 金属とフッ素ゴムとの加硫接着に用いら
    れる請求項1記載の水性加硫接着剤。
JP03935395A 1995-02-03 1995-02-03 水性加硫接着剤 Expired - Fee Related JP3513959B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03935395A JP3513959B2 (ja) 1995-02-03 1995-02-03 水性加硫接着剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03935395A JP3513959B2 (ja) 1995-02-03 1995-02-03 水性加硫接着剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08209102A true JPH08209102A (ja) 1996-08-13
JP3513959B2 JP3513959B2 (ja) 2004-03-31

Family

ID=12550721

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03935395A Expired - Fee Related JP3513959B2 (ja) 1995-02-03 1995-02-03 水性加硫接着剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3513959B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004075942A (ja) * 2002-08-22 2004-03-11 Nok Corp 加硫接着用プライマー
JP2004076911A (ja) * 2002-08-22 2004-03-11 Nok Corp ゴム金属積層ガスケット
US7220487B2 (en) * 2002-07-25 2007-05-22 Lord Corporation Ambient cured flexible fluoroelastomer coatings and coated products
US7311978B2 (en) 2003-08-27 2007-12-25 Nok Corporation Primer for vulcanization bonding
WO2009016922A1 (ja) 2007-08-01 2009-02-05 Nok Corporation ニトリルゴム金属積層体の製造方法
WO2014087939A1 (ja) 2012-12-04 2014-06-12 Nok株式会社 金属表面処理剤

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7220487B2 (en) * 2002-07-25 2007-05-22 Lord Corporation Ambient cured flexible fluoroelastomer coatings and coated products
JP2004075942A (ja) * 2002-08-22 2004-03-11 Nok Corp 加硫接着用プライマー
JP2004076911A (ja) * 2002-08-22 2004-03-11 Nok Corp ゴム金属積層ガスケット
US7311978B2 (en) 2003-08-27 2007-12-25 Nok Corporation Primer for vulcanization bonding
WO2009016922A1 (ja) 2007-08-01 2009-02-05 Nok Corporation ニトリルゴム金属積層体の製造方法
WO2014087939A1 (ja) 2012-12-04 2014-06-12 Nok株式会社 金属表面処理剤
KR20150091300A (ko) 2012-12-04 2015-08-10 에누오케 가부시키가이샤 금속 표면 처리제
US10421865B2 (en) 2012-12-04 2019-09-24 Nok Corporation Rubber-metal adhesive
US10421864B2 (en) 2012-12-04 2019-09-24 Nok Corporation Metal surface processing agent

Also Published As

Publication number Publication date
JP3513959B2 (ja) 2004-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0586335A (ja) アルコキシシラン接着剤組成物
JPH10506657A (ja) 水性シラン接着剤組成物
JPH08509520A (ja) クロロスルホン化ポリエチレンを主成分とした水性接着剤
JP4657409B2 (ja) 金属表面の傷付いた汚損除去コーティング領域を回復する方法並びに該方法で得られる表面
JP3513959B2 (ja) 水性加硫接着剤
JP4626223B2 (ja) 加硫接着剤組成物
JPWO2002024826A1 (ja) 加硫接着剤組成物
EP1136538B1 (en) Use of a photocurable sealing material for oily metal surfaces
JP3428237B2 (ja) 水性加硫接着剤
JP3438475B2 (ja) 加硫接着剤組成物
JP2006282968A (ja) 水分散型ヒートシール剤用組成物
JP5152287B2 (ja) 加硫接着剤組成物
JP2005299823A (ja) ゴム−金属積層ガスケット素材
JP5920016B2 (ja) 耐久性に優れたポリウレタン被覆鋼材
JPH0734054A (ja) 加硫接着剤組成物
JP2001226642A (ja) 加硫接着剤組成物
JPH06340850A (ja) プライマー組成物
JPS62205177A (ja) Nbr系加硫接着剤
JPH08302323A (ja) 加硫接着剤組成物
US5259908A (en) Heat vulcanizable adhesives and a method for bonding
JPS63304078A (ja) 加硫接着用プライマ−組成物およびそれを用いる接着方法
JPS63189489A (ja) 加硫接着剤組成物
JP4165149B2 (ja) 加硫接着用プライマー
JP2008119901A (ja) 接着性と皮膜密着性に優れた表面処理金属材
JP2000080190A (ja) 加硫ゴム成形品の表面処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20031224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040106

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130123

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130123

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140123

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees