JPH08207129A - 中空板体の製造方法 - Google Patents

中空板体の製造方法

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JPH08207129A
JPH08207129A JP7034199A JP3419995A JPH08207129A JP H08207129 A JPH08207129 A JP H08207129A JP 7034199 A JP7034199 A JP 7034199A JP 3419995 A JP3419995 A JP 3419995A JP H08207129 A JPH08207129 A JP H08207129A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 剛性等の機械的強度が大きく外観良好な中空
体を簡単に製造する。 【構成】 一方の金型11と他方の金型12とを型開き
し、第1および第2スライド部材13a,13bをその
先端と一方の金型11のキャビティ11a間が略等距離
になるように突き出し、前記先端に棒状体5を宙吊り状
態に保持させる。ついで、パリスン14を配置したのち
型閉じを行なってパリスン14を挟持するととともに、
棒状体5を介してパリスン14の裏壁となる部分を突出
変形させることによって凹部14aを形成して表壁とな
る部分に溶着させる。そののち、凹部14aより前記第
1および第2スライド部材を引き抜くとともに加圧流体
を導入して、パリスン14を膨張させると同時に凹部1
4aの空間部を加圧流体の内圧で押圧変形させることに
より前記凹部14aの空間部における対向する壁面を溶
着させ、表壁近傍に棒状体5が埋設されたインナーリブ
4を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、互いに対向する表壁と
裏壁とを有する熱可塑性樹脂製の中空板体を製造するた
めの中空板体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、互いに対向する表壁と裏壁とを備
えた軽量でしかも剛性等の機械的強度に優れた熱可塑性
樹脂製の中空板体を製造する方法としては、次に説明す
る(イ)または(ロ)の方法がある。
【0003】(イ)図5の(a)に示すように、型開き
した金型111,112間にパリスン114を配置した
のち型閉じを行ない、ついで、スライド部材113をキ
ャビティ内へ突き出すことにより、パリスン114の裏
壁となる部分の一部を突出変形させて表壁となる部分に
当接させて溶着部115を形成する。そののち、図5の
(b)に示すように、スライド部材113を引き込むと
パリスン114の前記突出変形された部分が変形して溶
着部115の近傍に空隙104を残した状態でインナー
リブ103となる部分の中央部位が接触して溶着され
る。ついで、パリスン104内に加圧流体を導入してキ
ャビティに沿って膨張させることにより、図5の(c)
に示すような互いに対向する表壁101と裏壁102と
を有するとともに前記空隙104が内設された外部から
見えないインナーリブ103を有する中空板体をブロー
成形する(特開平5−254001号公報)。
【0004】(ロ)図6の(a)に示すように、型開き
した金型221,222の一方の金型222に進退自在
に配設された保持具223に強化芯材203をセット
し、前記金型221,222間にパリスン214を配置
したのち型閉じし、ついで、パリスン214内に加圧流
体を供給してキャビティおよび強化芯材203の表面に
沿ってブロー成形するものであって、このブロー成形の
途中において前記保持具223の先端が一方の金型22
2のキャビティ面と同一面となるように後退させ、前記
強化芯材203が内設された外部から見えないインナー
リブ202を備えた中空板体201を製造する方法(特
公昭61−21125号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術はいずれも、湾曲または曲折した面形状の表壁を有
し、このため表壁と裏壁との間隔が変化する中空板体を
製造する場合、表壁の裏面とインナーリブの一端との間
に溶着された部分と間隙のある部分とが発生し、剛性等
の機械的強度が不均一なものとなる。これを避けるため
に、前記表壁の面形状にならう湾曲または曲折した先端
形状を有するスライド部材を用いた場合、パリスンの裏
壁となる部分の一部を突出変形させた際に、変形量の差
が大きくなって極端に肉厚が薄くなる部分が生じて成形
不良が発生するおそれがある上、スライド部材の先端部
のキャビティ内への突出長さが異なるため裏壁側にスラ
イド部材の痕跡が残ってしまうという問題点がある。
【0006】逆に、湾曲または曲折した面形状の裏壁を
有し、このため表壁と裏壁との間の間隔が変化する中空
板体を製造する場合、前記裏壁の面形状にならう湾曲ま
たは曲折した先端形状を有するスライド部材を用いる
と、パリスンの裏壁となる部分の一部を突出変形させた
際に、変形量の差が大きいために極端に肉厚が薄くなる
部分が生じて成形不良が発生するおそれがある上、表壁
の裏面とインナーリブの一端との間に溶着された部分と
間隙のある部分とが発生し、剛性等の機械的強度が不均
一になってしまうという問題点がある。
【0007】本発明は、上記従来の技術の有する問題点
に鍛みてなされたものであって、剛性等の機械的強度が
大きく外観良好なインナーリブを備えた中空板体を簡単
に製造することができる中空板体の製造方法を実現する
ことを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の中空板体の製造方法は、対向する表壁と裏
壁の少なくとも一方が湾曲または曲折した面形状を有
し、前記表壁と前記裏壁との対向壁間の距離が変化する
中空板体の内部に、一端側が前記表壁の裏面に溶着され
ているとともに他端側が前記裏壁に一体成形されたイン
ナーリブを備えた中空板体の製造方法であって、前記表
壁の外面を規制するキャビティを有する一方の金型およ
び前記裏壁の外面を規制するキャビティを有する他方の
金型とを型開きし、前記他方の金型に前記インナーリブ
の長手方向に沿って互いに間隔をおいて配設された複数
のスライド部材を、各スライド部材の先端と前記一方の
金型のキャビティ間の間隔が略等距離になるようにそれ
ぞれ突き出してその先端に前記表壁の面形状にならう形
状の棒状体を宙吊り状態に保持させ、前記一方の金型と
前記棒状体間にパリスンを配置したのち型閉じして前記
パリスンを挟持するとともに、前記棒状体を介して前記
パリスンの裏壁となる部分を突出変形させることにより
凹部を形成して該凹部の先端を表壁となる部分に溶着
し、ついで、前記複数のスライド部材を前記凹部より引
き抜くとともに前記パリスン内に加圧流体を導入するこ
とによって、前記キャビティに沿って膨張させると同時
に前記凹部の空間部を前記加圧流体の内圧で押圧変形さ
せることにより前記凹部の空間部における対向する壁面
を溶着させて表壁近傍に前記棒状体が埋設されたインナ
ーリブを形成することを特徴とするものである。
【0009】また、対向する表壁と裏壁の少なくとも一
方が湾曲または曲折した面形状を有し、前記表壁と前記
裏壁との対向壁間の距離が変化する中空板体の内部に、
一端側が前記表壁に溶着されているとともに他端側が前
記裏壁に一体成形された板状のインナーリブを備えた中
空板体の製造方法であって、前記表壁の外面を規制する
キャビティを有する一方の金型と、前記裏壁の外面を規
制するキャビティを有する他方の金型とを型開きすると
ともに、前記他方の金型に前記インナーリブの長手方向
に沿って互いに間隔をおいて突設されかつ先端と前記一
方の金型のキャビティ間の間隔が略等距離である複数の
支持柱の先端に前記表壁の面形状にならう形状の棒状体
を宙吊り状態に保持させ、前記一方の金型と前記棒状体
間にパリスンを配置したのち型閉じして前記パリスンを
挟持するとともに、前記パリスンの裏壁となる部分を前
記棒状体を介して突出変形させることにより凹部を形成
してその先端を前記パリスンの表壁となる部分に溶着
し、ついで、前記パリスン内に加圧流体を導入すること
によって、前記キャビティに沿って膨張させると同時に
前記凹部を前記加圧流体の内圧によって押圧変形させる
ことにより前記凹部の空間部における対向する壁面を溶
着させて表壁近傍に前記棒状体が埋設されたインナーリ
ブを形成することを特徴とするものである。
【0010】
【作用】複数のスライド部材の各先端が一方の金型に対
して略当距離になるように突き出してこれらの先端に表
壁の面形状にならう形状の棒状体を保持させ、型閉じ時
において、該棒状体を介してパリスンの裏壁となる部分
を突出変形させて凹部を形成させるため、該凹部におけ
るパリスンの変形量の変化が少なくなり、肉厚の変動が
少ない凹部が形成される。その結果、前記棒状体の長手
方向全体にわたって前記凹部の先端がパリスンの表壁と
なる部分に溶着される。ついで、型閉じ完了後、複数の
スライド部材を前記凹部より引き抜くとともに前記パリ
スン内に加圧流体を導入すると、パリスンはキャビティ
に沿って膨張すると同時に前記加圧流体の内圧によって
前記凹部が変形してその空間部における対向する壁面が
溶着されて一体化し、表壁の裏面に一端側が溶着されて
いるとともに他端側が裏壁に一体成形され、しかも表壁
側に棒状体が埋設された外部から見えないインナーリブ
が形成される。
【0011】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0012】(第1実施例)先ず、第1実施例によって
製造された中空板体の一例について説明する。
【0013】図1は、本実施例によって製造された中空
板体の模式斜視図であって、中空板体P1 は、平坦面を
有する表壁1と段差部2a、つまり湾曲または曲折した
面形状を有する裏壁2とが対向し、両者の周縁部が端壁
3によって閉塞されており、表壁1と裏壁2間には一端
側が表壁1の裏面に溶着されているとともに他端側が裏
壁2に一体成形され、しかも前記表壁近傍に棒状体5が
埋設された外部から見えない板状のインナーリブ4を備
えている。
【0014】次に本実施例の中空板体の製造方法の工程
について説明する。
【0015】 図2の(a),(b)に示すように、
表壁1の外面および端壁3の大半部分の外面を規制する
キャビティを有する一方の金型11と、裏壁2の外面お
よび端壁3の残りの部分の外面を規制するキャビティを
有するとともに一方の金型11に対して個別に進退自在
な複数のスライド部材である棒状の第1スライド部材1
3aおよび第2スライド部材13bが間隔をおいて配設
された他方の金型12とを備えた分割型式の金型を型開
きし、他方の金型12にインナーリブの長手方向に沿っ
て互いに間隔をおいて配設された複数のスライド部材で
ある第1スライド部材13aおよび第2スライド部材1
3bを各スライド部材13a,13bの先端と一方の金
型11のキャビティ11a間の間隔が略等しくなるよう
にそれぞれ突き出してその先端に前記表壁の面形状にな
らう形状の棒状体5を宙吊り状態に保持させる。
【0016】 上記の工程ののち、図示しない押出
機の押出ヘッドより溶融した熱可塑性樹脂よりなるパリ
スン14を押出して型開きされた前記一方の金型11と
前記棒状体5間に配置したのち、型閉じを開始する。こ
の型閉じの進行に伴って、第1スライド部材13aおよ
び第2スライド部材13bによって宙吊り状態に保持さ
れた棒状体5によってパリスン14の裏壁となる部分の
一部が表壁となる部分に向けて突出変形されて棒状体5
の長手方向にならう溝状の凹部14aが形成されて行
き、図2の(c),(d)に示すように、型閉じが完了
したときには凹部14aの先端部がパリスン14の表壁
となる部分の裏面に溶着されて溶着部14bが形成され
る。
【0017】本工程において、型閉じ完了前にパリスン
14の先端開口部を閉鎖し、前記押出ヘッドに内設され
た吹込手段によって加圧空気の加圧流体を所定量導入す
る、いわゆるプリブローを行なったのち型閉じを完了さ
せるとよい。
【0018】なお、本実施例では棒状体5の両端部近傍
に嵌合穴5a,5bを設けておき、各嵌合穴5a,5b
にそれぞれ第1または第2スライド部材13a,13b
の先端部を着脱自在に嵌挿したものを用いた。しかしこ
れに限らず、嵌合穴5a,5bにかえて接着剤等により
一時的に接着するようにすることができる。
【0019】また、第1スライド部材13aおよび第2
スライド部材13bは、閉じ開始時には型閉じ完了時の
突出長さよりも若干短い長さだけ突出させておき、型閉
じの進行とともにその突出長さを増大させ、型閉じ完了
に合わせて型閉じ完了時の突出長さまで突出させるよう
にすることができる。
【0020】 上記の工程ののち、図2の(e),
(f)に示すように、第1スライド部材13aおよび第
2スライド部材13bを、棒状体5を表壁側に残したま
ま凹部14aより引き抜くとともに(因みに本実施例で
は、両者の先端面が他方の金型12のキャビティ12a
と同一面になる位置まで他方の金型12内へ引き込
み)、図示しない吹込針等の吹込手段をパリスン14へ
突き刺してパリスン14内に加圧流体を導入することに
よって、前記キャビティに沿って膨張させると同時に加
圧流体の内圧によって凹部14aを押圧変形させてその
空間部における対向する壁面を溶着させて一体化させる
ことにより、一端側が表壁1の裏面に溶着されていると
ともに他端側が裏壁2に一体成形され、しかも表壁側に
棒状体5が埋設された外部から見えないインナーリブ4
を形成する。
【0021】 上記の工程ののち、金型中で冷却し
たのち型開きを行なって、中空板体P1 を取出し、不要
なバリを除去する。
【0022】本実施例によれば、裏壁2に段差部3のあ
る、つまり湾曲または曲折した面形状の裏壁2を有し、
表壁1と裏壁2間との対向壁間の距離が変化する中空板
体P1 であっても、表壁1および裏壁2の外面に、イン
ナーリブ4による痕跡が発生せず、外観が良好な剛性に
優れた中空板体P1 を製造することができる。
【0023】なお、本実施例では表壁が平坦面である場
合について説明したが、少なくとも表壁または裏壁のう
ちのいずれか一方が湾曲または曲折した面形状を有する
中空板体の製造に適用できることはいうまでもない。
【0024】(第2実施例)先ず、第2実施例によって
製造された中空板体の一例について説明する。
【0025】図3は、本実施例によって製造された中空
板体の模式斜視図であって、中空板体P2 は、外側へ突
き出た湾曲面、つまり湾曲または曲折した面形状を有す
る表壁21と平坦面を有する裏壁22とが対向し、両者
の周縁部が端壁23によって閉塞されており、表壁21
と裏壁22間には一端側が表壁21の裏面に溶着されて
いるとともに他端側が裏壁22に一体成形され、しかも
前記表壁近傍に棒状体25が埋設された外部から見えな
い板状のインナーリブ24を備えている。
【0026】次に、本実施例の中空板体の製造方法の工
程について説明するが、第1実施例と同様でよい部分に
ついては説明を省略する。
【0027】 図4の(a),(b)に示すように、
表壁21の外面および端壁23の大半部分の外面を規制
するキャビティを有する一方の金型31と、裏壁22の
外面および端壁23の残りの部分の外面を規制するキャ
ビティを有するとともに、一方の金型に向けて突出する
複数の支持柱である第1ないし第3支柱33a〜33c
が前記インナーリブの長手方向に沿って互に間隔をおい
て突設され、かつ先端と前記一方の金型のキャビティ3
1a間の間隔が略等距離に設定された他方の金型32と
を備えた分割型式の金型を型開きし、第1ないし第3支
柱33a〜33cの先端部に前記表壁の面形状にならう
形状の棒状体25を宙吊り状態に保持させる。
【0028】 上記の工程ののち、型開きされた前
記一方の金型31と前記棒状体25間に図示しない押出
機の押出ヘッドより溶融した熱可塑性樹脂よりなるパリ
スン34を押出して配置したのち型閉じを開始する。こ
の型閉じの進行に伴って、第1ないし第3支柱33a〜
33cによって宙吊り状態に保持された棒状体25によ
ってパリスン34の裏壁となる部分の一部が表壁となる
部分に向けて突出変形されて棒状体25の長手方向にな
らう溝状の凹部34aが形成されて行き、図4の
(c),(d)に示すように、型閉じが完了したときに
は凹部34aの先端部がパリスン34の表壁となる部分
の裏面に溶着されて溶着部34bが形成される。
【0029】本工程においても、第1実施例のの工程
と同様に、型閉じ完了前にパリスン34の先端開口部を
閉鎖してプリブローを行なったのち型閉じを完了させる
とよい。
【0030】 上記工程ののち、図示しない吹込針
等の吹込手段をパリスン34へ突き刺してパリスン34
内に加圧流体を導入することによって、図4の(e),
(f)に示すように、前記キャビティに沿って膨張させ
ると同時に加圧流体の内圧によって凹部34aを押圧変
形させてその対向壁面を溶着一体化させることにより、
一端側が表壁21の裏面に溶着されているとともに他端
側が裏壁22に一体成形され、しかも表壁21側に棒状
体25が埋設された外部から見えないインナーリブ24
を形成する。
【0031】 上記の工程ののち、金型中で冷却し
たのち型開きを行なって中空板体P2 を取出し、不要な
バリを除去する。
【0032】本実施例によれば、裏壁22のインナーリ
ブ24が形成された部位に第1ないし第3支柱33a〜
33cによる穴が発生するものの、表壁21が外方へ突
出する溝曲面を有する、つまり湾曲または曲折した面形
状の表壁21を有し、表壁21と裏壁22間との対向壁
間の距離が変化する中空板体P2 であっても、表壁21
の外面にインナーリブ24による痕跡が発生せず、外観
が良好な剛性に優れた中空板体P2 を製造することがで
きる。
【0033】なお、本実施例では表壁が平坦面である場
合について説明したが、少なくとも表壁または裏壁のう
ちのいずれか一方が湾曲または曲折した面形状を有する
中空板体の製造に適用できることはいうまでもない。
【0034】本発明において、熱可塑性樹脂としては、
ABS樹脂、変性ポリフェニレンオキサイド系樹脂ポリ
カーボネート、ポリアミド、ポリプロピレン等が用いら
れる。
【0035】また、本発明によって製造された中空板体
の用途は、軽量かつ機械的強度が大きく、しかも外観良
好性が要請される電気装置等のハウジング、自動車用の
外板等がある。
【0036】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で、次に記載するような効果を奏する。
【0037】請求項1記載の発明は、対向する表壁と裏
壁の少なくとも一方が湾曲または曲折した面形状を有
し、前記表壁と前記裏壁との対向壁間の距離が変化する
中空板体の内部に、一端側が表壁の裏面に溶着されてい
るとともに他端側が裏壁に一体成形されたインナーリブ
を備えた中空板体であっても、表壁および裏壁の外面
に、インナーリブによる痕跡が発生せず、外観が良好な
剛性に優れた中空板体を簡単に製造することができる。
【0038】また、請求項2記載の発明は、対向する表
壁と裏壁の少なくとも一方が湾曲または曲折した面形状
を有し、前記表壁と前記裏壁との対向壁間の距離が変化
する中空板体の内部に、一端側が表壁の裏面に溶着され
ているとともに他端側が裏壁に一体成形された表壁を有
するとともに外部から見えないインナーリブを備えた中
空板体であっても、裏壁に支持柱による小さな穴が発生
するだけの、外観が良好な剛性に優れた中空板体を簡単
に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によって製造された中空板
体の一例を示す模式斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例の工程の説明図である。
【図3】本発明の第2実施例によって製造された中空板
体の一例を示す模式斜視図である。
【図4】本発明の第2実施例の工程の説明図である。
【図5】従来の中空板体の製造方法の一例の工程を示す
説明図である。
【図6】従来の中空板体の製造方法の他の例の工程を示
す説明図である。
【符号の説明】
1,21 表壁 2,22 裏壁 2a 段差部 3,23 端壁 4,24 インナーリブ 5,25 棒状体 11,31 一方の金型 11a,12a,31a,32a キャビティ 12,32 他方の金型 13a 第1スライド部材 13b 第2スライド部材 14,34 パリスン 14a,34a 凹部 14b,34b 溶着部 33a 第1支持柱 33b 第2支持柱 33c 第3支持柱

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する表壁と裏壁の少なくとも一方が
    湾曲または曲折した面形状を有し、前記表壁と前記裏壁
    との対向壁間の距離が変化する中空板体の内部に、一端
    側が前記表壁の裏面に溶着されているとともに他端側が
    前記裏壁に一体成形されたインナーリブを備えた中空板
    体の製造方法であって、 前記表壁の外面を規制するキャビティを有する一方の金
    型および前記裏壁の外面を規制するキャビティを有する
    他方の金型とを型開きし、前記他方の金型に前記インナ
    ーリブの長手方向に沿って互いに間隔をおいて配設され
    た複数のスライド部材を、各スライド部材の先端と前記
    一方の金型のキャビティ間の間隔が略等距離になるよう
    にそれぞれ突き出してその先端に前記表壁の面形状にな
    らう形状の棒状体を宙吊り状態に保持させ、前記一方の
    金型と前記棒状体間にパリスンを配置したのち型閉じし
    て前記パリスンを挟持するとともに、前記棒状体を介し
    て前記パリスンの裏壁となる部分を突出変形させること
    により凹部を形成して該凹部の先端を表壁となる部分に
    溶着し、ついで、前記複数のスライド部材を前記凹部よ
    り引き抜くとともに前記パリスン内に加圧流体を導入す
    ることによって、前記キャビティに沿って膨張させると
    同時に前記凹部の空間部を前記加圧流体の内圧で押圧変
    形させることにより前記凹部の空間部における対向する
    壁面を溶着させて表壁近傍に前記棒状体が埋設されたイ
    ンナーリブを形成することを特徴とする中空板体の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 対向する表壁と裏壁の少なくとも一方が
    湾曲または曲折した面形状を有し、前記表壁と前記裏壁
    との対向壁間の距離が変化する中空板体の内部に、一端
    側が前記表壁に溶着されているとともに他端側が前記裏
    壁に一体成形された板状のインナーリブを備えた中空板
    体の製造方法であって、 前記表壁の外面を規制するキャビティを有する一方の金
    型と、前記裏壁の外面を規制するキャビティを有する他
    方の金型とを型開きするとともに、前記他方の金型に前
    記インナーリブの長手方向に沿って互いに間隔をおいて
    突設されかつ先端と前記一方の金型のキャビティ間の間
    隔が略等距離である複数の支持柱の先端に前記表壁の面
    形状にならう形状の棒状体を宙吊り状態に保持させ、前
    記一方の金型と前記棒状体間にパリスンを配置したのち
    型閉じして前記パリスンを挟持するとともに、前記パリ
    スンの裏壁となる部分を前記棒状体を介して突出変形さ
    せることにより凹部を形成してその先端を前記パリスン
    の表壁となる部分に溶着し、ついで、前記パリスン内に
    加圧流体を導入することによって、前記キャビティに沿
    って膨張させると同時に前記凹部を前記加圧流体の内圧
    によって押圧変形させることにより前記凹部の空間部に
    おける対向する壁面を溶着させて表壁近傍に前記棒状体
    が埋設されたインナーリブを形成することを特徴とする
    中空板体の製造方法。
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