JPH08206029A - 裏張りされた衛生用製品及びその製法 - Google Patents

裏張りされた衛生用製品及びその製法

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JPH08206029A
JPH08206029A JP7180299A JP18029995A JPH08206029A JP H08206029 A JPH08206029 A JP H08206029A JP 7180299 A JP7180299 A JP 7180299A JP 18029995 A JP18029995 A JP 18029995A JP H08206029 A JPH08206029 A JP H08206029A
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meth
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filler
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JP7180299A
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Hans-Josef Dr Ritzert
リッツェルト ハンス−ヨーゼフ
Ruediger Jaeckel
イエッケル リュディガー
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Evonik Operations GmbH
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Degussa GmbH
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F2/00Processes of polymerisation
    • C08F2/44Polymerisation in the presence of compounding ingredients, e.g. plasticisers, dyestuffs, fillers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47KSANITARY EQUIPMENT NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; TOILET ACCESSORIES
    • A47K3/00Baths; Douches; Appurtenances therefor
    • A47K3/02Baths
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D4/00Coating compositions, e.g. paints, varnishes or lacquers, based on organic non-macromolecular compounds having at least one polymerisable carbon-to-carbon unsaturated bond ; Coating compositions, based on monomers of macromolecular compounds of groups C09D183/00 - C09D183/16
    • C09D4/06Organic non-macromolecular compounds having at least one polymerisable carbon-to-carbon unsaturated bond in combination with a macromolecular compound other than an unsaturated polymer of groups C09D159/00 - C09D187/00

Abstract

(57)【要約】 【課題】 裏張りされた衛生用製品及びその製法。 【解決手段】 付加的な接着剤なしで、アクリルガラス
成形品に強固に結合する、繊維含有ポリマー物質の層
で、その裏面が強化された、アクリルガラス深絞り成形
品を有する裏張りされた衛生用製品は、強化層が、厚さ
1〜5mmであり、かつアクリルガラス成形品の裏面上
に噴霧された重合可能な冷硬化性で反応性の(メタ)ア
クリレート−系の硬化により得られ、その際、主に(メ
タ)アクリレートを基礎とする樹脂系を使用し、これ
は、ガラス転移温度Tg>70℃で硬化して、ポリマー
になり、かつ樹脂系1重量部に対して、アクリルガラス
成形品の解重合の条件下で不活性であるような充填剤を
2.33重量部まで有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、請求項1の上位概
念による、裏張りされた衛生用製品並びに請求項6記載
のそのような衛生用製品の製法に関する。
【0002】本発明は、特に、裏面に、(メタ)アクリ
レート系の重合により得られる補強材を有する、深絞り
成形されたアクリルガラス成形品からなる浴槽又はシャ
ワー槽もしくはすすぎ用流しに関する。
【0003】
【従来の技術】衛生用製品の範囲での槽もしくは盥とし
ての強化アクリルガラス成形品は、原則的には公知であ
る。例えば、日本の公開公報、三菱レーヨンの特開平5
−237854号公報に、成形道具と深絞りされたアク
リルガラス成形品との間の隙間に充填樹脂混合物を充填
し、次いでそこにある成形品と接触して完全に硬化させ
る製法が記載される。例えば充填樹脂混合物としてメタ
クリル性エステルのプレポリマー90重量部及び水酸化
アルミニウム60重量%を有するメタクリレートモノマ
ー10重量部からの混合物を使用する。この混合物は、
開始剤及び架橋剤と一緒に、前成形されたアクリルガラ
ス品と成形道具との間の8mm厚さの隙間に注入する。
次いで、隙間中の混合物を、4時間硬化させ、その際、
型と成形品との間の隙間の表面は、ポリエステルシート
で被覆される。
【0004】注入すべき樹脂混合物用の充填剤として、
水酸化アルミニウムの他に、更に、炭酸カルシウム、ガ
ラス繊維又は炭素繊維が提案される。
【0005】日本の公開公報で提案された方法で、強化
層とアクリルガラス深絞り成形品との接着並びに全結合
体の強固さに関して、全く満足の行く特性を有するラミ
ネートされた結合体、特に浴槽又はシャワー槽又は流し
が得られるが、成形品並びにその製法は、少なくとも2
点に関し特に欠点がある。
【0006】その1つは、裏張りされた成形品の製造の
ためにはいつも強化材料の注入のために必要な容積を考
慮すべき第二の成形道具が必要なことである。もう1つ
は、深絞り成形品の比較的厚い(前記例では8mm)裏
張りのみが可能なことである。それというのも、鋳造工
程では、簡単に厚さの差が大きくなりえ、このことは、
小さすぎる裏張りの厚さの場合には、材料消費及び重量
節約に基づきこれらが全くやりがいがあるとしても、も
はや許容しえないからである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、材料をできるだけ沢山節約する際に、衛生用製品の
安定性に関して一般に設定される必要条件を充たす新し
い裏張りされた衛生用製品を提供することである。更
に、新規の衛生用製品は、できるだけ容易に製造すべき
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】このこと及び他の詳細に
記載されていない課題は、請求項1の特徴部の特徴を有
する裏張りされた衛生用製品により解決される。方法に
関しては、請求項6の特徴部の特徴は、本発明の根拠と
なっている問題の解決を示す。有利な実施形もしくは変
法は、それぞれ独立請求項に起因する従属請求項で保護
されている。
【0009】本発明の裏張りされた衛生用製品は、工業
的加工の規格研究所により、衛生用製品の物理的特性に
関して設定された要求のすべてを充たしている。
【0010】特に、本発明による裏張りされた成形品
は、荷重の際に高い堅固さを示し、かつ裏張り層とアク
リルガラス成形品との間の結合の傑出した耐久性により
優れている。
【0011】本発明により裏張りされるアクリルガラス
成形品の形及び種類には、特別な制限を定めていない。
当業者すべてに公知の、アクリルガラスの造形のための
方法により製造された、アクリルガラス製成形品に裏張
りすることができる。特に、あらゆるバリエーションの
深絞り、真空成形、形態制限無しの真空成形(Vakuumfor
mung ohne Formbegrenzung)、真空ネガティブ法(Vakuum
negativverfahren)、ドロップ成形法(Dropform-Verfahr
en)、真空ストレッチ成形法(Vakuumstreckformverfahre
n)、深絞り吸い込み法(Tiefziehsaugverfahren)等々が
これに属する。本発明に関しては、深絞りにより得られ
たアクリルガラス成形品が特に有利である。
【0012】アクリルガラスの種類に関しては同様に制
限は無い。市販のアクリルガラス全てを使用することが
できる。
【0013】本発明による裏張り層を備えたアクリルガ
ラス成形品は、アクリルガラス成形品に関し、慣用の添
加剤の他に、その化学的構成に関し、次式I:
【0014】
【化1】
【0015】[式中、R1は、C1〜C6−アルキル、有
利にC1〜C4−アルキルであり、R2は、H、C1〜C6
−アルキル、有利にH又はC1〜C4−アルキル、特に有
利にH又はCH3であり、nは1より大きい正の整数で
ある]に従う構造単位を主に含有する。
【0016】前記構造単位を有する化合物の例には、ポ
リメチルアクリレート、ポリエチルアクリレート、ポリ
メチルメタクリレート、ポリプロピルアクリレート、ポ
リブチルアクリレート、ポリプロピルメタクリレート、
ポリブチルメタクリレート及びこれらのポリマー2種以
上を有するコポリマーが属する。始めの4個の化合物
は、本発明の範囲では有利である。ポリメチルメタクリ
レート(PMMA)が特に有利である。
【0017】本発明の範囲では、少なくとも2置換の又
は非置換のアクリル酸エステルモノマーの共重合により
生じる(例えばメチルメタクリレート−N−ブチルメタ
クリレート−コポリマー)化学的混合物(ランダムコポ
リマー又はブロックコポリマーも)の他に、少なくとも
1置換の又は非置換のアクリル酸エステルモノマーと共
重合可能な他のビニル性不飽和モノマー少なくとも1種
を50重量%まで有するコポリマーからなるアクリルガ
ラス成形品を使用することもできる。これに関する例
は、特に、メチルメタクリレート−スチレン−コポリマ
ー又はメチルメタクリレート−ブチルアクリレート−ス
チレン−ターポリマーである。
【0018】物理的混合物、所謂ブレンドもアクリルガ
ラス成形品のために有利である。
【0019】本発明による槽及び盥の場合には、必要な
強度値を保持する際に、費用の減少が伴う、重量及び材
料の大きな節約を実現する厚さ1〜5mmのみを強化層
が有することによりうまく行く。この節約効果は、付加
的に、強化層の状態及び強化層を生じる材料の塗布の種
類により強化される。
【0020】本発明による強化裏張り層は、重合可能
な、冷硬化性の反応性(メタ)アクリレート系の硬化に
より得られ、これは、一緒に結合剤を表す成分A)〜
E)、充填剤F)及びガラス繊維ヘキセル(Hexel)G)
並びに場合によっては溶剤H)から構成される。
【0021】結合剤A)〜E)は、また、重合可能なモ
ノマーA)、場合によりこれに溶解するか又は膨潤しう
る(プレ)ポリマーB)、場合により可塑剤C)、レド
ックス系D)並びに慣用の添加剤E)から構成される。
【0022】モノマーA)としては、唯一のモノマー、
例えばメチル(メタ)アクリレート、を使用できるが、
通常、混合物を使用する。成分A)の組成は: (メタ)アクリレート 30〜100重量% メチル(メタ)アクリレート 0〜100重量% C2〜C4−(メタ)アクリレート 0〜100重量% ≧C5(メタ)アクリレート 0〜 50重量% 多価(メタ)アクリレート 0〜 50重量% コモノマー 0〜 50重量% ビニル芳香族物質 0〜 30重量% ビニルエステル 0〜 30重量% である。
【0023】スチレンをA)中で最大20重量%までに
制限するのが有利である。それというのも、より高い含
有率は、冷硬化の際に障害をもたらし、強烈な嗅覚によ
る迷惑を覚悟すべきだからである。
【0024】括弧中の成分は、これの選択的使用性を表
しており、即ち(メタ)アクリレートはアクリレート及
び/又はメタクリレートを表す。モノマー成分A)は、
(メタ)アクリレート少なくとも30重量%を含有し、
その際、C1〜C4−エステル基を有する1価の(メタ)
アクリレートが有利である。長鎖エステル、即ちC5
又はそれより長い鎖のエステル基を有するものは、成分
A)中で、50重量%までに制限される。このエステル
は、アクリルガラス成形品の裏張りを可撓性にするが、
軟質にし、このため、その使用特性が制限される。成分
A)中に多価(メタ)アクリレートも含有するのが有利
であり、その際、成分A)は完全に多価の(メタ)アク
リレートから構成されていてもよい。
【0025】成分A)は、(メタ)アクリレートの他
に、他のコモノマーも含有し、その場合、その割合は5
0重量%までに制限される。このコモノマーのうち、ビ
ニル芳香族物質及び/又はビニルエステルが各々30重
量%まで成分A)中に含有されていてよい。ビニル芳香
族物質の高い割合は、重合導入しにくく、かつ系の分解
を生じうる。更に、ビニルエステルの高い割合では、低
温では、不十分な深部までのみ硬化し、かつ大きな収縮
特性の傾向にある。
【0026】成分A)は、(メタ)アクリレートから8
0〜100重量%、特に有利に90〜100重量%で構
成されているのが有利である。それというのも、このモ
ノマーを用いて、裏張りのための有利な加工特性及び使
用特性を達成することができるからである。(メタ)ア
クリレート中のC2〜C4−エステルの割合は、有利に成
分A)中で50重量%までに制限されており、有利に
は、成分A)中に、このエステルは、最大30重量%ま
で、特に有利に最大20重量%まで含有されている。同
様に、(メタ)アクリル酸の≧C5−エステルは、有利
に30重量%まで、特に有利に15重量%までに制限さ
れている。このことにより、特に柔軟な裏張り層を製造
することができる。
【0027】好適な単官能性(メタ)アクリレートは、
特にメチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、ブ
チルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、
エチルトリグリコールメタクリレート、ヒドロキシプロ
ピルメタクリレートであり、コモノマーとしては、特に
ビニルトルエン、スチレン、ビニルエステルが好適であ
る。
【0028】多官能性(メタ)アクリレートを成分A)
中に含有するのが特に有利であり、その際、その含有率
は、A)中で、通常、1〜50重量%の範囲にあり、大
抵は、1〜10重量%である。多官能性(メタ)アクリ
レートは、線形分子の間のポリマー結合に使われる。こ
れにより、特性、例えば可撓性、耐引掻性、ガラス転移
温度、融点又は硬化経過が影響されうる。
【0029】慣用の多官能性(メタ)アクリレートは、
トリエチレングリコールジメタクリレート(TEDM
A)、トリメチロールプロパントリメタクリレート(T
RIM)、1,4−ブタンジオールジメタクリレート
(1,4−BDMA)、エチレンジメタクリレート(E
DMA)である。
【0030】結合剤の粘度及び系の全レオロジーの調整
並びに良好な深部までの硬化のために、成分A)に、ポ
リマー又はプレポリマーB)を添加することができる。
この(プレ)ポリマーは、A)に溶解又は膨潤すべきで
ある。A)1部に対して、プレポリマーB)5部までを
使用する。特に、ポリ(メタ)アクリレートが好適であ
り、その場合、これは固体ポリマーとしてA)に溶解し
うるか又はその場合、所謂シロップ、即ち相当するモノ
マーの部分的に重合された材料を使用することができ
る。更に、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリスチ
レン、エポキシド樹脂、エポキシ(メタ)アクリレー
ト、不飽和ポリエステル、ポリウレタン又はこれらの混
合物が好適である。これらのポリマーは、結合剤中で、
例えば特別な可撓特性、収縮調整、安定性、薄膜形成又
は流展性改良を引き起こす。
【0031】裏張り層は、合計A)+B)に対して、高
分子量ポリマーB)、例えばポリ(メタ)アクリレー
ト、有利に10〜30重量%、特に有利に15〜20重
量%を含有する。
【0032】更に、結合剤は可塑剤を含有し、その際、
A)+B)10部に対して、7部迄の可塑剤を使用する
ことができる。通常、合計A)〜C)中に可塑剤分C)
が、5〜25重量%、大抵は10〜20重量%ある。可
塑剤は、例えば、特別な自動2成分混合法のための過酸
化物成分用吸収物(不動態化剤:Phlegmatisierungsmit
tel)として、耐圧性及び耐屈曲性の調整並びに表面張
力の変化のために使用する。
【0033】好適な可塑剤は、例えばフタル酸エステ
ル、アジピン酸エステル、クロルパラフィン、尿素樹
脂、メラミン樹脂、変性フェノレート、ポリグリコール
ウレタンである。
【0034】結合剤(A)〜E))は、更に、反応性
(メタ)アクリレート系で大抵使用されるような、慣用
の添加剤E)を含有する。これらの添加剤は、例えば、
酸素抑制の中止に役立ち、このために、特に結合剤
(A)〜E))中のパラフィン0.05〜5重量%及び
/又はA)〜E)中の亜リン酸塩0.01〜1重量%が
好適であり並びにポリマー薄膜形成(パラフィン不含)
も好適である。後者に関して、パラフィン不含の非防止
表面を得るために、例えば極端に高分子のポリマーを添
加剤として、特にメチルメタクリレートの単独使用の際
に、使用することができる。
【0035】硬化の間に既に、メチルメタクリレートが
表面で気化し、ポリマー薄膜形成により非粘着の表面を
後に残す。
【0036】更に、消泡剤、湿潤剤、チキソトロープ
剤、防止剤、艶消剤、青味付剤、UV−安定剤、重合鎖
調整剤を添加することができる。
【0037】このうち、特にチキソトロープ剤が有利で
ある。これは貯蔵安定性及び樹脂成分中の粒子の沈殿特
性を改良するために使用する。
【0038】従って、有利な実施形では、本発明の裏張
りされた衛生用製品は、裏張りのために使用される樹脂
系が、充填剤F)1部に対して0.5部迄のチキソトロ
ープ剤を含有することを特徴とする。
【0039】慣用のチキソトロープ剤は、例えばケイ
酸、例えばアエロシル200(Aerosil 200:登録商
標;以後省略)、アエロシル300(Aerosil 300:登録
商標;以後省略)である。
【0040】本発明による結合剤(A)〜E))は、冷
硬化に好適であり、即ち、重合のために、促進剤及び過
酸化物触媒又は開始剤からなるレドックス系を含有し、
その場合、これらの成分は、成分A)の冷硬化のため
に、十分な量で添加される。レドックス系又は少なくと
もその1部を重合の所望の時点まで結合剤の重合可能な
物質から分離して保持すべきことは自明である。促進剤
は、通常、0.01〜5重量%、特に有利に0.5〜
1.5重量%の量でA)〜E)中に使用される。促進剤
として、特にアミン及びメルカプタンが好適であり、有
利にはジメチル−p−トルイジン、ジイソプロポキシ−
p−トルイジン、ジエチロール−p−トルイジン、ジメ
チルアニリン及びグリコールジメルカプトアセテートが
好適である。更に、促進剤としては、有機金属塩が使わ
れ、通常、0.01〜2重量%の範囲でA)〜E)中に
使用する。例えばナフテン酸コバルト、ナフテン酸銅、
オレイン酸コバルト、オレイン酸銅が好適である。
【0041】過酸化物触媒として、特に過酸化ジベンゾ
イル及び過酸化ジラウロイルが好適である。過酸化物
は、結合剤中に、通常、0.1〜10重量%、特に0.
5〜5重量%使用される。過酸化物は、容易な配量のた
めに、可塑剤又は溶剤、例えばアセトン又はMEK中に
溶解させてもよい。結合剤中に、成分D)から既に促進
剤、例えばジメチルパラトルイジンを含有してよく、そ
の際、周囲温度で重合は起こらない。成分D)の残りの
成分の添加により、反応は開始し、その際、成分D)
は、通常、(メタ)アクリレート系が10〜30分の範
囲の可使時間を有するように配分される。本発明による
(メタ)アクリレート系は、使用直前にのみ、完全に成
分D)を含有し、使用するまでは、成分D)を全く含有
しないか又は1部のみ含有する。
【0042】結合剤A)〜E)の重合可能な成分のう
ち、本発明による硬化剤D)の使用まで、分離しておく
べき硬化剤D)の成分、即ち特に過酸化物成分は、既に
暗示したように、有利には有機溶剤、例えばメチルエチ
ルケトン中に貯蔵することができる。ケトン及び/又は
アルコール中の過酸化物含有率20%までの溶液とし
て、硬化剤成分は安定である。少量の割合の水は妨害し
ない。次いで、使用の際に、有機過酸化物溶液は、直接
に残りの系成分と共に、予め分離することなく、過酸化
物成分に対する量で使用することができる。
【0043】本発明の主要成分として、(メタ)アクリ
レート−系は、成分F)、(メタ)アクリレートの解重
合の条件下で不活性である、細度≦100μmの充填剤
1種以上をA)〜F)の合計に対して1〜70重量%の
量で含有する。
【0044】この場合、本発明に関して、(メタ)アク
リレートの解重合の条件下で不活性である充填剤とは、
アクリレートポリマーの解重合に著しく不利に影響しな
いか又は全く不可能にしないような物質のことである。
【0045】アクリレートポリマー、特にPMMAは、
直接の化学的リサイクルに極めて好適な少数のプラスチ
ックに属する。このポリマーは、好適な方法で熱を供給
する場合に、特定の温度及び圧力で再び完全に相応する
モノマー成分に分解することができる(解重合)と、解
釈することができる。例えば、温度>200℃でのアク
リルガラス−沈殿物の熱処理、生じるモノマー蒸気の凝
結及び粗製モノマーの後処理による、例えばポリメチル
メタクリレート(PMMA)の解重合及びその際生じる
モノマーメチルメタクリレート(MMA)の回収のため
に、文献及び特許明細書中に、種々の連続的及び不連続
的方法が記載されている。工業的に最も頻繁に使用され
る方法では、ポリマー材料は、外部から加熱される、蒸
気で部分的に充たされた釜に添加される。400℃より
上の温度でポリマー材料は解重合し、かつ生じたモノマ
ー蒸気は、パイプラインを経て凝縮器に達し、そこで粗
製液体モノマーに液化する。相応する解重合法は、例え
ば西独特許(DE−OS)第2132716号明細書か
ら公知である。
【0046】本発明の範囲で使用されるように、充填剤
F)は、解重合でリサイクルされる粗製液体モノマーの
後処理を不可能にするか又は不必要に困難にする物質で
ないか又はそのような分解生成物を解重合の進行中に生
じるべきでない。従って、金属の表面上に残滓(Schlack
e)として集合し、例えば、反応器の操業の間に、くま
で、シャベル等々で除去できるような充填剤が有利であ
る。従って、本発明による充填剤F)の使用下に、裏張
りされた衛生用製品が存在し、これは完全に再使用する
ことができる。
【0047】充填剤として、大抵は、鉱物性充填剤を使
用する。有利に使用可能な充填剤には、本発明の範囲で
は、水酸化アルミニウム、方解石質充填剤、例えば白亜
及び大理石、珪石質充填剤、例えば珪灰石、クリストバ
ル石等々、無定形ケイ酸塩、飛灰、炭化ケイ素及び/又
は重晶石がこれに属する。
【0048】このうち、アルミニウム三水化物(水酸化
アルミニウム)、珪石質及び方解石質充填剤が本発明に
特に適する。
【0049】充填剤F)は、単独で又は他の物と組み合
わせて使用する。その量は、既に記載のように、結合剤
+充填剤の成分A)〜F)の合計に対して、1〜70重
量%である。
【0050】充填剤の割合が1重量%を下回る場合に
は、重合反応の発熱は、場合によっては高すぎ、このこ
とは、冷却を必要とする。充填剤F)を70%より高い
割合で使用する場合には、このことは裏張り材料の混合
特性及び加工特性をマイナスに影響し、特に、充填剤の
高い割合では、混合物を、スプレー又はポンピングする
のは困難である。更に、充填剤の高い含有率では、安定
した被覆を得るために、十分な結合剤を使用することは
もはや保証できない。
【0051】他方、本発明によれば、充填剤の比較的高
い割合が有利である。費用の理由から、できるだけ高い
量が努力される。充填剤F)は、成分A)〜F)の合計
に対して、各々、40〜65重量%、特に有利に50〜
60重量%の量で含有されるのが有利である。
【0052】本発明のためには、円滑な充填剤が有利で
ある。このことは、できるだけ円滑な表面を有する粒子
という意味である。本発明による充填剤の粒径は、≦1
00μmである。充填剤F)の粒径は、ふるい分けによ
り測定され、充填剤F)+結合剤A)〜E)−系の加工
を保証するために、記載の大きさのものが必要である。
特に、スプレーによる加工の際に、充填剤粒子の大きさ
は、使用ノズル系により制限される。しかしながら、充
填剤粒子F)の大きさは、当業者により、加工システム
の要件に適合される。
【0053】更に、滑らかな表面を有する小さい充填剤
粒子は、良好には結合剤により被覆されており、凝集す
る傾向は少なく、かつ強化層中にエアクッションを形成
しない。
【0054】更に、本発明による(メタ)アクリレート
−系は、溶剤1種以上も含有してよく、その割合は、
A)〜E)+H)の合計で≦15重量%、通常≦10重
量%である。溶剤としては、例えばアセトン、酢酸エチ
ル、メチルエチルケトンが好適である。溶剤は、結合剤
と、充填剤F)及びG)とを良好に混合しうるために、
特に、結合剤の粘度の調整に使用する。更に、例えば、
公知の繊維スプレー装置で樹脂系を加工するのに必要で
あるような、ポンピング可能な液体硬化剤系を得るため
にも、溶剤を使用する。
【0055】強化層は、他の必須成分G)として、本発
明の範囲では、細片、所謂ヘキセルの形のガラス繊維1
0〜50重量%を有する。成分A)〜H)の合計に対し
て、各々、20〜40重量%の割合が有利である。ガラ
ス繊維細片は、充填剤F)と一緒に、アクリルガラス成
形部品の裏面被覆の強化特性の改良のために使用する。
ガラス繊維断片は、すべての市販のガラス繊維ロービン
グから得ることができる。その際、ヘキセルは、有利
に、3〜7cm、特に有利に5〜6cmの長さを有す
る。繊維が長くなるほど、強化層の機械的特性が良くな
ることに注目すべきである。ガラス繊維ヘキセルの直径
は、比較的厳密ではない。直径約0.01〜約0.02
mmが該当し、場合により、シラン−サイズ(Silan-Sch
licte)を備えている。
【0056】ガラス繊維ヘキセルは、完成された裏張り
層中にもつれ(Gewirre)を形成する。繊維断片が、前記
の値より長い場合には、長繊維は垂直になり、表面から
ブラシのように突き出す恐れがますます生じる。
【0057】結合剤の最終硬化の前に、外に飛び出して
いる繊維細片を押しつけ、ローラーがけすることによ
り、追加の平滑化により、このことは、ある程度回避す
ることができる。ガラス繊維ヘキセルが約3cmより短
い場合は、その特性は、満足のいく繊維もつれを形成す
るのに不十分である。しかしながらフェルト化効果が不
足している場合は、強化の機械的堅牢性は、悪化する。
【0058】本発明には、裏張りされた衛生用製品の製
法も属し、この製法では、反応性樹脂系をアクリルガラ
スからなる成形品の裏面に噴霧し、その際、樹脂系は、
アクリルガラス成形品との接触により硬化して、アクリ
ルガラス成形品と結合し、ここで、この方法は、主に
(メタ)アクリレートを基礎とする樹脂系を使用し、こ
れはガラス転移温度Tg>70℃で硬化してポリマーに
なり、かつ樹脂系1重量部に対して、アクリルガラス成
形品の解重合の条件下で不活性の充填剤2.33重量部
までを有しうることを特徴とする。
【0059】例えば、西独特許(DE−A1)第364
4111号又はフランス特許第2640909号明細書
がこの方法に関する公知技術水準を代表する。
【0060】例えば最初の文献から、深絞り法でアクリ
ルガラスから製造された槽を、外面にスプレーされたガ
ラス繊維強化ポリエステル樹脂層で強化する、プラスチ
ック強化浴槽の製法が公知である。
【0061】フランス特許第2640909号明細書は
熱可塑性樹脂(例えばPMMA)及び熱可塑性樹脂部分
の部品形上に前形成されたガラス繊維マットからなる衛
生用製品分野のためのサンドイッチ−部品に関する。前
形成されたアクリル部分及び繊維部分の間にシロップ状
ポリエステル処方物を注入することによりこれらの部分
を成形道具中で結合させる。アクリル樹脂の使用の可能
性にも言及する。
【0062】それに対して、本発明の方法によれば、
(メタ)アクリレートを基礎とする樹脂系は、噴霧法で
施与され、その際、付加的に、可能な充填剤の選択の際
に、そのポリマーの解重合での無害性が配慮される。材
料選択(成形部品並びに(メタ)アクリレートを基礎と
する裏張り、充填剤は不活性である)の念入りな決定及
び裏張り層の施与法により、100%リサイクル可能な
生成物が入手でき、これは、同時に、噴霧法の結果、特
に材料を節約でき、かつ容易に製造することができる。
【0063】本発明の方法は、 A)(メタ)アクリレート 30〜100重量% メチル(メタ)アクリレート 0〜100重量% C2〜C4−(メタ)アクリレート 0〜100重量% ≧C5(メタ)アクリレート 0〜 50重量% 多価(メタ)アクリレート 0〜 50重量% コモノマー 0〜 50重量% ビニル芳香族物質 0〜 30重量% ビニルエステル 0〜 30重量% B)A)中に溶解するか又は膨潤しうる(プレ)ポリマー 0〜 5部 (A)1部に対して)、 C)可塑剤 0〜 7部 ((A)+B))10部に対して)、 D)系の重合可能な成分が重合するまで、完全に又は1部分別にして保持される 、成分A)の冷硬化のために十分な量の促進剤及び過酸化物触媒又は開始剤を含 有するレドックス系、 E)慣用の添加剤 F)粒径<100μmを有する充填剤 1〜 70重量% (A)〜F)の合計に対して) H)溶剤 ≦15重量% (A)〜E)+H)の合計に対して) を含有する、重合可能で、冷硬化しうる反応性(メタ)
アクリレート系を、樹脂系として使用することにより、
特に優れている。
【0064】使用前の長い貯蔵時間の際に、充填剤F)
の沈殿特性を改良し、それにより貯蔵安定性を高めるた
めに、充填剤F)を、反応性樹脂系の使用前に、均質化
装置を用いて、F)1部に対して、0.01〜0.5部
の量のチキソトロープ剤の添加下に、結合剤A)〜E)
及び溶剤H)からなる系中に、導入することが有利であ
る。
【0065】更に、樹脂系の製造の際に、好適な均質化
装置を使用することにより、充填剤粒子の大きさ及び形
がプラスに影響される。
【0066】アクリルガラス成形部品の裏面上へ樹脂系
A)〜H)を噴霧又はスプレーすることにより、本発明
による裏張りされた衛生用製品を製造することができ
る。
【0067】この場合、スプレーの間に、2つの物質流
を相互に混合するのは有利であり、その場合、第一の物
質流は、樹脂混合物の重合可能な成分であり、第二の物
質流は、樹脂系の重合可能な成分が重合するまで分離し
て保持すべき樹脂系の成分D)の成分を有する。
【0068】ポリエステル加工から公知のように、噴霧
のために、公知の平流−繊維樹脂スプレー装置(Flaeche
nstrahl-Faserharz-Spritzanlage)を使用するのが有利
である。そのような装置の使用下に、特に、平流法で、
同時に放出値を明らかに減じながら被覆を施与すること
ができる。これは、無損失のラミネート塗布の個々の調
整を可能にする、スプレーピストルで有利に行うことが
できる。
【0069】特に好適な混合法及び噴霧法が、欧州特許
第38481号明細書の対象である。
【0070】本発明の範囲では、更に、噴霧の間に、実
質的に、ヘキセル化されたガラス繊維からなる第三の物
質流を混入するのが有利である。ロービングのヘキセル
を生ぜしめるプラスチック加工装置は、公知技術水準で
ある。
【0071】更に、ガラス繊維は、3つの物質流の合計
に対して、10〜50重量部の割合で、混入するのが有
利である。
【0072】
【発明の実施の形態】本発明の方法は、特に、周囲温度
で、即ち通常、0〜35℃で実施できるが、所望の場合
には、極端な温度、例えば−10〜+45℃で実施でき
ることにより優れている。
【0073】本発明による重合可能な冷硬化性、反応性
(メタ)アクリレート−系は、種々の前混合で提供する
ことができる。そのような前混合物は、例えば 1)触媒もしくは開始剤なしの結合剤、例えば: ポリメチルメタクリレート(中分子量) 20.2 メチルメタクリレート 58.0 ジブチルフタレート 20.0 ジメチル−p−トルイジン 0.5 1,4−ブタンジオールジメタクリレート 0.5 パラフィン(融点:56℃) 0.5 メチルエチルケトン 0.3 スチレン 1.0 2)充填剤、例えば: アルミニウム三水化物(0〜100μm) 33.0 3)硬化剤(不動態化剤中の触媒もしくは開始剤)、例えば: 過酸化ジベンゾイル(50%) 2.0 を含有するか又は 1)硬化剤不含の反応性メタクリレート樹脂(A〜E) 60.0 2)ケイ石(0〜100μm) 30.0 水酸化アルミニウム(0〜100μm) 5.0 3)硬化剤 2.0 を含有するか又は 1)硬化剤不含の反応性メタクリレート樹脂(A〜E) 95.0 2)炭酸カルシウム(0〜100μm) 5.0 3)硬化剤 2.0 を含有するか又は 1)硬化剤不含の反応性メタクリレート樹脂(A〜E) 75.0 2)水酸化アルミニウム(0〜100μm) 25.0 3)硬化剤 2.0 を含有する(全ての値は重量部である)。
【0074】この前混合物は、現場混合され、かつ即座
に加工され、慣用の可使時間は、+20℃で15分であ
る。
【0075】
【実施例】次に、本発明を実施例及び比較例に基づき、
更に引き続き説明する。
【0076】 例1 ポリメチルメタクリレート 20.00% メチルメタクリレート 74.80% ブタンジオールメタクリレート 4.00% パラフィン(融点<56℃) 0.70% ジメチルパラトルイジン 0.50% からなる結合剤33.00重量部を、 水酸化アルミニウム(0〜80μm) 66.25重量部 アエロシル 200 0.75重量部 と共に4時間撹拌する。
【0077】この混合物は、ISO、6mmによる流出
時間(Auslaufzeit)180〜200秒を有する。
【0078】この混合物を、グラス−クラフト(Glas-Cr
aft) LPA3−5/SSA−EX型の外部混合を備え
た低圧−真空−平流−ガラス繊維−スプレー装置を用い
て、 メチルエチルケトン 82.00% 過酸化ジベンゾイル 13.00% 過酸化ジラウロイル 5.00% からなる硬化剤液体と容量比100:2〜100:4.
5で並びにヘキセル化されたガラス繊維ロービング(シ
ランサイズを有する、10〜20μm、長さ0.5〜2
ツォル)と一緒に、成形されたアクリルガラス上に塗布
し、薄層化ローラー(Laminierrollen)により脱気させ
る。全混合物中の繊維分は、20重量%である。
【0079】硬化剤配量100:2の場合に、硬化時間
は50〜60分である。硬化剤配量100:4の場合
に、硬化時間は約30分である。
【0080】 例2 ポリメチルメタクリレート 25.00% メチルメタクリレート 72.00% トリエチレングリコールジメタクリレート 2.00% パラフィン(融点<56℃) 0.50% ジイソプロピロールパラトルイジン 0.50% からなる結合剤49.50重量%を、 炭酸カルシウム(0〜50μm) 50.00重量部 アエロシル 200 0.50重量部 と共に4時間撹拌する。
【0081】この混合物は、ISO、6mmによる流出
時間150〜170秒を有する。
【0082】この混合物を、グラス−クラフト LPA
3−5/SSA−EX型の外部混合を備えた低圧−真空
−平流−ガラス繊維−スプレー装置を用いて、 メチルエチルケトン 80.00% ポリメチルメタクリレート 2.00% 過酸化ジベンゾイル 13.00% 過酸化ジラウロイル 5.00% からなる硬化剤液体と容量比100:2〜100:4.
5で並びにヘキセル化されたガラス繊維ロービング(シ
ランサイズを有する、10〜20μm、長さ0.5〜2
ツォル)と一緒に、成形されたアクリルガラス上に塗布
し、薄層化ローラーにより脱気させる。全混合物中の繊
維分は、20重量%である。
【0083】硬化剤配量100:2の場合に、硬化時間
は40〜50分である。硬化剤配量100:4の場合
に、硬化時間は約20〜30分である。
【0084】例3 例2により裏張りされたアクリルガラスは、引張接着強
さ8.32N/mm2を示した。熱水(80℃)中で4
週間の貯蔵後に、測定された引張接着強さは、7.28
N/mm2まで降下した。
【0085】比較のために、ガラス繊維強化不飽和ポリ
エステルで裏張りされたアクリルガラスは、引張接着強
さ7.82N/mm2を有した。熱水中で4週間の貯蔵
後に、引張接着強さは、早すぎる溶解のために、測定不
能であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B05D 7/24 303 A B29C 70/30 70/58 B32B 5/02 Z 27/04 A 27/20 Z // B29K 33:04 309:08 B29L 31:44

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 付加的な接着剤なしでアクリルガラス成
    形品に強固に結合する、繊維含有ポリマー物質の層によ
    り、その裏面で強化された、アクリルガラス深絞り成形
    品を有する裏張りされた衛生用製品において、強化層
    は、厚さ1〜5mmであり、かつアクリルガラス成形品
    の裏面上に噴霧された重合可能な冷硬化性で反応性の
    (メタ)アクリレート−系の硬化により得られ、この
    (メタ)アクリレート−系は、 A)(メタ)アクリレート 30〜100重量% メチル(メタ)アクリレート 100重量%まで C2〜C4−(メタ)アクリレート 100重量%まで ≧C5(メタ)アクリレート 50重量%まで 多価(メタ)アクリレート 50重量%まで コモノマー 50重量%まで ビニル芳香族物質 30重量%まで ビニルエステル 30重量%まで B)A)中に溶解するか又は膨潤しうる(プレ)ポリマー 5重量部まで (A)1重量部に対して) C)可塑剤 7重量部まで ((A)+B))10重量部に対して) D)系の重合すべき成分が重合するまで、完全に又は1部分別にして保持すべき 、成分A)の冷硬化のために十分な量の促進剤及び過酸化物触媒又は開始剤を含 有するレドックス系 E)慣用の添加剤 F)解重合の条件下で不活性である、細度≦100μmの充填剤 1〜 70重量% (A)〜F)の合計に対して) G)ガラス繊維ヘキセル 10〜 50重量% (A)〜H)の合計に対して) H)溶剤 ≦15重量% (A)〜E)+H)の合計に対して) を含有することを特徴とする、裏張りされた衛生用製
    品。
  2. 【請求項2】 充填剤F)は、水酸化アルミニウム、炭
    酸カルシウム、白亜、大理石、ケイ石、ケイ灰石、及び
    /又はクリストバル石である、請求項1記載の衛生用製
    品。
  3. 【請求項3】 充填剤F)は、A)〜F)の合計に対し
    て40〜65重量%の量で含有される、請求項1又は2
    記載の衛生用製品。
  4. 【請求項4】 F)の1重量部に対して0.5部迄のチ
    キソトロープ剤を含有する、請求項1から3までのいず
    れか1項記載の衛生用製品。
  5. 【請求項5】 ガラス繊維ヘキセルH)は、20〜40
    重量%の量で含有される、請求項1から4までのいずれ
    か1項記載の衛生用製品。
  6. 【請求項6】 アクリルガラスからなる成形品の裏面
    に、反応性樹脂系を噴霧し、その際、樹脂系は、アクリ
    ルガラス成形品と接触して硬化して、アクリルガラス成
    形品に結合する、裏張りされた衛生用製品の製法におい
    て、主に(メタ)アクリレートを基礎とする樹脂系を使
    用し、これは、ガラス転移温度Tg>70℃で硬化し
    て、ポリマーになり、かつ樹脂系1重量部に対して、ア
    クリルガラス成形品の解重合の条件下で不活性であるよ
    うな充填剤を2.33重量部まで有しうることを特徴と
    する、裏張りされた衛生用製品の製法。
  7. 【請求項7】 樹脂系として、 A)(メタ)アクリレート 30〜100重量% メチル(メタ)アクリレート 100重量%まで C2〜C4−(メタ)アクリレート 100重量%まで ≧C5(メタ)アクリレート 50重量%まで 多価(メタ)アクリレート 50重量%まで コモノマー 50重量%まで ビニル芳香族物質 30重量%まで ビニルエステル 30重量%まで B)A)中に溶解するか又は膨潤しうる(プレ)ポリマー 5重量部まで (A)1重量部に対して) C)可塑剤 7重量部まで ((A)+B))10重量部に対して) D)系の重合可能な成分が重合するまで、完全に又は1部分別にして保持すべき 、成分A)の冷硬化のために十分な量の促進剤及び過酸化物触媒又は開始剤を含 有するレドックス系 E)慣用の添加剤 F)解重合の条件下で不活性である、細度≦100μmの充填剤 1〜 70重量% (A)〜F)の合計に対して) G)ガラス繊維ヘキセル 10〜 50重量% (A)〜H)の合計に対して) H)溶剤 ≦15重量% (A)〜E)+H)の合計に対して) を含有する、重合可能な冷硬化性で反応性の(メタ)ア
    クリレート−系を使用する、請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 反応性樹脂系の使用の前に、F)1部に
    対し0.01〜0.5部の量でチキソトロープ剤を添加し
    ながら、均質化装置を用いて、結合剤A)〜E)及び溶
    剤H)からなる系に、充填剤F)を導入する、請求項7
    記載の方法。
  9. 【請求項9】 充填剤F)として、水酸化アルミニウ
    ム、炭酸カルシウム、例えば白亜又は大理石、重晶石及
    び/又はケイ石、例えばケイ灰石、クリストバル石、無
    定形ケイ酸塩及び/又はフライアッシュを使用する、請
    求項6から8までのいずれか1項記載の方法。
  10. 【請求項10】 アクリルガラス成形品の裏面に、樹脂
    系を噴霧し、その際、噴霧の間、2つの物質流を相互に
    混合し、かつ第一の物質流は、樹脂混合物の重合可能成
    分を有し、第二の物質流は樹脂系の重合可能成分の重合
    まで分離して保持すべき、樹脂系の成分D)の成分を有
    する、請求項6から9までのいずれか1項記載の方法。
  11. 【請求項11】 噴霧の間、実質的に、ヘキセル化され
    たガラス繊維からの第三の物質流を混入する、請求項1
    0記載の方法。
  12. 【請求項12】 3つの物質流の合計に対して、10〜
    50重量部の割合で、ガラス繊維を混入する、請求項1
    1記載の方法。
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