JPH08203871A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH08203871A
JPH08203871A JP928495A JP928495A JPH08203871A JP H08203871 A JPH08203871 A JP H08203871A JP 928495 A JP928495 A JP 928495A JP 928495 A JP928495 A JP 928495A JP H08203871 A JPH08203871 A JP H08203871A
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JP
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plug
gas
etching
conductive layer
semiconductor device
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JP928495A
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Naomiki Tamiya
直幹 民谷
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 層間絶縁膜のコンタクトホールにプラグが埋
め込まれるタイプの半導体装置の製造方法に関し、プラ
グを形成する際に、プラグロス、トレンチング、あるい
はシームなどの不具合を低減することができ、集積密
度、信頼性、電気抵抗、表面の平坦化などの向上を図る
ことができる半導体装置の製造方法を提供すること。 【構成】 下導電層30の表面に層間絶縁膜32を成膜
し、この層間絶縁膜32にコンタクトホール36を形成
し、このコンタクトホール36内に入り込むように、層
間絶縁膜32の全面にプラグ用導電層40aを成膜し、
このプラグ用導電層40aをエッチバック処理すること
によりコンタクトホール36内に埋め込みプラグ40を
形成し、この埋め込みプラグ40を介して、層間絶縁膜
の上に成膜される上導電層と下導電層30とを接続する
半導体装置の製造方法の改良。埋め込みプラグ40を形
成するためのエッチバック処理時に、プラグ用導電層4
0aと反応する活性種(FラジカルまたはClラジカ
ル)を失活させる失活用ガス(たとえばH2 )を含むガ
スを用いてドライエッチングする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造方法
に係り、さらに詳しくは、層間絶縁膜のコンタクトホー
ルにプラグが埋め込まれるタイプの半導体装置の製造方
法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置、特にLSI,VLSI,U
LSIなどの集積回路ICの配線構造においては、下導
電層(半導体基板に形成された素子領域、下層配線、電
極なども含む)の上に形成された層間絶縁膜(表面絶縁
層も含む)にコンタクトホールを形成し、このコンタク
トホールを通して、層間絶縁膜の上に成膜された上導電
層(上層配線、電極などを含む)が下導電層に電気的に
コンタクトする多層配線構造が採用されている。
【0003】このような多層配線構造において、半導体
装置の高速化・高集積化に伴い、そのデザインルールの
縮小化が成され、それに伴い、コンタクトホールの開口
径が微細化している。一方、層間絶縁膜の膜厚は、配線
間容量などの規制により、ある程度以上の膜厚が必要で
ある。
【0004】そのため、開口径に対するコンタクトホー
ルの深さの比(アスペクト比)は増大し、それに伴い上
導電層を構成する材料のカバレッジは低下する。たとえ
ば図3に示すように、半導体基板2の表面に、層間絶縁
膜4を成膜し、その層間絶縁膜4にアスペクト比が高い
コンタクトホール6を形成し、そのコンタクトホール6
にアルミニウム配線層10をTi下地層8と共に埋め込
む場合には、アルミニウム配線層10のカバレッジが低
下する。この結果、コンタクト部に於ける接続の信頼性
が低下し、ひいては半導体装置の信頼性が低下する。
【0005】そこで、図4に示すように、コンタクトホ
ール6内にタングステンなどの金属材料で構成されたプ
ラグ14を埋め込み、このプラグ14を介して、アルミ
ニウム配線層18と半導体基板2とを接続する方法が開
発されている。この方法は、アスペクト比が高いコンタ
クトホール6における上層配線(アルミニウム配線層)
のカバレッジの補助技術として非常に有用である。な
お、図4中、符号12は、TiとTiNとなどから成る
密着層を示し、符号16は、Tiなどで構成されるバリ
アメタル層を示す。
【0006】図4に示すプラグ14の製造プロセスを、
図5に基づき説明する。図5(A)に示すように、単結
晶シリコン基板で構成される半導体基板2の表面に、半
導体素子を形成した後、その表面に酸化シリコンなどで
構成される層間絶縁膜4をCVDなどで成膜する。次
に、その層間絶縁膜4に、所定のパターンで、コンタク
トホール6を形成する。次に、図5(B)に示すよう
に、層間絶縁膜4のコンタクトホール6内に入り込むよ
うに、層間絶縁膜4の表面に密着層12をスパッタ法あ
るいはCVDなどで成膜する。密着層12は、TiとT
iNとの積層膜で構成される。
【0007】次に、図5(C)に示すように、密着層1
2の表面にプラグとなる金属層14aをスパッタ法ある
いはCVD法で成膜する。金属層14aは、タングステ
ンで構成される。その後、RIEなどのドライエッチン
グにより金属層14aの全面をエッチングする。そのエ
ッチングは、層間絶縁膜4の表面を露出させるまで行
う。その結果、コンタクトホール6内にプラグ14が残
る。
【0008】前記金属層14aをエッチバックして、プ
ラグ6を形成するエッチング工程は、たとえば次に示す
三段階のエッチングで構成される。第1のエッチングで
は、図6(A)に示すように、タングステン膜で構成さ
れる金属層14aの残り膜厚tが200nmになるよう
に、全面的にエッチングする。このタングステン膜を除
去するためのエッチングは、たとえばエッチングガスと
して、SF6 、Arを、それぞれ110sccm、90
sccmで供給し、高周波(RF)パワー275W、圧
力46.55kPaのRIE(反応性イオンエッチン
グ)により行う。このエッチング時には、クリーニング
ガスとしてHeを、たとえば5sccmで、半導体基板
の裏面より供給する。
【0009】次に、図6(B)に示すように、第2のエ
ッチングにより、タングステン膜を、密着層12のTi
N膜との界面まで全面的にエッチングする。このタング
ステン膜のエッチングは、たとえばエッチングガスとし
て、SF6 、Arを、それぞれ40sccm、20sc
cmで供給し、RFパワー100W、圧力30kPaの
条件のRIEにより行う。このエッチング時には、クリ
ーニングガスとして、Heを、たとえば10sccm
で、半導体基板の裏面より供給する。
【0010】次に、第3のエッチングにより、図6
(C)に示すように、密着層12を構成するTiN膜、
Ti膜を、層間絶縁膜4との界面まで全面的にエッチン
グする。この密着層12を除去するためのエッチング
は、たとえばエッチングガスとして、Cl2 、Arを、
それぞれ5sccm、75sccmで供給し、RFパワ
ー250W、圧力7kPaで、スパッタエッチングが支
配的なドライエッチングにより行う。この第3のエッチ
ングを実施している際に、層間絶縁膜4の表面が露出す
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
製造プロセスでは、金属層14aを全面エッチングする
際に、図6(B)に示すように、金属層14aと密着層
12との界面付近では、タングステン膜から成る金属層
14aに対する反応種が、タングステン膜の減少に伴い
プラズマ中に過剰に(余剰フッ素ラジカル:F* )存在
することになる。過剰に存在する反応種は、コンタクト
ホール6内のプラグ14をエッチングし、図7に示すよ
うに、プラグロス24またはシーム20を発生させる。
【0012】また、同様に、図6(C)に示すように、
第3段階のエッチング時に、層間絶縁膜4の表面の密着
層12を除去する際に、密着層12に対する反応種が、
密着層12の減少と共に、プラズマ中に過剰に(余剰塩
素ラジカル:Cl* )存在することになる。この過剰に
存在する反応種は、コンタクトホール6内の密着層12
をエッチングし、図7に示すように、トレンチング22
を発生させる。
【0013】プラグロス24は、層間絶縁膜4の表面に
対するプラグ14の頂部の凹みであり、トレンチング2
2は、密着層12の上縁部に形成されるプラグ頂部に対
する凹みであり、シーム20は、プラグ14の頂部の略
中央部に形成される凹みである。
【0014】プラグ14にプラグロス24が発生した場
合には、図8に示すように、プラグ14の上に成膜され
るアルミニウム配線層などで構成される上層配線層18
に凹み26が形成され、この上に成膜される膜の平坦性
に支障を来す。また、トレンチング22またはシーム2
0に相当する部分に、いわゆる”鬆”(空隙部)が発生
するおそれがあった。
【0015】さらに、上層配線層18の上にさらに層間
絶縁膜が積層され、その層間絶縁膜にコンタクトホール
などのパターンを形成する際に、たとえば上層配線層1
8の凹み26の部分の直上にパターンが位置する場合、
アライメントのズレによりハレーションが発生する。こ
れにより上層配線層18以降のコンタクトホールなどの
形状が安定せず、このコンタクトホールに於ける配線材
料のカバレッジが低下する。このことは同時に、半導体
装置の信頼性も低下させることになる。
【0016】そのため、上層配線層18以降の層間絶縁
膜にパターンを形成する場合には、上層配線層18に形
成された凹み26の部分の真上を避けるなどの制限が必
要となる。このことは同時に、上層配線層18以降のパ
ターンの自由度を損なうことになり、半導体装置の集積
度を上げる上で障害となっていた。
【0017】本発明は、このような実状に鑑みてなさ
れ、層間絶縁膜のコンタクトホールにプラグが埋め込ま
れるタイプの半導体装置の製造方法に関し、プラグを形
成する際に、プラグロス、トレンチング、あるいはシー
ムなどの不具合を低減することができ、集積密度、信頼
性、電気抵抗、表面の平坦化などの向上を図ることがで
きる半導体装置の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る半導体装置の製造方法は、下導電層の
表面に層間絶縁膜を成膜し、この層間絶縁膜にコンタク
トホールを形成し、このコンタクトホール内に入り込む
ように、層間絶縁膜の全面にプラグ用導電層を成膜し、
このプラグ用導電層をエッチバック処理することにより
コンタクトホール内に埋め込みプラグを形成し、この埋
め込みプラグを介して、前記層間絶縁膜の上に成膜され
る上導電層と下導電層とを接続する半導体装置の製造方
法であって、前記埋め込みプラグを形成するためのエッ
チバック処理時に、前記プラグ用導電層と反応する活性
種を失活させる失活用ガスを含むガスを用いてドライエ
ッチングすることを特徴とする。
【0019】前記失活用ガスとして、水素ガスを含むガ
スを用いることが好ましい。前記プラグが、単層のタン
グステンまたはタングステンを含む二種以上の積層膜で
構成されることが好ましい。前記タングステンを含む二
種以上の積層膜が、下から順に窒化チタンおよびタング
ステンの二層膜、または下から順にチタン、窒化チタン
およびタングステンの三層膜であることが好ましい。
【0020】前記埋め込みプラグを形成するためのエッ
チバック処理が、複数段階のドライエッチング工程で構
成され、少なくとも、最終段階のドライエッチング工程
で、前記失活用ガスを含むガスを用いてドライエッチン
グすることが好ましい。前記失活用ガスとして、HC
l、NH3 、HBrおよび水素原子を含有するフルオロ
カーボン系ガスのいずれかを含むガスを用いることがで
きる。
【0021】前記フルオロカーボン系ガスは、CHF
3 、CH22 、CH3 F、CH4 のうちのいずれかを
含むことができる。前記失活用ガスは、希釈ガスによ
り、失活用ガスの濃度が体積比で4%以下に希釈するこ
とが好ましい。
【0022】
【作用】本発明に係る半導体装置の製造方法では、埋め
込みプラグを形成するためのエッチバック処理時に、前
記プラグ用導電層と反応する活性種を失活させる失活用
ガスを含むガスを用いてドライエッチングする。そのた
め、プラグ用導電層を全面エッチバック加工することに
よりプラグを形成する際に、プラグ用導電層の膜厚の減
少に伴い、その導電層をエッチングする活性種がプラズ
マ中で余剰気味となる。本発明では、この余剰となる活
性種を、失活性ガスと反応させ、その反応生成物ガスを
反応室内から排気する。
【0023】このスカベンジ効果により、プラグ用導電
層のエッチング終期におけるエッチングレートの急増が
抑止され、プラグロス、トレンチング、シームなどの不
具合の発生が抑制される。その結果、プラグを通しての
上導電層と下導電層との接続抵抗を低減することができ
ると共に、その信頼性が向上する。また、プラグロスが
少なくなるので、層間絶縁膜およびプラグの上に成膜さ
れる上導電層の表面に凹みなどが形成されず、表面の平
坦性が向上する。表面の平坦性が向上すれば、上導電層
の上に成膜される層間絶縁膜の平坦性も向上し、これに
コンタクトホールなどのパターンを形成する際に、ハレ
ーションなどを生じることなく、良好なパターンを形成
することができ、ひいては半導体装置の集積度の向上お
よび高速化にも寄与する。
【0024】さらに、本実施例では、失活性ガスとし
て、Arにより多くとも4%程度に希釈された水素ガス
を用いることで、水素と同様なスカベンジ効果を有する
CO(一酸化炭素)を用いる場合に比較し、特別な除外
装置を必要とせず、現有するRIE装置系を改造するこ
となく、そのまま用いることができ、経済的である。
【0025】
【実施例】以下、本発明に係る半導体装置の製造方法
を、図面に示す実施例に基づき、詳細に説明する。図1
(A)〜(C)は本発明の一実施例に係る半導体装置の
製造方法を示す要部断面図、図2(A),(B)は本発
明の他の実施例に係る半導体装置の製造方法を示す要部
断面図である。
【0026】第1実施例 図1に示す実施例は、半導体基板の表面に形成された不
純物拡散層(下導電層)と、その上に層間絶縁膜を介し
て成膜される上導電層とを、層間絶縁膜に形成されたコ
ンタクトホール内のプラグを通して電気的に導通させる
配線構造を有する半導体装置の製造方法である。この実
施例では、プラグを構成する金属材料が、層間絶縁膜側
(下側)からTi(チタン)、TiN(窒化チタン)、
W(タングステン)の三層膜構造を有している。ただ
し、以下の実施例では、TiとTiNとの積層膜を、密
着層38と称し、Wをプラグと称する。なお、プラグを
構成する金属材料としては、TiNとWとの二層膜構
造、また、TiNの代わりにチタンシリサイド、チタン
タングステン、窒化酸化チタン、スパッタ成膜によるチ
タンなどを用いることができる。
【0027】図1に示す実施例では、同図(A)に示す
ように、単結晶シリコン基板などで構成された半導体基
板30の表面に、MOSトランジスタなどの素子を作り
込んだ後、層間絶縁膜32を成膜する。層間絶縁膜32
は、たとえば酸化シリコンなどで構成され、CVD法な
どにより成膜される。
【0028】次に、本実施例では、層間絶縁膜32に、
レジストを塗布し、パターニングを行った後、異方性エ
ッチングによりコンタクトホール36を形成する。この
コンタクトホール36を形成するためのドライエッチン
グは、たとえばエッチングガスとしてCF4 、CHF
3 、Arを、それぞれ4sccm、25sccm、80
sccmの流量で供給し、高周波(RF)パワー400
W、磁束6mT、圧力17Paの条件で、反応性イオン
エッチング(RIE)により行う。
【0029】次に、このコンタクトホール36内に入り
込むように、層間絶縁膜32の表面に、プラグのための
密着層38を成膜する。密着層38は、たとえばチタン
(Ti)と窒化チタン(TiN)との積層膜(Ti/T
iN)で構成される。この密着層36をTi/TiNで
構成するには、まず、Ti膜を成膜する。Ti膜は、た
とえば基板温度200°Cとし、Arを100sccm
で供給し、圧力0.5Pa、スパッタリングパワーDC
2kWの条件のスパッタリングにより膜厚60nmで成
膜される。次に、このTi膜の上に、TiN膜を、たと
えば基板温度200°Cとし、N2 を100sccmで
供給し、圧力1Pa、スパッタリングパワーDC6kW
のスパッタリングにより膜厚70nmで成膜する。
【0030】次に、この密着層38を成膜した後の半導
体基板30を、基板温度650°C、加熱時間30秒の
条件で、RTA(Rapid Thermal Anneal)処理する。次
に、この密着層38の上に、プラグ用導電層40aを成
膜する。この導電層40aは、タングステンなどの金属
で構成される。タングステンから成る導電層40aを成
膜するには、たとえば基板温度を420°Cとし、WF
6 、H2 、Arを、それぞれ40sccm、400sc
cm、2250sccmで供給し、圧力10.66kP
aのCVDにより膜厚600nmに成膜する。
【0031】このようにしてコンタクトホール36を埋
め込むように、導電層40aを成膜した後、この導電層
40aを異方性エッチングによる全面エッチバック処理
を行い、コンタクトホール36内にプラグ40を残す。
このプラグ40は、プラズマ発生源と半導体装置に向か
うイオンエネルギーとを制御するドライエッチング装置
により、第1から第3までのエッチングを連続的に行う
ことにより形成する。
【0032】まず、第1のエッチングにより、図1
(A)に示すように、残り膜厚tが200nmになるま
で、たとえばタングステン膜で構成される導電層40a
を全面的にエッチングする。このタングステン膜を除去
するためのエッチングは、たとえばエッチングガスとし
て、SF6 、Arを、それぞれ110sccm、90s
ccmで供給し、高周波(RF)パワー275W、圧力
46.55kPaのRIE(反応性イオンエッチング)
により行う。このエッチング時には、クリーニングガス
としてHeを、たとえば5sccmで、半導体基板の裏
面より供給する。
【0033】次に、前記第1のエッチングを第2のエッ
チングに切り換える。この切り替えのタイミングは、処
理時間に基づき判断しても良いが、フッ素量のスペクト
ルを検出し、フッ素量が増大した時点で切り換える終点
検出法を用いても良い。第2のエッチングでは、タング
ステン膜を、密着層38のTiN膜との界面まで全面的
にエッチングする。このタングステン膜のエッチング
は、たとえばエッチングガスとしてのSF6 と、失活性
ガスとしてのH2 を多くとも4%(体積比)程度含むA
rガスとを、それぞれ40sccm、20sccmで供
給し、RFパワー100W、圧力30kPaの条件のR
IEにより行う。このエッチング時には、クリーニング
ガスとして、Heを、たとえば10sccmで、半導体
基板の裏面より供給する。
【0034】このエッチングの際には、図1(B)に示
すように、タングステン膜であるプラグ用導電層40a
の膜厚減少に伴い、タングステン膜に反応してエッチン
グを行う活性種としてのフッ素ラジカル(F* )がプラ
ズマ中で余剰気味となってくる。しかしながら、プラズ
マ中の平衡状態では、タングステンとフッ素ラジカルと
の反応よりも、水素とフッ素ラジカルとの反応の方が圧
倒的に多いため、余剰なフッ素はHFの形で反応室より
排気される。このスカベンジ効果により、第2のエッチ
ング時点での金属プラグ40のロスを低減することがで
きる。
【0035】次に、第2のエッチングを第3のエッチン
グに切り換える。この切り替えのタイミングは、終点検
出法などで判断する。第3のエッチングでは、密着層3
8を構成するTiN膜、Ti膜を、層間絶縁膜32との
界面まで全面的にエッチングする。この密着層38を除
去するためのエッチングは、たとえばエッチングガスと
してのCl2 と、失活性ガスとしてのH2 を多くとも4
%(体積比)程度含むArガスとを、それぞれ5scc
m、75sccmで供給し、RFパワー250W、圧力
7kPaで、スパッタエッチングが支配的なドライエッ
チングにより行う。この第3のエッチングを実施してい
る際に、図1(C)に示すように、層間絶縁膜32の表
面が露出するが、密着層38の減少に伴い、引続きエッ
チングを継続し、層間絶縁膜32の表面を、30nm程
度オーバエッチングする。このエッチングの際、Ti膜
の減少に伴い、塩素ラジカル(H* )がプラズマ中で余
剰気味となってくる。しかしながら、プラズマ中の平衡
状態では、チタン(Ti)と塩素ラジカルとの反応より
も、水素と塩素ラジカルとの反応の方が圧倒的に多いた
め、余剰なフッ素はHClの形で反応室より排気され
る。このスカベンジ効果により、第3のエッチング時点
での金属プラグ40のロスあるいはシームあるいは密着
層38のトレンチングを低減することができる。
【0036】その結果、プラグを通しての上導電層と下
導電層(本実施例の場合、不純物拡散層)との接続抵抗
を低減することができると共に、その信頼性が向上す
る。また、プラグロスが少なくなるので、層間絶縁膜3
4およびプラグ40の上に成膜される上導電層の表面に
凹みなどが形成されず、表面の平坦性が向上する。表面
の平坦性が向上すれば、上導電層の上に成膜される層間
絶縁膜の平坦性も向上し、これにコンタクトホールなど
のパターンを形成する際に、ハレーションなどを生じる
ことなく、良好なパターンを形成することができ、ひい
ては半導体装置の集積度の向上および高速化にも寄与す
る。
【0037】さらに、本実施例では、失活性ガスとし
て、Arにより多くとも4%程度に希釈された水素ガス
を用いることで、水素と同様なスカベンジ効果を有する
CO(一酸化炭素)を用いる場合に比較し、特別な除外
装置を必要とせず、現有するRIE装置系を改造するこ
となく、そのまま用いることができ、経済的である。
【0038】なお、図1(C)に示す工程の後には、図
4に示すものと同様に、Tiなどで構成されるバリア層
16を介して、上導電層(上層配線)としてのアルミニ
ウム配線層18が成膜される。第2実施例 次に、本発明の第2実施例について説明する。
【0039】この第2実施例は、前記第1実施例に比較
し、層間絶縁膜32の表面に密着層38を残し、その上
にバリア層および上導電層(上層配線)としてのアルミ
ニウム配線層を成膜する点が相違するのみであり、その
他の構成は、前記第1実施例と同様なので、共通する部
分の説明は一部省略する。
【0040】本実施例では、前記第1実施例と同様なプ
ロセスで、コンタクトホール36を埋め込むように、プ
ラグ用導電層40aを成膜した後、この導電層40aを
異方性エッチングによる全面エッチバック処理を行い、
コンタクトホール36内にプラグ40を残す。このプラ
グ40は、プラズマ発生源と半導体装置に向かうイオン
エネルギーとを制御するドライエッチング装置により、
第1から第2までのエッチングを連続的に行うことによ
り形成する。
【0041】まず、第1のエッチングにより、図2
(A)に示すように、残り膜厚tが200nmになるま
で、たとえばタングステン膜で構成される導電層40a
を全面的にエッチングする。このタングステン膜を除去
するためのエッチングは、たとえばエッチングガスとし
て、SF6 、Arを、それぞれ110sccm、90s
ccmで供給し、高周波(RF)パワー275W、圧力
46.55kPaのRIE(反応性イオンエッチング)
により行う。このエッチング時には、クリーニングガス
としてHeを、たとえば5sccmで、半導体基板の裏
面より供給する。
【0042】次に、第2のエッチングにより、タングス
テン膜を、密着層38のTiN膜との界面まで全面的に
エッチングする。このタングステン膜のエッチングは、
たとえばエッチングガスとしてのSF6 と、失活性ガス
としてのH2 を多くとも4%(体積比)程度含むArガ
スとを、それぞれ40sccm、20sccmで供給
し、RFパワー100W、圧力30kPaの条件のRI
Eにより行う。このエッチング時には、クリーニングガ
スとして、Heを、たとえば10sccmで、半導体基
板の裏面より供給する。
【0043】このエッチングの際には、図2(B)に示
すように、タングステン膜であるプラグ用導電層40a
の膜厚減少に伴い、タングステン膜に反応してエッチン
グを行う活性種としてのフッ素ラジカル(F* )がプラ
ズマ中で余剰気味となってくる。しかしながら、プラズ
マ中の平衡状態では、タングステンとフッ素ラジカルと
の反応よりも、水素とフッ素ラジカルとの反応の方が圧
倒的に多いため、余剰なフッ素はHFの形で反応室より
排気される。このスカベンジ効果により、第2のエッチ
ング時点での金属プラグ40のロスを低減することがで
きる。
【0044】本実施例では、前記第1実施例と異なり、
第3のエッチングを行うことなく、層間絶縁膜32の表
面に密着層38を残す。その後、図4に示すものと同様
に、Tiなどで構成されるバリア層16を介して、上導
電層(上層配線)としてのアルミニウム配線層18を成
膜する。
【0045】本実施例では、前記第1実施例と同様に、
スカベンジ効果により、金属プラグ40のロスあるいは
シームあるいは密着層38のトレンチングを低減するこ
とができる。その結果、プラグを通しての上導電層と下
導電層(本実施例の場合、不純物拡散層)との接続抵抗
を低減することができると共に、その信頼性が向上す
る。また、プラグロスが少なくなるので、層間絶縁膜3
4およびプラグ40の上に成膜される上導電層の表面に
凹みなどが形成されず、表面の平坦性が向上する。表面
の平坦性が向上すれば、上導電層の上に成膜される層間
絶縁膜の平坦性も向上し、これにコンタクトホールなど
のパターンを形成する際に、ハレーションなどを生じる
ことなく、良好なパターンを形成することができ、ひい
ては半導体装置の集積度の向上および高速化にも寄与す
る。
【0046】さらに、本実施例では、失活性ガスとし
て、Arにより多くとも4%程度に希釈された水素ガス
を用いることで、水素と同様なスカベンジ効果を有する
CO(一酸化炭素)を用いる場合に比較し、特別な除外
装置を必要とせず、現有するRIE装置系を改造するこ
となく、そのまま用いることができ、経済的である。
【0047】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変するこ
とができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、プラグ用導電層をエッチバックしてプラグを形成す
る際に、スカベンジ効果を有するガスを添加すること
で、プラグのロスあるいはシームあるいは密着層のトレ
ンチングを低減することができる。その結果、プラグを
通しての上導電層と下導電層との接続抵抗を低減するこ
とができると共に、その信頼性が向上する。また、プラ
グロスが少なくなるので、層間絶縁膜およびプラグの上
に成膜される上導電層の表面に凹みなどが形成されず、
表面の平坦性が向上する。表面の平坦性が向上すれば、
上導電層の上に成膜される層間絶縁膜の平坦性も向上
し、これにコンタクトホールなどのパターンを形成する
際に、ハレーションなどを生じることなく、良好なパタ
ーンを形成することができ、ひいては半導体装置の集積
度の向上および高速化にも寄与する。
【0049】さらに、本発明において、失活性ガスとし
て、Arにより多くとも4%程度に希釈された水素ガス
を用いることで、水素と同様なスカベンジ効果を有する
CO(一酸化炭素)を用いる場合に比較し、特別な除外
装置を必要とせず、現有するRIE装置系を改造するこ
となく、そのまま用いることができ、経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)〜(C)は本発明の一実施例に係る
半導体装置の製造方法を示す要部断面図である。
【図2】図2(A),(B)は本発明の他の実施例に係
る半導体装置の製造方法を示す要部断面図である。
【図3】図3はカバレッジが悪い例を示すコンタクトホ
ール部分の要部断面図である。
【図4】図4はプラグを用いたコンタクトホール部分を
示す要部断面図である。
【図5】図5(A)〜(D)は従来例に係るプラグの形
成プロセスを示す要部断面図である。
【図6】図6(A)〜(C)は図5に示すプラグを形成
するためのエッチングの詳細を示す要部断面図である。
【図7】図7はプラグの問題点を示す要部断面図であ
る。
【図8】図8はプラグの問題点を示す要部断面図であ
る。
【符号の説明】
30… 半導体基板 32… 層間絶縁膜 36… コンタクトホール 38… 密着層 40… プラグ 40a… プラグ用導電層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/28 301 R 21/768

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下導電層の表面に層間絶縁膜を成膜し、
    この層間絶縁膜にコンタクトホールを形成し、このコン
    タクトホール内に入り込むように、層間絶縁膜の全面に
    プラグ用導電層を成膜し、このプラグ用導電層をエッチ
    バック処理することによりコンタクトホール内に埋め込
    みプラグを形成し、この埋め込みプラグを介して、前記
    層間絶縁膜の上に成膜される上導電層と下導電層とを接
    続する半導体装置の製造方法であって、前記埋め込みプ
    ラグを形成するためのエッチバック処理時に、前記プラ
    グ用導電層と反応する活性種を失活させる失活用ガスを
    含むガスを用いてドライエッチングすることを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記失活用ガスとして、水素ガスを含む
    ガスを用いる請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記プラグが、単層のタングステンまた
    はタングステンを含む二種以上の積層膜で構成される請
    求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記タングステンを含む二種以上の積層
    膜が、下から順に窒化チタンおよびタングステンの二層
    膜、または下から順にチタン、窒化チタンおよびタング
    ステンの三層膜である請求項3に記載の半導体装置の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 前記埋め込みプラグを形成するためのエ
    ッチバック処理が、複数段階のドライエッチング工程で
    構成され、少なくとも、最終段階のドライエッチング工
    程で、前記失活用ガスを含むガスを用いてドライエッチ
    ングすることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
    載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記失活用ガスとして、HCl、NH
    3 、HBrおよび水素原子を含有するフルオロカーボン
    系ガスのいずれかを含むガスを用いる請求項1〜5のい
    ずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記フルオロカーボン系ガスが、CHF
    3 、CH22 、CH3 F、CH4 のうちのいずれかで
    ある請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記失活用ガスが、希釈ガスにより、失
    活用ガスの濃度が体積比で4%以下に希釈してある請求
    項1〜7のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6740564B2 (en) 2001-11-27 2004-05-25 Renesas Technology Corp. Method for manufacturing a semiconductor device
WO2008029360A1 (en) * 2006-09-06 2008-03-13 Nxp B.V. Manufacturing a contact structure in a semiconductor device
JP2017147474A (ja) * 2017-06-05 2017-08-24 芝浦メカトロニクス株式会社 プラズマ処理装置、およびプラズマ処理方法

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