JPH08203300A - 半導体不揮発性記憶装置 - Google Patents

半導体不揮発性記憶装置

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JPH08203300A
JPH08203300A JP848995A JP848995A JPH08203300A JP H08203300 A JPH08203300 A JP H08203300A JP 848995 A JP848995 A JP 848995A JP 848995 A JP848995 A JP 848995A JP H08203300 A JPH08203300 A JP H08203300A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】各書き換え時に消去不良セルが発生してもこれ
を回避でき、ひいては消去不良の起こりにくい信頼性の
高い半導体不揮発性記憶装置を実現する。 【構成】各書き換え毎に、消去不良セルが存在かどうか
を検出し、少なくとも1個の消去不良セルが存在する場
合、当該消去不良セルに書き込むべきデータ内容に基づ
いて、書き込み時のデータの位相を正転あるいは反転さ
せてデータの書き込みを行う書き込み回路2と、書き込
み回路2によるデータ書き込みが位相正転状態で行われ
たか位相反転状態で行われたかを記録する記録部1aと
を設ける。書き込み回路2は、消去不良セルに書き込む
べきデータがすべて書き込み状態のデータの場合、書き
込み時のデータの位相を正転状態に保持したままでデー
タの書き込みを行い、消去不良セルに書き込むべきデー
タがすべて消去状態のデータの場合、書き込み時のデー
タの位相を反転させてデータの書き込みを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気的に書き換え可能
なメモリ、たとえばフラッシュEEPROMなどの半導
体不揮発性記憶装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気的に書き換え可能なフラッシュメモ
リとしては、データの書き込みはCHE(チャンネルホ
ットエレクトロン)によりドレイン側よりフローティン
グゲート中に電子を注入することにより行い、消去はF
N(Fowler-Nordheim)トンネリングによりフローティン
グゲートからソースへ電子を引き抜くことにより行うN
OR型フラッシュメモリ等が知られている。
【0003】以下、NOR型フラッシュメモリの消去動
作、書き込み動作、読み出し動作におけるバイアス条件
を、それぞれ図12、図13、図14に示し、これら図
を参照しながら各動作時のバイアスについて簡単に説明
する。
【0004】図12、図13および図14において、W
Lm-1 、WLm 、WLm+1 はワード線、BLn-1 、BL
n 、BLn+1 はビット線、SRLは共通ソース線、MT
m-1,n-1 、MTm-1,n 、MTm-1,n+1 、MTm,n-1 、M
Tm,n 、MTm,n+1 、MTm+1,n-1 、MTm+1,n 、MT
m+1,n+1 はメモリセルをそれぞれ示している。
【0005】図12は消去時のバイアス例に示してお
り、全メモリセル一括消去を行う場合のバイアス例を示
している。この場合、すべてのワード線WLm-1 、WL
m 、WLm+1 に0V、すべてのビット線BLn-1 、BL
n 、BLn+1 をフローティング状態にバイアスして、共
通ソース線SRLに12Vを印加する。その結果、フロ
ーティングゲート中の電子がFNトンネリングによりソ
ース側から引き抜かれて、すべてのメモリセルのしきい
値電圧Vthは1〜2V程度になる。
【0006】図13は書き込み時のバイアス例を示して
おり、図中実線で囲んだメモリセルMTm,n にデータ書
き込みを行う場合のバイアス例を示している。この場
合、選択するワード線WLm に12V、選択するビット
線BLn に7Vを印加し、その他のワード線WLm-1 、
WLm+1 、ビット線BLn-1 、BLn+1および共通ソー
ス線SRLに0Vを印加する。その結果、選択されたメ
モリセルMTm,n にのみ、チャンネルホットエレクトロ
ン(CHE)により、フローティングゲート中に電子が
注入されて、しきい値電圧Vthは5V以上になる。
【0007】図14は読み出し時のバイアス例を示して
おり、選択するワード線WLm に接続された図中実線で
囲んだメモリセルMTm,n-1 、MTm,n 、MTm,n+1 の
データをページ読み出しする場合のバイアス例を示して
いる。この場合、選択するワード線WLm に5V、すべ
てのビット線BLn-1 、BLn 、BLn+1 に2Vを印加
し、その他のワード線WLm-1 、WLm+1 および共通ソ
ース線SRLに0Vを印加する。その結果、選択するワ
ード線WLm に接続されたメモリセルMTm,n-1 、MT
m,n 、MTm,n+1 のうち、オフ状態にあるメモリセルを
データ1(書き込み状態)、オン状態にあるメモリセル
をデータ0(消去状態)にあると判断する。
【0008】図15は、以上説明したNOR型フラッシ
ュメモリの消去動作、書き込み動作、読み出し動作にお
けるバイアス条件をまとめたものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したN
OR型フラッシュメモリの動作で問題となるものに、い
わゆる消去動作における過剰消去の問題がある。
【0010】たとえば図5の全メモリセル一括消去を行
う場合では、消去ベリファイ読み出し動作を繰り返しな
がら全メモリセルの消去が完了するまで、消去パルスが
印加され続ける。ところが、プロセス上のバラツキ等に
よりメモリセルの消去特性がばらついた場合、最も消去
の遅いメモリセルの消去が完了するまで消去パルスが印
加され続けると、最も消去の早いメモリセルは過剰消去
されて、場合によってはしきい値電圧Vthがデプレー
ション状態になってしまう可能性がある。
【0011】図16は、この過剰消去の問題を説明する
ための特性図である。図16において、横軸は消去時
間、縦軸はメモリセルのしきい値電圧Vthをそれぞれ
表している。また、図中Lで示す曲線は最も消去の遅い
メモリセルの特性を、Sで示す曲線は標準的なメモリセ
ルの特性を、Aで示す曲線は最も消去の早いメモリセル
の特性をそれぞれ示している。
【0012】図16に示すように、最も消去の遅いメモ
リセルのしきい値電圧Vthがベリファイ電圧、たとえ
ばこの例においては3V以下になるまで、全メモリセル
に消去パルスが印加され続ける。その結果、プロセス等
のバラツキによりもたらされるより消去の早いメモリセ
ルは、しきい値電圧Vthがベリファイ電圧以下になっ
ても消去され続けることになり、最も消去の早いメモリ
セルのしきい値電圧Vthがデプレーション状態になっ
てしまう。
【0013】もし消去時に過剰消去セルが発生し、かつ
その消去セルがデータ書き換え時に0データ(消去状態
のまま)であるならば、図14の読み出し動作時に非選
択のワード線に接続されたメモリセル(過剰消去セル)
に電流が流れて、選択するワード線上のメモリセルのデ
ータの判定が不可能になってしまう。
【0014】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、繰り返し書き換え可能で、各書
き換え時に消去不良セルが発生してもこれを回避でき、
ひいては消去不良の起こりにくい信頼性の高い半導体不
揮発性記憶装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の半導体不揮発性記憶装置は、メモリセルに
対して電気的に書き込み消去を行うことにより、一定の
回数、繰り返し書き換えのできる半導体不揮発性記憶装
置であって、各書き換え毎に、消去不良セルが存在する
かどうかを検出する検出回路と、少なくとも1個の消去
不良セルが存在する場合、当該消去不良セルに書き込む
べきデータ内容に基づいて、書き込み時のデータの位相
を正転または反転させてデータの書き込みを行う書き込
み回路と、上記書き込み回路によるデータ書き込みが位
相正転状態で行われたか位相反転状態で行われたかを記
録する記録部とを有する。
【0016】また、上記半導体不揮発性記憶装置は、チ
ャンネルホットエレクトロンによりフローティングゲー
ト中に電子を注入することによりデータの書き込みを行
い、FNトンネリングよりフローティングゲート中の電
子を引き抜くことにより消去を行うNOR型半導体不揮
発性記憶装置であって、上記書き込み回路は、上記消去
不良セルに書き込むべきデータがすべて書き込み状態の
データの場合、書き込み時のデータの位相を正転状態に
保持したままでデータの書き込みを行い、上記消去不良
セルに書き込むべきデータがすべて消去状態のデータの
場合、書き込み時のデータの位相を反転させてデータの
書き込みを行う。
【0017】また、本発明の半導体不揮発性記憶装置で
は、上記書き込み回路は、上記消去不良セルが複数個存
在しかつ当該消去不良セルに書き込むべきデータ内容が
同一データでない場合、再度消去のやり直しを行う。
【0018】また、本発明の半導体不揮発性記憶装置
は、データ読み出し時に、アドレス指定されたメモリセ
ルからデータを読み出すとともに、上記記録部に記録さ
れている当該メモリセルへの書き込み時の位相情報を読
み出し、当該位相情報に基づいて読み出しデータの内容
を判定する回路を有する。
【0019】また、上記記録部は、上記半導体不揮発性
記憶装置のメモリアレイ領域内の一部メモリ部に設けら
れている。また、上記記録部は、各ワード線セクタ毎に
設けられ、データ書き込み時の位相も各ワード線セクタ
毎に指定して書き込みが行われる。また、上記記録部
は、少なくとも1本の補助ビット線と、各ワード線セク
タ毎に対応して上記補助ビット線に接続されたメモリセ
ルとからなる。また、上記記録部は、メモリアレイ領域
を複数に分割した各ブロック毎に設けられ、データ書き
込み時の位相も各ブロック毎に指定して書き込みが行わ
れる。
【0020】
【作用】本発明の半導体不揮発性記憶装置によれば、検
出回路により各書き換え毎に、消去不良セルが存在する
かどうかが検出され、書き込み回路により、少なくとも
1個の消去不良セルが存在する場合、当該消去不良セル
に書き込むべきデータ内容に基づいて、書き込み時のデ
ータの位相を正転あるいは反転させてデータの書き込み
が行われる。そして、記録部に、書き込み回路によるデ
ータ書き込みが位相正転状態で行われたか位相反転状態
で行われたかが記録される。これにより、消去不良セル
の問題を回避することができる。
【0021】たとえば、チャンネルホットエレクトロン
によりフローティングゲート中に電子を注入することに
よりデータの書き込みを行い、FNトンネリングにより
フローィングゲート中の電子を引き抜くことにより消去
を行うNOR型フラッシュメモリにおいては、上記消去
不良セルに書き込むべきデータがすべて書き込み状態の
データの場合、書き込み時のデータの位相を正転状態に
保持したままでデータの書き込みが行われ、また上記消
去不良セルに書き込むべきデータがすべて消去状態のデ
ータの場合、書き込み時のデータの位相を反転させてデ
ータの書き込みが行われる。その結果、消去時に発生し
た過剰消去セルは、書き換え後にはすべて書き込み状態
のデータとなって、過剰消去セルは存在しなくなる。
【0022】また、上記消去不良セルが複数個存在しか
つ当該消去不良セルに書き込むべきデータ内容が同一デ
ータでない場合においても、再度消去のやり直しを行う
ことにより、対処することが可能である。
【0023】また、データ読み出し時に、アドレス指定
されたメモリセルからデータが読み出されるとともに、
記録部に記録されている当該メモリセルへの書き込み時
の位相情報が読み出され、当該位相情報に基づいて読み
出しデータの内容が判定される。
【0024】また、記録部が、各ワード線セクタ毎に設
けられ、データ書き込み時の位相も各ワード線セクタ毎
に指定して書き込みが行われる。これによりに、各ワー
ド線セクタ毎に消去不良セルを救済できる。
【0025】また、記録部が、メモリアレイ領域を複数
に分割した各ブロック毎に設けられ、データ書き込み時
の位相も各ブロック毎に指定して書き込みが行われる。
これにより、各ブロック毎に消去不良セルを救済でき
る。
【0026】
【実施例】図1は、本発明に係る半導体不揮発性記憶装
置、具体的にはCHE書き込み/FN消去を行うNOR
型フラッシュメモリにおける、一実施例を示すブロック
図である。
【0027】図1に示すように、本装置は、フラッシュ
メモリアレイ1、フラッシュメモリアレイ1内に設けら
れたメモリアレイの位相情報記録部1a、センスアンプ
を含むフラッシュメモリアレイ1の読み出し/書き込み
回路2、消去不良となったフラッシュメモリアレイ1内
のメモリセルアドレスを一時記憶するためのラッチRG
1〜RGnを有するアドレスラッチ回路3、たとえばD
RAM、SRAM等の半導体メモリ、あるいは磁気テー
プ、磁気ディスク、光ディスク等からなり、フラッシュ
メモリアレイ1内に書き換えるデータを記録してある外
部データ領域4、アドレスラッチ回路3に記憶された消
去不良の発生したフラッシュメモリアレイ1内のメモリ
セルアドレスに、書き換えるべきデータを外部データ領
域4より読み出して、一時記憶するためのラッチrg1
〜rgnを有するデータラッチ回路5、およびデータラ
ッチ回路5に記憶された消去不良の発生したメモリセル
に書き換えるべきデータ内容により、フラッシュメモリ
アレイ1内のメモリセルにデータを書き換える時に、デ
ータの位相を正転させて(あるいはそのままの位相で)
データの書き込みを行うか、あるいはデータの位相を反
転させてデータの書き込みを行うか、あるいは再度フラ
ッシュメモリアレイ1の消去のやり直しを行うかを決定
するためのデータ判別回路6により構成されている。
【0028】また、図中D1〜D6はデータの流れを、
S1,S2は制御信号の流れをそれぞれ示している。
【0029】図2は、図1のNOR型フラッシュメモリ
のブロック図において、各書き換え毎の、書き換えシー
ケンスフローを示す図である。
【0030】図2の書き換えシーケンスは、SFA→S
FB→SFCの3つの基本シーケンスを連続的に行うこ
とによりなされる。SFAは通常の消去動作を行う消去
シーケンスフローであり、SF1〜SF6の各ステップ
により構成される。SFBは消去シーケンスフローSF
Aの消去動作により発生した過剰消去セルの存在するメ
モリセルアドレスの検出を行う過剰消去セル検出シーケ
ンスフローであり、SF7〜SF11の各ステップによ
り構成される。SFCは過剰消去セル検出シーケンスフ
ローSFBの過剰消去セル検出動作により検出した過剰
消去セルに書き込むべきデータ内容に基づいて、データ
の位相を決定し、書き換えを行うデータ書き込みシーケ
ンスフローであり、SF12〜SF19の各ステップに
より構成される。
【0031】次に、図1のブロック図および図2のシー
ケンスフローの図を参照しながら、本発明におけるNO
R型フラッシュメモリの書き換え動作について、順を追
って、説明する。
【0032】消去動作シーケンスSFAは、従来のNO
R型フラッシュメモリの消去動作シーケンスとまったく
同様である。すなわち、まず消去に先立って、フラッシ
ュメモリアレイ1の全メモリセルにデータ書き込みを行
う(SF1)。これは、消去後のメモリセルのしきい値
電圧Vthのバラツキを小さくするためである。次に、
フラッシュメモリアレイ1のメモリセルアドレス番号A
Nを1に設定する(SF2)。次に、消去パルスを印加
してフラッシュメモリアレイ1を一括消去する(SF
3)。
【0033】続いて、アドレス番号ANのメモリセルの
ベリファイ読み出しを行い(SF4)、消去が未完了の
場合には再度消去パルスを印加し、消去が完了した場合
にはアドレス番号ANを+1だけインクリメントし(S
F5)、メモリセルアドレス番号ANがすべて終了する
まで繰り返す(SF6)。その結果、フラッシュメモリ
アレイ1の全メモリセルは、しきい値電圧Vthがステ
ップSF4のベリファイ読み出し電圧以下になり、消去
が終了する。
【0034】また、ステップSF4のベリファイ読み出
し動作は、たとえば文献「1994 Symposium on VLSI Cir
cuit p63〜p64 」に紹介されているように、図3に示す
ようなバイアス電圧を印加することにより可能である。
【0035】図3に示す読み出し例は、選択するワード
線WLm に接続された図中実線で囲んだメモリセルMT
m,n-1 、MTm,n 、MTm,n+1 のデータをページ読み出
しする場合である。この場合、選択するワード線WLm
に5V、すべてのビット線BLn-1 、BLn 、BLn+1
に3.3V、その他のワード線WLm-1 、WLm+1 に0
V、共通ソース線SRLに2Vを印加する。選択するワ
ード線WLm に5V、共通ソース線SRLに2Vを印加
することにより、ベリファイ読み出し電圧は実質的に3
Vになる。また、共通ソース線SRLに2Vを印加する
ことにより、非選択のワード線WLm-1 、WLm+1 に接
続されたメモリセルに過剰消去セルが存在するような場
合でも、選択ワード線WLmのメモリセルの読み出し動
作に悪影響を及ぼさない。その結果、選択するワード線
WLm に接続されたメモリセルMTm,n-1 、MTm,n 、
MTm,n+1 のうち、オフ状態にあるメモリセルを消去未
完了セル、オン状態にあるメモリセルを消去完了セルで
あると判断する。
【0036】続いて、過剰消去セル検出シーケンスフロ
ーSFBにおいて、消去シーケンスSFAの消去動作に
より発生した過剰消去セルの存在するメモリセルアドレ
スの検出を行う。まず、フラッシュメモリアレイ1のメ
モリセルアドレス番号ANを1に設定する(SF7)。
次に、アドレス番号ANのメモリセルのベリファイ読み
出し動作を行い過剰消去セルが存在するか否かを調べる
(SF8)。もし、過剰消去セルが存在する場合にはメ
モリセルアドレス番号ANをアドレスラッチ回路3に一
時記憶して(SF9)、アドレス番号ANを+1だけイ
ンクリメントする(SF10)。過剰消去セルが存在し
ない場合には、そのままアドレス番号ANをインクリメ
ントする。以上の動作をメモリセルアドレス番号ANが
すべて終了するまで繰り返す(SF11)。その結果、
フラッシュメモリアレイ1において、しきい値電圧Vt
hがステップSF8のベリファイ読み出し電圧以下のメ
モリセルの存在するアドレスが、アドレスラッチ回路3
に一時記憶される。
【0037】また、ステップSF8のベリファイ読み出
し動作も、たとえば文献「1994 Symposium on VLSI Cir
cuit p63〜p64 」に紹介されているように、図4に示す
ようなバイアス電圧を印加することにより可能である。
【0038】図4示す読み出し例は、選択するワード線
WLm に接続された図中実線で囲んだメモリセルMTm,
n-1 、MTm,n 、MTm,n+1 のデータをページ読み出し
する場合である。この場合、選択するワード線WLm に
2.5V、すべてのビット線BLn-1 、BLn 、BLn+
1 に3.3V、その他のワード線WLm-1 、WLm+1に
0V、共通ソース線SRLに2Vを印加する。選択する
ワード線WLm に2.5V、共通ソース線SRLに2V
を印加することにより、ベリファイ読み出し電圧は実質
的に0.5Vになる。また、共通ソース線SRLに2V
を印加することにより、非選択のワード線WLm-1 、W
Lm+1のメモリセルに過剰消去セルが存在するような場
合でも、選択ワード線WLm のメモリセルの読み出し動
作に悪影響を及ぼさない。その結果、選択するワード線
WLm に接続されたメモリセルMTm,n-1 、MTm,n 、
MTm,n+1 のうち、オフ状態にあるメモリセルを正常消
去セル、オン状態にあるメモリセルを過剰消去セルであ
ると判断する。
【0039】続いて、データ書き込みシーケンスSFC
において、過剰消去セル検出シーケンスSFBの過剰消
去セル検出動作により検出した過剰消去セルに書き込む
べきデータ内容に基づいて、データの位相を決定し、フ
ラッシュメモリアレイ1の書き換えを行う。まず、アド
レスラッチ回路3内のラッチRG1〜RGnに、過剰消
去セルの発生したメモリセルのアドレス番号が存在する
か否かを調べる(SF12)。もし、アドレスラッチ回
路3内に過剰消去セルの発生したメモリセルのアドレス
番号が存在しない場合、外部データ領域4に記憶されて
いる書き換え用のデータを順番に読み出して、フラッシ
ュメモリアレイ1のしかるべき場所に、データの位相を
正転に保持したままでデータの書き込みを行い(SF1
6)、このメモリアレイの位相情報記録部1aに、位相
正転の位相情報を書き込む(SF17)。もし、アドレ
スラッチ回路3内に過剰消去の発生したメモリセルのア
ドレス番号が存在する場合、この過剰消去セルの発生し
たメモリセルに書き込むべきデータを、外部データ領域
4のしかるべき場所から読み出してデータラッチ回路5
に記憶する(SF13)。
【0040】続いて、データ判別回路6によりデータラ
ッチ回路5に記憶されている過剰消去の発生したメモリ
セルに書き込むべきデータが、すべて同一種類のデータ
であるか否かを調べる(SF14)。もし、データラッ
チ回路5に記憶されている過剰消去セルに発生したメモ
リセルに書き込むべきデータが、複数個存在してかつ同
一種類のデータでない場合、再度、フラッシュメモリア
レイ1の消去のやり直しを行う。もし、データラッチ回
路5に記憶されている過剰消去の発生したメモリセルに
書き込むべきデータが、すべて同一種類のデータであっ
て、しかも書き込み状態のデータである場合には(SF
15)、外部データ領域4に記憶されている書き換え用
のデータを順番に読み出して、フラッシュメモリアレイ
1のしかるべき場所に、データの位相を正転に保持した
ままでデータの書き込みを行い(SF16)、このメモ
リアレイの位相情報記録部1aに、位相正転の位相情報
を書き込む(SF17)。
【0041】もし、データラッチ回路5に記憶されてい
る過剰消去の発生したメモリセルに書き込むべきデータ
が、すべて同一種類のデータであって、しかも消去状態
のデータである場合には(SF15)、外部データ領域
4に記憶されている書き換え用のデータを順番に読み出
して、フラッシュメモリアレイ1のしかるべき場所に、
データの位相を反転させてデータの書き込みを行い(S
F18)、このメモリアレイの位相情報記録部1aに、
位相反転の位相情報を書き込む(SF19)。
【0042】以上のシーケンス動作の結果、消去シーケ
ンスSFAにおいて、フラッシュメモリアレイ1内に過
剰消去のメモリセルが発生しても、過剰消去セル検出シ
ーケンスSFBによりこれを検出でき、さらに、データ
書き込みシーケンスSFCにおいて、当該過剰消去のメ
モリセルに書き込むべきデータ内容に基づいて、フラッ
シュメモリアレイ1内にデータを書き込む時のデータの
位相を制御し、あるいは再度消去のやり直しを行うこと
ができる。その結果、過剰消去のメモリセルが発生して
も、書き換え動作の終了後には、当該過剰消去のメモリ
セルはすべて書き込み状態のデータ、つまりしきい値電
圧Vthが5V以上になって、過剰消去の問題は回避で
きる。
【0043】図5は、フラッシュメモリアレイ1内の正
規メモリセルおよび位相情報記録部1aの位相メモリセ
ルにおけるしきい値電圧Vthと、当該メモリアレイに
対するデータ書き込みが行われた時の位相の関係を示す
図である。
【0044】図5に示すように、位相が正転の場合に
は、通常のCHE書き込み/FN消去のNOR型フラッ
シュメモリと同相であり、正規メモリセルのしきい値電
圧Vthが5V以上でデータ「1」、しきい値電圧Vt
hが約1.5Vでデータ「0」であり、位相メモリセル
におけるしきい値電圧Vthは5V以上に設定される。
これに対して、位相が反転の場合には、通常のCHE書
き込み/FN消去のNOR型フラッシュメモリと逆相で
あり、正規メモリセルのしきい値電圧Vthが約1.5
Vでデータ「1」、しきい値電圧Vthが5V以上でデ
ータ「0」であり、位相メモリセルにおけるしきい値電
圧Vthは約1.5Vに設定される。また、フラッシュ
メモリアレイ1内の正規メモリセルのデータを読み出す
場合においては、データ読み出し時に、アドレス指定さ
れたメモリセルからデータを読み出すとともに、位相情
報記録部1aに記録されている当該メモリセルへの書き
込み時の位相情報を読み出し、この位相情報に基づいて
読み出しデータの内容を判定することにより、データの
判別が可能である。
【0045】図6は、フラッシュメモリアレイ1内の正
規メモリセルおよび位相情報記録部1aの位相メモリセ
ルにおいけるしきい値電圧Vthと、当該正規メモリセ
ルにおけるデータ判定の関係を示す図である。
【0046】図6に示すように、正規メモリセルのしき
い値電圧Vthが5V以上で、位相メモリセルにおける
しきい値電圧Vthが5V以上に設定されている場合に
は、正転状態であって、正規メモリセルのデータは
「1」と判定される。正規メモリセルのしきい値電圧V
thが約1.5Vで、位相メモリセルにおけるしきい値
電圧Vthが5V以上に設定されている場合には、正転
状態であって、正規メモリセルのデータは「0」と判定
される。正規メモリセルのしきい値電圧Vthが5V以
上、位相メモリセルにおけるしきい値電圧Vthが約
1.5Vに設定されている場合には、反転状態であっ
て、正規メモリセルのデータは「0」と判定される。正
規メモリセルのしきい値電圧Vthが約1.5Vで、位
相メモリセルにおけるしきい値電圧Vthが約1.5に
設定されている場合には、反転状態であって、正規メモ
リセルのデータは「1」と判定される。
【0047】また、図7(a)および図7(b)は、フ
ラッシュメモリアレイ1内部に位相情報記録部1aを設
ける場合の、2種類の具体例を示す図である。
【0048】図7(a)は、メモリアレイ領域内に設け
られた位相情報記録部が、メモリアレイ内の通常の1ワ
ード線に接続されたメモリセルの場合の構成例を示して
いる。図7(a)において、WL1〜WLNは通常ワー
ド線、BL1〜BLMはビット線、WLnは通常ワード
線内に設けられた位相情報記録部のための1ワード線で
ある。また、○は通常メモリセルとして用いられるメモ
リセル、●は位相情報記録部として用いるメモリセルを
表している。位相情報記録部として用いるメモリセル
は、基本的にメモリアレイ内に1個あれば充分なので、
他のメモリセルにはファイル名、書き換え日時等の情報
を記録すればよい。
【0049】図7(b)は、メモリアレイ領域内に設け
られた位相情報記録部が、メモリアレイに補助的に設け
られた1ワード線に接続されたメモリセルの場合の構成
例を示している。図7(b)において、WL1〜WLN
は通常ワード線、BL1〜BLMはビット線、WLCは
通常ワード線外に設けられた位相情報記録部のための補
助ワード線である。また、図7(a)の場合と同様に、
○は通常メモリセルとして用いるメモリセル、●は位相
情報記録部として用いるメモリセルを表している。位相
情報記録部として用いるメモリセルは、基本的にメモリ
アレイ内に1個あれば充分なので、他のメモリセルには
ファイル名、書き換え日時等の情報を記録すればよい。
【0050】なお、図7(a)および図7(b)は、メ
モリアレイ領域内に位相情報記録部を設ける場合の2種
類の具体例を示すものであるが、これらに限定されるも
のではなく、その他の各種の態様に及ぶことはいうまで
もない。
【0051】また、以上の実施例において、主に、メモ
リアレイに対して全メモリセル一括消去を行い、データ
の書き換えも当該メモリアレイに対してデータ書き込み
時の位相情報を決定しているが、本発明の応用におい
て、消去および位相情報を決定してデータ書き換えを行
う単位は、メモリアレイ領域を複数に分割した各ワード
線セクタまたは各ブロック毎に行ってもよい。
【0052】メモリアレイ領域の複数に分割した各ワー
ド線セクタまたは各ブロック毎に、データ書き換え時の
位相情報を決定することにより、たとえば、消去時に当
該メモリアレイ内に多数の過剰消去セルが発生したよう
な場合にも、データ書き換え単位の各ワード線セクタ内
または各ブロック内には、小数の過剰消去セルしか存在
しなくなる。その結果、各ワード線セクタ内または各ブ
ロック内に複数の過剰消去セルが存在するような確率が
小さく、まれに複数の過剰消去セルが存在するような場
合にも、当該過剰消去セルに書き込むべきデータが同一
データでなくて、消去の再度やり直しを行う可能性が小
さくなるので好適である。
【0053】データ書き換え時の位相情報をワード線セ
クタ毎に指定してデータ書き換えを行う場合、消去はメ
モリアレイ内の全メモリセル一括消去を行いデータ書き
換え時の位相情報をワード線セクタ毎に指定する場合
と、消去もワード線セクタ毎に行いデータ書き換え時の
位相情報もワード線セクタ毎に指定する場合がある。
【0054】図8は、メモリアレイをワード線セクタ毎
に分割して、各ワード線セクタ毎に消去を行う場合のバ
イアス条件を示す図である。この場合、図8に示すよう
に、選択するワード線WLm に−10V、選択しないワ
ード線WLm-1 、WLm+1 に0V、すべてのビット線B
Ln-1 、BLn 、BLn+1 をフローティング状態にバイ
アスして、共通ソース線SRLに5Vを印加する。その
結果、選択されたワード線WLm に接続されたメモリセ
ルのみ、フローティングゲート中の電子がFNトンネリ
ングによりソース側から引き抜かれて、メモリセルのし
きい値電圧Vthは1〜2V程度になる。
【0055】図9は、メモリアレイ内に設けられた各ワ
ード線セクタ毎に位相情報記録部が、それぞれメモリア
レイに補助的に設けられた1ビット線に接続されたメモ
リセルの場合の構成例を示す図である。図9において、
WL1〜WLNはワード線、BL1〜BLMは通常ビッ
ト線、BCは通常ビット線外に設けられた位相情報記録
部のための補助ビット線である。また、○は通常メモリ
セルとして用いるメモリセル、●は位相情報記録部とし
て用いるメモリセルを表している。
【0056】なお、図9は、メモリアレイ領域内の各ワ
ード線セクタ毎に位相情報記録部を設ける場合の具体例
であるが、これに限定されるものではなく、その他の各
種の様態に及ぶことはいうまでもない。
【0057】データ書き換え時の位相情報をメモリアレ
イ領域を複数に分割した各ブロック毎に指定してデータ
書き換えを行う場合、消去はメモリアレイ内の全メモリ
セル一括消去を行いデータ書き換え時の位相情報を各ブ
ロック毎に指定する場合と、消去も各ブロック毎に行い
データ書き換え時の位相情報も各ブロック毎に指定する
場合がある。
【0058】図10は、メモリアレイ領域内を複数のブ
ロックに分割して、各ブロック毎に消去を行う場合のバ
イアス条件を示す図である。図10に例において、メモ
リアレイはMBLK11、MBLK12、MBLK2
1、MBLK22、の4ブロックに分割されている。ま
た、図中、WL11〜WL1N、WL21〜WL2Nは
ワード線、BL11〜BL1M、BL21〜BL2Mは
ビット線、SRL11、SRL12、SRL21、SR
L22はそれぞれのブロックの共通ソース線を示してい
る。
【0059】図10の消去例においては、メモリブロッ
クMBLK12の消去を行う場合であり、すべてのワー
ド線WL11〜WL1N、WL21〜WL2Nは0V、
すべてのビット線BL11〜BL1M、BL21〜BL
2Mをフローティング状態にバイアスして、選択するメ
モリブロックMBLK12の共通ソース線SRL12に
12V、その他のメモリブロックMBLK11、MBL
K21、MBLK22の共通ソース線SRL11、SR
L21、SRL22に0Vを印加する。その結果、選択
されたメモリブロックMBLK12内のメモリセルにお
いてのみ、フローティングゲート内の電子がFNトンネ
リングによりソース側から引き抜かれて、メモリセルの
しきい値電圧Vthは1〜2V程度になる。
【0060】図11は、図10のメモリアレイ領域内を
複数のブロックに分割して、各ブロック内の一部、具体
的にはメモリブロックMBLK12内の一部に、位相情
報記録部を設ける場合の具体例を示す図である。
【0061】図11の例においては、メモリブロックM
BLK12内に設けられた位相情報記録部が、メモリブ
ロックアレイ内の通常の1ワード線に接続されたメモリ
セルの場合である。図11において、WL11〜WL1
Nは通常ワード線、BL21〜BL2Mは通常ビット
線、WL1nは通常ワード線内に設けれた位相情報記録
のための1ワード線である。また、○は通常メモリセル
として用いるメモリセル、●は位相情報記録部として用
いるメモリセルを表している。位相情報記録部として用
いるメモリセルは、基本的に各ブロックに1個あれば充
分なので、他のメモリセルには当該ブロックのファイル
名、書き換え日時等の情報を記録すればよい。
【0062】なお、図11は、各メモリブロックアレイ
領域内の通常の1ワード線に接続されたメモリセルに位
相情報記録部を設ける場合の具体例であるが、これに限
定されるものではなく、その他の各種の態様に及ぶこと
はいうまでもない。
【0063】以上説明したように、本実施例によれば、
繰り返し書き換えのできる半導体不揮発性記憶装置、特
にCHE書き込み/FN消去のNOR型フラッシュメモ
リにおいて、各書き換え時に過剰消去セルが発生して
も、書き換え終了後には、これら過剰消去のメモリセル
はすべて書き込み状態、つまりメモリセルのしきい値電
圧Vthが5V以上になっているので、過剰消去セルが
問題となるようなことはない。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
各書き換え時に過剰消去セルが発生してもこれが問題と
なることを回避でき、ひいては消去不良の起こりにくい
信頼性の高い、繰り返し書き換え可能な半導体不揮発性
記憶装置を実現できる。特に、CHE書き込み/FN消
去のNOR型フラッシュメモリにおいて、信頼性の向上
を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るNOR型フラッシュメモリの一実
施例を示すブロック図である。
【図2】本発明に係るNOR型フラッシュメモリの書き
換え動作時のシーケンスフローを示す図である。
【図3】図2のシーケンスフローにおいて消去が完了し
たかどうかをベリファイ読み出しする時のバイアス条件
を示す図である。
【図4】図2のシーケンスフローにおいて過剰消去セル
が存在するかどうかをベリファイ読み出しする時のバイ
アス条件を示す図である。
【図5】正規メモリセルおよび位相メモリセルにおける
しきい値電圧Vthと、データ書き込みが行われた時の
位相の関係を示す図である。
【図6】正規メモリセルおよび位相メモリセルにおける
しきい値電圧Vthと、正規メモリセルにおけるデータ
判定の関係を示す図である。
【図7】フラッシュメモリアレイ内部に位相情報記録部
を設ける場合の、2種類の具体例を示す図である。
【図8】NOR型フラッシュメモリのワード線セクタ消
去時のバイアス条件を示す図である。
【図9】フラッシュメモリアレイ内の各ワード線セクタ
毎の位相情報記録部を、それぞれメモリアレイに補助的
に設けられた1ビット線に接続されたメモリセルに設け
る場合の具体例を示す図である。
【図10】メモリアレイ領域内を複数のブロックに分割
した場合の、ブロック消去時のバイアス条件を示す図で
ある。
【図11】メモリアレイ領域内を複数のブロックに分割
した場合に、各メモリブロック内部に位相情報記録部を
設ける場合の具体例を示す図である。
【図12】NOR型フラッシュメモリの消去時のバイア
ス条件を示す図である。
【図13】NOR型フラッシュメモリの書き込み時のバ
イアス条件を示す図である。
【図14】NOR型フラッシュメモリの読み出し時のバ
イアス条件を示す図である。
【図15】NOR型フラッシュメモリの各種動作をまと
めた図である。
【図16】NOR型フラッシュメモリの過剰消去の問題
を説明するための特性図である。
【符号の説明】
1…フラッシュメモリアレイ 1a…位相情報記録部 2…読み出し/書き込み回路 3…アドレスラッチ回路 4…外部データ領域 5…データラッチ回路 6…データ判別回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 27/10 491 21/8247 29/788 29/792 H01L 29/78 371

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリセルに対して電気的に書き込み消
    去を行うことにより、一定の回数、繰り返し書き換えの
    できる半導体不揮発性記憶装置であって、 各書き換え毎に、消去不良セルが存在するかどうかを検
    出する検出回路と、 少なくとも1個の消去不良セルが存在する場合、当該消
    去不良セルに書き込むべきデータ内容に基づいて、書き
    込み時のデータの位相を正転または反転させてデータの
    書き込みを行う書き込み回路と、 上記書き込み回路によるデータ書き込みが位相正転状態
    で行われたか位相反転状態で行われたかを記録する記録
    部とを有する半導体不揮発性記憶装置。
  2. 【請求項2】 上記半導体不揮発性記憶装置は、チャン
    ネルホットエレクトロンによりフローティングゲート中
    に電子を注入することによりデータの書き込みを行い、
    FNトンネリングによりフローティングゲート中の電子
    を引き抜くことにより消去を行うNOR型半導体不揮発
    性記憶装置であって、 上記書き込み回路は、上記消去不良セルに書き込むべき
    データがすべて書き込み状態のデータの場合、書き込み
    時のデータの位相を正転状態に保持したままでデータの
    書き込みを行い、上記消去不良セルに書き込むべきデー
    タがすべて消去状態のデータの場合、書き込み時のデー
    タの位相を反転させてデータの書き込みを行う請求項1
    記載の半導体不揮発性記憶装置。
  3. 【請求項3】 上記書き込み回路は、上記消去不良セル
    が複数個存在しかつ当該消去不良セルに書き込むべきデ
    ータ内容が同一データでない場合、再度消去のやり直し
    を行う請求項1または請求項2記載の半導体不揮発性記
    憶装置。
  4. 【請求項4】 データ読み出し時、アドレス指定された
    メモリセルからデータを読み出すとともに、上記記録部
    に記録されている当該メモリセルへの書き込み時の位相
    情報を読み出し、当該位相情報に基づいて読み出しデー
    タの内容を判定する回路を有する請求項1、2または3
    記載の半導体不揮発性記憶装置。
  5. 【請求項5】 上記記録部は、上記半導体不揮発性記憶
    装置のメモリアレイ領域内の一部メモリ部に設けられて
    いる請求項1、2、3または4記載の半導体不揮発性記
    憶装置。
  6. 【請求項6】 上記記録部は、各ワード線セクタ毎に設
    けられ、データ書き込み時の位相も各ワード線セクタ毎
    に指定して書き込みが行われる請求項1、2、3、4ま
    たは5記載の半導体不揮発性記憶装置。
  7. 【請求項7】 上記記録部は、少なくとも1本の補助ビ
    ット線と、各ワード線セクタ毎に対応して上記補助ビッ
    ト線に接続されたメモリセルとからなる請求項1、2、
    3、4、5または6記載の半導体不揮発性記憶装置。
  8. 【請求項8】 上記記録部は、メモリアレイ領域を複数
    に分割した各ブロック毎に設けられ、データ書き込み時
    の位相も各ブロック毎に指定して書き込みが行われる請
    求項1、2、3、4または5記載の半導体不揮発性記憶
    装置。
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