JPH0863987A - 半導体不揮発性記憶装置およびそのデータ消去方法 - Google Patents

半導体不揮発性記憶装置およびそのデータ消去方法

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JPH0863987A
JPH0863987A JP20387994A JP20387994A JPH0863987A JP H0863987 A JPH0863987 A JP H0863987A JP 20387994 A JP20387994 A JP 20387994A JP 20387994 A JP20387994 A JP 20387994A JP H0863987 A JPH0863987 A JP H0863987A
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erasing
bit
voltage
word line
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JP20387994A
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English (en)
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Kenshirou Arase
謙士朗 荒瀬
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ビット毎ベリファイ消去動作を行うことがで
き、消去後のしきい値電圧のバラツキを抑えることがで
き、ひいては、過剰消去不良が起こりにくく、読み出し
マージンが大きく、今後の電源電圧の低電圧化に適した
半導体不揮発性記憶装置およびそのデータ消去方法を実
現する。 【構成】NOR型のフラッシュEEPROMにおいて、
データ書き込みはドレイン側よりチャネルホットエレク
トロンによりフローティングゲート電子を注入すること
により行い、消去もワード線にマイナス電圧を印加し、
全ビット線にプラス電圧を印加して、ドレイン側よりF
Nトンネリングによりフローティングゲートから電子を
引き抜くことにより行う。その結果、ビット毎ベリファ
イを行いながら消去動作を行えるようになり、消去後の
しきい値電圧Vth分布広がりを大幅に抑えることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気的に書き換え可能
な不揮発性メモリ、たとえばフラッシュEEPROMな
どの半導体不揮発性記憶装置およびそのデータ消去方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は、ワード線3本、ビット線3本か
ら構成されるNOR型フラッシュEEPROMの一般的
なアレイ構成を示す図である。図9のメモリアレイにお
いて、WL1,WL2,WL3はワード線、BLS1,
BLS2,BLS3は共通ソース線、BLD1,BLD
2,BLD3はビット線、MT11,MT12,MT13,M
21,MT22,MT23,MT31,MT32,MT 33はメモ
リセルトランジスタ、CGはコントロールゲート、FG
はフローティングゲートをそれぞれ示している。
【0003】図9のNOR型フラッシュEEPROMに
おいて、従来の方法では、データの書き込み、消去動作
は以下のようにして行われている。すなわち、データ書
き込みはドレイン側からCHE(チャンネルホットエレ
クトロン)注入によりフローティングゲートFG中に電
子を注入して、たとえばしきい値電圧Vthを5V以上
にする。データの消去は、ソース側からFN(Fowler-No
rdheim) トンネリングによりフローティングゲートFG
中の電子を引き抜いて、たとえばしきい値電圧Vthを
1.5V程度にする。
【0004】図10は、NOR型フラッシュEEPRO
Mにおいて、たとえば全ビット一括消去を行う場合の消
去バイアス条件例を示す図である。図10の例において
は、ワード線WL1,WL2,WL3に−10Vを印加
し、共通ソース線BLS1,BLS2,BLS3に5V
を印加し、ビット線BLD1,BLD2,BLD3をフ
ローティング状態とする。その結果、フローティングゲ
ートFG中の電子がソース側からFNトンネリングによ
り引き抜かれ、メモリセルトランジスタMT11〜MT33
のしきい値電圧Vthは、5V以上から1.5V程度に
なる。この消去時の状態がデータ「0」の状態である。
【0005】図11は、NOR型フラッシュEEPRO
Mにおいて、たとえばメモリセルトランジスタMT22
セルに「1」データを書き込む場合の書き込みバイアス
条件例を示す図である。図11の例においては、データ
書き込みセルMT22が接続されたワード線WL2に12
V、ビット線BLD2に7Vを印加し、他のワード線W
L1,WL3、ビット線BLD1,BLD3および全共
通ソース線BLS1〜BLS3を0Vに保持する。その
結果、ドレイン側からCHEによりフローティングゲー
トFG中に電子が注入され、メモリセルトランジスタM
22のしきい値電圧Vthは5V以上になる。
【0006】図12は、NOR型フラッシュEEPRO
MにおいてメモリセルトランジスタMT22のデータの内
容を読み出す場合の読み出し時のバイアス条件を示す図
である。図12の例においては、データ読み出しセルM
22が接続されたワード線WL2に5V、ビット線BL
D2に2Vを印加し、他のワード線WL1,WL3、ビ
ット線BLD1,BLD3および全共通ソース線BLS
1〜BLS3を0Vに保持する。その結果、メモリセル
トランジスタMT22がオン状態にある場合にデータ
「0」、オフ状態にある場合にデータ「1」と判断す
る。
【0007】図13は、上述したNOR型フラッシュE
EPROMの消去、書き込み、読み出しの各動作時の設
定電圧を示している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したN
OR型フラッシュEEPROMの動作においては、消去
動作がソース側からの電子引き抜きであり、NOR型フ
ラッシュEEPROMのメモリアレイにおいて、ソース
は共通ソース線となっていることから、ビット毎にベリ
ファイを行いながら消去を行う、いわゆるビット毎ベリ
ファイ消去動作が行えない。このため、従来のデータ消
去方法では、全セル消去が終了するまで全セルに消去パ
ルスが印加され続ける。その結果、消去時に、いわゆる
過剰消去セルと呼ばれるしきい値電圧Vthが0Vより
低くなる(Vth<0V)セルが出現する不良が起こり
やすい。この過剰消去セルの問題は、今後の低電圧化の
進展にともないますます深刻な問題となっている。
【0009】図14は、この過剰消去の問題を説明する
ための特性図である。図14において、横軸は消去時
間、縦軸はメモリアレイのしきい値電圧Vthをそれぞ
れ表している。また、図中、Lで示す曲線は最も消去の
遅いセルの特性を、Sで示す曲線は標準的セルの特性
を、Aで示す曲線は最も消去の速いセルの特性をそれぞ
れ示している。図14に示すように、最も消去の遅いセ
ルのしきい値電圧Vthがベリファイ電圧、たとえばこ
の例においては3V以下になるまで、全セルに消去パル
スが印加され続ける。その結果、プロセス上のバラツキ
によりもたらされるより消去の早いセルは、しきい値電
圧Vthがベリファイ電圧以下になっても消去され続け
ることになり、場合によっては、最も消去の早いセルが
Vth<0Vになる、いわゆる過剰消去不良の可能性が
ある。
【0010】また、図15は、NOR型フラッシュEE
PROMにおける従来の消去方法を示すシーケンスフロ
ーチャートの例である。図15の例では、まず消去に先
だち全ビット「1」データを書き込む。次に、消去パル
スを複数の消去パルスに分割し、各消去パルスを印加
後、順次全ビットベリファイ読み出し動作を行い、途中
しきい値電圧Vthがベリファイ電圧以上のセルが見い
出されると、ベリファイ読み出し動作を中断して、再度
消去パルスを印加し、全ビットベリファイ読み出し動作
が終了した時点で、消去動作の完了となる。なお、図1
5において、破線で囲んだ部分が、ベリファイ読み出し
動作部分のシーケンスフローである。
【0011】以上の例で説明したように、従来の消去法
では、いわゆるビット毎ベリファイ消去動作が不可能で
あるため、全ビットセル消去が終了するまで全ビットセ
ルに消去パルスが印加され続ける。そのために、消去後
のしきい値電圧Vthバラツキが大きくなり、その結
果、いわゆる過剰消去セルと呼ばれるVth<0Vの不
良セルが出現しやすい。
【0012】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、ビット毎ベリファイ消去動作を
行うことができ、消去後のしきい値電圧のバラツキを抑
えることができ、ひいては、過剰消去不良が起こりにく
く、読み出しマージンが大きく、今後の電源電圧の低電
圧化に適した半導体不揮発性記憶装置およびそのデータ
消去方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の半導体不揮発性記憶装置は、ゲートにマイ
ナス電圧を印加し、ドレインにプラス電圧を印加してド
レイン側からFNトンネリングにより電子蓄積層中の電
子を引き抜いてデータの消去を行う消去手段を有する。
また、上記消去手段は、ワード線セクタを単位として、
ワード線にマイナス電圧、全ビット線にプラス電圧を印
加してワード線セクタ消去を行う。また、上記消去手段
は、順次ワード線セクタ毎に、ワード線にマイナス電
圧、全ビット線にプラス電圧を印加して全ビット一括消
去を行う。また、メモリセルトランジスタが、ドレイン
側のチャネルホットエレクトロン発生領域に不純物を注
入してなるLAP構造を有する。
【0014】また、本発明のワード線にマイナス電圧の
消去パルスを印加し、全ビット線にプラス電圧の消去パ
ルスを印加してデータの消去を行う半導体不揮発性記憶
装置のデータ消去方法においては、消去パルスを複数の
消去パルスに分割し、各消去パルスの印加毎に、ビット
毎ベリファイ消去動作を行う。また、上記ビット毎ベリ
ファイ消去動作は、全ビット線にプラス電圧のビット線
パルスを印加し、各消去パルス印加後、ワード線にベリ
ファイ電圧を印加してベリファイ読み出し動作を行い、
消去が終了したメモリセルトランジスタが接続されたビ
ット線電圧を順次0Vに設定することにより行われる。
【0015】
【作用】本発明の半導体不揮発性記憶装置によれば、消
去動作がソース側からでなく、ワード線を単位として、
ワード線にマイナス電圧、ビット線(ドレイン)にプラ
ス電圧を印加することにより、ドレイン側からFNトン
ネリングによりフローティングゲート中の電子を引き抜
くことによって行われる。そのために、消去パルスを複
数の消去パルスに分割して、各消去パルスを印加した後
にベリファイ読み出し動作を行った場合、消去の終了し
たセルにおいて、消去時のビット線パルスをプラス電圧
から0Vに変化させることにより、いわゆるビット毎ベ
リファイ消去動作が可能となる。よって、消去が終了し
たセルにおいて、それ以上の消去動作が進行することが
なくプロセス上のバラツキにより、各メモリセルの消去
特性がバラツク場合においても、いわゆる過剰消去セル
と呼ばれるVth<0Vの不良セルの出現が回避され、
消去時のしきい値電圧分布の広がりが、大幅に狭くな
る。
【0016】
【実施例】図1は、本発明に係る半導体不揮発性記憶装
置としてのNOR型フラッシュEEPROMのバイアス
条件を示す回路図であって、従来例を示す図10と同一
構成部分は同一符号をもって表す。すなわち、WL1,
WL2,WL3はワード線、BLS1,BLS2,BL
S3は共通ソース線、BLD1,BLD2,BLD3は
ビット線、MT11,MT12,MT13,MT21,MT22
MT23,MT31,MT32,MT33はメモリセルトランジ
スタ、CGはコントロールゲート、FGはフローティン
グゲートをそれぞれ示している。
【0017】本実施例における消去動作は、たとえばワ
ード線WL2に接続されたメモリセルに対する消去動作
を行う場合、選択するワード線WL2に−10V、非選
択のワード線WL1,WL3に0Vを印加し、ビット線
にはまず全ビット線BLD1,BLD2,BLD3に5
Vを印加するように設定する。この消去パルスを複数の
消去パルスに分割して、各消去パルスの印加後、ワード
線WL2に接続されたメモリセルに対するベリファイ読
み出し動作を行う。そして、消去の終了したメモリセル
のビット線において、消去時のビット線パルスを0Vに
設定する。そして、全ビット線の消去が終了した時点
で、消去動作を完了する。
【0018】なお、図1の例においては、ワード線WL
2に接続されたメモリセルに対する消去例であるが、本
発明においては、基本的に次の2種類の消去モードが考
えられる。すなわち、ワード線を単位としたセクタ消去
動作およびワード線を単位として順次消去を行う全ビッ
ト一括消去である。
【0019】ワード線を単位としたセクタ消去動作 この場合、ページモードでの消去が可能であるが、デー
タ書き込み時のドレインディスターブは、ワード線本数
をM本、繰り返し保障回数をN回とすれば、N・(M−
1)回保障する必要がある。
【0020】ワード線を単位として順次消去を行う全ビ
ット一括消去 この場合、ワード線を単位として、ワード線本数だけ順
番に消去を行っていくため、ページモードでの消去はで
きない。しかし、データ書き込み時のドレインディスタ
ーブは、ワード線本数をM本とすれば、繰り返し保障回
数に関係なく、(M−1)回保障すればよい。
【0021】図2は、本発明に係るNOR型フラッシュ
EEPROMの消去、書き込み、読み出しの各種動作時
の設定電圧を示す図である。本発明に係るNOR型フラ
ッシュEEPROMの消去、書き込み、読み出しの各動
作において、従来のNOR型フラッシュEEPROMの
場合との違いは、図2と従来のNOR型フラッシュの各
種動作の設定電圧を示す図13とを比較してわかるよう
に、消去動作のみである。
【0022】なお、本発明においては、データ書き込み
はCHEにより、消去はFNトンネリングにより、共に
ドレイン側から行われる。このため、特にデータ書き込
み時にドレインディスターブが起こり易くなる。このド
レインディスターブは、データ書き込み時に、非選択の
ワード線、選択ビット線上の1データのメモリセルにお
いて、フローティングゲート中に蓄積された電子をFN
トンネリングにより、意に反して引き抜いてしまうディ
スターブである。
【0023】本発明に係るNOR型フラッシュEEPR
OMでは、たとえば、図3に示すいわゆるLAP構造(L
arge Angle Implanted P-Pocket)を採用し、このドレイ
ンディスターブを防止している。図3において、1はN
+ ソース拡散層、2はN+ ドレイン拡散層、3はトンネ
ル酸化膜、4は層間絶縁膜、5はP- −LAPをそれぞ
れ示している。図3に示すLAP構造においては、ドレ
イン側でのCHE発生部分にかなり高濃度のP型不純
物、たとえばボロン(B+ )イオンを注入することによ
りCHE発生効率を高め、より低電圧でデータ書き込み
を行えるようにしたものである。
【0024】また、図3に示すLAP構造は、図4に示
すように、メモリのソース(S)/ドレイン(D)形成
後、B+ イオンを注入角度30°〜60°、ドーズ量1
E12〜1E14cm-2、エネルギー20keV〜10
0keVのイオン注入をドレイン側にのみ行うことによ
り形成することが可能である。
【0025】次に、本発明に係る消去方法で、ビット毎
ベリファイ消去動作を行うための具体的なシーケンスフ
ロー、並びにビット毎ベリファイ読み出し回路について
の詳細な説明を行う。
【0026】図5は、本発明に係る消去方法によりビッ
ト毎ベリファイ消去動作を行った場合のNORフラッシ
ュEEPROMの消去特性を説明するための図である。
図5において、横軸は消去時間、縦軸はメモリセルのし
きい値電圧Vthをそれぞれ表している。また、図中、
Lで示す曲線は最も消去の遅いセルの特性を、Sで示す
曲線は標準的セルの特性を、Aで示す曲線は最も消去の
速いセルの特性をそれぞれ示している。
【0027】図5の例に示すよう、ビット毎ベリファイ
消去動作を行うことにより、プロセス上のバラツキによ
り各メモリセルの消去特性がバラツいても、各メモリセ
ルのVthがベリファイ電圧になるまで消去が進めば、
これ以上消去が進行することが防止できる。そのために
過剰消去不良の問題が回避され、消去後のVth分布の
広がりも、狭く抑えられる。なお、図5の例で、ベリフ
ァイ電圧を2Vと、従来例の特性を示す図14の3Vと
比較して1V下げたのは、本発明の消去方法では、消去
後のしきい値電圧Vth分布の広がりが充分狭く抑えら
れるために、過剰消去不良の問題が生じないと予想して
いるためである。
【0028】また、図6は、本発明に係る消去方法を示
すシーケンスフローチャートの例を示す図である。な
お、図6の例においては、消去動作は、順次ワード線セ
クタ毎に全ビット一括消去を行う。なお、図6におい
て、破線で囲んだ部分が各ワード線セクタ毎のベリファ
イ読み出し動作のシーケンスフローである。
【0029】図6の例では、まず、消去に先だち全ビッ
ト「1」データを書き込む。次に、ワード線Xアドレス
を最初の1番に設定し、以下ワード線アドレスを順番に
以下のようにワード線セクタ単位に消去を行っていく。
まず、すべてのビット線読み出し/書き込み(Read/Writ
e)ラッチをセットすることより、消去時にビット線にプ
ラス電圧、たとえば5Vが印加されるように設定する。
【0030】次に、消去パルスを複数の消去パルスに分
割し各消去パルスを印加後、各ワード線セクタについ
て、順次ビット毎ベリファイ読み出し動作を行う。ビッ
ト毎ベリファイ読み出し動作を行った結果、消去が進行
してしきい値電圧Vthがベリファイ電圧以下のセルの
ビット線読み出し/書き込みラッチはリセットされる。
一方、消去が不充分でしきい値電圧Vthがベリファイ
電圧以上のセルのビット線読み出し/書き込みラッチは
セット状態のままである。その結果、全ビットベリファ
イ読み出し動作が終了して、消去の完了していないビッ
ト線セルが存在する場合、つまりリセットされていない
ビット線読み出し/書き込みラッチが存在する場合、さ
らなる消去パルスが印加されるのであるが、この消去パ
ルスにおいては、消去の終了したセルのビット線パルス
は0Vとなり、消去の終了していないセルのビット線パ
ルスのみプラス電圧、たとえば5Vが印加され、さらに
消去が進行することになる。
【0031】なお、本シーケンスフローチャートにおい
ては、ベリファイ読み出し動作はビット線毎に順次行っ
ているがこれは全ビット並列的に行ってもよい。また、
ビット毎ベリファイ読み出し動作の結果行われる各ビッ
ト線読み出し/書き込みラッチのセット/リセット動作
は、後述するようにベリファイ読み出しを行うことによ
り自動的に行われる。
【0032】図7は、上述した読み出し/書き込みラッ
チを含む各ビット線のベリファイ読み出し回路を示す回
路図である。図7において、S/Aは読み出し/書き込
みラッチ(センスアンプ)、EQLはイコライズ回路、
PRa ,PRb はプリチャージ回路、(a),(b)は
セルアレイ、CDCはカラムデコーダ、BLa,BLb
はビット線をそれぞれ示している。
【0033】読み出し/書き込みラッチS/Aは、オー
プンビット線方式のラッチ型のもので、PMOSトラン
ジスタPT1,PT2,PT12およびNMOSトランジ
スタNT1,NT2,NT12により構成されている。読
み出し/書き込みラッチS/Aは、消去時には消去時の
ビット線電圧印加用ラッチ、この場合はVSAH =5Vに
設定、およびベリファイ読み出し用センスアンプ兼ラッ
チとして用いられる。
【0034】また、PMOSトランジスタPT1および
NMOSトランジスタNT1のドレイン同士の接続中
点、並びにPMOSトランジスタPT2およびNMOS
トランジスタNT2のドレイン同士の接続中点は、NM
OSトランジスタNT5,NT6を介して図示しないメ
インデータ線に接続される。なお、NMOSトランジス
タNT5,NT6のゲート電圧は、カラムデコーダCD
Cにより制御される。
【0035】イコライズ回路EQLは、直列接続された
NMOSトランジスタNT3,NT4により構成され、
読み出し/書き込みラッチS/Aに対して並列に、すな
わちPMOSトランジスタPT1およびNMOSトラン
ジスタNT1のドレイン同士の接続中点とPMOSトラ
ンジスタPT2およびNMOSトランジスタNT2のド
レイン同士の接続中点との間に接続されており、NMO
SトランジスタNT3,NT4のゲートはイコライズ信
号Ve の供給ラインに接続され、NMOSトランジスタ
NT3とNT4との接続中点が電源電圧(1/2) VCCの供
給ラインに接続されている。
【0036】また、ビット線BLaはNMOSトランジ
スタからなるプリチャージ用トランジスタPaを介して
電圧Vaの供給源に接続され、トランジスタPaのゲー
トはプリチャージ信号Vpaの供給ラインに接続されてい
る。また、ビット線BLbはNMOSトランジスタから
なるプリチャージ用トランジスタPbを介して電圧Vb
の供給源に接続され、トランジスタPbのゲートはプリ
チャージ信号Vpbの供給ラインに接続されている。
【0037】このような構成において、まず、各ワード
線セクタ毎の消去に先だってノードNDaの電圧がVSA
H 、ノードNDbの電圧が0Vになるように、全ビット
線読み出し/書き込みラッチS/AのセットをI/O
A,1/OB側より行う。各消去パルス印加後のベリフ
ァイ読み出し動作は、まず、プリチャージ回路PRaに
よりビット線BLaを、たとえばVa=1.8V程度
に、ビット線BLbをたとえばVb=1.5V程度にプ
リチャージする。次に、イコライズ回路EQLによりノ
ードNDa,ノードNDbともに1/2VCCにイコライ
ズしてセルアレイ(a)の読み出しワード線のみベリフ
ァイ電圧、たとえば2Vを印加して読み出しを開始す
る。
【0038】ある程度の時間を経過してビット線BL
a,BLbの電位差がある程度開き始めると、Vta,V
tbを立ち上げて、読み出し/書き込みラッチS/Aをセ
ンスアンプとして働かせる。その結果、消去が進行して
しきい値電圧Vthがベリファイ電圧以下になったセル
のビット線読み出し/書き込みラッチS/Aは自動的に
リセット状態となり、消去が不充分で、しきい値電圧V
thがベリファイ電圧以上のセルのビット線読み出し/
書き込みラッチS/Aはセット状態のままとなる。
【0039】図8は、本発明に係る消去方法と従来の消
去方法により消去後のしきい値電圧Vth分布広がりを
示す図で、同図(a)が本発明に係る消去法によるVt
h分布広がりを示し、同図(b)が従来の消去法による
Vth分布広がりを示している。なお、図8(a)およ
び(b)において、横軸はしきい値電圧を、縦軸はメモ
リセル分布密度をそれぞれ表している。図8からわかる
ように、本発明に係る消去方法を用いることによって、
消去時のVth分布広がりが大幅に狭く抑えられる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ビット毎のベリファイ消去動作が可能となり、その結
果、消去後のしきい値電圧Vth分布広がりを狭く抑え
ることができ、過剰消去セルの問題を回避でき、今後の
電源電圧の低電圧化にも適用できる読み出しマージンを
確保することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体不揮発性記憶装置としての
NOR型フラッシュEEPROMのバイアス条件を示す
回路図である。
【図2】本発明に係るNOR型フラッシュEEPROM
の消去、書き込み、読み出しの各種動作時の設定電圧を
示す図である。
【図3】LAP構造を採用した本発明に係るNOR型フ
ラッシュEEPROMの構成例を示す図である。
【図4】LAP構造を有するNOR型フラッシュEEP
ROMの形成方法の一例を説明するための図である。
【図5】本発明に係る消去方法によりビット毎ベリファ
イ消去動作を行った場合のNORフラッシュEEPRO
Mの消去特性を説明するための図である。
【図6】本発明に係る消去方法を示すシーケンスフロー
チャートの例を示す図である。
【図7】読み出し/書き込みラッチを含む各ビット線の
ベリファイ読み出し回路を示す回路図である。
【図8】本発明に係る消去方法と従来の消去方法により
消去後のしきい値電圧Vth分布広がりを示す図で、同
図(a)が本発明に係る消去法によるVth分布広がり
を示し、同図(b)が従来の消去法によるVth分布広
がりを示している。
【図9】ワード線3本、ビット線3本から構成されるN
OR型フラッシュEEPROMの一般的なアレイ構成を
示す図である。
【図10】NOR型フラッシュEEPROMにおいて全
ビット一括消去を行う場合の消去バイアス条件例を示す
図である。
【図11】NOR型フラッシュEEPROMにおいてメ
モリトランジスタMT22のセルに「1」データを書き込
む場合の書き込みバイアス条件例を示す図である。
【図12】NOR型フラッシュEEPROMにおいてメ
モリセルトランジスタMT22のデータの内容を読み出す
場合の読み出し時のバイアス条件を示す図である。
【図13】一般的なNOR型フラッシュEEPROMの
消去、書き込み、読み出しの各動作時の設定電圧を示す
図である。
【図14】過剰消去の問題を説明するための特性図であ
る。
【図15】NOR型フラッシュEEPROMにおける従
来の消去方法を示すシーケンスフローチャートを示す図
である。
【符号の説明】
WL1,WL2,WL3…ワード線 BLS1,BLS2,BLS3…共通ソース線 BLD1,BLD2,BLD3…ビット線 MT11,MT12,MT13,MT21,MT22,MT23,M
31,MT32,MT33…メモリセルトランジスタ CG…コントロールゲート FG…フローティングゲート 1…N+ ソース拡散層 2…N+ ドレイン拡散層 3…トンネル酸化膜 4…層間絶縁膜 5…P- −LAP S/A…読み出し/書き込みラッチ EQL…イコライズ回路 PRa ,PRb …プリチャージ回路 (a),(b)…セルアレイ CDC…カラムデコーダ BLa,BLb…ビット線
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/788 29/792 H01L 29/78 371

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドレイン側からチャネルホットエレクト
    ロンにより電子蓄積層中に電子を注入することによりメ
    モリセルトランジスタへのデータの書き込みを行う半導
    体不揮発性記憶装置であって、 ゲートにマイナス電圧を印加し、ドレインにプラス電圧
    を印加してドレイン側からFNトンネリングにより電子
    蓄積層中の電子を引き抜いてデータの消去を行う消去手
    段を有する半導体不揮発性記憶装置。
  2. 【請求項2】 上記消去手段は、ワード線セクタを単位
    として、ワード線にマイナス電圧、全ビット線にプラス
    電圧を印加してワード線セクタ消去を行う請求項1記載
    の半導体不揮発性記憶装置。
  3. 【請求項3】 上記消去手段は、順次ワード線セクタ毎
    に、ワード線にマイナス電圧、全ビット線にプラス電圧
    を印加して全ビット一括消去を行う請求項1記載の半導
    体不揮発性記憶装置。
  4. 【請求項4】 メモリセルトランジスタが、ドレイン側
    のチャネルホットエレクトロン発生領域に不純物を注入
    してなるLAP構造を有する請求項1、2または3記載
    の半導体不揮発性記憶装置。
  5. 【請求項5】 ワード線にマイナス電圧の消去パルスを
    印加し、全ビット線にプラス電圧の消去パルスを印加し
    てデータの消去を行う半導体不揮発性記憶装置のデータ
    消去方法であって、 上記消去パルスを複数の消去パルスに分割し、 各消去パルスの印加毎に、ビット毎ベリファイ消去動作
    を行う半導体不揮発性記憶装置のデータ消去方法。
  6. 【請求項6】 上記ビット毎ベリファイ消去動作は、全
    ビット線にプラス電圧のビット線パルスを印加し、各消
    去パルス印加後、ワード線にベリファイ電圧を印加して
    ベリファイ読み出し動作を行い、消去が終了したメモリ
    セルトランジスタが接続されたビット線電圧を順次0V
    に設定することにより行われる請求項5記載の半導体不
    揮発性記憶装置のデータ消去方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002093925A (ja) * 2000-09-12 2002-03-29 Fujitsu Ltd 半導体記憶装置とその制御方法
JP2006031926A (ja) * 2004-07-21 2006-02-02 Samsung Electronics Co Ltd フラッシュメモリのための選択的消去方法
US7733706B2 (en) 2006-09-29 2010-06-08 Hynix Semiconductor Inc. Flash memory device and erase method thereof
CN106601293A (zh) * 2016-12-20 2017-04-26 合肥恒烁半导体有限公司 一种处理flash存储器中数据的方法及系统

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