JPH08203295A - 半導体不揮発性記憶装置 - Google Patents

半導体不揮発性記憶装置

Info

Publication number
JPH08203295A
JPH08203295A JP848895A JP848895A JPH08203295A JP H08203295 A JPH08203295 A JP H08203295A JP 848895 A JP848895 A JP 848895A JP 848895 A JP848895 A JP 848895A JP H08203295 A JPH08203295 A JP H08203295A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
word line
cell
redundant
erase
memory
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP848895A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenshirou Arase
謙士朗 荒瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP848895A priority Critical patent/JPH08203295A/ja
Publication of JPH08203295A publication Critical patent/JPH08203295A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • For Increasing The Reliability Of Semiconductor Memories (AREA)
  • Read Only Memory (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】書き換え時に消去不良セルが発生してもこれを
救済でき、ひいては消去不良の起こりにくい信頼性の高
い半導体不揮発性記憶装置を実現する。 【構成】少なくとも1本の冗長ワード線を有する冗長メ
モリ部1bと、各書き換え毎に、消去不良セルが接続さ
れたワード線を検出し、検出した消去不良セルが接続さ
れたワード線を冗長ワード線に置き換えることにより、
たとえばNOR型フラッシュメモリの過剰消去セルを救
済する回路6,5,7とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気的に書き換え可能
なメモリ、たとえばフラッシュEEPROMなどの半導
体不揮発性記憶装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気的に書き換え可能なフラッシュメモ
リとしては、データの書き込みはCHE(チャンネルホ
ットエレクトロン)によりドレイン側よりフローティン
グゲート中に電子を注入することにより行い、消去はF
N(Fowler-Nordheim)トンネリングによりフローティン
グゲートからソースへ電子を引き抜くことにより行うN
OR型フラッシュメモリ等が知られている。
【0003】以下、NOR型フラッシュメモリの消去動
作、書き込み動作、読み出し動作におけるバイアス条件
を、それぞれ図5、図6、図7に示し、これら図を参照
しながら各動作時のバイアスについて簡単に説明する。
【0004】図5、図6および図7において、WLm-1
、WLm 、WLm+1 はワード線、BLn-1 、BLn 、
BLn+1 はビット線、SRLは共通ソース線、MTm-1,
n-1 、MTm-1,n 、MTm-1,n+1 、MTm,n-1 、MTm,
n 、MTm,n+1 、MTm+1,n-1、MTm+1,n 、MTm+1,n
+1 はメモリセルをそれぞれ示している。
【0005】図5は消去時のバイアス例に示しており、
全メモリセル一括消去を行う場合のバイアス例を示して
いる。この場合、すべてのワード線WLm-1 、WLm 、
WLm+1 に0V、すべてのビット線BLn-1 、BLn 、
BLn+1 をフローティング状態にバイアスして、共通ソ
ース線SRLに12Vを印加する。その結果、フローテ
ィングゲート中の電子がFNトンネリングによりソース
側から引き抜かれて、すべてのメモリセルのしきい値電
圧Vthは1〜2V程度になる。
【0006】図6は書き込み時のバイアス例を示してお
り、図中実線で囲んだメモリセルMTm,n にデータ書き
込みを行う場合のバイアス例を示している。この場合、
選択するワード線WLm に12V、選択するビット線B
Ln に7Vを印加し、その他のワード線WLm-1 、WL
m+1 、ビット線BLn-1 、BLn+1および共通ソース線
SRLに0Vを印加する。その結果、選択されたメモリ
セルMTm,n にのみ、チャンネルホットエレクトロン
(CHE)により、フローティングゲート中に電子が注
入されて、しきい値電圧Vthは5V以上になる。
【0007】図7は読み出し時のバイアス例を示してお
り、選択するワード線WLm に接続された図中実線で囲
んだメモリセルMTm,n-1 、MTm,n 、MTm,n+1 のデ
ータをページ読み出しする場合のバイアス例を示してい
る。この場合、選択するワード線WLm に5V、すべて
のビット線BLn-1 、BLn 、BLn+1 に2Vを印加
し、その他のワード線WLm-1 、WLm+1 および共通ソ
ース線SRLに0Vを印加する。その結果、選択するワ
ード線WLm に接続されたメモリセルMTm,n-1 、MT
m,n 、MTm,n+1 のうち、オフ状態にあるメモリセルを
データ1(書き込み状態)、オン状態にあるメモリセル
をデータ0(消去状態)にあると判断する。
【0008】図8は、以上説明したNOR型フラッシュ
メモリの消去動作、書き込み動作、読み出し動作におけ
るバイアス条件をまとめたものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したN
OR型フラッシュメモリの動作で問題となるものに、い
わゆる消去動作における過剰消去の問題がある。
【0010】たとえば図5の全メモリセル一括消去を行
う場合では、消去ベリファイ読み出し動作を繰り返しな
がら全メモリセルの消去が完了するまで、消去パルスが
印加され続ける。ところが、プロセス上のバラツキ等に
よりメモリセルの消去特性がバラついた場合、最も消去
の遅いメモリセルの消去が完了るまで消去パルスが印加
され続けると、最も消去の早いメモリセルは過剰消去さ
れて、場合によってはしきい値電圧Vthがデプレーシ
ョン状態になってしまう可能性がある。
【0011】図9は、この過剰消去の問題を説明するた
めの特性図である。図9において、横軸は消去時間、縦
軸はメモリセルのしきい値電圧Vthをそれぞれ表して
いる。また、図中Lで示す曲線は最も消去の遅いメモリ
セルの特性を、Sで示す曲線は標準的なメモリセルの特
性を、Aで示す曲線は最も消去の早いメモリセルの特性
をそれぞれ示している。
【0012】図9に示すように、最も消去の遅いメモリ
セルのしきい値電圧Vthがベリファイ電圧、たとえば
この例においては3V以下になるまで、全メモリセルに
消去パルスが印加され続ける。その結果、プロセス等の
バラツキによりもたらされるより消去の早いメモリセル
は、しきい値電圧Vthがベリファイ電圧以下になって
も消去され続けることになり、最も消去の早いメモリセ
ルのしきい値電圧Vthがデプレーション状態になって
しまう。
【0013】もし消去時に過剰消去セルが発生し、かつ
その消去セルがデータ書き換え時に0データ(消去状態
のまま)であるならば、図7の読み出し動作時に非選択
のワード線に接続されたメモリセル(過剰消去セル)に
電流が流れて、選択するワード線上のメモリセルのデー
タの判定が不可能になってしまう。
【0014】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、繰り返し書き換え可能で、各書
き換え時に消去不良セルが発生してもこれを救済でき、
ひいては消去不良の起こりにくい信頼性の高い半導体不
揮発性記憶装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の半導体不揮発性記憶装置は、メモリセルに
対して電気的に書き込み消去を行うことにより、一定の
回数、繰り返し書き換えのできる半導体不揮発性記憶装
置であって、少なくとも1本の冗長ワード線または冗長
ビット線と、各書き換え毎に、消去不良セルが接続され
たワード線またはビット線を検出する検出手段と、検出
した消去不良セルが接続されたワード線またはビット線
を上記冗長ワード線または冗長ビット線に置き換える救
済手段とを有する。
【0016】また、上記半導体不揮発性記憶装置は、チ
ャンネルホットエレクトロンによりフローティングゲー
ト中に電子を注入することによりデータの書き込みを行
い、FNトンネリングによりフローティングゲート中の
電子を引き抜くことにより消去を行うNOR型半導体不
揮発性記憶装置であって、各書き換え毎に、過剰消去セ
ルが接続されたワード線またはビット線を救済する。
【0017】また、上記救済手段は、各々冗長ワード線
または冗長ビット線に対応して設けられ、かつ電気的に
繰り返し書き換えが可能で、各書き換え毎に、消去不良
セルが接続されたワード線またはビット線のアドレスが
書き込まれるレジスタを有する。
【0018】
【作用】本発明の半導体不揮発性記憶装置によれば、検
出手段によって各書き換え毎に、消去不良セルが接続さ
れたワード線あるいはビット線が検出される。そして、
救済手段により検出した消去不良セルが接続されたワー
ド線あるいはビット線が上記冗長ワード線あるいは冗長
ビット線に置き換えられる。これにより、たとえばNO
R型フラッシュメモリの過剰消去セルを救済することが
可能となる。
【0019】また、上記救済手段は、各々冗長ワード線
あるいは冗長ビット線に対応して設けられ、電気的に繰
り返し書き換えのできるレジスタに、各書き換え毎に、
消去不良セルが接続されたワード線あるいはビット線の
アドレスが書き込まれる。
【0020】
【実施例】図1は、本発明に係る半導体不揮発性記憶装
置の一実施例を示すブロック図である。本例では、CH
E書き込み/FN消去を行うNOR型フラッシュメモリ
において、過剰消去セルの発生したワード線を救済する
場合を例に説明する。
【0021】図1において、1はメモリアレイ部、2は
センスアンプを含む読み出し/書き込み回路、3はカラ
ムデコーダ、4は正規ローデコーダ、5はスペアローデ
コーダ、6はアドレスラッチ回路、7は書き込み回路を
それぞれ示している。
【0022】メモリアレイ部1は、ワード線N本、ビッ
ト線M本のアレイからなる通常の正規メモリ部1a、お
よび冗長ワード線n本、ビット線M本のアレイからなる
冗長メモリ部1bにより構成されている。読み出し/書
き込み回路2は、メモリアレイ部1に対して通常のデー
タ読み出しおよび書き込み動作を行う。
【0023】正規ローデコーダ4は、正規メモリ部1a
のローアドレスを指定するため、入力したアドレスX1
〜XX に基づき、ワード線に動作モードに応じた信号
を、各アンド回路AND1 〜ANDN の一方の入力に出
力する。各アンド回路AND1 〜ANDN の出力がメモ
リアレイ部1の正規メモリ部1aの各ワード線W1 〜W
N にそれぞれ接続されている。また、各アンド回路AN
D1 〜ANDN の他方の入力は全て、ノア回路NOR1
の出力に接続されている。
【0024】スペアローデコーダ5は、メモリアレイ部
1の冗長メモリ部1bの冗長ワードセルの数に応じたn
個のレジスタRG1 〜RGnを有し、各レジスタRG1
〜RGnには、それぞれの冗長ワード線に対応して消去
不良となった正規ワード線アドレスが繰り返し記録され
る。レジスタRG1 〜RGnの出力は、それぞれノア回
路NOR1 の入力に並列的に接続されているとともに、
各冗長ワード線に接続されている。
【0025】アドレスラッチ回路6は、消去不良となっ
た正規ワード線アドレスおよび冗長ワード線アドレスを
一時記憶するためのラッチrg1〜rgn を有する。書
き込み回路7は、アドレスラッチ回路6内の消去不良の
正規ワード線アドレスをスペアローデコーダ5内のレジ
スタRG1 〜RGnに書き込む。
【0026】図2は、図1のNOR型フラッシュメモリ
のブロック図において、各書き換え毎に、過剰消去セル
の発生したワード線を救済するための消去シーケンスフ
ローを示す図である。
【0027】図2の消去シーケンスは、SFA→SFB
→SFCの3つの基本シーケンスを連続的に行うことに
よりなされる。SFAは通常の消去動作を行う消去シー
ケンスフローであり、SF1〜SF5の各ステップによ
り構成される。SFBは消去シーケンスフローSFAの
消去動作により発生した過剰消去セルの存在するワード
線アドレスの検出を行う過剰消去検出シーケンスフロー
であり、SF6〜SF10の各ステップにより構成され
る。SFCは過剰消去検出シーケンスフローSFBの過
剰消去セル検出動作により検出した過剰消去セルの存在
する正規ワード線を冗長ワード線に置き換える不良ワー
ド線置き換えシーケンスフローであり、SF11〜SF
14の各ステップにより構成される。
【0028】次に、図1のブロック図および図2のシー
ケンスフローの図を参照しながら、消去動作において過
剰消去セルの発生したワード線をいかに救済するかにつ
いて、順を追って、説明する。
【0029】通常消去動作シーケンスSFAは、従来の
NOR型フラッシュメモリの消去動作シーケンスとまっ
たく同様である。すなわち、まずワード線アドレス番号
WN’を1に設定する(SF1)。ここでワード線アド
レス番号WN’は、正規ワード線W1〜WNおよぼ冗長
ワード線W1〜Wnの両方を含んでいるものとする。
【0030】次に、消去パルスを印加してメモリアレイ
部1を一括消去する(SF2)。続いてワード線アドレ
ス番号WN’の全メモリセルのベリファイ読み出し動作
を行い(SF3)、消去が未完了の場合には再度消去パ
ルスを印加し、消去が完了した場合にはワード線アドレ
イス番号WN’を+1だけインクリメントし(SF
4)、ワード線アドレス番号WN’がすべて終了するま
で繰り返す(SF5)。その結果、メモリアレイ部1の
全メモリセルは、しきい値電圧VthがステップSF3
のベリファイ読み出し電圧以下になり、消去が終了す
る。
【0031】また、ステップSF3のベリファイ読み出
し動作は、たとえば文献「1994 Symposium on VLSI Cir
cuit p63〜p64 」に紹介されているように、図3に示す
ようなバイアス電圧を印加することにより可能である。
【0032】図3に示す読み出し例は、選択するワード
線WLm に接続された図中実線で囲んだメモリセルMT
m,n-1 、MTm,n 、MTm,n+1 のデータをページ読み出
しする場合である。この場合、選択するワード線WLm
に5V、すべてのビット線BLn-1 、BLn 、BLn+1
に3.3V、その他のワード線WLm-1 、WLm+1 に0
V、共通ソース線SRLに2Vを印加する。選択するワ
ード線WLm に5V、共通ソース線SRLに2Vを印加
することにより、ベリファイ読み出し電圧は実質的に3
Vになる。また、共通ソース線SRLに2Vを印加する
ことにより、非選択のワード線WLm-1 、WLm+1 に接
続されたメモリセルに過剰消去セルが存在するような場
合でも、選択ワード線WLmのメモリセルの読み出し動
作に悪影響を及ぼさない。その結果、選択するワード線
WLm に接続されたメモリセルMTm,n-1 、MTm,n 、
MTm,n+1 のうち、オフ状態にあるメモリセルを消去未
完了セル、オン状態にあるメモリセルを消去完了セルで
あると判断する。
【0033】続いて、過剰消去検出シーケンスフローS
FBにおいて、消去シーケンスSFAの消去動作により
発生した過剰消去セルが接続されたワード線アドレスの
検出を行う。まず、ワード線アドレス番号WN’を1に
設定する(SF6)。ここでのワード線アドレス番号W
N’は、正規ワード線W1〜WNおよび冗長ワード線W
1〜Wnの両方を含んでいるものとする。
【0034】次に、ワード線アドレス番号WN’の全メ
モリセルのベリファイ読み出し動作を行い過剰消去セル
が存在するか否かを調べる(SF7)。もし、過剰消去
セルが存在する場合にはワード線アドレス番号WN’を
アドレスラッチ回路6のレジスタrg1〜rgnに一時
記憶して(SF8)、ワード線アドレス番号WN’を+
1だけインクリメントする(SF9)。過剰消去セルが
存在しない場合には、そのままワード線アドレス番号W
N’をインクリメントする。以上の動作をワード線アド
レス番号WN’がすべて終了するまで繰り返す(SF1
0)。その結果、メモリアレイ部1において、しきい値
電圧VthがステップSF7のベリファイ読み出し電圧
以下のメモリセルの存在するワード線アドレスが、アド
レスラッチ回路6のレジスタrg1〜rgnに一時記憶
される。
【0035】また、ステップSF7のベリファイ読み出
し動作も、たとえば「文献1994 Symposium on VLSI Cir
ucuit p63 〜p64 」に紹介されているように、図4に示
すようなバイアス電圧を印加することにより可能であ
る。
【0036】図4の読み出し例は、選択するワード線W
Lm に接続された図中実線で囲んだメモリセルMTm,n-
1 、MTm,n 、MTm,n+1 のデータをページ読み出しに
する場合である。この場合、選択するワード線WLm に
2.5V、すべてのビット線BLn-1 、BLn 、BLn+
1 に3.3V、その他のワード線WLm-1 、WLm+1に
0V、共通ソース線SRLに2Vを印加する。選択する
ワード線WLm に2.5V、共通ソース線SRLに2V
を印加することにより、ベリファイ読み出し電圧は実質
的に0.5Vになる。また、共通ソース線SRLに2V
を印加することにより、非選択のワード線WLm-1 、W
Lm+1のメモリセルに過剰消去セルが存在するような場
合でも、選択ワード線WLm のメモリセルの読み出し動
作に悪影響を及ぼさない。その結果、選択するワード線
WLm に接続されたメモリセルMTm,n-1 、MTm,n 、
MTm,n+1 のうち、オフ状態にあるメモリセルを正常消
去セル、オン状態にあるメモリセルを過剰消去セルであ
ると判断する。
【0037】続いて、不良ワード線置き換えシーケンス
フローSFCにおいて、過剰消去検出シーケンスSFB
の過剰消去セル検出動作により検出した過剰消去セルの
存在する正規ワード線を、冗長ワード線に置き換える。
まず、スペアローデコーダ5内のレジスタRG1〜RG
nの内容を消去する(SF11)。このレジスタは、た
とえばEEPROM等の電気的に繰り返し書き換え可能
な半導体不揮発性記憶素子により構成され、各々冗長ワ
ード線に対応して設けられている。
【0038】次に、アドレスラッチ回路6内に、過剰消
去セルの存在する正規ワード線あるいは冗長ワード線が
あるか否かを調べる(SF12)。もし、過剰消去セル
が接続された正規ワード線あるいは冗長ワード線がない
場合は、救済する必要がないので、そのまま終了する。
もし、過剰消去セルが接続された正規ワード線あるいは
冗長ワード線がある場合は、その対応するワード線の全
メモリセルにデータ書き込みを行い、メモリアレイ部1
の読み出し動作に悪影響が及ぶのを防止する(SF1
3)。
【0039】次に、アドレスラッチ回路6内に存在する
ワード線アドレスの内で正規ワード線アドレスを、スペ
アローデコーダ5内のレジスタRG1 〜RGnの内でア
ドレスラッチ回路6内に存在する冗長ワード線アドレス
に対応するレジスタ以外のレジスタに、書き込み回路7
により書き込みを行う(SF14)。その結果、メモリ
アレイ部1において、過剰消去セルが接続された正規ワ
ード線アドレスが、スペアローデコーダ5内の不良でな
い冗長ワード線に対応するレジスタ内に記録されること
になる。
【0040】スペアローデコーダ5内に、不良の正規ワ
ード線アドレスが記録されると、以後、正規ローデコー
ダ4でその不良アドレスが指定されても、スペアローデ
コーダ5内のレジスタ出力により、ノア回路NOR1の
出力はローレベルになる。このため、各アンド回路AN
D1 〜ANDN は不活性状態となり、正規ローデコーダ
4を介しての正規メモリ部1a内の所定の正規ワード線
W1 〜WN に対するアクセスは行われない。すなわち、
不良の正規ワード線が切り離されて、その不良アドレス
が書き込まれたスペアローデコーダ5内のレジスタRG
1〜RGnに対応する冗長ワード線に切り換えられる。
【0041】以上説明したように、本実施例によれば、
少なくも1本の冗長ワード線を設け、各書き換え毎に、
消去不良セルの存在するワード線を検出し、検出した消
去不良セルの存在するワード線を冗長ワード線に置き換
えるようにしたので、たとえばNOR型フラッシュメモ
リの過剰消去セルを救済することが可能となる。
【0042】なお、本実施例においては、ワード線方向
に冗長を設け、消去不良セルが接続されたワード線を救
済しているが、本発明の応用において、ビット線方向に
冗長を設け、消去不良セルが接続されたビット線を救済
できることはいうまでもない。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
各書き換え時に過剰消去セルが発生してもこれを救済で
き、ひいては消去不良の起こりにくい信頼性の高い繰り
返し書き換え可能な半導体不揮発性記憶装置を実現でき
る。特に、CHE書き込み/FN消去のNOR型フラッ
シュメモリにおいて、信頼性の向上を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るNOR型フラッシュメモリの一実
施例を示すブロック図である。
【図2】本発明に係るNOR型フラッシュメモリの消去
動作シーケンスフローを示す図である。
【図3】図2の消去動作シーケンスフローにおいて消去
が完了したかどうかをベリファイ読み出しする時のバイ
アス条件を示す図である。
【図4】図2の消去動作シーケンスフローにおいて過剰
消去セルが存在するかどうかをベリファイ読み出しする
時のバイアス条件を示す図である。
【図5】NOR型フラッシュメモリの消去時のバイアス
条件を示す図である。
【図6】NOR型フラッシュメモリの書き込み時のバイ
アス条件を示す図である。
【図7】NOR型フラッシュメモリの読み出し時のバイ
アス条件を示す図である。
【図8】NOR型フラッシュメモリの各種動作をまとめ
た図である。
【図9】NOR型フラッシュメモリの過剰消去の問題を
説明するための特性図である。
【符号の説明】
1…メモリアレイ部 1a…正規メモリ部 1b…冗長メモリ部 2…読み出し/書き込み回路 3…カラムデコーダ 4…正規ローデコーダ 5…スペアローデコーダ 6…アドレスラッチ回路 7…書き込み回路 X1 〜XX …X(ロー)入力 Y1 〜YY …Y(カラム)入力 W1 〜WN …正規ワード線 W1〜Wn…冗長ワード線 RG1〜RGN …レジスタ rg1〜rgn…レジスタ NOR1…ノア回路 AND1 〜ANDN …アンド回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリセルに対して電気的に書き込み消
    去を行うことにより、一定の回数、繰り返し書き換えの
    できる半導体不揮発性記憶装置であって、 少なくとも1本の冗長ワード線または冗長ビット線と、 各書き換え毎に、消去不良セルが接続されたワード線ま
    たはビット線を検出する検出手段と、 検出した消去不良セルが接続されたワード線またはビッ
    ト線を上記冗長ワード線または冗長ビット線に置き換え
    る救済手段とを有する半導体不揮発性記憶装置。
  2. 【請求項2】 上記半導体不揮発性記憶装置は、チャン
    ネルホットエレクトロンによりフローティングゲート中
    に電子を注入することによりデータの書き込みを行い、
    FNトンネリングによりフローティングゲート中の電子
    を引き抜くことにより消去を行うNOR型半導体不揮発
    性記憶装置であって、各書き換え毎に、過剰消去セルが
    接続されたワード線またはビット線を救済する請求項1
    記載の半導体不揮発性記憶装置。
  3. 【請求項3】 上記救済手段は、各々冗長ワード線また
    は冗長ビット線に対応して設けられ、かつ電気的に繰り
    返し書き換えが可能で、各書き換え毎に、消去不良セル
    が接続されたワード線またはビット線のアドレスが書き
    込まれるレジスタを有する請求項1または請求項2記載
    の半導体不揮発性記憶装置。
JP848895A 1995-01-23 1995-01-23 半導体不揮発性記憶装置 Pending JPH08203295A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP848895A JPH08203295A (ja) 1995-01-23 1995-01-23 半導体不揮発性記憶装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP848895A JPH08203295A (ja) 1995-01-23 1995-01-23 半導体不揮発性記憶装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08203295A true JPH08203295A (ja) 1996-08-09

Family

ID=11694508

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP848895A Pending JPH08203295A (ja) 1995-01-23 1995-01-23 半導体不揮発性記憶装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08203295A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3941149B2 (ja) 半導体不揮発性記憶装置
US5954828A (en) Non-volatile memory device for fault tolerant data
JP2716906B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
US7382656B2 (en) Nonvolatile memory with program while program verify
US6654286B2 (en) Nonvolatile semiconductor memory device detecting sign of data transformation
JP4439683B2 (ja) リダンダンシ選択回路を備えたフラッシュメモリ装置及びテスト方法
JP2780674B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP2002157890A (ja) 不揮発性半導体記憶装置および不揮発性半導体記憶装置のデータ消去方法
JP2982676B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置の過消去救済方法
KR960005355B1 (ko) 불휘발성 반도체기억장치 및 이를 이용한 기억시스템
JPH06203590A (ja) 半導体記憶装置
KR100406673B1 (ko) 반도체비휘발성기억장치
JP3145894B2 (ja) 電気的に書込み・消去可能な不揮発性半導体記憶装置
JP3143161B2 (ja) 不揮発性半導体メモリ
JPH09320289A (ja) 半導体不揮発性メモリ
JP2006209971A (ja) 半導体不揮発性記憶装置
KR100263726B1 (ko) 불휘발성 반도체 메모리
JP2005018983A (ja) 半導体不揮発性記憶装置およびメモリシステム
JPH0644791A (ja) 不揮発性半導体装置
JPH09288899A (ja) 半導体記憶装置
JP3360855B2 (ja) 一括消去型不揮発性半導体記憶装置およびその試験方法
JPH08203295A (ja) 半導体不揮発性記憶装置
JP2007188547A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP4148990B2 (ja) エラー許容データのための不揮発性メモリデバイス
JPH08321193A (ja) 半導体不揮発性記憶装置