JPH08202233A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複写機等の画像形成装置において、画像形成
動作中に誤ってメインスイッチをオフにしても、その画
像形成動作を停止せずに完了させることができ、残りの
画像形成のための再設定の手間を省けるようにする。 【構成】 メインスイッチ５がオンにされた時に、制御
手段１によりコンセントからの入力交流をメインスイッ
チ５を介さずに電源同期切換手段２を通して直接供給す
るようにする。そして、画像形成動作中にメインスイッ
チ５がオフにされた時は、その画像形成動作が完了して
から電源をオフにする。また、画像形成動作中でない時
にメインスイッチ５がオフにされた場合は、直ちに電源
をオフにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置、特にそ
の画像形成動作中に電源のメインスイッチを操作した時
の動作制御に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、交流電源の供給をメインスイッチ
を介して供給するかあるいはコンセントから直接供給す
るかのいずれかに切り換え可能な画像形成装置において
は、画像形成動作中にメインスイッチがオフされた場
合、それ以降の給紙動作は行わず、仕掛かり用紙の分ま
で画像形成を行って、最終用紙が排出された後に電源を
オフにする制御を行っている。また、画像形成動作中で
ない時にメインスイッチがオフされた場合は、直ちに電
源をオフにする制御を行っている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の画像形成装置にあっては、画像形成動作中
に誤ってメインスイッチをオフにした場合、再びメイン
スイッチを投入して、設定を入力し直す必要があり、手
間がかかるという問題点があった。

【０００４】本発明は、上記のような問題点に着目して
なされたもので、画像形成動作中に誤ってメインスイッ
チをオフにしても途中で動作が停止せずに、画像形成を
完了させることができ、再びメインスイッチをオンにし
て、残りの画像形成のための設定をやり直す手間を省く
ことが可能な画像形成装置を提供することを目的として
いる。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明に係る画像形成装
置は、電源の供給をコンセントから直接供給するかある
いはメインスイッチを介して供給するかに切り換える電
源切換手段と、前記メインスイッチのオン，オフの状態
を検知する検知手段とを備え、前記メインスイッチがオ
ンにされた時に前記電源切換手段によりコンセントから
直接供給する側に切り換えるとともに、このコンセント
からの直接給電状態時に前記メインスイッチがオフにさ
れた場合、画像形成動作中の時はその画像形成動作を継
続して動作完了後に電源をオフにし、画像形成動作中で
ない時は直ちに電源をオフにする制御手段を具備したも
のである。

【０００６】また、前記制御手段は、メインスイッチが
オフにされたことにより電源をオフにする際、所定時間
経過前に前記メインスイッチがオンになった時は画像形
成動作を受け付け可能なスタンバイ状態に復帰させるよ
うにしたものである。

【０００７】

【作用】本発明によれば、メインスイッチがオンにされ
た時に電源の供給がそのメインスイッチを介さずにコン
セントからの直接供給に切り換わり、この状態でメイン
スイッチが誤ってオフにされても実行中の画像形成動作
は継続され、動作終了後に電源がオフになる。

【０００８】

【実施例】図１は本発明の一実施例による画像形成装置
の回路構成を示すブロック図である。同図において、１
は装置全体の制御手段で、マイクロコンピュータにより
構成され、Ｖｃｃ１の電源が供給されるとリセットさ
れ、初期化処理が行われる。

【０００９】２はＡＣラインへの交流電源の供給をコン
セントからメインスイッチ５を介さずに直接供給するコ
ンセント同期かあるいはメインスイッチ５を介して供給
するメインスイッチ同期のいずれかに切り換える電源同
期切換手段で、ここではリレーで構成されている。３は
この切換手段２を駆動するための切換駆動手段で、切換
手段２のリレーコイルと直列接続されたトランジスタ及
び抵抗により構成されている。

【００１０】４は入力された交流を直流に変換する交流
直流変換手段（ＰＷ）で、スイッチング電源等の直流電
源として設けられており、画像形成動作に必要な上記Ｖ
ｃｃ１及びＶｃｃ２の直流電圧を出力する。

【００１１】５は本装置の電源をオン，オフするための
上述のメインスイッチで、この例では２系統の開閉回路
ＳＷ１，ＳＷ２が含まれており、一方の回路ＳＷ１は交
流電源のオン，オフを行い、もう一方の回路ＳＷ２は該
メインスイッチ５のオン，オフの情報を得るために設け
られている。６はその開閉回路ＳＷ２からの信号により
メインスイッチ５のオン，オフの状態を検知するメイン
スイッチ検知手段で、抵抗回路により構成されている。

【００１２】上記制御手段１は、メインスイッチ５がオ
ンにされた時に切換駆動手段３を介して電源同期切換手
段２により電源の供給をコンセントから直接供給する
側、つまりコンセント同期に切り換える。そして、この
コンセント同期の給電状態時にメインスイッチ５がオフ
にされた場合、画像形成動作中の時はその画像形成動作
を継続して動作完了後に電源をオフにする制御を行い、
画像形成動作中でない時は直ちに電源をオフにする制御
を行う。

【００１３】また制御手段１は、上記メインスイッチ５
がオフにされたことにより電源をオフにする際、所定時
間経過前にメインスイッチ検知手段６により再びメイン
スイッチ５がオンになったことを検知した時は、その電
源オフの制御から再び現行設定の画像形成動作を受け付
け可能なスタンバイ状態に復帰させる制御を行う。

【００１４】次に動作について説明する。オペレーター
がメインスイッチ５を投入すると、その一方の回路ＳＷ
１から電源同期切換手段２を構成しているリレーの常閉
接点ＮＣ→コモン接点Ｃへと回路が接続されてＨＯＴ１
ラインにコンセントからの入力交流が供給される。

【００１５】その結果、交流直流変換手段４や他の手段
へ交流が供給され、装置全体に電源が供給される。そし
て交流直流変換手段４に交流電源が供給されると、Ｖｃ
ｃ１の直流電圧が立ち上がり、この電圧Ｖｃｃ１が立ち
上がることにより制御手段１が作動し、初期化（イニシ
ャライズ）から始まって各種の制御を行う。この時、ま
ずはじめに制御手段１自身のイニシャライズを行った
後、電源制御を行う。

【００１６】すなわち、制御手段１は交流直流変換手段
４への負荷を設定した後、切換駆動手段３を介して上記
リレーの接点を常閉接点ＮＣから常開接点ＮＯ側へ切り
換える。これにより、交流電源の供給はメインスイッチ
同期からコンセント同期へと切り換わり、このため、メ
インスイッチ５がオフにされても装置全体には交流電源
が供給され、装置の制御を継続することができる。この
時制御手段１は、電源同期切換手段２のリレーが切り換
わるまでは、他の制御は行わない。

【００１７】図２は上述の制御手段１の制御動作シーケ
ンスを示すフローチャートである。まずステップＳ１で
イニシャライズを行った後、ステップＳ２で他の各手段
のイニシャライズを行う。次にステップＳ３で切換駆動
手段３を通して電源同期切換手段２を駆動し、ステップ
Ｓ４でそのリレーの接点切換時間が経過していれば次の
制御に移行する。

【００１８】この時、電源同期切換手段２のリレーが接
点ＮＣから接点ＮＯへ切り換わる間は通常１０ｍｓｅｃ
から数１００ｍｓｅｃ位であるので、その間はＶｃｃ２
の電源電圧でリレーを動作させる。

【００１９】次に、オペレーターが画像形成動作中にメ
インスイッチ５をオフにした場合は、図３に示す制御動
作シーケンスに従って制御する。この場合制御手段１
は、メインスイッチ５がオフにされると回路ＳＷ２が開
き、その結果ＩＮラインの電圧がＶｃｃ１から０Ｖに下
がるので、これをメインスイッチ検知手段６を介して検
知する。そして、この０Ｖを検知すると、制御手段１は
図３に示すメインスイッチオフ時の制御動作の割り込み
シーケンスを実行する。

【００２０】すなわち、制御手段１はメインスイッチ５
のオフを検知すると、ステップＳ５で画像形成中かどう
かを判断し、画像形成中でない時はステップＳ６で電源
オフの制御へ移行する。またステップＳ５で画像形成中
である時は、ステップＳ７でシャットオフフラグをセッ
トする。そして通常のシーケンスに戻り、図４の画像形
成中の制御フローチャートに示すように、ステップＳ１
０で画像形成動作が完了するまで処理を実行し、ステッ
プＳ１１で動作が終了していれば、ステップＳ１２でシ
ャットオフフラグがセットされているか否かをチェック
し、セットされていなければ通常コピーの終了で再度ス
タンバイ状態に戻り、コピー受付状態になる。一方ステ
ップＳ１２でシャットオフフラグがセットされていれ
ば、電源オフの制御シーケンスへ移行する。

【００２１】次に、上述の電源オフの制御シーケンスを
図５のフローチャートに基づいて説明する。ここでは、
まずステップＳ２０で画像形成動作を行う時に必要な設
定、例えば熱定着用の発熱手段を制御したり停止させた
り、逆に排熱や汚れ防止に排気を行うためのファンを駆
動させるように、各手段の設定を制御手段１が行う。

【００２２】次に、切換駆動手段３を制御手段１がオフ
させることにより、電源同期切換手段２がコンセント同
期からメインスイッチ同期に切り換わるので、ステップ
Ｓ２４で画像形成装置への交流電源の供給が遮断され
る。

【００２３】ここで、ステップＳ２２で所定時間経過す
る前に、ステップＳ２１でメインスイッチ５がオフの状
態かの判断を行っており、ステップＳ２２で所定時間経
過する前にメインスイッチ５が再投入された場合は、シ
ャットオフリセット状態からスタンバイ状態（待機状
態）へ移行する。この時、ステップＳ２３でシャットオ
フフラグをリセットしておく。

【００２４】このように、オペレーターが誤って画像形
成中にメインスイッチ５をオフにしても、その画像形成
動作の完了後に電源を遮断するので、再びメインスイッ
チ５をオンにして設定をし直す手間を省くことができ
る。

【００２５】図６は本発明の他の実施例の回路構成を示
すブロック図であり、図１と同一符号は同一構成部分を
示している。同図中、５ａ，６ａは図１のメインスイッ
チ５及びメインスイッチ検知手段６に相当するメインス
イッチ及びメインスイッチ検出手段である。

【００２６】図１の実施例では、メインスイッチ５を２
回路で構成してメインスイッチ検知手段６に接続した
が、本実施例では、図６に示すように、メインスイッチ
５ａを１系統の開閉回路で構成し、ラインＡとラインＢ
の間の電位を検知する方式のメインスイッチ検知手段６
ａを構成している。この場合、メインスイッチ５ａが閉
じていれば、ＩＮラインは直流電源電圧Ｖｃｃ１に開い
た状態の時は０Ｖになるため、メインスイッチ５ａのオ
ン，オフの状態を検知手段６ａで検知することができ
る。

【００２７】このような構成としても、前述の実施例と
同等の作用効果が得られ、画像形成動作中に誤ってメイ
ンスイッチ５ａをオフにしても途中で動作が停止せず
に、画像形成を完了させることができ、再びメインスイ
ッチ５ａをオンにして残りの画像形成のための設定をや
り直す手間を省くことができる。

【００２８】なお、上記のメインスイッチ検知手段６ａ
はホトカプラで構成しているが、他の手段を用いて構成
しても良い。また図６中、Ｃはコンデンサ、Ｄはダイオ
ードである。

【００２９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
メインスイッチがオンにされた時に入力電源の供給をコ
ンセントから直接供給する側に切り換え、またその給電
状態中にメインスイッチがオフにされた場合、画像形成
動作中であればその画像形成動作が完了してから電源を
オフにするようにしたため、画像形成動作中に誤ってメ
インスイッチをオフにしても途中で動作が停止すること
なく、画像形成を完了させることができ、再びメインス
イッチをオンにして残りの画像形成のための設定をやり
直す手間を省くことができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施例の回路構成を示すブロック
図

【図２】 制御手段の動作シーケンスを示すフローチャ
ート

【図３】 メインスイッチオフ時の制御動作シーケンス
を示すフローチャート

【図４】 画像形成動作中の制御動作シーケンスを示す
ブローチャート

【図５】 電源オフ時の制御動作シーケンスを示すフロ
ーチャート

【図６】 本発明の他の実施例の回路構成を示すブロッ
ク図

【符号の説明】

１ 制御手段 ２ 電源同期切換手段 ３ 切換駆動手段 ４ 交流直流変換手段 ５，５ａ メインスイッチ ６，６ａ メインスイッチ検知手段

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電源の供給をコンセントから直接供給す
   るかあるいはメインスイッチを介して供給するかに切り
   換える電源切換手段と、前記メインスイッチのオン，オ
   フの状態を検知する検知手段とを備え、前記メインスイ
   ッチがオンにされた時に前記電源切換手段によりコンセ
   ントから直接供給する側に切り換えるとともに、このコ
   ンセントからの直接給電状態時に前記メインスイッチが
   オフにされた場合、画像形成動作中の時はその画像形成
   動作を継続して動作完了後に電源をオフにし、画像形成
   動作中でない時は直ちに電源をオフにする制御手段を具
   備したことを特徴とする画像形成装置。
2. 【請求項２】 制御手段は、メインスイッチがオフにさ
   れたことにより電源をオフにする際、所定時間経過前に
   前記メインスイッチがオンになった時は画像形成動作を
   受け付け可能なスタンバイ状態に復帰させることを特徴
   とする請求項１記載の画像形成装置。