JPH08199581A - 法面緑化工法及び該工法に用いる植栽用補強枠 - Google Patents

法面緑化工法及び該工法に用いる植栽用補強枠

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JPH08199581A
JPH08199581A JP1325295A JP1325295A JPH08199581A JP H08199581 A JPH08199581 A JP H08199581A JP 1325295 A JP1325295 A JP 1325295A JP 1325295 A JP1325295 A JP 1325295A JP H08199581 A JPH08199581 A JP H08199581A
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正夫 豊田
Yoshitoku Hara
良徳 原
Masamichi Hasegawa
真道 長谷川
Katsumi Kishida
克己 岸田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】法面2に苗木を植え付けることができるように
植栽用土壌を盛りあげて保持できるようにする。 【構成】金網等の透孔を有するメタルラス5bによって
三角錐台状の植栽用補強枠1を形成し、該植栽用補強枠
1を法面2に張設された金網3にフック4,5によって
引っ掛けて固定する。そして、植栽用土壌を上記植栽用
補強枠1にその全体が覆われるように吹付けることによ
り、植栽用土壌基盤を形成し、該植栽用土壌基盤に苗木
を植える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、法面緑化工法及び該工
法に用いる植栽用補強枠に関する。
【0002】
【従来の技術】道路工事や治山工事、土地造成工事など
が行なわれると、それに伴って草木の活着が困難な硬い
地盤ないしは岩盤が露出した法面ができることがある。
このような緑化困難な法面については環境保全の面から
何らかの対策をとることが望まれる。
【0003】これに対して、特開昭57−127019
号公報には、当該法面に沿って金網(ラス)を張り、そ
の上から客土を吹付けて所定厚さの客土層を形成し、該
客土層に苗木を植え付けていくことにより、該法面の緑
化を図る方法が記載されている。また、実公昭59−3
0061号公報には、エキスパンドメタルやパンチング
メタル等の網材を折り曲げて形成した保持枠を上記法面
にアンカーピンによって固定し、該保持枠に植栽用客土
袋を収容して、該客土袋の上面を除く法面にラスの張設
及びモルタル又はコンクリートの吹付けを行なうことに
より、法面に部分的に植栽を行なうことができるように
することが記載されている。
【0004】さらに、実公平2−7967号公報には、
種子付シートが張り付けられた金網を、法面との間に横
方向に延びるV字状の植栽用溝ができるように該法面に
沿って張り、該植栽用溝に客土を充填してこれに苗木を
植え付けることが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、法面に金網を
張って客土層を形成し、該客土層に苗木を植え付けてい
くという手段では、該客土層として10cm程度の厚さ
のものまでしか形成することができないため、苗木の活
着には充分と言えない場合もある。また、客土袋保持枠
に客土袋を収容して、これに苗木を植え付けるという手
段では、客土袋を法面に沿って運び上げる必要があり、
広い法面に多数の苗木を植え付けるには多大の労力を要
することになる。しかも、客土袋保持枠を覆うために別
途モルタル等の吹付けを要する。さらに、種子付シート
が張り付けられた金網と法面との間にV字状の植栽用溝
を形成し、該植栽用溝に客土を充填して苗木を植え付け
るという手段においても、客土の運搬に多大な労力を要
するし、金網が露出したままとなって景観の面でも不利
になる。
【0006】
【課題を解決するための手段及びその作用】本発明は、
このような課題に対して、金網等の透孔を有するラスに
よって植栽用補強枠を形成し、該植栽用補強枠全体が埋
まるようにこれに植栽用土壌を吹付けることによって、
苗木の植栽用土壌基盤を特に厚く形成することを可能に
し、植栽用土壌基盤の施工の容易化及び景観の向上を図
るものである。以下、上記課題を解決する各請求項に係
る発明を具体的に説明する。
【0007】−請求項1に係る発明− この発明は、植栽用土壌を通す多数の透孔を有する網状
又は簀子状に形成された囲い面を備えているとともに上
面が開口している植栽用補強枠を法面に据え付ける工程
と、植栽用土壌を上記植栽用補強枠にモルタルガンによ
って吹き付けて該植栽用補強枠の内部に充填するととも
に該植栽用補強枠の外側に盛ることによって上記法面か
ら盛り上がった植栽用土壌基盤を形成する工程と、上記
植栽用土壌基盤の植栽用補強枠の内部に該植栽用補強枠
の上面の開口から草木を植え付ける工程とを順に行なう
ことを特徴とする法面緑化工法である。
【0008】(作用)当該発明においては、法面に据え
付けた植栽用補強枠に植栽用土壌を吹付けることによっ
て、植栽用補強枠の内部への植栽用土壌の充填と、その
外側への盛り付けとを同時に行なうことができ、施工が
容易になる。特に、上記植栽用土壌を植栽用補強枠の内
部に吹付けることによって、該植栽用補強枠の囲い面の
透孔を通して植栽用土壌を内部から外側へ食み出させる
ことができ、あるいは植栽用土壌を植栽用補強枠の外側
から吹付けることによって、該植栽用補強枠の外側から
その内部に植栽用土壌を入れることができ、当該植栽用
補強枠の全体を覆うように上記植栽用土壌を法面上に盛
ることが容易になる。
【0009】しかも、上記植栽用土壌の吹付けにはモル
タルガンを用いるから、植栽用土壌を貯蔵した土壌タン
クを法面下の平地に置きそこからホースを法面の該当箇
所に延設して植栽用土壌の吹付けを行なうことができ、
植栽用土壌の運搬の手間を省くことができる。
【0010】また、上記植栽用補強枠の囲い面に多数の
透孔が設けられているから、得られる植栽用土壌基盤は
植栽用補強枠内部の植栽用土壌と外側の植栽用土壌とが
透孔を介して一体に結合して盛り上がったものになり、
この特別に厚く盛られた植栽用土壌が雨水や風によって
流失ないしは飛散することが防がれる。
【0011】その上、上記植栽用土壌を植栽用補強枠の
外側にも盛るようにしているから、植栽用補強枠自体を
大きくすることなく該土壌を多量に盛り上げることがで
き、植栽に有利になるとともに、植栽用補強枠を上記植
栽用土壌によって覆うことができるから、モルタル等を
別途吹付ける必要はなく景観の面でも有利になる。
【0012】ここに、上記植栽用土壌としては、通常の
土壌の他、土壌改質剤が含まれたもの、人工土壌(おが
屑や藁の粉砕物、製紙工場のパルプ廃材、肥料及び糊を
混合したもの等)、あるいはこのような土壌と種子とを
水で練ったものなどいずれをも採用することができる。
【0013】−請求項2に係る発明− この発明は、法面に沿って金網を張設する工程と、植栽
用土壌を通す多数の透孔を有する網状又は簀子状に形成
された囲い面を備えているとともに上面が開口している
植栽用補強枠を上記金網に固定する工程と、上記金網及
び植栽用補強枠に、種子と人工土壌とを混合してなる植
栽用土壌をモルタルガンによって吹き付けることによ
り、上記金網が埋まるように上記法面に土壌層を形成す
るとともに、上記植栽用補強枠が埋まるように当該土壌
層から盛り上がった植栽用土壌基盤を形成する工程と、
上記植栽用土壌基盤の植栽用補強枠の内部に該植栽用補
強枠の上面の開口から草木を植え付ける工程とを順に行
なうことを特徴とする法面緑化工法である。
【0014】(作用)当該発明の場合、請求項1に係る
発明と同様の作用が得られるとともに、法面に張られた
金網への植栽用土壌の吹付けによる土壌層の形成と、植
栽用補強枠への植栽用土壌の吹付けによる植栽用土壌基
盤の形成とを同時に行なうことができ、施工が迅速且つ
簡単なものになる。また、当該植栽用土壌には種子が含
まれているから、上記草木の植え付けによる法面の緑化
を図りながら、上記種子の発芽によって法面全体の緑化
を図ることができる。
【0015】−請求項3に係る発明− この発明は、上記請求項1又は請求項2に記載されてい
る法面緑化工法において、上記植栽用補強枠に外方へ突
出した固定ピンが設けられていて、上記植栽用土壌基盤
を形成した後に、ピン穴を備え当該植栽用土壌基盤に草
がはえることを阻止するための土壌カバーを、該ピン穴
に上記植栽用補強枠の固定ピンを通しながら上記植栽用
土壌基盤に被せ、該固定ピンを上記囲い面及び上面のい
ずれかの面に沿うように折り曲げることによって該土壌
カバーを上記植栽用土壌基盤に固定し、上記植栽用土壌
基盤の植栽用補強枠の内部に草木を植え付ける工程で
は、上記土壌カバーの植栽用補強枠上面側の部位に穴を
明け、該穴から草木を植え付けることを特徴とする法面
緑化工法である。
【0016】(作用)当該発明においては、土壌カバー
のピン穴に植栽用補強枠の固定ピンを通して折り曲げる
ことにより土壌カバーを植栽用補強枠に係止するように
したから、土壌カバーの固定が容易になるとともに、土
壌カバーを植栽用土壌基盤に確実に固定することがで
き、これによって草木の植栽をするまでの間、植栽用土
壌に草が生えることを阻止することができる。そして、
上記土壌カバーに穴を明けて草木の植栽をするようにし
たから、該植栽後も植栽用土壌に草が生えることを阻止
することができ、草木の活着に有利になる。
【0017】すなわち、草木の植栽は、上記植栽用補強
枠に植栽用土壌を吹付けてから半年ないしは1年を経過
した後に行なわれることがあるが、上記土壌カバーを設
けない場合、当該植栽を行なうまでに植栽用土壌に草が
生い茂り、植栽が難しいものになることがある。また、
草木の植栽を行なっても草の成長によって栄養分を取ら
れ該草木の活着が遅くなるおそれがある。
【0018】これに対して、上記土壌カバーは植栽用土
壌の表面を草が上方へ成長できないように覆うことによ
って、また、植栽用土壌への日光の照射を遮ることによ
って草が植栽用土壌に生えることを阻止する。この場
合、土壌カバーは緑化という目的から緑色のものである
ことが望ましい。
【0019】−請求項4に係る発明− この発明は、上記請求項1に記載されている法面緑化工
法に用いる植栽用補強枠であって、上記植栽用土壌を通
す多数の透孔を有する網状又は簀子状に形成された囲い
面を備えているとともに、上面が草木を上方から植え付
けられるように開口していることを特徴とする。
【0020】(作用)当該発明の植栽用補強枠は、植栽
用土壌を通す多数の透孔を有する網状又は簀子状に形成
された囲い面を備えているとともに、上面が草木を上方
から植え付けられるように開口しているから、上記請求
項1に係る発明を実施することができる。
【0021】−請求項5に係る発明− この発明は、上記請求項4に記載されている植栽用補強
枠において、上記法面に固定するための下方へ突出した
アンカーを備えていることを特徴とする植栽用補強枠で
ある。
【0022】(作用)当該発明においては、上記アンカ
ーを法面に埋込むことによって該法面に植栽用補強枠を
固定することができる。
【0023】−請求項6に係る発明− この発明は、上記請求項2に記載されている法面緑化工
法に用いる植栽用補強枠であって、上記植栽用土壌を通
す多数の透孔を有する網状又は簀子状に形成された囲い
面を備えているとともに、上面が草木を上方から植え付
けられるように開口している補強枠本体と、上記補強枠
本体に設けられ、上記法面に沿って敷設される金網の網
目に掛け止めされるフックとを備えていることを特徴と
する。
【0024】(作用)当該発明においては、法面に敷設
されている土壌保持用の金網の網目に植栽用補強枠のフ
ックを引っ掛けることによって、該法面に植栽用補強枠
を簡単に固定することができ、上記請求項2に係る発明
の実施に有利になる。
【0025】−請求項7に係る発明− この発明は、上記請求項3に記載されている法面緑化工
法に用いる植栽用補強枠であって、上記植栽用土壌を通
す多数の透孔を有する網状又は簀子状に形成された囲い
面を備えているとともに、上面が草木を上方から植え付
けられるように開口している補強枠本体と、上記補強枠
本体より外方へ突設され、上記土壌カバーのピン穴に通
し上記囲い面及び上面のいずれかの面に沿うように折り
曲げられることによって該土壌カバーを上記補強枠本体
に係止するため固定ピンとを備えていることを特徴とす
るものである。
【0026】(作用)当該発明においては、植栽用補強
枠に土壌カバーのピン穴に通す固定ピンが設けられてい
るから、上記請求項3に係る発明を実施することができ
る。
【0027】−請求項8に係る発明− この発明は、上記請求項4乃至請求項7のいずれか一に
記載されている植栽用補強枠において、上記囲い面が上
方へ行くに従って内部が狭くなるよう錐状に傾斜して立
上がっていることを特徴とする植栽用補強枠である。
【0028】(作用)当該発明においては、囲い面が錐
状に傾斜して立上がっているから、植栽用土壌基盤の土
壌のずれ落ち防止に有利であり、また、当該植栽用補強
枠の多数を運搬する場合に、これらを互いに嵌め合わせ
て積み重ねることができ、荷姿が小さくなって運搬が容
易になる。
【0029】−請求項9に係る発明− この発明は、上記請求項4乃至請求項8のいずれか一に
記載されている植栽用補強枠において、法面を横方向に
延びる山側の一面と、該山側の面の両端から当該法面を
下るにつれて互いに漸次近付くようにV字状に設けられ
た谷側の二面との計三面によって三角筒状に形成されて
いることを特徴とする植栽用補強枠である。
【0030】(作用)当該発明においては、法面を上方
から流れ落ちる雨水や地中からわき出て流れ落ちる水を
山側の一面によって受けることができ、当該植栽用土壌
が盛られた植栽用土壌基盤に自然水を取り入れる上で有
利になる。また、上記山側の一面によって受けられた水
は谷側の二面に流出しても該面を伝って流れ落ちていく
ため、当該植栽用土壌基盤の全体に水が行き渡る。
【0031】−請求項10に係る発明− この発明は、上記請求項9に記載されている植栽用補強
枠において、上記谷側のV字状に設けられた2面に上記
囲い面が設けられ、上記山側の面が開口していることを
特徴とする植栽用補強枠である。
【0032】(作用)当該発明においては、植栽用補強
枠の山側の一面が開口しているから、植栽用土壌基盤に
自然水を取り入れる上でより有利になり、また、谷側の
二面が囲い面によって構成されているから、盛られた植
栽用土壌の流失防止に有利になる。
【0033】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、植栽用土
壌を通す多数の透孔を有する囲い面を備え上面が開口し
ている植栽用補強枠を法面に据え付け、植栽用土壌を上
記植栽用補強枠にモルタルガンによって吹き付けること
によって該植栽用補強枠の内部に充填するとともに該植
栽用補強枠の外側に盛ることによって上記法面から盛り
上がった植栽用土壌基盤を形成し、該植栽用土壌基盤の
植栽用補強枠の内部に該植栽用補強枠の上面の開口から
草木を植え付けるようにしたから、植栽用土壌を法面上
に簡単に盛り上げることができ、しかも、植栽用土壌の
運搬の手間を省くことができ、施工が容易になる。ま
た、得られる植栽用土壌基盤は植栽用補強枠によって雨
水や風による流失や飛散が防止され、さらに、植栽用補
強枠自体を大きくすることなく植栽用土壌を多量に盛り
上げることができ、植栽に有利になるとともに、植栽用
補強枠を上記植栽用土壌によって覆うことができるか
ら、モルタル等を別途吹付ける必要はなく景観の面でも
有利になる。
【0034】請求項2に係る発明によれば、法面に沿っ
て金網を張設し、該金網に植栽用補強枠を固定し、この
金網及び植栽用補強枠に、種子と人工土壌とを混合して
なる植栽用土壌をモルタルガンによって吹き付けること
により、上記金網が埋まるように上記法面に土壌層を形
成するとともに、上記植栽用補強枠が埋まるように当該
土壌層から盛り上がった植栽用土壌基盤を形成し、上記
植栽用土壌基盤の植栽用補強枠の内部に草木を植え付け
るようにしたから、請求項1に係る発明と同様の効果が
得られるとともに、法面への土壌層の形成と植栽用土壌
基盤の形成とを迅速且つ簡単に行なうことができ、しか
も上記草木の植え付けによる法面の緑化を図りながら、
上記種子の発芽によって法面全体の緑化を図ることがで
きる。
【0035】請求項3に係る発明によれば、上記請求項
1又は請求項2に記載されている法面緑化工法におい
て、上記植栽用土壌基盤を形成した後に、土壌カバーの
ピン穴に植栽用補強枠の固定ピンを通しながら該土壌カ
バーを上記植栽用土壌基盤に被せ、該固定ピンを折り曲
げることによって該土壌カバーを上記植栽用土壌基盤に
固定し、上記土壌カバーに穴を明け、該穴から草木を植
え付けるようにしたから、土壌カバーの固定が容易にな
るとともに、土壌カバーを植栽用補強枠に確実に固定す
ることができ、植栽用土壌に草が生えることを阻止して
草木の活着を確実なものにすることができる。
【0036】請求項4に係る発明によれば、植栽用補強
枠が、植栽用土壌を通す多数の透孔を有する網状又は簀
子状に形成された囲い面を備え、且つ上面が草木を上方
から植え付けられるように開口しているから、上記請求
項1に係る発明を実施して所期の効果を上げることがで
きる。
【0037】請求項5に係る発明によれば、植栽用補強
枠が下方へ突出したアンカーを備えているから、法面に
植栽用補強枠を確実に固定することができ、請求項1に
係る発明を実施する上で有利になる。
【0038】請求項6に係る発明によれば、植栽用補強
枠が、植栽用土壌を通す多数の透孔を有する網状又は簀
子状に形成された囲い面を備え、且つ上面が草木を上方
から植え付けられるように開口しているとともに、法面
に沿って敷設される金網の網目に掛け止めされるフック
を備えているから、植栽用補強枠を法面に簡単に固定す
ることができ、上記請求項2に係る発明を実施する上で
有利になるとともに、それによって所期の効果を上げる
ことができる。
【0039】請求項7に係る発明によれば、植栽用補強
枠が、植栽用土壌を通す多数の透孔を有する網状又は簀
子状に形成された囲い面を備え、且つ上面が草木を上方
から植え付けられるように開口しているとともに、土壌
カバーのピン穴に通し上記囲い面及び上面のいずれかの
面に沿うように折り曲げられることによって該土壌カバ
ーを上記補強枠本体に係止するため固定ピンを備えてい
るから、上記請求項3に係る発明を実施して所期の効果
を上げることができる。
【0040】請求項8に係る発明によれば、囲い面が上
方へ行くに従って内部が狭くなるよう錐状に傾斜して立
上がっているから、植栽用土壌のずれ落ちを防止するこ
とができ、しかも当該植栽用補強枠の多数を運搬する場
合の運搬が容易になる。
【0041】請求項9に係る発明によれば、法面を横方
向に延びる山側の一面と、該山側の面の両端から上記法
面を下るにつれて互いに漸次近付くようにV字状に設け
られた谷側の二面との計三面によって三角筒状に形成さ
れているから、植栽用土壌基盤に自然水を取り入れ易く
なるとともに、該植栽用土壌基盤の全体に水を行き渡ら
せることができるようになる。
【0042】請求項10に係る発明によれば、谷側のV
字状に設けられた2面に囲い面が設けられ、山側の面が
開口しているから、植栽用土壌基盤に自然水を取り入れ
る上でより有利になるとともに、植栽用土壌の流失防止
に有利になる。
【0043】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0044】−実施例1− (植栽用補強枠の構成)図1において、1は植栽用補強
枠、2は法面、3は該法面2に張られた菱形金網であ
り、上記植栽用補強枠1は金網3に固定することによっ
て法面2に据え付けられている。
【0045】上記植栽用補強枠1は、上記法面2を横方
向(水平方向)に延びる山側の一面と、該山側の面の両
端から当該法面2を下るにつれて互いに漸次近付くよう
にV字状に設けられた谷側の二面との三面により、上方
へ行くに従って内部が狭くなるよう錐状に傾斜して立上
がった三角錐台状に形成されている。そして、図2にも
示すように、上記谷側のV字状に設けられた2面は網状
の囲い面4,5によって形成され、上記山側の面は全面
にわたって開口した開口面6によって形成されている。
また、植栽用補強枠1の上面は草木を上方から植え付け
られるように開口し、さらに下面も開口している。ま
た、三方の隅には下方へ突出したフック7,7,8が設
けられている。
【0046】上記囲い面4は、図4に示すように台形状
の金属製枠4aにメタルラス4bが張設されてなる網部
材によって形成されていて、植栽用補強枠1の内部に充
填される植栽用土壌と外側の植栽用土壌とが合体する多
数の透孔4cを備えている。この網部材の山側の端部に
は上記フック7が上記枠4aの斜辺から直線状に延長さ
れて斜め下方へ突出している。フック7は植栽用補強枠
1を上記金網3の網目に掛けて法面2に固定するための
ものであり、下端部に法面2に沿って谷側へ突出した掛
止部7aを備えている。
【0047】上記囲い面5も、図5に示すように台形状
の金属製枠5aにメタルラス5bが張設されてなる網部
材によって形成されていて、囲い面4と同様の透孔5c
を備えている。この網部材の場合は、その谷側の端部に
上記フック8が上記枠5aの斜辺から直線状に延長され
て斜め下方へ突出している。このフック8は植栽用補強
枠1を上記金網3の網目に掛けて法面2に固定するため
のものであり、下端部に法面2に沿って谷側へ突出した
掛止部8aを備えている。
【0048】上記開口面6は、図6に示すように台形状
の金属製枠部材6aによって形成されていて,一端に上
記囲い面4のものと同様のフック7が設けられている。
【0049】上記植栽用補強枠1は、上記2つの網部材
と1つの枠部材6aとを互いの枠が重なるよう合わせ、
該合わせ部を溶接して形成されている。この実施例の植
栽用補強枠1では、上面開口は1辺の長さ200mmの正
三角形であり、下面開口は1辺の長さ400m の正三角
形である。また、植栽用補強枠1の上記フック7,7,
8を除く部分の鉛直高さは100mm、フック7,7,8
の鉛直方向の突出高さは50mmであり、その掛止部7
a,7a,8aの長さは30mmである。また、上記枠4
a,5a、枠部材6a及びフック7,7,8には直径
3.2mmの鉄線を使用し、メタルラス4b,5bの透孔
4c,5cは、30mm×50mmの菱形に形成されてい
る。但し、以上の寸法は一例であって、適宜設計変更可
能である。
【0050】(法面緑化工法)法面2の緑化にあたって
は以下の工程を順に行なう。
【0051】<金網の張設工程>上記法面2に金網3を
張り、該金網3を法面2にアンカー11によって固定す
る。
【0052】<植栽用補強枠の固定工程>上記金網3の
網目に上記植栽用補強枠1の3本のフック7,7,8を
通し、該植栽用補強枠1を谷側へずらしてフック7,
7,8を金網3の網目に掛けることにより、多数の植栽
用補強枠1を適宜の間隔で金網3に固定していく。その
際、法面2の勾配が急である場合には、法面2の上方よ
りロープを垂らし、このロープに作業者を固定しなが
ら、植栽用補強枠1の固定作業を行なう。
【0053】<植栽用土壌の吹付け工程>上記金網3及
び植栽用補強枠1に、植栽用土壌をモルタルガンによっ
て吹付けることにより、図7に示すように、上記金網3
が埋まるように上記法面2に土壌層12を形成するとと
もに、上記植栽用補強枠1が埋まるように当該土壌層1
2から盛り上がった植栽用土壌基盤13を形成する。
【0054】植栽用土壌の吹付けにあたっては、土壌タ
ンクを法面2の下方の平地に置きそこからホースを法面
2に延ばし、上記モルタルガンによって土壌タンクの植
栽用土壌を圧送し、上記金網3及び植栽用補強枠1に吹
付けることになる。
【0055】上記植栽用土壌としては、種子と人工土壌
とを水で練ったものを用いることが好適である。用いる
種子としては、芝その他の草類が好適であるが、その土
地の気候に応じて適宜選択することになる。人口土壌と
しては、おが屑や藁の粉砕物、肥料及び糊を混合したも
のを用いることができる。
【0056】<植栽工程>上記植栽用土壌基盤13に植
栽用補強枠1の内部に達する穴を開け、苗木14を植え
付けていく。この植栽は、先の植栽用土壌の吹付けによ
って草が茂って土壌槽12及び植栽用土壌基盤13が安
定なものになった後(例えば1年後)に行なう。苗木1
4は、その幹が鉛直方向になるように植え付けてもよい
が、図7に示すように、法面2に対して略垂直になるよ
うに植え付ける。
【0057】従って、本例の場合は、植栽用土壌をモル
タルガンによって吹付けて土壌層12及び植栽用土壌基
盤13を形成するから、植栽用補強枠1の内部への土壌
の充填と、その外側への盛り付けとを別工程で行なう必
要がないとともに、土壌層12の形成と植栽用土壌基盤
13の形成とを同時に行なうことができ、しかも植栽用
土壌を別途運搬する必要がなく、施工を簡単に且つ迅速
に行なうことができる。また、植栽用補強枠1の外側に
も植栽用土壌を盛ることができるから、植栽用補強枠1
自体はそれほど大きくなくとも植栽用土壌基盤13を大
きなものにすることができ、植栽に有利になる。
【0058】しかして、植栽用土壌基盤13において、
植栽用補強枠1の内部の植栽用土壌と外側の植栽用土壌
とが囲い面4,5の透孔4c,5cを介して一体に結合
し、雨水や風によって外側の植栽用土壌が流失ないしは
飛散することが防がれる。また、囲い面4,5が上方へ
行くに従って内部が狭くなるよう錐状に傾斜して立上が
っているから、植栽用土壌基盤13の傾斜して盛り上が
った植栽用土壌のずれ落ち防止に有利である。
【0059】法面2を上方から流れ落ちる雨水や地中か
らわき出て流れ落ちる水は、植栽用補強枠1の山側の面
で受けられ、開口面6から植栽用補強枠1内部に入る。
この内部に入った水は谷側二面に流出しても該囲い面
4,5を伝って流れ落ちていくため、当該植栽用土壌基
盤の全体に水が行き渡り、しかも、その際の植栽用土壌
の流失を囲い面4,5が防止する。
【0060】苗木14は、その成長に伴って根が囲い面
4,5の透孔4c,5cから食み出し、さらに数年が経
過すると根が透孔4c,5cよりも太くなる場合がある
が、その時には植栽用補強枠1自体が腐蝕してしまうか
ら、根の成長を阻害することはない。よって、当該苗木
14の成長によって法面2の緑化を図ることができると
ともに、土壌層12では草類の種子の発芽成長により緑
化を図ることができる。
【0061】−実施例2− 本例は図8に示されており、植栽用補強枠21を四角錐
台状に形成したものである。
【0062】すなわち、植栽用補強枠21は、3つの台
形状の囲い面22と法面の山側に配置される1つの台形
状の開口面23との組み合わせによって四角錐台状に形
成されている。囲い面22は、台形状の枠22aにその
上辺と下辺あるいは斜辺と下辺とを結ぶ多数の縦線材2
2bとが所定間隔で並設された簀子状のもので形成され
ており、相隣る縦線材22b,22bの間が透孔22c
に形成されている。開口面23は台形状の枠部材23a
によって形成されており、この枠部材23aには、その
上辺と下辺の各々の中央を結んで下方へ突出した中央フ
ック部材24と、その両側の各斜辺と下辺とを結んで下
方へ突出した両端フック部材25,25とが設けられて
いる。これらフック部材24,25下端部は谷側へ突出
した掛止部26a,27aを有するフック26,27が
形成されている。植栽用補強枠21の上下の両面は開口
している。
【0063】上記植栽用補強枠21の使用方法は実施例
1と同じであり、山側から流下する雨水等の自然水の取
入れ性や透孔22cの効果が実施例1と多少異なるもの
になるが、本例においても、基本的には実施例1と同様
の効果が得られる。
【0064】−実施例3− 本例は図9に示されており、植栽用補強枠31を円錐台
状に形成した点に特徴がある。
【0065】すなわち、植栽用補強枠31は、大・中・
小の3つの円形枠32,33,34を一定間隔で周方向
に並設された多数の縦線材35によって連結するととも
に、該縦線材35の間隔よりも広い間隔で周方向に並設
された4本のフック用線材36によって連結することに
より、円錐台状に形成されている。4本の相隣るフック
用線材36の間隙が法面の山側に配置される開口面37
を形成し、多数の縦線材35が配設された部位が囲い面
38を形成している。
【0066】上記囲い面38における相隣る縦線材35
の間隙が透孔39を形成し、また、上記4本のフック用
線材36は、下部が上記大径の円形枠32よりも下方へ
突出したフック40を形成しており、下端部に谷側へ突
出した掛止部40aが設けられている。植栽用補強枠3
1の上下の両面は開口している。
【0067】当該植栽用補強枠31の場合は、自然水の
取入れ性が若干低くなると考えられるが、実施例2と同
様の効果が得られる。
【0068】−実施例4− 本例は図10に示されており、植栽用補強枠41を円錐
台状に形成するとともに、囲い面にメタルラスを用いた
点に特徴がある。
【0069】すなわち、植栽用補強枠41は、大・小の
円形枠42,43を等間隔に配置された3本のフック用
線材44によって連結するとともに、法面の山側の面を
除く他の面にメタルラス45が張設されて、山側の面が
開口面46に形成されており、メタルラス45が張られ
た部分が囲い面47に形成されている。また、メタルラ
ス45の網目が透孔48を形成している。さらに、上記
フック用線材44は、下部が上記大径の円形枠42より
も下方へ突出してアンカー49を形成しており、該アン
カー49は法面に打ち込まれる。また、植栽用補強枠4
1の上下の両面は開口している。
【0070】当該植栽用補強枠41の場合は、自然水の
取入れ性が若干低くなると考えられるが、実施例1と同
様の効果が得られる。
【0071】−実施例5− 本例は図11に示されており、植栽用補強枠51の形状
に特徴がある。
【0072】すなわち、図11に示すように、植栽用補
強枠51は、台形状の枠52aによって形成された山側
の開口面52と、上記枠52aよりも幅狭で且つ高さが
低い台形状の枠53aにメタルラス53bが張設されて
なる網部材によって形成された谷側の囲い面53と、各
々山側の開口面52の側縁と谷側の囲い面53の側縁と
の間に配設された四角形状の枠54aにメタルラス54
bが張設されてなる網部材によって形成された左右の横
囲い面54,54とを備えた四角錐台状のものであり、
山側の開口面52に対して谷側の囲い面53が幅狭で且
つ高さが低く形成されている。また、植栽用補強枠51
の上下両面は開口している。
【0073】−実施例6− 本例は図12及び図13に示されており、植栽用補強枠
61の囲い面に特徴がある。
【0074】すなわち、植栽用補強枠61は、図12に
示すようにその平面形状が三角形状に形成されている
が、各辺は図13に示すように長手方向に間隔をおいて
並設された多数の三角形枠62の各頂点同士を長手方向
に延びる3本の各線材63によって連結してなる三角筒
状に形成されていて、この三辺の各々が相隣る三角形枠
62の間隙を透孔64とする囲い面65を構成してい
る。そして、法面の山側に配置される一辺にはその中央
及び両端の計3か所に法面の金網に掛止するための下方
へ突出したフック66が設けられている。植栽用補強枠
61の上下両面は開口している。
【0075】従って、本例の場合は、囲い面65が上記
三角筒によって形成されているから植栽用土壌の保持力
が高くなり、雨水等による流失防止に有利になる。
【0076】なお、山側に配置すべき一辺については中
央及び両端の3か所のみに三角形枠62を設けることに
よって開口させてもよい。
【0077】また、上記各辺については、上記三角形枠
62に代えて図14に示す逆V字状の線材67を用いる
ようにしてもよい。また、山側に配置される一辺につい
ても、そのフック66の数を増してもよい。
【0078】−実施例7− 本例は図15及び図16に示されており、実施例1にお
いて土壌カバー70を設ける例である。
【0079】すなわち、図15に示すように、植栽用補
強枠1の三方の隅の下端には上方へ突出した可撓性を有
する金属製の固定ピン71が設けられている。一方、土
壌カバー70は、緑色のフェルト材によって形成された
矩形状のものであって、上記植栽用補強枠1の固定ピン
71を通すためのピン穴72が植栽用補強枠1の固定ピ
ン71の位置に対応させて3か所に形成されている。ま
た、土壌カバー70の中央には円弧状に切れ目が入れら
れていて、切れ目の内側部分を起こすことによって植栽
用穴73を形成することができるようになされている。
【0080】施工に際しては、実施例1と同様に、法面
2への金網3の張設、植栽用補強枠1の固定及び植栽用
土壌の吹付け(植栽用土壌基盤の形成)を行なう。植栽
用土壌の吹付けに際しては、図15に示すように、植栽
用補強枠1の固定ピン71を斜め上方へ突出させた状態
として、当該吹付けを行なう。固定ピン71が植栽用土
壌に埋もれてしまわないようにするためである。
【0081】そうして、図16に示すように、上記土壌
カバー70のピン穴72に上記植栽用補強枠1の固定ピ
ン71を通しながら、該土壌カバー70を植栽用土壌基
盤の上に被せる。そして、上記固定ピン71を上記植栽
用補強枠1の囲い面4,5に沿うように内側へ折り曲げ
ることによって土壌カバー70を植栽用補強枠1に確実
に固定する。
【0082】従って、上記植栽用土壌基盤は、土壌カバ
ー70によって草の成長する空間ができないように覆わ
れているために、また、日光の照射が遮られているため
に、草が生えることが阻止される。このため、例えば半
年ないしは1年を経過した後に苗木の植栽を行なう場合
でも、該植栽を草に妨げられることなく簡単に行なうこ
とができるようになる。
【0083】上記苗木の植栽は、上記土壌カバー70の
中央の植栽用穴73を開けて行ない、植栽後も暫くは該
土壌カバー70をそのまま残す。これによって、苗木は
雑草に妨げられずに成長することができ、その活着に有
利になる。該活着後は土壌カバー70を除去するように
してもよい。
【0084】なお、上記実施例では植栽に際して植栽用
穴73を直ぐに形成することができるよう土壌カバー7
0に予め切れ目を入れておいたが、植栽に際してV字
状、十文字など適宜の形状の切れ目を入れて植栽用穴を
形成するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の植栽用補強枠と金網とを示す斜視図
【図2】同例の植栽用補強枠の平面図
【図3】同例の植栽用補強枠の側面図
【図4】同例の植栽用補強枠の一方の囲い面の正面図
【図5】同例の植栽用補強枠の他方の囲い面の正面図
【図6】同例の植栽用補強枠の開口面を構成する枠の正
面図
【図7】同例の植栽用補強枠の使用状態を示す断面図
【図8】実施例2の植栽用補強枠の斜視図
【図9】実施例3の植栽用補強枠の斜視図
【図10】実施例4の植栽用補強枠の斜視図
【図11】実施例5の植栽用補強枠の平面図
【図12】実施例6の植栽用補強枠の平面図
【図13】同例の植栽用補強枠の構成部材の一部を示す
斜視図
【図14】上記植栽用補強枠の構成部材の他の例を示す
斜視図
【図15】実施例7の植栽用補強枠の据付け状態を示す
斜視図
【図16】同例の植栽用土壌基盤を土壌カバーによって
覆った状態を示す斜視図
【符号の説明】
1,21,31,41,51,61 植栽用補強枠 2 法面 3 金網 4,5,22,38,47,53,65 囲い面 4c,5c,22c 39,48,64 透孔 6,23,37,46,52 開口面 7,8,26,27,40,49,66 フック 12 土壌層 13 植栽用土壌基盤 14 苗木 70 土壌カバー 71 固定ピン 72 ピン穴
フロントページの続き (72)発明者 長谷川 真道 兵庫県尼崎市中浜町19番地 日亜鋼業株式 会社内 (72)発明者 岸田 克己 兵庫県尼崎市中浜町19番地 日亜鋼業株式 会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植栽用土壌を通す多数の透孔を有する網
    状又は簀子状に形成された囲い面を備えているとともに
    上面が開口している植栽用補強枠を法面に据え付ける工
    程と、 植栽用土壌を上記植栽用補強枠にモルタルガンによって
    吹き付けて該植栽用補強枠の内部に充填するとともに該
    植栽用補強枠の外側に盛ることによって上記法面から盛
    り上がった植栽用土壌基盤を形成する工程と、 上記植栽用土壌基盤の植栽用補強枠の内部に該植栽用補
    強枠の上面の開口から草木を植え付ける工程とを順に行
    なうことを特徴とする法面緑化工法。
  2. 【請求項2】 法面に沿って金網を張設する工程と、 植栽用土壌を通す多数の透孔を有する網状又は簀子状に
    形成された囲い面を備えているとともに上面が開口して
    いる植栽用補強枠を上記金網に固定する工程と、 上記金網及び植栽用補強枠に、種子と人工土壌とを混合
    してなる植栽用土壌をモルタルガンによって吹き付ける
    ことにより、上記金網が埋まるように上記法面に土壌層
    を形成するとともに、上記植栽用補強枠が埋まるように
    当該土壌層から盛り上がった植栽用土壌基盤を形成する
    工程と、 上記植栽用土壌基盤の植栽用補強枠の内部に該植栽用補
    強枠の上面の開口から草木を植え付ける工程とを順に行
    なうことを特徴とする法面緑化工法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載されている
    法面緑化工法において、 上記植栽用補強枠に外方へ突出した固定ピンが設けられ
    ていて、 上記植栽用土壌基盤を形成した後に、ピン穴を備え当該
    植栽用土壌基盤に草がはえることを阻止するための土壌
    カバーを、該ピン穴に上記植栽用補強枠の固定ピンを通
    しながら上記植栽用土壌基盤に被せ、該固定ピンを上記
    囲い面及び上面のいずれかの面に沿うように折り曲げる
    ことによって該土壌カバーを上記植栽用土壌基盤に固定
    し、 上記植栽用土壌基盤の植栽用補強枠の内部に草木を植え
    付ける工程では、上記土壌カバーの植栽用補強枠上面側
    の部位に穴を明け、該穴から草木を植え付けることを特
    徴とする法面緑化工法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載されている法面緑化工法
    に用いる植栽用補強枠であって、 上記植栽用土壌を通す多数の透孔を有する網状又は簀子
    状に形成された囲い面を備えているとともに、上面が草
    木を上方から植え付けられるように開口していることを
    特徴とする植栽用補強枠。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載されている植栽用補強枠
    において、 上記法面に固定するための下方へ突出したアンカーを備
    えていることを特徴とする植栽用補強枠。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載されている法面緑化工法
    に用いる植栽用補強枠であって、 上記植栽用土壌を通す多数の透孔を有する網状又は簀子
    状に形成された囲い面を備えているとともに、上面が草
    木を上方から植え付けられるように開口している補強枠
    本体と、 上記補強枠本体に設けられ、上記法面に沿って敷設され
    る金網の網目に掛け止めされるフックとを備えているこ
    とを特徴とする植栽用補強枠。
  7. 【請求項7】 請求項3に記載されている法面緑化工法
    に用いる植栽用補強枠であって、 上記植栽用土壌を通す多数の透孔を有する網状又は簀子
    状に形成された囲い面を備えているとともに、上面が草
    木を上方から植え付けられるように開口している補強枠
    本体と、 上記補強枠本体より外方へ突設され、上記土壌カバーの
    ピン穴に通し上記囲い面及び上面のいずれかの面に沿う
    ように折り曲げられることによって該土壌カバーを上記
    補強枠本体に係止するため固定ピンとを備えていること
    を特徴とする植栽用補強枠。
  8. 【請求項8】 請求項4乃至請求項7のいずれか一に記
    載されている植栽用補強枠において、 上記囲い面が上方へ行くに従って内部が狭くなるよう錐
    状に傾斜して立上がっていることを特徴とする植栽用補
    強枠。
  9. 【請求項9】 請求項4乃至請求項8のいずれか一に記
    載されている植栽用補強枠において、 法面を横方向に延びる山側の一面と、該山側の面の両端
    から当該法面を下るにつれて互いに漸次近付くようにV
    字状に設けられた谷側の二面との計三面によって三角筒
    状に形成されていることを特徴とする植栽用補強枠。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載されている植栽用補強
    枠において、 上記谷側のV字状に設けられた2面に上記囲い面が設け
    られ、上記山側の面が開口していることを特徴とする植
    栽用補強枠。
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KR101673552B1 (ko) * 2016-03-09 2016-11-07 안기석 조형 블록 및 절토부

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