JP2004044308A - 法面緑化工法 - Google Patents

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Sadao Fushiki
伏木 定夫
Shinji Yamamoto
山本 伸二
Koji Naito
内藤 浩司
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Sango KK
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Sango Co Ltd
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Abstract

【課題】法面上に植物育成に十分な量の植生材を保持し得る法面緑化工法を提供し、法面の早期緑化や樹木による緑化を容易に実現可能とする。
【解決手段】モルタル等によって格子状の法枠28が形成された法面21の緑化を行う。法枠28の横枠上辺39に沿って、全体が波形形状に屈曲形成され、法面21の上下方向に沿った断面が略半円形状となった第1曲面部32が設けられた金属製の網状体31を載置する。網状体31は固定部35がアンカーピンによって法面21に固定される。第1曲面部32内には法面21との間に植生材収容部44が形成され、植生材収容部44には植物生育用の植生材41が客土される。植生材41は法枠28内に植栽層45を形成すると共に、植生材収容部44内に堆積する。第1曲面部32の頂部に形成された植込孔43から植物苗42を植え付け、植生材41に混入された植物種子と共に法面21の緑化を行う。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、法面の緑化工法に関し、特に、金属製の網状体を用いて植物生育用の植生材を法面上に保持する法面緑化工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
道路や宅地造成地などにおいては、その法面安定化のため、斜面上に格子状に枠体を配置し、コンクリートやモルタル等のセメント系硬化材(以下、モルタル等と略記する)を打設する工法が広く用いられている。そこではまず、法面上に金網等の網状部材が敷設され、その上に鋼棒等から形成された枠体が格子状に設置される。枠体内には鉄筋が配設されると共に、格子点部分などには地盤に打ち込まれたアンカーが設置される。枠体にはモルタル等が吹き付けられ、法面上には枠体が埋め込まれた格子状の法枠が構築される。この法枠内には植物生育用の植生材が客土され、そこに植物苗や植物種子を植え付けることによって緑化され法面の早期安定化が図られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、法枠内の植生材は法枠の横枠部分に堆積し、客土当初は安定して存在するものの、降雨等によって流亡し易く効果的な法面緑化が行えないという問題があった。植生材の流亡により法面には草程度の植物しか生育せず、景観や法面安定のために有効とされる樹木の育成が妨げられ、その改善が望まれていた。この場合、法面自体に樹木苗を移植すればかかる問題も生じないが、法面に網状部材を敷設する以前に樹木苗を移植しなければならず、作業効率が悪く、また、作業負担も大きいという問題がある。
【0004】
本発明の目的は、法面上に植物育成に十分な量の植生材を保持し得る法面緑化工法を提供し、法面の早期緑化や樹木による緑化を容易に実現可能とすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の法面緑化工法は、セメント系硬化材によって格子状の法枠が形成された法面の緑化工法であって、前記法枠の横枠上辺に沿って、前記法面の上下方向に沿った断面が略半円形状となった曲面部を有する金属製の網状体を載置し、前記曲面部内に形成される空隙に植物生育用の植生材を客土し、前記植生材中に植物苗又は植物種子の少なくとも何れか一方を植え付けることを特徴とする。
【0006】
本発明にあっては、空隙内に堆積した植生材が網状体によって保持されるため、法面の傾斜が急な場合でも流亡しにくく、植物苗等を安定的に定着させることができる。このため、樹木による法面緑化を容易かつ効果的に行うことができ、法面の早期安定緑化が図られる。また、網状体は法面上に容易に取り付け可能なため、施工工数の削減や工期の短縮が図られる。さらに、網状体には比較的大量の植生材が保持されるため、根張りを要する樹木をも法面上に移植することができ、法面緑化が効果的に行われる。
【0007】
本発明の他の法面緑化工法は、セメント系硬化材によって格子状の法枠が形成された法面の緑化工法であって、前記法枠の横枠上辺に沿って、前記法面の上下方向に沿った断面がL字形状に形成された金属製の網状体を載置し、前記網状体と前記法面との間に形成される空隙に植物生育用の植生材を客土し、前記基盤材中に植物苗又は植物種子の少なくとも何れか一方を植え付けることを特徴とする。
【0008】
本発明にあっても、空隙内に堆積した植生材は網状体によって保持されるため、法面の傾斜が急な場合でも流亡しにくく、植物苗等を安定的に定着させることができ、樹木による法面緑化が容易かつ効果的に行われ、法面の早期安定緑化がが図られる。また、網状体は法面上に容易に取り付け可能なため、施工工数の削減や工期の短縮が図られる。さらに、網状体には比較的大量の植生材が保持されるため、根張りを要する樹木をも法面上に移植することができ、法面緑化が効果的に行われる。
【0009】
本発明の他の法面緑化工法は、網部材を有する枠体を格子状に設置すると共に、前記枠体にセメント系硬化材を打設することにより格子状の法枠が形成された法面の緑化工法であって、前記枠体の横枠上辺に沿って配置された前記網部材を延設して前記法面上に金属製の網状体を立設し、前記網状体と前記法面との間に形成される空隙に植物生育用の植生材を客土し、前記基盤材中に植物苗又は植物種子の少なくとも何れか一方を植え付けることを特徴とする。
【0010】
本発明にあっても、空隙内に堆積した植生材は網状体によって保持されるため、法面の傾斜が急な場合でも流亡しにくく、植物苗等を安定的に定着させることができ、樹木による法面緑化が容易かつ効果的に行われ、法面の早期安定緑化がが図られる。また、網状体が法枠を構成する枠体の一部によって形成されるため、網状体を法面上にきわめて容易に設置可能であり、施工工数の削減や工期の短縮が図られる。さらに、網状体には比較的大量の植生材が保持されるため、根張りを要する樹木をも法面上に移植することができ、法面緑化が効果的に行われる。
【0011】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態1である法面緑化工法を適用した法面の状態を示す説明図、図2は図1の法面の断面図、図3は図1の法面の法枠構成を示す説明図、図4は図3の法枠に使用される枠体の構成を示す斜視図である。
【0012】
本発明の緑化工法では、図1,2に示すように、モルタル等によって格子状の法枠28が形成された法面21に網状体31を設置し、そこに植生材41を客土し、植物苗42を植え付ける。法枠28は、図3に示すように、枠体1を法面21に格子状に配置し、これをモルタル等を吹き付けて盛土状に形成される。枠体1は、図4に示すように、複数のサポート体2と、サポート体2の両側部に対向配置された側網(網部材)3とから構成されている。枠体1は、長手方向が1000〜3000mm、幅が200〜350mm、高さが100〜200mmとなっており、法枠28の一辺を形成する。
【0013】
サポート体2は、直径3〜4mm程度の鋼棒(金属線材)によって形成される。サポート体2の両側部には、法面設置時に法面と垂直方向に伸びる一対の脚部11が設けられている。脚部11の上方には、鉄筋保持部12が脚部11と連続的に曲げ形成されている。脚部11の上端部同士の間には、鋼棒からなる鉄筋保持部13が溶接されている。鉄筋保持部12,13は波形形状に屈曲形成されており、波形部分の凹部に鉄筋14が収容保持される。サポート体2の脚部11の外側にはそれぞれ、エキスパンドメタル等によって形成された金属製の側網3が取り付けられる。側網3の下部にはストッパ15が屈曲形成されており、枠体1を法面上に敷設した際に、枠体1が地面に埋没するのを防止している。
【0014】
法枠28の構築に際しては、まず、法面21上に菱形金網22を敷設し、その上に枠体1を縦横格子状に配置して格子枠体23を形成する。菱形金網22は、図示しないアンカーによって適宜法面21に固定される。なお、菱形金網22に代えて、合成樹脂製のネットを用いることも可能である。また、格子枠体23の格子点位置には交点アンカー(図示せず)が、各辺部分には補助アンカー(図示せず)がそれぞれ打ち込まれ、格子枠体23は法面21上に固定される。格子枠体23では、サポート体2の鉄筋保持部12,13上に鉄筋14が載置される。
【0015】
格子枠体23を構築した後、その横枠の山側に網状体31を設置する。そして、鉄筋14および枠体1を埋め込むようにモルタル(セメント系硬化材)27をモルタルガンなどによって吹き付ける。なお、格子枠体23の内側には合成樹脂製の養生シート26を敷設し、網状体31等のモルタル非吹き付け部分を養生する。養生シート26はモルタル等が硬化した後取り外される。これにより、モルタル27を断面略半円形状に盛り上げた法枠28が格子状に形成される。
【0016】
ここで、網状体31は、図1,2に示すように、全体が波形に屈曲した形態となっており、例えば、板厚1.6mm、目合いが縦16mm×横32mm程度のエキスパンドメタルによって、幅900mmn×奥行650mm程度に形成されている。網状体31には、法面21の上下方向に沿った断面が略半円形状となった第1及び第2曲面部32,33が設けられている。第1曲面部32の高さは200mm、直径は350mm程度に形成される。第1曲面部32の頂面には、植物苗を植え付けるための植込孔43が形成されている。
【0017】
第2曲面部33の上方端部、すなわち網状体31の上辺34側には平板状の固定部35となっている。この固定部35は50mm程度の幅に形成され、図2に示すように、アンカーピン36によって法面21上に固定される。このような網状体31は法枠28の横枠38に沿って配置され、その下辺37が横枠38の山側に位置する上辺39に接する形で載置される。そして、法枠28内に網状体31を載置すると、第1曲面部32の内側には、図2に示すように法面21との間に植生材収容部(空隙)44が形成される。
【0018】
なお、網状体31の下辺37にも固定部35と同様の平板部を設け、格子枠体23の下に挿入しても良い。また、第2曲面部33を設けることなく第1曲面部32の端部に固定部35を設けても良い。さらに、固定部35を省き、第2曲面部33の端部(第2曲面部33を省略した場合には第1曲面部32の端部)を結束コイルや結束線によって菱形金網22に固定しても良い。
【0019】
本発明による緑化工法では、法枠28内に載置された網状体31に植物生育用の植生材41を客土する。植生材41は、有機堆肥や化学肥料、植物性繊維、保水剤、土壌改良剤等を混合した植生基盤材であり、植物種子を混合させることもできる。植生材41は法枠28内に吹き付けられ、法枠28内に植栽層45を形成する。植生材41は、網状体31の部位ではその網目から網状体内に入り込み、図2に示すように植生材収容部44内に堆積する。すなわち、第1曲面部32の部位は植栽層45が植生材収容部44の分だけ厚く形成され、根張りが必要な樹木を移植することも可能となる。そこで、植込孔43から植物苗42を挿入し植生材収容部44内に植え付け、植生材41に混入された植物種子と共に、法面21の緑化が図られる。
【0020】
植生材収容部44内に堆積した植生材41は、網状体31によって保持されるため、法面21の傾斜が急な場合でも流亡しにくく、植物苗42を安定的に定着させることができる。このため、樹木による法面緑化を容易かつ効果的に行うことができ、法面21の早期安定緑化が可能となる。また、網状体31は、法面21上への載置とアンカーピン36による固定のみにて取り付け可能なため施工が容易であり、工数を削減し工期の短縮を図ることが可能となる。さらに、網状体31はその下辺37が横枠38にて支持されると共に、上辺34が法面21に固定され、しかも、植生材収容部44が曲面状となっているため、強度的にも強く比較的大量の植生材41を植生材収容部44内にて保持することができる。従って、根張りを要する樹木を法面21上に移植することができ、法面緑化を効果的に行うことが可能となる。
【0021】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2である法面緑化工法について説明する。図5は本発明の実施の形態2である法面緑化工法を適用した法面の状態を示す説明図、図6は図5の法面の断面図である。なお、以下の実施の形態では、実施の形態1と同様の部分、部材については同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0022】
当該実施の形態では、法面21の上下方向に沿った断面がL字形状に形成された網状体51が使用される。網状体51もまたエキスパンドメタルによって形成される。網状体31は、図5,6に示すように、正面部52と上面部53とからなり、上面部53には植込孔43が形成されている。正面部52と上面部53との間の角度αは、法面21の傾斜角度に応じて適宜設定され、法枠28内に網状体51を載置したとき上面部53が水平となるように調整される。
【0023】
上面部53の端部、すなわち網状体51の上辺54は、図6に示すように、結束コイル55によって法面21上に固定される。なお、結束コイル55に代えて、結束線によって菱形金網22に固定しても良い。網状体51は、実施の形態1と同様、法枠28の横枠38に沿って配置され、その下辺56が横枠38の上辺39に接する形で載置される。法枠28内に網状体51を載置すると、その内側には、図6に示すように法面21との間に植生材収容部44が形成される。
【0024】
網状体51には植生材41が客土される。植生材41は法枠28内に吹き付けられ植栽層45を形成すると共に、網状体31の部位ではその網目から網状体内に入り込み、図6に示すように植生材収容部44内に堆積する。そして、植込孔43から植物苗42を植え付けることにより、植生材41に混入された植物種子と共に法面21の緑化が図られる。
【0025】
この場合も、植生材41は網状体51によって保持され流亡が抑制されるため、植物苗42が安定的に定着し、樹木による法面緑化が容易かつ効果的に行われ、法面21の早期安定緑化が可能となる。また、網状体51は、容易に法面21上に取り付け可能なため施工が容易であり、工数を削減し工期の短縮を図ることが可能となる。さらに、網状体31はその下辺37が横枠38にて支持されると共に、上辺54が法面21上に固定されるため、強度的にも強く比較的大量の植生材41を植生材収容部44内にて保持することができる。従って、根張りを要する樹木を法面21上に移植することができ、法面緑化を効果的に行うことが可能となる。
【0026】
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3である法面緑化工法について説明する。図7は本発明の実施の形態3である法面緑化工法を適用した法面の状態を示す説明図、図8は図7の法面の断面図である。
【0027】
当該実施の形態では、図7,8に示すように、横枠38に配置された枠体1の山側(上辺39側)に位置する側網3を上方に延設して網状体61を形成する。網状体61は側網3と一体になっており、側網3の上部からくの字形に屈曲形成され、法面21上に立設される。側網3と網状体61との間の角度βは、法面21の傾斜角度に応じて適宜設定され、枠体1を載置したとき網状体61が鉛直となるように調整される。網状体61の上端部は開放部62となっており、その内側には、図8に示すように法面21との間に植生材収容部44が形成される。
【0028】
網状体51には前述同様、植生材41が客土される。植生材41は法枠28内に吹き付けられ植栽層45を形成すると共に、網状体61の開放部62からその内側に入り込み、図8に示すように植生材収容部44内に堆積する。そして、開放部62から植物苗42を植え付けることにより、植生材41に混入された植物種子と共に法面21の緑化が図られる。
【0029】
この場合も、植生材41は網状体61によって保持され流亡が抑制されるため、植物苗42が安定的に定着し、樹木による法面緑化が容易かつ効果的に行われ、法面21の早期安定緑化が可能となる。また、網状体61は、枠体1の設置と共に法面21上に配置されるため、施工がきわめて容易であり、工数を削減し工期の短縮を図ることが可能となる。さらに、網状体61には比較的大量の植生材41が保持されるため、根張りを要する樹木をも法面上に移植することができ、法面緑化を効果的に行うことが可能となる。
【0030】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の網状体31等の寸法はあくまでも一例であり、本発明による工法が前記寸法の網状体の使用に限定されないことは言うまでもない。また、前述の実施の形態では、網状体31等をエキスパンドメタルにて形成した例を示したが、これをクリンプ金網や溶接金網、合成樹脂による成型網等を使用することも可能である。さらに、前述の実施の形態では、網状体31,51に植込孔43を設けたものを示したが、植込孔43は必ずしも設けるには及ばない。例えば、植生材41に混入された植物種子によって緑化を図り、樹木の移植を行わない場合には植込孔43は特に設けなくとも良い。
【0031】
【発明の効果】
本発明の法面緑化工法によれば、法枠の横枠上辺に沿って、法面の上下方向に沿った断面が略半円形状となった曲面部を有する金属製の網状体を載置すると共に、前記曲面部内に形成される空隙に植物生育用の植生材を客土し、そこに植物苗や植物種子を植え付けるようにしたので、植生材が網状体によって保持され、法面の傾斜が急な場合でも容易に流亡することがなく、植物苗等を安定的に定着させることができる。このため、樹木による法面緑化を容易かつ効果的に行うことができ、法面の早期安定緑化が可能となる。
【0032】
また、本発明の他の法面緑化工法によれば、法枠の横枠上辺に沿って、法面の上下方向に沿った断面がL字形状に形成された金属製の網状体を載置すると共に、前記曲面部内に形成される空隙に植物生育用の植生材を客土し、そこに植物苗や植物種子を植え付けるようにしたので、植生材が網状体によって保持され、法面の傾斜が急な場合でも容易に流亡することがなく、植物苗等を安定的に定着させることができる。このため、樹木による法面緑化を容易かつ効果的に行うことができ、法面の早期安定緑化が可能となる。
【0033】
さらに、本発明の他の法面緑化工法によれば、網部材を有する枠体を格子状に設置してセメント系硬化材を打設することにより格子状の法枠が形成された法面において、枠体の横枠上辺に沿って配置された網部材を延設して法面上に金属製の網状体を立設すると共に、前記曲面部内に形成される空隙に植物生育用の植生材を客土し、そこに植物苗や植物種子を植え付けるようにしたので、植生材が網状体によって保持され、法面の傾斜が急な場合でも容易に流亡することがなく、植物苗等を安定的に定着させることができる。このため、樹木による法面緑化を容易かつ効果的に行うことができ、法面の早期安定緑化が可能となる。この場合、網状体が法枠を構成する枠体の一部によって形成されるため、網状体を法面上にきわめて容易に設置可能であり、施工工数の削減や工期の短縮を図ることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1である法面緑化工法を適用した法面の状態を示す説明図である。
【図2】図1の法面の断面図である。
【図3】図1の法面の法枠構成を示す説明図である。
【図4】図3の法枠に使用される枠体の構成を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態2である法面緑化工法を適用した法面の状態を示す説明図である。
【図6】図5の法面の断面図である。
【図7】本発明の実施の形態3である法面緑化工法を適用した法面の状態を示す説明図である。
【図8】図7の法面の断面図である。
【符号の説明】
1  枠体
2  サポート体
3  側網
11  脚部
12  鉄筋保持部
13  鉄筋保持部
14  鉄筋
15  ストッパ
21  法面
22  菱形金網
23  格子枠体
26  養生シート
27  モルタル
28  法枠
31  網状体
32  第1曲面部
33  第2曲面部
34  上辺
35  固定部
36  アンカーピン
37  下辺
38  横枠
39  上辺
41  植生材
42  植物苗
43  植込孔
44  植生材収容部
45  植栽層
51  網状体
52  正面部
53  上面部
54  上辺
55  結束コイル
56  下辺
61  網状体
62  開放部

Claims (3)

  1. セメント系硬化材によって格子状の法枠が形成された法面の緑化工法であって、
    前記法枠の横枠上辺に沿って、前記法面の上下方向に沿った断面が略半円形状となった曲面部を有する金属製の網状体を載置し、
    前記曲面部内に形成される空隙に植物生育用の植生材を客土し、
    前記植生材中に植物苗又は植物種子の少なくとも何れか一方を植え付けることを特徴とする法面緑化工法。
  2. セメント系硬化材によって格子状の法枠が形成された法面の緑化工法であって、
    前記法枠の横枠上辺に沿って、前記法面の上下方向に沿った断面がL字形状に形成された金属製の網状体を載置し、
    前記網状体と前記法面との間に形成される空隙に植物生育用の植生材を客土し、
    前記基盤材中に植物苗又は植物種子の少なくとも何れか一方を植え付けることを特徴とする法面緑化工法。
  3. 網部材を有する枠体を格子状に設置すると共に、前記枠体にセメント系硬化材を打設することにより格子状の法枠が形成された法面の緑化工法であって、
    前記枠体の横枠上辺に沿って配置された前記網部材を延設して前記法面上に金属製の網状体を立設し、
    前記網状体と前記法面との間に形成される空隙に植物生育用の植生材を客土し、
    前記基盤材中に植物苗又は植物種子の少なくとも何れか一方を植え付けることを特徴とする法面緑化工法。
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