JPH08326060A - 法面保護構造 - Google Patents
法面保護構造Info
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- JPH08326060A JPH08326060A JP18144696A JP18144696A JPH08326060A JP H08326060 A JPH08326060 A JP H08326060A JP 18144696 A JP18144696 A JP 18144696A JP 18144696 A JP18144696 A JP 18144696A JP H08326060 A JPH08326060 A JP H08326060A
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Abstract
ようにするとともに、この破砕岩石が格子枠柵を正面側
に押し出す現象を防止する。さらに、この破砕岩石の間
から緑化用植物を成長させて緑化を図る。 【解決手段】 金属棒を格子状に組んでなり、水平な底
面部2と傾斜した斜面部3とを備えた複数の格子枠柵1
を使用する。斜面部3の背面側に破砕岩石25を充填
し、底面部2の下に破砕岩石の安定化機能及び排水機能
を果たす強化繊維シートを敷く。破砕岩石25の所々
に、布袋27の内部に土28が詰められてなる植生部材
26を配置し、植生部材26の内部に緑化用植物14の
種、苗又は挿し木を植え付け又は植栽する。底面部2の
上面から斜面部3の背面にかけて植生緑化用シート8を
張ることもできる。
Description
関するものである。
張った構造やモルタルを吹き付けた構造が一般的である
が、これらは景観を阻害したり経年変化(劣化)したり
する問題があり、特にモルタルについては、低気温時に
その背面に発生する霜柱等のために剥離するトラブルが
多い。
開示されたような新しい法面保護緑化構造が開発され
た。この法面保護緑化構造は、図10に示すように、前
部壁52と底部壁53とからなる格子枠柵51の複数を
順に積み上げて、法面54の土留めを図るとともに、前
部壁52の内側に植生緑化用シート55を張って、格子
枠柵51の格子間から土壌が雨水により流出する現象
(エロージョン)を止め、さらに、植生緑化用シート5
5に担持させた種子を発芽させて緑化を図る、というも
のである。56は植生緑化用シート55の所々に空けた
貫通孔57から植え付けた緑化用植物であり、58はそ
の根系である。
取ることによってつくられる切土法面においては、生態
系を崩さないために、切り取った土や岩石をその法面保
護構造に戻して利用することが好ましい。従って、例え
ば岩盤斜面からつくられる切土法面に前記法面保護緑化
構造を施工する場合には、岩盤斜面の破砕によってでき
た破砕岩石を、格子枠柵の背面側に充填することとな
る。
充填された破砕岩石の一部が、それより上段の格子枠柵
51の背面側に充填された破砕岩石の重量によって正面
側にはじき出されることがあり(破砕岩石の不安定
性)、はじき出された破砕岩石はその直前の格子枠柵5
1を正面側に押し出すため、法面がいびつになることが
あった。
保護構造に戻して利用することができるだけでなく、こ
の破砕岩石が格子枠柵を正面側に押し出す現象を防止す
ることができ、さらには、この破砕岩石の間から緑化用
植物を成長させて緑化を図ることができ、もって景観を
向上させることができる新規な法面保護構造を提供する
ことにある。
に、本発明に係る法面保護構造は、金属棒を格子状に組
んでなり水平な底面部と傾斜した斜面部とを備えた複数
の格子枠柵と、斜面部の背面側に充填された破砕岩石
と、底面部の下に敷かれた破砕岩石の安定化機能及び排
水機能を果たす強化繊維シートとを備えている。
をショベル等で破砕することによってできたものである
から、当然、その寸法は破砕の具合によって微小のもの
から数十cm以上のものまで存在し(2〜75mmのも
のは礫ともいう)、特に限定されない。また、周知の通
り切土法面によっては破砕岩石に土が混じることもあ
る。本発明における破砕岩石には、土が混合された破砕
岩石も含まれる。
られてなる植生部材を配置し、植生部材の内部に緑化用
植物の種、苗又は挿し木を植え付け又は植栽することに
より、法面の緑化を図ることができる。布袋の底部は前
記斜面部の1つの格子内をくぐって正面側に露出してい
ることが好ましい。この植生部材は強化繊維シートの上
面又は下面に接するように設置することができる。
特定のものに限定されず、例えば天然繊維でも人工繊維
でもよい。本発明者の試行では、使用済みの穀物輸送用
布袋の再利用が、当該用途に最も適している。使用済み
の穀物輸送用布袋は、常に多量に発生しており、その再
利用によって廃物利用になるだけでなく、機能的にも丈
夫で、寸法も適当だからである。また、布袋には、一般
に施工現場又はその近辺において土が詰められる。布袋
の口の閉じ方は任意であり、例えば紐で縛ってもよい
し、熱溶着してもよい。なお、この法面保護緑化構造は
切土法面のみならず盛土法面に適用することもでき、斜
面部の背面側には破砕岩石だけでなく土を盛ってもよ
い。
けて植生緑化用シートを張ることもできる。
取ってつくられた切土法面の保護構造に具体化した実施
形態について、図1及び図2を参照して説明する。
金属棒を縦横格子状に溶接してなる網状体をその上下中
央部で折曲することにより形成され、水平な底面部2
と、傾斜した斜面部3と、底面部2の後端及び斜面部3
の上端の間を連結するフック4とを備えている。この格
子枠柵1は、その複数をその斜面部3同志が連続するよ
うに順に積み上げて使用した。
柵1の左右長さは約2600mm、底面部2の奥行は約
700mm、斜面部3の傾斜長さは約600mm(底面
部2に対する斜面の傾斜角は30〜60度)である。ま
た、縦金属棒5の相互間隔は約150mm、横金属棒6
の相互間隔は底面部2においては200〜300mm、
斜面部3においては100〜150mmである。各金属
棒5,6の直径は6〜10mmである。勿論、これらの
数値は適宜変更できる。
ートであり、破砕岩石の安定に必須であるとともに、排
水機能を果たす。
岩石であり、本実施例では岩盤斜面の破砕によってでき
た破砕岩石が使用され、この破砕岩石25によって法面
11が形成される。26は破砕岩石25の所々に配置さ
れた植生部材であって、布袋27の内部に土28が詰め
られてなるものである。本実施例では、布袋27として
使用済みの穀物輸送用布袋が再利用され、布袋27の口
は紐29で縛られている。また、土28には肥料、土壌
改良剤、成形剤等の機能剤が適宜添加されている。各布
袋27の底部は、斜面部3の1つの格子内をくぐって正
面側に露出している。
苗又は挿し木の状態で植え付け又は植栽した緑化用植物
であり、植生部材26の露出部から正面側へ成長したも
のである。本実施例ではムクゲ、サルスベリ、ヤナギ、
ドロノキ、ツツジ、ウツゲ、イヌガヤ、タイミンチク、
カンノンチク、ネコヤナギ、マツ、スギ、ヒノキ、ヤシ
ャブシ、ブナ、サルスベリ、ポプラ等を使用したが、特
にムクゲ、サルスベリ、ヤナギの結果が良好であった。
なお、植生部材26の内部の深所には、肥料、土壌改良
剤、成形剤等の機能剤を土28と混合して装填し、緑化
用植物14の成長の促進等を図った。
の背面側に、例えば岩盤斜面の破砕によってできた破砕
岩石25を充填することができる。また、充填した破砕
岩石25の所々に植生部材26を配置し、その内部の土
28に緑化用植物14を植え付け又は植栽するので、そ
の緑化用植物14は土28から水分や栄養分の供給を受
けて成長することができる。従って、通常は緑化が難し
い破砕岩石25を主体とする法面であっても、その破砕
岩石25の間から緑化用植物14を成長させて緑化を図
ることができ、もって景観を向上させることができる。
上面又は下面に接するように設置することもできる(図
2参照)。この設置の仕方によれば、強化繊維シート7
に浸潤して流通する水分が、植生部材26の内部にも浸
透してくるので、該植生部材26に植え付けられた緑化
用植物14の根系が前記水分を吸収でき、該根系の伸長
を促すことができる。
れた破砕岩石25の一部が、それより上段の格子枠柵1
の背面側に充填された破砕岩石25の重量によって正面
側にはじき出されようとすることがあるが、本実施形態
では格子枠柵1の底面部2の下に敷かれた強化繊維シー
ト7が格子枠柵1を引き止めるので、前記破砕岩石25
が格子枠柵51を正面側に押し出す現象を防止すること
ができる(破砕岩石の安定化)。
れるものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨か
ら逸脱しない範囲で変更して具体化することもできる。
底面部2の上面から斜面部3の背面にかけて植生緑化用
シート8を張ること。この植生緑化用シート8は、緑化
用植物の生育を助ける機能を果たすとともに、破砕岩石
25の一部(特に細かく破砕されたもの)が斜面部3の
格子をくぐり抜けて正面側にこぼれ落ちるのを防止する
機能を果す。
破砕岩石25に、例えば現場周辺の土を適宜混合するこ
と。
発明に係る法面保護構造によれば、破砕岩石を法面保護
構造に戻して利用することができるだけでなく、この破
砕岩石が格子枠柵を正面側に押し出す現象を防止するこ
とができる。
係る法面保護構造によれば、破砕岩石の間から緑化用植
物を成長させて緑化を図ることができ、もって景観を向
上させることができる。
造によれば、緑化用植物の根系が水分を吸収するのを助
けて、根系の伸長を促すことができる。
によれば、緑化用植物の生育を助けることができる。
である。
Claims (6)
- 【請求項1】 金属棒を格子状に組んでなり水平な底面
部と傾斜した斜面部とを備えた複数の格子枠柵と、 前記斜面部の背面側に充填された破砕岩石と、 前記底面部の下に敷かれた破砕岩石の安定化機能及び排
水機能を果たす強化繊維シートとを備えた法面保護構
造。 - 【請求項2】 前記破砕岩石は、土が混合されたもので
ある請求項1記載の法面保護構造。 - 【請求項3】 前記破砕岩石の所々に、布袋の内部に土
が詰められてなる植生部材を配置し、前記植生部材の内
部に緑化用植物の種、苗又は挿し木を植え付け又は植栽
した請求項1又は2記載の法面保護構造。 - 【請求項4】 前記布袋の底部は前記斜面部の1つの格
子内をくぐって正面側に露出している請求項3記載の法
面保護構造。 - 【請求項5】 前記植生部材は前記強化繊維シートの上
面又は下面に接するように設置された請求項3又は4記
載の法面保護構造。 - 【請求項6】 前記底面部の上面から斜面部の背面にか
けて植生緑化用シートが張られた請求項1、2、3、4
又は5記載の法面保護構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8181446A JP2865624B2 (ja) | 1993-02-10 | 1996-06-20 | 法面保護緑化構造 |
Applications Claiming Priority (3)
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JP5-45690 | 1993-02-10 | ||
JP8181446A JP2865624B2 (ja) | 1993-02-10 | 1996-06-20 | 法面保護緑化構造 |
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JP5128470A Division JP2600050B2 (ja) | 1993-02-10 | 1993-04-30 | 法面保護緑化構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08326060A true JPH08326060A (ja) | 1996-12-10 |
JP2865624B2 JP2865624B2 (ja) | 1999-03-08 |
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JP (1) | JP2865624B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1996
- 1996-06-20 JP JP8181446A patent/JP2865624B2/ja not_active Expired - Fee Related
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